1: ◆5/VbB6KnKE 2015/04/03(金) 20:12:56.96 ID:eXc+RRdj0


「お疲れ様」


「Pさん、おつかれさまー」


「どうだった?」


「ん、いいカンジ」



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2: ◆5/VbB6KnKE 2015/04/03(金) 20:14:07.89 ID:eXc+RRdj0


「そうか」


「Pさん見たー?」


「いや、まだだ。見せてもらおうかな」


「うん!ハイカラしゅーこちゃんを、とくとご覧あれ~」


「ハイカラ、て」


「ナウでしょー」


「はは、そうだな…………で、えぇ……っと」


3: ◆5/VbB6KnKE 2015/04/03(金) 20:15:06.75 ID:eXc+RRdj0


「………うん」


「……どう?かな」


「うん。良いじゃないか」


「やたっ」


「いつもとは違う雰囲気だな」


「おっ、気づいた?」


「あぁ」


4: ◆5/VbB6KnKE 2015/04/03(金) 20:15:50.05 ID:eXc+RRdj0


「さっすがPさん!伊達にプロデューサーやってないねー」


「ありがとう」


「どいたま!」


「ん……それにしても」


「んー?」


5: ◆5/VbB6KnKE 2015/04/03(金) 20:16:53.67 ID:eXc+RRdj0


「こんな表情、出来るんだな」


「そらそーよ」


「俺はまだまだ周子の魅力を引き出せて無かった様だ」


「ふふっ、どうかな」


「こういう雰囲気も、いいな」


「でしょー?」


「あぁ、素敵だ」


「………そ、それ」


「ん?」


「……真顔で言うのは、ずるい」


6: ◆5/VbB6KnKE 2015/04/03(金) 20:19:13.28 ID:eXc+RRdj0


「周子のこういう表情は珍しいからな。始めてみたかもしれない」


「…」


「今後はこういう路線も……周子?」


「………そんなこと、ないよ?」


「え?」


7: ◆5/VbB6KnKE 2015/04/03(金) 20:21:30.29 ID:eXc+RRdj0


「好きな人の、前ではさ」


「笑顔、で……いたいでしょ?」


「その人に見せる私は、さ。最高の私がいいの」


「だから、いっつもニコニコしてるんだ」


「その人の瞳に、私が写っているのが見えると、自然と笑顔も溢れてくるし」


「とっても幸せなんだ。とっても幸せそうなんだ」


「でも、後ろからその人を見つめてる時は」


「真剣な顔で、じーっとその人の背中を見てるんだ」


「その人の、おっきな背中に見惚れて、ずーっと、ずーっと」


「見続けていたいから」


「いつか、なーんも考えないで寄り添えていられる」


「そのときまで」


「ただ、ただ、ずーっと」


「桜が散っちゃっても、そのときが来るまで」


「ずーっと見ていたいの。……ね」


8: ◆5/VbB6KnKE 2015/04/03(金) 20:22:07.94 ID:eXc+RRdj0


「…………なーんて、ふふっ!」


「よーするに、これからもよろしくね!ってこと!」


「深い意味なんて、ないから!ほんとだよ!」


「………あっ、まって!いまこっち見んといて」





あー。
なに言ってんやろ……私。


こんな真っ赤な顔、見せられないや。





引用元: 【モバマス】想いひとひら