66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/26(木) 05:56:53.65 ID:mg2mMKha0
俺はここ数日は当たり前のような学校生活を満喫していた
谷口や国木田とたわいのないような会話をして、中間テストに向けて頑張ったりと
俺として毎日続いて欲しい限りだ

そして放課後
これまた何事もなくSOS団のメンバーが集まり朝比奈さんの美味しいお茶をすすると・・・
と思ってたたさすがに寝ていた神が起きたようだ
いや
神ではなく悪魔かもしれない

ハルヒ「明日はパジャマパーティーするわよ!

おや?ひょっとして神なのか?
少しは期待して良いのだろうか?



67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/26(木) 06:13:22.70 ID:mg2mMKha0
ハルヒによると最近は団の活動の回数が減っているのでたまにはみんなで親睦をふかめようとのことだった

おかしい
アイツが他人と強調するなんて絶対おかしい
これは何かあるに違いない!

古泉「たまには女性の方達で親睦を深めるの良いことですね!」

ハルヒ「何いってるの?貴方も被写体に入ってるのよ?」

古泉「被写体?」

ハルヒ「っと、なんでもないからとりあえず明日有希のマンションに19時に集合よ」

いつものことながら勝手にスケジュールができているらしい

ハルヒ「じゃあキョンと私はこれからパジャマ取りに行くわよ」

取りに行くってなんだぁ?

68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/26(木) 06:26:26.65 ID:mg2mMKha0
そしてハルヒと向かったのは商店街の中のこじんまりとした寝具専門店
いったいどういうことだ!

ハルヒ「こんにちわー!」

店主「おー!いらっしゃい!」

ハルヒ「みんなモデル引き受けてくれたから取りにきましたよ!」

店主「そいつはすまんね・・ じゃあよろしく頼むよ!」

となにやら注文通りの品をいれてあるとかの大きな紙袋が俺に渡された

まてまて
モデルってなんだ?誰がいつ何を引き受けたんだ?

ハルヒ「じゃあ明日必ずこれもってくるのよ」

そういってハルヒは変な鼻歌をしながら帰っていった・・・
なんとなく読めたが俺は否定しなかったし咎めもしなかった
健康で一般的な高校生である俺が何を止める権利があるのであろうか
朝比奈さん
死んでもこの紙袋はお持ちします


69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/26(木) 06:44:08.75 ID:mg2mMKha0
そして週末である次の日
時間通りに長門のマンションにメンバー集まった

ハルヒ「じゃあみんなにパジャマ渡すわね!」

古泉「ずいぶんと用意が良いですねぇ」ボソ

キョン「昨日商店街からもらってきた」ボソ

古泉「ということは・・・・・」ボソ

キョン「そういうことだ」ボソ

古泉「モデルに使って頂けるとは光栄ですねぇ」ボソ

まぁ俺は多分助手なんだろうけどな
でも今日は喜んで助手をさせてもらうぞ!

朝比奈「あのー・・・ これ着ちゃって良いんですかぁ?」

長門「・・・・」

ハルヒ「うん!じゃあ着替えてきましょ!」

いってらっしゃい
俺は多分顔がゆるんでいるな・・
と思ったらハルヒが睨んでいる

ハルヒ「キョン達も着替えるのよ!」

70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/26(木) 07:03:30.04 ID:mg2mMKha0
古泉と俺は渡されたパジャマに着替えてリビングで待っていた

ハルヒ「お待たせー!」

ハルヒ
お前のファッションセンスは抜群だ
認めざるをえない

ハルヒのはリボンの色と合わせた上下フリースの柄が入っていているオーソドックス
朝比奈さんのはなんの役に立つのかわからないがフード付きのピンクでミニのワンピース
長門のは薄緑のこれまたなんでか襟元にボンボンがついている丈が長めのワンピースとひざ下からのルームソックス

古泉「みなさんお似合いですねぇ」

ハルヒ「当然でしょ?私が選んだんだもの」

朝比奈「あのー・・・・ ちょっと丈が短くないですかぁ?」

いえいえ
朝比奈さんグッドです!

キョン「長門も似合ってるぞ」

長門「そう」


71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/26(木) 07:14:12.67 ID:mg2mMKha0
ハルヒ「じゃあみんなで記念撮影しましょう!」

朝比奈「なんで撮るんですかー?」

ハルヒ「いいからいいから!キョン!早く用意しなさい!」

はいはい
わかっておりますとも
喜んで撮らせて頂きますよ

そして一通り撮影が終わりお菓子や飲み物でくつろいだ

ハルヒ「みくるちゃん!ちょっとこっちきてー」

と言ってハルヒと朝比奈さんは隣の部屋へ行った
もう想像はついている
俺は紙袋の中身を見てしまったのだ
ヒラヒラのついた薄地のネグリジェに朝比奈さんのタグが付いているのを・・・

朝比奈「えぇえーッ!こんなの着るんですかぁー?」

がんばれよ!ハルヒ!

73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/26(木) 07:23:25.17 ID:mg2mMKha0
しばらくして朝比奈さんがもとのパジャマに着替えてげっそりしてリビングに帰ってきた
朝比奈さん
お疲れ様です

ハルヒ「撮った撮った~」

ハルヒは非常に満足顔だ

古泉「たまにはこういうのも良いですねぇ」

キョン「お前そんな呑気な事言って大丈夫か?」

古泉「多分行動に表して満足しているので大丈夫じゃないでしょうか」

キョン「まぁ最後まで楽しんでくれれば良いんだけどな」

ハルヒ「疲れたわ~!さぁ寝ましょう!」

なんだかんだで日付が変わる時刻が迫りつつあった

ハルヒ「私達はこっちで寝るわね」

長門「布団はある」

古泉と俺はリビングで寝る事になった
長門
こんだけの布団をどこで用意した


75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/26(木) 07:39:09.05 ID:mg2mMKha0
隣の部屋ではなにやらハルヒの声が一番大きく話しているようだったが俺は心地の良い布団に誘われて目を閉じた

・・・・・・ガラッ

テトテト

ガバッ

キョン「つ、寒い」

俺は布団を剥がされて寒さに目を覚ました

長門「ジー」

キョン「ぬわ!長門!」

長門「気をつけて・・・ 涼宮ハルヒが貴方を試そうとしている」

キョン「なに?どういうことだ?」

長門「私はもうこれ以上自我で動けない」

と言った途端に長門が俺にもたれかかってきた

まてまてまて
試すってなんだ?自我が保てない??
そして長門はなんで俺にもたれかかってくる?
そしてなぜ俺を見つめるんだ?

77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/26(木) 07:47:18.13 ID:mg2mMKha0
長門「有機生命体インターフェースは女性型が多い」

キョン「?」

長門「生命体としての機能は備えている」

キョン「??」

長門「だが私という有機生命体インターフェースはまだ実行していない事がある」

お前は何を言っている!

長門「貴方で試す事ができる」

そう言って長門を顔を近づけてきた

キョン「まて!やめろ!みんなもいるんだぞ!」

長門「一人づつだから大丈夫・・・ 誰も起きない」

おい
一人づつってなんだ?てかまずいぞ事態だぞ

キョン「わかったからその前にトイレに行かせてくれ!頼む!」

長門「そう」

そういって俺は廊下に逃げ込んだ

78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/26(木) 07:55:10.43 ID:mg2mMKha0
長門はハルヒが試すと言っていた
何を試すんだ?
取りあえず頭を冷やそう

俺は洗面台に行き顔を洗った
洗ったは良いがタオルがあることを確認してはいなかった

キョン「タオルタオルっと」

古泉「はい ここにありますよ」

キョン「!!」

古泉
お前がなんでここにいる
ってかさっきまで隣で寝てて起きなかっただろう
そしてなんで上半身裸なんだ!



79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/26(木) 08:06:29.99 ID:mg2mMKha0
古泉「おどろかしてすみません」ニコ

キョン「・・・」

古泉「寝ていたらなんだか体が熱くなってさますために私も顔を洗いにきました」

キョン「・・・上を着ろ」

古泉「上は布団においてきちゃいました」

キョン「じゃあ布団に帰って上着てさっさと寝ろ!」

古泉「まぁたまにはこうやって二人きりで話すのもいいじゃありませんか」ニコ

ちょっとまて
ここは洗面室で上半身裸の古泉と二人きりで話す場所でもなんでもないぞ

古泉「二人でこんな狭い個室にいるのってはじめてですね」ニコ

お前は洗面室を居酒屋かなんかの個室と間違えているぞ

古泉「それもこんな時間に貴方といるなんて・・・・」

まずいまずい
これはどうにかせねば!
てか近づいてくるな!

80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/26(木) 08:14:50.52 ID:mg2mMKha0
キョン「古泉」

古泉「はい?なんでしょう」

キョン「ここは狭い」

古泉「そうでしょうか?じゅうぶんしゃがめますよ?

しゃがむってなんだ!

キョン「奥の風呂場のほうが広くないか?」

古泉「なるほど!身体も動かせますし何より衛生的ですね!」ニコ

お前は何を期待していて衛生的に何をするつもりだ

キョン「じゃあ悪いが先に入ってシャワー出しておいてくれ」

古泉「わかりました」ニコ

ガラガラ・・・

よし!いまだ!
俺は急いで廊下に飛び出した


81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/26(木) 08:26:25.51 ID:mg2mMKha0
廊下に出たは良いがリビングには戻れない
ましてやハルヒ達が寝ている部屋に行ったらそれこそライオンだらけの檻に入るも同然だ

まてよ
確かまだ部屋があったな
長門はこんな広い家でいつも一人でいるのだろうか


よし!この部屋だ
ここなら見つからずに朝まで過ごせるかもしれない
って・・うん?

朝比奈「あっキョンくん~!トイレの帰りに部屋がわからなくなっちゃいました~」グス

ライオンの檻に入ってしまった・・・
朝比奈さん
なんで家の中で迷うのですか?

そしてなんでブラもしないでヒラヒラのついた薄いネグリジェを着てるのですか?



82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/26(木) 08:34:23.40 ID:mg2mMKha0
俺は直視できなかった
健康な一般男子高校生にはきつすぎる状況だ

キョン「あ、朝比奈さん」

朝比奈「はい?」

キョン「部屋はここを出て左に行けばリビングですよ」

朝比奈「そうなんですかー?ありがとうございます」

キョン「どういたしまして」

朝比奈「・・・・」

キョン「どうしたんですか?部屋に戻らないんですか?」

朝比奈「キョンくんは戻らないのですかー?」

キョン「ちょっとここで朝の体操などを・・・」

朝比奈「じゃあ一緒にいても良いですかぁ?」

キョン「はい?」

83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/26(木) 08:45:09.01 ID:mg2mMKha0
この薄暗がりであられもない格好をしている朝比奈さんと二人きり
しかも一緒にいても良いですかと言われて何を迷う事があろうか

朝比奈さんが上目づかいで俺を見ている・・・・
 の 間が俺を誘っているかのようだ

キョン「朝比奈さん・・・・」

朝比奈「キョンくん・・・・」


朝比奈さんのとろけそうな甘い香りが近づいてくる

キョン「いいんですか?」

朝比奈「この時代の男の人って逞しくて野性的見える気がして・・・」

はっ


84: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/26(木) 08:51:41.40 ID:mg2mMKha0
思い出せ
長門はなんて言った?
試すって言ったよな
そして一人づつと・・・・

これは俺が試されているのではなくて
長門や古泉や朝比奈さんがそれぞれのしたい事を試されているのではないか?

そしてハルヒのしたい事も・・・・

ハルヒのしたい事ってなんだ?

朝比奈「キョンくん~?」

キョン「朝比奈さん!ゴメン!」

後ろ髪を引かれる思いで俺はその部屋を出た
多分もう二度と無い機会である事は用意に想像できる

向かうはハルヒの寝ている部屋だ!

85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/26(木) 09:00:06.39 ID:mg2mMKha0
キョン「ハルヒ!起きてるか?」

ハルヒ「起きてるよ」

キョン「入って良いか?

ハルヒ「・・・・・・・仕方ないわね!いいわよ」

ガラ

ハルヒ「気が付いたら、みくるちゃんも有希もいなくなってたの」

キョン「そうか」

ハルヒ「寒いから早く閉めてこっちきなさいよ」

キョン「へいへい」

ハルヒ「ねぇキョン」

キョン「なんだ?」

ハルヒ「撮ったみんなのパジャマ見ようよ」

キョン「お、良いね」

ハルヒ「ただし!みくるちゃんのネグリジェはダメだからね!」

キョン「わかってるって」

86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/26(木) 09:10:27.80 ID:mg2mMKha0
そして俺達はデジカメに撮ったアングルや表情などについて話した

暫くするとハルヒがウトウトし始めた

キョン「眠いなら寝るか?」

ハルヒ「うん・・・・・・」

キョン「じゃあおやすみ」

ハルヒ「キョン・・・・・」

キョン「なんだ?」

ハルヒ「・・・ちょっと腕枕しなさい」

キョン「・・・・・・わかったよ、ほい」

ハルヒ「最近寝れなくて・・・・・もしかしたら今日は寝れるかもしれない」

キョン「・・・・・・」

そういう事か
最近のあまりにも平凡な学校生活はハルヒの不眠症による活力の低下があったためか
それはそれでありがたいのだが
おのれを満たすために長門や古泉や朝比奈さんの願望も巻き添えにしたのだな

なんて迷惑な奴なんだ・・・

87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/26(木) 09:20:53.19 ID:mg2mMKha0
気が付いたら俺は自分の布団に戻っていた

ガラ

ハルヒ「おっはよう~ッ!みんな!おっきるわよ~~~!」

そこにはいつものテンションの高いハルヒがいた
余程安眠できたらしい・・・・

ハルヒ「さ~ぁ!ご飯食べて不思議探検行くわよ!ほらほら用意して!」

眠い
はてしなく眠いが朝が始まったばかりだ・・・


長門や認めたくは無いが古泉や朝比奈さんの願望?は判った

しかし昨晩は俺も自分の願望を出していたのだろうか?
思い当たる事は少しはあるがまだまだ認めたくない俺がいる

そして古泉
俺の顔を見てニッコリ笑ってオハヨウと言うな


END


引用元: ハルヒ「パジャマパーティーするわよ!」