1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/11(水) 22:30:12.86 ID:oESmy1C00
ハルヒ「珍しい。というより初めて見るわね、有希の寝てるところ」

長門「……スー……スー……」

ハルヒ「いつもの場所にいつものように座ってるから、最初は気づかなかったじゃないの」

長門「スー……スー…………」

ハルヒ「よくその体勢で崩れないわね」

長門「…………スー……スー……」

ハルヒ「あら、本も持ったままじゃない。読んでる途中で寝ちゃったのかしら?」

長門「ん……スー……スー……」

ハルヒ「有希の寝顔……」

ハルヒ「他のみんなはまだ来なさそうだし」


ハルヒ「うん、イタズラしましょ」

2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/11(水) 22:33:08.37 ID:oESmy1C00
ハルヒ「有希~」ツンツン

長門「んん……スゥ」

ハルヒ「ほっぺ柔らかいわね~」ツンツンツン

ハルヒ「軽くつねってみたり」プニプニ

長門「むぅ……」

ハルヒ「あっと、起きちゃった?」

長門「…………スゥ」

ハルヒ「結構起きないものね」

ハルヒ「まさか寝たフリとか?」

ハルヒ「ほ~ら有希、本捨てちゃうわよ~?」

長門「スゥ……クゥ……」

ハルヒ「うん、バッチリ寝てるわね」

4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/11(水) 22:36:07.35 ID:oESmy1C00
ハルヒ「ホントにグッスリ眠ってるわね。今なら何をしても起きそうにないわ」

ハルヒ「ではでは。有希はどんなパンツ穿いてるのかしら?」ピラッ

ハルヒ「う~ん、白か~。悪くはないけどもうちょっと色気のあるやつでもいいんじゃない?」

長門「クゥ……スゥ……」

ハルヒ「でも有希にはこれでいいのかもね」

ハルヒ「次は何をしようかしら。あ、そうだ」

長門「……スゥ……」

ハルヒ「バニーの耳を持ってきてっと。装着」スッ

ハルヒ「あら、かわいいじゃない。みくるちゃんばかりじゃなく、有希にも積極的にコスプレさせるべきかしら」

長門「クゥ……」

5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/11(水) 22:39:08.68 ID:oESmy1C00
ハルヒ「うーん、確かにウサ耳かわいいんだけど、何か有希にはこれじゃないというか……」

ハルヒ「こっちの猫耳ならどうかしら?」スッ

長門「スゥ……クゥゥ……」

ハルヒ「……」

ハルヒ「……」

ハルヒ「やばいわ、何よこの破壊力」

ハルヒ「このまま持って帰っちゃ駄目かしら? 駄目よね、さすがに」

長門「ンン……スゥ……」

ハルヒ「にひひひひ、あーもーかわいーわね、もー」ギュウウ

長門「ん……」

7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/11(水) 22:42:07.90 ID:oESmy1C00
ハルヒ「あ、と、さすがに起きちゃったかしら?」

長門「…………スゥ」

ハルヒ「これでも起きないの? 今日はどうしちゃったのよ有希?」

長門「……め……が…………」

ハルヒ「ん? 寝言かしら?」

長門「眼鏡……属性とは……何?」

ハルヒ「……」

ハルヒ「誰よ、こんなこと入れ知恵したの」

ハルヒ「キョンしかいないわね。まったくあのバカキョンは!」

長門「わ……WAWA…………」

10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/11(水) 22:45:07.35 ID:oESmy1C00
ハルヒ「うん、たっぷり楽しんだし、もういいわね」

ハルヒ「何だかあたしまで眠くなってきたわ……」

ハルヒ「昨日は徹夜でゲームしちゃったから。あふ……」

ハルヒ「今日はポカポカと暖かいし、有希が寝ちゃったのも分かるわね」

ハルヒ「寝ちゃお。団長机に座ってと」ゴソゴソ

ハルヒ「おやすみなさーい」


長門「スゥ……スゥ……」

ハルヒ「フニャ……う~、ムニャムニャ……」

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/11(水) 22:48:16.49 ID:oESmy1C00
みくる「こんばんはぁ」

みくる「え? あ、あれ? 涼宮さん、具合でも悪いんですかぁ!」

ハルヒ「フニィィ……ムニャ……」

みくる「あ……なぁんだ、寝てるだけですか、びっくりしたぁ」

みくる「あ、長門さん、今お茶淹れますね」

長門「……スゥ」

みくる「ひゃああ! 長門さんが寝てる!」

みくる「初めて見ました。長門さんも一応寝るんですね……」

ハルヒ「ウ……ン……ハニャァ」

長門「クゥクゥ……」

みくる「えっと、どうしましょう?」

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/11(水) 22:51:06.92 ID:oESmy1C00
みくる「とりあえず、起こさないようにそ~っと……」

ハルヒ「ちょっと……」

みくる「ひゃああ! なな何ですかぁ!?」

ハルヒ「ティッシュは……5枚よ…………ムニャ」

みくる「ね、寝言ですか、びっくりしたぁ」

長門「…………ちまえ」

みくる「ひう!!」

長門「よし…………やっちまえ……スゥ」

みくる「何をですか!? 何をすればいいんですかぁ!?」

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/11(水) 22:54:07.87 ID:oESmy1C00
みくる「あ、あんまり気にしないようにしなきゃ。着替えよう……」

ハルヒ「ウニュウ……えすぷれっそぅ……」

みくる「ま、また寝言……」

ハルヒ「ん~~……シャミセン……おいしそうね……」

みくる「気にしない、気にしなぁい」

ハルヒ「ホームラン…………キョンのバットで……ホームラン……」

みくる「気にしちゃだめ、気にしちゃだめ」

ハルヒ「みくるちゃん……    が……爆発するわよ…………」

みくる「ええええ!!!」

長門「ボーン」

みくる「えひゃああああ!!!」

20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/11(水) 22:57:07.80 ID:oESmy1C00
みくる「ホントに寝てるんですかぁ? まさか寝たフリでからかってるんじゃあ?」

ハルヒ「ホニィィ……スピー……」

みくる「涼宮さん、いい加減キョンくんに『好き』って言っちゃったらどうですかぁ?」

ハルヒ「ンフフフフ……ニヘヘヘヘ…………」

みくる「寝てますね、完全に」

長門「……スゥスゥ……ンン」

みくる「長門さんは……確認するのが怖いからやめておきます」

みくる「気にしてたらキリがないです。早く着替えちゃお」

ハルヒ「きょぉん…………きょんがたくさん……ウヘヘ」

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/11(水) 23:00:13.30 ID:oESmy1C00
みくる「はぁ、メイド服に着替えましたけど、特にやることがないですね」

みくる「キョンくんと古泉くんが来ればお茶を淹れるんだけど……」

ハルヒ「フニュ……アムアム……」

みくる「ホントに気持ちよさそうに寝てますね」

ハルヒ「ウ~ン……ムニュムニュ」

みくる「普段の活動的な涼宮さんもいいけど、こんな涼宮さんもたまにはいいですねぇ」

ハルヒ「まだまだ食べるわよ……さーたーあんだぎー……」

みくる「すぐに忘れそうになっちゃいますけど、あたしより年下なんだよね、涼宮さん」

ハルヒ「フニャ~~……ニュウ……」

みくる「うふふ、かわいいなぁ」

長門「ボーン」

みくる「ひゃあああ!!」

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/11(水) 23:03:11.49 ID:oESmy1C00
みくる「あふ……お二人を見ていると、あたしまで眠くなってきちゃいました」

みくる「ちょっとだけならいいですよね。キョンくんと古泉くんが来たら起きないと」

みくる「んん……今日は、ポカポカして……気持ちいいです……」

みくる「じゃあ……おやすみなさい……」

みくる「…………クゥ……クゥ……」

ハルヒ「ムニャムニャ……フニュウ……」

長門「スゥ……スゥ……」


長門「15連勝……」

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/11(水) 23:06:16.13 ID:oESmy1C00
キョン「絶対とんこつだろ」

古泉「いいえ、醤油だけは譲れませんね」

キョン「どうやらお前とは相容れないようだな。っと、着いたぞ」

キョン「アタタタタタタタ!!」コココココココン

古泉「普通にノックしてくださいよ……」

キョン「返事はなしか。まだ誰も来ていないのか?」ガチャ

キョン「お、おお!」

古泉「どうかしましたか?」


みくる「クゥクゥ……」

ハルヒ「スピー……ムニャ……」

長門「スゥ……スゥ……」

27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/11(水) 23:09:08.62 ID:oESmy1C00
キョン「おいおい珍しいな、2人揃ってお昼寝かよ」

長門「……スゥ……スゥ」

キョン「って、わーー!! 長門まで寝てる!!」

古泉「あまり大声を出さないで下さい。起きてしまいますよ」

キョン「あ、ああ、すまん。びっくりしちまって」

古泉「でも確かに初めて見ますね。長門さんが寝てるところなんて」

キョン「そりゃメシ食うぐらいだから睡眠もとるんだろうが、人前で寝るようなやつだったか?」

古泉「それだけ僕達に気を許したということでは?」

キョン「そう考えておくとするか。しかしまぁ、凄い光景だ」

28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/11(水) 23:12:08.02 ID:oESmy1C00
古泉「確かに、長門さんのインパクトが凄かったので忘れてましたが、3人揃って寝ているというのも珍しいですね」

キョン「で、どうするよこれ?」

古泉「せっかく気持ちよさそうに眠っていますし、起こすのも可哀想じゃありませんか」

キョン「そうだな、起きるまでそっとしとくか」


キョン(しかしまあ、本当にグッスリ寝てるな)

みくる「クゥ……ン……クゥ……」

キョン(朝比奈さん……寝てても愛らしい御方だ!)

ハルヒ「ムニャムニャ……キョン……こぉのあほんだらぁ……」

キョン(こいつは寝ててもむかつく)

30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/11(水) 23:15:10.53 ID:oESmy1C00
長門「……スゥ……スゥ」

キョン(長門……)

キョン「お前が眠りこけるなんてな。ふふ」

キョン「俺達の前でも無防備な姿を見せてくれるようになったと喜ぶべきなのか?」

キョン「それともまさか、部室で眠りこけるほど疲れが溜まってたとかいうんじゃないだろうな?」

キョン「俺達の知らないところで無理してそうだからな。もう溜め込むのはよしてくれよ」

古泉「確かここらへんに、よっと」

キョン「ん? お前は何してるんだ、古泉?」

古泉「あったあった。ほらありましたよ、デジカメ」

キョン「お前は何考えてるんだ……」

34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/11(水) 23:18:08.10 ID:oESmy1C00
古泉「いえいえ、せっかくですから記念に撮っておこうかと」

キョン「お前そんなキャラだったか?」

古泉「だって可愛いではないですか。皆さんまるで天使のような寝顔ですよ?」

キョン「……まぁいいか。普段の嘘くさいお前よりはよっぽど親近感が湧く」

古泉「それはどうも。では、どなたからいきますか?」

キョン「そうだな、まずは……」


長門「ンン……スゥ……スゥ」

キョン「一番のレア物からいくとするか」

39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/11(水) 23:21:09.91 ID:oESmy1C00
キョン「撮るぞー、チーズっと」

古泉「次はこちらの角度から」

キョン「こだわるなお前は。だが嫌いじゃないぞ。チーズっと」

古泉「ふむ、しかしこれは……」

キョン「ああ、これは……」

長門「スゥ……ンム……スゥ……」

キョン「かわいいな」

古泉「かわいいですねぇ」

キョン「今まで無表情しか見たことなかったからな。いつもと違う顔が見れただけでも凄いのに」

古泉「それが寝顔ですからね。貴重なものが見られました」

キョン「さて、次は……」

長門「……スゥ……と…しょ……」

キョン「ん? 寝言……か?」

41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/11(水) 23:24:06.32 ID:oESmy1C00
長門「また……図書館……に……スゥ」

キョン「……そうだな、また今度の休みに連れてってやるか」

古泉「何だか妬けますね」

キョン「そんなんじゃねえよ。何かこうほっとけないんだよ、長門は」

古泉「そうですか。おや? まだ何か言ってますよ」

長門「カレー……おでん……」

キョン「食べ物かよ。まあこれも1つの楽しみだよな」

長門「チョコレート……おにぎり……からあげ……サンドウィッチ……カマキリ……」

キョン「相変わらず食いしん坊だな、長門は」

古泉「気のせいですか? 最後の方で聞いちゃいけない単語が聞こえてきたような……?」

45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/11(水) 23:27:09.42 ID:oESmy1C00
長門「孤島……館…………」

キョン「孤島? ああ、夏休みの合宿のことか」

長門「雪……スキー……」

古泉「雪山ですね。あの時は大変でしたが、それでも楽しかったですね」

キョン「長門も何だかんだで楽しいと思ってくれてたのかな? だとしたら嬉しいな」

長門「エアホッケー……対戦……クレーンゲーム……」

古泉「おや? これは初耳ですね」

キョン「ああ、以前不思議探索の時に、2人でゲーセンに行ったんだよ」

キョン「パンチングマシーンで機械が飛んでいったりもしたが、楽しかったな」

古泉「まるでベジータですね」

49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/11(水) 23:30:09.99 ID:oESmy1C00
長門「CD……ショップ…………」

古泉「CDショップ?」

キョン「ああ、ゲーセン行った後、そこで時間潰したんだった」

古泉「なるほど。しかし羨ましいですね。ほとんどあなたと行ったところばかりじゃないですか」

キョン「いろんなことに興味を持ってもらおうと思ってな。ここまで印象に残ってもらえてよかったよ」

長門「…………テル」

キョン「ん?」

長門「ホ……テル…………  ……ホテル……」

キョン「……」

古泉「……あなたまさか」

キョン「違う!! 断じてそんなところ行ってない!!!!」

51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/11(水) 23:33:09.47 ID:oESmy1C00
古泉「さあ、洗いざらい吐いてください」ギュウウ

キョン「首を絞めるな首を! というか何でお前が怒るんだよ!!」

古泉「自分でもよく分かりません。何でしょうね、この気持ち」ギュウウウウ

キョン「苦しいを通り越して気持ちよくなってきた!! やばい! やばいって!! ギブギブ!!」

長門「  ホテル……とは……何?」

古泉「おや?」

長門「わたしには…………まだ早い……理解した……」

キョン「ごほっ、げほっ、そういや以前、長門にそんな質問をされてびっくりしたことがあったっけ」

キョン「どう答えりゃいいのか分からなかったから適当に答えたんだが、その時のことか」

古泉「そういうことですか。早とちりをしてしまい、申し訳ありません」

キョン「まったくだ。あと少しで何かに目覚めるところだったぞ」

53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/11(水) 23:36:11.54 ID:oESmy1C00
キョン「長門はもういいかな。次は朝比奈さんだ」

古泉「これまた可愛い寝顔ですね」

みくる「クゥ……クゥ…………」

キョン「もともと天使のような朝比奈さんだ、その寝顔ともなればそりゃあ、わっほう!」

古泉「落ち着いてください」

キョン「では撮りますねー、チーズ」

みくる「ンン……フニュウ……クゥ……」

古泉「これまた思わず見惚れてしまう寝顔ですね」

キョン(朝比奈さんの画像ならmikuruフォルダにたくさんあるが、これはこれでいいものだな)

キョン(そういや孤島に行く時のフェリーで、朝比奈さんに寝顔を撮られた事もあったっけ。何か懐かしいな)

57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/11(水) 23:39:07.58 ID:oESmy1C00
みくる「クゥ……ウウ…………さい」

キョン「んん?」

古泉「おや、朝比奈さんも寝言ですか?」

みくる「やめて……くださぁい……涼宮さぁん……」

キョン「ハルヒ?」

みくる「これ以上は……見えちゃいますぅ……丸見えですよぅ…………」

古泉「おやおや」

キョン「夢の中でまでハルヒにいじめられているのか、朝比奈さんは」

キョン「おいたわしや……もっと楽しい夢が見れたらいいんだけどなぁ……」

59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/11(水) 23:42:07.85 ID:oESmy1C00
みくる「うううう……キョンくぅ~ん…………」

キョン「え?」

古泉「あなたの名前が出てきましたね」

キョン「お、おお、どんな夢を見てるんだろな。楽しければいいんだが」

みくる「そんな……だめですぅ…………そんなことしちゃ……いやぁ……」

キョン「な!!」

古泉「これはこれは」

キョン「おいこら、夢の中の俺!! 何してる! やめるんだ! というか代われ!!」

みくる「テレビは……食べられませんよぉ…………だめでぇすぅ……」

キョン「本当に何やってんだ、夢の中の俺は……」

60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/11(水) 23:45:06.50 ID:oESmy1C00
キョン「ホントにもう……もっと楽しい夢を見てくださいよ」

古泉「自分の見たい夢が自由に見れるのなら、苦労はないと思うのですが」

キョン「うるせ。朝比奈さーん、楽しい夢ですよ、楽しい夢」

みくる「クゥ……フニュ……楽しい……夢」

キョン「そうですそうです! 楽しい夢!」

キョン「えーと、そうだ! ここは花畑ですよ、綺麗な花がたくさん咲き誇ってます」

みくる「お花……畑…………うふふ……綺麗……」

古泉「どうやらこちらの言葉に反応しているようですね」

キョン「蝶々が飛んでますよ、蝶々」

みくる「ちょうちょうが……とんでますぅ……ちょうちょぉ……」

61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/11(水) 23:48:06.85 ID:oESmy1C00
キョン「何か面白くなってきたぞ、これ」

古泉「あまり調子にのらないでくださいよ」

キョン「朝比奈さ~ん、生麦生米生卵」

みくる「クゥ……なまむぎ……なまごえ……なまひゃまこぉ~…………」

キョン「キョンくん、大好きです」

みくる「キョンくぅん……大しゅきですぅ~……」

キョン「おお! たまらんな、これ!!」

古泉「はぁ……」

キョン「キョンくん、カッコいいです!」

古泉「変 ボンバー」

みくる「キョンくんの変 ボンバー……」

キョン「って、おいこら! 邪魔するな!!」

古泉「確かに面白いですね、これ」

63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/11(水) 23:51:07.99 ID:oESmy1C00
キョン「朝比奈さんももういいか。どうもありがとうございました」

みくる「……クゥ……ありがとぉ……フニャア……」

古泉「では、最後に涼宮さんですか」

キョン「ハルヒもやるのか……まぁ普段の仕返しが出来る絶好のチャンスと思えばいいか」

古泉「素直じゃないですね」

キョン「お前こそ、普段なら閉鎖空間がどうたらこうたらで止めるだろうが」

古泉「ここまでくれば、ね。バレなければいいですよ」

キョン「そうこなくちゃな。ではでは」

ハルヒ「スピー……ズビッ!! ……ムニャムニャ……」

キョン「あーあー、よだれ……」

66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/11(水) 23:54:09.37 ID:oESmy1C00
キョン「まずは、と」ゴソゴソ

古泉「何をするつもりなんですか?」

キョン「寝てる奴へのいたずらと言ったら、額への肉マークだろうが!」

古泉「先程のお二人の時にはしなかったじゃないですか、そんなこと……」

ハルヒ「フミャ~……アフゥ……スピ~…………」

キョン「諸々の恨みを込めつつ、いざ!」

古泉「駄目です」ガシッ

キョン「何だよ、止めるなよ古泉」

古泉「マジックなんかで書いたら後で洗うのが面倒でしょう。こっちの肉シールにしておいてください」スッ

キョン「何でそんなもん持ってるんだよ」 

68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/11(水) 23:57:12.90 ID:oESmy1C00
キョン「よし、準備完了!」

ハルヒ「ンニャムニャ……ムゥゥ……フニィ…………」

キョン「ぷくくっ! 傑作だな! はいチーズっとー」

古泉「ちゃんと証拠を残さないようにしてくださいよ」

キョン「分かってるよ。シール回収っと」

ハルヒ「ウウ~~……ンン……」ススッ プニッ

キョン「あ、こら。急に顔を動かすな」

ハルヒ「スピ~~……アフゥ……」

キョン「……」

プニプニ

キョン「ほっぺ柔らかいな、こいつ」

古泉「手つきがやらしいですよ」

70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/12(木) 00:00:08.57 ID:Fn7ymgkp0
古泉「それ以上やると目を覚ましてしまいますよ。気持ちは分かりますがほどほどに」

キョン「分かってるよ。じゃあそろそろ」

ハルヒ「ムニャムニャ……アーン……アムッ!!」パクッ

キョン「うおわっ!! ゆゆ指を咥えるな!!」

ハルヒ「ンミュ~~……アムアム……」

キョン「俺の指は食べ物じゃないぞ! 離せってコラ!!」

ハルヒ「ンフフ~~……クチャ……チュパチュパ…………」

キョン「うわっ! うわっ! 指先に体験したことのない感触が!!」

キョン「おおお何だコレ!? やばいやばい!! 古泉! どうすればいい! これどうすればいい!!」

古泉「抜けばいいと思いますよ」

73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/12(木) 00:03:09.27 ID:Fn7ymgkp0
キョン「そ、そうは言っても、こいつ両手で俺の腕をガッチリとホールドして離さないんだよ!」

ハルヒ「チュパッ……ア~ン…………ガリッ!!!!」

キョン「ぎぃやああああ!! こいつ噛みつきやがった!!」

キョン「イデデデデ!! 噛み千切られる!! 古泉助けモガッ!!」

古泉「大声を出さないでください。涼宮さんが目を覚ましてしまいます」

キョン「~~!! ふんぐ!! むぐぐ!!」ジタバタ

キョン「ぶはっ!! お前俺の口塞いでる暇があったら、ハルヒを引き剥がすの手伝えよ!!」

古泉「ああ、それもそうですね。失礼しました」

ハルヒ「フギギギギ…………ガリガリ……」

76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/12(木) 00:06:06.87 ID:Fn7ymgkp0
キョン「や、やっと外れた……まったく、スッポンかお前は」

ハルヒ「フニィ~……ガルルルル……」

古泉「物凄い歯形がついてますね。大丈夫ですか?」

キョン「お前がもう少し早く助けてくれればよかったんだけどな。俺に恨みでもあるのか?」

古泉「そんなことはありませんよ。決してあなたの反応が面白かったとかそういうことはありませんよ」

キョン「ったく、まあいい。それよりもハルヒに仕返しせねば」

古泉「懲りないですね」

キョン「うるさい、このまま引き下がれるか」

ハルヒ「ムニャムニャ……こぉのバカキョン……あんたはなんで……低脳なのよ……」

キョン「何だと!!」

79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/12(木) 00:09:13.17 ID:Fn7ymgkp0
古泉「落ち着いてください。寝言ですよ」

キョン「分かってる! 分かってるが、むかつくコイツ!!」

ハルヒ「こんなのも……分からないの? ……死んだほうが……いいんじゃない?」

ハルヒ「グチグチと……うるさい…………黙ってなさいよ……もう……」

キョン「えーと、バットはどこにしまってあったかな?」ゴソゴソ

古泉「落ち着いてください。たかが寝言ですよ」

ハルヒ「ウウン……ムニャ……古泉くん…………」

古泉「おや僕ですか? というか僕の名前初めて出てきましたね」

ハルヒ「笑顔が……気色悪いわ…………敬語も……おえええ」

古泉「ええと、確かこのへんに釘バットが……」ゴソゴソ

キョン「落ち着け」

80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/12(木) 00:12:07.15 ID:Fn7ymgkp0
古泉「すみません。取り乱してしまいました」

キョン「気にするな。気持ちは分かる」

キョン「というわけで、喰らえハルヒ! ほっぺつねり!」ムニュー

ハルヒ「ムニィ~~……フガフガ……」

古泉「あまり刺激を与えないように。バレたら恐ろしいことになりますよ」

キョン「分かってる分かってる。ぷっ、変な顔だなハルヒ」ムニムニ

古泉「あの、それ以上は……」

キョン「起きるか起きないかのギリギリのせめぎ合い! なかなかスリルあるな、これ」ムニョ~ン

ハルヒ「フミュミュゥ~~…………いい加減にしなさい!!」

キョン・古泉「うわっ!!」

82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/12(木) 00:15:10.82 ID:Fn7ymgkp0
ハルヒ「……」

古泉「……」

ハルヒ「……ンン」

古泉「……」ビクッ

ハルヒ「……スピ~~……ハニャムニャ……」

古泉「い、今のも寝言ですか。びっくりした……」

古泉「心臓が止まるかと思いましたよ。あ、あれ?」キョロキョロ

キョン「よかった。どうやらギリギリセーフだったようだな」ガチャ

古泉「自分1人だけロッカーに避難しないでくださいよ!!」

83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/12(木) 00:18:06.85 ID:Fn7ymgkp0
キョン「やれやれ、いろいろひどい目にあったな」

古泉「ほとんどが自業自得なんですけどね」

キョン「まったく、寝てても俺達を振り回すんだな、コイツは」

ハルヒ「ンン……ムニャ…………キョン……」

キョン「何だ? また悪口か?」

ハルヒ「キョン……どこ? ……どこなのよ……キョン…………」

キョン「んん?」

古泉「これは……」

ハルヒ「おいてかないで…………おいていかないでぇ……キョン……」

キョン「……」

85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/12(木) 00:21:09.86 ID:Fn7ymgkp0
ハルヒ「行っちゃやだ……キョン…………行っちゃやだぁ……」

ハルヒ「もう1人はいや…………嫌よぉ……キョン……」

キョン「ハルヒ……」

古泉「普段は強がってても、心の底では絶えず不安がつきまとっているのでしょう」

キョン「……」

古泉「手でも握ってあげたらどうです? 安心すると思いますよ」

キョン「……分かった」

ハルヒ「キョン……キョン…………」

キョン「ここにいるよ。ほら」ギュッ

キョン「まったく、お前みたいな暴走女、目を離すとどんなことをしでかすか分かったもんじゃない」

キョン「俺がしっかり見ててやらなきゃな、ずっと」

ハルヒ「キョン……んふふ…………キョン~」

キョン「やれやれ。世話の焼ける団長様だ」

88: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/12(木) 00:24:07.78 ID:Fn7ymgkp0
ハルヒ「ムニャ……スゥ……スゥ……」

キョン「どうやら落ち着いたようだな」

古泉「もう大丈夫でしょう。それにしても今日は皆さんの貴重な一面が見られましたね」

キョン「まったくだ。写真だけじゃなく、音声や映像も残しておけばよかったかな?」

古泉「それは贅沢と言うものですよ。それにバレた時のリスクが……」

「クチュン」

キョン「ん? クシャミ、か?」

古泉「誰のクシャミでしょう?」


長門「クチュン」

キョン「……」

古泉「……」

キョン「録音! 何か録音するモノ!!」

古泉「ビデオカメラ! ビデオカメラ!!」

92: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/12(木) 00:27:09.46 ID:Fn7ymgkp0
古泉「ビデオカメラ、スタンバイOKです!」

キョン「ようし長門! もう1度クシャミを!!」

長門「……スゥ……スゥ……」

キョン「お~い……」

古泉「残念。少し遅かったですね。まあ仕方ないです」

キョン「くそっ、こうなったらこのコショウで……」

古泉「我を失わないでください。長門さんにそんなことをしたら……」

キョン「さあ長門~、頼むぞ~」

ガシッ!!

キョン「……」

長門「……」

キョン「お、おはよう、長門」

長門「おはよう」

キョン「いつから目が覚めたんだ?」

長門「クシャミをした時」

93: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/12(木) 00:30:06.93 ID:Fn7ymgkp0
長門「わたしに何をしようとした?」

キョン「う……」

長門「コショウを……」

キョン「すまん古泉!!」ドンッ!!

古泉「うわっ!! って僕を犠牲にしないでください!!」

長門「あなたも共犯?」

古泉「誤解です!! 悪いのは彼1人です!!」

キョン「古泉! お前の犠牲は無駄にはしないぞ!!」ダダッ

ハルヒ「逃がさないわよ」ガシッ

キョン「うわあああ!! おおお前いつの間に目が覚めて!!」

ハルヒ「誰かのクシャミが聞こえたあたりからね。不思議を聞きつけた気がして」

95: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/12(木) 00:33:07.27 ID:Fn7ymgkp0
ハルヒ「で、あんたさっき有希に何をしようとしてたの?」

キョン「う、あ、いや、そのだな」

ハルヒ「寝ている有希に何をしようとしてたのって聞いてるの」

キョン「いや、ちょ、えっと、そのですね……」

ハルヒ「さては   なことをしようとしてたわね! この  キョン!!」

キョン「違う! 誤解だ! だからその百科事典を下ろせ!!」

ハルヒ「うっさい!! 喰らいなさい!!」ブンッ

ゴギッ!!!!

キョン「ごげっ!!」バッタリ

長門「チョーク」キュッ!!

古泉「くえっ!!」

98: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/12(木) 00:36:08.06 ID:Fn7ymgkp0
ハルヒ「まったく、このバカキョン!   キョン!!」

ハルヒ「ちょっと有希、古泉くんをそこの椅子に座らせて。2人並べて縛り付けるわよ」

長門「了解した」

ハルヒ「みくるちゃん、あなたも起きて手伝いなさい」

みくる「クゥ……フニィ…………クゥ……」

ハルヒ「みくるちゃんってば!!」

みくる「……クゥクゥ……スゥ」

ハルヒ「もう……え~と」ゴソゴソ

みくる「ひょわわぁ~~!!!!」ガバァ!!

ハルヒ「起きたわねみくるちゃん。さぁ手伝いなさい」

みくる「すすす涼宮さん!! 今どこに指を入れたんですかぁ!!!!」

100: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/12(木) 00:39:16.22 ID:Fn7ymgkp0
ハルヒ「これでよしっと。有希、そっちはどう?」

長門「完了した」

キョン「ウウウウ……グゥゥ……」

古泉「……フゥゥ……ムムム……ゥゥ」

ハルヒ「まったく古泉くんまで!! 男ってのはみんなこうなのかしら?」

みくる「あ、あのう、何かあったんですかぁ? キョンくんと古泉くんが可哀想ですよ」

ハルヒ「これよこれ! さっき見つけたんだけどね!!」

みくる「デジカメ、ですか?」

ハルヒ「あたし達が寝ている間にいろいろしてたらしいのよ! 寝こみを襲うなんてとんだケダモノだわ!!」

みくる「えっと、見たところ寝顔しか撮られてないようですけど……これぐらいなら」

ハルヒ「そういうわけで、あたし達もたっぷり仕返ししてやるわよ!!」

みくる「えええ!!」

101: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/12(木) 00:42:06.98 ID:Fn7ymgkp0
ハルヒ「まずはキョンからね。よくもこんな変なシール貼ってくれたわね!」

キョン「グゥゥ……」

ハルヒ「お返しに何か書いてやるわ。うーん、流石に『肉』じゃありきたりねぇ」

ハルヒ「じゃあ『殺』にしてあげるわ。ほいほいっと」キュッキュッ

ハルヒ「ぷぷっ! 傑作だわ! 痛い! 痛すぎるわよ!!」

みくる「涼宮さ~ん……」

ハルヒ「さぁて写真写真、はいチーズ」

長門「こちらも用意できた」

ハルヒ「古泉くんは『魔』ね! せっかくのイケメンが台無しね。こっちもチーズっと」

みくる「あうう……」

104: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/12(木) 00:45:08.47 ID:Fn7ymgkp0
ハルヒ「さて、たっぷりとミジメな写真も撮れたし、次は何をしようかしら?」

みくる「涼宮さん、もう許してあげたら……」

ハルヒ「だ・め・よ!! まだあたしの気がすまないわ!!」

みくる「な、長門さ~ん」

長門「この行為によって、涼宮ハルヒの先程までのストレスが減少して来ている。このまま続けるべき」

みくる「そんなぁ」

ハルヒ「よっと、捕まえた!!」

みくる「あれ? 涼宮さん、何してるんですかぁ?」

ハルヒ「ほら見てみて、カマキリ」

みくる「ひぃやあああ!! こここっちに近づけないでくださいぃぃ!!」

ハルヒ「こいつをキョンの顔にっと」

105: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/12(木) 00:48:08.27 ID:Fn7ymgkp0
みくる「だだだ駄目です! 駄目ですよぅ!!」

ハルヒ「有希、キョンの顔を仰向けにして」

長門「了解した」クイッ

ハルヒ「それっ、投下」ポイッ

キョン「ンムグッ!! グヌヌヌ……」

ハルヒ「~~~!! ひぃ! あっははは!!」ダンダン

みくる「そこまで笑わなくても……」

ハルヒ「あ~おっかしい。あ、写真っと」

ハルヒ「は~いカマキリくん、そこ動かないでね」

ハルヒ「あんもう、動かないでってば」


ハルヒ「あららら、口の中に入ってっちゃった」

110: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/12(木) 00:51:07.80 ID:Fn7ymgkp0
キョン「グエッツ!! ゴエッ!! オエエッ!!」

ハルヒ「おいしい? キョン」

みくる「そんなこと言ってる場合じゃないです! 早く取り出してくださぁい!!」

ハルヒ「分かってるわよ。カマキリくん救出っと」

キョン「オェェェェ……カハッ……ウウウウ……」

ハルヒ「あー面白かった! 傑作だったわね!」

みくる「全然面白くなかったですよ……」

長門「傑作……」ソ~

みくる「長門さん! 古泉くんの口にセミを入れようとしないでください!!」

114: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/12(木) 00:54:07.90 ID:Fn7ymgkp0
ハルヒ「満足満足! もう十分ね」

みくる「じゃあ早くほどいてあげてください」

ハルヒ「はいはい。キョン、これに懲りてもう変 みたいな真似はしないことね」

キョン「ウーン……グフッ……ヌウウ……」

ハルヒ「まったく。あれ? うまくほどけないわね。ねぇカッターどこ?」

みくる「え? カッターですか? えっと……」

キョン「……団長机の上…………」

ハルヒ「え?」

みくる「あ、ありました。団長机の上に」

ハルヒ「何よキョン、いつの間に起きてたのよ?」

キョン「……グゴゴゴゴ……スピュルルルル……」

ハルヒ「あれ?」

長門「起きていない。今のは寝言」

118: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/12(木) 00:57:16.33 ID:Fn7ymgkp0
ハルヒ「寝言? 今普通に会話してたように思うんだけど」

長門「現に彼はまだ意識を失ったまま」

ハルヒ「うーん、確かにね」

みくる「何だか涼宮さんの質問に答えてるみたいでしたよ。カッターのある場所を言ってました」

ハルヒ「そう? じゃあキョン、今日の天気は?」

キョン「……晴れ」

ハルヒ「今日の体育は何やったの?」

キョン「……サッカー……」

ハルヒ「みくるちゃんのバストサイズは?」

キョン「え」

みくる「わーー!! わーー!!」

120: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/12(木) 01:00:09.15 ID:Fn7ymgkp0
ハルヒ「これ面白いわね。もっといろいろ質問してみましょうか」

ハルヒ「あんたの好きな食べ物は?」

キョン「からあげと……メロンパン……」

ハルヒ「あんた休みの日は何してるの?」

キョン「家でゴロゴロ……」

ハルヒ「あんたの初恋の相手って誰?」

キョン「小さい頃…………従姉妹の……お姉さん……」

ハルヒ「ふーん。じゃ、じゃあ……」



ハルヒ「あんたが今、一番気になってる女の子って誰?」

121: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/12(木) 01:03:10.29 ID:Fn7ymgkp0
みくる「ふぇ!!」

長門「!」

ハルヒ「さあ答えなさい! 拒否は認めないわ!!」

みくる「す、す、涼宮さん、そんなストレートな……」

ハルヒ「いいじゃない。たかが寝言なんだし」

みくる「で、でも、その……」

長門「…………」

ハルヒ「さぁどうなのよ!」

キョン「……」



キョン「……長門…………」

125: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/12(木) 01:06:12.26 ID:Fn7ymgkp0
ハルヒ「なっ!!」

みくる「ひぇっ!!」

長門「!!!」


ハルヒ「ふ、ふ~ん、そうなんだ。キョンは有希のことが気になるんだ」

ハルヒ「あっそう。そうなのね。へ~~」

みくる「す、涼宮さん、何だか怖いですよ……」

ハルヒ「何が?」

みくる「ひいい!!」

長門「……」チョンチョン

ハルヒ「ん? 何よ有希?」

長門「……ぶい」ビシッ

ハルヒ「!!!何よ、自慢してるわけ!? キョンなんかに好かれてたって羨ましくも何ともないわよ!!」

130: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/12(木) 01:09:09.29 ID:Fn7ymgkp0
みくる「ああああ、涼宮さん、落ち着いてくださぁい!?」

ハルヒ「みくるちゃんは黙ってて!! ああもうむかつくわね!!」

長門「♪」

ハルヒ「何よその余裕の態度!! ムキーー!!!」

みくる(な、何とかしないと。えっとえっとぉ~)

ヴーー ヴーー

みくる(古泉くんの携帯もさっきから鳴りっぱなし……けどどうすれば……)

キョン「長門……は……」

みくる「あれ? キョンくんがまだ何か喋ってますよ、涼宮さん」

ハルヒ「はぁ? 何!」

132: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/12(木) 01:12:06.79 ID:Fn7ymgkp0
キョン「長門は……何でもできる……万能超人…………」

キョン「いつも俺を……SOS団のみんなを……助けてくれた……」

キョン「しかし……あいつは溜め込んじまう……1人で……俺が…………見ててやらないと」

長門「……」

みくる「キョンくん……」

ハルヒ「ふーん、随分気に入られてるのね、有希」

みくる「えっ、あの、そういうのとはちょっと違うと思うんですけど……」

ハルヒ「ふんだ! 知らない!!」

みくる「はぁ。ねえキョンくん」

みくる「涼宮さんのこと、どう思ってる?」

ハルヒ「え? あ、こら、みくるちゃん!!」

キョン「ハルヒ……」

134: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/12(木) 01:15:08.29 ID:Fn7ymgkp0
キョン「ハルヒは……わがままで……いつも俺を振り回して……」

キョン「おかげで……一緒にいる俺まで……白い目で見られる……迷惑だ……」

ハルヒ「何よ……何よ!!」

キョン「人の言う事も聞かないし……言いたい事……不満は山ほどある……」

キョン「あいつに非日常に巻き込まれたせいで…………命まで……落としかけた……」

ハルヒ「何よそれ! あたしがいつそんなことしたのよ!!」

みくる(きょ、キョンくん、あまりそっち方面のことは言わないで……)

キョン「あんな暴走馬鹿女…………世界中探したって……いやしない……」

ハルヒ「うるさいわね…………もう……」

みくる(涼宮さん……)


キョン「だけど……悪くは……ないな……」

136: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/12(木) 01:18:08.12 ID:Fn7ymgkp0
ハルヒ「え……?」

キョン「ハルヒといると……退屈は……しないからな……」

キョン「以前に比べれば……随分マシに……なったし」

ハルヒ「なによそれ」

キョン「それに……あんなわがままについていけるのは…………俺ぐらいのものだろ……」

キョン「目を離すと……何するか分からんからな…………だから……」

キョン「一緒にいてやるよ…………ずっと……な……」

ハルヒ「な、な、が、その、んと……」カァァ

みくる「涼宮さん、顔真っ赤ですよ」

ハルヒ「ううううううるさい!!」

みくる(うふふ、どうやら機嫌直ったみたいですね)

長門「……」

139: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/12(木) 01:21:07.88 ID:Fn7ymgkp0
みくる(それにしても、あたしのことには全然触れてくれなかったなぁ)

みくる(聞いてみたい気もするけど、聞くのは怖いし)

古泉「……ンン……スゥ……」

みくる「古泉くん、あたしって魅力ないのかな?」

みくる「でもしょうがないよね。涼宮さんも長門さんもかわいいし」

古泉「そんな……ことは……ありませんよ……」

古泉「……朝比奈さんは……とても魅力的な女性です……僕が……保障しますよ」

みくる「古泉くん……うふふ、ありがとうございます。お世辞でも嬉しいです」

古泉「お世辞では……ないですよ……僕は……本気でそう思ってます」

みくる「なら、寝たフリしながら言うのは駄目ですよ。ちゃんと相手を見て言わなくちゃ」

古泉「おや、バレていましたか」

144: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/12(木) 01:24:11.81 ID:Fn7ymgkp0
長門「そろそろ下校時間」

ハルヒ「へ? あ、そ、そうね。ほら起きなさいキョン!」

キョン「……クカ~……スピ~……」

ハルヒ「起きなさいって言ってんの!!」

長門「彼の頭部への一撃は強烈だった。何をしても当分は目覚めないと思われる」

ハルヒ「そうなの? うーん、面倒くさいわね」

ハルヒ「いいわ、ほっといて帰りましょ。ほら、みくるちゃんも有希も帰るわよ」

みくる「え? あ、あの」

長門「……」

古泉「す、すみません、せめて僕だけでもほどいてください!!」

ハルヒ「明日の朝にまた来るわ。じゃーねー」バタン

古泉「ちょっと!!」

キョン「……グガ~~……スピュルルル……」

古泉「はぁ……」

146: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/12(木) 01:27:07.84 ID:Fn7ymgkp0
古泉「まぁ神人退治に行かされるよりはマシですか。大人しくしてましょう」

キョン「ムニャ……ムゥ……グゥグゥ……」

古泉「それにしても、寝てても涼宮さんの機嫌を直してしまうのですから、やはりあなたは大したお方です」

古泉「……ちなみに僕の事はどう思ってます?」

キョン「……気色悪い…………」

古泉「言うと思いましたよ。ふふ……」

古泉「彼の家へは朝比奈さんが連絡してくれるでしょうし、のんびりするとしますか」

キョン「…………」


キョン「ただ……高校入ってから……一番会話を交わした男は……お前だからな……」ボソボソ

キョン「親友は……アレだが……友人としては……認めてやるよ…………大切な……な」ボソボソ

古泉「何か言いましたか?」

キョン「……」

古泉「気のせいですか? ふふ、おやすみなさい」



おしまい

引用元: ハルヒ「有希が寝てる……」