1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/14(月) 02:27:11.57 ID:JIMKnrwT0
士郎「そうだ。だからセイバーにはアルバイトでもしてもらおうと思う」

セイバー「なぜ私がそんなことを!」

士郎「しょうがないだろ。セイバー一人でうちの食費が…」

セイバー「しかしシロウ!汗水流して働いた見返りが紙切れなど…」

士郎「その紙切れのおかげで飯が食えるんだぞ。頼むから働いてくれ、セイバー」

士郎「それに、セイバーが働いてくれたらその分たくさん飯が作れるかもしれない」

セイバー「!…ふふっ、シロウがそこまで言うのでしたら」

士郎「ああ、頼んだぞ」


4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/14(月) 02:29:10.14 ID:JIMKnrwT0
セイバー「先程はついああ言っていましたが、アルバイトなど冗談ではない」

セイバー「紙切れのために働くのなら畑仕事でもしたほうが幾分マシです」

セイバー「労働の対価は食べ物でなければ…

セイバー「どこかにそんな仕事があるといいのですが」

セイバー「…はっ、そういえばランサーは『釣り』をして魚を手に入れていると聞きました」

セイバー「ランサーにできるくらいだから私にもできるはず」

セイバー「ではさっそく釣りについて調べるとしましょう」

8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/14(月) 02:31:58.03 ID:JIMKnrwT0
セイバー「最近使い方を覚えましたが、このパソコンというものは本当に便利だ」カチカチ

セイバー「キリツグが常に持ち歩いていたのもうなずける」カチ

セイバー「『釣り』で検索っと…」カタカタ

セイバー「むっ、『釣り』とは、2ch等において何かしらの情報をエサに他人を騙し、ひっかけること」

セイバー「女性の胸の画像などをエサにするのが簡単らしいですね」

セイバー「このくらいなら私にもできそうです」

セイバー「それで魚が手に入るのなら…ふふふ」

セイバー「さて、カメラカメラ…と」ガサゴソ


12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/14(月) 02:35:06.44 ID:JIMKnrwT0
セイバー「カメラ、ありました。それではさっそく私の胸を撮影して、と…」ヌギヌギ

カシャ

セイバー「これで準備は完了。この画像をアップローダにアップロードして、URLをコピーして…」

セイバー「タイトルは『騎士王ですが、私の胸を見たい人集まってください』、本文にはさきほどのURLを貼って…」

セイバー「あとは書きこむだけ、と」カチッ

セイバー「あとは座して待つのみ」

セイバー「どんな大物が釣れるか楽しみですね」

14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/14(月) 02:38:33.25 ID:JIMKnrwT0
セイバー「そろそろ魚たちの反応を見てみましょうか」カチッ

セイバー「…っ!馬鹿な、この私をおっさん扱いなど!」

セイバー「『IDがない→おっさん』!?むう、IDとは一体…?」

セイバー「胸の画像を貼るだけでは不十分だったということでしょうか」

セイバー「こんな侮辱を受けたまま引き下がるわけにはいきません!」

セイバー「とりあえずスレッドの人間に質問してみましょう」

セイバー「『IDとは一体何のことでしょうか。胸だけでは不満だったのでしょうか』」カタカタ


20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/14(月) 02:44:01.00 ID:JIMKnrwT0
住民「IDも知らない新参かよwww」

住民「おっさんキレ悪いな

住民「自分の書き込みの一番右にある英数字を紙に書いて、それを    と一緒に撮って」

住民「おっさん仕事しろよ」


セイバー「なるほど、この記号を紙に書き胸と一緒に撮影すればいいのですね」

セイバー「そんなこと、私にかかれば簡単です」

セイバー「ではさっそく…」カキカキ

カシャ

セイバー「ふっ、これで完璧です」

セイバー「このURLを貼れば連中もおとなしく私に降服するはず」カチッ

27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/14(月) 02:51:05.49 ID:JIMKnrwT0
住民「ほんまもんの    や…」

住民「いや胸に脂肪のあるおっさんだろ」

住民「確かに女にしては膨らみがないな。僕の妹はもっとぷりんぷりんしてるよ」

住民「本当に女なら    うpしろや!!」


セイバー「馬鹿なっ!要求には完璧に応えたというのに!」

セイバー「…ほう、なるほど。    とやらをアップロードすれば解決するようですね」

セイバー「しかし    とは…?」

セイバー「さっそく『    』で検索…と」カタカタ

セイバー「!…これは、まさかこんな場所を…」

セイバー「さすがにこれは…」チラッ


住民「    うpしなければおっさん確定な」

住民「   うp会場と聞いて」


セイバー「…くっ、やむを得ません…」


33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/14(月) 02:57:43.96 ID:JIMKnrwT0
セイバー「すまない、シロウ…」カシャ

セイバー「うぅ…こんな場所を他人に晒すことになるとは…」

セイバー「自分の目で見ることすらほとんどないというのに…」

セイバー「しかしこれで住民もおとなしくなるはず…っ」

セイバー「そ、それにしてもすごい書き込み数ですね」

セイバー「これだけの人数に私の…。い、いや、私は女を捨てた身」

セイバー「恥じらいを感じる必要などないはずですっ」

セイバー「URLを貼って、書き込みと…」カチッ


38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/14(月) 03:02:17.16 ID:JIMKnrwT0
住民「   キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!」

住民「騎士王様一生ついて行きます!!!!」

住民「妹以外の   はじめて見たけど綺麗過ぎワロタ」


セイバー「ふふ、苦労した甲斐がありました」

セイバー「今や100を越える住民が私を褒めたたえている」

セイバー「私のカリスマがあってこそですね」キリッ

セイバー「さて…次は何をアップロードすればいいのでしょうか」

セイバー「せっかくなので住民に聞いてみます」カタカタ

51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/14(月) 03:09:51.62 ID:JIMKnrwT0
セイバー「ネット上とはいえ多くの人々に称えられるのは悪くない気分です」

セイバー「ところで、私の立てたスレッドの他にはどんなものが人気があるのでしょう」カチカチ

セイバー「…!」

セイバー「『長身メガネ女ですが需要無いですよね…?』」

セイバー「私の立てたスレッドに迫る勢い…」

セイバー「気になりますね、のぞいてみましょう」カチッ


58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/14(月) 03:19:24.86 ID:JIMKnrwT0
セイバー「典型的な全レススレですが…」

セイバー「むっ、この女も画像をアップロードしている」

セイバー「しかも…胸が無駄に大きいですね」

セイバー「服を着たままでここまでとは…」

セイバー「下品です。何事も慎ましやかな方がいいに決まっている」

セイバー「しかし男性の住民はこの女に惑わされている…」

セイバー「そうだ、こちらのスレッドにも私の画像のURLを貼っておきましょう」

セイバー「ここの住民も、私の画像を見たらさっきのように讃えてくれるはず。ふふふ」カチッ



63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/14(月) 03:26:59.08 ID:JIMKnrwT0
住民「なに貼ってんのお前」

住民「あーあ土遁されるなこりゃ。騎士王とかいう糞コテ死ねよ」

住民「よそのスレにまで迷惑かけんなks」

住民「うわガチじゃんこれ。メンヘラかよ」


セイバー「馬鹿な!先程はあんなに喜ばれたのに!」

セイバー「一体何がいけないと言うのか…」

セイバー「しょうがない、作戦を立てるために自分のスレッドに撤退するとしましょう」

セイバー「…む、さっきのは1000を越えてしまったようですね」

セイバー「新たなスレッドを立てるしかないようです」

セイバー「『騎士王だけど私の胸見たい人来てください その2』と」カチカチ


66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/14(月) 03:31:34.80 ID:JIMKnrwT0
住民「パートスレ立てんなクズ」

住民「その2とかくせえよ」

住民「騎士王は  ?さくr…妹はガバ  でさぁ。やっぱ  に限るよね」

住民「女神板行けメンヘラ糞コテ」


セイバー「なぜ私がここまで言われなければならないのですか…っ」

セイバー「その2って書くことの何がいけないのです!」

セイバー「このまま退くわけにはいきません」

セイバー「徹底反論するしかないようですね…!」カタカタ


69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/14(月) 03:36:25.94 ID:JIMKnrwT0
士郎「ただいまー」ガラガラッ

セイバー「あ、シロウ!」

士郎「へえ。パソコンなんて珍しいな、セイバー」

セイバー「そんなことよりシロウ、おみやげは?」

士郎「はいはい。ほら、たい焼きだ」

セイバー「感謝します」ムシャムシャ

士郎「それで、パソコンで何してたんだ?」

セイバー「そうでした。シロウ、これを見てください」

士郎「どれどれ?」

セイバー「これです。その2と書いただけでこの罵詈雑言。私には理解出来ません!」



73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/14(月) 03:45:01.29 ID:JIMKnrwT0
士郎「まずパートスレはサーバーに負担がかかる

士郎「これだけで十分いい迷惑なんだよ」

士郎「パートスレってだけで固定の住民がでてきて過疎でもスレを保守するからな」

士郎「だからまともに機能しなくても存在しているだけで迷惑

士郎「これが今回の問題その1だ」

士郎「もちろんこの時点で全力で叩かれてしかるべき。自覚しろ」

士郎「次にお前がやったのは女神行為。水遁対象なんだよ」

士郎「VIP警察(笑)に従いたくはないが俺のパソコン使って水遁されたら俺までレベル1からやり直しだよ」

士郎「しかも無     うpしてるじゃないか。通報した」

セイバー「シロウ…?」

士郎「お前まとめブログ(笑)から来た新参だろ。邪魔なんだよ消えろ」

士郎「とりあえずハロワ行ってIDの数だけ履歴書もらってこい」

セイバー「……」

士郎「令呪をもって命ずる。ハロワ行ってIDの数だけ履歴書もらってこい」キュイーン

セイバー「!?馬鹿な!そんなことに令呪を…っ」


80 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/14(月) 03:49:02.77 ID:JIMKnrwT0
セイバー「その後パソコンを触ることを禁止されてしまいました」

セイバー「どうやら私のした行為は規則に違反していたようです」

セイバー「そして罰として『1日だけでいいからカフェでアルバイトをすること』を命じられてしまいました」

セイバー「本当は働きたくないのですがやむを得ません…」

セイバー「たしか店の名前は…アーネンエルベ…」