1: なにこれ ◆73vMHAoNWU 2009/11/30(月) 19:01:44.64 ID:+LQRfCWB0
ハルヒ「高校生と言えば万引きじゃない!いっぺんやってみましょうよ!」

キョン「なにを言っているんだ!?あれは犯罪だぞ!?」

みくる「なかなか面白そうでしゅね」

長門「‥やってみたい」

古泉「そうですよ?逮捕されるかもしれませんよ!?」

キョン「長門!それにみくるさんまで!」
古泉「みくるさん!涼宮さんを説得してください!」

5: なにこれ ◆73vMHAoNWU 2009/11/30(月) 19:03:41.67 ID:+LQRfCWB0
みくる「で、でも‥」ツカツカ

キョ・古「な、なんですか?」

みくる「のうお前ら、なめとったら殺すぞ‥?」ボソッ

キョン「はい!しましょう万引き!ね?しましょう!」

古泉「は、はい‥(悔しい!でも  ちゃう!)」ビ ビ 

ハルヒ「じゃあいくわよ!」

7: なにこれ ◆73vMHAoNWU 2009/11/30(月) 19:04:48.96 ID:+LQRfCWB0
~八百屋『亀田』前~
キョン「なんで八百屋なんだよ‥」

ハルヒ「いいじゃない!そんなことは>>1に聞いてよ!」

みくる「まあいいでしゅ。なにをぬすむんでしゅか?」

長門「ここはじゃがいもが適切と思われる」

古泉「なぜですか?長門さん」

長門「‥カレーの材料」

ハルヒ「まあいいわ!じゃがいもを盗むわよ!‥誰も見てないわね‥」
     ソーーッ
みくる「へくしゅ!」

一同「!?」

9: なにこれ ◆73vMHAoNWU 2009/11/30(月) 19:06:15.96 ID:+LQRfCWB0
店長「おいこら姉ちゃん!なにしとんじゃー!」

ハルヒ「なによ!いや‥あの‥ちょっと‥」モジモジ

店長「ちょっと奥来いや!後の奴らはここで待ってろ!」ガシッ

キョン「おいちょっと!まだハルヒはなにもしてnグエア」グシャッ!!!!!!

店長「どんなもんじゃーい!」

古泉「大丈夫ですか!?」

キョン「‥‥‥」ピクピクピク

ハルヒ「なんてことするのよ!」

>>3合成‥だよな‥

13: なにこれ ◆73vMHAoNWU 2009/11/30(月) 19:09:31.50 ID:+LQRfCWB0
店長「お前も逝けやーーーー!」シュッ

長門「ghくぃdgひあじこ@hs」

店長「な‥ちょっ‥おまっ‥シュッ」

ハルヒ「危なかったわね‥ありがとう有希!それにしてもみくるちゃん!なんでくしゃみするのよ!」

キョン「俺は万引きすることがどうかと思うが」クラクラ

みくる「あの店で万引きなんて、狂気の沙汰でしゅ」

ハルヒ「な、なんなのよみくるちゃんまで!」イライライライラ
ハルヒ「まあいいわ!物事に失敗はつきものよ!次の場所を>>14、選びなさい!」
1BOOKOFF
2TUTAYA 

16: なにこれ ◆73vMHAoNWU 2009/11/30(月) 19:17:11.97 ID:+LQRfCWB0
ハルヒ「今度は自衛隊駐屯地に行くわよ!」
ハルヒ「いろいろ面白いものがあるはずよ!」

一同「‥はい」
~自衛隊駐屯地前~
ハルヒ「ここが入り口のようね‥」
ハルヒ「誰もいないわ!そーーっと入りましょう!」

キョン「いや‥俺は遠慮しとくぞ 捕まったら殺されるらしいからな」

古泉「僕も遠慮させていただきます」

みくる「でしゅ」

ハルヒ「なによみんな意気地無しね!もういいわ、一人で行ってくる!」

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/30(月) 20:11:11.48 ID:sD/7e8oq0
キョン「…という展開になるのは目に見えてる。悪い事は言わんからやめとけ」

ハルヒ「はぁ?VIPのSSじゃあるまいし、そんなありえない展開になるわけないじゃない。
 だいたい古泉くんがみくるちゃーん、なんて言う訳ないし…あんた危ない薬かなにかやってるんじゃないの?」

みくる「ふぇぇ。>>5だなんて…キョンくんがわたしをそんな目で見てたんですかぁ?…ショックですぅ」

キョン「あ、いや、朝比奈さん、決してそういう訳ではなくて、その…ハルヒを説得するためにですね」

ハルヒ「…もういいわ。あたし一人でやるから…帰る」

キョン「おっ、おいっ!?」

ばたんっ

キョン「…いっちまった…。くそっ!なんとかしてハルヒに万引きなんて最低の犯罪行為を止めさせないと…。
 というか長門も古泉も見てないで少しは協力してくれよ」

古泉「最低、ですか。確かにそうかもしれませんが…しかし機関にとっては重要な業務の一部なんです。あまり貶して欲しくはありませんね」

長門「同意する。合法的な活動ができないわたしたちにとっても生活手段を奪われるに等しい」

みくる「そうですよねぇ。キョンくんみたいな恵まれた環境にいる人には想像もつかないかもしれませんけど、結構大変なんですからぁ」

キョン「」

23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/30(月) 20:32:01.97 ID:sD/7e8oq0
キョン「し、しかし犯罪は犯罪だぞ!?」

古泉「あなたは曲がりなりにも法で治められているこの国で非合法活動を行うコストを御存じないのですよ。
 僕達にペーパー会社を経由した給料以外に表だって金銭や物資が支給されることはありません。
 足跡が残ってしまいますからね。給料にしても非常識な金額は目立ちますから、正直薄給です。
 末端の工作員は基本的に現地調達が原則なので、その薄給もあっというまに消えてしまいます」

長門「わたしたちにしても同様。人類社会の経済システムに対する大規模な介入は許されていない。
 マンションの購入費にしても長年に渡り経済システムの間隙を衝いて細かい端数を積み上げて得たもの。
 いわば血と汗と涙。ゆえに日常生活に要する少額といえど軽々しく要求するわけにはいかない。
 アルバイトなどにも厳重な制限がかかっている。喜緑江美里はその数少ない例外で、彼女の収入にわたしたちは
 少なからず依存している状態にある。これは派閥対立による政治的なものなので短期的に状況が動くことはない」

みくる「長門さんはまだ良い方ですぅ。わたしなんてテント暮らしなんですよぉ?
 お洗濯やお風呂も人目を忍んで水飲み場で禁則事項だし、おトイレも禁則事項。
 もういつホームレスさんたちに禁則事項されるか気が気じゃありませぇん。
 もちろんこの時間平面の経済に対する介入は長門さんたちよりも厳しいくらいで…バイトなんて絶対無理ですぅ」

キョン「そ、そんないっぺんにいわなくたって…」

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/30(月) 20:51:22.22 ID:sD/7e8oq0
古泉「とはいえ、涼宮さんが万引きの結果官憲の横暴に屈するような事態だけは避けねばなりません」

キョン「だ、だよな?」

古泉「おっと…どうやら先ほどの件でバイトが入ったようですね。申し訳ありませんが僕はお先に失礼致します」

キョン「あ、ああ」

ばたんっ

長門「万引きを行うことで引き起こされる古泉一樹の懸念する事態は避けなければならないが、
 万引きを行いたいという涼宮ハルヒの要望を無視すればさらなる悪影響が予想される」

キョン「だからといって…ハルヒが罪を犯すのを見過ごす訳にはいかないぞ?」

みくる「ふぇ…つまり、涼宮さんが万引きを成功させて、それが犯罪にならなければいいんですよねぇ?」

キョン「それはそうですが、そんな都合のいいようには行きませんよ」

長門「涼宮ハルヒが万引きに成功するよう技術の供与を行えばいい。万引き後に代金を払えば犯罪ではないと考えられる」

キョン「なっ!?」

みくる「さすが長門さぁん。そうですねぇ…わたしたちが直接教えちゃうと問題がありますからぁ、キョンくん経由で
 それとなく涼宮さんに伝えればいいんじゃないでしょうか?
 代金は…キョンくん、お願いできますかぁ?」

キョン「ぐっ…(テント暮らしなんてしてる人に払わせるわけにはいかんしな…)わ、わかりました」

27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/30(月) 21:06:18.79 ID:sD/7e8oq0
キョン「そんなわけで俺たちは一駅離れたこのスーパーにやってきたのだ」

長門「立地条件的に事前演習には最適な場所。またここはレトルトと冷食の品揃えが豊富」

みくる「下着とぉ、お米とぉ、かさばる食料品とぉ。男の人がいると運べる量が増えるから助かりますぅ」

キョン「…やる気まんまんですね」

長門「カメラの位置と店員の配置は把握している。涼宮ハルヒが万引きを行う際は
 この店舗を選択することが推奨される」

みくる「このお店結構穴が多くて助かるんですよねぇ」

キョン「…」

みくる「じゃあまずわたしから教えちゃいますね。キョンくん、行こっか」

キョン「は、はい」

28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/30(月) 21:19:18.53 ID:sD/7e8oq0
みくる「さて…今日はかさばるものがあるから…これを入れちゃいますぅ。キョンくん、ちょっと後ろ向いてて」

キョン「もちろんです」

みくる「…よしっと、もういいですよぉ」

キョン「あ、朝比奈さんのお腹が…妊婦さん?」

みくる「うふふ。なんか…恥ずかしいなぁ。これは横から中の空間にかさばるものを詰め込めるんですよぉ」

キョン(あのゆったりとした服に着替えたのはこのためだったのか…)

みくる「じゃ、お店に入るね。…ふんふんふん♪おっ買いっものっはたっのしっいなっ♪」

キョン(…買いものじゃなくて万引きだけどな…)

みくる「あ、キョンくん、そこで動かないでもらえますかぁ?カメラと店員さんの死角なんですぅ」

キョン「は、はあ…」

みくる「えいっ」

キョン(おお、バッグに一瞬で下着がいくつか消えていった!)

みくる「このバッグは二重底になってて、一見して何も入ってないように見えるんですぅ」

キョン「なるほど…(プロだな)」

31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/30(月) 21:29:02.91 ID:M14sa6Mk0
ハルヒ「みんな!!お店の倉庫から商品のダンボールを運び出すわよ!!」

みくる「あのぉ……そんなことをしたら、お店が潰れちゃうと思うんですが……」

ハルヒ「うるさいわね!!アタシは中学のころからやってるんだから大丈夫よ!!」

キョン「……」

みくる「……」

古泉「……は、ははっ……」

長門「……」


ハルヒ「……で、お店の人に見つかったら、業者のフリをするのよ。いいわね?」


―数週間後―


キョン「…………あの店、閉店しちまったんだってな……」

みくる「どどど、どうしましょう。わ、わたしたちのせいで……」

ハルヒ「ざまあないわね!!ちょろいもんよ!!」

古泉「……は、ははは……」

ハルヒ「この調子でドンドン行くわよ!!」

32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/30(月) 21:31:22.71 ID:sD/7e8oq0
みくる「さて…お米にキャベツにお肉も確保したし…そろそろ」

キョン(後ろから見てるとぶらぶら歩いてるだけに見えるが…手口が鮮やか過ぎる…)

みくる「はいキョンくん、これとこれぇ、そのカゴに入れてもらえる?」

キョン「え、ええ。これは…男ものの下着?」

みくる「こうすれば無難な夫婦づれのほほえましい買いものに見えるでしょ?
 あとは不慣れな店員さんを見繕って通っちゃ言えばいいんですぅ」

キョン「なるほど…」

33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/30(月) 21:40:19.12 ID:sD/7e8oq0
みくる「!」

キョン「どうしたんですか?」

みくる「…この紙…」

キョン「それがどうかしたんですか?売り場によく貼ってあるマジックで何かかかれた紙に見えますが…」

みくる「万引きというのも必ず成功するわけじゃないんですよぉ。たまには失敗することもあります。
 …今日はそういう日みたいですぅ」

キョン「ど、どうするんですか?というかなぜそれが?まだレジには…まさか、気付かれたとか?」

みくる「ううん。もしそうならもっと早く警告があるはずなんですぅ。
 実はこの紙、ちょっと未来のわたしからの暗号メッセージなんですぅ」

キョン「未来の…朝比奈さんからの?」

みくる「ここには入口付近の死角の時間が書かれてるんですぅ。とりあえず、そこの角に行きましょう」

キョン「はぁ…」

みくる「えっと…ここで…あと43秒後…。キョンくん、ちょっと目を閉じてもらってもいい?」

キョン「え、ええ。…ひょっとして、禁則事項でしょうか?」

みくる「もちろん、禁則事項ですぅ」

34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/30(月) 21:46:15.40 ID:sD/7e8oq0
みくる「…キョンくん…もういいですぅ」

キョン「!まっくらじゃ…うっぷ」

みくる「しーっ。声が高いです。禁則事項で人が居ない時間平面に移動しちゃいました。
 これから脱出に向かいます。死角を縫っていくんで、わたしに続いてください」

キョン「は、はい」

みくる「…よし。ここでいいですよぉ。また、目を閉じてもらえる?」

キョン「わかりました」



みくる「もういいよ」

キョン「?ここは…もとの時間ですか?」

みくる「ちょうどさっきわたしたちが時間移動した直後なんですぅ。
 死角になるタイミングを割り出すのも結構大変なんですよぉ?
 あとは…このまま何気なく出るだけで…万引き成功っと」

キョン「…もしかして、失敗するたびに…その、ちょっと未来の朝比奈さんが?」

みくる「うふふ。禁則事項ですぅ」

キョン「…でも、ハルヒの場合はこの技は使えないのでは…」

みくる「え?…ああっ!?す、すみませぇん」

35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/30(月) 21:50:08.80 ID:sD/7e8oq0
長門「次はわたし」

キョン「…参考までに聞いておくが、もしかして四次元ポケット的なものに商品をかくして、
 どこでもドア的なものを使って脱出とかいうわけじゃない…よな?」

長門「どうしてそれを。あなたはエスパーではないはず」

キョン「…やっぱりそうなのか。ハルヒがそんなことできるわけがないだろ」

長門「…申し訳ない」

37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/30(月) 22:00:56.57 ID:sD/7e8oq0
キョン「…まったく、長門と一緒に商品を戻してくるのは大変でしたよ」

みくる「ふぇぇ。下着とお米とキャベツさんとお肉がぁ」

キョン「長門ももう隠しもってないだろうな」

長門「さっきあなたに見つかった分で最後」

キョン「あくまで演習なんですから。それに目の前で犯罪を見過ごす訳には行きませんよ。
 …しかし、万引きの失敗率を考えると…やはりハルヒにはあきらめてもらうほかは…」

古泉「んっふ。どうやら僕の出番のようですね」

キョン「古泉!?おまえ、いつのまに」

古泉「バイトが終わりましたので、物資調達にと…い、いえ…今日は止めておきます。そう睨まないで下さい。
 …とはいえ、涼宮さんのご要望ですから、万引き事態は行わなければなりません」

キョン「…あのなあ」

古泉「世界のためです」

みくる「世界のためですぅ」

長門「世界のため」

キョン「しかし…」

古泉「ご心配なく。僕に考えがあります」

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/30(月) 22:10:41.46 ID:sD/7e8oq0
ハルヒ「万引きするわよ!」

キョン「…しかし、まんまとこのスーパーに誘導されるとは…単純なやつ」

古泉「涼宮さんはああ見えて慎重かつ計画的な方ですから。我々が提供したこの付近一帯の
 店舗情報…当然、内容はこちらのシナリオにそう形で操作されていますが…その中から最適な店舗がここなのです」

キョン「だが、万が一別の店舗を選んだ場合は?」

古泉「機関にはお金はありませんが、人員はそれなりにいますから、人海戦術…ということで」

みくる「ふぇぇ。ここでの万引きは絶対に無理そうですねぇ」

長門「断言するが不可能」

キョン「それにしても…森さんに新川さんに…変装が上手いな。挙動も年季の入った店員にしか見えん」

ハルヒ「ふふーん、これとこれっとっ!」

森(…新川、一般客がそちらに行った。対応Bを)

新川(…了解)

古泉「彼らもプロですから。ところで…お約束通り代金の支払いはお願い致しますよ?」

キョン「うっ…わかってるよ!ハルヒめ…あんなに高そうなものばっかりみつくろいやがって…!」

ハルヒ「こんなもんね。思ったよりどうってことなかったわ」

fin.

引用元: ハルヒ「万引きするわよ!」