1 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/05/31(土) 02:40:12.69 ID:RZWtd9Js0.net
妹「兄さん、帰りが遅かったね。今夜は、女の子でも引っかけて夜遊びに耽ってたのかい?」
兄「あー、いや、ごめん。丁度、見たい映画の上映日が今日でさ。ほら、前に言った奴」
兄「とりあえず、放課後すぐに飯食って上映時間まで時間潰して映画見たらこんな時間でさー」
妹「分かってるよ、兄さんに女の子と夜な夜な遊ぶ程の魅力も、勇気も兄さんは存在しないもんね」
妹「でも、兄さんはボクのことが好きだ、兄妹の枠を遥かに超えて大好きだ。だから、そんな能力が無いにも関わらず」
妹「僕に嫉妬に似た感情を抱かせることによって、一種の愛の様なものを感じようとしたんだよね? そうでしょ?」
兄「えっ、何が? ごめん、聞いてなかった。ところでお前、風呂入った?」
妹「ふふっ、実の妹を苦しめてまで愛に走ろうとするなんて、本当に駄目な兄さんだなぁ……、ふふふふっ」
兄「あっ、入ったんだ。じゃあ入っても良さそうだし、俺も風呂入るわ」
妹「今だって、ボクの温もりを間接的に感じたくて、わざとボクがお風呂に入ったかどうか確認して入るかどうか決めたんだよね?」
3 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/05/31(土) 02:42:21.44 ID:RZWtd9Js0.net
妹「ふふっ、兄さんはいじらしいなぁ。そんなの、ボクから直接感じればいいのに。あぁっ、兄さんはどうしてそんなに可愛いのかなぁ」
兄「んーと、タオルとパンツとっ……あれ、シャツがない。妹、お前、知らなっ……」
(兄を押し倒す音)
妹「兄さん、今だって兄さんは、ボクから欲求を、その 欲を吐き出したくてウズウズしてるんだよねっ?」
妹「ねっ、そうでしょっ? ボク達は兄妹なのに、こんなことしちゃいけないのに、それなのにっ、兄さんはボクを感じてたいんだよね、ねっ?」
兄「……おい、放せよ」
妹「ふふっ、だったら、ボクの方から兄さんを愛してあげる。包んであげる、それで満足だよね? それで幸せなんだよね?」
兄「いいからっ、放せって言ってんだろっっ!!」
(妹を突き飛ばす音)
妹「ぁっ……、いっ、たたっ……。兄さん、何するの……? ボクはただ、兄さんの為に……」
兄「……はぁ。この際だから言っておくけど、お前、正直言って迷惑なんだよ」
5 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/05/31(土) 02:43:02.19 ID:RZWtd9Js0.net
兄「いい歳こいて、朝も夜も会えない時も、メールや直接『兄さん兄さん兄さん兄さん』、まとわりついて」
兄「俺が、毎日毎日、お前をどういう目でみてるのか。ちゃんと考えたことあんのか?」
兄「お前、気持ち悪いんだよ。不気味なんだよ、邪魔なんだよ。意味不明なんだよ、怖いんだよ。どうしてお前は、いつもいつも……」
妹「ふっ、ふふっ。ははっ、うふっ。あははははっ、あははははははははっ!!!!」
兄「……何がおかしいんだよ。そういうとこだよ、お前のそういうところが俺は……」
妹「兄さんは心を病んでいるね? どうしようもなく、深く、深く病んでるみたいだ」
妹「こんなにもボクを沢山傷つけて、沢山拒絶して、ボクが苦しむのを見て、それでまた満たされようとしてるんだっ、ふふっ」
妹「だったら、ボクにも考えがあるよ、兄さん。こんなにも痛くて、苦しくて、それで満足しようとするなら
妹「仕方がないから、ボクも同じ手段で、兄さんに応えようと思う。でもこれが、兄さんの、ボク達の愛の形なんだよね……?」
兄「お前、それ果物ナイフだろ……。何考えてんだよ、危ないから、今すぐにっ……」
妹「あーあ。ボクも困った兄を持っちゃったなぁ……。これが血の繋がらない他人だったら、どれだけ幸福だったろう」
妹「大丈夫だよ、兄さん。痛くはするけど、絶対に殺しはしないからね。ボクが死ぬまで、愛しあおうね……?」
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