1 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/02/28(土) 03:15:25 w3MzYgG2
男「ちょっとだけ」

女「嫌」

男「痛くしないから」

女「嫌」


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2 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/02/28(土) 03:17:10 w3MzYgG2
男「なんでそんな嫌がるの?」

女「痛いからに決まってるでしょ」

男「麻酔打つよ?」

女「それでも駄目」


3 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/02/28(土) 03:19:06 w3MzYgG2
女「もういいでしょ?早く帰ってよ」

男「君が呼んだんだろ!?」

女「用事済んだから、帰って」

男「なんなんだよ全く…」


4 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/02/28(土) 03:19:50 w3MzYgG2
男「ただいまぁ」

男母「おかえり、晩御飯できてるよ」

男「あ、食べる食べる」


5 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/02/28(土) 03:23:57 w3MzYgG2
男母「今日はラーメンよ」

男「いただきまーす」ズルズル

男母「また左手使ってない……行儀悪いわよ?」

男「いいじゃん別に……誰に見られるわけでもないし」

男母「大人になってから苦労するわよ」

男「その苦労を乗り越えてこその大人だよ」

男母「全く……あぁ言えばこう言う……」


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6 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/02/28(土) 03:26:45 w3MzYgG2
男「ごちそうさま~」

男「はぁ食べた、テレビでも見てよかなぁ」

テレビ < 最近異常な性癖の人が~…

男「異常ねぇ…」

男「もういいや、女とメールして寝よ」


7 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/02/28(土) 03:30:52 w3MzYgG2
男(メール)「女~ 暇してる~?」

女(メール)「あなたとメールする暇はない」

男「そんなこと言わずに」

女「嫌よ、変 」

男「そんなこと言って返事してくれるんだよね」

女「別に 片手間でしてあげてるだけ」

男「女は優しいなぁ」

女「優しくない」


8 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/02/28(土) 03:31:28 w3MzYgG2
男「そろそろ寝るか……」

男「おやすみ……」


9 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/02/28(土) 03:32:53 w3MzYgG2
次の日 学校

男「あ、女~ おは~」

女「…おはよう」

男「眠そうだね」

女「眠いからよ」

男「女朝弱いからなぁ」

女「うるさい」


10 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/02/28(土) 03:35:09 w3MzYgG2
女「昨日はごめんなさいね」

男「え?……別にいいけど…」

女「じゃあ今日も来てくれるわよね?」

男「ええ~……そう言ってまた帰れって…」

女「言わないから、来てね、それじゃ」

男「あ、…行っちゃった…」


11 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/02/28(土) 03:37:09 w3MzYgG2
放課後

男「来たよ~」

女「いらっしゃい、あがって」

男「お邪魔しまーす」

女母「あら、また来たの男くん」

男「いつもすいません…」

女母「いやいや、いいのよ?」

女母「女もやっと、やっと彼氏作ってくれたんだねぇ」

女「そんなんじゃないから」

女母「あらあら」


12 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/02/28(土) 03:40:13 w3MzYgG2
女の部屋

女「じゃあ……またお願いしてもいい?」

男「もう嫌なんだけどなあ…」

女「ごめんなさい…でもやめられないの…ね?」

男「これで最後にしてよ…?」

女「嫌、明日も来てもらうから」

男「ええー…」

女「はやくはやくっ」

男「わかったよ……」


13 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/02/28(土) 03:43:12 w3MzYgG2
女「じゃあ、打つね…?」

男「うん」

女「…」

男「…」

女「もう、もうまわったかな?」

男「流石にまだ早いよ…」

女「いや、もう、大丈夫だから」

男「待って待って!まだ無理だって!」


14 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/02/28(土) 03:47:11 w3MzYgG2
女「は、はやく切らせてよっ!」

男「ま、まってよ……根元で縛らなきゃ…… 」

男「……これで左手の指2本になるのかぁ…」

女「い、いいからっ!!はやくっ!!!はやくさせてよぉっ!!!」

男「わ、わかったよ……」ギュッ

男「………はい、どうぞ…」

女「き、き、切るよ?」

男「うん………」


15 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/02/28(土) 03:49:21 w3MzYgG2
男「……!!……ぅ………あ"あ"っ………」

女「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい、ちょっとだけだから、もう、終わるから、」

男「…ぁ………」

女「き、きれた、たべていい?よね?」

男「うん……………僕の中指、どうぞ……」


16 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/02/28(土) 03:51:57 w3MzYgG2
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女「ごめんなさいっ……ごめんなさいぃ…っ……」ポロポロ

男「いいよ」ナデナデ

女「男の…っ……男の左手…っ…」ポロポロ

男「いいんだよ」ナデナデ

男「僕も、女になら、食べられていいから」


17 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/02/28(土) 03:53:56 w3MzYgG2
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男「落ち着いた?」

女「うん…」グスッ

男「じゃあ、帰るね…」

女「あ………お、送るわ」

男「いいよ、もう大丈夫だから」

女「でも……」

男「大丈夫」


18 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/02/28(土) 03:56:17 w3MzYgG2
女母「あら、男くんもう帰るの?」

男「はい、お邪魔しました」

女母「は~い」

女母「……ねぇ女」

女「…なに?」

女母「男くん、足怪我したの?」

女「…そうみたい、だね」

女母「かわいそうにねぇ……」

女母「松葉杖、慣れてなさそうだったし…」


19 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/02/28(土) 03:58:21 w3MzYgG2
男「ただいま~」

男母「おかえり、ご飯は?」

男「食べる食べる」

男母「……また左手使ってない…全くもう…」

男「…………………いいじゃない、別に…」

男「そういう人も、世の中には、いるんだよ」