1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/26(木) 19:18:30.69 ID:TVu5B/3g0
長門「・・・・・・」

長門「平和だ・・・」

長門「・・・・・・」

霧島「」

長門「ふむ」

長門「今日も私の仕事をするとしようか」



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1427365110

2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/26(木) 19:21:10.05 ID:TVu5B/3g0





カァー     カァー





長門「ほら、あっちに行け」

長門「しっしっ」

長門「まったく、烏はどうしてあんなに黒いのだ」

長門「なぁ、霧島?」

霧島「」

長門「・・・・・・」





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3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/26(木) 19:24:34.09 ID:TVu5B/3g0
扶桑「あ、長門さんお疲れ様です」

長門「扶桑か」

扶桑「最近畑のものが烏に荒らされていて、本当に困っていたんです」

扶桑「毎日助かります、ありがとうございます」

長門「気にするな、私も毎日暇だったからな」

長門「今は仕事ができて嬉しいくらいだ」

扶桑「そうですか・・・」


4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/26(木) 19:27:24.02 ID:TVu5B/3g0
扶桑「霧島さんもありがとうございます」

霧島「」

扶桑「き、霧島さん・・・?」

長門「扶桑、霧島は今眠っているんだ」

扶桑「え?」

長門「霧島の本体はメガネでな」

長門「この前、榛名がお尻で踏み潰してしまったんだ」

扶桑「そうだったんですか」

長門「あぁ、早くスペアができると良いな」

扶桑「そうですね」

霧島「」


5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/26(木) 19:29:22.56 ID:TVu5B/3g0
長門「作業の方はどうだ?」

扶桑「はい、今年は絶対に豊作ですよ」

長門「そうか、疲れてはいないか?」

扶桑「大丈夫です」

長門「ふむ・・・」

扶桑「もうすぐ、山城もこちらに来ますから」

長門「それなら大丈夫、か」

扶桑「はい」

長門「・・・・・・」


6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/26(木) 19:38:54.01 ID:TVu5B/3g0
北上「あ、長門さん」

長門「北上か、どうしたんだその恰好は?」

北上「ちょっとさっきまで大井っち達と草野球していて」

北上「まぁー・・・その帰りです」

長門「そうか、大井は元気か?」

北上「最近は落ち着いてきましたね~」

長門「まぁな、ここに来れば誰もがそうなる」

北上「はぁー・・・」

長門「なんだ、寂しいのか?」

北上「まぁ、多少は・・・」

長門「心配することはない、誰もが幸せになるからな」

北上「やっぱそうですよね~」

長門「あぁ、では気をつけて帰ってくれ」

北上「んじゃ」


7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/26(木) 19:39:59.64 ID:TVu5B/3g0
長門「・・・・・・」

長門「そろそろ陽が暮れてきたな」

長門「ふむ」

霧島「」

長門「・・・・・・」


8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/26(木) 19:42:41.44 ID:TVu5B/3g0
加賀「長門さん」

長門「加賀か、元気か?」

加賀「はい」

長門「赤城はそろそろこちらへ?」

加賀「はい、明日の午後に来るそうです」

長門「そうか」

加賀「さすがに気分が高揚します」

長門「ふむ」

加賀「これで明日から、赤城さんと一緒に銭湯に通えます」

長門「ほぅ」


9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/26(木) 19:44:35.48 ID:TVu5B/3g0
加賀「今日も1人で銭湯に行ってきた帰りです」

長門「すまんな、私は一緒には行けそうもない」

加賀「謝らないで下さい」

加賀「・・・・・・」

長門「・・・・・・」

加賀「・・・では、私はこれで」

長門「あぁ、またな」

長門「・・・・・・」

霧島「」


10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/26(木) 19:47:00.60 ID:TVu5B/3g0
長門「・・・・・・」

長門「私がここに来てどのくらい経っただろうか」

長門「毎日仕事を与えられず、退屈な思いをしていた」

長門「だが、気がついたらここにいた」

長門「そして私は、案山子になっていた」

長門「・・・・・・」

長門「ふむ」


11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/26(木) 19:49:57.32 ID:TVu5B/3g0
長門「だが、不思議と疑問に思うことはなかった」

長門「ここには私だけの仕事がある」

長門「ここは素晴らしいところだ」

長門「何故かそう思った」

長門「そう、強く信じた」

長門「私は毎日がとても幸せだ」





http://iup.2ch-library.com/i/i1408316-1427366978.jpg


12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/26(木) 19:53:04.27 ID:TVu5B/3g0
長門「私達艦娘が望んでいた場所とは、ここのことだったのだな」

長門「どんなに世の中が便利になっても」

長門「決してこの空間は戻ってはこない」

長門「時代は戻ってこないんだ」

長門「贅沢はもう良い、何もなくても良い」

長門「癒しが欲しい」


 

14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/26(木) 19:58:34.03 ID:TVu5B/3g0
長門「仲間もどんどん増えてきている」

長門「決して寂しくなどない」

長門「ここは私達艦娘が、最期に辿り着く場所」

長門「そして、最高に良いところだ」

長門「この綺麗な空気、そして景色は」

長門「みんなが求めていたものなんだな」

長門「私には聞こえる、どこか遠くの方で」

長門「帰りたい、と呟く声が」

長門「遠慮することはない、早くここに来た方が良い」

長門「私は待っているぞ」

長門「・・・・・・」

霧島「」

 

15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/26(木) 20:04:53.83 ID:TVu5B/3g0





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金剛「早く榛名と比叡もこっちに来ると良いデース」

霧島「そうですね」





加賀「ふぅー・・・」

赤城「良い湯ですねー・・・」





扶桑「山城、三枚鍬を貸して?」

山城「はい、どうぞ」





長門「・・・・・・」

長門「今日も平和だ・・・」

長門「む?」





カァー     カァー





長門「・・・・・・」

烏『・・・・・・』

長門「しっしっ」




 




終わり


引用元: 長門「やはりここは最高だな」