1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/25(月) 00:01:11.79 ID:eolFc2qzO
ベジータ「ここはどこだ?見覚えがあるが…」

ナッパ「よぉベジータ」

ベジータ(ナッパ!?こいつ死んだはずじゃ…)

ナッパ「どうした、まだ寝ぼけているのか?」

ベジータ「いや、あ、大丈夫だ…」

ナッパ「なら、さっさとドラゴンボールを探しに行こうぜ」

ベジータ(これは…どういう事だ?)



3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/25(月) 00:05:02.58 ID:eolFc2qzO
ベジータ(俺はトランクスを寝かし付けてから、いつも通り寝た筈だが…)

ナッパ「さぁて、どこから探しに行こうか」

ベジータ(どうなってやがる、クソ!)

ナッパ「なぁベジータ!聞いてるのか!」

ベジータ「え、あぁ、すまんな…」

ナッパ「おいおい、しっかりしてくれよベジータ…」

ベジータ(これではまるで…初めて地球に来た日みたいだな)

6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/25(月) 00:08:33.22 ID:eolFc2qzO
ベジータ(…もしかしたら、夢かもしれんな)

ナッパ「さて、手始めにあの町から」

ベジータ(そうだ、夢だ。夢に決まって…)

ナッパ「挨拶がわりといこうか」

ベジータ「!?やめろ!!ナッパ!!!」

ナッパ「な、いきなりなんだよベジータ…」

ベジータ「あ、いや…ドラゴンボールがあったらどうするんだ…」

ナッパ「あ、あぁ、そうか。すまねぇ」

ベジータ(クソ、なんてリアリティのある夢だ…)


8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/25(月) 00:12:17.47 ID:eolFc2qzO
ナッパ「しかし、せっかく来たのに何もしないのもなぁ…」

ベジータ「も、もうそろそろ来るんじゃないのか?」

ナッパ「何がだ?」

ベジータ「…この星で修行してた奴らとかが、六人くらい」

ナッパ「なんだそりゃ」

ベジータ「さ、さぁな…」

ベジータ(とりあえずこいつには大人しくさせておこう…)

9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/25(月) 00:17:44.35 ID:eolFc2qzO
シューン、スタ

ピッコロ「…」

ゴハン「…」

ナッパ「お、本当に来やがった」

ベジータ「ま、まぁな…」

ナッパ「だが二人だけだな」

ベジータ「もうちょっと待ってば来る…」

ナッパ「何故分かるんだ?」

ベジータ「あ、いや、ス、スカウターだ!」

ナッパ「…成る程な」

ベジータ(なんだこのやりにくい感じは…)


12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/25(月) 00:23:26.69 ID:eolFc2qzO
ナッパ「ところであいつ…ナメック星人じゃないか?」

ベジータ「ん?それがどうした?」

ナッパ「え?」

ベジータ「あ!いや、そうだな、ラディッツが負けるのも仕方ないな!」

ナッパ「あ、あぁ…そうだな」

ベジータ「…」


シューン、スタ

ヤムチャ「待たせたな」


ナッパ「これで全員か」



15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/25(月) 00:28:13.49 ID:eolFc2qzO
ナッパ「ふふふ…なぁベジータ」

ベジータ「なんだ?」

ナッパ「あっちは六人、こっちは二人…ちょうど、栽培マンの種が四つあるぜ」

ベジータ(栽培マン…!?いかん、ヤムチャが死ぬな…)

ベジータ「…いや、それはいいんじゃないのか?」

ナッパ「おいおい、少しぐらい楽しんだっていいじゃないか」

ベジータ「いや、駄目だ。やめるんだ」


ヤムチャ「おい、お前ら!!」

22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/25(月) 00:36:09.99 ID:eolFc2qzO
ナッパ「なんだ?」

ヤムチャ「何をこそこそしてるか知らんが、さっさとかかってこい!」

ベジータ(馬鹿、お前もやめろ!)

ナッパ「そんなに言うなら試させてもらおうじゃないか」

ベジータ「ナッパ、やめ…」

ナッパ「こいつを植えるとだな…」


ボコボコボコボコ

キキィー!


ベジータ(クソッ、面倒な事になった…)



25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/25(月) 00:40:56.36 ID:eolFc2qzO
ナッパ「ふふふ…試しにこいつらと戦ってみせろ」

テンシンハン「そういう事か…では俺からいかせてもらおう」

ベジータ(テンシンハン…確か奴は大丈夫だな)


テンシンハン「はあぁ!」

栽培マン「キキィー!」

バババッ!ドガ!ドーン!


ナッパ「なんだと、栽培マンが簡単に…」

ベジータ(よし、いいぞ…あ、まだ生きて…)

ピッコロ「カァッ」ドーン

ベジータ(ふぅ、焦らせやがって…ピッコロ、よくやった)

28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/25(月) 00:46:10.47 ID:eolFc2qzO
ヤムチャ「次は俺に行かせてくれ」

ベジータ「!!駄目だ!!お前は駄目だ!!」

ヤムチャ「え?」

ナッパ「え?」

ベジータ「い、いや…」

ベジータ「その、なんだ…お前じゃなくてクリリンがだな」

ナッパ「え?」

クリリン「え?名前…」

ベジータ「い、いや、違うんだ、そこのクリクリしたハゲ!そうだクリクリハゲだ!貴様残り全員相手しろ!」


33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/25(月) 00:50:45.38 ID:eolFc2qzO
クリリン「何で俺だけ…」

ベジータ「う、うるさい!!さっさとかかってこい!!」

クリリン「くっそー…これでどうだ!!」

クリリン「波ー!!」ドーン

ナッパ「あいつ、どこに撃ってやがる…」

ベジータ(よし、これで栽培マンが片付く筈だ…)

クリリン「ドリャー!」ドーン

ナッパ「なに…!?」

栽培マン達「キキィー!?」


35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/25(月) 00:56:32.85 ID:eolFc2qzO
チュドーン…モクモク

ベジータ(さて、今からどうすr)

栽培マン達「キキィー!」

ベジータ「な、一匹も死んでいないだと!」

ベジータ(そ、そうか!ヤムチャが死んでいないから力が入りきらず…)

ベジータ「ま、まずい…!煙りが晴れる前に!」

ベジータ「ハァ!!」ドガガガガ!!キキィー!!



モクモク…

クリリン「や、やったか?」

ベジータ「ふぅ…す、少しはやるようだな…」


39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/25(月) 01:01:33.78 ID:eolFc2qzO
ベジータ(ん?これは、もしや…)

ベジータ(もしかしたら…下手に行動すると歴史が変わる!?)

ベジータ(ブルマ、トランクス、カカロット…)

ナッパ「思ったよりかやるようだな」

ベジータ(どうする、どうすればいい…!)

ナッパ「さて、次は俺の番だな」

ベジータ(…悪いが、こいつには死んでもらおう)

ヤムチャ「さて、この辺でお遊びは終わりって所を見せtベジータ「全員でかかってこい!!」


44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/25(月) 01:07:33.04 ID:eolFc2qzO
ベジータ「全員の相手をしてやれ、ナッパ!」

ナッパ「はは、ベジータいいのか?」

ベジータ「構わん、やれ」

ピッコロ「チッ、なめられたものだな」

クリリン「でも、チャンスだ!」


ナッパ「チャンス、か…ふふふ、そう思うなら」

ナッパ「ハァ!」シュゴォーシュイシュイシュイシュイ

Z戦士「!!?」

ナッパ「かかってこい」


ヤムチャ「いくぜー!」

51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/25(月) 01:13:09.69 ID:eolFc2qzO
ヤムチャ「おりゃー!」

ベジータ(な、馬鹿やろう!!)

ベジータ「そいつは無視だナッパ!」

ナッパ「な、なんだそりゃあ!!」

ヤムチャ「ハァ!」ドガ、バキ!


ナッパ「ち、なんだこいつ…殺しt」

ベジータ「ナッパ!!俺の言うことが聞けんのか!!!」

ナッパ「な、なんだってんだ…」


60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/25(月) 01:18:47.91 ID:eolFc2qzO
ヤムチャ「オリャー!」ドガガガ!ドガ!

ベジータ(…くそ、歴史通りにいくなら、殺すべきだ。だが)

ヤムチャ「せいやぁー!」ガガガ!ドーン!バキャ!

ベジータ(…ヤムチャ、テンシンハン、チャオズ、ピッコロ…)

ヤムチャ「しん!ろうがふうふうけーん!」ドガガガガ!アシモト!オルス!

ベジータ(言葉を交わした数は少ないが…)

ヤムチャ「な、無傷…だと?」ガクガクブルブル

ベジータ(俺にこいつらは…殺せない…!)


69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/25(月) 01:23:34.36 ID:eolFc2qzO
ナッパ「…い、おい!ベジータ!」

ベジータ「は!?な、なんだ?」

ナッパ「もうこいつ、殺してもいいのか?」

ベジータ「…まぁ、待て。死なないようになぶっていくっていうのはどうだ」

ナッパ「は!そいつは名案だ!」


ヤムチャ「あ、あ…」ガクガクブルブル

ピッコロ「馬鹿やろう!避けろー!」


バキャ!


76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/25(月) 01:28:00.40 ID:eolFc2qzO
ゴハン「ヤムチャさーん!」

ヤムチャ「あ、が…」ピクピク

ナッパ「ふふ、殺しはしてねぇよ…少しずつなぶってやるよ」

ナッパ「ハァ!」

テンシンハン「!?」

ピッコロ「受けるな!避けろー!」


80 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/25(月) 01:31:35.11 ID:eolFc2qzO
ベジータ(大丈夫、大丈夫だ…仙豆がある)

ドガ!

テンシンハン「ぐぁ…」

ピッコロ「チッ、くらえ!」ドーン

ナッパ「ハハハ!なんだそりゃ!」

クリリン「ば、化け物だ…」


チャオズ「…」スイ

ベジータ(な、やめるんだチャオズ!)

85 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/25(月) 01:35:55.79 ID:eolFc2qzO
チャオズ「…」ス-イ

ピタ

ナッパ「な、なんだこいつ!離れやがれ!」

チャオズ「さよなら、天さん…どうか死なないで」

テンシンハン「チャオズー!」

ベジータ(くそ、やむをえん)

シュビ!トン!

チャオズ「あ、あ…」ガク


ナッパ「す、すまねぇベジータ」

ベジータ「あぁ、気をつけろ…」


90 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/25(月) 01:39:38.16 ID:eolFc2qzO
ベジータ(これで二人は大丈夫…あとは)

ベジータ「ナッパ!あの三つ目だ!殺すなよ!」


ナッパ「へへへ、任せろ」シュン!

テンシンハン「く、くそ!!」バッ

ナッパ「遅い!」ドガ!

テンシンハン「ぐ…」バタ…


ベジータ(よし、これで準備がそろった)


98 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/25(月) 01:48:03.67 ID:eolFc2qzO
ナッパ「さて、次はどいつだー?」

クリリン「くそ…くらえ!!」

クリリン「気円斬!」


ベジータ(よし!それを待っていた)


クリリン「くらえー!」シュルーン!


ベジータ(よし、これで後はカカロットを待つだけだな)


ナッパ「あいつはさっき栽培マンを一掃したハゲ…一応避けるか」

ベジータ(何ぃいー!?)

ベジータ「!!避けるな、ナッパ!!」

ナッパ「え?うおっと!」

108 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/25(月) 01:54:34.11 ID:eolFc2qzO
ナッパ「すまん、反射的に避けtベジータ「当たりに行け!ナッパ!!」

ナッパ「え、何故…」

ザン!

ナッパ「な、山が!?」

ベジータ「…な、ナッパ!貴様はあの程度の戦闘能力に臆したのか!」

ナッパ「あ、あぁ…すまねぇ…」

ベジータ「ま、まぁいいとしよう…」

ナッパ「…」

ベジータ「…」


ベジータ(…クソッたれぇえええええ!!!!)

120 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/25(月) 02:00:44.95 ID:eolFc2qzO
ベジータ(奥の手が尽きたか…こうなったら全員眠らせるしかない)

ベジータ(そして、カカロットにどうにかしてもらおう…)

ベジータ「おいナッパ!さっさと全員眠らせろ!」

ナッパ「あぁ、分かってる…」

ベジータ「…」

ナッパ「…」


ピッコロ「来るぞ!こうなったら三人でどうにかするしかない!」

クリリン「あぁ、そうだな…」

ゴハン「…」ガクガクブルブル


123 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/25(月) 02:06:22.95 ID:eolFc2qzO
ナッパ「ハァ!」ガッ

ピッコロ「セリャ!」ドガ!

クリリン「うりゃあ!」ドガガ!


ピッコロ「ゴハン!突っ立ってないで戦うんだ!」

ゴハン「僕には…無理だ…」ガクガク


ベジータ(ゴハン…何があってもここで殺すわけにはいかん…)

ベジータ(こいつが居なければ、セルから地球を守れんからな)


ベジータ(ん?…そうか!その手があったか!)


127 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/25(月) 02:10:12.06 ID:eolFc2qzO
ナッパ「ハァーッハッハ!」ドガガガガ!

ピッコロ「ぐぁ…」

クリリン「うほぉぇ…」

ゴハン「あ、あ…」ガクガク


ピッコロ「ゴ、ゴhベジータ「ハァーッハッハッハ!ナッパの前に成す術がないようだな!悔しかったら怒れ!怒るんだゴハン!」

ピッコロ「え?」

クリリン「え?」

ゴハン「…え?」

137 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/25(月) 02:14:44.26 ID:eolFc2qzO
ベジータ「ほら!どうした!怒ってみせろ!あの時のように!」

ピッコロ「…」

クリリン「…」

ゴハン「…」

ナッパ「なぁ、ベジータ」

ベジータ「…ん?なんだナッパ」

ナッパ「お前ちょっとおかしいぜ、今日ずっとよぉ…」

ベジータ「な、何がおかしい!!」

146 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/25(月) 02:20:17.45 ID:eolFc2qzO
ベジータ(…しまった、名前とかあの時とか…いや、まだなんとかなる!!)

ベジータ「き、貴様も見たいだろう!ラディッツを驚かせたあの力を!」

ナッパ「あ、あぁ…そういう事なら言ってくれれば上手く…ぐふぅ!」


ピッコロ「…つべこべ五月蝿くやってる内に、やらせてもらったぜ」


ナッパ「ぐ、が…腹が…」


ベジータ(魔貫光殺砲か!?ピッコロ、よくやった!!)


158 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/25(月) 02:25:53.20 ID:eolFc2qzO
ナッパ「クソ…がぁああ!」

ナッパ「お返しにそこのガキ、くらえええ!!」

ベジータ(なに!?)

クリリン「あ、危ないゴハン!」

ベジータ「動けないサイヤ人に用はない!死ね!」ガッ!ポイ!

ナッパ「え、な!ベジータァアア!!」

カッ…

ベジータ「…ふぅ」


クリリン「…え?」

ピッコロ「…さっきからあいつ、なんなんだ?」

ゴハン「さ、さぁ…」

169 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/25(月) 02:32:31.74 ID:eolFc2qzO
ベジータ(後は…カカロットを一度瀕死にさせて終わりか?)

ベジータ(…ん?そういえばゴハンも死にかけたか…)

ベジータ(と、なると…しばらくピッコロには寝てもらって…ええい面倒だ!)


ベジータ「おい、貴様等!」

ピッコロ「なんだ…」

ベジータ「仙豆、とやらを取りに行くがいい」

クリリン「!なぜ仙豆の事を」

ベジータ「やかましい!さっさと行くがいい!!」

クリリン「あ、あぁ…」


179 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/25(月) 02:36:40.66 ID:eolFc2qzO
―――――

クリリン「取ってきたぞ。これでいいか」

ベジータ「あぁ…それでいい」


ベジータ「ハァ!」ドーン


ピッコロ「ゴ、ゴハーン!!」

クリリン「な、よくもゴハンを…」


ベジータ「いいからさっさと仙豆を食べさせろー!間に合わなくなっても知らんぞー!!」


クリリン「え?あ、あぁ」

189 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/25(月) 02:42:48.86 ID:eolFc2qzO
クリリン「ほら、ゴハン…よし」

ゴハン「…ん?僕は…」

ピッコロ「…貴様、何が目的だ!」

ベジータ「サイヤ人はな、死の淵から蘇る毎に強くなる」

ピッコロ「!!それでゴハンをどうする気だ!?」

ベジータ「ん?…いや、なんだ……どうだっていいだろう!!」

ピッコロ「…おかしな野郎だぜ」

ベジータ「ぐ…」


ベジータ(クソ…俺は何をやっているんだ…)


199 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/25(月) 02:47:58.85 ID:eolFc2qzO
ベジータ(クソ、クソ、クソ!もうこうなったらヤケクソだ!!)

ベジータ「おい!カカロットは…ゴクウとやらはいつ来るんだ!」

クリリン「な…お前知っているのか?」

ベジータ「ふん、どうだっていいだろう…俺は寝てるから来たら起こせ!いいな!」

クリリン「あぁ、分かった…」

ベジータ「ふん!」ザッザッザッ…


クリリン「…なんなんだ、あいつ」

ゴハン「…あの人、変わってるけど悪い人じゃない気がする」

ピッコロ「俺もよく分からん…」


210 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/25(月) 02:52:01.90 ID:eolFc2qzO
―――そんなこんなで4時間後―――


シューン、スタ

ゴクウ「よう、待たせたな」

クリリン「ゴクウ…久しぶりだな」

ゴハン「お父さん…!」

ゴクウ「ゴハン!」

ピッコロ「…」

ゴクウ「ピッコロ、ありがとうな」

ピッコロ「…ふん」

221 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/25(月) 02:56:56.10 ID:eolFc2qzO
テンシンハン「あいつ、あっちで寝てるぞ」

ヤムチャ「けっ、なめられたもんだぜ」

ゴクウ「あぁ、でもあいつ…めちゃくちゃ強ぇな…オラには分かる。手出しはしねぇでくれ」

ゴハン「お父さん、気をつけて…」

ゴクウ「おう!父ちゃんもめちゃくちゃ強くなったからでぇじょうぶだ!」

クリリン「ゴクウ気をつけろよ」

ゴクウ「あぁ、じゃあいってくる!」


227 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/25(月) 03:01:38.21 ID:eolFc2qzO
ゴクウ「…」スタ、スタ…

ベジータ(…ん?この気は…)

ベジータ「か、カカロット!」ガバ!

ゴクウ「よう、待たせたな」

ベジータ「カカロット…こ、これは!」ザッザッザッ!

ゴクウ「な、なんだよ!そんなに近よらねぇでくれ!」

ベジータ(若い!)


244 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/25(月) 03:06:24.52 ID:eolFc2qzO
ゴクウ「な、なんだおめえ?」

ベジータ(こうやってみると…ふふふ…)

ベジータ(サイヤ人といえども全く老けないわけではないのだな…)

ゴクウ「おい!聞こえてんのかなぁ…」

ベジータ「え?あ、あぁ!!」

ベジータ「貴様がカカロットだな!」

ゴクウ「違う。オラは地球育ちの…」

ベジータ「ふ、クックック」

ゴクウ「な、なんだよ…人がしゃべってんのに…」

ベジータ「い、いや、スマン…」

256 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/25(月) 03:11:13.83 ID:eolFc2qzO
ゴクウ「おめえ変な奴だな…」

ベジータ「き、貴様にだけは言われたくない!」

ゴクウ「…え?」

ベジータ「あ…ベ、別にいいだろう!ほら、戦うぞ!」

ゴクウ「なーんか調子狂うな…」ザッ

ベジータ「…すぐにいつも通りにさせてやる」ザッ

265 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/25(月) 03:16:18.92 ID:eolFc2qzO
ベジータ「いくぞ!」シュビ!パン!

ゴクウ「!!」メコォ!


ズザザザー…


ゴクウ「…グハ!こいつ…」

ゴクウ(一撃で分かる…め、めちゃくちゃ強ぇ…とてもかなわねぇ…)


ベジータ(…ん?挨拶代わりにもならない程度で小突いただけだが…)

ベジータ「も、もしや…」


284 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/25(月) 03:22:26.85 ID:eolFc2qzO
ベジータ「…さぁ!カカロット!全力でかかってこい!」

ゴクウ「…こうなりゃ賭けだ!」

ゴクウ「界王拳!三倍だぁああ!!!」ズゴゴゴゴ…


ピッコロ「す、凄い気を感じる…孫か!」

ゴハン「お父さん、凄い…」


ゴクウ「みんなー!力を貸してくれ!!」


302 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/25(月) 03:28:14.47 ID:eolFc2qzO
ゴクウ「うおおおおお!!!」

Z戦士「はあああああ!!!」


ベジータ「元気玉だな…だが小さいな…」

ベジータ「…」ヒョイ


ゴクウ「おおお、おお?おろろろろ!で、でけえ!」

ベジータ(やはり…戦闘能力はそのままか…)

ゴクウ(みんな凄ぇ修行したんだなー…オラより強ぇんじゃねぇのか、これ…)

324 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/25(月) 03:34:01.70 ID:eolFc2qzO
ベジータ(ちょっと手を貸しただけだが…地球に被害が及ぶな)

ベジータ「こっちだ、カカロット!ドラゴンボールが壊れては困るからな!」シューン

ゴクウ「へ、へへ…後悔すんなよ!」

ゴクウ(これなら…勝てる!)

ゴクウ「くらえ!特大元気玉ああああ!!!」ズゴォォォォ…


ベジータ「…ハァァァ」


超ベジータ「ハァ!」ボウ!


ズゴォォォォン!!!!


338 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/25(月) 03:39:36.91 ID:eolFc2qzO
超ベジータ(…こんなもんか)


ゴクウ「や、やったか?」

超ベジータ(おっと)

ベジータ「ぐ、ぐわぁああ…」ヒューン…ドサ


ヤムチャ「やったぜ!ゴクウが勝った!」

クリリン「さすがゴクウだぜ!」

テンシンハン(…俺には見えたが、なんか表情が固かったな…いや、気のせいか?)


350 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/25(月) 03:44:20.64 ID:eolFc2qzO
ベジータ「ま、まだだ!ハァ!」

ゴクウ「な、…」

ドガ!

ベジータ(よし、瀕死になったか?後は仙豆だな)


ゴハン「お、お父さん!」

テンシンハン「早く行くぞ!」


355 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/25(月) 03:48:06.76 ID:eolFc2qzO
クリリン「ご、ゴクウ!仙豆だ!」

ベジータ(よし!でかした!!)

ゴクウ「た、助かったぞ…」

ベジータ「く、クソがぁ…ここは引き上げるしかない…」ヨタヨタ

ピッコロ「逃がすか!!」

ヤムチャ「そうだ、逃がさん!くらえ!ろうがふうふうけん!」ババッ!

373 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/25(月) 03:54:26.12 ID:eolFc2qzO
ヤムチャ「ハアアアアアアア!」ペチペチ

ゴクウ「いい、行かせてやるんだ…」

ピッコロ「し、しかし…」

ゴクウ「今度来たら、オラ一人で倒してみせるさ!」

クリリン「…ゴクウがそう言うなら」

ベジータ「ハァ、ハァ…そうだな、俺はサイヤ人の王子で天才だが、努力がそれを上回る事もある…」

ゴハン「…え?」

ベジータ「ハァ、ハァ…次は、一対一だな…」

ゴクウ「あ、あぁ…」


ヤムチャ「ハイィィ!」ポコポコ

388 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/25(月) 03:59:02.50 ID:eolFc2qzO
ベジータ(よし、引き上げよう…ところでヤムチャは何をしているんだ…)

ベジータ(ん?そういえばこいつ、同居してたころ…)

――――――

ヤムチャ「お前とテンシンハンって本当に仲悪いな」

ベジータ「ふん、どうでもいい」

ヤムチャ「テンシンハンはお前の事、凄く恨んでるからなw」

ベジータ「…知った事か」

400 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/25(月) 04:03:52.38 ID:eolFc2qzO
ヤムチャ「知った事かはないだろー、俺達生き返す為に皆はナメック星まで行ったんだぜ」

ベジータ「ん?そうだったのか…」

ヤムチャ「そうそう、どうよ?少しは悪いと思ったか?」

ベジータ「ふん、だがそのおかげでカカロットは超サイヤ人になれたのだろう」

ヤムチャ「あーあーはいはい。こいつは…」

ブルマ「あんた達ー、ご飯よー」

――――――

ベジータ(な、ま、まずい!!)

ヤムチャ「む、無傷だと…?」ガクガクブルブル…


419 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/25(月) 04:09:17.76 ID:eolFc2qzO
ベジータ(だが…こいつらを今更殺すなど…)

ベジータ(いや、最初から知っていたとしても…俺には…)

ベジータ(~~~クソ!!一か八かだ!!)


ベジータ「ナメック星人!!」

Z戦士「!?」

ヤムチャ「俺は戦わないからな…」ブツブツ


ベジータ「貴様の星が、今危機に晒されている!!」

ピッコロ「なんだと…?」

434 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/25(月) 04:14:28.71 ID:eolFc2qzO
ベジータ「フリーザという奴が、お前の故郷で虐殺の限りを尽くしている!!」

ピッコロ「…」

クリリン「な、なんだいきなり…」

ベジータ「そしてその星にもドラゴンボールがある…」

ベジータ「ドラゴンボールの為に殺される同士を救いたくば、来るがいい!」

ベジータ「さらばだ!!」ヨタヨタ、カシューン


ビュイーーン…



446 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/25(月) 04:19:51.09 ID:eolFc2qzO
界王様『今の話は、本当じゃ…』

ゴクウ「界王様!」

クリリン「え、いきなり声が…」

ピッコロ「…」

界王様『だが関わるんじゃない、フリーザにだけは関わっては駄目じゃ』

ゴクウ「そんなに強ぇのか…」

界王様『あぁ、今回ばかりは行っても殺されるだけじゃ』


ゴクウ「…オラ、そう言われるとワクワクしちまうよ!」

界王様『!!』


455 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/25(月) 04:24:35.81 ID:eolFc2qzO
ゴクウ「それにあいつ…悪い奴じゃねぇ。ああやって言うのは、何かあるんだ」

ゴハン「僕も…ピッコロの故郷を救いたいです」

ピッコロ「ゴ、ゴハン…」

クリリン「今回、大分助けられちまったし…」

テンシンハン「行くんだろ?どうせ」

ヤムチャ「俺に敵は居ないぜ!」

ピッコロ「…お前ら」

チャオズ「行きましょう!皆で!」


480 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/25(月) 04:29:48.06 ID:eolFc2qzO
ゴクウ「そうと決まれば早速修行すんぞー!」

Z戦士「オー!」

界王様『なんという事じゃ…』


――――――――

ベジータ「カカロットは、来るだろうか…」

ベジータ「例え来なくても、フリーザもセルもブゥも…」

ベジータ「例え歴史が変わっても、地球は、あいつらは俺が守る…!」


ベジータ「…少し、眠るか」


539 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/25(月) 04:43:36.13 ID:eolFc2qzO
―――――――

ベジータ「…?」

ベジータ「夢?なのか…」


シェンロン「さぁ、願いごとをあと一つ言うがいい」


ベジータ「!?シェンロンがなぜ…」

ベジータ「は、そういえば…」


――――――――


546 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/25(月) 04:47:33.02 ID:eolFc2qzO
―――――――

トランクス「ねぇ、なんでテンシンハンさんと仲悪いの?」

ベジータ「なに?それはだな…昔、色々とあってな」

トランクス「ふーん…色々って、どっちが悪いの?」

ベジータ「そ、それはお前には関係ない事だ!」

トランクス「ちぇ、怒らなくたっていいじゃん…」テッテッテ…

ベジータ「…」


553 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/25(月) 04:50:04.74 ID:eolFc2qzO
ベジータ「俺は、あいつらと仲間なんだろうか…」

ベジータ「ピッコロにも、ヤムチャにも、テンシンハンにも、チャオズにも…」

ベジータ「ゴハンにすら酷い事をした…」


ベジータ「ブルマ!ドラゴンレーダーはどこだ!」

ブルマ「なーにー?どうしたのよいきなりー」


562 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/25(月) 04:55:07.12 ID:eolFc2qzO
ベジータ「いでよシェンロン、そして願いを叶えたまえ」シュゴォォオオ!

シェンロン「どんな願いでも二つ、叶えてやろう…」


ベジータ「…俺と、地球を一緒に守ってきたあいつらと」

ベジータ「本当に仲間なのか…教えてくれ」


―――――――――


ベジータ「そうか…思い出した…」

そしてシェンロンは願いを叶えてくれた。
この心にあるもの、それが答えだろう…


ベジータ「あと一つの願いは―――」



571 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/25(月) 04:58:43.10 ID:eolFc2qzO
シェンロン「願いは叶えた…さらばだ」

シューン…


―――三日後

テンシンハン「…」

チャオズ「ほら天さん、食べようよ」

ヤムチャ「そうだぜ、せっかくのパーティーだ」



577 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/25(月) 05:04:51.02 ID:eolFc2qzO
ベジータ「今日はよく来たな!俺のオコノミヤキを食いやがれー!」


ゴクウ「うめぇーなー、オコノミヤキってやつ」

ゴハン「それにしても、意外ですねー」

クリリン「まさかベジータがパーティーなんてな…」

ピッコロ「いったい何を考えてるんだか…あ、俺は水だけでいい…」

テンシンハン「…確かに美味い」

チャオズ「楽しいねー天さん」

ヤムチャ「ろうがふうふうけん!はーっはっは!」


ベジータ(感謝なんざ柄ではないからしないが)

ベジータ(この星、この場所、そしてこいつらは)

ベジータ(これからもこいつらと共に俺が守る!)

ベジータ「ハーッハッハッハ!」