1 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2045/01/11(日) 02:00:06.50 ID:KoS7+XFt0.net
ジュン「ふわあ・・・・」
真紅「今日はずいぶんと遅いのね。もう8時になるのだけど」
ジュン「ふん、その程度些末なことよ」コートハオリ
ジュン「行くぞ我が眷族、朝餉の時間だ」
真紅「」
2 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2045/01/11(日) 02:01:53.78 ID:KoS7+XFt0.net
翠星石「あ、真紅が来たです」
蒼星石「ちゃんとジュン君は起きた?」
真紅「ええ、しっかり覚醒したわ。ただし、悪い意味でね」ハア
翠星石「どうしたですか?えらく疲れてるみてーですけど」
蒼星石「ジュン君がどうかしたの?」
真紅「見ればすぐわかるわ・・・・・・」グッタリ
雛苺「ジュン寝坊助さんなのよー」テテテ
ジュン「我は来るべき決戦の時に備えて力を蓄えていたに過ぎん。寝坊とは心外だな」
ジュン「そして我の名は暁の枢機卿、ジュンではない」コートバサッ
雛苺「うゆ、なんだかジュン怖いの・・・・」ジリ
ジュン「道を開けよ!食事を持てい」
翠星石・蒼星石(これは・・・・)
5 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2045/01/11(日) 02:07:14.45 ID:KoS7+XFt0.net
雛苺「うわあああああん!ジュンがおかしいのー!!」ダダダ
真紅「落ち着きなさい、雛苺。きっとすぐに元通りになるのだわ」
雛苺「ほんと?」
真紅「ええ、この真紅がジュンを元通りにしてあげるわ」
雛苺「うぃ、真紅、お願いなの!」
のり「はいはい、朝ごはん持ってきたわよぅ」
ジュン「のりよ、誉めて遣わすぞ」
のり「うふ、ジュンくんに褒められちゃった」ニコニコ
真紅「一名状況を理解していないお花畑がいるけれど、気にしないでおきましょう」
ジュン「朝餉は善いものだ。体に力が漲ってくるようだ」
8 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2045/01/11(日) 02:14:17.37 ID:KoS7+XFt0.net
翠星石(ちょっと、どうするですか、こいつ)
蒼星石(どうするって、どうすればいい?真紅)
真紅(私に振られても困るのだわ)
蒼星石(それじゃあ、じゃんけんでジュン君の相手をする順番を決めて、相手をしていないメンバーで解決方法を探るって言うのは?)
真紅(それでは相手をする人の負担が重いのではなくて?)
翠星石(翠星石は蒼星石の意見に賛成ですぅ)
真紅(あなたたち、後悔しても知らないわよ・・・・)
真紅(それじゃあいくのだわ)
真紅(じゃんけん、ポン!)
9 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2045/01/11(日) 02:20:23.09 ID:KoS7+XFt0.net
翠星石(あう、翠星石の一人負けですぅ・・・・)
蒼星石(いってらっしゃい、頑張ってね)
翠星石(うー・・・・!そういえば、ちび苺の奴がいねーですよ!)
翠星石(全員揃ってやり直すです!)
真紅(往生際が悪いのだわ)ピシリ
蒼星石(ごめんね、翠星石)
翠星石(ひどいです。極悪ですぅ・・・・)
10 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2045/01/11(日) 02:21:07.89 ID:KoS7+XFt0.net
ジュン「実によき朝餉であったぞ。さあ諸君何をしている? 神の意に従い、総てを浄化せよ!」
真紅(さあ出番よ、頑張ってらっしゃい)
翠星石(次は真紅の番ですからね、覚悟してろです)
翠星石「お、おはようです、チビ人間」
ジュン「うむ、挨拶とは殊勝なことだな。それでこそ我が眷族だ。だが、チビとは我に対して謂っているのか」
翠星石(もう帰りたいです)
翠星石「うるせーですよ。なんかいつもと雰囲気がちげーですけど、何かあったですか?」
ジュン「今宵は満月、我の力は満月の夜に絶頂に到達する。貴様にも、この迸るような月の魔力が伝わると謂うか」コートヒルガエシ
翠星石「元気そうで何より・・・・です」
11 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2045/01/11(日) 02:26:26.10 ID:KoS7+XFt0.net
真紅「さて、どうすればよいのかしら」
蒼星石「僕はジュン君の心に問題があるんじゃないかと思うんだけど」
真紅「心の問題、ね」
蒼星石「やっぱりジュン君自身の力で何とかするしかないのかな」
真紅「しかし、このまま放っておいたらどんどん黒歴史を生み出していくことになるのだわ」
蒼星石「それも成長、なんじゃないかな・・・・」
雛苺「ねえ、ジュンの心の樹を見に行ってみたらいいんじゃないの?」コソコソ
真紅「あら、あなたいつからそこに?」
雛苺「さっき戻ってきたのよ、ヒナねいっぱい考えたの」
蒼星石「確かにやってみる価値はありそうだね」
13 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2045/01/11(日) 02:34:02.95 ID:KoS7+XFt0.net
翠星石「もうギブですぅー、真紅、交代ですぅ・・・・」
真紅「あら、お疲れ様。私たちもたった今結論が出たところなのだわ」
翠星石「ほへえ? 一体どうするです?」
蒼星石「僕たちの力を使うんだ」
真紅「ジュンの心の樹を見に行くのだわ」
翠星石「ふんふんなるほどですね」
雛苺「ヒナも一生懸命考えたのよ」ヒョコ
翠星石「あ!ちび苺!おめー逃げやがったですね!?」
雛苺「だってジュンが怖かったんだもん」カクレッ
真紅「翠星石、過ぎたことをとやかく言っても仕方ないのだわ」
翠星石「ぐぬぬ、です」
蒼星石「とにかく、ジュン君を一旦眠らせないと」
真紅「ええ、このまま夜になるのを待つのは嫌ですもの」
翠星石「しかたねーです。ここは、翠星石たちに任せるですよ」
真紅「任せたのだわ」
14 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2045/01/11(日) 02:41:30.87 ID:KoS7+XFt0.net
ジュン「さて、我は漆黒に染まりし聖骸布を纏いて暫し休息に入る。決して邪魔をするでないぞ」
翠星石「待つです!!スィドリーム!」キラッ
翠星石「健やかにー伸びやかにー、ジュンの頭をどつきたまえ、です!」ギュルン!バシン!!
ジュン「ぐはあ!?」ドサッ
真紅「後頭部を一撃ね」
蒼星石「気絶させてもよかったのかな?」
翠星石「翠星石は、ジュンのあんな姿は見たくねーですよ」
翠星石「さあ行くです。どうしようもないチビ人間の性根を叩き直してやるです」
蒼星石「ふふ、君はいい人だね」
翠星石「ち、ちげーですよ!///これは翠星石が自分のためにするのです!!////」
真紅「あら、今のあなた、顔が真っ赤よ」
雛苺「翠星石が照れてるのよー」
翠星石「あぁ!もう!さっさと済ませちまうですよ!」
真紅「ええ、そうね。じゃあお願い」
翠星石「それじゃあ夢の扉を開くですよ――」
15 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2045/01/11(日) 02:46:15.05 ID:KoS7+XFt0.net
真紅「ふう、ここに来るのはいつ以来かしらね」
翠星石「えぇと、チビ人間の樹は・・・・」
蒼星石「あれじゃないかな」
雛苺「うわあ、とっても大きいのよ」
翠星石「あんなに小さかったチビ樹がこんなに・・・・」
真紅「それだけジュンも大人になった、ということね」
翠星石「大人に、ですか・・・・」
雛苺「あ!あそこに変なのがついてるの!」
蒼星石「どれどれ? あ、あれはキノコだね」
真紅「心の樹にキノコが?」
蒼星石「うん、偶にいるんだ、こういう人」
翠星石「原因はよくわかんねーですけど、まあちょっとした心の病気みてーなもんです」
真紅「とりあえず切り取ってしまえばいいのかしら?」
蒼星石「それはそうなんだけど・・・・」
翠星石「これはちょっと難しいのですよ」
16 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2045/01/11(日) 02:51:52.77 ID:KoS7+XFt0.net
雛苺「うぃー、ヒナにもわかるように教えてほしいのよー」
蒼星石「簡単に言うとね、無理矢理切り取ってしまうと、最悪の場合その人の心に深い傷を残してしまうんだ」
翠星石「でも心配は要らねーですよ。翠星石たちは一流の庭師ですからね」
蒼星石「やるかどうかは真紅、君が決めてくれ」
蒼星石「確かに翠星石の言う通り、僕たちならなんとか出来ると思う」
蒼星石「でも、必ず上手くいくとは言い切れない・・・・」
真紅「そうね・・・・・・」
真紅「――私はあなたたちを信じるわ。もちろん、ジュンも」
真紅「やってちょうだい。但し約束なさい、必ずジュンを元通りにするって」
翠星石「ふふ、それでこそ真紅です」
蒼星石「僕らに任せて。きっとジュンを助けてみせるよ」
雛苺「ヒナからもお願いなの」
翠星石「それじゃあ真紅とちび苺はそこで見てるです」
蒼星石「そうれっ!」チョキン
18 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2045/01/11(日) 02:56:40.55 ID:KoS7+XFt0.net
ジュン「ふわあ、なんだかいつになくぐっすり眠れたなあ‥‥ってもう夜じゃないか!」
翠星石「おはようです、暁の枢機卿さん」
真紅「あら起きたのね、暁の枢機卿さん」
ジュン「ん?なに言ってんだよお前ら」
翠星石「漆黒に染まった聖骸布の寝心地はどうだったですか?」
ジュン「――――あ」
ジュン「うわあああああ!?やめろおおおお前らあああ!!」バタバタ
ジュン「出ていけ!それとしばらく放っておいてくれ!!」ポイッ!バタン
翠星石「ちょいと意地悪でしたかねえ」
真紅「これも成長なのだわ。ジュンもまだまだ子供ね」クスリ
蒼星石「おーい、真紅!翠星石!夕餉ができるよー」
雛苺「今夜はまん丸お月様なのよー」
ジュン『もうやめてくれえええええ!!』
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