1: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2015/02/06(金) 17:47:22.83 ID:rFzy1UvE
希「なぁにこっち。デートしよか?」

にこ「嫌」

希「なんで!?ひどない!?」

にこ「あんたがそういうくだらないこと言うときは絶対に何か企んでるときでしょ。だから嫌」

希「そんなこと・・・。あーうん、そうやね。変なこと言ってごめんな~」

にこ「・・・・・・」ジロッ

希「にこっち顔こわい」

にこ「はぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・。私もお人よしね。いいわ、付き合ってあげる」

希「ほんまに?じゃあ明日土曜日やし明日の7時に駅前な!」

にこ「はぁ!?さすがに早すぎるわよ!11時にしましょ。ついでにお昼も一緒に食べられるし」

希「おぉーなんかほんまにデートみたいやねぇ♪」

にこ「あんたねぇ・・・(ったく、人の気も知らないで・・・)」

6: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2015/02/06(金) 17:54:33.74 ID:rFzy1UvE
希「それじゃあ明日どこにいこか?」

にこ「あんた、誘っておいてデートプランも立ててないわけ?」

希「いやぁうちそういうの疎くて・・・ごめんなぁ」

にこ「明日天気いいみたいだし公園でもいいんじゃない?どうせ本気でデートってわけでもないんでしょ」

希「えーうちは本気やよ?でも公園は良いなぁ。都会でも自然を感じられるスピリチュアルスポットやし!」

にこ「はいはい。それじゃあ決まりね。ほかにだれか誘うの?絵里とか」

希「うちとにこっちのデートなんやからえりちは関係ないやろっ」バンッ

にこ「そ、そうね(これは絵里と喧嘩でもしたわね)」

希「ご、ごめん。そ、それじゃあ、にこっち明日な」

にこ「はいはい。遅刻したら罰ゲームだからね」



にこ(さて、まだ学校に残ってるといいけど・・・はぁ、自分のお人よしなところがほんと嫌になるわ)

9: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2015/02/06(金) 18:00:37.64 ID:8WvffnsK
土曜日 駅前

希「にこっちおそーい」

にこ「私にだっていろいろあんのよ!それに時間どーりでしょうがっ!」

希「うちより後に着たから遅刻やん♪罰ゲームやね」

にこ「あーーもう!わかったわよっ!なにすりゃいいのよ!?」

希「んーそうやなぁ、そうや!お昼はにこっちの奢りな♪」

にこ「お昼?ま、しょーがないわねぇ。それじゃあ早速公園に行くわよ」

希「え?にこっちお昼は?」

にこ「いいからにこに任せなさい!ほら、行くわよ」スッ

希「!も~強引やなぁ///」ギュッ

にこ「手ぇ離すんじゃないわよ。遅かったら置いていくからね」

希「やーんっ。にこっちはやーい」

13: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2015/02/06(金) 18:08:15.72 ID:8WvffnsK
公園

にこ「はい。好きなだけ食べなさい」

希「えっ!?にこっちお弁当作ってきてくれたん!?」

にこ「一応デートなんでしょ?これくらいあたりまえじゃない」

希「あかん。うち、にこっちに惚れてしまうかもしれん」

にこ「バカなこと言ってるんなら食べなくていいから」

希「食べる食べる!にこっちの愛情たっぷりのお弁当食べないなんてもったいないやん!」

にこ「はぁ・・・。なんとでも言いなさい」

希「ん~!この卵焼きめっちゃおいし~!!からあげもやわらかくてジューシーやん!」

にこ「あんたはリアクションが大きいから作り甲斐があるわねっと・・・(さて、そろそろ来てる時間ね)」

希「どうしたんにこっち?」

にこ「なんでもないニコ~♪・・・っと、それで、絵里と何があったの?」

15: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2015/02/06(金) 18:11:34.54 ID:8WvffnsK
希「な、なんもないんよ」

にこ「ふーん。じゃあ私帰るわ」

希「!!・・・もう、にこっちには敵わんなぁ」

にこ(誰かに話聞いてほしかったくせに、ほんとめんどーなやつね)

希「本当になんもないんよ?うちが勝手に怒ってるだけなんよ」

にこ「その怒ることになったきっかけを教えなさいって言ってるの」

希「う、うん。もうすぐバレンタインやん?」

にこ「?まぁそうね」

希「それで昨日えりちとバレンタインの話になったんよ」

25: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2015/02/07(土) 00:39:41.61 ID:hsv5BU6p
希『えりちはチョコ誰かに作るん?』

絵里『そういえば、最近バレンタインデーってチョコをもらう日になってたから、作ることはしてないわね』

にこ「なにこのモテモテ発言」

希「にこっち今回想中や」

希『えりちはモテモテやもんね~』

絵里『好意はうれしいけれどちょっと困りものよね。女子高だから憧れる対象が女性になってしまうのは仕

方ないのかもしれないけど、それってやっぱりおかしいじゃない?』

希『っ!でもその子たちは真剣かもしれんやん』

絵里『真剣だとしても、・・・・・・それはきっと一時の気の迷いよ』

希『そんな!そんなことっ!』

絵里『希?』

希『なんでもない。うち用事あるから先に帰るなっ!』

絵里『え、ええ、わかったわ』

26: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2015/02/07(土) 00:48:40.95 ID:SegtPzXy
にこ「それでにこに泣きついてきたわけね」

希「泣いてなかったやん!」

にこ「そうね。でもあんた今にも泣きそうな顔してたわよ?自分じゃ平然を装ってたんでしょーけど、にこに

はお見通しなんだから」

希「そんなこと、ないんよ・・・?」

にこ「今は絵里と仲直りしたいけど自分からつっぱねたからどう仲直りしていいかわからないって顔してる

わよ」

希「・・・ほんと敵わんなぁ」

にこ「まぁこの件に関してはあいつも悪いわね。それじゃ、あとは直接謝ってもらって仲直りしなさいよ・・・そろそろ出

てきてもいいんじゃない?」


絵里「希・・・」

希「えりち!?」

27: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2015/02/07(土) 01:03:20.36 ID:/OAAI4iA
絵里「昨日ね、あのあとしばらくしてからにこが私のところへ来てくれて、怒られちゃった」

にこ「にこ的には、にこの代わりに絵里とデートさせたかったんだけど、怒ってる理由もわからないっていう

から、少しずるいかもしれないけどこういう手を使わせてもらったの」

希「ずるいことはしちゃダメやん・・・」

にこ「あんただってずるいことしてるでしょ。いっつも自分の気持ちを奥に閉じ込めて、気に食わないこと言われたんならその場でちゃんと言い返しなさいよ。そうやって相手を考えてるつもりが周りを振り回してるってことを自覚しなさいよ!振り回されるこっ

ちの身にもなりなさいっての!」

絵里「にこ、今回悪いのは私よ。あまり希を責めないで?」

にこ「あっそ、好きにして。それじゃ邪魔者は消えるから」

希「待ってにこっち!」

にこ「ここまでしてあげたんだからあとは自分でうまくやんなさいよ」

希「う、うん・・・」

絵里「にこ・・・ごめんなさいね。今度埋め合わせするわ」

にこ「あんたには負けないから」ボソッ

絵里「何か言った?」

にこ「ふんっ!なんでもないわよっ!」

28: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2015/02/07(土) 01:26:33.91 ID:/OAAI4iA
にこ(とは言ったもののやっぱり結果は見届けなきゃよね)コソコソ


絵里「その、昨日はごめんなさい。私は希の気持ちを知ってたのに軽率だったわ・・・」


にこ(なによ、やっぱりふたりは両想いだったのね)グスッ

希「ええんよえりち。あの時の言葉はチョコをくれた子達にやのうて、自分に言い聞かせたかった言葉なん

やろ?」

絵里「そう・・・なんだと思うわ・・・」

希「うちはな、女の子同士の恋愛だって全然ありやと思ってるんよ」

絵里「でもそんなのやっぱり変よ」

希「どんな形であれ恋愛やん?うちは本気の恋愛なら変やとは思わんし応援したいっておもっとるんよ」

絵里「もしこの気持ちを伝えて嫌われたらどうするの?」

希「えりちの好きな人はその気持ちを伝えて嫌うような相手なん?」

絵里「そんなこと言ったって、あなただって伝えられてないじゃないっ!!」

希「そうやね、うちは偉そうなこと言って全然気持ちを伝えられてない」

絵里「・・・ごめんなさい。また感情的になって」

にこ(なんでまた喧嘩してるのよっ!っていうか話の流れが読めないんだけど)

希「ええんよえりち。もうすぐ卒業でえりちが余裕ないんもわかっとるし」

29: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2015/02/07(土) 01:38:20.97 ID:hsv5BU6p
希「さっきにこっちに言われてな、わかったんよ。うちは気持ちを奥に閉じ込めるところがあるって。よーし!決めたでえりち!」

絵里「希・・・?」

希「うちも気持ち伝えるから、えりちも一緒に頑張ろーな?」

絵里「上手くいくかしら・・・」

希「上手くいくかどうかやない。気持ちを伝える。それが一番重要なんよ」

絵里「そうね、私ちょっと欲張りだったかもしれないわ。気持ちを伝えるだけじゃなくてその先を求めて想像

して、うまくいかないって諦めて諦めきれなくて。・・・今回の件で目が覚めたわ」

希「よーし!それじゃあうち達の気持ちを届けるやん!」

希「にこっちに!」絵里「穂乃果に!」

にこ(え・・・えぇぇぇぇぇ!!?)

34: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2015/02/07(土) 02:01:10.00 ID:liEljRVL
希「さっそく明日にでもこのにこっちが置いてったお弁当箱届けに行って、一緒にうちの気持ちも届けるんよ♪」

絵里「・・・希の行動力にはいつも驚かされるわ」

希「ううん、本当は今日伝えるつもりやったんよ。えりちが悩んでるから、うちがにこっちに告白して、それでえりちの後押ししよー思って。でも、そんな告白の仕方したらにこっちには見透かされて怒られるって、今日のデートでわかったんよ」

絵里「やっぱりそうだったのね。昨日にこにデートの話を聞いてね、希が告白するつもりなんだっていうのはなんとなくわかったの。希に置いて行かれちゃうような気がして、そしたら余計余裕なくなって・・・。私にこに冷たくしてなかったかしら?
希にもつらく当たっちゃったし、それが心配だわ。さっきも別れ際私の事すごく睨んでたようだし・・・」

希「んーどうなんやろなぁ。もしにこっちが怒ってるんなら、穂乃果ちゃんに気持ち伝える前に先に、にこっちに謝らんとねぇ」ニヤニヤ

絵里「うー・・・胃が痛いわ・・・」

希「明日一緒に行こか?」

絵里「行ってあげてもいいけど、にこには会わないわよ。やっぱりこういうことは一対一で話すべきでしょ」

希「えりちが謝ること?」

絵里「そっちじゃないわよっ!」

希「やーん、えりちが怒った~」

絵里「もうっ!・・・ふふっ、その調子なら大丈夫そうね」

35: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2015/02/07(土) 02:13:18.98 ID:liEljRVL
希「今日の事でにこっちがうちのためにいろいろ立ち回ってくれて、やっぱりうちはにこっちの事が好きって改めて確信できてな、もう想いがあふれて止められないんよっ!・・・なんや照れるな///」

絵里「今の希なら、にこはきっとその想いを受け止めてくれるとおもうわ。このかしこいかわいいエリーチカが応援してるんだから胸張っていいわ!」

希「うん!ありがとなっ、えりち♪」




一方その頃のにこは

にこ「~~~ッ!!!///」ダッダッダッダッ

電車に乗らずダッシュで家に帰っていた。

46: ◆BONWDOxtQHc8 (庭)@\(^o^)/ 2015/02/07(土) 14:56:17.54 ID:/i/6//3D
にこ「た、ただいま・・・」ハァハァ

こころ「どうしたんですのおねーさま!もしやパパラッチに追い掛け回されて!?」

にこ「ま、まぁそんなところよ・・・」ハァハァ

ここあ「それは災難だったねー。あんなにウキウキしてお弁当作って出かけたのにー・・・っておねぇちゃんなんでニヤニヤしてるの?」

こたろう「かおあかいー」

にこ「し、してないわよ!赤いのは走ってきたから!///」ウェールカームソー♪

にこの携帯[着信:希]ヒトツニナールコーコーロー♪

にこ(あんな話聞いてどんな態度で出ればいいのよっ!?)

にこ「ちょっとお姉ちゃんお仕事の電話着たから部屋で電話してくるけど、これは機密事項だから邪魔しちゃだめよ?」

こころ「わかりましたわおねーさま!」ここあ「はいよー」こたろう「りかいした」

47: ◆BONWDOxtQHc8 (庭)@\(^o^)/ 2015/02/07(土) 15:16:10.24 ID:/i/6//3D
にこ(平然を装うのよ・・・!)

にこ「もしもし?」

希「あ、出た出た。にこっちー、うちなんよ!なかなか電話に出ないから心配したんよ~?」

にこ「まずちゃんと名前を名乗りなさいよ」

希「なんかにこっちつめたーい。にこっちの大好きなのぞみんやよ~?」

にこ(っ!!にこに気持ち伝えられないって絶対うそでしょ・・・。えっと、私はさっきの会話内容聞いてないってことだし・・・)

にこ「その調子だと絵里とは仲直りできたみたいね」

希「うん♪にこっちのおかげなんよ!ありがとな~♥」

にこ「! べ、べつににこは何もしてないわよ。ほとんどあんたの力でしょ」ドキドキ

希「そんなことないんよ~。あ、そうそう、明日またデートしよ?」

にこ「デデデデートぉ!?」ドキドキ

希「今日の埋め合わせと、お弁当箱忘れとったからそれ返そう思ってなぁ。あーもしかして用事あるん?」

にこ「べつに・・・ないけど」

希「ほんま?じゃあ今日とおんなじ時間に駅前な♪」

にこ「はいはい。遅れんじゃないわよ?」

希「りょーかい♡ほなまた明日なぁ~」

49: ◆BONWDOxtQHc8 (庭)@\(^o^)/ 2015/02/07(土) 15:25:59.42 ID:/i/6//3D
まいっか


にこ(ヤバい。何がヤバいって希がかわいい。今までの三割増くらいにかわいく感じるんですけど、なにこれ。というか今度こそほんとうにデートよ!でぇと!!)

こころ「おねーさまー電話は終わりましたのー?」ガチャ

にこ「あ・・・」

こころ(おねーさまがベットの上でガッツポーズを・・・!これは大きなお仕事が決まったに違いませんわ!)「おめでとうございます!」

にこ(会話聞かれてた!?)「え、ええぇっとこれは・・・」

ここあ「おねーちゃんおなかすいたー」

にこ「!よーし今日は何でも作ってあげるわよー!!」

こたろう「ふぉんどぼー。焼いた子牛の骨と香味野菜をじっくり煮込み、肉料理に深いコクを与える」

にこ「!?」

51: ◆BONWDOxtQHc8 (庭)@\(^o^)/ 2015/02/07(土) 15:43:35.18 ID:/i/6//3D
希の家

希「ほなまた明日なぁ~」



希「はぁぁぁ・・・めっちゃ緊張したぁ///」マクラギュー

希「にこっちに変に思われんかったかなぁ・・・?でもでもデートの約束してくれたしきっと大丈夫なんよ!」

希「あーー!明日なに着てくかまだ決めてなかった!今日お気に入り着て行ったし・・・そういえば買ってはみたけど可愛すぎて着れんかった服があった気が・・・」ゴソゴソ

希「あった!うーん・・・やっぱりこんなんうちに似合わないんよ・・・」

にこ『すごく似合ってるよ。の・ぞ・み』

希「って誰や!にこっちはそんなん言わんわっ!///」ジタバタ

希「お化粧もせななぁ。男性はナチュラルメイク好きな人が多いってきくけどにこっちはどうなんやろ・・・」

希「あとお弁当箱もちゃーんと用意してっと・・・」

希「昨日と違って今日は眠れる気がしないんよ・・・///」

53: ◆BONWDOxtQHc8 (庭)@\(^o^)/ 2015/02/07(土) 16:08:58.54 ID:/i/6//3D
日曜日 駅前

にこ(今日は先についたわね。ふふっ、どんな罰ゲームさせようかしら)


30分後

にこ(なにかあったのかしら・・・)


1時間後

にこ(いくらなんでも遅すぎでしょ!?・・・もしかして昨日のは絵里と希にドッキリでも仕掛けられて・・・ってそんなわけないでしょ!希を信じなさいよ私)

希「ご、ごめんにこっち!準備に手間取ってしまったんよ!」ハァハァ

にこ「まったく遅すぎ・・・ちょっ・・・」ドキッ

希「へ、へんかな・・・?」

にこ「べつに、普通じゃない?」(えぇぇぇ!?ちょっと何よその恰好可愛すぎでしょ!!張り切ってる!希がにことのデートに張り切ってる!)

希「そ、そっかぁ・・・。ごめんなにこっち、やっぱり怒ってるん?」シュン

にこ「遅れてきたんだからあたりまえじゃない。罰ゲーム覚悟してなさいよね」(今気を抜いたらダメよ・・・絶対ニヤニヤしちゃうわ)

希「うん。そうやね・・・」(せっかくおめかししてきたんやけど遅れてきたんじゃ意味なかったなぁ・・・もっと早く寝るべきだったんよ)

56: ◆BONWDOxtQHc8 (庭)@\(^o^)/ 2015/02/07(土) 16:20:00.92 ID:/i/6//3D
にこ「それで、どこいくの?」

希「まずは昨日の公園いこっか♪」

にこ「また?まぁかまわないけど」

希「じゃ、じゃあ、その・・・///」モジモジ

にこ「なに?もしかしてお手洗い?」

希「ち、違うんよ!その、今日は繋いでくれんの・・・?」

にこ「手ぇ!?」

希「い、嫌やったかな・・・?」

にこ「べつに友達同士なんだし普通でしょ?はい」(昨日できたんだから今日だっできなかったら不自然に思われるわよね///)

希「う、うん」ギュ(友達同士、かぁ。大きな壁やんなぁ)

58: ◆BONWDOxtQHc8 (庭)@\(^o^)/ 2015/02/07(土) 16:45:56.20 ID:/i/6//3D
公園

希「うーーーん!やっぱり自然はええなぁ!」

にこ「そうね、昨日は絵里が来るタイミングとか考えたから余裕なかったけど、のんびりするのにはもってこいの場所ね」

希「それじゃあのんびりついでにお昼にしよか。はいにこっち♪」

にこ「これ昨日にこが用意したお弁当箱じゃない」

希「開けてみて♪」

にこ(焼肉弁当!!)

希「にこっち辛いの苦手やから甘口にしてみたんよ」

にこ「あ、ありがと」(うれしいけどデートっぽくはないわね・・・)

希「あんまりうれしくなかった・・・?」

にこ「そ、そんなことないニコ~♪」

希「よかった、いっぱい食べてな」(また失敗しちゃったんよ・・・)

60: ◆BONWDOxtQHc8 (庭)@\(^o^)/ 2015/02/07(土) 17:08:28.79 ID:/i/6//3D
にこ「さてと、食休めもしたし、そろそろ移動する?」

希「そうやねー。次はお買い物でもしよっか。にこっちどこか行きたいとこある?」(落ち込んだらあかん。こっから挽回やん)

にこ「うーん、そうねぇ・・・希がいきたいところでいいわ」

希「ほんまに?それじゃあアクセサリーショップでええ?」

にこ「べつにいいけど」(今日の希かわいすぎて直視できないわね・・・///)

希「思い立ったすぐ行動にうつさな!はよいこ!」

にこ「はいはい。焦らなくてもお店は逃げないわよ。ほら、手」

希「!うん♪」ギュッ




一旦休むんよ
続きはバイト終わってからかも

69: ◆BONWDOxtQHc8 (庭)@\(^o^)/ 2015/02/08(日) 00:25:00.63 ID:KWqqUj+L
希「ここなんよ!」

にこ「ふーん、あんたの割には普通の店ね」

希「えぇーそれどういう意味なん?」

にこ「希の事だからあやしい開運アクセとか売ってるところかと思ったわ」

希「もう!うちをなんやと思ってるん?それに開運なら全然怪しくないやん」

にこ「あんたが扱うもの全般が怪しく感じるのよ」

希「スピリチュアルグッズを怪しいもん呼ばわりするなんて、さすがのにこっちでも許さんで!それわしわし~」

にこ「ちょ!やめなさっ・・・やめてっ!」(やばっ、ちょっと大きい声で怒っちゃったかも・・・。今の希に胸触られたら、理性とぶだけじゃすまないもの・・・)

希「ご、ごめんにこっち、ちょっとやりすぎたかな?」

にこ「い、いつものことでしょ!それより早く店入るわよ!」

希「そ、そうやね」(あーんもうっ!うちのばか!さっきから全然うまくいってないやん・・・。こんなんでうまく告白できるんかな)

70: ◆BONWDOxtQHc8 (庭)@\(^o^)/ 2015/02/08(日) 00:55:42.12 ID:KWqqUj+L
店員「いらっしゃいませ~」


にこ(ふーん、品ぞろえもいいし、可愛いものが多いから女子中高生も多いし、いいお店ね)

希「ええところやろ?にこっちが好きそうなんいっぱいあるし・・・あ、ちょっとその辺見ててな!」

にこ「はいはい。まったく、忙しないわねぇ」

希(確かこの辺ににこっちに似合いそうな指輪があったんよ・・・。あ、この指輪うさぎさんになっとって、にこっちみたいでかわいいなぁ)

希(って見蕩れてる場合やない!えっと確かこの辺に・・・あった!)「最後の一個!ついてるやん♪」


女の子「あ、あの!すみません!」

希「ん?どうしたん?」

女の子「その指輪どうしても好きな人にプレゼントしたくて・・・その、譲ってくれませんか?」

希「あ・・・これがほしいん?・・・・・・ええよ、はい!」

女の子「あ、ありがとうございますっ!」

希「むむ~っ、君の純愛レンズは正しいとみた!うちのスピリチュアルパワーをこの指輪に吹き込んだからきっとうまくいくんよ!ほななぁ~」

73: ◆BONWDOxtQHc8 (庭)@\(^o^)/ 2015/02/08(日) 01:24:34.48 ID:KWqqUj+L
希「いやぁー!探してたんなかったんよ!次いこか!」

にこ「全部見てたわよ。広い店ってわけでもないし」

希「あ~、べつにそこまでほしかったわけでもないし、いいんよ!」

にこ「嘘。あんたまた泣きそうな顔してる」

希「・・・・・・うちな、にこっちに言われたのに変われてなかったんよ」

にこ「なんのことよ」

希「うちは自分の気持ちを奥に閉じ込めるってにこっち言ってくれたやん・・・なのに、さっきもうちは、自分の気持ちを閉じ込めてしまったんよ」

にこ「べつに、さっきのは・・・」

希「うちも、うちもあの指輪を好きな人にどうしてもつけてほしかったんよ」

にこ「指輪なんて他にもいっぱいあるでしょ」

希「違うんよ!昨日帰りに、ここによってな、一番似合うん見つけたんよ。・・・・・・もうええ、今日はお開きにしよ?」

にこ「・・・あんた、本気で言ってんの?」

希「ッ!ごめん、にこっち」ダッ

にこ「ちょ、ちょっと待ちなさ・・・ったくなんなのよっ!」(もしかしてあいつ泣いてた・・・。まったく、泣きたいのはこっちよ!)

76: ◆BONWDOxtQHc8 (庭)@\(^o^)/ 2015/02/08(日) 01:44:55.98 ID:KWqqUj+L
某Knd明神の階段

希「はぁ・・・やってもうたな・・・。絶対嫌われたんよ。急に怒って泣いて、ひとり放置されて・・・」

ねこ「にゃー」

希「ねこさんこんにちは。慰めてくれるん?あはは、お化粧も髪もくしゃくしゃでみっともないやろ?」

ねこ「にゃーん」ゴロゴロ

希「よしよし。今日全然うまくいかんかったなぁ。気持ちが焦って、からまわりばっかり」

ねこ「にゃー」

希「気持ち伝えるどころか嫌われちゃったんよ」シュン

ねこ「にゃーにゃー」スリスリ

希「ありがとな。・・・にこっち今頃どうしてるんやろなぁ。うちの家まで来とったりして・・・ってさすがにそこまではせん・・・よね。もう、うちのことなんて友達とも・・・」グスッ

ねこ「にゃー?」

希「なんでも、なんでもないんよ・・・びっくりさせてごめんなぁ」ポロポロ

ねこ「にゃー・・・みゃっ!?ふしゃー!!」ダッ

希「あっ、まって・・・。ねこさんにまで嫌われ、て・・・うちもう・・・」ポロポロ

にこ「だーれが!はぁはぁっ!嫌いになってやる!はぁはぁっ!もんっですかっ!!」ハァハァ

希「!!」ビクッ

91: ◆BONWDOxtQHc8 (庭)@\(^o^)/ 2015/02/09(月) 00:35:20.04 ID:3VIwVfFO
希「・・・なんで、ここがわかったん?」

にこ「はぁ・・・あんたのことなんてお見通しって言ったでしょ」(一回家まで行って居なかったからカンでここに来ただけだけど)

希「もううちはな、にこっちに合わせる顔がないんよ・・・」

にこ「そんなことないし、そんなの私が認めない。だからこっち向きなさい」

希「嫌や!今お化粧ぐちゃぐちゃで見られとうない・・・」ポロポロ

にこ「だからなに?にこがそんなことで引くとでも思ってんの?」

希「違うんよ!そうやなくて、そうやないんよ・・・。おかしいなぁ。うちな、にこっちにな、本当の気持ち・・・ヒック・・・伝えたかったん、よ・・・グスッ」ポロポロ

93: ◆BONWDOxtQHc8 (庭)@\(^o^)/ 2015/02/09(月) 01:09:16.97 ID:3VIwVfFO
にこ「いいからこっち見なさいっての!」グイッ

希「にこっちにはかわいく見られたかったのに・・・ううぅぅ・・・にこっちのばかぁぁぁ!」ポロポロ

にこ「はぁ・・・あんたねぇ、どんな顔してようが希は希でしょ?私はかわいいと思ってるわよ?まぁにこの次に、だけどね」

希「ううぅ、うそや、にこっちのほうがかわいいもん」ポロポロ

にこ「あーもうっ!いい加減泣き止みなさいよ!にこはね、あんたの笑顔の方が見たいんだけど?ったくまだ伝えてもいないのに泣くなんて、あんたの方がバカじゃない・・・・・・」チュッ

希「ににににこっち!?///」

にこ「これが私の、にこの気持ち。どう?これですこしはあんたの気持ち、伝えやすくなったんじゃない?」

希「うん!うちもな!うちも!にこっちのこと大好き!///」チュッ

にこ「え~にこわべぇつにぃ~好きなんて言ってないにこぉ~」

希「あぁ!にこっちずるいやん!ずるいことはしちゃだめなんよ!」

にこ「じょーだんよ。にこも希の事が好き。大好き。あんたの自分の気持ちに素直になれないところも、自分より他人を優先しちゃうところも、初めて会ったときに私に差し伸べてくれたその手も、ぜーんぶ好き♡」

希「それもずるいんよ・・・///」プシュー///

98: ◆BONWDOxtQHc8 (庭)@\(^o^)/ 2015/02/09(月) 01:45:40.96 ID:3VIwVfFO
帰り道

希「にこっち、うちの気持ち気づいてたん?」

にこ「あーったりまえでしょ!私を誰だと思ってるのよ。言ったでしょあんたのことなんてお見通しだって」

希「でもにこっちが鈍感さんやから、うちが苦しい思いしてたんよぉ~?」

にこ「うぅ・・・。あ、あぁ!そうニコ!はい、これ!」

希「んー?あ・・・にこっちこれ・・・」

にこ「あんたがキラキラした目で見てたから、追いかける前に買っといたの。あんたうさぎ好きなんだっけ?」

希「にこっちありがとぉ~!うちこれずっと大切にする!」モッギュ

にこ「ちょ、ちょっと!恥ずかしいから離れなさいよ!それに、それ安物じゃないっ///」

希「ううん、めっちゃうれしい!やっぱりにこっちはうちのことなんでも知ってるんやなっ!」ニコッ

にこ「やっぱり笑顔が一番似合うわ。あんたすぐ自分の気持ち押さえ込んで暴走してあぶなっかしいから、にこがずっとついててあげる。だからこの手離すんじゃないわよ」

希「えへへ、離れようとしたって離さないやん♪」

no title




ひとまず完

114: ◆BONWDOxtQHc8 (庭)@\(^o^)/ 2015/02/09(月) 18:44:26.56 ID:P/bs3tWD
希「にこっち、わざわざ休み時間毎にうちのクラス来んでもええんよ?」

にこ「はぁ!?べ、別ににこはいちゃいちゃしたくないんですけどぉ!?」

希「いや、だれもそんなこと言っとらんよ・・・」

絵里「あのねぇ、あなたたち少しは周りの目を気にしなさい?」

希「え~うちのせいやないやーん」

絵里「あらそうかしら?そんなこと言いながら希、すごくうれしそうなんだけど」

希「だってにこっちかわいいんやもーん♡」ギュ‐ッ

にこ「ちょっとくっつかないでよ!そういうのはあとでね///」

絵里(あとでなにするつもりなのよ!?)

希「あっ、そうそう、穂乃果ちゃんへの告白なんやけどな、うちにいい考えがあるんよ♪」

絵里「え、ほんと!?恋愛経験ないからすごく助かるわ」(にこに想いを伝えられた希の話だもの、聞かない手はないわ)

116: ◆BONWDOxtQHc8 (庭)@\(^o^)/ 2015/02/09(月) 19:10:01.18 ID:P/bs3tWD
希「待ってるだけではダメなんよ?まずは行動に移さんとな。えりちは今までチョコはもらう側やったやろ?」

絵里「え゛っ・・・それってもしかして・・・」

希「バレンタイン!ちょこちょこチョコレートおいしー!大作戦!やん!」

絵里「やっぱり私が作るのね・・・。あとその作戦名かしこくないわ」

希「心配せんでもだいじょーぶ♪うちらには矢澤にこ先生がついとるんよ!料理のことならお任せあれ!」

にこ「ぷぷぷっ、絵里が私に物事を教わるなんてね・・・くくっ」

絵里「ッ!なんかむかつくから嫌よ!希が教えてくれればいいじゃない」

希「うちよりにこっちの方が上手やし、おいしいチョコ、プレゼントしたいやろ?」

絵里「そ、そうだけど・・・」

にこ「教えてるときはにこの事、ちゃんと先生って呼びなさいよね」ニヤニヤ

絵里「ぐぬぬっ・・・わかったわよっ!!」(私だって料理作れないことはないけど、やっぱり上手に作ってプレゼントしたいものね)

124: ◆BONWDOxtQHc8 (庭)@\(^o^)/ 2015/02/10(火) 17:22:53.45 ID:FyB7MyWr
絵里「まずどんなチョコを使った料理にするの?」

希「そうやねぇ、チョコって言ってもいろんな使い方があるやんな」

絵里「ええ、それにチョコにもさまざまな種類があるものね」

にこ「んーそうねぇ、まずは穂乃果の好みを思い浮かべてみなさい」

絵里「パン?」

にこ「いや、まぁそうだけど・・・」

希「いちごやん!」

にこ「さすが希賢いニコ~」ナデナデ

希「やーん///にこっちせんせーもっと褒めて~」スリスリ

絵里「まじめに教える気がないなら私おうちに帰るわよ」ジロッ

にこ「あ゛ぁん!?にこは先せ・・・ 希「まぁまぁえりち、冗談やん♪」

絵里「まったく、私は真剣に頼んでるのよ?」

にこ「悪かったわよ。でもあんたが本気っていうのはわかったわ。食べたらイチコロで堕ちるくらいうまいの作るわよ!」

希「お~♪」

絵里「お、おー・・・」

125: ◆BONWDOxtQHc8 (庭)@\(^o^)/ 2015/02/10(火) 17:37:48.22 ID:FyB7MyWr
矢澤家


にこ「とまぁざっとこんなもんね」

絵里「はらしょー・・・」

にこ「今の通り作れば大体うまく作れると思うけど、分量とかは絶対に間違っちゃだめよ?砂糖ひとつ間違えば、同じ時間焼いても焦げちゃったりするんだから」

絵里「すごいわにこ。いえ、にこ先生!」

希「さふがにほっひやね(さすがにこっちやね)」モグモグ

にこ「なんで当たり前のように食ってんのよ。別にいいけど」

希「んっ、ごちそーさん♪よーし、うちもこれに負けないくらいの作るから期待しとってな♡」

にこ「にこよりおいしいのを作れるとは思わないけど、とりあえず味見くらいはしてあげるわよ///」

希「まったくにこっちは素直やないんやからぁ~。うりうり」ツンツン

にこ「や、やめなさいよ!///」

絵里(ほんとにかえりたい)



こころ(く~っ!!まだわたしは二人の関係を認めたわけではないですからね・・・!)ギリィ

ここあ「なに姑みたいなことしてるのさ。ここあは希さんのこと好きだけどなぁ」

こたろう「みぎにおなじ」

こころ「あなた方がそんなだからお姉さまがっ!」

ここあ「だって希さんってなんかママみたいだしさ」

こころ「ママが二人!・・・それもまたいいのかもしれませんね」ニヤニヤ

127: ◆BONWDOxtQHc8 (庭)@\(^o^)/ 2015/02/10(火) 17:55:14.02 ID:FyB7MyWr
バレンタイン前日 絢瀬家

絵里「明日バレンタインだけど、亜里沙は誰かにチョコあげるのかしら?」

亜里沙「雪穂!それと海未さん!」

絵里「そう、じゃあお姉ちゃんが手伝ってあげるわね」(今まで作ってなかったのに急に作り出したらおかしいものね・・・ちょうどよかったわ)

亜里沙「おねえちゃんは穂乃果さんに作るの?」

絵里「んぐっ!?げほっげほっ!!」

亜里沙「ああっ!お紅茶が!」

絵里「ご、ごめんなさいね。あぁ大丈夫よ、自分で拭くわ。えっと、それで、なんで急に穂乃果の名前を?」オドオド

亜里沙「だっておうちでよく穂乃果さんの話してるから・・・」

絵里「え!?あー、あれよ、ほら、穂乃果はリーダーだからなにかと気にかかるのよ!」(私そんなに穂乃果の話してたかしら・・・)

亜里沙「あ、そっか!でも亜里沙はもっと海未さんのお話も聞きたかったんだけどなぁ」

絵里「ふふっ、本当に亜里沙は海未のこと好きなのね」

亜里沙「雪穂も好き!!」

絵里「あらあら、亜里沙はよくばりね。さぁてと、おしゃべりばかりしてないで準備はじめるわよ」

亜里沙「うん!」

128: ◆BONWDOxtQHc8 (庭)@\(^o^)/ 2015/02/10(火) 18:17:51.80 ID:FyB7MyWr
五時間後

絵里「や、やっとできたわね・・・」

亜里沙「ごめんねおねえちゃん。亜里沙が足引っ張ったせいで・・・」

絵里「いいのよ亜里沙。最終的にはこんなにおいしそうなチョコレートケーキができたじゃない!」

亜里沙「うん!おねえちゃんのはイチゴが乗ってるんだね」

絵里「ええ、高いものがおいしいと思って美人姫といういちごを取り寄せたんだけど、箱に一粒しか入ってなくて亜里沙の分が用意できなかったの。代わりにチョコプレートあげるわね♪」

亜里沙「わーい!ありがとうおねえちゃん!日本のいちごって大きいねぇ」

絵里「ふふっ、明日が楽しみだわ」ニコニコ

亜里沙「・・・」ジー

絵里「?どうしたの亜里沙」

亜里沙「ううん!なんでもない!おねえちゃん頑張ってね♪」

絵里「え、ええ・・・、ありがとう?」

130: ◆BONWDOxtQHc8 (庭)@\(^o^)/ 2015/02/10(火) 18:36:21.58 ID:FyB7MyWr
絵里の部屋

絵里(明日大丈夫かしら・・・。あぁどうしよう緊張してきたわ・・・。穂乃果は受け取ってくれるのかしら・・・)

絵里(うぅ・・・渡すことばかり考えてたけど、告白もしなきゃいけないんだったわ・・・)

絵里(ってよく考えたら穂乃果も渡す相手がいるのかもしれないのよね・・・)

絵里(いや、でもほら、穂乃果って面倒くさがり屋だし作ったりはしないんじゃないかしら)

絵里(ふーあぶなかったー。私がかしこくなかったらここで心折れてるところだったわ)

絵里(受け取ったらどんな表情するのかしら・・・)

穂乃果『ありがとう絵里ちゃん。穂乃果は今日作って来れなかったから、お礼に・・・』チュッ

絵里「~~~///」ジタバタ

亜里沙「今ミューズの動画見てるから静かにしてっ!」ホッペプクゥ

絵里「はい・・・」ショボン

138: ◆BONWDOxtQHc8 (庭)@\(^o^)/ 2015/02/11(水) 14:36:26.12 ID:ksydaB8X
翌日

亜里沙「おねえちゃん学校遅れるよ・・・?」

絵里「うぅ・・・やっぱり行かなきゃダメかしら?」

亜里沙「せっかく頑張って作ったのに行かないの?」

絵里「でも・・・」

希「じゃーん!こんなこともあろうかと!」

にこ「にこたち登場!」

希「え、にこっち苗字を東條にしてくれるん?///うちは別に矢澤になってもいいんよ・・・?」

にこ「ば、ばかね。にこはあんたと一緒ならどんな苗字だってかまわないわよ///」

希「にこっち!」

にこ「希!」ギュー

絵里「早くいくわよ亜里沙」

亜里沙「ハルァショー・・・」

140: ◆BONWDOxtQHc8 (庭)@\(^o^)/ 2015/02/11(水) 14:58:28.60 ID:ksydaB8X
学校のロッカー

絵里「はぁ・・・期待と不安でつぶれそうだわ」ガチャ

ドサーー

希「相変わらずすごい量やね」

にこ(あふれる量ってチョコ入れる側はどうやって入れてるのよ)

絵里「1人1人断らないといけないから困るのよね」

にこ「律儀なやつね。あんたそんな暇ないでしょ。いつあいつに会いに行くのよ」

絵里「や、やっぱり放課後がいいんじゃないかしら」

にこ「そうやって目の前のことから逃げ続けててもいい結果にはならないわよ」

希「まぁまぁにこっち、これから授業もあるしすぐには無理やろ?な?」

にこ「そんなもん蹴ってでも会いに行けって言ってんのよ!」

絵里「無理よ無理よ!私には無理よ!」

希「えりちにはえりちのペースがあるし、無理に動いたっていい結果には結ばんとうちは思うんよ」

にこ「希は絵里に甘いのよ!自分から動かなきゃって言ったのはあんたでしょ!」

希「やーん!にこっち嫉妬しとるん?かわええなぁ。これあげるからゆるしてな♪」

にこ「!しょ、しょーがないわねぇ~。はい、私からもチョコ。この間のは絵里のために作ったようなもんだし、ちゃんと希のために作ってきたのよ・・・///」

希「うちしあわせ~♡あとであーんってしよな♡」

絵里「時々二人だけの世界に入るのいい加減にやめなさい」

141: ◆BONWDOxtQHc8 (庭)@\(^o^)/ 2015/02/11(水) 15:05:07.43 ID:ksydaB8X
放課後

絵里「はぁ・・・なんだかんだでもう放課後ね・・・」

にこ「あんたねぇ・・・いい加減腹くくりなさいよ」

希「あはは、さすがにこれ以上はうちも庇いきれないんよ」

絵里「うぅ・・・希ぃ・・・」ウルウル

にこ「はーい希に甘えるの禁止。ほら立って」

絵里「わかったわよ。でもギリギリまでついてきてよね・・・」ウルウル

にこ「う゛・・・わかったわよ」

希「甘やかせたくなるやろ?」

にこ「そ、そんなわけないでしょ!」

142: ◆BONWDOxtQHc8 (庭)@\(^o^)/ 2015/02/11(水) 15:18:37.84 ID:ksydaB8X
希「穂乃果ちゃんのクラスメイトの話やと、穂乃果ちゃんは屋上に向かったみたいやね」

にこ「屋上に?今日練習ないわよね?」

絵里「なんで屋上に行ったか海未かことりに聞けばいいんじゃない?」

希「海未ちゃんは誰かさんの妹ちゃんが校門に呼び出しておらんし、ことりちゃんは見当たらんかったなぁ」

にこ「ま、行けばいるんだしいいじゃない」

絵里「そうね。私もそろそろ覚悟決めたわ」

希「そうと決まればレッツゴーやん!」




絵里「ここの階段こんなに高かったかしら・・・。まるで壁のようよ」

にこ「それ以上弱音吐いたらはっ倒すわよ」

絵里「わ、わかってるわよ・・・」

希「ここ登ればすぐに穂乃果ちゃんに会えるんよ?それはえりちにとって嫌なことなん?」

絵里「そんなことないわ!」

希「なら大丈夫やん♪」

にこ「私たちがここで待っててあげるから胸張って行ってきなさい」

絵里「ええ、ありがとう!二人とも!」

143: ◆BONWDOxtQHc8 (庭)@\(^o^)/ 2015/02/11(水) 15:37:50.51 ID:ksydaB8X
屋上

穂乃果「穂乃果に用なの?」

女の子「あ、あの!穂乃果先輩これ受け取ってください!」

穂乃果「ええ!?ゆ、指輪!?わぁ~これすっっごくかわいいね!でもいいの?指輪ってすごく高そうだけど穂乃果今お返しに渡せるものなんて・・・」

絵里「なにやってるのあなたたち」

穂乃果「あ、ぅえりちゃん!見て見てこの子からプレゼントもらったんだ~。もしかして穂乃果のファンだったりするのかな?だとしたらすごくうれしいよ!」

女の子「違うんです!えっと、最初はそうだったんですけど、その、穂乃果先輩の事がファン以上に好きになってしまって・・・」

絵里「それって・・・」

女の子「はい。で、できたら穂乃果先輩と付き合いたいと思って、ます・・・」

穂乃果「えぇ~!!?」

絵里「ふぅーん。今日バレンタインだからってプレゼント?あー最近流行の百合ってやつかしら?」(違う・・・)

穂乃果「ぅえりちゃん・・・?」

絵里「私ロシアにいたからよくわからないのだけど、そういうのは普通異性に渡すものでしょ?おかしいわよ」(こんなこと言いたわけじゃないのに)

女の子「そ、そんな・・・」ポロポロ

絵里「女子高だから女性相手に憧れるのはわかるけど、目を覚ましたら?」(こんなのただの嫉妬じゃない・・・)

穂乃果「絵里ちゃんっ!!!」

絵里「っ・・・ごめんなさい。言い過ぎたわ。人の恋愛に口を出すべきじゃないわよね。・・・私邪魔よね。さようなら」ダッ

147: ◆BONWDOxtQHc8 (庭)@\(^o^)/ 2015/02/11(水) 15:54:06.28 ID:ksydaB8X
ガチャ

希「え、えりち・・・」

にこ「絵里・・・」

絵里「ごめんなさい今は一人にしてっ!」ダッ

にこ「ま、待ちなさ 希「にこっち・・・あかんよ」

にこ「で、でも・・・」

希「今のえりちになんて声かけるん?それにあの子、うちが指輪におまじないしてあげた子なんよ・・・うちのせいでえりちは・・・」ポロポロ

にこ「ばか、それだったらあの子の恋愛がうまくいくはずでしょ?どう見てもハチャメチャじゃない。あんたのせいじゃないわよ」

希「うぅ・・・それはそれでつらいんよ」ポロポロ

にこ「まったく、あんたはそうやって誰の味方でもあろうとするから、こうやって傷つくのよ」

希「ひどい!もっとやさしくしてやにこっちぃぃぃ」ポロポロ

にこ「あーはいはい。好きなだけ、にこの胸で泣きなさい」ナデナデ

希「・・・にこっちの胸薄い」

にこ「あ゛ぁ゛!?」

希「穂乃果ちゃんたちもそろそろ出てくるみたいだし、ここ離れよか」

にこ「話そらすなっ!・・・ひとまず教室に戻って作戦練るわよ」

151: ◆BONWDOxtQHc8 (庭)@\(^o^)/ 2015/02/11(水) 16:47:04.50 ID:ksydaB8X
廊下

穂乃果「うー・・・一度にいろいろありすぎて穂乃果の頭パンクしそう・・・」

ことり「あ、ほのかちゃーん!」

穂乃果「ことりちゃん!」

ことり「よかった~まだ学校にいてくれたんだね。はい、ことり特製チョコです♪」

穂乃果「わーい!あれ、海未ちゃんは?」

ことり「海未ちゃんはファンの子といちゃいちゃしてたよ?」

穂乃果「ぅえぇ!?あの海未ちゃんがいちゃいちゃ!?」

ことり「ファンと言っても亜里沙ちゃんだけどね~」

穂乃果「なんだ亜里沙ちゃんか~。いやぁタイムリーすぎてびっくりしちゃったよ」

ことり「タイムリー?」

152: ◆BONWDOxtQHc8 (庭)@\(^o^)/ 2015/02/11(水) 17:03:03.80 ID:ksydaB8X
穂乃果「うん・・・さっきファンの子に告白されてね・・・」

ことり「それで穂乃果ちゃんはどうしたの?」ズイ

穂乃果「こ、ことりちゃん顔近いよ? その、断ったよ・・・だってその子のことよく知らないのにそんないい加減な気持ちで付き合えないでしょ?」

ことり「えー・・・」

穂乃果「なんか残念そうだね」

ことり「だって女の子同士で付き合うのって素敵だなぁって」パアァ

穂乃果「あはは、そういうことりちゃんは好きな人いたりするの?」

ことり「ことりの好きな人は、今頃ファンの子にうつつを抜かしてるんじゃないかな」

穂乃果「え、それって・・・」

ことり「穂乃果ちゃんはいないの?」

穂乃果「穂乃果は恋愛ってよくわからないし、それなのに女の子同士の恋愛なんてもっとわからないよ」

ことり「へー穂乃果ちゃんは百合否定派なのかな?」

穂乃果「否定はしないし、その人たちが良いと思ってるなら穂乃果は全然いいと思うよ。でも自分のことになるとよくわからないや」

ことり「んーーでも穂乃果ちゃんのその顔は気になる人がいるって顔ですねぇ~。その人に何か言われたのかな?」

穂乃果「どうなんだろう・・・そうなのかな・・・。やっぱり穂乃果にはよくわかんないや。でもモヤモヤはしてる、かなぁ」

ことり(あと一押しすれば穂乃果ちゃんもこっちの世界に!!)

153: ◆BONWDOxtQHc8 (庭)@\(^o^)/ 2015/02/11(水) 17:08:50.20 ID:ksydaB8X
ことり「穂乃果ちゃんがもしその人に何か言われて動き出せないでいるのなら、それは違うと思うよ」

穂乃果「どういうこと?」

ことり「というか穂乃果ちゃんらしくない、かな。穂乃果ちゃんは人の意見を気にしてる時よりも、自分から決めて動いた方が輝いて見えるし、ことりはそんな穂乃果ちゃんが好きだな~。ね、海未ちゃん?」

海未「あぇ!?いや、別に盗み聞きをしようというわけでは無くてですね。ま、まさかことりが穂乃果に告白するなんて・・・。し、失礼します」ダッ

ことり「ええ!?なんでそうなるの!?待って海未ちゃん!ほ、穂乃果ちゃんそういうわけだから話の途中だけどごめんねっ!」

穂乃果「あ、大丈夫だよ~。ことりちゃん、ファイトだよっ!」

ことり「穂乃果ちゃんもね!」タッタッ

穂乃果(穂乃果らしい・・・かぁ。よし!モヤモヤしてるままじゃ気持ち悪いし、すっきりさせよう!)

155: ◆BONWDOxtQHc8 (庭)@\(^o^)/ 2015/02/11(水) 17:21:17.31 ID:ksydaB8X
3年生の教室

にこ「だからもういっそ絵里にこういう感じで穂乃果を押し倒させて・・・」ドサッ

希「にこっち大胆…どうなるかうちで試すん?///ちょっと待っててな、いま口にチョコ咥えるから・・・はい、どうぞ♡」

にこ「の、希…」ゴクリ

穂乃果「希ちゃんいるー!!!!?」ガラッ

にこ・希「「ぎゃああああっ!!!」」

穂乃果「えっと…なにしてるの?」

にこ「あ、あれよ、希がにこのチョコ取ったから取り返そうとしてたニコ!!」

穂乃果「あぁ、だからにこちゃんが希ちゃんに覆いかぶさってるみたいになってたんだね!」

希「そ、そうなんよー。あはは、にこっちはチョコくらいで卑しいなぁ」(どっちかっていうといやらしいやけど)

にこ「それでなんの用なのよ」

穂乃果「あのね、ぅえりちゃんと喧嘩しちゃったみたいになってね、仲直りしたくて希ちゃんに協力してほしいかなって」

希(こ、これはチャンスやんにこっち!)コソコソ

にこ(ええ!絶好のチャンスよ!)コソコソ

穂乃果「?」

156: ◆BONWDOxtQHc8 (庭)@\(^o^)/ 2015/02/11(水) 17:34:57.54 ID:ksydaB8X
……


穂乃果「ありがとね希ちゃん!!」ガラッ

にこ「にこもいるんですけどぉ!? ふー、なんだかんだ上手くいきそうでよかったわね」

希「そうやねぇ。やっぱりえりちには幸せになってほしいからね」

にこ「にこよりも?」

希「それは比べられんよ~」

にこ「でしょうね。もしここでにこを選ぶような奴なら最初から好きにならないし。ま、にこは希に一番幸せになってほしいけど」

希「にこっち・・・♡」トゥンク

にこ「希・・・」

真姫「ちょっといいかしらっ!」ガラッ

にこ・希「「ぎゃああああっ!!!」」

157: ◆BONWDOxtQHc8 (庭)@\(^o^)/ 2015/02/11(水) 17:48:38.59 ID:ksydaB8X
絵里の家

亜里沙「おねえちゃん!海未さんすごく喜んでくれたよ!雪穂はケーキって言っただけで喜んでたの!」

絵里「それは和菓子屋さんだからじゃないかしらね」

亜里沙「穂乃果さんも喜んでくれた?」

絵里「…」

亜里沙「おねえちゃん?」

絵里「渡しそびれちゃってね、亜里沙食べちゃっていいわよ?それじゃ、私は部屋に戻ってるわね」

亜里沙「そんなっ亜里沙は食べられないよ!だっておねえちゃんあんなに一生懸命作ってたんだよ?できた時にすごく素敵な笑顔してた!今からでも届けに・・・」

絵里「もういいのっ!食べられないなら捨てていいから。疲れちゃったから起こさないでね」バタン



絵里「枕に顔つければ大丈夫よね……うぅっ…うわーーーーん」ポロポロ

158: ◆BONWDOxtQHc8 (庭)@\(^o^)/ 2015/02/11(水) 17:56:28.48 ID:ksydaB8X
深夜


絵里「んん……」

絵里(泣きつかれていつのまにか寝ちゃってたわ…)

絵里(メール来てる…)

携帯[のんたんやー!えりち電話に何度かけても出んからメールしたんやけど、明日パーッと発散しに出かけん?にこっちがなんでもおごってくれるいう話やから]
携帯[こういう時はいっぱい食べて忘れるんが一番よ?じゃあ明日の11時に駅前な♪来んかったらにこっちがひどい目会うからね(笑)]

絵里「まったく、いつも強引なんだから・・・」

絵里(いい友達を持ったものね・・・)ポロポロ

170: ◆BONWDOxtQHc8 (庭)@\(^o^)/ 2015/02/12(木) 22:03:22.22 ID:Z0Uyr1kM
絵里「おはよう亜里沙。昨日はごめんなさいね」

亜里沙「ううん大丈夫だよ。あとこれ、やっぱり捨てられなかったから…」

絵里「亜里沙……ありがとう」

亜里沙「今日ならまだ食べられるよ!出かけるんでしょ?持って行って!」

絵里「え、ええ、そうさせてもらうわね」(いつも希にはお世話になってるから、希にあげればいいわよね。あとにこ)

亜里沙「がんばってねおねぇちゃん!」

絵里「ま、まだ出かけないわよ」

亜里沙「ハルァショー・・・」

171: ◆BONWDOxtQHc8 (庭)@\(^o^)/ 2015/02/12(木) 22:24:19.31 ID:Z0Uyr1kM
駅前


絵里(亜里沙に急かされて出てきたけどやっぱり早かったわね。希もにこも見当たらないわ)

穂乃果「おーい、ぅえりちゃーん!」

絵里「・・・・・・」

穂乃果「?」

絵里「穂乃果ぁ!?」

穂乃果「うわぁびっくりした!急に大きい声出すんだもん」

絵里「な、なんで穂乃果がいるの?」

穂乃果「え?希ちゃんに呼び出してもらうように頼んだんだけど・・・」

絵里(謀ったわね希ぃぃぃぃ!!)

穂乃果「もしかして迷惑だったかな?絵里ちゃんなんだか穂乃果に怒ってたみたいだし」

絵里「迷惑だなんてことはないわよ。ただあんなひどいこと言って嫌われたんじゃないかと思ってたから・・・」

穂乃果「うん・・・確かに許せなかった」

172: ◆BONWDOxtQHc8 (庭)@\(^o^)/ 2015/02/12(木) 22:51:59.14 ID:Z0Uyr1kM
絵里「ならなんで・・・」

穂乃果「あの子がかわいそうだったていうのもあるけど、あの時の絵里ちゃんは、自分の言葉で自分を傷つけてたように穂乃果には見えたんだ。穂乃果の勘違いかもしれないけど、絵里ちゃんは本心からあんなこと言う人じゃないって思うから、それが許せなかった」

絵里「・・・そんなことないわ・・・あれは私の本心よ。穂乃果に告白していたあの子に嫉妬して出た、私の黒い部分」

穂乃果「嫉妬・・・?」

絵里「そう、嫉妬。私はね、穂乃果の事が好きだったの。ううん、今も好き」

穂乃果「ぅえりちゃん・・・」ドキッ

絵里「急にこんなこと言われても困るわよね。本当はもっと素敵な告白を色々考えてて、昨日するつもりだったんだけれど、あの子に先を越されてあんなこと言ってしまったの。ごめんなさい」

穂乃果「穂乃果は気にしてないから大丈夫だよ。もし絵里ちゃんが平気ならあの子に謝ってあげて?」

絵里「え、ええ、そうよね。あの子には謝っても謝りきれないわ・・・」

穂乃果「それとね、告白の返事なんだけど、ごめんなさい。穂乃果は付き合うとかってよくわからなくて、そんな中途半端な気持ちで付き合えないよ」

174: ◆BONWDOxtQHc8 (庭)@\(^o^)/ 2015/02/12(木) 22:58:27.85 ID:Z0Uyr1kM
穂乃果「絵里ちゃんの事は好き。でも絵里ちゃんだけじゃなくて、穂乃果はみんなの事が好きなの。その[好き]と恋愛の[好き]の違いってよくわからなくて・・・」

絵里「そうよね。あはは、穂乃果は誰にでも優しいのに私はそれが心地よくて、穂乃果の一番になろうと、特別になろうとしちゃったの。最低よね」

穂乃果「・・・・・・絵里ちゃん。ちょっと歩こうか」

175: ◆BONWDOxtQHc8 (庭)@\(^o^)/ 2015/02/12(木) 23:02:24.24 ID:Z0Uyr1kM
テクテク



絵里「えっと・・・穂乃果・・・?」

穂乃果「少し長くなるかもしれないけど、穂乃果の気持ち聞いてくれる?」

絵里「・・・ええ、聞かせて」

176: ◆BONWDOxtQHc8 (庭)@\(^o^)/ 2015/02/12(木) 23:47:15.44 ID:Z0Uyr1kM
穂乃果「穂乃果はね、絵里ちゃんのことを素敵なお姉ちゃんみたいに思っててね、妹しかいない穂乃果には憧れの存在なんだぁ」

穂乃果「だから自分の事を最低だなんて言ってほしくないよ」

穂乃果「穂乃果がね、いつも困った時や気持ちが抑えられなかったときはね、絵里ちゃんについつい頼っちゃうんだ。たまに抱きついちゃったり・・・えへへ///」

穂乃果「その頼りにしてるお姉ちゃんが、自分の事を最低なんて言ってたら、穂乃果も傷つくよ」

穂乃果「穂乃果はね、別に絵里ちゃんの事が嫌いなんて言ってないよ?」

穂乃果「さっきも言った通り絵里ちゃんには憧れてるし、絵里ちゃんが希ちゃんとかと仲良くしてるのを見ると、たまにココがモヤモヤするんだ」

穂乃果「付き合うとか、恋愛とかまだわからないけど、穂乃果の中で絵里ちゃんはもう特別なのかも・・・///」

穂乃果「だから、その、ちょっとずつでいいから穂乃果に教えてほしいな、恋愛の[好き]ってこと///」

179: ◆BONWDOxtQHc8 (庭)@\(^o^)/ 2015/02/13(金) 00:11:11.35 ID:7S7a2M/t
絵里「そそそそそれって付き合ってくれるってこと!?」

穂乃果「ま、まだ付き合えないよ!だってわからないまま付き合ったらぅえりちゃんに失礼でしょ?」アセアセ

絵里「それじゃあ穂乃果に[好き]って気持ちを教えられたら付き合ってくれるのね。なんだか燃えてきたわ!」

穂乃果「うん!なんだか燃えてきたよ、ぅえりちゃん!穂乃果も頑張るね!」

絵里「ええ、二人で少しずつ歩み寄っていきましょう!!」



少し離れたところ

雪穂「うわー、面倒なことになってる…。お姉ちゃんあれもう絵里さんのこと好きだと思うんだけど・・・」

亜里沙「ええ!?そうなの!?」

雪穂「お姉ちゃんはいろんな人やモノに好きって気持ちを抱くから、そういう境界線があやふやになってるだけで、私から見たらあれはもうデレデレだね」

亜里沙「亜里沙のお姉ちゃんと同じでデレデレ?」

雪穂「あはは、そうなるね。あの二人完全な両思いだよ」

亜里沙「雪穂と亜里沙と同じだね♪ゆきほゆきほ!チュー♡」

雪穂「ちょ、ちょっと亜里沙!ここ外だからっ!///」

181: ◆BONWDOxtQHc8 (庭)@\(^o^)/ 2015/02/13(金) 00:36:40.81 ID:7S7a2M/t
穂乃果「あっ!そうだ!これ…」ゴソゴソ

絵里「どうしたの?」

穂乃果「はい!一日遅れだし、チョコというか、ほのまんのあんこをチョコにしてみたんやつだけど・・・」

絵里「じ、実は私も作ってきてたの!これ、よかったら食べてくれる?」

穂乃果「そのね、あーんってやつやりたいかも・・・///」

絵里「!!!」

穂乃果「はい絵里ちゃん、あーん」

絵里「あ、あーーん///」パク

穂乃果「おいしいかな?」

絵里「え、ええ///」

穂乃果「穂乃果にもやって?」

絵里「あ、あーん」

穂乃果「あーん♪んん!これすっごくおいしいよぅえりちゃん!!」

絵里「本当に!?よかった・・・。一日遅れだけど、本当にいいバレンタインデーになったわ」

穂乃果「ねぇねぇぅえりちゃんぅえりちゃん!」

絵里「んー?・・・ふふっ、はいはいわかったわよ」


穂乃果・絵里「「ハッピーバレンタイン!」」


ほのえり編 完

191: ◆BONWDOxtQHc8 (庭)@\(^o^)/ 2015/02/13(金) 19:53:19.24 ID:28NfcUdV
バレンタインデー 校門

海未「すみません。待たせてしまいましたか?」

亜里沙「海未さん!忙しいのにすみません!」

海未「いえ、今日はミューズの活動も部活の練習もありませんでしたし、大丈夫ですよ」

亜里沙「よかった。これチョコレートケーキです!今日バレンタインだからお姉ちゃんと一緒に作ったんです」

海未「ありがとうございます。家でゆっくりいただきますね」

亜里沙「はい!あとで感想聞かせてくださいね♪」

海未「ええもちろんですよ」

亜里沙「これから雪穂にも届けなきゃなのでそろそろ失礼しますね!」

海未「走って転ばないように気を付けるんですよ?」

亜里沙「はーい!」タタッ



海未「さて、ことりが待っていますし戻りましょう」

192: ◆BONWDOxtQHc8 (庭)@\(^o^)/ 2015/02/13(金) 19:55:16.93 ID:28NfcUdV
廊下

海未(おや、あれはことりと穂乃果・・・?なにやら声のかけづらい雰囲気です。少し様子を見ますか)



ことり「ことりはそんな穂乃果ちゃんが好きだな~。ね、海未ちゃん?」

海未「あぇ!?いや、別に盗み聞きをしようというわけでは無くてですね。ま、まさかことりが穂乃果に告白するなんて・・・。し、失礼します」ダッ

ことり「ええ!?なんでそうなるの!?待って海未ちゃん!ほ、穂乃果ちゃんそういうわけだから話の途中だけどごめんねっ!」

穂乃果「あ、大丈夫だよ~。ことりちゃん、ファイトだよっ!」

ことり「穂乃果ちゃんもね!」タッタッ

193: ◆BONWDOxtQHc8 (庭)@\(^o^)/ 2015/02/13(金) 19:56:00.83 ID:28NfcUdV
中庭

ことり「ふえぇ・・・海未ちゃん速すぎて見失っちゃったよぉ・・・」クスン

ことり「誤解解きたかったのに・・・」

194: ◆BONWDOxtQHc8 (庭)@\(^o^)/ 2015/02/13(金) 19:57:39.87 ID:28NfcUdV
校庭

海未「はぁ・・・はぁ・・・。つい逃げてしまいました・・・。おや?」

女の子「う・・・うぅ・・・」ポロポロ

海未「どうかしましたか?具合が悪いのでしたら、私が保健室まで連れて行きますよ」

女の子「ミューズの海未さん・・・その、大丈夫です」ポロポロ

海未「そうは見えませんが・・・。ここは人目も多いですし、場所を変えましょうか」

195: ◆BONWDOxtQHc8 (庭)@\(^o^)/ 2015/02/13(金) 19:59:57.75 ID:28NfcUdV
ハンバーガー店

海未「ここのハンバーガーおいしいんですよ」

女の子「あの、聞かないんですか?」

海未「私は無理に聞き出そうとはしませんので、話したいことや吐き出したいことがあればどうぞ」

女の子「・・・・・・私穂乃果さんに告白したんです」

海未「んぐッ!?ごほっごほっ!」

女の子「でも振られちゃって・・・」ポロポロ

海未「そ、そうだったのですか・・・」(穂乃果はモテるんですね・・・)

女の子「海未さんは女の子同士の恋愛ってどう思います・・・?」

196: ◆BONWDOxtQHc8 (庭)@\(^o^)/ 2015/02/13(金) 20:03:07.78 ID:28NfcUdV
海未「私ですか?そうですね・・・いけないことではないと思います。ただ私にはそういう相手がいないのでよくわからないですね」

女の子「穂乃果さんも同じようなことを言ってました。だから付き合えないと」

海未(ということは、ことりは穂乃果と上手くいかなかったのでしょうか・・・)

女の子「・・・わたしもう生きていけません」

海未「これから先別の相手が現れるかもしれませんし、はやまってはいけませんよ?」

女の子「それじゃあ海未さん、私と付き合ってくれますか?」

海未「そ、それは・・・」

ことり「うみちゃん・・・?」

海未「ことり!?」

205: 名無しで叶える物語(はんぺん)@\(^o^)/ 2015/02/14(土) 19:30:52.55 ID:RixXcBpl
ことり「その子は誰かな?」

海未「さっき知r」

女の子「海未さんの彼女です」

ことり「嘘。海未ちゃんが断れないからってそういうのよくないんじゃないかな」

女の子「嘘じゃないです。ね、海未さん」

海未(ことりには穂乃果がいます。しかしこの子は今私が見放してしまったら・・・)

海未「この方は私の彼女ですよ」ズキッ

206: 名無しで叶える物語(はんぺん)@\(^o^)/ 2015/02/14(土) 19:31:45.73 ID:RixXcBpl
ことり「意気地なし・・・」ボソッ

海未「こ、ことり?」

ことり「ばいばい海未ちゃん」タッタッ

海未「ま、待ってくださっ」グイッ

女の子「私を1人置いて行ったりしませんよね?」

海未「も、もちろんですよ」

女の子(穂乃果さんの大切なもの全部めちゃくちゃにしてやる)

207: 名無しで叶える物語(はんぺん)@\(^o^)/ 2015/02/14(土) 19:32:31.55 ID:RixXcBpl
数日後 放課後

海未(あれから数日立ちましたが、ことりが一度も学校に来ていません・・・)

海未(ことりが穂乃果に告白したというのはどうやら私の勘違いだったようで、穂乃果は最近絵里と仲がいいみたいです)

海未(できれば様子を見にことりの家へ行きたいのですが校門に行くと必ず・・・)

女の子「海未さん、今日はショッピングに行きませんか?」

海未「その・・・友人が最近休んでいるので、お見舞いに行きたいのですが・・・」

女の子「そうですか、私よりその人の方が大切なんですね。あーあ、死んじゃおうかなぁ」

海未「わ、わかりました。なにを買いに行きましょうか」

女の子「わーい!海未さん大好き♡」

208: 名無しで叶える物語(はんぺん)@\(^o^)/ 2015/02/14(土) 19:33:18.98 ID:RixXcBpl
ことりの家


ことり「はぁーっ・・・」キュッキュッ

ことり(あはは、なんども窓に吐息を吹きかけて、海未ちゃんの名前書いて、なにやってるんだろ・・・)

ことり(べつにことりはお友達のままでも海未ちゃんの隣に居れたらそれでよかったのに・・・)

女の子『海未さんの彼女です』

ことり(海未ちゃんは優しいからきっと嫌々付き合ってるんだよ・・・)

海未『この方は私の彼女ですよ』

ことり(それでも、嘘でも嫌だよ・・・海未ちゃぁん・・・)ポロポロ

209: 名無しで叶える物語(はんぺん)@\(^o^)/ 2015/02/14(土) 19:34:07.09 ID:RixXcBpl
服屋

女の子「こんなのなんてどうですか?」

海未「これを私にですか!?こんなかわいいもの私には似合いませんよ・・・」

女の子「えー似合うと思うのになぁ」

海未(たしかにかわいいワンピースですね。こういうワンピースはさぞかしことりに似合うんでしょうね。あそこにあるつばの大きな帽子と合わせたらきっと素敵です)

女の子「どうですか?似合いますか?」

海未「え?あ、はい。似合ってますよ」

女の子「・・・」

210: 名無しで叶える物語(はんぺん)@\(^o^)/ 2015/02/14(土) 19:34:51.02 ID:RixXcBpl
女の子「あー私おなかすいちゃったなぁ」

海未「どこがいいですか?」

女の子「いいんですかぁ?服も買ってもらっちゃったのに」

海未「多少の持ち合わせはあるので平気ですよ」

女の子「お金持ちアピールですか?むかつくんですけど。ぶっちゃけ海未さんかわいい服とか似合わないですよね」

海未「・・・・・・。すみません、癪に障りましか?なるべく気を付けるようにしますね」ニコッ

211: 名無しで叶える物語(はんぺん)@\(^o^)/ 2015/02/14(土) 19:35:50.61 ID:RixXcBpl
女の子「っ!なんでそんなしゃべり方なんですか?カッコつけてるつもりですか?」

海未「いえ、そんなつもりは・・・」

女の子「あーそっかーことりさんに気に入られたいんでしょ?海未さんもだけどあの人も変ですよねぇ」

海未「ッ!」パシンッ

女の子「・・・痛いんですけど」

海未「私の事は別にいいです。好きなだけおっしゃってください。でもことりの事は聞き流せません」

女の子「・・・絶対に許さないから・・・」

海未「確かに手を挙げたのは私も大人げなかったです。すみません。ですが子供のように駄々をこねるのはもうやめませんか?人に当たっても貴方の心のモヤは取れないでしょう?」

女の子「うるさい・・・うるさいうるさいうるさいっ・・・!」

212: 名無しで叶える物語(はんぺん)@\(^o^)/ 2015/02/14(土) 19:36:42.00 ID:RixXcBpl
ギュッ…


海未「もう強がらないでください。つらかったんですよね?あふれた気持ちを人にぶつけることしかできなかったんですよね?」

女の子「っ!・・・ほのかさんの、みゅーずなんか、こわれちゃえばいいのに・・・」ポロポロ

海未「過去ばかり気にしていては先には進めませんよ?恋愛に疎い私が言うのも変ですが、過去の恋愛を踏み台に羽ばたいて、そうして恋人たちは運命の相手と巡り合うと思うのです」

女の子「それって初恋は上手くいかないってことじゃないですか・・・」ポロポロ

海未「いえ、同じ相手にも言えることですよ。すぐにあきらめるのではなく、振られた恋愛を踏み台に同じ相手に再度アタックする。そしたらチャンスが来るかもしれません。まぁ踏み台なしで運命の相手と会えるのが一番ですがね」ニコッ

女の子「グスッ・・・ひどいこと言ってすみませんでした。海未さんの言うとおり私、次の恋愛頑張ってみます!」

海未「はい、私も応援してますね。っと、ショッピングの途中で悪いのですが、お見舞いに向かってもいいでしょうか・・・?」

女の子「仕方ないです。少しの間ですが私のわがままに付き合ってくれてありがとうございました」

海未「またつらいことがあれば相談に乗りますから、いつでも言ってくださいね。それではっ!」



女の子(海未さん、かっこいいかも・・・♡)

213: 名無しで叶える物語(はんぺん)@\(^o^)/ 2015/02/14(土) 19:37:32.26 ID:RixXcBpl
ことりの部屋


ことり「Zzz・・・ぅみちゃー・・・」

海未「ここにいますよー」ヒソヒソ

ことり「んみちゃー・・・?・・・・・・海未ちゃん!?」

海未「はい園田海未ですよ」

ことり「な、なんでことりの部屋にいるの!?」

海未「私は寝てるなら帰ると言ったのですが、ことりのお母様が無理やり・・・」

ことり「寝顔見たの!?」

海未「ええ、とてもかわいらしかったです」

ことり「う、海未ちゃんのばかぁー!」バシンバシン

海未「こと、ことり!枕で叩かないでください!」

214: 名無しで叶える物語(はんぺん)@\(^o^)/ 2015/02/14(土) 19:38:13.75 ID:RixXcBpl
ことり「・・・・・・なんできたの・・・あの子に怒られちゃうよ・・・?」

海未「それが見事に振られてしまいまして、ことりのことが心配なので来ました」

ことり(本当は振られたわけじゃないんだろうな・・・優しいんだから・・・)

海未「あ、それと枕元に私の名前が書かれた小袋があったのでいただきました」

ことり「ええ!?チョコ食べたの!?あれバレンタインデーの日に作ったやつだけど大丈夫かな・・・」

海未「おいしかったですよ?」

ことり「んー、そういうことじゃないんだけどなぁ・・・あ、口元にチョコついてるよ」

海未「ん・・・・・・取れましたか?」

ことり「そこじゃなくてぇ、こーこ」チュッ

海未「ここここここことり!?///」

ことり「えへへ///ほんとだ、おいしいね♡」

海未「」プシュー

ことり「あれ、海未ちゃん?ウ、ウミチャー!?お母さん大変!海未ちゃんがゆでだこみたいになっちゃったよぉ~!!」アセアセ

215: 名無しで叶える物語(はんぺん)@\(^o^)/ 2015/02/14(土) 19:39:18.02 ID:RixXcBpl
翌日の登校中

ことり「ウミチャー♡」ギュゥッ

海未「こ、ことり!くっつきすぎですっ!む、むねがっ!!///」(昨日の事もあって心臓が・・・!)ドキドキ

穂乃果「いやぁ、前にも増して仲良くなったようでよかったよかった!ね、ぅえりちゃん!」スリスリ

絵里「そうね、仲がよくて何よりだわ穂乃果」ナデナデ

女の子「あ、海未さーん!」

海未「おや、あなたは・・・」
穂乃果「あれ、あの子・・・」

ことり「海未ちゃん?」ギュッ
絵里「穂乃果?」ガシッ

海未「い、痛いですことり!二の腕をつねるのやめてくださいっ!」
穂乃果「痛い!痛いよぅえりちゃん!頭つかまないでっ!」

女の子「私、穂乃果さんの事はきっぱり諦めました。これからは海未さんにアタックします!」

海未「そうですか。新しい恋愛対象を私にしたんですね・・・ってなんでですかー!」

女の子「海未さんに言われた通り、私諦めずに何度もアタックしますからっ!」

海未「たしかに言いましたが・・・」

女の子「これからも追いかけ続けますからねっ!」

ことり「海未ちゃんの浮気者ーーーー!!」ダッ

海未「浮気者ということはそれって私たち付き合ってるってことに・・・///じゃなくて待ってくださいことりー!!」


ことうみ編完

229: ◆BONWDOxtQHc8 (庭)@\(^o^)/ 2015/02/21(土) 14:30:19.72 ID:aRbYxDpZ
ある日の放課後

花陽「ま、まって凛ちゃんっ!」

凛「どうしたのかよちん?」

花陽「最近何かあったの・・・?」

凛「へ・・・?とくになにもないよ?」

花陽「最近花陽とあんまりお話ししてくれないし、よそよそしい気がして」

凛「き、気のせいだよ!凛用事思い出したから先に帰るねっ!」タッタッ

花陽「凛ちゃん・・・」

230: ◆BONWDOxtQHc8 (庭)@\(^o^)/ 2015/02/21(土) 14:40:28.37 ID:aRbYxDpZ
真姫「どうしたのよ、廊下の真ん中で突っ立てるなんて」

花陽「真姫ちゃん・・・どうしよう、私凛ちゃんに嫌われたのかな・・・」

真姫「なに?喧嘩でもしたの?」

花陽「そんなことないと思うんだけど、凛ちゃんが最近私との距離を置いてる気がして」

真姫「凛に直接聞いたの?」

花陽「うん・・・でもはぐらかすようにして先に帰っちゃった」

真姫「もしかして凛に彼氏とか・・・?」

花陽「え・・・」

真姫「冗談よ。なに暗い顔してるのよ。それに凛に彼氏なんてできるわけないでしょ、私だっていないのに」

花陽「でも凛ちゃんかわいいから・・・」

真姫「ちょ、チョット!私は!?」

花陽「可愛いよ?」

真姫「ヴぇええ///」

231: ◆BONWDOxtQHc8 (庭)@\(^o^)/ 2015/02/21(土) 14:50:57.16 ID:aRbYxDpZ
真姫「最近の凛の特徴としては、帰るのが早いのと、花陽とあまり話ししてくれないってことよね」

花陽「うん・・・」

真姫「花陽に対してなにか隠し事があるんじゃない?凛の事だから隠し事苦手だろうし、花陽から離れることで気づかれないようにしてる・・・とか」

花陽「うーん・・・でも特に隠されるようなことなんて思いつかないよ・・・」

真姫「うじうじ話してても解決しないわ。明日私が直接問いただしてあげる」

花陽「そ、そんな!これは花陽と凛の問題だし・・・」

真姫「私も友達でしょ。少しは頼りなさいよ」

花陽「真姫ちゃん・・・!」

232: ◆BONWDOxtQHc8 (庭)@\(^o^)/ 2015/02/21(土) 15:03:02.18 ID:aRbYxDpZ
帰り道

真姫(花陽にはああいったものの、無理に聞き出そうとしても意固地になってより聞きづらくなるわよね)

絵里「かしこいかわいい~?」

穂乃果「ぅえりちゃんっ!!」

絵里「そこはエリーチカでしょ穂乃果」

穂乃果「ぅえりーちかっ!」

絵里「ハラショー!」

真姫(バカップル・・・。あの二人に相談するのは悪手ね)

絵里「あら、真姫じゃない!どうしたの相談してほしそうな顔して?」

真姫「え・・・、まぁ、うん、そうね、ちょっと聞いてくれる?」(一応上級生だしね・・・)

233: ◆BONWDOxtQHc8 (庭)@\(^o^)/ 2015/02/21(土) 15:25:22.92 ID:aRbYxDpZ
絵里「そうねぇ・・・そういうのはやっぱり本人同士で気持ちをぶつけ合うのが一番じゃないかしらね」

真姫「?・・・どういうことよ」

絵里「最近の私の教訓なんだけど、相手の気持ちがわからない時は、自分の気持ちを相手に先に言うと、相手も心開いてくれるんじゃないかしら」

穂乃果「ぅえりちゃん///」

真姫「でもそれじゃあ私のすることがないじゃない。私は友達が困ってる時にただ見てるだけなんてできないわ」

絵里「何もしないっていうのも大切なことなのよ?」

真姫「意味わかんない。いいわよ、私は私で動くから。それじゃ」

絵里「真姫・・・」

237: ◆BONWDOxtQHc8 (庭)@\(^o^)/ 2015/02/22(日) 17:01:52.53 ID:t9ztEqXy
真姫「明日聞くって言ったけど、だんだんイライラしてきたわ。直接聞きだしたやるんだからっ!!」

凛「まきちゃん凛の家の前で叫ばないでほしいにゃー」

真姫「凛!ちょっと話があるんだけどっ!」

凛「うん、凛も真姫ちゃんにお話があるんだ・・・」

真姫「え?」

238: ◆BONWDOxtQHc8 (庭)@\(^o^)/ 2015/02/22(日) 17:43:49.20 ID:t9ztEqXy
凛「まきちゃんのおとうさんて病院の先生なんだよね?あ、でもやっぱり病院に直接行った方が・・・」

真姫「なにか病気なの?少しくらいの医学の知識ならあるから、とりあえずどんな症状か言ってみて?」

凛「凛ね、最近かよちんを見てると胸がキューって苦しくなるんだけど・・・」

真姫「・・・・・・はぁ?」

凛「うぅ・・・凛しんじゃうの・・・?」

真姫「そうね、確かに治りにくい病気かも」

凛「やっぱり・・・」

239: ◆BONWDOxtQHc8 (庭)@\(^o^)/ 2015/02/22(日) 17:48:43.44 ID:t9ztEqXy
真姫「たとえば私と花陽が仲良くしてたりしたらどうなるの・・・?」

凛「もやもやするかも・・・」

真姫「じゃあ花陽が凛に抱き着いたら?」

凛「やだなーまきちゃん、そんなの凛からよく・・・・・・!///」ボンッ

真姫「・・・重症ね」

凛「えぇ!?」

240: ◆BONWDOxtQHc8 (庭)@\(^o^)/ 2015/02/22(日) 18:40:30.43 ID:t9ztEqXy
真姫「治すのは簡単よ、花陽に向き合うことね。悔しいけどエリーの言う通りだったわね」

凛「えりちゃん?」

真姫「こっちの話よ。いい?凛。明日ちゃんと花陽と話し合うのよ」

凛「わかったよ・・・」

真姫「早く治さないと大変なことになるかもしれないからね」

凛「はーい・・・」

244: ◆BONWDOxtQHc8 (庭)@\(^o^)/ 2015/02/25(水) 16:29:22.62 ID:h7cL92MC
凛の部屋

凛「なんでかよちんを見ると苦しくなるんだろ?」

凛「凛は別にかよちんのこと嫌いなわけじゃないのに・・・」

凛「むしろ大好きだよ!」

凛「か、顔が熱くなってきたよ~///」

凛「風邪かもしれないし早く寝ないと!」

凛「Zzz...」

245: ◆BONWDOxtQHc8 (庭)@\(^o^)/ 2015/02/25(水) 16:43:54.65 ID:h7cL92MC
花陽の部屋


携帯[凛の件だけど心配いらないと思わ。明日凛から謝るように言っといたから]

花陽「凛ちゃんは別に謝る必要はないと思うけど・・・また仲良くできるならそれでいいんだ。でも花陽のために動いてくれて嬉しかったよ。ありがとう真姫ちゃんっと・・・」ポチポチ

花陽(明日は一緒に学校行ってくれるのかなぁ・・・)

花陽「凛ちゃん明日は一緒に学校行こうねっと」ポチポチ

花陽「・・・・・・」

花陽(凛ちゃん寝ちゃったのかなぁ・・・花陽も寝よ・・・)

花陽「・・・凛ちゃん・・・・・・Zzz・・・」

246: ◆BONWDOxtQHc8 (庭)@\(^o^)/ 2015/02/25(水) 16:47:19.04 ID:h7cL92MC
翌朝 凛の部屋


凛「んーっ!よく眠ったにゃー!」ガバッ

凛「って遅刻だーーっ!!」

凛「なんでママ起こしてくれなかったの~!!」ドタバタ


凛「いってきまーす!!」

247: ◆BONWDOxtQHc8 (庭)@\(^o^)/ 2015/02/25(水) 16:52:24.17 ID:h7cL92MC
いつもの待ち合わせ場所


花陽(凛ちゃん遅いなぁ・・・メールもお返事なかったし花陽とはやっぱり仲良くしたくないのかなぁ・・・)

おじさん「君々、なかなかのナイスバデェしてるねぇ。君グラビアとかに興味ないかなぁ?」ニヤニヤ

花陽「その・・・花陽は・・・ダレカタスケテー!!」


凛「凛キーック!」ドギャン

おじさん「ぐはあぁ!!」

凛「かよちんを守り隊リーダー星空凛、ただいま参上!」ビシッ

花陽「凛ちゃん!」

248: ◆BONWDOxtQHc8 (庭)@\(^o^)/ 2015/02/25(水) 16:59:37.18 ID:h7cL92MC
凛「かよちんが嫌がってるからやめるにゃ!」

おじさん「あいたたた・・・君ぃおじさんが変な人にでも見えたのかい?」

凛「かよちんが可愛いからきっとナンパしてたんでしょ?」

おじさん「確かにかわいいけど違うよ~、はいこれ名刺」

花陽「こ、これはっ!!」

249: ◆BONWDOxtQHc8 (庭)@\(^o^)/ 2015/02/25(水) 17:04:51.45 ID:h7cL92MC
かよちんが言うにはすごく有名な芸能事務所の人だったらしいにゃ
あのあと二人でいっぱい謝ったけど、あのおじさんが怪しいのがいけないと凛は思いました
おじさんも謝ってくれたので、凛も許してあげたよ?
おじさんが帰るときにアイスを奢ってくれたので、学校も遅刻確定だから二人でのんびり公園でアイスを食べてから行くことにしたんだ♪
まきちゃんに言われてたしいい機会だよね


でも何を話せばいいのかな・・・
今まで普通にお話しできたのになぁ~

250: ◆BONWDOxtQHc8 (庭)@\(^o^)/ 2015/02/25(水) 17:14:47.31 ID:h7cL92MC
凛「・・・お、おいしいねアイス!」アセアセ

花陽「そうだねぇ~」

凛「えっとえっと・・・」アセアセ

花陽「花陽ね、凛ちゃんに嫌われたと思ってたんだぁ・・・」

凛「えっ、そんなことないよっ!?」

花陽「うん、さっき凛ちゃんが助けに来てくれたとき嫌われたわけじゃないってわかったし、何よりうれしかったよ」

凛「あはは、でも凛の勘違いでかよちんを巻き込んじゃってごめんね?」

花陽「ううん!困ってたのは本当だし、それに子供のころ思い出しちゃった」

凛「子供のころ?」

252: ◆BONWDOxtQHc8 (庭)@\(^o^)/ 2015/02/25(水) 17:21:46.75 ID:h7cL92MC
花陽「凛ちゃんはいつも私のそばにいてくれて、困ったときには王子様みたいに花陽を助けてくれたの」

花陽「だからね、ずっと一緒にいた凛ちゃんが最近離れて行くような気がしてすごく怖かったの」

花陽「王子様みたいだった凛ちゃんがどんどんかわいくなっていくから、うれしい反面誰かに取られちゃうんじゃないかって不安で・・・」

花陽「おかしいよね、別に凛ちゃんは花陽だけの凛ちゃんじゃないのに」

凛「よかった・・・」

花陽「え?」

253: ◆BONWDOxtQHc8 (庭)@\(^o^)/ 2015/02/25(水) 17:30:09.50 ID:h7cL92MC
凛「凛もずっとかよちんがかわいいから誰かに取られるんじゃないかって心配してたんだよ?」

凛「かよちんが他の子と仲良くしてるの見たらここがキューって締め付けられるように苦しくなるんだ」

凛「でも凛とおんなじようにかよちんが思ってくれてたってわかったらここに絡まってた気持ちが解けちゃった」

凛「ありがとーかよちん♪」

凛「それにかよちんはよく凛に助けられてたって言うけど、凛だってかよちんに助けられてたんだよ?」

凛「かよちんが困ってるときは必ずそばにいるし、凛が困ってるときはかよちんにもそばにいてほしいな」

凛「これからもずっとお友達でいてくださいっ!」

254: ◆BONWDOxtQHc8 (庭)@\(^o^)/ 2015/02/25(水) 17:42:46.44 ID:h7cL92MC
花陽「もちろんだよ凛ちゃんっ!」ギュー

凛「よかったぁ~。もしかよちんが結婚しても凛はそばに居たいな」

花陽「花陽も凛ちゃんが結婚してもそばに居させてね?」

凛「ほんと?かよちんだいすきにゃ~」ギュー

花陽「えぇっ!?///」

凛「どうしたのかよちん?」

花陽「な、なんでもないよぉ!?」

凛「あ、ほっぺにアイスついてるよ~」チュッ

花陽「リンチャン!?///」

凛「かよちん顔真っ赤だよ?もしかしてやっぱり凛が風邪ひいてて移しちゃったのかな・・・」

花陽「り、凛ちゃんもアイスついてるよぉ!?」チュッ

凛「にゃ!?///か、顔が熱くなってきたにゃ~///」

花陽「これはね、たぶん風邪じゃないと思うな」

凛「それじゃあなんなのかな・・・?」

花陽「うん、それはね・・・」



りんぱな編 完

259: ◆BONWDOxtQHc8 (庭)@\(^o^)/ 2015/03/01(日) 03:16:40.34 ID:Jk617vJC
バレンタインデー

真姫(好きな人にチョコをあげる日、ね)

真姫(なんで顔が浮かぶのよ)

真姫(むかつく)

真姫(腹立たしい)

真姫(イライラする)

真姫(モヤモヤする)

真姫(でもそれを上回るほどに・・・・・・好き)



真姫「うじうじしてるのは性に合わないわよね」

262: ◆BONWDOxtQHc8 (庭)@\(^o^)/ 2015/03/02(月) 14:40:12.78 ID:qL2f3xNu
にこ「ふー、なんだかんだ上手くいきそうでよかったわね」

希「そうやねぇ。やっぱりえりちには幸せになってほしいからね」

にこ「にこよりも?」

希「それは比べられんよ~」

にこ「でしょうね。もしここでにこを選ぶような奴なら最初から好きにならないし。ま、にこは希に一番幸せになってほしいけど」

希「にこっち・・・♡」トゥンク

にこ「希・・・」

真姫「ちょっといいかしらっ!」ガラッ

にこ・希「「ぎゃああああっ!!!」」

263: ◆BONWDOxtQHc8 (庭)@\(^o^)/ 2015/03/02(月) 14:47:14.14 ID:qL2f3xNu
真姫「なにやってるのよあんたたち」

にこ「あーあれよ、希の目にゴミが入ったから取ってあげようと思って」

希「そ、そうなんよ!おかげさんで遠くまでよう見えるわー」

真姫「その割には顔近すぎだと思うんだけど・・・まぁいいわ。希、話があるんだけど来てくれる?」

にこ「ここで話せばいいじゃない?」

希「にこっちには話せないことなんやろ?」(にこっち鈍いなぁ。どう考えてもこんな日にうちに相談って、決まってるやん)

真姫「ま、そんなところね」

希「じゃあ行ってくるけどええ子で待ってるんよ?」

にこ「にこは子供じゃないわよっ!?」

264: ◆BONWDOxtQHc8 (庭)@\(^o^)/ 2015/03/02(月) 14:52:10.26 ID:qL2f3xNu
にこ(うひひ、なーんてね、どうせこんなところでしょ)


希『話ってなんなん?』

真姫『にこちゃんと別れてくれない?』

希『え、それってどういう意味なん・・・?』

真姫『私にこちゃんが好きなの』

希『そんなっ!うちかてにこっちが好きや!』

真姫『ならどっちがにこちゃんに愛されてるか勝負よ!』

希『ええよ、望むところや!』


にこ(かぁーっ!もてる女はつらいにこぉー)ニヤニヤ


ガラッ

にこ「あら、はやかったのね希」

希「どうしよにこっち・・・まきちゃんに告白されちゃった」

にこ「・・・え?」

265: ◆BONWDOxtQHc8 (庭)@\(^o^)/ 2015/03/02(月) 15:05:58.61 ID:qL2f3xNu
希「てっきり恋愛相談やと思ったのに・・・」

にこ「それで、あんたはなんて答えたのよ」

希「ちょっと考えさせてって・・・」

にこ「はぁ!?」

希「うちかてちゃんとにこっちと付きあってること言ったんよ?でも真姫ちゃんはそれでもかまわないって・・・」

にこ「あいつなんて神経してんのよ・・・まあいいわ、私たちしばらく会うのはやめましょ」

希「なんでなん!?」

にこ「今の中途半端な気持ちのままで、にことは会ってほしくない。いい?告白されたのはあんたなんだから、ちゃんと答えだすのよ」デコピン

希「うちには選べんよ・・・どっちの事も大切だし・・・」

にこ「あんたねぇ、ふつう付き合ってる人の前でそういうこと言う?」

希「あ、ごめん・・・」

にこ「今回はきっぱり断れない性格のあんたが悪い。・・・希が出した答えならにこは文句言わないから、自分の気持ちに向き合いなさい」

希「そんな寂しいこと言わないでにこっち・・・」

にこ「うじうじしてるのは嫌いよ。それじゃあね。ついて来たら本当に絶交するから」ダッ

希「にこっち・・・」ジワ

266: ◆BONWDOxtQHc8 (庭)@\(^o^)/ 2015/03/03(火) 00:28:54.68 ID:ImqKvZZY
公園


にこ(なんなのよっ!なんでにこのこと選んでくれないのよ)ポロポロ

凛「にこちゃんどうしたのこんなところで?」

にこ「凛!?」

凛「なにかあったの?」

にこ「な、なにもないわよっ!ほっといて!」

凛「そうはみえないけど・・・。ねぇ、もし凛がここで泣いてて、それをにこちゃんが見つけたらほっとかないでしょ?」

にこ「・・・見捨てる」

凛「でしょー・・・ってえぇ!?にこちゃんひどいにゃー!!」

にこ「嘘よ。絶対にほっとかないわ。・・・少し聞いてくれる?」

267: ◆BONWDOxtQHc8 (庭)@\(^o^)/ 2015/03/03(火) 00:29:18.17 ID:ImqKvZZY
凛「まきちゃんが・・・」

にこ「私をすぐに選べない希の性格はわかってはいるけど、やっぱり自信なくしちゃってね」

凛「あ、アイスとけちゃうからにこちゃんにあげるね」

にこ「ありがと・・・じゃなくて!あんたちゃんとにこの話聞いてるの!?」

凛「やだなーちゃんと聞いてるよー。でも凛恋愛経験ないし、いまにこちゃんとのぞみちゃんが付き合ってるのを知って動揺が隠せないにゃ」

にこ「はぁ・・・そうだったわね。それじゃあ花陽に告白した人が現れたらあんたはどうするの?」

凛「べつに凛は・・・」ズキッ

にこ「ココ、痛くなったでしょ?」

凛「なんなのこれ、もしかして病気!?」アセアセ

にこ「みたいなものね。好きだからこそどんどん苦しくなるの。しばらく希の顔は見れそうにないわ」

凛「凛もかよちんに会わない方がいいのかな・・・」

にこ「凛は大丈夫よ、さっきのはたとえ話なんだし。凛のおかげで少し楽になったわ。じゃあね」

凛「う、うん!ばいばいにこちゃん!」

268: ◆BONWDOxtQHc8 (庭)@\(^o^)/ 2015/03/03(火) 00:30:57.43 ID:ImqKvZZY
希の家

携帯[のんたんやー!えりち電話に何度かけても出んからメールしたんやけど、明日パーッと発散しに出かけん?にこっちがなんでもおごってくれるいう話やから]
携帯[こういう時はいっぱい食べて忘れるんが一番よ?じゃあ明日の11時に駅前な♪来んかったらにこっちがひどい目会うからね(笑)]

希「送信っと・・・」

希「あはは、またにこっちにおこられちゃうかもなぁ。自分の問題を後回しにして・・・」

にこ『あんたは人のことばっかり考えてないで自分の事も大切にしなさいよっ!!』

希(にこっちはいつも本気でうちのこと考えてくれて、それがうれしくて大好きで・・・)

真姫『希の事が好きなの。いつも他人のために一生懸命になれるあなたが好き』

希(真姫ちゃんはうちがにこっちに想うように、うちのことを好きって言ってくれた)

希(どこか危ういお姫様。ほっとけない後輩。大切なメンバー。そんな真姫ちゃんから告白されて、正直うれしかった)

希(どこか誰かに頼ることを、寄り添うことを避けていた真姫ちゃんが、うちの差し伸べた手をしっかりつかんでくれたような気がしてうれしかった)

希(だからすぐに断れなかった。・・・にこっちが怒るのも当然)

269: ◆BONWDOxtQHc8 (庭)@\(^o^)/ 2015/03/03(火) 00:33:18.78 ID:ImqKvZZY
真姫の家

真姫(希は今頃悩んでることでしょうね)

真姫(ふふっ、いい気味だわ)

真姫(私が希を想ってもやもやした分は悩んでもらわないとね)



真姫(たぶん私はフられる)

真姫(希の性格をわかってて最低なことをした)

真姫(そんなのはわかってる)

真姫(だから気持ちを伝えないなんて馬鹿げてるわ)



真姫(・・・もう一つの伝えられない私の想いは・・・)

273: ◆BONWDOxtQHc8 (庭)@\(^o^)/ 2015/03/05(木) 00:14:08.53 ID:/v4uZYdP
翌日

希(今日はおうちでゆっくり考えよ・・・)


真姫(気分転換にお散歩しましょ)


にこ(家に居ても暗くなるだけよね)

274: ◆BONWDOxtQHc8 (庭)@\(^o^)/ 2015/03/05(木) 00:24:49.77 ID:/v4uZYdP
散歩道


真姫・にこ((で、一番会いたくないのに会うわけね))

真姫「なんでにこちゃんがここにいるわけ?」

にこ「はぁ?あんたが私の前に現れたんでしょ?」

真姫「はぁ!?にこちゃんがあとから現れたんじゃないっ!」

にこ「なによ!」

真姫「なんなのよ!?」

真姫・にこ「「ふんっ!」」プイッ


にこ「・・・はぁ、ちょっと話があんだけど」

真姫「私はないわ」

にこ「あんたになくてもにこにはあるのっ!」

真姫「・・・わかったわよ」

275: ◆BONWDOxtQHc8 (庭)@\(^o^)/ 2015/03/05(木) 00:35:15.29 ID:/v4uZYdP
にこ「希のこと真剣なの?」

真姫「遊びだったら?」

にこ「ぶっ飛ばす」

真姫「真剣よ。じゃなかったらにこちゃんと希の邪魔なんてしないわよ」

にこ「そう。少し安心したわ。まぁあんたが冗談でこんなこと言うとは思えなかったし、あんたから直接聞けて良かったわ」

真姫「にこちゃんは別れる気はないんでしょ・・・?」

にこ「あっったりまえでしょっ!って前のにこなら言えたんでしょうね・・・」

真姫「どういうこと?」

276: ◆BONWDOxtQHc8 (庭)@\(^o^)/ 2015/03/05(木) 00:46:12.56 ID:/v4uZYdP
にこ「希はすぐに私を選んでくれなかった。だから自信なくしちゃってね・・・。ほんとににこのこと選んでくれるのかしら」

真姫「ばっっっっっかじゃないの?」

にこ「はぁ゛!?」

真姫「にこちゃんなら無理やりでも希を取らなきゃ負けるって覚悟してた私がバカみたいじゃない!あーもういいわ、そんなんじゃ希が私のところに来るのも時間の問題ね」

にこ「ちょ、ちょっとそれどういう・・・」

真姫「もう手加減しないってことよ。今の腑抜けたにこちゃんなんかに希は渡さないから」

にこ「・・・・・・」

真姫「なに?怖気づいた?」

にこ「こっちが悩んでるのに好きかって言ってくれるじゃない!絶対真姫ちゃんには希を渡したりしないんだからっ!!!」

真姫(ふふっ、それでこそにこちゃんね♪)

278: ◆BONWDOxtQHc8 (庭)@\(^o^)/ 2015/03/05(木) 14:48:32.45 ID:/v4uZYdP
登校中

希「あ、あの・・・二人ともこれはいったい・・・」

にこ「なによ」ギュー

真姫「文句あるの?」ギュー

希「いや、文句というか両腕を組まれると歩きづらいなぁって・・・」

にこ「にこに腕組みされてるのに嬉しくないの?」ウルウル

希「そういうわけじゃなくて、二人にくっつかれると歩きづらいやん?」

真姫「希が嫌がってるでしょ!にこちゃん離れなさいよぉー!」

にこ「真姫ちゃんにくっつかれて困ってるのよっ!ねぇ希?」

希「にこっちしばらくうちと会わないんじゃなかったの?」

真姫「って希は言ってるけど?」

にこ「に゛こ゛!?」

279: ◆BONWDOxtQHc8 (庭)@\(^o^)/ 2015/03/05(木) 14:58:13.20 ID:/v4uZYdP
にこ「土日会わなかったじゃない!」

真姫「それしばらくって言わないでしょっ!!」

希「まぁまぁ、仲良う行こか?」

にこ・真姫「「誰のせいよっ!?」」

希「えぇっ!?」

にこ「これはお仕置きするしかないわね」

真姫「そうねにこちゃん」

希「あ、あれ、二人とも喧嘩してたんじゃないん・・・?ちょ、真姫ちゃん離して・・・?」

にこ「わしわしMAXよっ!!」

希「それはうちの専売特許やん!!いやあぁぁぁ」

280: ◆BONWDOxtQHc8 (庭)@\(^o^)/ 2015/03/05(木) 15:12:12.83 ID:/v4uZYdP
女子トイレ

三年女子A「今朝の見た?」

三年女子B「あー東條さんね。一年生とにこたんといちゃいちゃしてたね」

A「まぢむかつくんですけど(笑)」

B「それなー」

A「あたし絢瀬さん狙ってたのにさぁ~いつもあいつが居て手出せなかったのに、あぁやっていろんな子手出してるわけじゃん?」

B「私もにこたん狙ってたのにむかつく~!ってかさ、あの一年生西木野さんだよね、玉の輿でも狙ってんのかな」

A「あたしらが社会の厳しさ教えるべきじゃね?」

B「さんせーい」

282: ◆BONWDOxtQHc8 (庭)@\(^o^)/ 2015/03/05(木) 15:23:49.21 ID:/v4uZYdP
休み時間

真姫「希来てあげたわよ」

にこ「休み時間にいちいち来なくていいから」

真姫「なんでにこちゃんに指図されなきゃいけないのよ!」

希「上級生の教室って来づらいのにありがとな♪」

真姫「べ、別に私が好きで来てるだけだし」クルクル

にこ「希は真姫に甘いのよっ!」

希「ん~?にこっちもうちに甘えたいん?」

にこ「はぁ!?そんなわけないでしょ!?///」

A「ねぇ東條さんちょっといいかな。話しあるんだけど」

希「?」

にこ・真姫((まさかライバルじゃ・・・))

291: ◆BONWDOxtQHc8 (庭)@\(^o^)/ 2015/03/11(水) 18:24:26.10 ID:61wIClCj
希「それでなんの話なん?」

A「東條さんの占いがよく当たるって聞いたから、放課後占ってくれないかな?」

希「べつにええよー。二人ともそういうわけだから、先に帰っといてな?」

にこ「終わるまで待ってるわよ」

A「待たれると落ち着いて聞けないからできれば帰ってくれるとありがたいんだけど」

真姫「なによその言い方」

希「まぁまぁそんなこと言わんと、ね?」

にこ「しょーがないわね。真姫、今日は一緒に帰るわよ」

真姫「わかったわよ」

292: ◆BONWDOxtQHc8 (庭)@\(^o^)/ 2015/03/11(水) 18:29:08.40 ID:61wIClCj
放課後

にこ「それじゃあ先に帰ってるわね」

希「迷わないよう気を付けるんよー」

にこ「子ども扱いすんな!」

希「あはは」

にこ「あんまり遅くまで居残ってるんじゃないわよ。あんたも女の子なんだから夜道は危ないでしょ?」

希「はーいおかぁさん」

にこ「誰がお母さんよ!!・・・じゃあね」

希「また明日ね♪」

293: ◆BONWDOxtQHc8 (庭)@\(^o^)/ 2015/03/11(水) 18:36:08.38 ID:61wIClCj
A「東條さん、教室では恥ずかしいからちょっとついてきてくれる?」

希「ええよー」

A「空き教室があったからそこでいい?」

希「どこでも大丈夫!うちにはこのカードがさえあれば占えるから♪」

A「そう、それはありがたいわ」ニヤ

294: ◆BONWDOxtQHc8 (庭)@\(^o^)/ 2015/03/11(水) 18:46:18.13 ID:61wIClCj
一年教室

にこ「お待たせ」

真姫「にこちゃんおそい!」

にこ「ごめ・・・ってかふつう年下のあんたが迎え来るべきでしょう!?」

真姫「そんなの関係ないわよ!にこちゃんがこっちに来るって言うから待ってたんじゃない!」

にこ「それはそうだけど・・・。って言うかあんたにはいろいろ話したいことがあったの!」

真姫「この間話したばっかりじゃない!」

にこ「まだ終わってないの!」(希が終わるまでいい暇つぶしニコ♪)

295: ◆BONWDOxtQHc8 (庭)@\(^o^)/ 2015/03/11(水) 18:55:29.35 ID:61wIClCj
空き教室

希「さてと、それじゃあ早速占ってあげよう♪悩んどるんは恋愛関係でええんの?」

A「うん恋愛の事だね」

希「ふむふむ、それじゃあまずはカードをよーっく切ってー」

B(今だ!)ガバッ

希「なに!?」

A「羽交い絞め♡」

希「悪い冗談やね・・・早めに手離してくれたら叫ぶんはやめとくよ?学校やめとうないやろ?」

A「叫ぼうとしたら叫べないようにサクッとナイフでほっぺに穴開けるから安心してね」

希「・・・そんなん女の子が持つようなもんやないよ?」

B(そこまでやるって聞いてない!!)

296: ◆BONWDOxtQHc8 (庭)@\(^o^)/ 2015/03/11(水) 19:09:21.74 ID:61wIClCj
A「そうだなぁ顔に傷つけるのも面白いけど、スクールアイドルの東條さんはやらしい画像をネットにばらまかれた方がダメージあるかな?(笑)」

希「うちにそうとうな恨みがあるようやね・・・。よかったら話聞くよ?」

A「なに上から目線で話しかけてきてるの?あんた自分の立場わかってないでしょ?」ビリッ

希「・・・今ならまだ間に合うよ?考えなおそう?」

A「あーもうっ!うっさいなぁ!どうせそうやって絢瀬さんもたぶらかしたんでしょう?この体も使って」モミ

希「んっ・・・なんでえりちが出てくるん?うちとえりちはべつにそういう関係じゃ・・・」

B「にこたんとは?」

希「えっと・・・」

299: ◆BONWDOxtQHc8 (庭)@\(^o^)/ 2015/03/15(日) 18:04:46.56 ID:o9m4dtXu
A「てかさ、今日は一年生の子ともいちゃいちゃしてたよね?まぢケンカ売ってるよね」

希「あ、あれは・・・」

A「自分はモテモテだから恋愛相談のりますって?バカにしすぎでしょ」

希「違・・・うちそんなつもりじゃ・・・」ポロポロ

A「うぜー、もういい。その顔ずたずたにしてやるよ」

B「ちょ、それはさすがにまずいって・・・」

希(うちが優柔不断なせいで招いた結果なんやね・・・。この子のつらさを消すにはここでうちが・・・)

にこ『希』

希(ッ!やっぱり嫌や!にこっちにもう会えないなんて絶対に嫌や!助けて・・・)

希「助けてにこっちー!!」

A「こいつ大声出しやがって!!」

ガンッ!

300: ◆BONWDOxtQHc8 (庭)@\(^o^)/ 2015/03/15(日) 18:06:12.65 ID:o9m4dtXu
A「痛ッ・・・!鞄・・・?」

にこ「やめてくれる?希をいじめていいのは にこだけなんだけど」

希「に、にこっち!来たらあかん!この子ナイフもってるんよ!」

にこ「ちゃんと助っ人もいるから安心しなさい」

真姫「私が来たからにはもう安心していいわよ?」

絵里「ふふっ、通りすがりのキューティーパンサーよ!」

にこ・真姫「・・・・・・」

絵里(びびっと解決BiBi参上!の方がよかったかしら・・・)

301: ◆BONWDOxtQHc8 (庭)@\(^o^)/ 2015/03/15(日) 18:22:40.92 ID:o9m4dtXu
A「絢瀬さん・・・こ、これは・・・」

希(今えりちがこの子の前に来るんは絶対にだめやん!)

希「ち、違うんよえりち!ちょっと三人で演技の練習してて」

にこ「希!いい加減にしなさい!!この子はあんたのこと傷つけようとしたのよ!こんな時まで他人庇ってるんじゃないわよっ!!」

A「うぅ・・・わたしはただ東條さんがうらやましくて・・・いつもいつも絢瀬さんの傍に居れて・・・あたしだって絢瀬さんが好きなのに・・・」ポロポロ

にこ(この子前の私に似てる・・・もし希が絵里を選んでいたら・・・)

絵里「そう、ありがとう。でもごめんなさい。わたしには好きな人がいるの。それは希じゃない別の人よ」

A「そんな・・・じゃああたし・・・」

絵里「私もその人が告白されているのを見て、自暴自棄になって周りに迷惑かけちゃってね、だからあなたの気持ちはすごくわかるわ」

A「絢瀬さん・・・」

絵里「でも、あなたがやってることは、希だけじゃなくて、私も傷つけていることと同じことなのよ?自分の好きな人の大切な人を傷つけるって言うのはそういうことなの」

真姫「そうよ。そんなことしないでちゃんと正面からぶつかりなさいよ」

絵里「私はあなたの気持ちに今回は応えられなかったけど、きっとあなたにふさわしい相手が現れるはずよ、ね?」

A「そんな・・・」

B「その・・・私Aちゃんの事が・・・好きなの・・・」

A「えぇ!?」

322: ◆BONWDOxtQHc8 (ぎょうざ)@\(^o^)/ 2015/04/02(木) 14:36:38.49 ID:UWjKQ/Je
A「あ、あんた矢澤さんが好きなんじゃ・・・」

B「にこたんは別にファンなだけで別に・・・。それに好きじゃなかったらこんなことに付き合わないよ!」

A「う・・・///あ、ありがとう///」

B「っ///」

絵里「一件落着ってところかしら?反省もしてるみたいだし、今回の件は理事長には言わないであげるわ。それでいい、希?」

希「もちろん♪」

にこ・真姫「・・・」

324: ◆BONWDOxtQHc8 (ぎょうざ)@\(^o^)/ 2015/04/02(木) 14:55:54.28 ID:UWjKQ/Je
帰り道

希「ごめんなぁ二人とも、いろいろ巻き込んじゃって」

真姫「べ、べつにいいわよ」

にこ「ぜんっっぜんよくないわよっ!!」

希「だからあやまってるやん・・・」

にこ「そうじゃなくて!あんたねぇ、下手したら死ぬところだったのよ」

希「そんな大げさな・・・」

にこ「おおげさじゃないわよっ!!こっちがどれだけ心配したと・・・」ポロポロ

325: ◆BONWDOxtQHc8 (ぎょうざ)@\(^o^)/ 2015/04/02(木) 14:57:31.74 ID:UWjKQ/Je
>>323
すまぬ
スマホが規制で書けないから友人のPCで書き込み中

326: ◆BONWDOxtQHc8 (ぎょうざ)@\(^o^)/ 2015/04/02(木) 15:05:03.73 ID:UWjKQ/Je
希「ごめん・・・ごめんな、にこっち・・・」

にこ「もう良いわよ別に・・・無事だったんだし・・・」

真姫「・・・やっぱり希は、私じゃなくてにこちゃんを呼んだのね」

希「な、なんのことかわからんなぁ・・・?」

真姫「助けてにこっちー、だったかしら?」

希・にこ「「っ///」」

真姫「希がにこちゃんのことが好きってっことは十分わかったわ」

にこ「真姫・・・」

真姫「でも諦めないわよ?」

にこ「ちょっ、あんたねぇ!!」

真姫「それに・・・」

希「それに?」

327: ◆BONWDOxtQHc8 (ぎょうざ)@\(^o^)/ 2015/04/02(木) 15:11:45.06 ID:UWjKQ/Je
真姫「にこちゃんのことも諦めないわ♪」

にこ「は?」

希「え?」

真姫「私は好きなものは全部諦めない性格なの。だからにこちゃんも希もどっちも私のものにするわ♪」

希「どどどどどういうことなんにこっち!!!この浮気者~!!!」ポカポカッ

にこ「ちょ、いたい!あ、あんたにだけは言われたくないわよっ!!!」

真姫「ふふっ♪」





絵里「完全に私の事忘れられてるわね・・・。もうっ、帰ったら穂乃果に慰めてもらいましょ」ニヤニヤ


お わ り

引用元: 希「なぁにこっち。デートしよか?」