『映画クイズ』
飛鳥「クエスチョン。これは海外の映画だ。邦題でも、英単語のみで構成されている」
光「うーん、スターウォーズ?」
飛鳥「外れ。次に、音楽が特徴的だ」
光「ミュージカルみたいな感じか? なら、ウェストサイド物語!」
飛鳥「英単語のみ、だよ」
光「ウェストサイドストーリー!」
飛鳥「案外手段を選ばないタイプなんだね。さて、次でラストチャンスだ」
光「むぅ……。いや、来い!」
飛鳥「……ドーはドーナツーのードー♪」
光「サウンドオブミュージック!」
飛鳥「イグザクトリィ。次は光の番だよ」
光「待ってましたっ! 問題です、アルファベット二つだ!」
飛鳥「イーティー」ツンツン
光「イーティー」ツンツン
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2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/26(木) 20:55:55.58 ID:mEhvLVSP0
『指輪物語』
撮影スタジオ
光「ふぬぬぬぬ……! と、とれない!」
裕美「指輪のサイズを間違えたの? 石鹸取ってくるね」
光「いや、もうちょっとで取れそう何だ! あと一声水分があれば」
飛鳥「背中を失礼」コチョッ
光「んぃっ!?」ブンッコロッ
裕美「あ、取れた」
飛鳥「あそこまで緩んでれば、あとは一息に引っ張るだけだからね。お疲れ、光」ナデナデ
光「サンキュッ。でも、一言先に言って欲しかったなぁ」
飛鳥「驚かすのが主目的なのに、先に言ったら台無しだろう?」
光「はは、言えた!」
裕美「あの指輪、撮影に使うよね。何処に飛んでいったのかな……?」
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/26(木) 21:04:23.30 ID:mEhvLVSP0
『ビューティフル・ドリーマー』
飛鳥「おや、随分不用心だね」プニプニ
光「んぅ……スベスベマンジュウガニ……」スヤスヤ
飛鳥「何の夢を見ているのだか。……まぁ、安心してくれてるならそれでいいさ」
光「うー……そっちは飛鳥に任せた……」スヤスヤ
飛鳥「……フフ、光栄だよ」
光「……スベスベマンジュウガニ……」
飛鳥「だから何の夢だい」プニプニ
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/26(木) 21:10:31.17 ID:mEhvLVSP0
『立ち食いそば』
飛鳥「光、蕎麦は噛まない方がいいよ」ズズーッ
光「そう言うけど、喉に詰まったりしないか?」もぐもぐ
飛鳥「量を調節するんだよ。これくらいをとってね」パッ
光「わわ、自分でやれるって!」
飛鳥「冗談さ。……こう反応してくれるのだから、やはりキミって面白い……」ボソッ
光「なんか言ったか?」ズズーッ
飛鳥「さぁね。想像してごらん」
美由紀「あれ、飛鳥ちゃんはわさび使わないの?」ズルズル
飛鳥「……とろろ派なのさ」
光「辛いの苦手なんだってさ、美由紀ちゃん!」
美由紀「そうなの? みゆきもツゥンってするから、すきじゃないんだー……やったぁ、飛鳥ちゃんといっしょっ♪」
飛鳥「そうだね。それと、光はあとで覚えててね」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/26(木) 21:17:06.56 ID:mEhvLVSP0
『紅い眼鏡』
飛鳥「ふむ、例のサングラスが2499円か。一時代を築いたメーカーがこうとなるのは、諸行無常を感じさせるね……」
光「サングラスって、付けたら全部同じじゃないのか?」
飛鳥「ブランドというのがあるんだよ。名前に欺瞞される者に売るための印とも、スペックを一口で示すシグナリングとも言える物さ」
光「ふーん。でも、結構かっこいいサングラスだな。買うのか?」
飛鳥「間に合ってるかな……」
光「そっかー。でも、似合うと思うよ?」
ヒョコッ
幸子「2499円なんて、情報が古いですね! ボクは1980円で買えましたよ!」ドヤァ
光「いーじゃん、凄いじゃん幸子! よく似合ってて、かっこいいな!」
幸子「もっと褒めてくれたっていいですよ! あと出来たらかっこいいじゃなくてカワイイでお願いします!」ドヤドヤドッヤーン
光「うん! カッコカワイイ輿水幸子だな!」
モバP「もしもし、消費者生活センターさんでしょうか」
飛鳥「……似合う、か……」
モバP(手がいっぱいで対処しきれん!飛鳥は張り合うな!)
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/26(木) 21:23:03.06 ID:mEhvLVSP0
『教育番組』
スタジオ:「ふけいのみなさまといっしょ」撮影中
光「歌のお姉さん兼ヒーローの光だ! 良い子の皆、最期に頼りになるのは自分のハートだよ! 元気は大事にしようね!」
飛鳥「歌のお姉さん兼、黒服のかっこいいお姉さん、飛鳥だ。テレビの前の君たちに、若輩者ながら人生の先達として言えることがあるとするなら……泣きたいって気持ちすらゲームに出来れば、人生に色が付くってこと、くらいかな」
光「飛鳥お姉さん、そんなに難しいことを教えて大丈夫なのか?」
飛鳥「固く考えてれば、人はすり減るばかりだよ、光。……お姉さん。現に最近、肩凝りが酷いだろう?」
光「うーん、確かに。柔軟しっかりやってるんだけどなぁ」ゴキャゴキャ
愛海「大丈夫! 体操のお姉さんのミスターマスクド愛海が、そんな光お姉さんにぴったりの体操を教えてあげるから!」シュタッ
飛鳥「プロレスラーかい? あと、何処から入った?」
光「そっ、それは本当か!? でもさ、肩が酷くって、大きくは動かせないかもしれないんだ……やれるかな?」
愛海「任せて! 大きな動きはしない、気持ちのいい運動だよ! テレビの前の皆も一緒にやってみよう!」
モバP「つまみ出せ、早く!」
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/26(木) 21:31:55.48 ID:mEhvLVSP0
『風速40m』
飛鳥「真実としての戦争、そして偽りの平和……。ボクたちの平穏は、海の外へ押し付けて得た血塗れの平和なんだ」
光「でもさ、そんな平和の中で生きる人たちは偽物じゃないだろ? だから、笑ってる人がいるのが嬉しいって思えるんだ!」
飛鳥「キミは健やかなんだね」
光「笑顔を作るのがアイドル、そしてヒーローだものな!」
飛鳥「自らの使命を知れば、躊躇いを消し去れるんだね。……たった一人、キミの存在が、いつか世界の全てを変えるだろう……それを信じてるよ」
光「そう思ってくれるならさ、飛鳥にも来て欲しいんだ!」
飛鳥「一応聞こうか。何処へ?」
光「飛鳥の見たい景色がある場所! それはきっと、アタシの道の先にあるはずだから!」
ちひろ「あれ、飛鳥ちゃんと光ちゃんは何処にいるんです?」
モバP「台風の目を探しに出かけました」
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/26(木) 21:36:43.90 ID:mEhvLVSP0
『イノセンス』
光「枕が落ちてるぞ飛鳥! YESとZOって書いてある!」
飛鳥「NOじゃないかな。枕すら己のコトバを発する時代だ、いわんやボクたちだって、ね」
光「そうだな! それにしても、これっていったい何なんだ?」
飛鳥「謎とジレンマは終わらない。けれど、解き明かす過程に意味を見出すべきだと思わないかい」
光「パズルみたいに楽しめってことか? ……っしゃあ、燃えてきたっ!」
蘭子「森の支配者よ、汝はかの者の正体を存じているか? (ねぇねぇ乃々ちゃん、あの枕って何か知ってる?)」
乃々「ひぃえっ!? いえ、あの、知りませんっ……」
モバP「蘭子。わざとじゃないなら聞いてやるな」
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/26(木) 21:45:46.37 ID:mEhvLVSP0
『明日のリアル』
飛鳥「キミって案外、独りが好きなタイプかい?」
光「好きでも嫌いでも、って感じかなぁ。特訓と皆の笑顔、これさえあればオッケーだ!」
飛鳥「そういうのを、独りが好きだって言うのさ」
光「そうなのか?」
飛鳥「そうさ。孤高を気取るつもりなく独りを選ぶのが、真の孤独だよ」
光「よくわかんないな、それ」
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/26(木) 21:50:55.48 ID:mEhvLVSP0
飛鳥「独りは寒い……冷えるのはイヤだろう?」
光「我慢出来るし、そういうのには強い方だから大丈夫だって」
飛鳥「なら、温かさを教えてあげようか」ガバッ
光「わっ、なになに!? ……マフラー?」
飛鳥「衣装を仕立て直すらしくてね。使ってたのを、渡してくれと言われたんだ」
光「マフラーは別のに変えるから、お古が回って来たってことか?」
飛鳥「ン……。まだ使えるのに捨ててしまうのは忍びないし、使ってあげて欲しい」
光「じゃあ、使ってみる! ありがとな、飛鳥!」
飛鳥「ボクはただの届け人さ。礼を言うなら、Pや仕立ての人に言ってあげて欲しいな」
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/26(木) 21:57:15.35 ID:mEhvLVSP0
光「今何処にいるかわかるか?」
飛鳥「理解らないね。Pも移動してるだろう……だから、一緒に探そうか」
光「サンキュッ! まずPを見つけよう!」
飛鳥「そうだね。電話、捕まるといいな……」
光「何とかなるって、絶対!」スッ
飛鳥「んっ。君はガラケー派なのかい?」
光「電池が長持ちするし、使いやすいからな」
飛鳥「スマートフォンとはまた違った利点があるんだね」
光「あとはまぁ、ガラケーがモチーフの変身アイテムが多いから、イメージがやりやすい!」シュババ!
飛鳥「だと思った」クスッ
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/26(木) 22:04:14.69 ID:mEhvLVSP0
飛鳥「しかし、だ。キミみたいなタイプこそ、目新しいガジェットを使いたがるものだと思っていたよ」
光「好きな物と使える物って、結構別だろ?」
飛鳥「まあ、そうだね」
光「取り説とか読むのは好きなんだけどなー。機能が多すぎて」
飛鳥「不器用なんだね」
光「言うなぁっ。……アタシたちが子供の頃ってさ、こんなのが普通に使えるとは思って無かったよな」
飛鳥「こんなのって、スマートフォンかい?」
光「うん。ケータイが歩いて喋ったり、画面がクルって回る奴が主流になるかなとか思ってたけど、結局廃れちゃったし」
飛鳥「そもそもケータイ自体、過去の未来予測では想像されていなかったからね」
光「過去の未来予測って?」
飛鳥「ほら、チューブの中を車が通って……とか」
光「あー、レトロフューチャーってやつか?」
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/26(木) 22:07:38.17 ID:mEhvLVSP0
飛鳥「順序が逆転してると思うけど、それのことさ」
光「……ってことは、アタシたちの未来予測って、やっぱり外れるのかな?」
飛鳥「良い方向にも、悪い方向にもそうだろうね。そんな不確定性を、希望と呼びたいよ」
光「確かに、何がどうなるかわかんないのって、ワクワクするもんな!」
飛鳥「そうだね。未来は、絶対に過去より良いものになる……」
光「アタシたちが良い方向に引っ張るんだろ?」
飛鳥「その意気だね。さて、いい加減に探そうか」ピポパポ
おわり
引用元: ・モバP「飛鳥と光・パイロットフィルム」
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