1: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2015/03/24(火) 22:54:46.69 ID:C9T/dnrw.net
希「気のせいやないの?」

にこ「いや、確かに感じるのよ…学校に居ても家に居ても…」

海未「きっと気のせいですよ。」

真姫「そうよにこちゃん。きっと勘違いよ。」

穂乃果「きっとそうだよ!何かの間違いだよ!」

ことり「私もただの気のせいだとおもうな~」

絵里「ええ、気のせいよ」

にこ「でも、にこたちも有名になってきてるんだし、狂信的なファンだってことも…」

凛「ないない。気のせいだにゃ~」

にこ「…それはそれでなんかむかつくわね」

花陽「私たちのファンはみんないい人達だからそんなのないよ~」

にこ「なんか腑に落ちないけど、本当に勘違いかもしれないわね…そろそろ遅いし帰るわ。また明日ね。」

海未「ええ、また明日。」

ガチャッ


<●><●> <●><●> <●><●> <●><●> ジー
<●><●> <●><●> <●><●> <●><●> ジー


にこ(うう、また寒気が…)

2: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2015/03/24(火) 22:55:19.34 ID:C9T/dnrw.net
にこ(きっと気のせいよね。さあ、こころたちの晩御飯を作らなくちゃ)

<●><●>ジー

にこ(…また視線を感じる。でも、どこから)

ガタッ!

にこ「ひぃ!?」

ガタガタッ

にこ「い、いるなら出てきなさいよ!!」

(・・・・)

にこ「…本当に気のせいなのかしら」

<●><●>ジー

にこ「ひぃ!?」

4: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2015/03/24(火) 22:56:35.53 ID:C9T/dnrw.net
にこ「結局一睡も出来なかったわ…」

にこ「でも、学校に行かなくちゃ…」

<●><●>ジー



にこ(ようやく放課後よ…授業中にもあの視線が…)ゲッソリ

希「にこっち、今日は随分とやつれているなぁ」

にこ「…のぞみぃ」ダキッ

希「どうしたんやにこっち。急にうちの胸に飛び込んで」

にこ「…もうちょっとだけ、こうさせてちょうだい」ギュッ

希「にこっちは甘えん坊やなぁ。たっぷり堪能しいや」

にこ「…」

希「にこっち?」

にこ「…すう…すう」

希「…お休みのようやね。まるで大きい赤ちゃんやん。ふふっ…」

希「<●><●>ジー」

にこ「…うぅん…うぅん…」

6: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2015/03/24(火) 22:57:46.18 ID:C9T/dnrw.net
絵里「あら?希」

希「しー!にこっち、熟睡中や。」

絵里「…ごめんなさいね。それにしても、幸せそうな寝顔ね。希の膝枕、そんなに気持ちいいのかしら?」

にこ「…すう…すう」

希「起きているときのいつものにこっちもかわええけど、こっちのにこっちも新鮮でかわええわ」

絵里「ふふっ…ほんとにね」

希「<●><●>」ジー

絵里「<●><●>」ジー


にこ「…ん、いつの間にか寝ちゃってたみたいね」

希「おはようにこっち。随分とお疲れみたいだったやん?」

絵里「おはよう、にこ。駄目じゃない、ちゃんと寝なくちゃ。」ナデナデ

にこ「…なんでアンタはにこの髪を撫でているのよ」

絵里「あら、とってもきれいな神だったからつい、ね?」ナデナデ

にこ「…希、ありがとうね」

希「気にしなくてもええ。うちとにこっちの仲やろ?」

にこ「…そうね。」

7: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2015/03/24(火) 22:59:12.54 ID:C9T/dnrw.net
にこ(…希にはだいぶ迷惑をかけちゃったわね)

にこ(…あ、コンビニ)

にこ(…なにか甘いものでも買ってこ)

にこ(えーと、このプリン。美味しそうね…こころたちの分も買っていこうかな)

穂乃果「あ!…にこちゃ~ん!」

にこ「あ、穂乃果。こんなところで会うなんて珍しいわね。」

穂乃果「それは穂乃果のセリフだよ~」

穂乃果「ところでにこちゃんはなにをしてるの?」

にこ「見ればわかるでしょ?買い物よ。アンタこそ何してんのよ」

穂乃果「見ればわかるでしょ~?買い物だよ~」

にこ「いちいちムカつくわねあんた…」

穂乃果「えへへ~」

にこ「褒めてないわよ!」


にこ「そうだ、穂乃果。」

穂乃果「ん?」

にこ「肉まん」

穂乃果「肉まん?」

にこ「あんたの分も買ってあげるから、あそこの公園で食べていかない?」

9: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2015/03/24(火) 23:01:03.17 ID:C9T/dnrw.net
穂乃果「ん~!美味しい~!にこちゃんありがとう!」モグモグ

にこ「もうちょっとゆっくり食べないと喉をつまらs」

穂乃果「~~!!?~~~!!?」

にこ「ああ、もう!言わんこっちゃない!ほら!この水を飲みなさい!」

穂乃果「」ゴクゴクゴクゴク

穂乃果「ぷはぁ~!助かったよにこちゃん!」

にこ「…アンタ、全部飲みやがったわね」

穂乃果「えへへ~。関節キッスだね!てれちゃうな~!」

にこ「ごまかすんじゃないわよ!」



にこ「穂乃果、ちょっといいかしら?」

穂乃果「どうしたの?深刻そうな顔をして」

にこ「昨日話したこと、覚えてる?」

穂乃果「…誰かの視線を感じるってやつだっけ?」

にこ「…みんなはただの気のせいだって言うけど、全然気のせいには思えなくて」

にこ「…怖いの。本当に怖くて、昨日眠れなかったの。」

穂乃果「…にこちゃんがそういうなら、穂乃果が守ってあげるよ。」

11: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2015/03/24(火) 23:02:32.76 ID:C9T/dnrw.net
にこ「…ありがとう。こんな話しを後輩にするなんて、まったく、先輩失格よ…」

穂乃果「そんなことないよ!にこちゃんはしっかり先輩をやってるよ!」

穂乃果「…それに、穂乃果は」

にこ「うん?」

穂乃果「ううん!何でもないよ!」

にこ「え、ええ」



にこ「今日はありがとね。少し楽になったわ」

穂乃果「困ったときはお互い様だよ!」

にこ「ふふっ…そうね。それじゃ、穂乃果。気を付けて帰りなさいよ。にこはもう帰るから」

穂乃果「にこちゃんも気を付けてね~!」



にこ(本当に少し楽になったわ。持つべきものは仲間ね。昔のにこじゃ、考えられなかったわ)



穂乃果「<●><●>ジー」

16: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2015/03/24(火) 23:10:13.42 ID:C9T/dnrw.net
にこ(ん…あれは?)

にこ「ことり、こんなところでなにをしてるの?」

ことり「あ、にこちゃん…」

にこ「…落し物でもしたの?」

ことり「うん。お家の鍵、落としちゃって…今日は家に誰もいないから、このままだとことり…」

にこ「…ならうちに泊まっていきなさい。これから冷え込むし、夜に鍵を探すなんて危険だわ。」

ことり「ええ!?そんな!わるいよぅ!」

にこ「遠慮なんかしないの!にことことりは、その、と、友達でしょ?」

ことり「…うん、それじゃあ、お言葉に甘えちゃおうかな?」

にこ「決まりね!うちは近くよ。幸い明日は休みだし、ゆっくりしていきなさい。こころもここあもこたろうも喜ぶわ」

ことり「…ありがとね。にこちゃん♪」

18: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2015/03/24(火) 23:16:02.97 ID:C9T/dnrw.net
こたろう「ばっくだんさ~」

ことり「あはは…」

にこ「ことりー!お風呂沸いたわよ!アンタが先に入りなさい。」

ことり「そんな!悪いよ!にこちゃんが先に入って!」

にこ「さっきも遠慮するなって言ったばっかでしょ?さっさとその冷えた体を温めてきなさい。」

ことり「…じゃあさ、にこちゃんも、一緒に入らない?」

にこ「…へ?」

ことり「…お友達なんだし、問題ないよね?」

にこ「い、いくら友達だからって、そ、それは!」

ことり「…ことりのこと、嫌いなの?」

にこ「うっ…」

にこ「あーー!もう仕方ないわね!…ことり、先にお風呂で待ってるわよ」

ことり「うん♪すぐに行くね♪」

20: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2015/03/24(火) 23:22:31.20 ID:C9T/dnrw.net
――――カポン


ことり「おまたせ~」

にこ「…せめてタオルくらいは巻きなさいよ」

ことり「湯船に浸かるのにタオルを着用するのはマナー違反だよ?」

にこ「うっ」

ことり「あ~!にこちゃん、タオルつけてる!駄目だよ~?湯船に浸かるときは外さなきゃ」

にこ「ここはにこの家だからいいの!」

ことり「だ~め♪」ガバッ

にこ「ちょ、自分で外すから無理やり外そうとしないで!」

ことり「えー?」

にこ「…なんで残念そうな顔をしてるのよ」

21: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2015/03/24(火) 23:27:32.12 ID:C9T/dnrw.net
にこ「外したわよ、これでいいんでしょ!」

ことり「わ~にこちゃんの身体きれい~♪」

にこ「じ、じろじろ見ないでよ!…恥ずかしいじゃない。」

ことり「私はは恥ずかしくないよ?むしろにこちゃんに見せたいくらいだもん♪」

にこ「…この娘は、なんでこんな恥ずかしいことをさらっといえるのよ」

ことり「にこちゃ~ん」

にこ「な、なによ」

ことり「背中、流してあげるから後ろ向いて?」

にこ「さっき洗ったばっかりなんだけど…」

ことり「いいからいいから♪」

にこ(…まあ、たまにはいいかな)

24: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2015/03/24(火) 23:33:20.29 ID:C9T/dnrw.net
ことり「にこちゃんの背中、ほんとにきれいだね」

ことり「<●><●>」ジー

にこ(なんだか寒気が…!)

ことり「じゃあ、洗うね?」

にこ「…早くしてよね」



ことり「…本当に、きれいな肌」ゴシゴシ

にこ「は、恥ずかしいことを言わないでよ!」

ことり「だって、事実だもん」ゴシゴシ

にこ「…まあ、毎日の肌のケアは欠かせないからね。きれいなのは当然よ…」

ことり「羨ましいな~」

にこ「ことりだって、きれいな肌してるじゃない」

ことり「えへへ、ありがとね。にこちゃん♪」ゴシゴシ

ことり「…本当にかわいいなぁ。にこちゃんは」

にこ「?何か言ったかしら?」

ことり「ううん、何でもないよ」

にこ「そ、そう」

ことり「<●><●>」ジー

25: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2015/03/24(火) 23:37:45.00 ID:C9T/dnrw.net
にこ「…じゃあ、そろそろ寝るわね。」

ことり「うん♪」

にこ「…ごめんね、余ってる布団がないおかげでにこと一緒のベッドだなんて」

ことり「そんな、全然いいよ~。にこちゃんと一緒に寝るなんてちょっとドキドキしちゃうかも」

にこ「…もう電気を消すわね。」

ことり「お休み、にこちゃん♪」

にこ「お休み、ことり」


カチッ




にこ(…今日はあの視線を感じない。ゆっくり寝られ…)

にこ「…すう…すう」






ことり「<●><●>」ジー










ことり「<●><●>」ジー

27: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2015/03/24(火) 23:44:56.59 ID:C9T/dnrw.net
にこ「…もう帰るの?」

ことり「ううん、これから用事があるの。鍵も、見つかったし。」

にこ「え?落としたんじゃないの?」

ことり「…カバンの中に入ってました~」

にこ「はあ…まあ、いいか」

にこ「気を付けて帰りなさいよ。なんなら、また泊りに来てもいいのよ?」

にこ「そ、その方がこころたちも喜ぶし!まあ、にこはどっちでもいいけど…」

ことり「ありがとね♪」

ことり「それじゃ、また学校で~」



にこ(せっかくの休日だし、にこも出かけようかしら)

にこ(そうだ!真姫ちゃんでも誘ってみよう)

28: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2015/03/24(火) 23:49:13.12 ID:C9T/dnrw.net
プルルルルップルルルルr

『はい』

にこ「あ、真姫ちゃん」

『どうしたのよにこちゃん』

にこ「今日、暇?」

『ええ…特に用事はないけど』

にこ「ならさ、お昼ににこと一緒に遊びに行かない?」

『いいわよ。すぐに行くわ。』

にこ「お、お昼からでいいわよ!まだどこに行くかも」

にこ「…切れちゃった」


ピンポーン

にこ「…誰かしら?」


ガチャ

にこ「はーい」

真姫「遊びに来たわよ、にこちゃん。仕方なくね。」

にこ「…さっき電話してたばっかなのに何でこんなに早いのよ」

30: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2015/03/24(火) 23:54:46.20 ID:C9T/dnrw.net
真姫「べ、別にたまたま近くを通りかかったら…」

にこ「まあ、しかたないか…で、どこか行きたいところはある?」

真姫「う~ん、特にそういうのはないわね…あ」

にこ「にこ?」

真姫「にこちゃん、一緒に遊園地に行かない?丁度ここに二枚チケットがあるの」

にこ「え?まあ、いいわよ。上がって。準備に少し時間がかかるから。」

真姫「なら、遠慮なく」

にこ「ちょっと、にこは部屋で着替えてくるからそこの居間で待ってて!」


真姫(…ことりのにおいがする)

真姫「…にこちゃん」




真姫「<●><●>」ジー

32: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2015/03/25(水) 00:02:03.09 ID:D6MY22aP.net
にこ「おまたせ」

真姫「意外と早かったのね」

にこ「それじゃ、浦安まで出かけるにこ☆」



真姫「…相変わらず舞浜駅は人が混み合ってるわね」

にこ「今日は休日なんだし仕方ないわよ。ほら真姫ちゃん」

真姫「へ?」

にこ「手、繋がないとはぐれちゃうわよ?」

真姫「ヴェエエ!?」

にこ「…友達なんだkら今更恥ずかしがらないでよ。こっちまで恥ずかしくなっちゃうじゃない」

真姫「…うん」ギュ

にこ「さあ!今日は真姫ちゃんと2人で楽しむにこ!」

36: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2015/03/25(水) 00:07:14.67 ID:D6MY22aP.net
にこ「真姫ちゃん!アレに乗ろうよ!」

真姫「じぇ、ジェットコースタ!?」

にこ「さあ、並ぶにこー☆」


――――――――――ニコォォォォォォオ

――――――――――――――ヴェエエエエエエエエエエエ


にこ「…以外にしんどいわね」

真姫「…そうね」

真姫「にこちゃん、そろそろお腹が空かない?」

にこ「…確かに、お腹が空いたわね。何か食べる?」

真姫「たしか、近くにファミレスがあったはずよ」

にこ「え、でもそれって…」

真姫「大丈夫よ、一回外に出ても今日一日だけだったら何度でも入園できるから」

にこ「…それなら行こきましょう!お腹空いたにこー☆」

38: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2015/03/25(水) 00:14:38.04 ID:D6MY22aP.net
にこ「にこはこのミラノ風ドリアとドリンクバーにするわね。真姫ちゃんはなににする?」

真姫「にこちゃんと同じでいいわよ」

にこ「すみませ~ん!」


真姫「ドリンクバー取ってくるわね。にこちゃんは何を飲む?」

にこ「オレンジジュースをお願いするわ」

真姫「わかったわ。行ってくるわね」



にこ(友達と二人で遊びに行くなんて、ついこの前では考えられなかったわね。…にこは、μ’sと出会って…本当に幸せ者よ。)




真姫(これが私のコップ。)

真姫(これがにこちゃんのコップ。)

真姫「<●><●>」ジー

――――ジャー

真姫「」ゴクゴクゴクゴク


真姫「」ボトボトボトボト

真姫「<●><●>」ジー

44: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2015/03/25(水) 00:20:51.39 ID:D6MY22aP.net
真姫「はい、にこちゃん。オレンジジュース。」コトッ

にこ「真姫ちゃんありがとうにこ~。」

真姫「はいはい、どういたしまして。」


真姫「…にこちゃん。飲まないの?」

にこ「え?ああそうね。それじゃ、お言葉に甘えて…」


―――――ゴクゴクゴクゴク

にこ(ん?なんかちょっとぬるいような…)


真姫「どう?にこちゃん。おいしい?」

にこ「え、ええ。まあ。」

真姫「ふふっ、それはよかったわ」

にこ(ヘンな真姫ちゃん)

49: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2015/03/25(水) 00:27:53.86 ID:D6MY22aP.net
にこ「ん~!遊びつくしたわ!」

真姫「今日はここで解散ね。」

にこ「うん!バイバイ真姫ちゃん!今日はたのしかったにこ!」

真姫「ええ、また一緒にあそびましょう。」



にこ(最近は視線も感じなくなったし、真姫ちゃんと思いっきり遊べたし、いいことばっかりね)

凛「あ~!にこちゃんだにゃ!」

花陽「あ!にこちゃん!」

にこ「凛に花陽。二人でお出かけ?」

凛「うん!かよちんと一緒にラーメン食べにいくにゃ~」

花陽「よかったら、にこちゃんも一緒に行かない?晩御飯まだでしょ?」

にこ「…まあ、今日は家にママがいるし…行ってあげてもいいわよ」

凛「決まりだにゃ~!にこちゃんも一緒でうれしいよ!」

51: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2015/03/25(水) 00:39:53.13 ID:D6MY22aP.net
にこ「…て、また浦安に戻ってきたし」

凛「ん?にこちゃん、さっきも浦安にいたのかにゃ?」

にこ「ええ、ちょっとね」

花陽「でも凛ちゃん、なんで浦安なの?近くのお店でもいいと思うんだけど…」

凛「ちっちっち!甘いにゃかよちん。浦安はね、日本でも有数のラーメン激区なんだにゃ。つまり、美味しいラーメンがいっぱいあるのにゃ!」

にこ「…あんたのラーメンに対する思いがここまでだったとはね」

凛「凛を舐めちゃいけないにゃ!」

花陽「あはは…」

54: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2015/03/25(水) 00:47:59.31 ID:D6MY22aP.net
ラッシャッセー


凛「ん~!いいにおい!」

花陽「お腹が空いて来ました!」

にこ「は~!ラーメンなんてひさしぶりにこ!」


にこ「じゃあ、私はこの醤油ラーメンで」

凛「凛も同じで!」

花陽「私はチャーハンセットで」


にこ「…ちょっとトイレ行ってくるわね」

凛「いってらっしゃいにゃ~」

花陽「料理が来たら先に食べてるね~」


にこ(今日は本当に充実しているわね。凛、花陽、あなたたちは、にこにとっての最高の後輩。…もちろんみんなのことも同じくらい好きだけどね。)



花陽「…これって」

凛「にこちゃんのカバンにゃ」


凛「<●><●>」ジー

花陽「<●><●>」ジー


凛「」ガサゴソ

花陽「…にこちゃんの、リップクリーム」

凛「…あとで二人で山分けだよ?」

花陽「…うん」



凛「<●><●>」ジー

花陽「<●><●>」ジー

58: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2015/03/25(水) 00:57:24.25 ID:D6MY22aP.net
にこ「あー!美味しかったにこ!」

凛「でしょ!」

花陽「また一緒に行こうね!」

にこ「いいわよ、今度も美味しい店に連れていってよね」

凛「まかせるにゃ!」


花陽「じゃ、ここでお別れですね」

凛「また遊ぼうね~にこちゃん!」

にこ「ええ。二人とも気を付けて帰りなさいよ。」























凛「<●><●>」ジー

花陽「<●><●>」ジー






にこ(…まだちょっと冷え込むわね。家に帰ってお風呂入って寝よう。) 👀

61: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2015/03/25(水) 01:05:05.33 ID:D6MY22aP.net
にこ(…ん)

にこ(…まだ夜明け前じゃない。)

にこ(…寒い。こんな時間に起きるんじゃなかった。)

にこ(二度寝しようにも、目がさえちゃってるし。。)

にこ(…ちょっとコンビニに行って暖かいものでも買ってこようかしら)



にこ「う~、さむっ!」

にこ「…自転車で行けばよかったわ」

にこ「でも自転車だともっと寒いかも…」

海未「あれ?にこ、こんな時間に何をしているんですか?」

にこ「ちょっと目が冴えちゃって…コンビニに行こうかなと」

海未「そうなんですか」

にこ「…あんたは、ジョギング中かしら?」

海未「はい。」

にこ「…せいが出るわね。」

海未「ええ、まあ。日課ですので」

62: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2015/03/25(水) 01:11:00.30 ID:D6MY22aP.net
にこ「…ちょっと、付き合いなさいよ。」

海未「お付き合いですか?もちろんいいですよ。式はいつにしましょうか。」

にこ「…コンビニに付き合えって意味よ。変なボケかますんじゃないわよ。」

海未「ああ…なるほど。いいですよ、お付き合いしましょう。」


にこ「…そんな恰好で寒くないわけ?」

海未「?特には…でも、ちょっと寒いですね。」

にこ「…ちょっと待ってなさい。あそこの自販機に寄るから。」



にこ「はい」

海未「はい?」

にこ「缶コーヒー、あんたも飲むでしょ?」

海未「そんな!悪いですよ!」

にこ「…つべこべ言わずに受け取りなさい!そのパターンはことりで見飽きたわよ!」

海未「あ、ありがとうございます。」

にこ「飲みながら歩きましょ」

64: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2015/03/25(水) 01:20:13.01 ID:D6MY22aP.net
にこ「…海未」

海未「はい、何でしょう」

にこ「…いつもありがとね。」

海未「どうしたのですか?突然。」

にこ「…歌詞。」

海未「いいえ、あれは、私の趣味みたいなものですし。そんな、お礼を言われるようなことは…」

にこ「それでも!にこは感謝してるわ…いつも任せっぱなしで本当にごめんね」

海未「いえ、お気になさらず。私もにこには感謝しているのですから」

にこ「え?にこがなんかしたっけ?」

海未「…秘密です♪」

にこ「…気になるじゃない。教えなさいよ。」

海未「嫌ですよ。恥ずかしいじゃないですか。」

にこ「…まあ、無理には追及しないわよ。」

海未「うふふっ♪」

にこ「…ついたわね」

海未「では、ここで待っていますね。そうだ、ついでににこの分の缶も捨てておきますね」

にこ「…わかったわ。」



にこ(海未はいつもにこたちの為に尽くしてくれている。にこも、もっとなにかできればいいんだけど…)





















海未「<●><●>」ジー 👀

65: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2015/03/25(水) 01:22:09.06 ID:D6MY22aP.net
海未「<●><●>」ジー



















海未(にこの使用済み缶コーヒー…)





























海未「<●><●>」ジー 👀

69: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2015/03/25(水) 01:32:31.40 ID:D6MY22aP.net
海未「…」

海未「」レロッ

海未「」ペチャックチャッレロレロレロチュッチュッチュ

海未「」ズズズズズズッ

海未「」ガサゴソ





海未「<○><○>」













にこ「…おまたせ」

海未「にこ、意外と早かったですね。」

にこ「はい、ジョギングお疲れ様。」

海未「…これは、肉まん…ですか?」

にこ「あんまんよ。穂むらの饅頭に比べればそりゃ美味しくはないけど…」

にこ「…缶コーヒーだけじゃ、温まらないでしょ?だから…」

海未「にこ」

にこ「…あによ」

海未「…にこにここまで優しくしてもらえるなんて、本当に嬉しいです」

にこ「お、大袈裟ね…」

海未「ありがたく頂戴致しますね♪」

82: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2015/03/25(水) 12:55:29.24 ID:D6MY22aP.net
にこ(もうお昼か…どこかに出かけようかな?)

にこ(…といっても、二日連続は流石に堪えるわね)

ピンポーン

にこ(ん?誰かしら?)


ガチャ

にこ「は~い、矢澤です」

希「…にこっち」

にこ「あ、希。連絡もなしにどうしたのよ」

希「…浮気はいかんなぁ」ボソッ

にこ「は?」

希「…なんでもないよ。暇だから遊びに来ただけや」

にこ「え、ええ。まあ、上がってちょうだい」

希「…おじゃましま~す」

83: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2015/03/25(水) 13:06:29.96 ID:D6MY22aP.net
にこ(…なんか様子がおかしいわね)

希「…なあ、にこっち」

にこ「?どうしたの?」

希「…呼んでみただけや」

にこ「…なんか調子狂うわね。」

にこ「…そうだ。希、お昼はもう食べた?」

希「まだやで」

にこ「…ならさ、うちで食べてく?」

希「え?」

にこ「こころたちはママとお出かけしてるし、一人で食べるのもなんか空しいのよ」

希「…ふふっ、にこっちは寂しがり屋やなぁ。ええよ。それじゃあ、お言葉に甘えて」

にこ「なんかリクエストはあるかしら?」

希「にこっちの作るものならなんでもええよ?」

にこ「さらっと一番難しいことを言ってくれるわね…じゃあ、チャーハンでいいわよね?」

希「うん♪」

にこ「居間でくつろいでなさい。ささっと作っちゃうから」



にこ(希はいつでもにこの事を支えてくれて来た。意地を張って、拒んでた時期もあった…でも、希が居なければにこは、私は、もっと、歪んでいたと思う。)

にこ(今ではこうやって遊ぶ仲にもなった。…ほんと、μ’s様様ね。…よーし!感謝の意も込めて、にこの愛情をたっぷり注ぎ込んだチャーハンを作るわよ!…希には絶対に言わないけどね)












希「…ほんと、罪作りな女やわ」

希「…にこっち」

希「…東條にこ」





希「<○><○>」ジー

85: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2015/03/25(水) 13:15:16.89 ID:D6MY22aP.net
にこ「出来たわ。にこにー特製、ラブリーチャーハンにこ☆」

にこ「遠慮なく食べるにこ☆」

希「すっごいうまそうやわ~。それじゃ、頂きます!」


にこ「…で、どう?お、美味しいかしら?ま、不味いならそれでもいいけど…」

希「にこっち。」

にこ「ん?」

希「すっごく美味しいで。こんな美味しいチャーハン食べたことないわ。」

にこ「と、当然と!なんたってこのにこにー様が作ったチャーハンよ!美味しくないわけないじゃない!」

希「…にこっちは、いいお嫁さんになるで。」

希「うちと、結婚せぇへん?」

にこ「はいはい、いつかね」

希「んもう、にこっちのいけずぅ」

にこ「…アンタのたちの悪い冗談にも慣れたのよ」

希「…冗談やないんやけどなぁ」ボソッ

にこ「?…まあ、いいわ。」

87: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2015/03/25(水) 13:25:30.56 ID:D6MY22aP.net
にこ「御馳走様でした。」

希「お粗末様でした。美味しかったで、にこっち」

にこ「じゃあ、お皿片付けちゃうわね。」

希「そんな、それくらいはうちがやるよ」

にこ「あんたは客人よ。大人しくくつろいでなさい!」

希「…なら、トイレ貸してくれへん?」

にこ「そのくらい、一々許可を取らなくてもいいわよ…」

希「じゃあ、借りるね」





希(…えーっと、この前仕掛けたカメラは…)

希(あった!…うん、ばっちり取れてる。)

希(…ああ、にこっち…用を足している姿も、愛おしいで…)



希「ん、これは…」

希「…にこっちのタンポン…」

希「…」






希「…」













希「<○><○>」ジー

89: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2015/03/25(水) 13:29:11.64 ID:D6MY22aP.net
希「」ガソゴソ

希「」ヒョイッ


希「<○><○>」ジー




希「」パクッ

希「」モチャッモチャモッチャ

希「」ズズズズズズッ

希「」レロレロレロ






希(お口いっぱいのにこっち…うち、今、にこっちを食べてるんや…)



希「」ゴックン






希「<○><○>」

90: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2015/03/25(水) 13:36:25.61 ID:D6MY22aP.net
にこ「随分と長かったわね…」

希「ちょっとね」

にこ「で、なにする?」

希「にこっち」

希「ちょっと急用が入って…その…」

にこ「え?…まあ、いいわよ。」

希「ごめんな。急に押しかけたと思ったら、急に出ていくことになって」

にこ「別にいいわよ。アンタとにこの仲じゃない」

希「ふふっ…そうやったね」





希「それじゃ、にこっち。お邪魔するで。」

にこ「また明日、学校でね。」


ガチャン





希「<○><○>」ジー

97: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2015/03/25(水) 13:43:59.26 ID:D6MY22aP.net
にこ(月曜日にこ)

にこ(朝練の時間ね。そろそろ行かなくちゃ。)



にこ(最近は視線も感じない。やっぱにこの勘違いだったのかもしれないわね)




絵里「それじゃ、練習を始めるわよ」










にこ(…疲れた。朝から飛ばすんじゃなかったわ。)


絵里「にこ、朝からせいが出るわね」

にこ「…絵里」

絵里「はい」コトッ

にこ「なにこれ?」

絵里「私が作った自前の栄養ドリンクよ。きっと疲れも吹き飛ぶわ。」

にこ「…悪いわね。」

絵里「…早く飲んでね。」

にこ「じゃあ、頂くわね」


にこ「」ゴクゴクゴクゴク


にこ(うげ!?に、苦っ!それに、なんか生臭い…)


絵里「どう?美味しい?」

にこ(うっ!?そんな顔された…不味いって言えないじゃない)

にこ「お、美味しいわよ。…ところで、これ、どうやって作ったのかしら?」

絵里「…」


絵里「…」

絵里「…企業秘密よ」

99: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2015/03/25(水) 13:53:46.56 ID:D6MY22aP.net
にこ「え、ええ。」

にこ(何…?今の間は…)


にこ「そろそろ教室に戻るわね。」

穂乃果「うん!授業が始まっちゃうしね!」

海未「そうですね。そろそろ戻りましょうか。」

ことり「うん!」


真姫「じゃあ、また放課後に」

凛「かよちん、真姫ちゃん。一緒に行くにゃ~」

花陽「凛ちゃんはげんきだね~」


絵里「希、私たちも戻りましょ?」

希「そうやね。そろそろ戻ろうか」


にこ「じゃあ、にこは先に戻ってるわね。やりたいことがあるし」

真姫「うん。またあとでね、にこちゃん」


ガシャン








にこ(ついこの前まで、視線がどうのこうの悩んでたにこがバカみたい。だって、みんながいるんだもん。何かあったとしても、みんなが居れば乗り越えられるわ!)

にこ「さあ!ラブライブ優勝を目指して!頑張るわよ!」











<●><●> <●><●> <●><●> <●><●> ジー
<●><●> <●><●> <●><●> <●><●> ジー


おわり

119: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2015/03/25(水) 21:26:15.00 ID:D6MY22aP.net
にこ(退屈な授業もようやく終りね…)

にこ(さあ、部室に行かなくちゃ!)


にこ「みんな~!宇宙No.1アイドル!にこにーだよ!」

ガチャ




<○><○> <○><○> <○><○> <○><○>
<○><○> <○><○> <○><○> <○><○>




にこ「ひぃ!?」

穂乃果「あ!にこちゃん!どうしたの?」

海未「授業お疲れ様です。にこ。」

ことり「にこちゃーん?おーい」

真姫「どうしちゃったの?そんなに固まっちゃって」

にこ「な、なんでもないにこ☆」

にこ(…き、気のせいよね。みんながあんな視線をするはずないもの)

希「にこっちぃ、遅いで~?」

絵里「珍しいわね。にこが遅れるなんて」

凛「遅刻なんて珍しいにゃ~」

花陽「きっと、にこちゃんも、疲れてるんだよ」

にこ「い、いや。そんなに疲れてはいないわよ」

120: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2015/03/25(水) 21:34:08.89 ID:D6MY22aP.net
絵里「ふふん!そうよ!私の特性ドリンクのおかげで疲れもないはずよ!だって…ふふっ…」

にこ「な、なによ?」

絵里「何 で も な い わ」

にこ「え、ええ」サー

希「にこっち。顔色悪いよ?」

穂乃果「あー!本当だ!真っ青だよ!?大丈夫、にこちゃん!?」

海未「…今日はお休みした方がよさそうですね」

ことり「そうだね。練習はにこちゃんの体調が良くなってからにしようか」

にこ「だ、大丈夫よ!こ、これくらい!」

真姫「にこちゃん」

にこ「ど、どうしたのよ?」

真姫「…かわいい」

にこ「い、いきなりなんなのよ!」

真姫「うふふ…」

凛「…かわいいにゃぁ」

花陽「…確かにかわいい」

絵里「…とってもかわいいわよ。にこ。」

海未「…ええ。まるで天使のようです。ふふっ」

ことり「…かわいいなぁ、にこちゃん」

穂乃果「…わあ、すてき」

希「…いつも可愛いけど、にこっちのその顔、とってもそそるわぁ」

にこ「ひぃ!?」

にこ(…みんな、一体どうしちゃったのよ…やだ、こわい…)

121: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2015/03/25(水) 21:37:11.13 ID:D6MY22aP.net
にこ(に、逃げなきゃ…!)

にこ「きょ、今日はお言葉に甘えて帰らせていただくわね!じゃ、みんな!また明日!」


バタン!



<●><●> <●><●> <●><●> <●><●> ジー
<●><●> <●><●> <●><●> <●><●> ジー



にこ(に、にこは何も見ていない!早く帰ろう!きっと疲れているんだわ!)


―――――――――ウフフ

―――――――――――カワイイ

―――――――エヘヘ



にこ「ひぃ!!」

123: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2015/03/25(水) 21:46:23.91 ID:D6MY22aP.net
にこ(…やっと着いた。走って帰ってきたから、汗だく。)

にこ(こころたちは、帰ってきてはいないわね。こたろうも今日はママのところにいるし)

にこ「…シャワー浴びよう」




――――――ジャアアアアアアアアアアア



にこ(気持ちいい…)

にこ(…さっきのは何だったんだろう。)

にこ(…みんなの視線、あの視線に似てた)

にこ(…ねっとりとした。あの、おぞまし視線)

にこ(…考えすぎよね。)

にこ「…そんなこと、あるわけないわよ」



<●><●>ジー


にこ(急に、寒気が…)

128: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2015/03/25(水) 22:15:24.48 ID:D6MY22aP.net
にこ(何か感じる…!)

<●><●>ジー


―――――――カワイイ

――――――――――ダイスキ


にこ(いやっ…!!もういや!!)


にこ「もう寝る!寝るったら寝る!!」



ピンポーン



にこ(な、だ、誰?)


――――――ニコチャーン?

―――――――――ニコッチ?

―――――――――――――オミマイニキタワヨ

―――――――――ホーラアケテ

―――――イナイノデショウカ?

―――――――――ウウン、イルハズダヨ。ニオイデワカルモン

――――――――――コトリチャンハスゴイニャー

――――――――――――ニコチャーン?


にこ(み、みんな?)

にこ(出たほうが、いいのかしら…?)


【出る】

【出ない】


安価にこ下

133: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2015/03/25(水) 22:24:24.61 ID:D6MY22aP.net
【出る】


ガチャ

にこ「…みんな、どうしたの?」

穂乃果「あ!にこちゃん!」

海未「お見舞いに来ましたよ」

ことり「疲れてるんでしょ?ことりたちが看病してあげるね♪」

にこ「え、ええ。ありがとう。」

希「それじゃ、お邪魔するでー」

絵里「ほら、にこ。ベッドまで誘導してあげるから。」ギュッ

にこ「え!?ちょっ!」

真姫「ほら、行くわよ。にこちゃん」ギュッ

にこ「ひ、一人で歩けるから!」

凛「じゃあ、凛たちもお邪魔するね」

花陽「あ、にこちゃん。冷蔵庫の冷えピタ。もうないよね?買ってきたよ!」

にこ「な、なんでにこん家の冷蔵庫事情を知っているのよ」

花陽「…」

花陽「…こころちゃんから、教えてもらったんだよ?」


にこ(な、なに?今の間は!?)

135: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2015/03/25(水) 22:31:09.61 ID:D6MY22aP.net
絵里「ほら、厚着をしなきゃダメじゃい」

真姫「そうよにこちゃん。」

にこ「そ、そこまででは…」

真姫「だーめ。」

絵里「にこ。みんなでセータを編んできたの。これを着てね。」

にこ「…え?こんな短時間で?」

真姫「前々から編んでいたものなの。私たちの”愛情”がたっぷり詰まっているわ」

にこ「…愛…情…?」

絵里「御託はいいから、早く着て…?」

にこ「…じゃ、じゃあ」

にこ「!?」


にこ(何…?このセーター…髪の毛…?いろんな色が混じってて、気が付かなかったけど…)

にこ「…このセーターの素材、聞いてもいいかしら?なんだか見たことない素材なんだけど…ウールでもないし…」


真姫「にこちゃん」










絵里「だーめ」

138: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2015/03/25(水) 22:35:27.69 ID:D6MY22aP.net
にこ「」ゾクッ

絵里「こういうのは、内緒にしておいた方が」

絵里「…面白いでしょ?」

真姫「ふふっ…」

にこ「こ、これ、絶対着なきゃダメなの…?」

真姫「恥ずかしがらないでいいのよ、にこちゃん」

絵里「そうよ、恥ずかしがる必要なんてなんだもの…」


にこ(…着ないと、納得してくれそうにないわね)

にこ「…わかったわ。着るから後ろ向くわね」

真姫「やった♪」

絵里「ハラショー!早く着て頂戴ね!」


にこ「じゃあ、着るわね」ガサゴソ




<●><●><●><●>ジー

142: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2015/03/25(水) 22:42:57.67 ID:D6MY22aP.net
にこ「…気終わったわよ」

にこ(うげぇ…すごく、嫌な感じがする…)

絵里「ハラショー!かわいいわよ!にこ!」

真姫「にこちゃんになら絶対似合うと思っていたのよ!」

にこ「…あ、、ありがとう、ね?」

希「おや、にこっち。そのセーター、着てくれたんやね」

海未「どうでしょうか?みんなで作ったそのセーター。」

ことり「着心地はどうかな?」

凛「きっと良いにきまっているにゃ!」

花陽「なんたって、たくさんの愛を詰め込んだんだから♪にこちゃんも気に入ってくれるはずです」

穂乃果「かわいいなぁ、にこちゃんは…」

花陽「…かわいい」

希「…かわいい」

真姫「ふふっ…」


にこ「え、ええ。とっても着心地がいいわね!み、みんな、にこの為にありがとね!」

にこ(…みんなの様子、本当におかしい…気のせいに決まっているわよね?…今日はたまたま、そう…たまたま)

145: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2015/03/25(水) 22:52:03.15 ID:D6MY22aP.net
希「…にこっち、ベッドで待っててね」

絵里「…今みんなで料理を作るから」

ことり「えへへ」



にこ(…やっと静かになった…)

にこ(…もしかして、みんなは)

にこ(…にこの事が、好き…?)

にこ(…あり得ないわ。だって…女の子同士よ…?)

にこ(…疲れた。もう瞼が重い)

にこ(…きっと疲れているから、みんなが変な風に見えるのね)

にこ(…少し寝て、疲れも取れたら…きっと…)

にこ「…すう…すう…」















<●><●> <●><●> <●><●> <●><●> ジー
<●><●> <●><●> <●><●> <●><●> ジー

147: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2015/03/25(水) 22:58:18.95 ID:D6MY22aP.net
―――――にこっち

にこ(…ん)

――――にこ、こんなところで寝てたら風邪をひくわよ?

にこ「…ん」

にこ(ここは…いつもの、部室?)

希「ほらにこっち!起きないと~ワシワシするで~?」ワシワシ

にこ「ぴぃ!?起きた!今起きるから!」

絵里「こら、希。あまりにこをからかわないの!」

希「だって~、にこっちが~」

にこ「…おはよう」

にこ(いつもの希と絵里だわ…)

にこ(そっか、にこ、悪い夢を見ていたのね)

にこ(…それにしても、悪い夢だったわね)

絵里「ほら、もう夕方よ?早く帰りましょ?」

148: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2015/03/25(水) 23:05:09.28 ID:D6MY22aP.net
希「早くしないと、置いてくで~」

絵里「校門の前で待っているから、準備が出来たら来て頂戴ね」



にこ「…よし!準備完了にこ!」

にこ(…いつも通りね。あの奇妙な視線も感じない。)

にこ(…それにしても、夢の事なのにはっきりと覚えているなんて不思議ね)

にこ「…まあ、いっか!」


穂乃果「あれ!にこちゃん!今帰り?」

海未「こんな時間まで残っているなんて珍しいですね」

ことり「もしかして部室で寝ちゃってたのかな~?」

にこ「うっ…!」

穂乃果「あ!図星?」

にこ「う、うるさいわね!…それよりもアンタらはこんな時間まで何をやっていたのよ?」

海未「生徒会の仕事ですよ。穂乃果が書類を書き忘れてたおかげで、こんな時間になってしまいましたけどね」ジトー

穂乃果「うっ!?」

ことり「あはは…」

にこ「…ほんと相変わらずね。」

にこ「じゃ、にこはもう行くわ。気を付けて帰るのよ?」

穂乃果「うん!ばいばーい!」

海未「にこもお気をつけて」

ことり「また明日ね~」

151: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2015/03/25(水) 23:11:24.81 ID:D6MY22aP.net
凛「あ!にこちゃんだにゃ!」

にこ「凛、それに花陽と真姫も」

花陽「凛ちゃんが部室に忘れ物をしちゃって~」

凛「にゃはは、照れるにゃ~」

真姫「別にほめてないわよ?」

にこ「あー、あんたたちも暗くなる前に帰りなさいよ。最近物騒なんだし」

真姫「あら、ありがとね」

凛「にこちゃんも気を付けて帰るにゃ~」

花陽「じゃあ、にこちゃん。また明日ね?」






希「にこっち?遅いで?」

絵里「まあまあ、希。遅いって言っても10分程度じゃない。」

にこ「悪かったわね。さっき、穂乃果たちと凛たちと少し話し込んじゃったのよ。」

希「おー?にこっちぃ?うちらに内緒で浮気かな~?」

絵里「こら、希。」

にこ「…じゃ、ぼちぼち帰りましょ」

153: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2015/03/25(水) 23:17:00.04 ID:D6MY22aP.net
希「ここでお別れやね。じゃあ、えりち、にこっち、また明日」

絵里「ええ、また明日ね。」

にこ「気を付けるのよー」



絵里「じゃあ、にこ。私はここだから。」

にこ「ん、また明日。」

絵里「ええ、また明日。学校でね。」





にこ(…ふう、たまには希や絵里と帰るのも悪くはないわね)


にこ(今日は気分がいいにこ☆こころたちに美味しいもの作ってあげなきゃ♪)


にこ「~♪」



<○><○>ジー


にこ(え…?)


<○><○>ジー


にこ(嘘…やだ…!)


<○><○><○><○>ジー


にこ(やめて…!たすけて…!…いや!)


<●><●> <●><●> <●><●> <●><●> ジー
<●><●> <●><●> <●><●> <●><●> ジー


にこ「いやああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!」

155: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2015/03/25(水) 23:20:48.76 ID:D6MY22aP.net
にこ「いやああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!」ガバッ

にこ「…夢…なの…?」



希「どうしたや。にこっち?」

真姫「何か怖い夢でも見てたのかしら?」

絵里「ふふっ…」

穂乃果「…にこちゃん、かわいい」

にこ(ああ、こっちが現実なのね…)

にこ「…何でもないわ。ところで、今何時?」

絵里「今は…18時ね。」

プルルルル プルルルル

希「…にこっち、携帯鳴ってるで」

にこ「え、ああ。そうね。」

にこ(…ママからだ。)

156: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2015/03/25(水) 23:25:03.14 ID:D6MY22aP.net
にこ「…ママ?」

『あら、にこ。悪いわね。突然かけて。』

にこ「…何かあったの?」

『今朝、仕事で遅くなるって言ったでしょ?』

にこ「うん」

『それでね、なぜかこころたちもこっちに来ちゃってて。』

にこ「え?」

『今日はこっちで泊まらせるから、晩御飯一人で食べてね~♪』プツン


にこ「切れちゃった…」


花陽「にこちゃ~ん!ご飯出来たよ~」

158: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2015/03/25(水) 23:34:17.96 ID:D6MY22aP.net
にこ(…そういえばお腹空いた)

にこ「…今行くわ」

希「にこっち、一人で立てる?」

にこ「大丈夫よ」

絵里「別に無理しなくてもいいのよ?」

穂乃果「いざってときは私を頼ってね!」

にこ「ありがとう。でも、本当に大丈夫よ」


にこ(…様子はおかしいままだけど、根本的な優しさは、変わらないのね)

にこ(…ちょっとみんながおかしいからって、そんなんで取り乱すなんて、友達失格よね)



花陽「あ!きたきた!」

海未「…もう大丈夫なのですか?」

にこ「…ええ、お陰様でね。」

ことり「よかった~」

真姫「さ、席について。」

凛「今夜はシチューにゃ~!みんなの愛がたっぷりだよ!」

160: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2015/03/25(水) 23:41:27.41 ID:D6MY22aP.net
ことり「さあ、召し上がれ♪」

にこ(…普通のシチューね。おいしそう…)

にこ「それじゃ、頂くわね」パク

にこ(あ、美味しい…)

花陽「ど、どうかな…?」

にこ「…ええ、美味しいわよ。ありがとね、みんな」

穂乃果「よかった~!」

絵里「ハラショー!とっても嬉しいわ!」

希「おかわりもあるで?」

真姫「と、当然よ!私も作ったんだもの!」

凛「真姫ちゃんと凛は野菜を切っただけなんだけどにゃ~」

真姫「ちょっと!」

海未「…隠し味も、たくさん入れましたしね」


―――――――ウフフ


にこ「え、ええ。ありがとう。あえて隠し味が何かなのは聞かないけどね。」


にこ(…きっとろくなもんじゃないんだろうけど、みんなの愛を感じるわ。)

にこ(…一つ、聞いてみようかな)


にこ「ねえ」

ことり「ん?」


【…最近の変な視線を送ってるの。あなたたちよね?】

【…単刀直入に言うわ。アンタたち、なにかおかしいわよ!】


安価にこ下にこ

166: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2015/03/25(水) 23:54:06.80 ID:D6MY22aP.net
【…最近の変な視線を送ってるの。あなたたちよね?】


穂乃果「…いつから気づいてたの?」

にこ「…今日の放課後ね。」

ことり「…私たちのこと、嫌いになった?」

にこ「…いいえ。嫌いじゃないわ。寧ろ好きよ。でも、それは友達として」

にこ「…アンタたちが何を考えているのかはわからない。でも、これだけはわかるわ。」

にこ「…にこを、私を、大切にしてくれているということだけは、理解してるわ。」

海未「…もちろんですよ」

真姫「…だって、にこちゃんのおかげで、私たち…」

絵里「…毎日が楽しいんだもの。」

希「…それに、うちらをドキドキもさせてくれる。」

にこ「…でも、なんでにこだけが特別扱いみたいなカンジなの?」

にこ「…理由を聞かせて欲しいわ」

凛「薄々気づいているんでしょ?」

にこ「…まあね」

にこ「…でも、あなたたちの口から聞きたいの。」

167: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2015/03/26(木) 00:04:39.41 ID:g3mVZHqf.net
花陽「うん、じゃあ、言うね…」


―――――――私たちは

―――――――――――にこちゃんのことが

――――――――――――好きで好きでたまりません


真姫「…にこちゃんはいつも私達に優しくしてくれた。」

花陽「…にこちゃんはいつも私たちに気遣ってくれた。」

希「…たまに見せる男らしい顔も」

絵里「…いつも見せるつんつんした表情も」

海未「…その頼りになる行動力も」

凛「…いつも楽しく場を和ませてくれる言動も」

ことり「…その、ちょっと素直じゃない性格も」

穂乃果「全部含めてにこちゃんが好き。」


穂乃果「…きもちわるいよね。私たち、女の子なのに」

海未「…にこにはたくさん迷惑をかけてしまいました」

ことり「…怖がらせたりして、ごめんなさい!」

希「ごめんなさい!」

絵里「ごめんなさい!」

海未「ごめんなさい!」

穂乃果「ごめんなさい!」

花陽「ごめんなさい!」

凛「ごめんなさい!」

真姫「ごめんなさい!」



にこ「・・・・」


1.【ごめんも、何もないわよ。…今まであなたたちの想いに気が付かなくて、こちらこそごめん!】

2.【…絶交よ。いくらにこの事が好きだからって、こんなこと…許せるわけないじゃない!!!!!】

安価にこ下

168: 名無しで叶える物語(長崎県)@\(^o^)/ 2015/03/26(木) 00:08:22.29 ID:7jgBVMgh
1

175: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2015/03/26(木) 00:21:14.85 ID:g3mVZHqf.net
【ごめんも、何もないわよ。…今まであなたたちの想いに気が付かなくて、こちらこそごめん!】

ことり「っ!にこちゃん…!」

にこ「…でも、やっぱりアンタたちのこと、友達としてしか見れないの」

海未「…そう、ですよね」

真姫「…あたりまえよね」グスッ

にこ「…だから、にこのことを頑張って落としなさい。」

希「…にこっち、それって?」

にこ「だから!私も、あんたたちに事を好きになりたいの!」

にこ「…だって」

にこ「あんたたちのおかげで、にこは、変わることが出来たんだもの。」

にこ「…このまま、あなたたちと出会っていなかったら、にこは、腐っていたでしょうね。」

にこ「…そんなあなたたちとの関係を、こんなことで壊したくなの。」

絵里「…にこ」

にこ「だから!…がんばりなさいよ。私も、努力はするわ…」

穂乃果「~~!にこちゃああああん!!」ダキッ

にこ「ぐえ!?」

海未「にこおおお!!!」ダキッ

にこ「おがっ!?」

ことり「にこちゃあああん!!!」ダキッ

にこ「ごふっ!?」

真姫「にこちゃああ!!」

にこ「ちょ!すとっぷ!ストップ!にこを殺す気!?」

凛「えへへ」

絵里「…にこ、ありがとうね。こんな私たちを嫌いにならないどころか…」

希「よぉおし!がんばってみんなでにこっちを落とすで!かくごしいやぁ~?」

にこ「ふん…望むところよ!」

花陽「にこちゃん、だーいすき!」


――――――――愛してるよ


にこ「…改まって、言われると、照れくさいわね」

178: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2015/03/26(木) 00:32:30.20 ID:g3mVZHqf.net
にこ「…今日も、朝練。めんどくさいわね…」

穂乃果「に~こちゃん!」ダキッ

にこ「…おはよう、穂乃果」

穂乃果「おはよう!えへへ~」ペロペロ

にこ「アンタは犬か!」


海未「穂乃果ばかりずるいです!にこ!ん!」

にこ「はーい。いい子いい子」ナデナデ

海未「うへへへ」タジタジ

ことり「ことりもことりも!」

凛「凛のことも忘れちゃいけないにゃ!」

絵里「にこ!早く早く!」

希「にこっちぃ~?」

花陽「わ、わたしも!」

真姫「にこちゃん!なんで先に私じゃないの!」プクー

にこ「わかった!わかったから!順番でやってあげるから!」


にこ(いつもと変わらない日常、でもあの日から、少しだけ変わった。)

にこ(ほんの少し変わったけど、変わらない幸せな日々。)

にこ(…にこも最近は、彼女たちの事が”そういう感情”で好きになりつつある)

にこ(本当に、にこは幸せ者ね…)


にこ「あ、ちょっとトイレ…」タッタッタッタ



ガチャンッ







<●><●> <●><●> <●><●> <●><●> ジー
<●><●> <●><●> <●><●> <●><●> ジー


―――――――――――愛してるよ、にこちゃん

おわり

207: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2015/03/26(木) 22:04:34.65 ID:g3mVZHqf.net
【…絶交よ。いくらにこの事が好きだからって、こんなこと…許せるわけないじゃない!!!!!】

穂乃果「…そうだよね…こんなことしでかして…許されるわけないもんね…絶交されても、しかたないよ」

にこ「…ええそうね」

海未「…ということは、μ’sも」

にこ「…私は抜けるわ。あなたたちだけで頑張りなさい。にこはにこ一人で頑張るから。」

絵里「…」

花陽「…にこちゃん」

にこ「…」

ことり「…そんな、にこちゃん」

真姫「…ごめんなさい…ごめんなさい…」グスッ

にこ「…泣けば許されと思っているわけ?なめんじゃないわよ」

凛「…そんな言い方」

にこ「…ふん」

希「…うちは、絶交なんて嫌や」

にこ「…はあ?」

希「…うちは、うちは、私は、にこっちと離れたくないです!」

穂乃果「…希ちゃん?」

にこ「…」


にこ「…」





にこ「ふっざけんじゃないわよ!!!!!!!!!!!」

208: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2015/03/26(木) 22:10:16.64 ID:g3mVZHqf.net
希「」ビクッ

にこ「人のプライバシーを侵害しておいて何が”お友達”よ!!!」

にこ「…そんなものは、ただの、犬猫のような扱いと同じよ」

にこ「…アンタたちの事を、一度でも信頼した、にこが馬鹿だったわ」

真姫「にこ、ちゃん?」

にこ「…出ていきなさい。」

絵里「…待ちなさいよ」

にこ「あ?」

絵里「私たちがいつ、どこで!にこをそんな犬猫みたいな扱いをしたって言うのよ!!」

絵里「私たちはただ、にこが、大好きで大好きで…ただ、それだけなのに…!」

にこ「…それがアンタの言う”お友達”ってやつなら、にこは…そんなもの」


―――――いらないわ

212: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2015/03/26(木) 22:13:50.25 ID:g3mVZHqf.net
にこ(…はは、追い出してやったわ)

にこ(…何が友達よ)

にこ(…人の事を、なんだと思っているのよ)

にこ(…好きなら、私のことも考えて)




にこ(…また、一人になっちゃった)

にこ(…いつもこう、でも)

にこ(…あんな気持ち悪い連中と一緒に居ただなんて考えたら)

にこ「…せいせいしたわ」

にこ「…ラブライブ、行きたかったなぁ」

213: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2015/03/26(木) 22:17:10.72 ID:g3mVZHqf.net
にこ(…火曜日)

にこ(結局、そのまま疲れて寝ちゃったわ…)

にこ(…あ、朝練)

にこ(…そうだった。)

にこ(…にこはもう)

にこ「…μ’sじゃないんだ」

にこ「…まだ六時じゃない。」

にこ「…二度寝しよう」

にこ「…いや、休もう」

にこ(…あいつらの顔なんか、見たくない)

214: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2015/03/26(木) 22:23:41.83 ID:g3mVZHqf.net
穂乃果「…にこちゃん、本当に来ないね」

ことり「…うん」

絵里「…希も、今日はお休みしているわ。」

花陽「…真姫ちゃんも、今日はお休みだって」

凛「…にこちゃんの事は仕方ないよ。それだけのことをしたんだもん」

海未「…そうですね。」




希「うふふ…にこっちぃ…」

希「…にこっちはツンデレさんやなぁ…」

希「あ…うちはにこっちのお嫁さんやった…」

希「…手料理、食べさせなあかんよなぁ…」

希「…うふふ」

215: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2015/03/26(木) 22:27:06.89 ID:g3mVZHqf.net
真姫「…にこちゃん」

真姫「…嘘よ…全部…」

真姫「嘘」


真姫ママ「真姫、扉を開けなさい。晩御飯出来ているわよ。」

真姫「…いらない」

真姫「イラナイイラナイイラナイイラナイ」

真姫「…にこちゃんの作ったご飯が食べたい」

真姫ママ「え?」

真姫「…行かなきゃ」

――――キィイ

真姫ママ「真姫、出てきてくれたのね!」

真姫「…邪魔」ドンッ

真姫ママ「きゃ!?」

真姫「…」テクテクテクテク

真姫ママ「ま、真姫…?」

真姫「…ちょっと出かけてくる」

218: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2015/03/26(木) 22:35:58.44 ID:g3mVZHqf.net
―――――ラッスンゴレライ!アソビニキテネ!アハハハ!

にこ(…つまんない)

にこ(…音楽番組まであと三十分、暇つぶしとしてチャンネルを変えて見てるけど)

にこ(…最近の芸人の質も落ちてきたものね)

にこ(…ママは泊まり込み、こたろうはママのところ、こころとここあはお友達とパジャマパーティ)

にこ(…にこは一人でテレビ)

にこ(…あしたは、ちゃんと学校に行こ)


ピンポーン

にこ(…無視無視、気が乗らないわ)

ピンポーン ピンポーン

ピンポーンピンポーンピンポーン

ピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーン

にこ「ああもう!うるさい!いったい誰よ!」


「にこっち、うちや、あけて」

にこ(…え?)

「にこっちのためにご飯作りにきたで」

にこ「…あんた、昨日言ったこと、もう忘れたの?」

「ふふっ…ちゃんとわかっとるで…」

にこ「なら!」

「…照れ隠しやろ?」

にこ「…は?」

「にこっちは照れ屋さんやからなぁ…そんなところも」







「好きなんやけどね」

220: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2015/03/26(木) 22:42:32.78 ID:g3mVZHqf.net
にこ「!?な、何言ってんのよあんた!!もう帰りなさいよ!!」

「だからなぁ…にこっち…開けて…」

にこ(ひぃ!?こいつ本当に頭がおかしい!!鍵だけじゃない!チェーンも掛けなきゃ!!)


「にこっち…?」


にこ(電話!携帯電話探さなきゃ!)



にこ「あった!警察に…!」

???「携帯なんて持ち出して、何をしとるんや?」







にこ「…え?」


希「にこっち、開けてくれないんて酷いなぁ」

希「せやから、秘密の通路を使ってお邪魔したで」


にこ「あ…あ…」パクパク

にこ(声…出ない…おかしい…おかしい…)



希「にこっち」

希「いまご飯作ってあげるね」



<●><●>

222: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2015/03/26(木) 22:50:32.33 ID:g3mVZHqf.net
ピンポーン

希「…誰やろうなァ。ニこッちとうちのジャまをスすのは」

希「居留守や。さあにこっち、ご飯つくってあげる」

ピンポーン

「にこちゃん!!逃げて!!はやく!!」

希「この声、真姫ちゃんかぁ…」

にこ(ま、真姫ちゃん!?)

「はやく!」ガシャンガシャン


にこ(あ…あ…)

にこ「真姫ちゃん!助けて!!!!」

希「…浮気はいかんで、にこっち♪」

にこ「…浮気も何も、あんたと付き合った覚えなんてないわよ」ドンッ

希「きゃ…」ドサッ



にこ(逃げなきゃ!逃げなきゃ!)

「にこちゃん急いで!」

にこ「ちょっと待って!!」

にこ(手が震えて、うまく外せない!!)

希「…突き飛ばすなんてひどいなぁ」テクテクテクテク

にこ(来た!?ええい!!くそ!!)


ガチャンッ


にこ(開いた!)

225: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2015/03/26(木) 22:56:29.43 ID:g3mVZHqf.net
真姫「にこちゃんこっち!走って!!」

にこ「え、ええ。」





にこ(…なんで、こんな私を助けてくれるの?一度突き放したんだよ?)

にこ「はぁ…はぁ…」

真姫「はぁ…はぁ…」

にこ(…真姫ちゃん)


真姫「タクシー!」

タクシー「」キィィ

運転手「…どちらまで?」

真姫「●●県××市○○町三丁目までお願い!」

運転手「そ、そんな遠くまで!?無茶言わないでください!」

真姫「お金ならたくさんある!急いで!!」

運転手「わ、わかりました」






希「…真姫ちゃん」ギリッ

228: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2015/03/26(木) 23:02:13.89 ID:g3mVZHqf.net
にこ(…ここはどこだろうか)

真姫「にこちゃん、いったん私の別荘まで逃げるわよ」

にこ「…うん」

ギュッ


にこ(…あ…手…)

真姫「…こんなに震えて、怖かったよね?」

にこ「…うん」

真姫「…大丈夫」














<●><●>ワタシガマモッテアゲル


真姫「…ずっとね♪」

231: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2015/03/26(木) 23:06:57.64 ID:g3mVZHqf.net
にこ「」サーッ

にこ(…うかつだった…少しでも信じた私が馬鹿だった…)

にこ(…馬鹿よね、なんで同じ失敗をしちゃうんだろう)

真姫「…にこちゃん」

真姫「だ~いすき」

真姫「あいしてるわ」

真姫「あいしてる」

まき「あ い し て る」

まき「うふふ…ふふ…」

まき「これでぇ…にこちゃんはぁ…」

まき「まきちゃんのもの」

まき「ずっとずっと」

まき「ま き ち ゃ ん の も の 」ギュッ

にこ(なんて力!?いたっ!?)

にこ(うっ!?絡みついた指がほどけない!!)

232: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2015/03/26(木) 23:12:03.27 ID:g3mVZHqf.net
運転手「…着きました」

真姫「…はい」

運転手「ご、五万円!?」

真姫「…釣りはいらないわ」



真姫「さぁ、にこちゃん♪」

にこ「な、なぁに?真姫ちゃん♪」

にこ(ここは真姫ちゃんの言う通りにしなきゃ…!隙を作って逃げないと…!)

真姫「…逃げようだなんて。無駄だからね?」




真姫「着いたわ。ここなら誰も追ってこないはず。」


にこ(…ここは、山奥ね。なんだか不気味…)

真姫「さぁ♪中に入りましょ♪」

234: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2015/03/26(木) 23:18:46.28 ID:g3mVZHqf.net
にこ(山の中の別荘だけあって、木の香りがする…)

にこ(…周りを見回してみよう)

にこ(…なんだろう、アレ。散弾銃?)

真姫「…ああ、あれね。パパの趣味よ。うちのパパ、猟もするから…」

にこ「…へえ」

真姫「…それよりお腹空いたわ。にこちゃん、ご飯作ってくれない?」

にこ「へ?」

真姫「にこちゃんの手料理が食べたいの。だめ?」

にこ「…いいわよ」

真姫「えへへ~、にこちゃんの手料理、楽しみだなぁ♪」

にこ「…真姫ちゃん。」

真姫「ん?」


1.【…お風呂、入りたい。だから、沸かしてきてくれないかしら?】

2.【…一緒に作るの手伝って】


安価にこ下にこ

235: 名無しで叶える物語(新疆ウイグル自治区)@\(^o^)/ 2015/03/26(木) 23:19:40.60 ID:AbHwZ99f.net
1

238: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2015/03/26(木) 23:27:16.09 ID:g3mVZHqf.net
【…一緒に作るの手伝って】

真姫「え?うん、いいわよ。」

にこ(…よし、あとは)




真姫「にこちゃん、私は何をすればいいの?」

にこ「動かないで!?」

にこ「…一歩でも動いたら、アンタを刺すわよ」

真姫「…うん、いいよ。」

真姫「それがにこちゃんの望みなら。」

にこ「っ!?」

真姫「でも、どうやってこの森を抜けるのかしら?」

にこ「…なんとかするわよ」

真姫「…ふふっ、虚勢を張るにこちゃんも」

真姫「かわいい」

にこ「…さようなら。もう会うこともないでしょうね」

真姫「うふふ…」

239: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2015/03/26(木) 23:34:09.82 ID:g3mVZHqf.net
にこ「はぁ…はぁ…」

にこ(思ってた以上に暗い…!来た道がわからなくなりそう…!)

にこ「はぁ…はぁ…」

にこ(もう汗でびっしょり。…なんでこうなっちゃったんだろう…)

にこ(何か…寒気が…)


にこ(なにか…いる…)


にこ(…暗くて何も見えないわ)


―――テクテク


にこ(…何か近づいてくる)


―――――ウフフフ

――――――――カワイイ

――――――――――ダーイスキ

――――――――――アイシテルデ

―――――アハハハ


にこ(ひぃ!?に、逃げなきゃ!!)


――――ニガサナイヨ

―――――――――マッテー

―――――――イックニャー

にこ(もっと早く!もっと早く!もういや!!)


―――――――コッチヲムイテ


にこ「え?」







<●><●> <●><●> <●><●> <●><●> ジー
<●><●> <●><●> <●><●> <●><●> ジー

245: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2015/03/26(木) 23:48:57.61 ID:g3mVZHqf.net
にこ(…気が付くと私は病院で寝ていた)

にこ(…お医者様が言うには、私は、60年間も眠っていたらしい。)

にこ(…最初は訳が分からなかった。だって、にこは、歳をとってないんだもの。)


にこ(なんで眠っていたのかをお医者様から聞いたら、山で倒れていた私を地元の人が見つけてくれたらしい。)

にこ(…かつて”友人”であったみんなの事を聞いた)

にこ(私が倒れてから、みんなで仲良く集団自殺をしたそうだ。)

にこ(…60年間も生命維持装置を外されなかったことに驚いた。)

にこ(理由はなぜかと聞いたら、にこの、なぜか歳を取らないその体に、国が興味を示し、にこの身体を研究するために外さなかったらしい。)

にこ(…幸い妹や弟たちは生きていた。)

にこ(…みんなしわくちゃの婆さんで、こたろうにいたっては後頭部が…ぷっ)

にこ(…さあて、これからどうしようかしらね)

にこ(まだリハビリ中で、退院は出来そうにないけど、一年後くらいにはちゃんと歩けるようになるらしい)



――――ラッスンゴレライ!アソビニキテネ!


にこ(…こいつらまだ居たんだ。よぼよぼのくせに。)


―――――――ニコチャン

にこ(え?)

――――ニコ

―――――――ニコチャーン♪


にこ(…幻聴、よね?)

――――――ニコチャン
―――――――――――ニコチャン
―――――――――――――ニコ


――――――――――――――ニコッチ


にこ(…みんなの、声?)

247: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2015/03/26(木) 23:51:49.26 ID:g3mVZHqf.net
――――――ウフフフ

―――――――――――ウフフフ

――――――――ゴメンネ

―――――――――ゴメンナサイ

―――――――――――――ゴメンナサイ

―――――――――――ゴメンナサイ

――――――――ゴメンナサイ

――――――ゴメンナサイ


――――――――――ゴメンナサイ


にこ(…いいのよ。みんな。)








にこ「こっちこそ」










にこ「ごめんね」











<●><●> <●><●> <●><●> <●><●> ジー
<●><●> <●><●> <●><●> <●><●> ジー



――――――――オカエリ

おしり

引用元: にこ「なんだか最近視線を感じるにこ…」