1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/19(月) 21:23:46.37 ID:qBC33nk00
ほたる「――このお店で一番安い駄菓子は何かしら」 キメポーズ
ココノツ「いらっしゃい、ほたるさん」
サヤ「あ、アタシ知ってるよ! 五円チョコだよね」
ほたる「うふふ。かわいいわね、サヤ師」 ニマー
サヤ「えっ。違うの?」
ココノツ「ちょっとした引っ掛けだね。正解は『ごえんがあるよ』かな」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1421670226
ココノツ「いらっしゃい、ほたるさん」
サヤ「あ、アタシ知ってるよ! 五円チョコだよね」
ほたる「うふふ。かわいいわね、サヤ師」 ニマー
サヤ「えっ。違うの?」
ココノツ「ちょっとした引っ掛けだね。正解は『ごえんがあるよ』かな」
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3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/19(月) 21:29:45.17 ID:qBC33nk00
ほたる「そう! 昭和五十四年の発売以来、ずっと五円硬貨一枚で買えて」
ほたる「五円チョコの愛称で親しまれている日本で最も安価な(多分)チョコレート」
ほたる「その名も『ごえんがあるよ』よ!!」
サヤ「へー。ずっと間違えて呼んでたよ」
ほたる「ココノツ君は惑わされなかったわね。流石はシカダ駄菓子の後継者」
ココノツ「継ぎませんって」
ほたる「五円チョコの愛称で親しまれている日本で最も安価な(多分)チョコレート」
ほたる「その名も『ごえんがあるよ』よ!!」
サヤ「へー。ずっと間違えて呼んでたよ」
ほたる「ココノツ君は惑わされなかったわね。流石はシカダ駄菓子の後継者」
ココノツ「継ぎませんって」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/19(月) 21:34:43.18 ID:qBC33nk00
ココノツ「あー、でも時期が悪いかな。あの商品は夏場は売ってないんですよ」
サヤ「そうなの? 溶けちゃうせい?」
ココノツ「多分ね。仕入れのことはよくわからないけど、うちに残ってた在庫もほら」
ココノツ「……この間、エアコンが壊れちゃった時に……」
サヤ「げ、元気出しなよココナツ!」
ほたる「その点は大丈夫よ!!」
サヤ「そうなの? 溶けちゃうせい?」
ココノツ「多分ね。仕入れのことはよくわからないけど、うちに残ってた在庫もほら」
ココノツ「……この間、エアコンが壊れちゃった時に……」
サヤ「げ、元気出しなよココナツ!」
ほたる「その点は大丈夫よ!!」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/19(月) 21:39:18.17 ID:qBC33nk00
ほたる「ヨウさんが自分用を冷蔵庫に隠してるから、お店に出していいって」
ココノツ「またかよ!! 何やってんだよ父さん!!」
サヤ「まあまあ。それならアタシも食べたいかなー」
ほたる「私はもう待ち切れないわ! いますぐに! ハリー!!」
ココノツ「はい……」
サヤ「(テンション高いなぁ)」
ココノツ「またかよ!! 何やってんだよ父さん!!」
サヤ「まあまあ。それならアタシも食べたいかなー」
ほたる「私はもう待ち切れないわ! いますぐに! ハリー!!」
ココノツ「はい……」
サヤ「(テンション高いなぁ)」
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/19(月) 21:44:28.50 ID:qBC33nk00
サヤ「でもさ、昭和五十何年だっけ? その頃から値段が変わらないってすごいね」
ほたる「いまと昔じゃお金の価値も違うわよ。明治時代の選挙権は十五円の税金を――」
ココノツ「遡り過ぎだよ!! チョコどうぞ!」
ほたる「来たわね……!! はい、お代」
サヤ「思ったより冷えてるねー」
ココノツ「冷凍庫の方に入ってた……。親父……」
ほたる「いまと昔じゃお金の価値も違うわよ。明治時代の選挙権は十五円の税金を――」
ココノツ「遡り過ぎだよ!! チョコどうぞ!」
ほたる「来たわね……!! はい、お代」
サヤ「思ったより冷えてるねー」
ココノツ「冷凍庫の方に入ってた……。親父……」
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/19(月) 21:49:10.51 ID:qBC33nk00
ほたる「たまには冷たいチョコもいいわね。パリッとした食感がまた……!!」 パリパリ
サヤ「そういえばさ。今度、消費税が上がるらしいじゃん?」
ココノツ「うん。八%だったよね」
サヤ「このチョコの値段って上がらないのかな」
ココノツ「えっと、五.四円だから、四捨五入でギリギリ大丈夫……だと思う」
ほたる「安くて美味しい五円チョコはこれからも愛されていくんだわ……!!」 パリパリ
サヤ「そういえばさ。今度、消費税が上がるらしいじゃん?」
ココノツ「うん。八%だったよね」
サヤ「このチョコの値段って上がらないのかな」
ココノツ「えっと、五.四円だから、四捨五入でギリギリ大丈夫……だと思う」
ほたる「安くて美味しい五円チョコはこれからも愛されていくんだわ……!!」 パリパリ
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/19(月) 21:54:56.42 ID:qBC33nk00
サヤ「あれ? この紙、何か書いてる」
ココノツ「本当だ」
ほたる「『ごえんがあるよ』のパッケージには、二十七種類のトリビアが載ってるのよ」
ほたる「食べて楽しみながら知識も得られる! これも駄菓子の醍醐味ね!!」 フンス
ココノツ「あはは、確かに。内容はどんなの?」
サヤ「五円玉四枚で良いご縁――。駄洒落ネタっぽいねー」 ペラッ
ココノツ「本当だ」
ほたる「『ごえんがあるよ』のパッケージには、二十七種類のトリビアが載ってるのよ」
ほたる「食べて楽しみながら知識も得られる! これも駄菓子の醍醐味ね!!」 フンス
ココノツ「あはは、確かに。内容はどんなの?」
サヤ「五円玉四枚で良いご縁――。駄洒落ネタっぽいねー」 ペラッ
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/19(月) 21:59:12.75 ID:qBC33nk00
ほたる「私は……。試合の前に納豆を食べると粘り勝ち――?」 ペラッ
サヤ「試合って?」
ココノツ「(ほたるさんはいつも何かと戦ってる気がする)」
ほたる「……うまい棒の納豆味でもいいのかしら……」 ブツブツ
サヤ「ココナツも食べてみなよ。トリビア教えて!」
ココノツ「う、うん」
サヤ「試合って?」
ココノツ「(ほたるさんはいつも何かと戦ってる気がする)」
ほたる「……うまい棒の納豆味でもいいのかしら……」 ブツブツ
サヤ「ココナツも食べてみなよ。トリビア教えて!」
ココノツ「う、うん」
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/19(月) 22:04:20.89 ID:qBC33nk00
トウ「ココナツー、妹がこっち来てねぇ?」 ガラッ
サヤ「あ、やば! そろそろ店番に戻らないと」
トウ「やっぱりここに居たか。俺は先に戻ってるぞー」
ココノツ「あ、豆くん。チョコあげるよ。ケン玉のお礼」
トウ「いいのか? あれから金欠でさ」
トウ「黄色い財布を持っていると、金運が上向く――?」 ペラッ
サヤ「あ、やば! そろそろ店番に戻らないと」
トウ「やっぱりここに居たか。俺は先に戻ってるぞー」
ココノツ「あ、豆くん。チョコあげるよ。ケン玉のお礼」
トウ「いいのか? あれから金欠でさ」
トウ「黄色い財布を持っていると、金運が上向く――?」 ペラッ
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/19(月) 22:09:11.86 ID:qBC33nk00
ほたる「それじゃお開きね。私ももう帰るわ」
ココノツ「あ、はい。ほたるさんもまた今度」
ほたる「ふふ、そうね。次はココノツ君が引いたトリビアを聞かせてもらうわ」
ココノツ「……」
ココノツ「(五円玉五枚で二重にご縁――かぁ)」 ペラッ
次の日から、豆くんの財布が黄色くなった。
おわり
ココノツ「あ、はい。ほたるさんもまた今度」
ほたる「ふふ、そうね。次はココノツ君が引いたトリビアを聞かせてもらうわ」
ココノツ「……」
ココノツ「(五円玉五枚で二重にご縁――かぁ)」 ペラッ
次の日から、豆くんの財布が黄色くなった。
おわり
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