1 : ◆1BrjSSUSHI :2011/12/23(金) 01:06:54.37 ID:XZjaUo8k0
まどか「ごめん、ほむらちゃんの言ってる事、全然分かんない」

ほむら「ま、まどか」

まどか「じゃ、じゃあね」

ほむら「待って!待ってよ!」

ほむら「待って・・・」

嫌われた
まどかに嫌われた
何回も時間を繰り返して来た
でも
この時間では、まともに話してもくれなかった
とうとう嫌われてしまった

何がいけなかったんだろう
どうしてこうなるんだろう
わたしは、小さくなっていくまどかの後姿を見つめて
じっと立ちつくすしか出来なかった

涙が頬を伝って落ちた


2 : ◆1BrjSSUSHI :2011/12/23(金) 01:09:37.09 ID:XZjaUo8k0
まどかを救いたかった
わたしの大切な友達、まどかを守りたかった
あなたを待ちうける絶望の運命から
だけど
時間を繰り返すたびに、心が離れていく感じがする

もう何人の違うまどかを見てきただろう
一人ひとり今でも思い出せる
そして
その思い出が積み重なるたび
わたしの心も重くなる

そのまどかに嫌われた

頭が真っ白になった
何のために時間を繰り返しているの
それすらも、もうわからない

わたしは空っぽだった

3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/23(金) 01:11:26.73 ID:hgmnQK0J0
まどほむ?

4 : ◆1BrjSSUSHI :2011/12/23(金) 01:12:55.26 ID:XZjaUo8k0
もう
やめちゃおうか

ふと、そんな考えが浮かんだ
心はもう麻痺してた
このまま魔女になっちゃえば楽なんじゃないのかな
何も考えずに暴れまわって誰かに倒される
その方が楽なんじゃないのかな

このままわたしが本当に諦めれば
あっという間にソウルジェムを闇色で染めてしまうだろう
わたし自身の呪いで

もしかしたら
魔女となったわたしが、まどかを殺してしまうのかもしれない
どちらにしろ、ワルプルギスの夜に命を奪われてしまうんだ
その方がいいのかもしれないね
せめて自分の手で

自分の手で?


6 : ◆1BrjSSUSHI :2011/12/23(金) 01:15:23.08 ID:XZjaUo8k0
まどかはどんな死に方をするんだろう
痛いんだろうか
悲しいんだろうか

せめて苦しまない死に方をして欲しい
わたしはもう守れないから
大切なまどかを

もう心が折れちゃった
ごめん
ごめんね、まどか

せめて苦しまないように死ねるように
祈る事しか出来ないよ
わたしはもう神様を信じられないけど
あなたの事だけは神様に祈る

ううん
もう一つ方法がある

そう
自分の手で

7 : ◆1BrjSSUSHI :2011/12/23(金) 01:19:02.83 ID:XZjaUo8k0
まどかを自分の手で殺す
苦しまないよう
安らかに眠れるように

それは素晴らしい事に思えた
たぶん
わたしの心は壊れちゃったんだ

だって大事だったんだ
まどか、あなたが
でも失っちゃった
この気持ちがわかる?
この喪失感がわかる?

これは、まどかに対する最後のわたしの気持ち
受け取って欲しい
わたしがあげるのは

ほむら「あなたの安らかな死よ・・・まどか」

ほむら「アハ・・・アハハハハハッ!」


11 : ◆1BrjSSUSHI :2011/12/23(金) 01:22:07.88 ID:XZjaUo8k0
まどか「・・・はぁ」

逃げ出しちゃったな
でも
良かったのかな

ほむらちゃん、あんなに必死だった
もっと話を聞くべきだったのかな

まどか「わたしを守るってなに?」

まどか「わからないよ、全然」

正直、少し怖かった
ほむらちゃんは自分の事を何も話してくれないもん
悪い子には見えないけど
どう信じろっていうの?

まどか「え!?」

目を疑った
目の前に、ほむらちゃんが立ってた



14 : ◆1BrjSSUSHI :2011/12/23(金) 01:25:05.39 ID:XZjaUo8k0
ほむら「まどか・・・」

まどか「ほむらちゃん、何で?」

何でだろう
いつものほむらちゃんなのに
泣きそうな顔に見える

ほむら「信じてもらえないと思うけど」

ほむら「わたしはあなたを大切に思ってる」

まどか「え?」

ほむら「あなたには苦しんで欲しくない」

ほむらちゃん
何を言ってるの?

ほむら「だから、せめてわたしの手で天国に行かせてあげる」

天国って・・・なに?
わたしの耳がおかしくなっちゃったの?

15 : ◆1BrjSSUSHI :2011/12/23(金) 01:28:18.30 ID:XZjaUo8k0
まどか「い、意味が分かんないよ」

まどか「さっきの態度を怒ってるの?それとも冗談なの?ねえ」

ほむら「ごめん、まどか」

まどか「何で謝るの?何に対するごめんなの?」

ほむらちゃんは何も言ってくれない
何でそんなに打ちひしがれた目をしてるの?

まどか「嫌な思いをさせたんなら謝るよ」

まどか「だから、そんな目をしないで」

だけど
ほむらちゃんは無言で魔法少女に変身した
そして次の瞬間
わたしは押し倒されて、頭に銃を突きつけられてた

どうしよう思考が全然追いつかないよ
何これ
どうなってるの?



17 : ◆1BrjSSUSHI :2011/12/23(金) 01:31:13.97 ID:XZjaUo8k0
まどか「何でこんな事するの?」

ほむら「全てはあなたのため」

ほむら「大丈夫・・・銃声を聞いたと思ったら終わってるから」

まどか「ぜ、全然大丈夫じゃないよ・・・何で?何でこんな事」

でも
わたしは分かった
ほむらちゃんの目に冗談の欠片も見当たらなかった
本気なんだ
本気でわたしを殺す気なんだ

まどか「嫌だ・・・死にたくないよ・・・まだ死にたくないよ」

まどか「助けて・・・お願い、助けてよ」

一瞬
ほむらちゃんの目が揺れた気がした

ほむら「助けようと・・・したよ」

18 : ◆1BrjSSUSHI :2011/12/23(金) 01:33:56.56 ID:XZjaUo8k0
ほむら「何度も何度も何度も何度もッ!」

ほむら「何度だって繰り返せるって思ってた!救えるって思ってた!」

まどか「ほむら・・・ちゃん?」

ほむら「わたしはただ、あなたに笑ってて欲しかっただけなのに!」

ほむら「何で笑ってくれないの?」

ほむら「何でわたしに笑いかけてくれないのよぉ!」

何を言ってるかは、今も分からない
分からないけど
この人は本気で悲しんでる

ほむら「ごめん、訳が分からないよね・・・気持ち悪いよね」

わたしは無言で首を振った
気持ち悪いなんてある訳ないよ
ほむらちゃん、必死だもん
こんな必死に何かを伝えようとしてる所、初めて見るよ



20 : ◆1BrjSSUSHI :2011/12/23(金) 01:37:04.86 ID:XZjaUo8k0
だとしたら悪いのはわたしかも
今までどれだけ本気で話を聞こうとした?
分からないばっかりで
どれだけ分かる努力をしようとしたの?

ほむらちゃんをここまで追い詰めたのは
誰でもない、わたしなんだ

あなたをここまでさせるものは何なんだろう
知りたい
でも
わたしは知る努力をして来なかった

何でいつもこうなの?
何で嫌いなままの自分でいるの?
もう、消えたい
消えるべきなのかもしれないね

もう仕方ない事に思えちゃったな
だから

まどか「わたしこそ、ごめん」

まどか「なるべく痛くしないで欲しいな・・・あはは

21 : ◆1BrjSSUSHI :2011/12/23(金) 01:40:09.06 ID:XZjaUo8k0
ほむら「それは約束するわ」

まどか「うん、ありがと」

まどか「一つ聞いていいかな?」

ほむら「何?」

まどか「もしかして、わたしの知らない所で」

まどか「わたしとほむらちゃんは知り合いだったの?」

ほむらちゃんは少し驚いたようだった
でも
すぐに表情を戻して言った

ほむら「そうね」

ほむら「あなたはわたしの大事な友達」

ほむら「たった一人の大事な友達」

22 : ◆1BrjSSUSHI :2011/12/23(金) 01:43:33.21 ID:XZjaUo8k0
大事な・・・友達

わたしは
わたしは大事な友達って言ってくれる人に
こんなことをさせてる

こんなことをさせちゃったんだ

まどか「ごめん・・・ごめんね」

涙が溢れて止まらなかった
何てバカなんだろう、わたし

ほむら「あなたが謝る事はないわ」

まどか「ありがとう」

ほむら「もう・・・終わりにする」

まどか「うん」

わたしは目を閉じた
嘘みたいだな
死ぬ前にこんな穏やかな気持ちだなんて


24 : ◆1BrjSSUSHI :2011/12/23(金) 01:47:12.56 ID:XZjaUo8k0
自分が死ぬって分かったら
もっとメチャクチャになるって思ってた
怖くて怖くてどうしようもないって
もしかして
泣きわめいちゃったりするかも

そんな姿、簡単に想像出来るよ

ほむら「さよなら、まどか」

まどか「さよなら、ほむらちゃん」

ああ
終わる
銃声が聞こえたら終わるって言ってたな
やっぱり少し怖いな
早く終わらせてくれないかな

ポタッ

なんだろう
この頬に落ちた熱いものは
なんだろ、これ



26 : ◆1BrjSSUSHI :2011/12/23(金) 01:50:09.69 ID:XZjaUo8k0
いつまでたっても銃声は起きない
その間
熱いものはずっと頬に落ちてた

わたしはそっと目を開けてみた
そこにあったのは
顔をくしゃくしゃにして泣いてるほむらちゃんだった

ほむら「無理だよぉ・・・出来る訳ない」

ほむら「大事な友達なんだもん・・・出来る訳ないよぉ」

その瞬間、わたしは理解した
この人はわたしと同じ
わたしと同じ弱い人なんだ

弱いのに
こんなこと・・・させて

まどか「ごめんなさい・・・ごめんなさいぃ」

わたし達はずっと泣いてた
どの位の時間が過ぎたかも、分からなかった


28 : ◆1BrjSSUSHI :2011/12/23(金) 01:53:04.20 ID:XZjaUo8k0
そして今、わたし達はほむらちゃんの部屋にいる

わたし達は無言で立ち上がり
無言で歩いた
繋がれた手だけが暖かかった
それが自然な事に思えた

ほむらちゃんは教えてくれた
別の時間から来た事も
何で魔法少女になったかも
全部教えてくれた
これから現れる最強の魔女も、何もかもを

まどか「何で今まで、ちゃんと話を聞く事が出来なかったのかな」

悔しかった
こんな思いをほむらちゃんにさせた事が
情けないよ

ほむら「しょうがないわ」

ほむら「信じる方が難しい話なんだから」

ほむらちゃんは寂しそうに笑った



30 : ◆1BrjSSUSHI :2011/12/23(金) 01:56:03.73 ID:XZjaUo8k0
そんな顔をして欲しくなかった
ほむらちゃんこそ、笑って欲しい
そんな
膝を抱えて寂しそうにして欲しくないよ

でも
何をすればいいのか分からなくて
何かをしなくちゃと思って
わたしは、ほむらちゃんに駆け寄った

ほむら「んっ!?」

気づいたら、ほむらちゃんの唇を塞いでた
自分でも何をしてるのか分からなかった

まどか「ごめ・・・わたし、わたし」

ほむら「まど・・・か?」

まどか「わたしバカだから、どうしていいか分からなくて」

まどか「な、何やってんだろね、わたし」

31 : ◆1BrjSSUSHI :2011/12/23(金) 01:59:05.32 ID:XZjaUo8k0
恥ずかしくなって顔を手で隠した
どういう事なのか、自分でも分かんない

まどか「ごめん、ごめんなさい」

どう思っただろう
ほむらちゃんは、どう思っただろう
何でこんな事しちゃったの?

見れない
ほむらちゃんの顔が見れないよ

その時
何かに包まれる感じがした
恐る恐る
顔を隠してた手をどけてみると
ほむらちゃんに抱き締められてた

ほむら「ありがとう、励まそうとしてくれたんだよね」

その腕はとっても暖かくて
わたしはまた泣きたくなった



33 : ◆1BrjSSUSHI :2011/12/23(金) 02:02:03.25 ID:XZjaUo8k0
肩を震わせるわたしに
ほむらちゃんは後ろからそっと顔を近づけてきた
すぐ何をするのか分かった
鈍いわたしでもね、それくらい分かるよ
唇は優しく重なった

自分で受け入れたのに
心臓が跳ねあがった感じがした
すごい
心臓の音が聞こえるかと思ったよ

優しいキス
それはたぶん
ほむらちゃんの優しさ

あなたは間違ってないんだよという
無言のメッセージ

もちろん、こんなの間違ってる
ほむらちゃんの望んでるのは、こんな事じゃない
わたしは、この人を傷つけてるのかもしれなかった
でも、それでも
何かの繋がりを求めたかったんだ

キスは涙の味がした



35 : ◆1BrjSSUSHI :2011/12/23(金) 02:05:12.81 ID:XZjaUo8k0
まどか「ごめんね、わたしバカでごめんね」

ほむら「そんな事ない・・・バカなのはわたし」

ほむらちゃんの目にも涙が浮かんでる
我慢しきれなかったんだね
あっという間に溢れちゃうのが見えた

二人でボロボロ泣いた
泣きながらキスした

唇を求め
唇を求められ

より深く求め
より深く求められ

歯が当たって、二人で笑った
泣きながらだったけど、笑った

大人から見れば
子供がおままごとしてるようにしか見えないよね
でも
わたし達にしてみれば真剣だったんだ

36 : ◆1BrjSSUSHI :2011/12/23(金) 02:08:08.88 ID:XZjaUo8k0
お互いを求める事は
お互いがそこにいるのを確認する事だった

もう間違ってるなんて関係ないよ
わたし達にこれ以上正しい事があるなら
誰か教えてよ

だから
わたし達は服を脱いだ
それが自然な事だったから

お互いの体にキスした
その意味も分からなかったけど
夢中でキスした

ほむら「んんっ」

まどか「あっ」

わたしのキスに
ほむらちゃんが反応してくれるのが嬉しい

ほむらちゃんの唇が
わたしの体に触れるのが嬉しい

37 : ◆1BrjSSUSHI :2011/12/23(金) 02:11:18.61 ID:XZjaUo8k0
これは   の真似事
ただの、おままごと
でも
わたし達には最高のおままごと

やがて
体が熱くなってきた
ほむらちゃんの唇が熱く感じるよ
顔が火照って
抑えてた  声が出ちゃう
恥ずかしいよぅ

体も何か、ふわふわしてきた
何これ?
どうしちゃったの?

まどか「ほむらちゃ・・・わたし・・・何だか」

ほむら「わたしも・・・だよ」

ほむらちゃんも声をあげてた
その声が可愛くて
何だか嬉しかった



39 : ◆1BrjSSUSHI :2011/12/23(金) 02:14:07.07 ID:XZjaUo8k0
それから二人で抱き合ってボ~っとしてた
どう言えばいいのか分かんないけど
自分がリセットされちゃった感じ
これが一番近いのかな
分かんないな

わたしは、ほむらちゃんの顔を見た
ほむらちゃんも、わたしの顔を見た

まどか・ほむら「ぷっ」

二人で笑った

まどか「ティヒヒ、わたし達ちょっと大人だね」

ほむら「大人なのかな」

まどか「ごめんね、本当はこんな事したくなかったよね」

ほむら「ん~ん、嬉しかった」

ほむら「まどかの気持ち感じられて、嬉しかった」

まどか「でも、ごめんね」



41 : ◆1BrjSSUSHI :2011/12/23(金) 02:17:05.12 ID:XZjaUo8k0
ほむら「何だか、二人でごめんばっかりだね」

ほむらちゃんはクスっと笑った
その笑顔はとても自然で
それはとっても素敵だなって思う

まどか「ありがとう」

ほむら「わたしも、ありがとう」

わたし達はまた唇を重ねた
自然に出来て嬉しかった

でも
こういう事はこれが最後だって分かった
だって
もうこんなの必要ないから
お互いが大切だって、分かったから

大切だって思える事が嬉しいよ
思ってもらえる事が嬉しいよ

そして
ワルプルギスの夜が現れた

ほむらちゃんは、勝てなかった


43 : ◆1BrjSSUSHI :2011/12/23(金) 02:20:16.68 ID:XZjaUo8k0
ほむら「また、あなたを救えなかった」

ほむら「ごめんね・・・ごめんね」

まどか「そんな事ない、わたしは十分救われたんだよ」

まどか「こんなになるまで戦ってくれて、ありがとう」

悲しくてじゃなく
嬉しくて、わたしは泣いた

まどか「わたしの為に、ごめん」

ほむら「また、ごめんばっかりだね」

また二人で笑った
こんな状況でも笑っていられる
それは、とってもおかしな事
でも
それは、とっても大事な事

ほむらちゃんが、わたしの頬に手を触れた
わたしには分かった
それが別れの合図だって


45 : ◆1BrjSSUSHI :2011/12/23(金) 02:23:06.58 ID:XZjaUo8k0
まどか「行くの?」

ほむら「うん」

まどか「わたしが言うのも変かもしれないけど」

まどか「その、無理はしないでね」

ほむらちゃんは優しく抱きしめてくれた

ほむら「わたし、今のあなたから勇気をもらった」

ほむら「だから戦い続けるよ・・・まどかを救う、その日まで」

わたしは、ほむらちゃんにキスをした
もうしないって思ってたけど
今はそれだけで気持ちが全部伝わるって思ったから

次の瞬間
もうそこには、ほむらちゃんの姿はなかった

唇だけに感触が残ってて
わたしは指でなでた
きっと思いは伝わったよね

46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/23(金) 02:25:55.22 ID:WANUkaxl0
やっぱり相手のことを好きかどうかが一番大事だよね

47 : ◆1BrjSSUSHI :2011/12/23(金) 02:26:18.28 ID:XZjaUo8k0
思い出の道を一人歩く

ワルプルギスの夜に壊されてしまってるけど
あの日、ほむらちゃんと手を繋いで歩いた道を歩く

最悪の魔女はまだ暴れてたけど
そんな事はどうでもいいよ
あんたにも、わたしの思い出は壊せない

わたしの思いも壊せない

大事な友達って言ってくれたんだ
その嬉しさは、あんたなんかに分からないよね

ほむらちゃんの顔を思い浮かべた

まどか「頑張ってね」

まどか「それと、ほむらちゃんに救ってもらえる」

まどか「わたしじゃない、わたし」

涙が一筋、頬を流れた

まどか「ほむらちゃんを大事にしてあげてね」

48 : ◆1BrjSSUSHI :2011/12/23(金) 02:29:27.03 ID:XZjaUo8k0
わたしは目を覚ました

そこはいつもの始まりの場所
病院のベッドの上

わたしは飛び起きる
眼鏡を外し、魔法を掛ける
三つ編みにしてた髪をほどく
まるで
それが何かの儀式のように

今度こそ、まどかを救う
まどかに勇気をもらった
それを無駄になんかするもんか

嫌われてもいい
無視されてもいい
わたしは、まどかを救うだけ

もう迷わない
もう
何があってもくじけない

              END