百合営業やってみない？

にこ「百合営業…やってみない？」


穂乃果「百合営業…？聞いた事ないよ、でも面白そうだね！」


にこ「あんたなら、がっつり効果ありそうだしね」


穂乃果「…でも、百合営業って何するの？」


にこ「まぁ、普通に女の子同士で仲良くしてればいいのよ」


穂乃果「うん…？でも、穂乃果達仲良いよね？」


にこ「まぁねー」


穂乃果「いつも通りじゃ駄目なの？」


にこ「>>13」

しっかり意識して振る舞う

にこ「駄目よ、そんなんじゃ」


穂乃果「へ？」


にこ「いい？ファンだって馬鹿じゃないのよ、しっかり意識して振舞えばそれに気づくわ」


穂乃果「そうなんだ…。百合営業って具体的にはどんな事するの？」


にこ「はぁ…、いちから説明しなくちゃ駄目なの？」


穂乃果「ごめんね…？そもそもゆり…？の意味もよく分からないし…」


にこ「わ、分かったわよ、説明するわよ…」


にこ「>>18」

百合っていうのは女の子同士でちゅーすることなのよ

にこ「ゆ、百合ってのはね…百合っていうのは女の子同士でちゅーすることなのよ」


穂乃果「ええ！？ちゅ、ちゅうなんてまだ穂乃果した事ないよ！」


にこ「まぁ、これはゴールみたいなもんだからね。ビギナーはハグとかデートとかしてれば合格よ」


穂乃果「へー…、奥が深いねぇ百合って」


にこ「でしょ？」


穂乃果「あのぉ」


にこ「…なによ？また質問？」


穂乃果「う、うん…。そ、そのぉ……百合営業てのは穂乃果は誰とすればいいの？」


にこ「>>26」

にこ

穂乃果「う、うん…。そ、そのぉ……百合営業てのは穂乃果は誰とすればいいの？」


にこ「にことよ」


穂乃果「に、にこちゃんと！？」


にこ「ええ。ほら、海未やことりとかじゃありきたりでつまらないでしょ…？」


穂乃果「は、恥ずかしいよ…」


にこ「何言ってんのよ！このアイドル戦国時代を生き抜く為にはこのくらいする覚悟が無かったら駄目なのよ！？」


穂乃果「…うう、分かったようぅ」


穂乃果「穂乃果達意外に、百合営業するペアっているの…？」


にこ「>>38」

い、いるわよ…？

にこ「い、いるわよ…」



穂乃果「本当！？だれだれ！？」



にこ「>>43とか…」



穂乃果「そうだったんだぁ…知らなかったなぁ」

のぞえり

にこ「え、絵里と希とか…」


穂乃果「そうだったんだぁ…知らなかったなぁ」


穂乃果「あの二人って百合営業してたのかぁ…」


にこ「そうよ」


穂乃果「あれ？でも、あの二人がキスとか抱きついてるの見たことないような…」


にこ「か、隠れてしてるんでしょっ！」


穂乃果「あ、そっか！にこちゃん頭いいねー」


にこ「はは…、にこ達も頑張りましょうね？」


穂乃果「うん！じゃあ、また明日ね！」


にこ「ええ」

・・・・
・・



にこ「はぁ…」


希と絵里が百合営業してるって嘘までついちゃった。

本当にあの二人は、本当に付き合ってるのにね…。




穂乃果がアホで助かったわ…。普通は百合営業だなんて言い出したら疑うのにね。
いくら、穂乃果と仲良くなりたいからってさすがにこれはやり過ぎたかもしれないわね…。

―後日―



穂乃果「あ、にこちゃんおはようー！」


にこ「お、おはよう…」


穂乃果「ん、どうしたの？元気なさそうだけど」


にこ「何でもないわ」


穂乃果「ふーん？…あ！絵里ちゃんと希ちゃんだ。おーい！」





絵里「あら？穂乃果じゃないおはよう」


希「今日も元気そうやねー、穂乃果ちゃん」


穂乃果「それが取り柄だしね！…あ、二人は百合営業の調子はどう？」


絵里「…ん？今なん


にこ「わー！！！」


希「うおっ、いきなり大声ださんといてよ」

にこ「ちょっと、穂乃果！こっち来て！」ｸﾞｲｯ


穂乃果「わっ…え、なになに？」








にこ「…」ｷｮﾛｷｮﾛ


にこ「いーい？百合営業ってのは仲間内でも禁句なのよ」


穂乃果「そうなんだぁ…」


にこ「外から圧力かけたら自然に百合営業出来ないでしょ…？」


にこ「あくまで自然にやるのがいいのよ、分かるでしょ？」


穂乃果「な、なるほど…。勉強になります」


にこ「にこと穂乃果が百合営業してるってのも他の人に言ったら駄目よ？」


穂乃果「了解！分かったよ！」


にこ「よしよし、いい子ね」

絵里「…何だったのかしら、今の」


希「さぁ？にこっちの事だろうから、穂乃果ちゃんに変な事でも吹き込んでるのと違うん？」


絵里「なるほど…、確かゆり営業とか何とか言ってたわね」


希「言うてたね」


絵里「はぁ…、なんだか嫌な予感しかしないんだけど」


希「はは、にこっちは不器用やしね…」


絵里「後でにこに、話聞いてみましょうか」


希「ん、そうやね」

・・・
・・

絵里「…で、さっきの穂乃果が言ってたのは結局なんだったのかしら？」



にこ「な、なんの事かなー？」



希「いいん？本当の事言わんとワシワシMAXやよ？」



にこ「ひっ…、そ、それだけは嫌！！」



絵里「ほら、早く」



にこ「わ、分かったわよ、実はーー」

にこ「――って訳よ」



希「はぁ…、にこっちも馬鹿やねぇ…」



絵里「大体、私達が百合営業してるって嘘言って巻き込まないでよ…」



にこ「うっさい…。いいじゃない、あんた達は本当に付き合ってるんだし…」



絵里「もう、いじけないでよ。大体なんで百合営業なんて穂乃果に持ちかけたのよ」



にこ「>>71」

仲良くなりたかった

にこ「な、仲良くなりたかったっていうか…その」ﾎﾞｿｯ


絵里「そんな回りくどい事しないで、直接穂乃果に言えばいいじゃない」


にこ「それが出来たら最初からこんな事してないわよ」


希「ふーん。でも、にこっちと穂乃果ちゃんて仲いいほうやん」


にこ「だから、それ以上仲良くなりたいって言ってるの！」


絵里「ああ…、そっちの意味ね」


にこ「…大体、あいつがにこ達みたいに女の子でもOKか分からないし…」

希「うちがそれとなく探って来てみようか？」


にこ「え、いいの？」


希「ふふ、うちにまかせとき！」


絵里「感謝しなさいよ、にこ」


にこ「なんであんたがえらそうにしてんのよ！」


絵里「ふっ、希の手柄は私の手柄でもあるのよ？」


にこ「はいはい…。頼んだわよ、希」


希「うん！じゃあ、後でさり気なく聞いてみよっかな」

―昼休みー


希「あのー、穂乃果ちゃんおるかな？」


「はい、呼んで来ましょうか？」


希「あ、お願い出来るかな？」


「穂乃果―、希先輩が呼んでるよ」






穂乃果「希ちゃん！どうしたのー？」


希「まぁ、たいした用やないんやけどね。お昼一緒にどうかなって」


穂乃果「うん、いいよ。何処で食べよっか？」


希「天気もええし、中庭で食べへん？」


穂乃果「了解しました！」ﾋﾞｼｯ

穂乃果「うん！今日もパンが上手い！」



希「ふふ、相変わらずやね。穂乃果ちゃんは」ｸｽｯ



穂乃果「むっ…、軽く馬鹿にされた気がしたよ！」



希「してへんよー。…あ、このおかず食べる？」



穂乃果「いいの！？ありがとうー！ん、美味しいね、これっー！」



希「あはは…」

穂乃果「…」ﾓｸﾞﾓｸﾞ


希「穂乃果ちゃんはさ…」


穂乃果「ん、何―？」ﾓｸﾞﾓｸﾞ


希「恋ってした事ある…？」


穂乃果「んぐっ…、ごほっごほっ…。い、いきなりびっくりさせないでよ！」


希「ごめん、ごめん。…で、、恋とかってした事ある？」


穂乃果「>>81」

今気になってる子がいる

希「ごめん、ごめん。…で、恋とかってした事ある？」


穂乃果「今、気になってる子はいるかな」


希「おお！…誰か教えてもらってもええかな？」


穂乃果「あはは…流石にそれは恥ずかしいよ」


希「そっかぁ、もしうちの知ってる子だったら協力出来たかもしれんかったけど…」ﾁﾗｯ


穂乃果「本当！？」


希「まぁ、でも相手が分からんかったら協力は難しそうかも…ね」


穂乃果「うう～、分かったよぅ」


穂乃果「>>85」

にこ

穂乃果「にこちゃんだよ…。絶対皆に言っちゃ駄目だよ…？」



希「にこっちかぁ…。ほー、穂乃果ちゃんもいい趣味してるねー」



穂乃果「えへへ、それほどでも～。あ、協力してくれるんだよね！？」



希「うん。うちにまかせなさい」



穂乃果「いやぁ、にこちゃんは鈍感だから穂乃果大変だよ」



希「まぁまぁ。それもにこっちの魅力の一つやろ？」



穂乃果「そうだけどさぁ…」

希「ん、どうしたん？」



穂乃果「そろそろ、こう…なんか変化が欲しいんだよねぇ」



希「ふむふむ、なるほど…」



穂乃果「でさ、希ちゃん何かいい考えないかな？」



希「んー、ちょっとまってね…。あ、これはどうやろ！」



穂乃果「なになに！？」



希「>>98」

お泊り

希「お泊なんてどうやろ？」



穂乃果「おおー！それ、いいね！採用します！」



希「うんうん、頑張ってな」



穂乃果「いやぁ…、にこちゃんとお泊りなんて緊張しちゃうなぁ」



希「ふふ、いつも通りでええよ。そんなに緊張せんでも。ほら、リラックスして」



穂乃果「うん！頑張るよ！」

・・・
・・


穂乃果「にーこちゃん」


にこ「ん、どうしたのよ？」


穂乃果「今日お泊りしようよ！」


にこ「い、いきなり！？」


穂乃果「ねー、いいでしょー？ねぇねぇ」


にこ「…でもぉ」


穂乃果「ほら、百合営業だっけ？その為にもさぁ」


にこ「はぁ…、分かったわよ。じゃあ、今日の練習が終わったらあんた家行くわ」


穂乃果「うん、待ってるよ！」

―――
――

にこ「…」ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ


穂乃果「はーい」ｶﾞﾁｬｯ


穂乃果「あ、にこちゃん！待ってたよー」


にこ「お邪魔しまーす…。あれ、他のご家族の方は？」


穂乃果「ああ…今お店の方にいると思うよ」


にこ「そっか。後でご挨拶にいかないとね」


穂乃果「まぁまぁ、それより早く穂乃果の部屋行こうよっ！」


にこ「落ち着きないわねぇ、まったく…」








にこ「…で、何すんのよ」


穂乃果「そうだねぁ、>>119でもしようか」

キスの練習

にこ「…で、何すんのよ」



穂乃果「そうだねぁ、キスの練習でもしようか」



にこ「はああ！？き、キスの練習て何よ！？」



穂乃果「え、まんまの意味だけど」



にこ「…大体、本番なんてあんたにあるの？」



穂乃果「ほ、穂乃果にだってあるよ！それくらい…」



にこ「ふーん？誰との本番に向けた練習なのかしらね？これは」



穂乃果「>>133」

にこを見て顔真っ赤にしうつむく

にこ「ふーん？誰との本番に向けた練習なのかしらね？これは」



穂乃果「それは…、えーと……」ﾓｼﾞﾓｼﾞ


にこ「…」



穂乃果「そのぉ…えと……」



にこ「…なるほどね。まぁ、何となく状況は把握したわ」



穂乃果「ほ、本当！？」



にこ「まぁね。大方、その反応をみるとこれは本命の前の練習って感じかしら」



穂乃果「う、うん…。それに、百合営業だっけ？その為にもしておいた方がいいんじゃないかと思ってね」



にこ「…そう」

にこ「どうせ、本番は海未とか絵里なんでしょ…」ﾎﾞｿｯ



穂乃果「え……」



にこ「いやよ、そんな本番前の練習試合みたいなノリでキスするの」



穂乃果「だ、だから海未ちゃんや絵里ちゃんじゃないって！」



にこ「…そう。なら真姫ちゃんとかことりかしら」



穂乃果「違うって言ってるでしょ！？」



にこ「え」

穂乃果「キスしたい人はにこちゃんなの！にこちゃん！分かる！？」



にこ「あはは…、そ、そうだったんだ」



穂乃果「あ……つい言っちゃった」



にこ「ふーん？ま、まぁにこは可愛いし？その気持ちも分からなくないっていうか…」ｺﾞﾆｮｺﾞﾆｮ



穂乃果「で、してくれるの？キス」



にこ「…」



にこ「>>161」

ほんの少しの静寂の後自然な流れでキス

にこ「…」




穂乃果「………」




にこ「……」




穂乃果「ほら」ｽｯ




にこ「…いや、口を尖がらせて待機されても困るんだけど」




穂乃果「んもう、ムードが分かってないなぁにこちゃんは」




にこ「どっちがよ！」

にこ「はぁ…。目、瞑って」



穂乃果「う、うん…」



にこ「ちょ…。鼻息うるさいっ」



穂乃果「そんな事言わないで！緊張してるんだよ！」



にこ「ふふ。冗談よ、冗談」









にこ「…ん」



ﾁｭｯ



穂乃果「んんっ…」

・・・
・・



穂乃果「うわぁ…。ついにしちゃったね、キス」



にこ「そうねぇ」



にこ「ねぇ、百合営業なんてもうやめましょう」



穂乃果「え？」



にこ「営業だなんてビジネスライクな関係嫌だし…ね」



穂乃果「うん…」



にこ「本当に付き合いましょう、にこ達」

にこ「ごめんね、こんな周りくどい事しないで最初から告白してれば良かったのにね…」




穂乃果「ほ、本当だよ。どれだけ穂乃果がその言葉を待ってたと思う？」




にこ「え？」




穂乃果「穂乃果だって前からずっとにこちゃんの事好きだったのに…」




にこ「そうだったんだ……。はは、馬鹿ね百合営業だなんて言って嘘ついて」

穂乃果「ううん、にこちゃんの不器用な感じが滲み出てる作戦だと思うよ」



にこ「うぐっ…。フォローになってないわよ、それ……」



穂乃果「ふふ。ねぇ、せっかく付き合えた事だしお泊り会の続きしようよ」



にこ「ええ。今夜は寝かせないわよ？穂乃果」



穂乃果「へたれの癖に…」ﾎﾞｿｯ



にこ「うっさい！」











終わり