1: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/04/07(火) 22:04:07.397 ID:rh72V6Ve0
アリス「ううん! シノと枕を交換したんだよ!」

陽子「は?」

アリス「だから今までシノが使ってた枕を私が使ってるの」

綾「え、じゃあ……しのは?」

忍「交換ですから当然私がアリスの枕を使ってますよ」

綾「えっ」

アリス「凄いんだよ! 寝る時もしのの香りに包まれてすっごい幸せな気持ちで寝れるんだよ!」

忍「私もアリスの香りに包まれて毎日快眠です!」

カレン「なるほど」

陽子「いやなるほどじゃねーよ」

7: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/04/07(火) 22:06:30.560 ID:rh72V6Ve0
陽子「何か抵抗ないのか? 他人の使ってた枕使うって……」

アリス「他人の使ってた枕じゃないよ! シノの使ってた枕だよ!」

陽子「いや他人の使ってた枕ってことじゃん」

忍「違います! アリスの使っていた枕はアリスの使っていた枕なんです!」

忍「他人の使っていた枕なんていう言い方じゃ表現しちゃいけない代物なんです!」

陽子「お、おう」

9: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/04/07(火) 22:08:55.993 ID:rh72V6Ve0
アリス「枕を交換して以来夢の中で毎日シノを見るんだよ」

綾「そ、そう……よかったわね」

アリス「まあその前から夢でほとんど毎日シノが出てきた気もするけど」

綾「ってことは変わってないんじゃない」

忍「私も夢の中でアリスが出てくる頻度が増えました」

カレン「どのくらい増えたんデース?」

忍「そうですね……昨日はアリスが3人くらい同時に出てきました」

陽子「ホラーかよ」

11: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/04/07(火) 22:12:24.289 ID:rh72V6Ve0
アリス「でもやっぱり夢よりも寝る直前までの方が幸せな気持ちだよ!」

アリス「だって眠りにつくまでずっとシノの香りがすぐそばで漂ってるんだよ!」

陽子「幸せなのかそれ」

綾「……」

綾(陽子の香りが寝るときすぐそばで……)

綾(ハッ!? わ、私は何を考えているの!?///)

カレン「?」

忍「私も寝る寸前までアリスの香りに包まれているのはたまりません」

忍「まるでアリスと一緒にベッドに入っているような気分です」

陽子「何かもう同じベットか布団で寝た方が早いんじゃないのかそれ」




忍「!!」

アリス「!!」

陽子「何だその『その手があったか』みたいな顔は」

13: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/04/07(火) 22:15:35.555 ID:rh72V6Ve0
忍「そうです! 陽子ちゃんの言うとおりです!」

忍「枕なんて言わずに今夜から一緒のベッドで寝ましょう!」

アリス「ええっ!? ちょっ……///」

陽子「お、おいちょっと待て言い出した私が止めるのも何だかちょっと待て!」

綾(同じベッド……陽子と同じベッド……!?)

綾「そ、それはちょっと流石にマズいんじゃ……///」

カレン「アヤヤー、一応確認しておきマース。これはシノとアリスの話デース」

20: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/04/07(火) 22:22:53.827 ID:rh72V6Ve0
陽子「いや別に構わんとは思うがしのの言い方と顔がなんか……やらしいぞ」

忍「やらしい!? わ、私そんな顔してましたか!?」

アリス「そ、それに流石にマズいよ! 私たちまだ高校生だよ!」

アリス「私たちはまだ健全な関係でいるべきだよ!」

カレン「枕交換してお互いの匂い嗅いでるのが健全かどうか疑問な所デース」

忍「で、でも私は決してやましい気持ちでアリスと一緒に寝たいと思っているわけじゃありません!」

忍「純粋にアリスともっと仲良くなりたいだけなんです!」

アリス「シノ……」キュン

忍「お互いに匂いを嗅いで幸せな気持ちで夜を過ごしたいだけなんです!」

陽子「おいコラやらしさ増してんぞ」

綾(お互いの匂いを嗅ぎながら夜……夜をッ……!?///)

カレン「アヤヤー、とりあえずこっちの世界に戻ってきて欲しいデース」

21: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/04/07(火) 22:27:26.117 ID:rh72V6Ve0
アリス「わかったよシノ! 今日から一緒のお布団で寝よう!」

忍「アリス……!」

アリス「シノー!」だきっ

忍「アリスー!」だきっ

陽子「ええ……何だこの空気……」

アリス「はぁ……こうしてぎゅーってしてるだけでシノの匂いが……」クンカクンカ

忍「アリスの香りが……」スーハースーハー

陽子「ええ……何だこの状況……」

綾「ハッ!? あ、あれ!? いつの間にか丸く収まってる!?」

カレン「収まったのか盛ったのかよくわからないことになってマース」

24: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/04/07(火) 22:30:11.534 ID:rh72V6Ve0
 夜

忍「というわけで今夜から同じお布団ですね」

アリス「そ、そうだね……」ドキドキ

忍「今までずっとベッドだったのでお布団は久しぶり……いやもしかしたら初めてかもしれません」

アリス「そ、そうなんだ、へー……」ドキドキ

忍「? どうかしましたか?」

アリス「何か……ちょっと……緊張して来ちゃって……」ドキドキドキ

忍「フフフ、おかしなアリスですね」

26: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/04/07(火) 22:35:02.344 ID:rh72V6Ve0
忍「こうやって一緒のお布団に入ってると」

忍「ホームステイでアリスが一緒に寝たいって言って来たのを思い出します」

アリス「そんなことも……あったね……」ドキドキ

忍「あのときはベッドが大きかったのもあって私たちの間にそこそこ距離がありましたけど」

忍「お布団だとすごく近くにいますね」

アリス「うん……」ドキドキドキ

忍「ほら、お互いに顔を横にするとホントに目の前に」くいっ

アリス「ふぇぁっ!?」

アリス(ち、近い! 顔が近いよシノ!!)ドキドキドキドキ

29: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/04/07(火) 22:37:16.641 ID:rh72V6Ve0
忍「はぁ……アリスの匂いに包まれますね……」

アリス「わ、私も……シノの匂いに包まれて……」

アリス「すごい……幸せ……」ドキドキ

忍「……アリス……」

アリス「?」

忍「……」

アリス「!?」

アリス(な、何でこっち向いて目瞑ってるの!? そういうこと!? そういうことなの!?)

30: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/04/07(火) 22:38:38.775 ID:rh72V6Ve0
アリス(ダ、ダメだよシノ! 私たちは高校生なんだから! そういうのはまだ早……)

忍「……」

アリス「……」

忍「……」

アリス「……」ドキドキドキ

忍「……」

アリス「……シ、シノ……」







忍「Zzz……」

アリス「うん、だと思った」

32: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/04/07(火) 22:41:21.858 ID:rh72V6Ve0
アリス「もー! 変なタイミングで眠らないでよ! さっきまですっごく喋ってたのに急に黙るから変な妄想しちゃったよ!」

忍「……」スヤスヤ

アリス「……」

忍「……」

アリス(……流石に、寝てる隙に……何てシノに悪くてできないし……)

アリス(というか……)

アリス(今一緒にお布団にいる時点で心臓バクバク言ってるのに……実際に行動を起こすなんてできない……)ドキドキドキ

33: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/04/07(火) 22:42:59.830 ID:rh72V6Ve0
アリス「ふーっ……」

アリス(そうだよね……まだ私たち高校生だもんね……)

アリス(こういうのは……もっと大人になって、ちゃんとシノに気持ちを伝えてからにしなきゃ……)

アリス「おやすみ、シノ……」

忍「……」

アリス「……」







忍「……アリスのへたれ」ボソッ

アリス「!?」ビクッ

35: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/04/07(火) 22:46:41.529 ID:rh72V6Ve0
アリス「シノ!? 起きてたの!? それとも寝言!?」

忍「……」

アリス「どっち!? どっちなの!? ちょっとシノ! シノってばー!」




 翌日

忍「おはようございます♪」

陽子「おはよー。何か機嫌いいなしの」

アリス「シノォ……」

陽子「おい何かこっちはすごい顔でしのの袖ひっぱってるぞ」

アリス「ねえシノってば……昨日起きてたの? 起きてたんでしょ?」

忍「? 昨日は布団に入って少しアリスとお話した後すぐに寝ちゃったような……」

アリス「でもあのタイミングであんなこと言うなんて……ああでもシノの寝言ならありうるような……」

陽子「どうした。ホントにどうした」

36: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/04/07(火) 22:49:23.954 ID:rh72V6Ve0
忍「昨日はお布団で寝たので今日はベッドで二人で寝ましょう!」

アリス「う、うん……」

陽子「ははは、ホントに仲良いなー」

綾「お……おはよう……」

陽子「よっ、綾。何か今日は集まるの遅めだなー。いつも一番早く来て待ってるのに」

綾「いや……ちょっと持ってくるべきか否か悩んで……」

陽子「? 何を?」

綾「……ね、ねえ陽子」

陽子「何?」

綾「枕カバー……新しいのにしない?」スッ

陽子「おい何で枕カバー持って登校してんだ」

38: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/04/07(火) 22:54:11.409 ID:rh72V6Ve0
 教室

綾(結局渡せなかった……いや当然だけど)

綾(っていうか何してるの私! 完全に変態じゃないこんなの!)

綾(あ、いや決してアリスとシノの行為を変態と考えているわけではなくて!)

穂乃花「どうしたの?」

綾「えっ!? あ、な、何でも……」

穂乃花「枕カバー……?」

綾「ああ、違っ、これは……」

カレン「最近友達同士で枕や枕カバーを交換するのがごく一部の間で流行中らしいデース」

綾「違うの! そういうんじゃなくて!」

42: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/04/07(火) 22:56:02.238 ID:rh72V6Ve0
穂乃花「……」

 ぎゅっ

カレン「?」





穂乃花「カレンちゃん! 枕カバー交換しない!?」

カレン「Why!?」

 おわり

引用元: アリス「最近枕を交換したんだよ」陽子「へー、低反発枕にでもしたの?」