1 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/01/25(日) 00:18:56.58 ID:k+NWPm5ip.net
ここは木組みの家と石畳の街。
わたし、チノは春からこの街の学校に通うため引越してきました。

チノ「きれい…かわいい街です……!」

チノ「ここなら楽しく暮らせるかもしれません」

チノ「うーん……ここがこうで…あっちがそっちで…」

チノ「迷ってしまいました。どうしましょう」トボトボ

~ラビットハウス前~
チノ「疲れてきました……ん?」

チノ「喫茶店…ラビットハウス…?」

チノ「ラビット…うさぎ……!」ワクワク

チノ「入ってみましょう」カランコロン

千夜「いらっしゃいませ~」

チノ「うさぎ!」キョロキョロ

チノ「うさぎ?」ウロウロ

チノ「うさぎ……」シュン

千夜(面白い子、ふふっ)

15 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/01/25(日) 00:23:21.10 ID:k+NWPm5ip.net
千夜「メニューです♪」

チノ「あの…そちらのもふもふしたのは……?」

千夜「この子?この子は看板うさぎのティッピーよ」

チノ「うさぎ」

千夜「さわってみる?」

チノ「いいんですか」

千夜「はい、どうぞ♪」

チノ「もふもふ……気持ちいいです」モフモフ

ティッピー「……」

16 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/01/25(日) 00:23:57.12 ID:k+NWPm5ip.net
千夜「ご注文はどうしますか?」

チノ「あっ、そうでした」

チノ「えっと…メニューは……【冒険者の新大陸】、【三峰を擁す白輝山】、【千夜一夜の港町】……?」

チノ(さっぱりわかりません)

チノ「あの」

千夜「はい♪」ニコニコ

チノ「……オススメのコーヒーをお願いします」

千夜「はい、かしこまりました」スタスタ

チノ「不思議なお店ですね……ティッピーかわいいです」モフモフ

17 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/01/25(日) 00:26:40.65 ID:k+NWPm5ip.net
~~~~~~

千夜「お待たせしました、ジブリールの翼雫です♪」

チノ「ジ、ジブ?ブレンドでしょうか……?いい香りです」

チノ「お砂糖……」サー

チノ「ミルク……」トプトプ

チノ「いただきます」

千夜「どうぞ♪」

チノ「ふー……」

チノ「おいしい…!!モカをベースに、グアテマラとキリマンジャロのブレンドでしょうか?それに加えもう一種類隠し味があるようですね」

千夜「まあすごい!当たってるわ」

チノ「わたし、コーヒー好きなんです。ブラックは飲めませんけど……ここのお店はお砂糖も上品な甘みでおいしいですね」

千夜「うちのお砂糖は和三盆なの。少しお値段は張るんだけど、口溶けが良くてまろやかな風味なのよ♪」

チノ「なるほど……おいしいです」ズズー

千夜「ふふっ、ありがとうございます♪」

18 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/01/25(日) 00:27:41.24 ID:k+NWPm5ip.net
チノ「……」

チノ「わたし、春からこの街の学校通うことになったんですけど……下宿先のおうちを探していたら迷ってしまって」

千夜「あら、それって……」

チノ「宇治松さんと言うおうちなんですが、ご存知ですか?この近くだと思うんですけど」

千夜「やっぱり。宇治松はうちよ♪」

チノ「え?」

千夜「すごいわぁ~これは偶然を通り越してもはや運命だわ!」

チノ(運命を感じられてしまいました)

千夜「私は千夜よ♪ここのマスターの孫なの」

チノ「わたしはチノです。よろしくお願いします、千夜さん」

千夜「よろしくね、チノちゃん」

19 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/01/25(日) 00:29:39.22 ID:k+NWPm5ip.net
チノ「それと、わたしの実家の方針で、『下宿させていただくお礼にその家でご奉仕しなさい』と言われいるんですが……」

千夜「うちで働くということかしら?チノちゃんみたいな若い子が入ってくれるとお店が華やかになって嬉しいわ~」

チノ「千夜さんいくつなんですか」

千夜「うふふ~」

千夜「そういえばチノちゃん。そんなにかしこまらなくてもいいのよ~?私のことは『千夜ちゃん』とか『お姉ちゃん』って呼んでね♪」

チノ「えっと、千夜さん……」

千夜「あら~」

チノ「さっそく働かせてください」

千夜「あら、大丈夫なの?じゃあ制服持ってくるからこっちの更衣室で待っててね」

20 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/01/25(日) 00:30:18.67 ID:k+NWPm5ip.net
チノ「喫茶店でお仕事…わたしにちゃんとできるかな」

チノ「でも千夜さんは優しそうなのでがんばれそうです」

シャロ「おはよう~」ガチャ

シャロ「あら、あなたは?」

チノ「こ、こんにちは。今日からこちらでお世話になるチノと言います」

シャロ「ああ、例の下宿の子ね!千夜から話は聞いているわ」

シャロ「私はここでバイトをしているシャロよ。よろしくね」ニコ

チノ「シャロさん……こちらこそよろしくお願いします」

シャロ「わからないことがあったらなんでも聞いてね」

チノ「は、はいっ!」

チノ(気品があって素敵な方ですね……まるで名家のお嬢様のようです)

22 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/01/25(日) 00:31:54.00 ID:k+NWPm5ip.net
千夜「チノちゃん、制服もってきたわよ~」

千夜「あら、シャロちゃん。来てたのね。この子は……」

シャロ「いま本人から聞いたわ。この間話してた下宿のチノちゃんでしょ」

千夜「ええ。先輩としてチノちゃんに色々教えてあげてね」

シャロ「まかせなさい!チノちゃんみたいなかわいい子は大歓迎よ♪」

チノ「あ、ありがとうございます」

千夜「チノちゃん、シャロちゃんはあのお嬢様学校で特待生を取るぐらい優秀なのよ~頼りになると思うわ」

シャロ「ま、まあね」

チノ(本当のお嬢様だったんですね)

チノ「美人さんな上に頭もいいなんて……憧れます」

シャロ「えへへ、ありがとう」テレテレ

25 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/01/25(日) 00:32:41.60 ID:k+NWPm5ip.net
千夜「じゃあチノちゃん、この制服に着替えてみて。サイズは大丈夫かしら?」

チノ「あ、はい」ゴソゴソ

チノ「ど、どうでしょう……?」

千夜「いいわぁ~似合ってるわよ~」

シャロ「か、かわいい!連れて帰って妹にしたいわ!!」

千夜「あら、それはダメよ。チノちゃんはうちの子ですもの♪」

チノ「恥ずかしいです……」

千夜「では今日も一日がんばりましょう!」

28 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/01/25(日) 00:38:02.16 ID:k+NWPm5ip.net
~店内~
チノ「………」ショッキアライジャー

シャロ「チノちゃん、メニューも覚えておいてね」

チノ「あ、はい……(やっぱり全然わからない)」

チノ「あの、ここのメニューってどうしてこんな名前なんですか?」

シャロ「あー、これね……そうよね、普通はこんな必殺技みたいなメニューじゃわからないわよね」

千夜「まあ!シャロちゃんったらひどいわ!」プンスカ

シャロ「千夜が悪いんでしょ!」

シャロ「まあこれは千夜の趣味と言うか……こういうものだと諦めて覚えるしかないわね。こっちに日本語訳もあるから」

千夜「異言語扱い……」シュン

シャロ「だったら普通のメニュー名にしなさいよ」

千夜「それはできないわ♪」

シャロ「ハァ……」

29 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/01/25(日) 00:38:57.97 ID:k+NWPm5ip.net
チノ「これ、お客さんにもわからないですよね……?わたしがさっき注文したときもさっぱりで……」

シャロ「まあ、初めての人はね……でもこの店のお客さんは常連の人も多いし、千夜と波長が合う人には伝わるみたいよ」

チノ「はぁ……それはすごいですね」

シャロ「伝わらない人には、この『日本語訳』を渡してね」

千夜「もう、シャロちゃんったら。『指南書』と言ってちょうだい♪」

チノ「あはは……」

客「こんにちはー」ガチャ

チノ「い、いらっしゃいませ!」

31 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/01/25(日) 00:40:25.57 ID:k+NWPm5ip.net
~~~~~~

チノ「ありがとうございましたー!」

千夜「うんっ!チノちゃん、ちゃんと接客できてたわよ♪」

シャロ「えらいえらい♪」ナデナデ

チノ「うぅっ……///」

チノ「そう言えば千夜さん、このお店の名前『ラビットハウス』なのにうさぎっぽさがないですよね?」

千夜「そうね~うさ耳でも付ければいいのかもしれないけど、もう別のお店でやってるのよねぇ~」

チノ「そうなんですか。シャロさんなんてうさ耳が似合いそうですけど」

シャロ「そ、そう?でも……モウスコシムネガナイト……」

チノ「?」

32 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/01/25(日) 00:41:56.31 ID:k+NWPm5ip.net
千夜「実際のところ、ティッピーをこの店のマスコットにするからってことで、おじいちゃんがこの名前を付けたみたいよ」

シャロ「でもティッピーって毛玉みたいだし、あんまりうさぎっぽくないわよね」

千夜「じゃあシャロちゃんならどんな店名がいいの?」

シャロ「そうね、毛玉喫茶…じゃああんまりだし、もふもふ喫茶とかでいいんじゃない?」テキトー

チノ「もふもふ喫茶……!」キラキラ

千夜「チノちゃんは気に入ったみたいね」

シャロ「えっ!?」

33 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/01/25(日) 00:42:21.41 ID:k+NWPm5ip.net
千夜「じゃあ今日からうちはもふもふ喫茶にしましょう♪」

シャロ「ちょ、えーっ!?」

チノ「わたしは賛成です!」

シャロ「止める人がいない……」

千夜「うふふっ、冗談よ♪」

シャロ「っ、もう!」

チノ「冗談……」ションボリ

シャロ「ああっ、ごめんね?」

シャロ(なにかしら、この罪悪感……)

34 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/01/25(日) 00:43:56.79 ID:k+NWPm5ip.net
~~~~~~

チノ「お疲れさまでした」

シャロ「お疲れさまー」

シャロ「チノちゃんは今日からこの家で寝泊まりするのよね?」

チノ「はい」

千夜「チノちゃん、一緒にお夕飯作りましょうね♪」

チノ「わたしにできる事でしたらお手伝いします」

シャロ(いいなぁ~千夜とチノちゃん、楽しそう……)

35 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/01/25(日) 00:44:26.73 ID:k+NWPm5ip.net
千夜「シャロちゃんもよかったらどう?」

シャロ「い、いいの!?」

千夜「もちろん♪チノちゃんは?」

チノ「わたしももっとシャロさんとお話したいです」

シャロ「チノちゃん……!かわいいっ」ダキッ

千夜「あら、シャロちゃんばっかりずるいわ」ダキッ

チノ「/////」

36 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/01/25(日) 00:45:17.58 ID:k+NWPm5ip.net
~キッチン~
千夜「お今日のお夕飯はなにがいいかしら?」

シャロ「私はなんでもいいわよ。チノちゃんは?」

チノ「わたしは……シチューをリクエストしてもいいですか?」

千夜「かしこまりました♪」

シャロ「じゃあ私は野菜を洗うわね」

チノ「わたしは野菜を切ります」

千夜「あらあら、頼もしいわ♪」

38 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/01/25(日) 00:46:30.14 ID:k+NWPm5ip.net
チノ「そろそろですかね」

千夜「もう少しよ~」

シャロ「……なんだか二人でそうして並んでいると、姉妹みたいね」

千夜「あら、本当~?チノちゃんみたいな妹がいたら嬉しいわぁ~」

チノ「……わたしも千夜さんみたいなお姉さんがいたらとっても嬉しいです」モジモジ

シャロ「いいなぁ…千夜ばっかり……」

チノ「シャロさんも…しっかり者で、頼りになって、理想のお姉さんって感じです」ニコ

39 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/01/25(日) 00:47:53.72 ID:k+NWPm5ip.net
シャロ「チノちゃん、いま……」

千夜「やっと笑ってくれたわね♪」

チノ「え……?」

千夜「チノちゃん、一人で知らない街に来て、慣れないお仕事もして……ずっと緊張している様子だったから」

シャロ「その歳で親元を離れて暮らすのは不安よね……でも、少しは緊張が解けたかしら」

千夜「無理しなくていいのよ?」ギューッ

シャロ「いつでも私たちを頼ってね?」ギュギューッ

チノ「千夜……お姉ちゃん。シャロお姉ちゃん!」

チノ「わたし、この街に来てよかった…これからたくさん楽しいことがありそうです……!」

チノ「よろしくお願いしますね、お姉ちゃん♪」