1 : ◆rNRVu5n5J5mA :2011/10/20(木) 22:20:40.06 ID:XrRYyaiU0
社長「ゴホン、えー、本日はこのほんにゃら産業に新入社員を迎え入れることになった。」
(ざわざわ)
課長「さ、夜神くん、挨拶したまえ。」
5 : ◆rNRVu5n5J5mA :2011/10/20(木) 22:22:43.87 ID:XrRYyaiU0
月「はじめまして。本日からほんにゃら産業に務めさせていただきます、夜神 月です。よろしくお願いいたします。」
\しっかりした子ねー!/
\何歳だろ?/
\モテるんだろうなぁー/
課長「静かに静かに。さて、夜神くんにはほんにゃら産業での仕事に慣れるために最初の一週間は彼の補助役として仕事場に馴染んでもらうのだが…」
9 : ◆rNRVu5n5J5mA :2011/10/20(木) 22:25:29.86 ID:XrRYyaiU0
課長「ヤツの言う事の反対の事をやってりゃだいたいよろしい。」
月「?」
かりあげクン「それはどういう意味ですか?課長。」
13 : ◆rNRVu5n5J5mA :2011/10/20(木) 22:28:10.84 ID:XrRYyaiU0
課長「どーいうもこーいうもない!!夜神くんは新入社員なのでしっかり丁寧に教えるように!!」
かりあげ「はぁ」
課長「全く、人手が足りてりゃあんなヤツなんかにっ」
社長「まぁまぁ木村くん。夜神くんのようなしっかりした人なら大丈夫だろう。」
課長「なら良いんですけど…」
月(…変な会社に来ちゃったなぁ;)
15 : ◆rNRVu5n5J5mA :2011/10/20(木) 22:32:14.59 ID:XrRYyaiU0
─月家─
リューク「どうしてだよ、ライト。お前みたいに東大卒なら、もっと一流の企業に入ることなんてできるだろう?どうしてあんな三流企業に?」
月「ああ、あくまで人生経験だよ。バイトも数回しかした事がない僕がいきなり大企業なんて、少し不安だろう。だからあの会社で少しの間、世間を学ぶのさ。
社長にもその程度の考えだとは伝えてある。」
リューク「よく社長にそんなこと言えたな。まぁ東大生はそれでも欲しいものなのか。」
19 : ◆rNRVu5n5J5mA :2011/10/20(木) 22:37:09.90 ID:XrRYyaiU0
【 正直オチはほんにゃらしそうだからデスノート的なカコイイオチは期待しないでくれ 】
月「けど…」
リューク「?」
月「あの会社からは、何か一流企業以上の何かを感じる…」
リューク「…へぇ」
21 : ◆rNRVu5n5J5mA :2011/10/20(木) 22:42:27.32 ID:XrRYyaiU0
月「あ、かりあげさん、おはようございます。」
かりあげ「ん、オハヨ。じゃあ早速仕事を紹介するよ。まずはあの棚の上に貼ってある封筒を取ってくれるかな?」
月「あの棚ですか?結構高い棚ですね…じゃあ踏み台を持って来て、よいしょ」
24 : ◆rNRVu5n5J5mA :2011/10/20(木) 22:47:29.21 ID:XrRYyaiU0
かりあげ「それが奥さんにバレないようわざわざ会社に隠してある課長のへそくりね」
\コラー!かりあげー!!/
月「 」
33 : ◆rNRVu5n5J5mA :2011/10/20(木) 22:51:57.40 ID:XrRYyaiU0
後に聞いたが、このかりあげさんは町でも有名な大のイタズラ好きらしい。
確かに普段の行動からそうは読み取れるが、町でも有名な、って…どうも油断できない、というか危険な人物だ。
ただ今彼に願うことは一つ。
僕のタイムカードと彼のタイムカードをすり替えるなんてイタズラは卑怯で僕の印象に影響が及ぶから今後はやめてほしい。
41 : ◆rNRVu5n5J5mA :2011/10/20(木) 22:59:01.34 ID:XrRYyaiU0
─数日後─
かりあげ「いやー、最近の月くんのイタズラの上手さには驚かされるよ!」
月「まぁ、かりあげさんにしかイタズラしてないんですけどね、ははっw」
かりあげ「やっぱり東大となるとそんな勉強までするの?」
月「しません」
かりあげ「さ、今日も仕事仕事」
44 : ◆rNRVu5n5J5mA :2011/10/20(木) 23:05:53.30 ID:XrRYyaiU0
月「よいしょ…(!?)」
((鞄の中に仕掛けておいたデスノートの切れ端が…ない!?))
(いや、あの仕掛けは簡単には…)
かりあげ「うわあああああああ!!」
月「!!」
45 : ◆rNRVu5n5J5mA :2011/10/20(木) 23:09:55.07 ID:XrRYyaiU0
かりあげ「ら…月、くん…」
月(まさか…こいつ…ノートに…)
リュークが見えた!?
49 : ◆rNRVu5n5J5mA :2011/10/20(木) 23:13:47.02 ID:XrRYyaiU0
かりあげ「これが…」
月「っ・・・」
かりあげ「噂の、コスプレイヤーかい?」
月「ほんにゃら~」
53 : ◆rNRVu5n5J5mA :2011/10/20(木) 23:17:55.33 ID:XrRYyaiU0
─月家─
月「クソッ、やられた!!」
月「こんな屈辱は生まれて初めてだ…!!」
リューク「俺の姿は見られたけど、死神だって分かってないみたいだし大丈夫なんじゃないのか?」
月「馬鹿言え!!」
リューク「っ…」
55 : ◆rNRVu5n5J5mA :2011/10/20(木) 23:20:19.00 ID:XrRYyaiU0
月「あのノートの切れ端の存在を知られた時点でもう駄目なんだ!あの鞄の仕掛けを破った人間だ、もうノートを鞄に隠して持ち歩くことなんてできない!!」
リューク「で.でも、腕時計に仕組んだノートはばれてないんだろ?」
月「ああ…そこだけが救いだ…これは絶対に大丈夫だ…」
57 : ◆rNRVu5n5J5mA :2011/10/20(木) 23:23:35.31 ID:XrRYyaiU0
─ 翌日 ─
かりあげ「あれ、月くん、あのコスプレイヤーさんは?」
月「どうしたんですかかりあげさん、疲れてるんですか?」
かりあげ「またまた~」
月((今日はノートは鞄に隠し持ってない、大丈夫だ。流石に腕時計は身に付けっぱなしだから触りようがないだろう…))
60 : ◆rNRVu5n5J5mA :2011/10/20(木) 23:26:11.51 ID:XrRYyaiU0
─ 昼休み ─
かりあげ「古川くん、このノート、貸すよ。」
古川「おっ、サンキューかりあげ…て、何のノートだ?お前のことだからまた何か企んでるんじゃないだろうな」
月((・・・?))
かりあげ「周りに人がいないし、月くんは仕事で忙しくて僕らのぼやきなんて耳に入らないだろうから言うけど、周りには絶対に言うなよ…(ぼそぼそ)」
月(どうしてこいつ…僕の名前を…)
62 : ◆rNRVu5n5J5mA :2011/10/20(木) 23:30:11.29 ID:XrRYyaiU0
古川「え!?名前を書いた人間が「しーっ!」
月(!!)
63 : ◆rNRVu5n5J5mA :2011/10/20(木) 23:31:20.41 ID:XrRYyaiU0
古川「ははは、お前もこんなくだらない発想するなんて、ヒマなヤロ
ま、後で試してみるぜ」
月((…何が起きてるんだ?
確かにこの前折りたたんだノートの1ページを触られたが、それも返してもらったはず…まさか…))
偽物…!?
68 : ◆rNRVu5n5J5mA :2011/10/20(木) 23:33:37.76 ID:XrRYyaiU0
月((あの後あのページは家に帰って犯罪者裁きに使った…
…もしかして!!!))
カタカタカタ…
(Wikipedia…Yahooニュース…ニュース速報板…)
71 : ◆rNRVu5n5J5mA :2011/10/20(木) 23:35:22.91 ID:XrRYyaiU0
、、死んでない…?
73 : ◆rNRVu5n5J5mA :2011/10/20(木) 23:36:22.49 ID:XrRYyaiU0
((あのページを使った晩に裁いた犯罪者は誰一人として死んでない…!
だとすれば、あの返してもらったノートは偽物、ただの紙切れ…))
(クソっ、やられた!!)
76 : ◆rNRVu5n5J5mA :2011/10/20(木) 23:39:00.32 ID:XrRYyaiU0
月「…あの、かりあげさん」
かりあげ「?」
月「せっかくの昼休みですし、気晴らしに外を歩いてきてもよろしいですか?」
かりあげ「ああ、ちゃんと時間に戻ってくれば大丈夫だよ」
古川「戻って来ないこいつは最近昼休み外出禁止なんだ」
月「でしょうね」
78 : ◆rNRVu5n5J5mA :2011/10/20(木) 23:41:43.74 ID:XrRYyaiU0
─ 路地裏 ─
月「クソっ、どうする…」
((少なくともあの男がノートを持ってるのは事実…しかしどうやって人が死ぬノートと分かった…
…全く不可解な男だ、、))
月「…事故死」
リューク「ん"?」
79 : ◆rNRVu5n5J5mA :2011/10/20(木) 23:44:15.80 ID:XrRYyaiU0
月「ノートを受け取った古川って男を事故死にする。何も今すぐ死なせるわけじゃない。
あのノートのうちデスノートが使われてるページはかりあげがイタズラで盗った1ページだけだろう。
最初の方のページか最後の方のページがその1ページなら、古川がノートをパラパラ捲った時点でノートに触れることになるからリュークが見える。
つまり、デスノートが使われてるのはパラパラ捲る分には滅多に触れない、真ん中のページだ。それも外からじゃ触れないよう他のページより一回り小さくしてあるんだろう。
まだ時間はある…今すぐ裁くと僕が疑われる。」
80 : ◆rNRVu5n5J5mA :2011/10/20(木) 23:47:59.14 ID:XrRYyaiU0
リューク「そうにしても月、あのノートにデスノートが混じってるって決まった訳じゃないだろう?」
月「いや、『やっぱり混じってた』じゃ遅いんだ。かりあげはデスノートがどういうものか確かに分かっている訳ではないが確かに証拠になるものを握っている。
古川に誰かの名前を書かれたらそのノートが本物だって証明され、ノートの持ち主だった僕が確実に捕まる。
かりあげがどうやってノートの効力を知ったか、本当にあれがデスノートかなんて問題じゃないんだ。」
((今日中に何とかあのノートを取り戻そうにも、うかつな行動を取って会社の人間に怪しまれるのも問題だし、
何せノートを取り戻しても
あのイタズラの天才がどう取り返して来るか…))
83 : ◆rNRVu5n5J5mA :2011/10/20(木) 23:49:52.90 ID:XrRYyaiU0
・・・
(カチャッ)
リューク「お、久し振りにその時計が開くの見たな」
((事故死なら大丈夫だ、今回の件だけやり過ごせば…))
『古川 事故死』
84 : ◆rNRVu5n5J5mA :2011/10/20(木) 23:51:36.02 ID:XrRYyaiU0
月「・・・」
リューク「…?」
月「リューク」
リューク「あ"?」
月「古川って、下の名前…」
.
88 : ◆rNRVu5n5J5mA :2011/10/20(木) 23:53:54.85 ID:XrRYyaiU0
リューク「…ああ。
植田まさし氏も決めてない、」
本名不明だ
月「ほんにゃら~」
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