1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/23(日) 01:48:49.57 ID:otOIUpR20
P「無理じゃなくてだな……しっかり喋ることくらいできるだろう?」

乃々「むーりぃ……」

P「そんなことばかり言ってると、社会に出たときに困るってわかってるだろう?
だから今のうちから直すべきなんだよ」

乃々「むーりぃ……」

P「全く……個性が強いって言ってもほどがあるぞ。うちは確かに個性派ぞろいではあるが……
もうちょっと真面目になれないのか?」

乃々「むーりぃ……」

P「そればっかりだな……他の事をしゃべることができないのか?」

乃々「むーりぃ……」

P「はぁ……全く。どうしたらいいんだ」

 

5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/23(日) 01:51:20.97 ID:otOIUpR20
P「いいか?アイドルの世界ってのはそんなに甘くないんだ。
無理無理言ってないで、ちゃんと喋りなさい」

乃々「むーりぃ……」

P「おい……話を聞いてるのか?」

乃々「むーりぃ……」

P「……大久保!いい加減にしろ!
流石の俺でも怒るぞ!」

乃々「もーりぃ……」

P「えっ」

乃々「……」

P「あ、そうだったよな……大久保じゃなくて……森久保……うん」

乃々「……」

P「いや……そうじゃなくて」

乃々「……」

P「……」

7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/23(日) 01:53:45.26 ID:otOIUpR20
P「……コロ助」ボソッ

乃々「なーりぃ……」

P「……!!!」

乃々「……」

P「菊池真」

乃々「やーりぃ……」

P「……」

乃々「……」

P「赤毛のアンの主人公の名前は!?」

乃々「しゃーりぃ……」

P「……!」

乃々「……」

P「……」ジリッ

乃々「……」ビクッ

9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/23(日) 01:55:47.74 ID:otOIUpR20
P「女の子同士の恋愛」

乃々「ゆーりぃ……」

P「タンク」

乃々「ろーりぃ……」

P「無駄無駄無駄無駄無駄ァッ!!」

乃々「うーりぃ……」

P「運ぶことを英語で?」

乃々「きゃーりぃ……」

P「あー俺のPC壊れてるなぁ……困ったなぁ」

乃々「しゅーりぃ……」

P「レッツ?」

乃々「ぱーりぃ……」

P「(なにこれたのしい)」

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/23(日) 01:59:38.30 ID:otOIUpR20
P「火中のー?」

乃々「くーりぃ……」

P「漁夫のー?」

乃々「ーりぃ……」

P「(こういうのもあるのか)」

乃々「……」

P「……」

乃々「……」

P「……」スゥッ

乃々「……」ピクッ

P「ふぅ……」

乃々「ー……」スッ

P「(今喋りそうになったな)」

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/23(日) 02:04:23.52 ID:otOIUpR20
乃々「……」

P「……」

乃々「……」

P「冬といったら、炬燵で?」

乃々「……」

P「(なるほど……最後がアレ系じゃないと発言すらしないのか)」

乃々「……」

P「好きな食べ物は?」

乃々「きゅーりい……」

P「河童かよ……プロフィールは『サラダ』でいいか……」

乃々「……」

P「趣味は?」

乃々「……」ムム

P「(考えてる考えてる)」

17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/23(日) 02:06:52.15 ID:otOIUpR20
乃々「ちょーりぃ……」

P「お前の趣味ポエム作りと少女マンガ集めだろ」

乃々「……」ウッ

P「(あっダメージ受けてる)」

乃々「……」

P「……アイドルとして大切なものはなんだと思う?」

乃々「のーりぃ……」

P「(ノリか、適当だなおい)」

乃々「……」

P「(そろそろ苦しくなってきたのかもな)」

乃々「……」ムム

P「……今後の抱負は」

乃々「しょーりぃ……」

P「ああ……LIVEバトル」

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/23(日) 02:10:22.21 ID:otOIUpR20
P「尊敬する人物は?」

乃々「かーりぃ……」

P「もっとほかにいただろ」

※カーリー。インド神話の女神。全身黒色で3つの目と4本の腕を持つ。

P「将来の夢は?」

乃々「そーりぃ……」

P「でっけぇ」

乃々「……」

P「普段使う交通機関は?」

乃々「ちゃーりぃ……」

P「自転車でいいだろ。あとそれは交通機関じゃない」

乃々「……」ウッ

P「(なんかダメージ受けてる……)」

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/23(日) 02:13:44.91 ID:otOIUpR20
P「好きな動物は?」

乃々「とーりぃ……」

P「まぁハミングバードだしな」

乃々「……」

P「好きなタイプとか」

乃々「……」

P「(これはどっちの沈黙だ)」

ガチャリコー

早苗「何やってんの」

P「おお早苗さん。おかえり」

乃々「……!」ビクッ

P「こいつは新人の森久保乃々だ。よろしく頼む」

早苗「無口なタイプ?」

乃々「そーりぃ……」

早苗「(え?海外の方?)」

27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/23(日) 02:17:45.22 ID:otOIUpR20
P「乃々、自己紹介くらい……」

乃々「むーりぃ……」

P「じゃあ苗字の最初の方だけでいいから」

乃々「もーりぃ……」

早苗「……(アイドルってこんな個性がないとやっていけないのかな)」

P「いや悪いな、こいつも悪気があってやってるわけじゃないんだ」

早苗「え、あ、うんわかるわかる。なんか目すごい泳いでるし」

乃々「……!」ビクッ

P「あーよしよしおびえなくていいぞ……」

乃々「むーりぃ……」

早苗「(特定の言葉しか喋ることのできない体質……!?)」

29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/23(日) 02:20:50.43 ID:otOIUpR20
早苗「ねぇ……ちょっと、大丈夫?体調わるいの?」

乃々「……」

P「(今のはりぃ系列で返せなかったな)」

早苗「P君大丈夫なのこの子?」

P「女の子の日なんだよ」

早苗「ちょっと取り調べ室いこっか」

P「ごめんなさい関節はやめてください」

乃々「……」ニヘラ

P「(……笑った!!)」

早苗「笑った!!」

乃々「!?」ビクッ

P「言っちゃったこの人!!」

乃々「……」ビクビク

早苗「あ、えっ、ごめん」

乃々「そーりぃ……」

31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/23(日) 02:25:21.90 ID:otOIUpR20
早苗「(なんでいちいち英語で謝るのかな……)」

乃々「……」

早苗「どこの人?」

乃々「……」

乃々「ほーりぃ……」

早苗「……ほ?」

P「神奈川だから神でホーリーなんじゃないか」

早苗「超ややこしい!?」

乃々「……」コクコク

早苗「(ちょっと嬉しそう……)」

P「もっと質問してみろよほら」ワクワク

早苗「え、P君やっぱりこの子に何かしたの?そっかぁ残念だね……
じゃあお姉さんと一緒に署行こうか」

P「してません!ごめんなさい何もしてません!」

早苗「詳しくは署で聞くから」

P「ちょ!タンマタンマ!」

32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/23(日) 02:29:04.03 ID:otOIUpR20
乃々「……」オロオロ

P「(はっ、森久保さんがおろおろしている!これは……!)」

早苗「どうしたの」

P「乃々ーっ!!」

乃々「……!」ビクッ

P「俺を助けろーーっ!!」

乃々「……!」パァァ



乃々「むーりぃ……」ニコニコ

P「ですよね……!!」



                                  終劇

引用元: モバP「はっきり喋れ」乃々「むーりぃ……」