1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/26(木) 00:52:33.64 ID:woyW58XWo
P「な、何でだ?アイドルが嫌になったのか?」

静香「いえ、そういうわけでは」

P「じゃあ人間関係か!?なにかトラブルでも…!」

静香「そういうわけでも…」

P「じゃあ一体…」

静香「私は、本当にやりたいことを見つけたんです」

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2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/26(木) 00:53:48.56 ID:woyW58XWo
P「本当にやりたいこと…?」

静香「はい」

P「…教えてもらっても良いか?」

静香「はい…私は」

P「私は?」

静香「小麦粉が作りたいんです!」

P「は?」

3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/26(木) 00:57:24.35 ID:woyW58XWo
静香「小麦粉には無限の可能性があります…私はその可能性をこの目で見たいんです!」

P「…」

静香「プロデューサー、頭痛ですか?頭痛薬ならありますけど」

P「誰のせいだ誰の…」

静香「というわけでアイドルを辞めて小麦を作ります」

P「…ご両親には?」

静香「伝えました」

P「結果は?」

静香「『もう好きにしたら?』と背中を押してくれました」

4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/26(木) 01:01:13.49 ID:woyW58XWo
P「…」

静香「実はもう準備ができていますので後は作るだけなんです」

P「一人で作るのか?」

静香「はい」

P「誰にも頼らずに?」

静香「はい」

P「ところで静香」

静香「なんですか?」

P「小麦粉を作りたいのは…」

静香「それは先程も…」

P「うどんがいつでも作って食べられるから…じゃないよな?」

静香「…」

P「…」

静香「お世話になりました」

P「待てい」

5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/26(木) 01:04:11.61 ID:woyW58XWo
静香「なんですか?小麦が私にこね…作ってもらうのを待ってるんです」

P「今こねてって言おうとしたよな?」

静香「してません」

P「なんにせよ、そんな理由で辞めさせるわけにはいかん」

静香「もう時間がないんです!今作れる小麦だけでも作らないと…私がダメになりますよ!?」

P「もう手遅れだよ」

8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/26(木) 01:13:08.33 ID:woyW58XWo
静香「…話になりません、なんであなたがプロデューサーなんですか」

P「酷くない?」

静香「私はもう決めたんです」

P「…意思は固いか…わかった」

静香「それじゃあ…!」

P「もう好きにしたら?」

静香「ありがとうございます、プロデューサー!」

P「達者でな」

静香「あ、ひなた?話してた小麦作りの話なんだけど…」

P「待てい」

9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/26(木) 01:16:45.49 ID:woyW58XWo
静香「なんですか、電話中ですよ」

P「電話中ですよ、じゃねえよ。お前一人でやるっていったじゃん」

静香「ええ、小麦を作るのは私だけです」

静香「誰も小麦『だけ』を作るとは言っていません」

P「」

静香「材料の野菜をひなたと一緒に作るんです」

P「」

静香「それでは、お世話になりました」

10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/26(木) 01:18:59.74 ID:woyW58XWo
数年後、最高級小麦粉『最上』と最高級野菜ブランド『木下』が日本の食を支配することになるのだがそれはまた別のお話

おわり

引用元: 【ミリマス】P「えっ…アイドルを辞める?」静香「はい」