1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/22(火) 02:38:39.92 ID:vJ8670w8O
ウェスト「私の名前はハーバート・ウェスト、今日から君達に化学を教える」

ウェスト「まず最初の授業はネズミの解剖だ」

ウェスト「班に別れて新鮮なネズミの臓器を摘出しろ」

ハルヒ「…授業サボればよかったわ」

キョン「久し振りにお前と同意見だ…」

ウェスト「私語は慎めそこの二人」

2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/22(火) 02:42:34.26 ID:vJ8670w8O

――
―――

ハルヒ「本当にもう最悪だったわ!」

みくる「ふぇぇ~!その先生の授業受けたくないでしゅ!」

キョン「今回ばかりはハルヒに同意見だ…しばらく肉が食えないかもしれん」

古泉「あなたが言うならそうとうなんでしょうね」

長門「……………」

7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/22(火) 02:47:21.01 ID:vJ8670w8O
ハルヒ「もう思い出したくもないわ」

キョン「確かにアレはな…何匹解剖したっけ?」

ハルヒ「うるさぁぁぁぁい!」

長門「…………」パタン

古泉「おや今日はお終いですか」

みくる「着替えるからすいませんが…」

キョン「ほら出るぞ古泉」

古泉「そうですね」

ハルヒ「あれ?」

9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/22(火) 02:51:10.95 ID:vJ8670w8O
キョン「どうしたハルヒ?」

ハルヒ「お財布がないのよ…あれぇ?」

キョン「今日の最後の授業は…えっと…」

ハルヒ「化学室よ…最低」

みくる「ふぇぇ~!」

古泉「なんなら僕が見てきましょうか?」

ハルヒ「いいわ!みんな下駄箱で待っててくれる?直ぐに取って来るから」ダッ

キョン「今日はハルヒの厄日かな…」

長門「…………」

10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/22(火) 02:54:11.33 ID:vJ8670w8O

――
―――

ハルヒ「ちゃんとあるといいけど…」

ゴソゴソ

ハルヒ「あれ?化学室から…誰かまだいるのかしら?」

ハルヒ「失礼しまーす」コンコン…ガラッ

ウェスト「!?」ガタッ

ハルヒ「ウェスト先生?」(うげぇ…最悪)

ウェスト「…なんのようだ?」

11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/22(火) 02:59:27.98 ID:vJ8670w8O
ハルヒ「むっ…財布を忘れただけよ…」

ウェスト「財布?…あぁさっきそこで見つけて机の上に置いといたぞ」

ハルヒ「ありがとうございます…ウェスト先生は何をしてるんですか?」

ウェスト「君には関係ない!早く出てけ!」

ハルヒ「むっ…何よその言い方!分かったわよ帰ればいいんでしょ!」

ギィィィ…

ハルヒ「え?何?なんの声?」

ウェスト「…………」

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/22(火) 03:04:43.08 ID:vJ8670w8O
ネズミ「ギィィィ…」ピクピク

ハルヒ「な、なによそのネズミ…私が解剖したヤツじゃない………生きてんの?」

ウェスト「早く出て行け…」ズィ…

ハルヒ「な、なんなのよその注射器…私に射すつもり?」

ウェスト「早く出て行け…さもないと…」

ハルヒ「…………」ガチャ…

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/22(火) 03:09:12.87 ID:vJ8670w8O

――
―――

ハルヒ「何なのよアイツ…」ブツブツ

ハルヒ(それに注射器に入ってた蛍光色に光る液体はなんなの?)

ハルヒ「確かめなくっちゃ…」ブツブツ

キョン「おいハルヒ」

ハルヒ「キョン!?」

キョン「余りにも遅いから迎えにきたぞ」

ハルヒ「みんなは?」

キョン「帰らせた」

ハルヒ「はぁ?」

14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/22(火) 03:13:35.06 ID:vJ8670w8O
ハルヒ「なんであんたが勝手に決めてんのよ!!」イライラ

キョン「おまえが遅くなると思ったからだ」

ハルヒ「私が遅くなったのは…」

キョン「どうせろくでもない理由だろ?」

ハルヒ「うるさい!!」ドン

キョン「あっ」

ハルヒ「え?」

ガタガタガタゴロゴロ…ゴキャッ

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/22(火) 03:18:40.89 ID:vJ8670w8O
ハルヒ「き、キョン?」

キョン「」

ハルヒ(なんでキョンが階段の一番下までおっこちてるの?)

ハルヒ(なんでキョンの関節はありえない方向に曲がってるの?)

ハルヒ「キョン?」ユサユサ

キョン「」

ハルヒ「え?なんで?どうして?」ガクガク

ハルヒ「わたし?わたしのせい?」ガクブル

ウェスト「いいや君のせいじゃない!これは事故さ」

ハルヒ「う、ウェスト先生…」ガクガク

16: なんか猿っちゃうレベルじゃね? 2009/09/22(火) 03:23:13.79 ID:vJ8670w8O
ウェスト「涼宮…彼を化学室まで運ぶぞ」

ハルヒ「な…なんでよ?」

ウェスト「彼が死んだままでいいのか?」

ハルヒ「キョンが死んだまま………いや…いやぁ…」

ウェスト「なら運べ」

ハルヒ「けど生き返るの?」

ウェスト「私なら可能だ」

ハルヒ「あぁ…キョン!キョン!」

ウェスト「新鮮な死体は実験には好ましい」ニヤッ

23: 支援ありがとうみんな 2009/09/22(火) 03:29:22.10 ID:vJ8670w8O

――
―――

ハルヒ「ど、どうすればキョンは蘇るの?」

ウェスト「この薬を頸椎の一番上に注射する」

ウェスト「だがこれでは蘇るだけで人間とは呼べん」

ハルヒ「どうしてよ?」

ウェスト「この薬には副作用があって蘇えった人間は凶暴化する」

ハルヒ「それじゃあキョンは…」

ウェスト「案ずるな…ちゃんと解決策はある」

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/22(火) 03:36:59.65 ID:vJ8670w8O
ウェスト「このカプセルが鍵だ」

ハルヒ「それは?」

ウェスト「微小プラズマ…生きたドナーから摘出した」

ハルヒ「生きたドナー?」

ウェスト「人間の体に高圧電流を流し視床下部に追い込み死の瞬間に抜き取ったものだ…」

ハルヒ「それさえあればキョンは…」

ウェスト「あぁ…これを脳の中枢に送れば人間としての理性を持つ」

ウェスト(ただしこれはネズミの微小プラズマだがな)ニヤッ

26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/22(火) 03:42:22.63 ID:vJ8670w8O
ウェスト「それでは蘇生を開始する…涼宮彼の身体を縛れ」

ハルヒ「どうしてよ?」

ウェスト「死後痙攣て聞いた事があるだろ?」

ハルヒ「あるけど…」

ウェスト「それの逆でこの薬を注射すると蘇生痙攣を起こす…しかも死後痙攣なんて比べ物にならない程の痙攣だ」

ハルヒ「分かった縛るわよ…それに凶暴化するんでしょ?」

ウェスト「あぁ…縛ったら頭を持て」

27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/22(火) 03:47:08.95 ID:vJ8670w8O
ウェスト「ちゃんと頭を持ち上げろ」

ハルヒ「うるさいわねぇ!ちゃんと持ってるじゃないの!」

ウェスト(これだから女は…)

ウェスト「もう少し上にだ…後首が見えるくらいまで」

ハルヒ「これくらい?」

ウェスト「あぁそこでいい…それでは注射するぞ…」チュゥゥゥゥ

28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/22(火) 03:51:17.23 ID:vJ8670w8O
ウェスト「投薬完了…涼宮…時間を計れ」

ハルヒ「……15秒経過」

ウェスト「…………」

――――――――――――――――――――

ハルヒ「……3分経過」

ウェスト「…………」

ハルヒ「どうなってんのよ…」

ウェスト「…………」

ハルヒ「あんた私を騙したのね!?」

キョン「ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

ハルヒ「!?」

ウェスト「蘇生成功…」ニヤッ

29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/22(火) 03:55:30.74 ID:vJ8670w8O
キョン「ああぁぁぁ!あがぁぁぁぁぁ!」ガフッガフッ

ハルヒ「蘇ったけど…これじゃ…」

ウェスト「涼宮なにしてる?微小プラズマの投与に移るぞ」

ハルヒ「ねぇ…」

ウェスト「なんだ?」

ハルヒ「本当にそれで元のキョンに戻るのよね?」

ウェスト「当たり前だ」ニヤッ

ハルヒ「……やりましょ」

31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/22(火) 04:01:00.87 ID:vJ8670w8O
ウェスト「微小プラズマを頸椎にセット」

キョン「おぉぉぉぉ!」ジタバタ

ハルヒ「お願い神様…どうかキョンを…」

ウェスト「神なんていない…もし祈るなら私に祈れ」

ハルヒ「…………」

ウェスト「…微小プラズマ投与開始」カチッ

ビビビビビ…

キョン「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」バチバチ

ハルヒ「キョン…」

33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/22(火) 04:05:53.78 ID:vJ8670w8O
プシュゥゥゥ…

ハルヒ「……キョン?」

キョン「ゴホッ…ゴホッ…いてて…何があったんだ?」

ウェスト「成功したか…」

ハルヒ「キョン…なの?」

キョン「俺以外のなんだっt…なんで俺縛られてんだ?それにウェスト先生までいるし」

ウェスト「気分はどうだね?」

キョン「いや…いたって普通ですけど…あのこれほどいてもらえますか?」

34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/22(火) 04:09:55.40 ID:vJ8670w8O
キョン「ふぅ…やっと身体が自由になった…」

ハルヒ「本当にキョンよね?」

キョン「さっきからそればっかりだな…なんかあっt…ギィィィ…あれ?」

ウェスト・ハルヒ「!?」

キョン「あれ?頭が痛い…ギィィィ…キシィィィ…あぁぁぁぁぁ!」

ハルヒ「だ、大丈夫キョン!?あんたいったいキョンに何したのよ!?」

ウェスト「…………」

キョン「キシャァァァァァ」

36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/22(火) 04:16:22.44 ID:vJ8670w8O
キョン「ガァァァァァァ!」ガブッ

ハルヒ「いやぁぁぁぁぁ!」

ウェスト「このっ…離れろ!!」ガシッ

キョン「ウガァァァァ!」ブンッ

ウェスト「うわぁ!」

キョン「アガァァァァァ!」ガシャーン

ウェスト「クソ…逃げやがった………大丈夫か涼宮?」

ハルヒ「…いったい……した…」ブツブツ

ウェスト「なんだ?」

ハルヒ「……あんたいったいキョンに何したの?」

39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/22(火) 04:21:20.11 ID:vJ8670w8O
ウェスト「ネズミから採取した微小プラズマを使った」

ハルヒ「…………」

ウェスト「私は科学者なんで魂というものは信じないが…どうやらネズミの微小プラズマを人間に投与すると拒絶反応が出るみたいだな」

ハルヒ「…………」

ウェスト「勉強になったよ」

ハルヒ「あんた…」

41: ヤベェ一瞬寝ちまった 2009/09/22(火) 04:25:01.10 ID:vJ8670w8O
ハルヒ「…………」ガチャ

ウェスト「どこに行く」

ハルヒ「警察よ……キョンをこのまま放置できないし…全てを話すのよ…」

ウェスト「自ら捕まりに行く気か?」

ハルヒ「えぇ自首するわ…それに最初からこうするべきだったのよ」

ウェスト「馬鹿な…」

44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/22(火) 04:30:18.51 ID:vJ8670w8O
ハルヒ「それじゃあn」ガスッ…バタッ

ウェスト「………馬鹿な女だ」

ウェスト「君が捕まれば僕まで捜査の手が及ぶ…」

ウェスト「残念だが涼宮…君も彼と同じ実験体になってもらうよ」

ウェスト「この蘇生薬のね」ニヤッ

fin

46: おまけ 2009/09/22(火) 04:33:47.36 ID:vJ8670w8O
キョン「あぁぁぁぁぁ!」

??「出たな化物め…」チャキッ

キョン「あがぁぁぁぁぁぁぁ!」

アッシュ「化物はSマートに立ち入り禁止だ!!」ドゥン…ドゥン…ドゥン…

キョン「ぐぎゃぁぁぁぁ!」バタッ

アッシュ「俺はSマートのキングだ…」

リンダ「素敵よアッシュ…」

おしまい

引用元: ハルヒ「あれが新任の先生…なんか不気味ね…」