1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/23(水) 01:15:53.36 ID:A6x4L/BN0
絹旗「浜面、浜面」

浜面「あん?」

絹旗「身分証明書を超迅速に偽造って下さい」

浜面「またか…あんなつまんねぇC級映画、よく飽きねェよな」

絹旗「む、つべこべ言わずに超浜面は言われた通りにすればいいんですよ」

浜面「へいへい」


2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/23(水) 01:35:22.09 ID:aWPpRUqzI

絹旗「むーまだですか?超待ちくたびれました」

浜面「もーちょいだよ…あ、お前写真なんかあるか?できりゃバストアップが好ましいんだけど」

絹旗「!……うぅ…くすん」

浜面「いや、ねーならねーでどうにかするんだけど…ど、どうした?」

絹旗「すみません、時間がかかるのも超しょうがないですよね…こんな、こんな貧…」

浜面「違うからね⁉バストアップって言葉の意味はそうじゃないからね⁉」


4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/23(水) 01:44:19.43 ID:aWPpRUqzI
浜面「ほらできたぞって…いい加減泣きやんでくれよ」

絹旗「ぐす…ありがとうございます……これはっ!!」

浜面「どうだ完璧だろ?」ニヤリ

絹旗「す、すごい…これCは…いやDはあります!」

浜面「Photoshop様々だな!」

絹旗「私が超殉職した時の遺影にはこれでお願いしてます!」

5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/23(水) 01:46:29.92 ID:aWPpRUqzI
浜面「じゃあ身分証明書も出来たことだし俺帰るわ」

絹旗「え?」

浜面「え?」

絹旗「いや…べ、別に!何でもありません」

浜面「?…じゃあな」

絹旗「…」ムス


7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/23(水) 01:49:31.10 ID:aWPpRUqzI
浜面「…なんだよ、なんでそんなにムスっとしてんだよ」

絹旗「別に、超別に、です!」

絹旗「ただ浜面はやっぱり超浜面なのでか弱い女の子がひとりで映画に行くと言っているのにもかかわらず、「ついていってやろうか」の一言がなくても超仕方がないんだろうなぁ。と、思っただけです」

浜面「あぁもう!わかったよ!行きゃいんだろ⁉」

絹旗「…そんな超やけくそ気味に言わ」

浜面「あ!そういや俺みたい映画があったんだわ」チラ

絹旗「!」そわそわ

浜面「あ~あ、野郎が一人で映画ってのもなんだしなぁ。残念だけど」

絹旗「しかたありませんね!超友達の少ない浜面のために超一肌ぬいであげます!」にこにこ

浜面(…ホントにガキだな)


9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/23(水) 01:53:23.77 ID:aWPpRUqzI
絹旗「浜面浜面!」

浜面「なんだよ、つかそんなに急いで走るとパンツ見えちまうぞ」

絹旗「浜面超キモいです。そんなことより早くしないと席うまっちゃいますよ!」

浜面「いや、お前の目当ては超C級映画だろ?しかもコメディもの。そんな映画が満員なわけ…あった⁉」

絹旗「ほら、ほら‼浜面のばーか、ざまーみろです!C級をバカにするからこんな目にあうんですよ!ぷぷぷ」

浜面「く、ばかな…ん?いや、絹旗さん、満員ってことはお前も見れないってことだぞ?」

絹旗「はっ⁉」ガーン

浜面「まあ、なんだ…ジュース奢ってやるよ」

絹旗「…」


10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/23(水) 01:55:42.11 ID:aWPpRUqzI


浜面「なあ絹旗」

絹旗「…」チュゴゴ

浜面「絹旗さーん?…いい加減機嫌なおしてくれよ」

絹旗「こんなバニラシェイクで私の心の傷は超癒えたりしませんから」

浜面「そうかよ…と、電話だ。ちょっと待ってろ」ガタ

絹旗「…ふんだ」チュゴゴ



浜面「ああ、わかったって。じゃあな滝壺」ピッ

浜面「悪い悪いちょっと長くなっちまって…て、いねえし」

11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/23(水) 02:05:32.26 ID:aWPpRUqzI
絹旗「どうせ滝壺さんからのラブコールに超きまってます」

絹旗「…滝壺さんばっかりずるいですよ…」

麦野「あれ、絹旗じゃん。あんたなにしてんの?こんなとこで」

絹旗「!…なんだ、麦野さんじゃないですか。麦野さんこそどうしました?せっかくのオフに一人さみしくショッピングですか?

麦野「あんたに言われたくはないわね…まあ、でもそんなとこよ」

麦野(浜面の野郎は電話にでやがらないしね)

12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/23(水) 02:12:16.38 ID:aWPpRUqzI
麦野「あんたは…ああ、またよくわかんない変な映画みにきたわけ?飽きないわねあんたも」

絹旗「ほっといて下さい。それに一応連れを待たせていますので、失礼します」

麦野「え?もしかして…か、彼氏、とか?」

絹旗「は?いえはま」

絹旗「そうですよ?それがなにか?」

麦野「」


14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/23(水) 02:20:46.67 ID:aWPpRUqzI
麦野「な、な、な~んだ。あんたもすみに置けないわね…」

麦野(あり得ない…私が一人さみしくショッピングだってのに、こんなガキがデートかましちゃってますだと?)

絹旗「じゃ、超イケメンの彼氏をまたせてますので、失礼します」

麦野「あ、ちょ、ちょっと待ちなさい!」

麦野(レベル5の私が独り身で、レベル4のクソガキが男連れだぁ?)


30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/23(水) 12:22:49.61 ID:wp1GJjsG0
麦野「………はぁ」

フレンダ「……!?私の麦野センサーがビンビンな訳よ」

麦野「さーて……帰るかぁ」

フレンダ「むーぎーのー!!」

麦野「邪魔な虫は駆除駆除」

フレンダ「ちょ、こんな所で能力使っちゃ!!」

麦野「冗談よ」

フレンダ「やっぱり麦野は麦野って訳よ」

麦野「ワケわからん」

フレンダ「ふふ、麦野が一人ショッピングって寂しそうだったから、私がお供する訳」

麦野「あぁ?誰も頼んでねぇし、寂しくなんかねぇし、私は一人を好んでるんだし」

フレンダ「……?じゃあなんで、絹旗と喋ってた時悔しそうな顔を…?」

麦野「………」

☆―――☆

31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/23(水) 12:24:34.55 ID:wp1GJjsG0
絹旗「変に嘘ついちゃいましたね」

浜面「何の話しだ?」

絹旗「五月蝿いです、浜面には超関係無い事なので」

浜面「つーかどこ行ってたんだよ、お前」

絹旗「ちょっとゴミ捨て行ってただけです。そんなに私の事が心配だったんですか?」ニヤニヤ

浜面「ああ、心配だろうよ。あと少しで迷子センター行く所だった」

絹旗「それやったら、超浜面の事を能力使って殴りますから」

浜面「いや、それ死ぬから」

32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/23(水) 12:27:38.60 ID:wp1GJjsG0
浜面「しっかし、なんでC級映画なのに満員なんだ。満員じゃC級じゃないじゃないか?」

絹旗「むぅ……それを言っちゃ駄目ですよ。私達C級またはB級映画の好きなマニアには、
   ここしか映画館が無いと言っても過言では無いので」

浜面「DVDとかが出てからじゃ駄目なのか?」

絹旗「スクリーンで見るのが超良いんじゃないですか!?そんな事だから、超浜面なんですよ」

浜面「へいへい、俺にはわからねぇよ」

絹旗「それより、もう滝壺さんとは良いんですか!?」

浜面「逆切れすんなよ、ああ、もう大丈夫だよ……ってなんで俺が滝壺と通話してたの知ってるんだ?」

絹旗「声がデレデレしてましたからね、超気持ち悪かったです」

浜面「そ、そうなのか……気をつけよう」

絹旗「はぁ……まったく。変な嘘はついてしまいますし、超なんなんですか」

浜面「変な嘘?」

絹旗「なんでもなんでもないです!」

浜面「?」

33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/23(水) 12:30:59.35 ID:wp1GJjsG0
☆―――☆

麦野「で、あんたはどこまでついてくるんだよ」

フレンダ「地獄の底までって訳よ」

麦野「……あっそ」

フレンダ「麦野は今日何買ったの?」

麦野「てきとーに」

フレンダ「うわ、下着下着下着洋服洋服靴……うわぁ」

麦野「あさるな!」

34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/23(水) 12:33:58.81 ID:wp1GJjsG0
フレンダ「む、麦野これは  すぎる訳よ。誰に……見せる…?」

麦野「誰にも見せないわよ!」

フレンダ「お固いお固い!頑固!麦野!」

麦野「ほほう、そんなに上半身と下半身を分けてほしいか」

フレンダ「すみませんでした」

麦野「はぁ……あんた、今日滝壺と遊んでるんじゃなかったの?」

フレンダ「はぐれちゃった訳よ」

麦野「迷子かよ。というか、同じ店だったのね……なんという悪運」

フレンダ「なんという強運」

麦野「はいはい」

フレンダ「滝壺が見つかるまで、麦野とラブラブする訳よ!」

麦野「鬱陶しい……」

☆―――☆



37 :猿避けしてくれると嬉しいんだよ?:2011/02/23(水) 12:52:16.61 ID:wp1GJjsG0
☆―――☆

絹旗「うおお……やはり噂通りのC級映画!?うひゃー!見てください浜面!この監督超最高ですよ!」

浜面「んぁ?そ、そうか……?」

絹旗「な、なんでこれ、ファンタジーかと思ったらSFアクションで、って思ったらタイムトラベルしちゃってー!」

浜面「脚本ぐちゃぐちゃだよな…」

絹旗「それでも、伏線が超つながっていて。なんか能力とかよく分からないのに、端的に超分かりやすくて!!」

浜面「俺も分かってるからんな、そこらへん」

絹旗「さっきから超鳥肌です!」

浜面「はぁ……まぁなんだ、身分証明書を偽装してまで見た甲斐はあったのか?」

絹旗「グッジョブです!超浜面!!」

浜面「はいはい、ならよかったな」

38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/23(水) 12:55:20.51 ID:wp1GJjsG0
絹旗「はー…超最高でした。訳が分からなくて」

浜面「はいはいよかったな」

絹旗「む、さっきからなんでそんなに超なげやりなんですか?あ、パンフレット買ってきます」

浜面「いってらっしゃい」

☆―――☆

フレンダ「麦野ー!謝るからー!」

麦野「ああ、もう!なんだよなんだよ!うるせぇな!」

フレンダ「うぅ……」

麦野「涙目になるなよ……何がしたいんだよ」

フレンダ「私はただ麦野をー……」

麦野「分かった、1時間だ。1時間だけ遊ぶから、泣くんじゃない、アイテムだろ」

フレンダ「ほんと!やったー!じゃあじゃあ、麦野麦野?結局、映画が見たいわけよ!」

麦野「…映画?」


39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/23(水) 12:56:32.26 ID:wp1GJjsG0
フレンダ「犬とネコの物語って話しな訳よ、絹旗はA級映画見ないからー」

麦野「………ツマンネーだろ、それ」

フレンダ「結局、感動作な訳で」

麦野「感動できねぇよ」

フレンダ「きっと麦野も泣いちゃう!」

麦野「泣かないから」

フレンダ「じゃあ行こう」

麦野「意味が分からない」

☆―――☆

絹旗「パンフレットも買った、クリアファイルも買った、超満足ですよ」

浜面「よかったな」

絹旗「記念に、クリアファイル二個買ったんですけど、ちょっと後悔してるんで浜面にあげます」

浜面(いらねぇ……)

浜面「ああ、ありがとよ…」


41 :多分合流するまで読みづらい:2011/02/23(水) 13:00:30.87 ID:wp1GJjsG0
滝壺「……?はまづらと、きぬはた??」

絹旗「た、滝壺さん!?」

浜面「あれ?家じゃなかったのか?」

滝壺「家……って言ったけど、あれは嘘で……フレンダと買い物来てたんだけど…」

絹旗「そういえばそんな事言ってましたね」

浜面「そうなのか」

滝壺「……迷子になっちゃって」

絹旗「迷……」

浜面「子……?」

☆―――☆

麦野「ああ、あれが映画館な」

フレンダ「洋服片手に、映画館入る麦野かっこいい」

麦野「そういえば邪魔だな、コインロッカーに入れるか」

フレンダ「あれー…」

☆―――☆


42 :多分合流するまで読みづらい:2011/02/23(水) 13:04:16.10 ID:wp1GJjsG0
絹旗「……!?」

浜面「え?どうした?」

滝壺「きぬはた?」

絹旗「こ、ここは不味いです!!今すぐにレストランに向かいましょう!多分そこに、フレンダも居ます!!」

浜面「どうしてそうなった」

絹旗「ぜ、絶対にそうです!フレンダは多分、レストランでクレープ頼んで食べてますよ!超カンが働いてます!」

滝壺「直感…?」

浜面「まぁいいや…行ってみるか、どうせここにはこないだろうしな」

☆―――☆

フレンダ「むむ……そういえば滝壺」

麦野「ん?」

フレンダ「あ、ううん。結局なんでもない訳よ。チケット売ってるかなー」

麦野「売ってなくても買えるわよ」

フレンダ「……!?それは、VIPカード!?」

麦野「ちょっと行ってくるわ」


43 :かまちーも場面分けするよね たまに飛ばして読むわ:2011/02/23(水) 13:05:28.94 ID:wp1GJjsG0
店員「いらっしゃいませ、只今犬とネコの物語は満員でして…」

麦野「これなんだけど」

店員「!? 大変申し訳ございませんでした!VIP会員様ですね!ただいま、お席を用意します」

麦野「って訳」

フレンダ「麦野……私、惚れちゃう訳よ」

☆―――☆

絹旗(どうやら行き違いになったようですね……超助かりました)

浜面「なんでそんなに急いでるんだよ!」

絹旗「超おトイレ行きたいんですよ!それぐらい分かってください!」

浜面「は、はぁ?分かる訳ねぇだろ…」

滝壺「レストランには…?」

絹旗「あーそういえばそうでしたね」

44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/23(水) 13:06:33.57 ID:wp1GJjsG0
浜面「忘れてたのかよ!」

絹旗「超黙っててください、もうこの店からは出ましょう!」

浜面「冗談はよしてくれ……」

絹旗「なんだか、おトイレ行きたいって言ったら本当におトイレ行きたくなってきました」もじもじ

浜面「さっきから大丈夫か?お前?」

絹旗「ちょ、ちょっとおトイレ行ってきます!レストラン行っててください!」もじもじダッシュ

浜面「きぬ……はぁ…行くか、滝壺」

滝壺「…うん」

☆―――☆

45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/23(水) 13:07:48.56 ID:wp1GJjsG0
麦野「この犬フレンダっぽいな」

フレンダ「そ、そんなに可愛いって訳!?」

麦野「バカっぽい」

フレンダ「……それなら、このネコも麦野っぽい訳よ」

麦野「あぁ?」

フレンダ「素直になれなくて、一匹猫で、きまぐれな所とか」

麦野「………」

フレンダ「それでもって、そんな所が可愛いって思う訳よ?」

麦野「……はん」

☆―――☆

絹旗「超スッキリです」

浜面「いちいち報告しなくていいぞ?」

滝壺「きぬはた手びしょびしょ」

絹旗「私としたことが、ハンカチを忘れてしまいました」

46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/23(水) 13:09:26.66 ID:wp1GJjsG0
滝壺「はい」

絹旗「超ありがとうございます」フキフキ

浜面「それよりよ、フレンダが見当たらないんだが」

絹旗「むむ……そうですか、超直感が外れましたか」

滝壺「やっぱり迷子センターへ……」

絹旗「そ、それは駄目です!超駄目です!」

浜面「なんでだよ?」

絹旗「フレンダが可哀想ですよ!」

浜面「……はぁ?」

滝壺「フレンダ携帯も繋がらないし……」

絹旗「基本的にサイレントマナーですからね。折り返しに超期待しましょう、って事で浜面クレープ2つ超お願いします」



49 :飯食ってた:2011/02/23(水) 13:27:40.83 ID:wp1GJjsG0
浜面「金ねぇよ」

絹旗「アイテムで領収書切っておけば超大丈夫です」

浜面「立て替える金もねぇよ!」

滝壺「大丈夫、私が立て替えるから」

浜面「…ありがとよ、滝壺」

絹旗「むぅ……」



浜面「ほらよ」

絹旗「超遅いです!いただきます!」

滝壺「ありがとう、はまづら」

浜面「良いって良いって」

50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/23(水) 13:36:59.40 ID:wp1GJjsG0
――1時間後

浜面「結局、昼もここで食べちまったな」

浜面(クレープ食った後によく食えるな…この二人)

絹旗「ここのレストラン侮れないですね、食堂風なのに」

滝壺「うどん美味しかった」

浜面「焼きそばもなかなかだったぞ」

絹旗「いや、塩ラーメンこそ最高でしたよ」

浜面「…フレンダ探しに行くか」

絹旗「……」ビクッ

滝壺「うん、携帯も電話折り返しこないから…」

絹旗「あ、あはは……そうですね、超そうですよね」


☆―――☆

51 :ごめん、タイトル通りにいかないわ:2011/02/23(水) 13:45:26.52 ID:wp1GJjsG0
☆―――☆

フレンダ「結局、泣けた訳よ……ぐすっ」

麦野「……そんな事ぐらいで泣くんじゃない……ぐすっ」

フレンダ「麦野だって、泣いてる訳よ」

麦野「こ、これは涙じゃ、ずずっ……眼にゴミが」

フレンダ「結局…ぐすっ…典型的って訳よ」

麦野「………」涙フキフキ

フレンダ「」フキフキ

麦野「よーし、1時間だな。散れ」

フレンダ「切り替えしが早過ぎる訳よ!」

麦野「……つっても腹減ったな」

フレンダ「ん…?滝壺から電話メチャクチャ来てる!忘れてたぁ!」

麦野「……」

フレンダ「メールも来てる…レストラン?ああ、あそこって訳ね」

52 :でも、タイトルっぽく閉める:2011/02/23(水) 13:47:19.67 ID:wp1GJjsG0
麦野「行くわよ」

フレンダ「え?え?麦野も?」

麦野「お腹すいたのよ」

フレンダ「私も思ってた訳よ!」

☆―――☆
絹旗「………」ゾクッ

浜面「つってもどこから探すかだよなぁ……」

滝壺「いっそ能力を使って…」

浜面「いやいや、そんな事で体晶まがいな物は使えないだろ」

滝壺「でも、大体の位置は把握できるし、それに体晶ほど有害物質じゃなくなったから」

浜面「そうなのか?」

絹旗「だ、駄目ですよ!ちゃんと探しましょう!」

浜面「…?さっきからお前変だぞ?」

絹旗「は、浜面に変って言われたら、超不名誉ですよ!」

浜面「なんだと」

絹旗「そうです、超そうです」

53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/23(水) 13:48:50.81 ID:wp1GJjsG0
浜面「…フレンダに会わせないようにしているように見える」

絹旗「……!?」ビクッ

滝壺「そうなの?」

絹旗「そ、そんな訳無いですよ!」

浜面「お前は何か隠しているな」

絹旗「そんな事超無いですってば!」

滝壺「きぬはた?」

絹旗「は、ぐ……超失礼します!」ダッ

滝壺「あ」

浜面「行っちまったな……あとで電話すれば平気だろう」

☆―――☆
フレンダ「…でも、行き違いになったら嫌な訳よ」

麦野「何が?」

フレンダ「滝壺とよ、レストランに居るってさっき言ったような」

麦野「ああ、そういう事ね」

フレンダ「電話してみよう」

54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/23(水) 13:49:48.12 ID:wp1GJjsG0
☆―――☆

prrrrrr

滝壺「?  あ、フレンダ」

浜面「やっと折り返しか」

ピッ

フレンダ『あ、もしもし?滝壺?ごめんねー気づかなくって」

滝壺「ううん、大丈夫。今どこ?」

フレンダ『結局、私『達』ご飯食べて無いから、レストラン向かってる訳よ』

滝壺「…?達?って誰か居るの?」

フレンダ『麦野も一緒なの』

滝壺「ふーん、分かった。待ってるね?」

フレンダ『了解ー』

ピッ


55 : ◆XvsKHLIHQc :2011/02/23(水) 13:50:48.87 ID:wp1GJjsG0
フレンダ「滝壺ー」

滝壺「よかった、合流出来て」

麦野「はまづらぁ?」

浜面「おう、麦野。なんか、合流してしまってな。滝壺と」

麦野「ふーん……」

フレンダ(嫉妬してる麦野可愛いって訳よ!」

麦野「途中から出てんぞ、オイ 潰されてぇか」

フレンダ「えへ」

浜面「それより、絹旗を見なかったか?」

麦野「……絹旗ァ?」

☆―――☆

絹旗「一時はどうなるかと思いました……このままアジトまで帰りましょう…超辛いです」

絹旗「……はぁ、どうしてこうなったんでしょうか、一回の嘘でこんな事になるなんて超思いませんよ」

絹旗「……っと、帰る前にちょっとおトイレに…」

☆―――☆


56 : ◆XvsKHLIHQc :2011/02/23(水) 13:52:03.39 ID:wp1GJjsG0
浜面「ああ、絹旗だ。さっきどっか行ってしまったみたいでな」

麦野「男と一緒じゃなかったのか?」

浜面「男?」

滝壺「? きぬはたははまづらと一緒だったよ?」

フレンダ「そういえば、さっき麦野は絹旗と話してたわね。あの時以来は会ってない訳」

麦野「つまり……あいつの言ってた連れってのはァ?」

浜面「……俺か?」

滝壺「はまづらだね」

フレンダ「聞いた話によれば、はまづらな訳ね」











麦野「………オ・シ・オ・キ・カ・ク・テ・イ・ネ」


57 : ◆XvsKHLIHQc :2011/02/23(水) 14:03:07.16 ID:wp1GJjsG0
絹旗「んぁ!ちょっと、用をたしている時に、なんなんですか!?このゾクゾク感は!せめて終わってか

らに!!」
☆―――☆
滝壺「……結論、絹旗最愛は2F東女子トイレに居る」

浜面「またトイレかよ…」

麦野「ギャハハ、先にちびっておいて正解だな」

フレンダ「あわわわ……」
☆―――☆

絹旗「こ、これは!?麦野の気!?って、何バトルアニメみたいな事になってるんですか!?
   それも、近付いている!?もしかして、バレた!?超危ないです!」

麦野「やっほう、絹旗」

絹旗「……!?」

麦野「嘘は、つかないほうが良いわね」

絹旗「あは、あはは……」

浜面「……俺の上司がこんなにバカな訳ねぇんだけどな」

\ギャー/