8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 17:59:56.21 ID:iO+YxIfDO

めぐ「どうしたの?水銀燈」

水銀燈「ど……どうもしてないわよ?」

めぐ「ふーん……(どうして右向いてるのかしら)」

めぐ「そっちに何かあるの?」

キョロキョロ

水銀燈「うるさいわねぇ……静かにしないとジャンクに!!」

ミシッ

水銀燈「!!!?ツアッ!」

めぐ「!?」



9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 18:05:44.79 ID:iO+YxIfDO

水銀燈(だ……駄目だわ大声を上げたら痛みが…)

めぐ「やっぱり変よ水銀燈」

水銀燈「なんでもないって言ってるでしょ?」

めぐ「………」




めぐ「ジャンケン!!!」

グワッ!!

水銀燈「!?」

めぐ「ポイ!!」←パー水銀燈「!!」←グー

めぐ「あっちむいて!!」

水銀燈「なっ!?」

めぐ「ほい!!」

ビュッ!

グキッ!!!

水銀燈「いぎゃあああああ!!!!」


10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 18:09:55.59 ID:iO+YxIfDO

めぐ「もう水銀燈ったら、負けたくらいでそんな大げさな」

水銀燈「違うわよお馬鹿!!首を寝違えたのよおぉ!!!あっ……」

めぐ「あぁ……そうなんだ」

水銀燈「とっ兎に角ほっといて頂戴!動かすと痛いんだから!!」

めぐ「そうならそうって言ってくれればいいのに」

水銀燈「はぁ?」



16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 18:17:57.13 ID:iO+YxIfDO

めぐ「マッサージとかしたら治らないかな?」

水銀燈「治る訳ないでしょ?!私はドールよ!人間とわ違うわぁっ!!いっう~~~~!!」

めぐ「ホントに痛そう」

水銀燈「うぅ………」

めぐ「ほら、水銀燈」

水銀燈「なによぉ……」

めぐ「マッサージしてあげるからこっち来て?」

ポンポンッ

水銀燈「ハァ……だから無駄だって言って」

めぐ「いいから……ね?」

水銀燈「…………」


スタスタスタ……ポフッ

めぐ「フフッ」

水銀燈「なにが可笑しいのよ」

めぐ「ううん、なんでもない」



17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 18:24:53.35 ID:iO+YxIfDO

水銀燈「早くしなさいよまったくぅ……」

めぐ「はいはい、えっと……」

めぐ「へぇ……」

水銀燈「?どうしたの」めぐ「髪でわからなかったけど水銀燈の背中ってこうなってたのね、翼のためとはいえ露出しすぎじゃない?」

水銀燈「知らないわよそんな事!早くんとかしなさいよぉ!!…うぐっ!!」

めぐ「あっごめんね……それじゃあ……」

モ モ ……



19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 18:29:22.67 ID:iO+YxIfDO

モ モ 

水銀燈「ん……うっ……」

めぐ「……………」

モ モ 

水銀燈「うぅ………つぁ……」

めぐ「……………」

モ モ 

水銀燈「んん………うぅ………」

めぐ「……………フッ」

水銀燈「ひゃああ! ?」



20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 18:36:06.27 ID:iO+YxIfDO

水銀燈「なっっなにするのよぉ!!いきなり!!」

めぐ「ふふ、ごめんごめん、水銀燈の背中見てたらつい……ね」

水銀燈「ついじゃないわよぉお!!マジメにやりなさぁい!!ふぐあぁっ!!」

めぐ「ほら!大声あげちゃ駄目よ!もっとリラックス、リラックス」

水銀燈「うぅ~~~」

モ モ 

めぐ「…………」

水銀燈「……うっ……んんぃ……はぁ……」

モ モ 

めぐ「…………ニヤ」

モ モ…グイ!!

水銀燈「きゃああ!!」


21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 18:43:16.12 ID:iO+YxIfDO

水銀燈「今度はなによぉいい加減にしなさいよぉ!?」

めぐ「えへへへ……水銀燈の翼ってどんな感じなのかなって……」

水銀燈「そんなことどうでもいいでしょ?!!い痛っ……」

めぐ「大丈夫?」

水銀燈「誰のせいだとおもってるねよぉ……」

めぐ「悪かったわ、だから落ち着いて……」

水銀燈「ふん………」

めぐ「それじゃあ……」

モ モ ……モ モ ……

水銀燈「ううっ……んぐっ………あん……」

めぐ「…………」

モ モ ……モ モ ッグニッ!

水銀燈「ひゃああ!!」


23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 18:49:39.04 ID:iO+YxIfDO

めぐ「?!……もしかしてここ?」

グニッ

水銀燈「痛い!!ちょっと!!やめなさい!!!」

めぐ「へぇ……確かに少し硬いかな?!」

グニグニ

水銀燈「ぐあっ!!痛いって言ってるでしょ!!聞いてるの!?」

めぐ「あっごめんごめん!なんか面白くて」

水銀燈「なによなによぉ!!こっちは全然面白くないわよぉ!!!ううっ……」

めぐ「あははは……」


24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 18:57:45.58 ID:iO+YxIfDO

めぐ「触った感じだとなんか硬い何かが埋め込まれてるみたいね……」

水銀燈「なによそれぇ……はぁ…」

めぐ「まあそう言わないでよ、さあもう少しモ モ させて?」

水銀燈「もうイヤよぉ!!てかやっぱりそれが狙いなんじゃない!!!」

めぐ「えへへ……バレちゃった」

水銀燈「もういいわよ!まったく人間をあてにした私が馬鹿だったわぁ…」

「なら私にお任せ下さい」

水銀燈「!?」




26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 19:01:16.09 ID:iO+YxIfDO

キュイイイイ……

めぐ「あっ、鏡が光って……」

水銀燈「その声は……」

ニュルン……

雪華綺晶「お久しぶりです、お姉様」

水銀燈「末妹……」

めぐ「あら水銀燈の妹さん?」

水銀燈「何しに来たのよ……貴女なんかと話す事なんかないわよぉ?!」


27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 19:11:30.36 ID:iO+YxIfDO

雪華綺晶「ふふふ……余所見をしていてはいつものようにはいきませんわね」

水銀燈「ぐっ……」

めぐ「あなた、水銀燈の治し方しってるの?なら教えて」

雪華綺晶「はい、姉妹の事は姉妹にしかわかりませんわ」

めぐ「そ……それならどうしたら」

水銀燈「やめなさいめぐ、こんな奴の言うことなんか」

雪華綺晶「あら?いいのですか?そのようなお姿、他のお姉様方に見られたら何と言われるでしょうね」

水銀燈「!?」





首寝違えたちまうなんてとんだ間抜け野郎ですぅ

こんなのが長女だなんて美しくないね

水銀燈……ダサいかしらぁ!!

もう歳なのー!!

水銀燈、やっぱりあなたはジャンクだわ……

水銀燈「!!!!?」


28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 19:16:55.56 ID:iO+YxIfDO

水銀燈「くっ………教えなさい」

雪華綺晶「はい?」

水銀燈「教えなさいって言ってんねよぉ!!」イライラ

雪華綺晶「ふふふ、そうですかわかりましたわ黒薔薇のお姉様……」ニヤニヤ

めぐ「水銀燈……」

水銀燈「はあ……それで、どうすればいいの?」




30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 19:21:50.81 ID:iO+YxIfDO

雪華綺晶「簡単ですわ、私達はドール……調子が悪いのなら診察してもらえばいいのですよ」

水銀燈「診察って……誰によぉ?」

雪華綺晶「もちろん、私達をお造りになられた……」

水銀燈「!!?まっまさか」

雪華綺晶「はい、我らがお父様ローゼンに」


51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 20:31:09.17 ID:iO+YxIfDO

水銀燈「ち……ちょっとまちなさい!!」

雪華綺晶「はい、なんでしょう? 」

水銀燈「お……お父様に会うの?」

雪華綺晶「はい」

水銀燈「嘘おっしゃい!そんな簡単に会えるんなら苦労しないわよ!!いたたたた……」

雪華綺晶「大丈夫ですわ私達はアリスのために生まれたドール、そして、その為にはアリスゲームで勝たなければなりません」

水銀燈「そ……そうだけど」

雪華綺晶「今のお姉様では戦いに不利、お父様もきっと手を差し伸べて下さいますわ」

水銀燈「そ……そうかしら」

雪華綺晶「はい」

めぐ「よ……良かったじゃない水銀燈!パパに会えるなんて」

水銀燈「めぐ……」


52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 20:35:38.35 ID:iO+YxIfDO

めぐ「早く治してもらったら?ね」

水銀燈「めぐ………」

めぐ「もう、私の事はいいから!」

水銀燈「べ…別にあなたの事なんか気にしてないわよぉ………それなら末妹、行くわよ」

雪華綺晶「はい、お姉様」





53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 20:42:11.63 ID:iO+YxIfDO

Nのフィールド移動中


水銀燈「それで、どうやってお父様の所に行くのよ……」


雪華綺晶「ふふふ、その格好で移動というのもなかなかシュールですわね」

水銀燈「…………殺す」

雪華綺晶「まあまあお待ち下さい、心配せずとも直ぐにつきますわ」

水銀燈「ホントにそうでしょうねぇ……まったくもし見当違いの場所に出たらあんたなんかジャンクに」

雪華綺晶「あ!忘れてましたわ!」

水銀燈「こっ今度はなによぉ」



55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 20:49:26.86 ID:iO+YxIfDO

雪華綺晶「これを着けて下さい」

水銀燈「?なによぉこれぇ……アイマスクとヘッドホン?」

雪華綺晶「はい、これを装着し、集中するのですそうすれば」

水銀燈「………帰る」

雪華綺晶「わぁっ!待って 下さいお姉様!!」

水銀燈「貴女ふざけてるの?こんなもの着けるくらいなら!!っ痛つ!!」

雪華綺晶「ふふふ、ほら早くしないと、治りませんわよ?」

水銀燈「くっ……わかったわよぉ……」



56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 20:54:32.39 ID:iO+YxIfDO

水銀燈「着けてみたけどピッタリねぇ……これって人間が使う物なんでしょ?」

雪華綺晶「はい本来は、でもある人物が改良したのですわ」

水銀燈「誰よそれ……まっまさかお父様が?」

雪華綺晶「さあちゃんとヘッドホンを着けて下さい、行きましょうかお姉様……」

ギュッ

水銀燈「あっ!!ちょっと!」




57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 20:58:57.53 ID:iO+YxIfDO

桜田家



真紅「はあ……やっぱりくんくんは素敵ね……」

くんくん「そうかわかったぞ!犯人は!!」


真紅「ワクワク」


ニュルン!!


雪華綺晶「ごきげんよう、お姉様」

真紅「!!?きっ雪華綺晶!!貴女が犯人だったの!!?」

雪華綺晶「はい?」




60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 22:38:42.76 ID:tm6BLlfqO

真紅「ごまかしても駄目よ、くんくんの推理は絶対なのだわ」

雪華綺晶「あら?お姉様……」

ガチャ…

翠星石「ちょいと真紅!!なにさぼってるですか!ってわあ!!」

雛苺「うよー!雪華綺晶がテレビからはみ出てるのー!」

真紅「す…翠星石違うのよ、くんくんならこの事件を解決してくれると思って……」

金糸雀「きっと最近噂になってる3Dテレビかしら!!初めてみたかしら!!」

蒼星石「それは違うと思うよ?」

雪華綺晶「………」


61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 22:47:04.73 ID:tm6BLlfqO

蒼星石「いったい何しにきたんだい」

雪華綺晶「はい、実はお姉様のマスターにご用があったのですが……」

真紅「悪いけど、ジュンは今図書館よ……それに、私達は取り込んでいるの見てわかるでしょ?」

翠星石「なにいってるですか!真紅はさぼってくんくんみてただけですぅ!」

真紅「うるさいわね!くんくんを見ていたら何かアイデアが浮かぶと思って私は!!」

金糸雀「雪華綺晶はなんでジュンに会いたいかしら」

雪華綺晶「あ……そっそれは……」

水銀燈「ちょっと!まだつかないの!?」

雪華綺晶「!!?」


62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 22:55:54.53 ID:tm6BLlfqO

真紅「その声は……水銀燈?」

翠星石「ひぃ!?あいつまでいるですか?!」

雪華綺晶「はい、実は黒薔薇のお姉様が大変な事に……」

雛苺「うゆ?大変な事?」

雪華綺晶「それを何とかするためにマスターを訪ねて来たのですが……」

真紅「なら隠れてないで出てくればいいでしょ?」

雪華綺晶「……………少々お待ち下さい」

フニョン

一回雪華綺晶はテレビに顔を沈めた



63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 23:01:23.16 ID:tm6BLlfqO

水銀燈「ちょっと末妹!まだなのかしら?」


ヘッドホンをずらして雪華綺晶が話かける

雪華綺晶「お姉様、ひょっとしたら今回は私の考えを遥かに超えた物だったようですわ」

水銀燈「はぁ?!どういう事よ?」

雪華綺晶「とりあえず、マスクをおとりください」

水銀燈「ふん……ということは…まさかお父様が?」

雪華綺晶「百聞は一見にしかず……ここから出ましょう」

水銀燈「?ま……まあいいわ……」

フニョン……


真紅「あら?水銀燈」

水銀燈「?!!」


64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 23:08:32.13 ID:tm6BLlfqO

水銀燈「な?!なんでたあなたたちがって!?」

真紅「どうやら貴女もみたいね……」

翠星石「まったく脅かすなですぅ!てっきりこの隙を突いて襲ってきたのだとばっかり」

雛苺「あー!!水銀燈も右向きなのー!!ヒナ達とと一緒なのー!!」


蒼星石「なるほど、そう言えば君の事を忘れてたよ、まさか君も……」

金糸雀「コレは突然変異の可能性があるかしら!まさか水銀燈の首まで……」

水銀燈「あ……あなた達……まさかそれ……」




真紅「そうよ水銀燈……私達、寝違えたのだわ」



66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 23:19:20.13 ID:tm6BLlfqO

水銀燈「末妹、どうゆう事なのこれは!!」

雪華綺晶「さあ……私にも何が何にやら」

水銀燈「違うわよぉ!!あなた、お父様の所に行くんじゃなかったの!?なんで真紅達の場所に出てるのよぉ!!」

雪華綺晶「はい、実はお姉様の首をマスターに看てもらおうと芝居をしていました、流石の私でもお父様には会えませんわ」

水銀燈「……………はぁ…もういいわよどうでも……それよりなによぉこの光景」

真紅「水銀燈、今は争っている場合じゃないわ解るわね?」

水銀燈「ふん……そうみたいね、でもあなた達一体……」

蒼星石「きっと君もなんじゃないかな?」

金糸雀「今朝から右を向いたまま首が戻らないのかしら!!」


67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 23:25:37.33 ID:tm6BLlfqO

翠星石「まったくどうしてこんな事になっちまったんですか?」

雛苺「のりもおお慌てだったの……」

真紅「コレでは紅茶もまともに飲めないのだわ……まったく」

雪華綺晶「お姉様が皆右向き……なにやらシュールですわね」

水銀燈「なによぉ!他人事みたいに!!」


金糸雀「あら?ちょっと待つかしら!」

真紅「どうしたの?金糸雀」






金糸雀「なんで雪華綺晶は普通なのかしら?」





69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 23:33:48.14 ID:tm6BLlfqO

「!!!」

水銀燈「末妹……あなたまさか」

雪華綺晶「あぁ……それは簡単ですわ」

雛苺「うゆ?どうして?」

雪華綺晶「私は眠らないからですわ!」

翠星石「そっそんなこと言い訳になるわけないですぅ!!現にオメーだけ無事なんておかし過ぎること山のごとしですぅ!!」

蒼星石「翠星石落ち着いてよ!」

真紅「たしかに雪華綺晶が犯人なら被害者の私達の前に普通に現れるのはへんね……」

金糸雀「そうかしら!不意打ちやりたい放題かしら!」

翠星石「ならどうして……」



71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 23:40:20.68 ID:tm6BLlfqO

雛苺「あ!ジュンが帰ってきたのー!!」

ドタドタ

真紅「ちょっと雛苺!首が曲がってるのよ危ないわ!!」

ジュン「みんなわかったぞ!それは……ってなんか曲がってるの増えてる!!」

水銀燈「うるさいわね、人間死にたいの!?」


ジュン「っと……いや………ごめん」

翠星石「やいチビ人間!!どうしたら翠星石達の首は元に戻るですか!!」


73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 23:56:06.50 ID:tm6BLlfqO

ジュン「どうやらお前らのそれは体になんらかの原因があるらしい、だからそれをなんとかすれば……」

蒼星石「もとにもどるんだね」

金糸雀「まったく人騒がせかしら!」

真紅「それで、それはなに?」

ジュン「ドールによって違うらしい…場所には特徴があって固い部分なんだけど」

水銀燈「?!」



75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28(日) 00:02:11.68 ID:8F3THs2mO

水銀燈「まさかアレ?」

雛苺「うゆ?」

真紅「水銀燈!何か知っているの?」

翠星石「教えるですぅ!!」

水銀燈「ここに来る前に私の羽の付け根あたりがそんな感じなんだけど………はっ!!」

真紅「みんな、水銀燈を抑えるのだわ!!」

皆「ラジャー!!」

水銀燈「ちょっとなにいってっきゃあああああ!!!」






77 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28(日) 00:12:59.39 ID:8F3THs2mO

水銀燈「ちょっとなんなのよあなた達!!首曲がらない癖になんでそんなチームワークあんのよぉ!!!」

真紅「羽の付け根だったわね……ジュン!押してみなさい」

ジュン「えぇ!?なんか嫌だなこんな」

翠星石「早くするですぅ!翠星石達じゃなかった……水銀燈が手遅れになっちまったら元も子もないですぅ!!」

水銀燈「今本音いったわねぇこの悪魔人形!!」

金糸雀「それで、どうするかしら?」

ジュン「あぁ……なんか針で刺すらしいんだけど……」

といいながらジュンは裁縫箱からマッチ針を取り出す

水銀燈「はっ針!?ちょっとマジで止めなさい!!止めないとまとめてジャンクに!!」

真紅「雛苺、わだちで縛るのだわ」

雛苺「わかったのー!!」

しゅるしゅるしゅる…

水銀燈「ちょっと止めなさむぐっ!!?」

蒼星石「………水銀燈…ご愁傷様……」



79 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28(日) 00:23:07.38 ID:8F3THs2mO

翠星石「さぁジュン準備OKですぅ!!」

真紅「一気に行くのだわ」

ジュン「あ…あぁ…ん?コレかな?少し色も変だ」

水銀燈「ムガガガ?!ムガガガガガ!!ムガムガ!!」(ちょっと待ちなさい?!なんで私が最初なのよ!!放しなさい!!)

金糸雀「だ、大丈夫かしら水銀燈!きっと良くなるかしら!!……たぶん」

水銀燈「ムガー!!」(たぶんってなによたぶんって!!!)

ジュン「よし、動くなよ………」

キラッ……

針が不気味に光る……

水銀燈「ムガー!!ムガー!!(やめなさい!!いや!!お願いほんとやめて!!何でも言うこと聞くから!!!

今までヤクルト盗み飲みしてたの謝るからやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめていやあああああああああああああああああぁぁぁぁ!!!!)」






ぷすっ




81 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28(日) 00:32:00.58 ID:8F3THs2mO

ガクッ………


真紅「す……水銀燈の動きが…」

翠星石「止まったですぅ……」


ジュン「…………」

雛苺「じゅ……ジュン?」

ジュン「……」

蒼星石「あれ?みんな見て!」

突然水銀燈の体が光始める!!

金糸雀「まっまさか…」

少しすると光はおさまった……


ジュン「……んっ」

スッ……

ジュンは針を背中から放す

雛苺もわだちを解いて様子をみていた……


雪華綺晶「………お姉様……」






水銀燈「はっ!!」


82 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28(日) 00:37:53.74 ID:8F3THs2mO

皆「!!!?」

ガバッと水銀燈が起き上がる

水銀燈「はぁ…はぁ…はぁ…」

真紅「すっ…水銀燈?あなた…」

水銀燈「はぁ………あら?……あぁ…あああ!!!」

ジュン「おっおいお前……」

水銀燈「すごいわぁ!!さっきまでうざったかった痛みが消えたわぁ!!!」

ドールズ「まじでかああ!?」

水銀燈「どういう事?あなた達いったい……」

蒼星石「水銀燈……覚えてないの?」

水銀燈「へ?なにを?」

蒼星石「あっ嫌……別に」





84 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28(日) 00:48:31.61 ID:8F3THs2mO

金糸雀「すっ凄いのかしら!!こうかばつぐんかしら!!」

ジュン「あぁ…みたいだな……いやしかし、お前らの体っていったい……」

先ほど使っていた針を見ながらジュンは呟く


真紅「やり方がわかれば怖く無いわね」

翠星石「そっそうですねぇなんか凄くリフレッシュ出来るみたいですし……」

雛苺「水銀燈、クルクル回ってるのー」

蒼星石「うん……えっと僕はどの辺りなのかな?あのツボみたいなの…」

翠星石「きっと背中ですよ!ほら!翠星石が探すの手伝ってやるですぅ!」

雪華綺晶「やはり私の考えに間違いはありませんでしたね……流石はマエストロの指は違いますわ」

ジュン「そ……そんなこと……よし、みんなさっさと首戻すぞ」


真紅「そうね、じゃあ早速この真紅が……」

雛苺「でも針はこわいの……」

ドールズ「!!」


85 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28(日) 00:58:36.25 ID:8F3THs2mO

真紅(た……確かに……)

翠星石(乙女の体にあんな物騒な物を……)

金糸雀(突き刺すのは………)

ジュン「じゃあ次は誰だ?」


ビクッ!!!


真紅「す……翠星石…あなた先に行きなさい」

翠星石「はあああああ!?なに言ってるですか真紅!!ジュンはお前のマスターじゃないですか!」

真紅「それは貴女も同じなのだわ!!それに貴女は姉なのよ!?お手本を見せて頂戴!!」

翠星石「ふっ…ふざけるなですぅ!!だいたい姉ならバ金糸雀の方が姉じゃねーですか!!」

金糸雀「なっ!!ちょっとなに言ってるかしら!!この場合姉妹は関係ないかしら!!」


86 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28(日) 01:04:01.38 ID:8F3THs2mO

雛苺「ううーうるさいのー……」

ジュン「まったく……あいつらは」

蒼星石「んっ……コレかな?ジュン君ココお願い」

ジュン「ん?あぁ……ってうなじか……少し難しいなあ」

蒼星石「……だっ……大丈夫だよね?」フルフル

ジュン「あ……あぁ!じっとしてろよ?」

蒼星石「はい……」

グッと目を瞑る蒼星石……

雛苺「蒼星石ファイトなのー!」




87 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28(日) 01:19:34.69 ID:8F3THs2mO

ジュンは蒼星石の体を抱き寄せるようにを支える


ジュン「じゃあ行くぞ」

蒼星石「うん……」


ジュン「………!」

蒼星石「……!」

ぷすっ

蒼星石「あぁぁ!!」

ドールズ「ビクッ!!?」

ジュン「大丈夫か?蒼星石」

蒼星石「うっ……うん…………あぁ!!」

次の瞬間蒼星石の体が光りそして光るがおさまった……

ドールズ「………」

ジュン「……どうだ」

蒼星石「うん……あ?…あれ?!ホントだ!痛くなくなったよ!!」

ドールズ「!!」

蒼星石「それどころか……物凄く体が軽いや!!」ぴょんぴょん

いきなりジャンプしだす蒼星石


88 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28(日) 01:25:46.67 ID:8F3THs2mO

真紅「……やっぱり楽になるみたいね……」

翠星石「で……でもでも…やっぱり最初は…」

金糸雀「痛そうかしら……」


雛苺「つ……次はヒナがやるの!!」

紅翠金「!?」

ジュン「よしわかった!だけどツボとかわかるか?」

雛苺「うゆ……この辺りなのー」

雛苺は左肩の辺りを指で教える

ジュン「よしわかったよ……我慢してくれ」

雛苺「わかってるの!このままじゃ何時までたっても治らないし、それに……」

ジュン「それに?」

雛苺「ジュンがしてくれるなら怖くないわ!」

紅翠金「!!?」



90 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28(日) 01:33:27.16 ID:8F3THs2mO

ジュン「なんかそう言われると照れるな…」

雛苺「うゆ?どうして?」

ジュン「いや、何でもないさ…じゃあ行くぞ雛苺」

雛苺「うゆ……」ギュッ

ジュンにしがみつき強く目を瞑る雛苺……

ジュン「よし……」

雛苺「うっ……」


ぷすっ


雛苺「ひゃあ!!!」

ジュン「!」

金糸雀「ヒナ!!」

翠星石「だ大丈夫ですかチビチビ!!」

雛苺「うゆ……」

すると雛苺の体がピカッと一瞬光る

ジュン「雛苺?」

雛苺「………あれ?」

ジュン「もう大丈夫か?」

雛苺「ホントなの!!もう大丈夫なの!!」

ぶんぶん腕を振り回し雛苺は喜ぶ


91 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28(日) 01:43:29.04 ID:8F3THs2mO

雛苺「ジュン!ありがとうなのー!!」

ジュン「いや、雛苺が頑張ったからさ」

雛苺「えへへへ!!」


真紅(何故かしら…)

翠星石(面白くないですぅ!!)


金糸雀「なんか雛苺凄いかしら!輝いて見えるかしら!!」

ジュン「なんだかコツがわかって来たな……よし次は誰だ?」

紅翠「!!?」

金糸雀「あ!じゃあ次はカナ」

ドン!!

金糸雀「ぶふぇ!!」

真紅「ジュン!次は私よ私に入れて頂戴!」

翠星石「なに言ってるですか真紅!!次は翠星石だと相場が決まってるですぅ!!」

真紅「そんなの初めて聞いたわ!!ジュンはこの真紅に入れたいはずよ!そうよね!?」

ジュン「えっ?!」

翠星石「そんなのデタラメですぅさあジュン!!翠星石に早くするですぅ!!」

ジュン「いや、どうしたんだよいきなり……」


92 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28(日) 01:50:02.42 ID:8F3THs2mO

翠星石「いいから早くするですぅ!!早くしないと日が暮れちまうですぅ!!」

ジュン「あぁわかったよ!それで、どのあたりかわかるか?」

紅翠「えっ?!(しまった!!場所わかんない!!)」

真紅「まっ待ちなさい!すぐ見つけるわ!」

翠星石「あぁっとどこ行ったですか翠星石のツボー!!!」


ジュン「たく……ん?」

金糸雀「うぅ……さっきので余計首が痛くなったかしらー!!」

ジュン「大丈夫か?」

金糸雀「へっ?」


93 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28(日) 01:54:21.16 ID:8F3THs2mO

ジュン「お前は首の右側みたいだな目に付いたからすぐわかったよ」

金糸雀「そうなのかしら?なら早くして欲しいかしら!痛くて仕方ないかしらー!」

ジュン「たく……じゃあ動くなよ」

金糸雀「か……かしら!」




ぷすっ!

金糸雀「んんっ!!」

針を刺して少しすると金糸雀は光り始めやがて収まった




95 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28(日) 02:02:18.42 ID:8F3THs2mO

ジュン「よし、どうだ?」

金糸雀「………ニヤ」


ガバッと金糸雀は立ち上がる

金糸雀「凄いかしら!体だけじゃなく頭もスッキリしたかしら!!ローゼンメイデン一の頭脳派金糸雀!!ただいま復活かしら!!!」

ジュン「ははは…それだけ元気なら大丈夫だな」

「「ジュン!!」」

ジュン「!?」

翠星石「ジュン!!ツボがわかったですよ!!」

真紅「さあ!早くして頂戴!」

そう言うと二人は服を少しはだけて右肩を見せた


96 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28(日) 02:16:37.21 ID:8F3THs2mO

翠星石「さあ早くするですぅ!翠星石はもう限界ですぅ!!早くしないとどうにかなっちまうですぅ!!」

真紅「何を言っているの翠星石!!この真紅が先なのだわ!!ジュン!やってちょうだい!!」


ジュン「まったくお前ら……わかったよちょっとじっとしてろよ?」

そう言うとジュンは二人を後ろから抱きかかえる

真紅「あっジュン!?あなたまさか」

翠星石「ふっ二人同時に行くつもりですか?!」

ジュン「あぁ、もうコツはわかってる、一気に終わらせるぞ」

そう言うとジュンは針を右手に2本持ち二人を強く抱きしめる

真紅「うっ……ちょっとジュン…苦しいわ…」

翠星石「し……しゃーねーなーですぅ……今回くらいは多目にみてやるですぅ!!でも今度は真っ先に翠星石を」

ジュン「行くぞ二人とも」

真紅「……えぇ…」

翠星石「は…はいですぅ……」


二人が黙った直ぐだった……


ぷすぷすっ


翠星石「あぁっ!!」

真紅「はぁっ!!」



数秒後二人は光りを放ちリフレッシュした


97 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28(日) 02:24:56.73 ID:8F3THs2mO

数日後…


翠星石「なんでおめーがここに居るですか?」

水銀燈「別にいいでしょ?だいたい私が実験に成功したからよぉ?この方法が見つかったのはぁ」

金糸雀「覚えてたかしら?」

雛苺「でも気持ちわかるの!」

蒼星石「ふふっ早くやってほしいなぁ……」

真紅「さぁそろった事だし、行くわよみんな」


ジュン「ん?どうしたんだみんな左に首かたむけて……」






ドールズ「ジュン……寝違えたわ」




おわり