1 : 名無し訓練兵 :2014/12/27(土) 20:02:14 fXSPVm8c0
ミカサ「エレン、そろそろ朝食の時間」
エレン「おう、すぐ行く」
ミカサ「エレンも早く」
アルミン「うん……えっ?」
エレン「ミカサ、今お前のことエレンって言ったか?」
アルミン「うん……気のせいかな?」
2 : 名無し訓練兵 :2014/12/27(土) 20:05:36 fXSPVm8c0
エレン「俺これ苦手なんだよな~」ヨリワケ
ミカサ「エレン、好き嫌いはよくない」
アルミン「そうだよエレン」
ミカサ「エレンはちゃんと食べてる。見習うべき」
アルミン「!?」
エレン「ミカサ、なに言ってんだ?」
3 : 名無し訓練兵 :2014/12/27(土) 20:11:48 fXSPVm8c0
ジャン「ようエレンちゃん! 今日もミカサに世話焼いてもらってんのか?」ニヤニヤ
エレン「くそっ、めんどくせーやつが……」
ミカサ「エレン!」スタスタ
ジャン「え?」
ミカサ「何をそんなに怒っているの?」
ジャン「??」
ミカサ「あなたが怒っている理由を教えてほしい」テヲトリ
ジャン「」
ジャン「悔い無しッ……!!」ドサッ
マルコ「ジャンが失神した!!」
4 : 名無し訓練兵 :2014/12/27(土) 20:18:06 fXSPVm8c0
ミカサ「エレン!! しっかり……」
ジャン「」グハッ
マルコ「止め刺したああああ!!」
マルコ「あの……ミカサ? 聞き間違いじゃなければ、今ジャンのことをエレンって……?」
ミカサ「エレン、あなたは賢いだけでなく思慮深くて、周りのことをよく見ている」
ミカサ「私も見倣わなければならない」
マルコ「う、うん……? (誉められてるのかな?)」
エレン「ミカサのやつ、本当どうしちまったんだ?」
アルミン「これは重症だな……」
5 : 名無し訓練兵 :2014/12/27(土) 20:28:03 fXSPVm8c0
ジャン「憲兵団に入るのは俺だああ!!」ザシュッ
エレン「くっそおお!!」シュタッ
ジャン「立体機動で俺に勝とうなんざ100年はえーよ!」ケラケラ
エレン「何だと!?」ムカッ
ミカサ「エレン!!」
エレン「ミカサ!?」お前どっから」
ミカサ「エレン、エレンと喧嘩しないで」
ジャン「はにゃ!?」
ミカサ「エレンは抜き身な発言で周囲との軋轢を生みやすい」
ミカサ「正直なのは良いことだけれど、このままではいずれ身を滅ぼす」
ミカサ「エレンはもっと自分を大切にするべき」
ジャン「あっ、はい//」テレテレ
エレン「こいつさっきからおかしいんだよ」
ジャン「エレン同士、仲良くしようぜ!」ニコッ
エレン「お前受け入れちゃったのか!?」ガーン
6 : 名無し訓練兵 :2014/12/27(土) 20:44:03 fXSPVm8c0
コニー「俺の獲物だああああ!!」ピューン
ユミル「バカ! 私が先に見つけたんだぞ!」ビューン
クリスタ「やっと追い付いた……きゃっ!」ドサッ
コニー「あっ、悪い……」
ユミル「クリスタ! 大丈夫か!?」
クリスタ「うん、ワイヤーが絡まっちゃって……」
ユミル「おいそこのバカ! お前のせいだぞ!」ギロッ
コニー「わ、悪かったよ!!」
ミカサ「エレン!! 大丈夫!?」シュタッ
ユミル「ミカサ!? お前どっから」
クリスタ「エレンに何かあったの?」
ミカサ「エレン、エレンを苛めないで」
ユミル「は?」
ミカサ「確かにエレンはお調子者で空気の読めないところもあるけれど」
ミカサ「いつも元気で明るいのが魅力だと思う」
7 : 名無し訓練兵 :2014/12/27(土) 20:47:13 fXSPVm8c0
ミカサ「エレンもエレンだけでなく、エレンの良さをわかってあげるべき」
ミカサ「確かにエレンは天使のように優しくて可愛いから溺愛するの
も分かるけれど……」
クリスタ「??」
ユミル「??」
コニー「こいつが何言ってんのか分かんねえのは、俺がバカだからじゃねえよな!?」
ユミル「私だってわかんねえよ……」
トーマス「うわわっ!!」ドサッ
ミカサ「エレン!!」ビューン
クリスタ「……行っちゃった」ボウゼン
8 : 名無し訓練兵 :2014/12/27(土) 20:55:35 fXSPVm8c0
アニ「……」ガスッ
エレン「ぐあっ!」ドサッ
エレン「相変わらず容赦ねーな……」
アニ「まだまだ修行が足りないね」
ミカサ「エレン!!」シュタッ
エレン「ミカサ!? お前どっから」
ミカサ「エレン、怪我はない?」
エレン「大丈夫だよ! いちいち構うなって」
ミカサ「……そう。エレンはぶっきらぼうに見えるけど、実は優しいから……」
アニ「?」
ミカサ「エレンの蹴りは素晴らしい。エレンにも是非修得してほしい」
ミーナ「きゃあ!」ドサッ
ミカサ「エレン!!」ダッ
アニ「ミカサは頭でも打ったのかい?」
エレン「なんなんだよもう……」
9 : 名無し訓練兵 :2014/12/27(土) 21:01:22 fXSPVm8c0
教官「~であるからして……」
エレン「全然わかんねぇ……アルミン、後でノート見せてくれ」
アルミン「うん、いいよ」
ミカサ「確かにエレンのノートは分かりやすい」
アルミン(またエレンって……)
エレン「お前っ!! いい加減にしろよ!!」ガタッ
アルミン「エ、エレン!!」
エレン「アルミンに、ジャンやアニまでエレンって呼びやがって……何かおかしいぞお前!?」
ミカサ「エレン……」
教官「おい、騒がしいぞイェーガー訓練兵! この問題を答えてみろ!!」
10 : 名無し訓練兵 :2014/12/27(土) 21:08:32 fXSPVm8c0
エレン「えっ……」アセアセ
アルミン(答えを教えてあげたいけど……)
ミカサ(隣の席ではばれてしまう……)
ライナー「○×△だ、エレン」ボソッ
エレン「○×△です!」
教官「……正解だ」
エレン(後ろの席は……ライナーだよな、ありがとう!)グッ
ライナー(おう)グッ
ミカサ(エレンは頼もしい。皆から兄貴分として慕われているのも納得できる)
ミカサ(隣のエレンも潜在能力はすごいのだから、もっと自分を主張するべき)
ベルトルト(何だろう? 珍しく誰かから話題にされているような……)
11 : 名無し訓練兵 :2014/12/27(土) 21:11:53 fXSPVm8c0
ミカサ「……」フラフラ
アルミン「ミカサ、大丈夫!?」
ミカサ「ありがとう、エレン。私は大丈夫」フラフラ
アルミン「僕はアルミンだよ! ミカサ……!」
ミカサ「……」グッタリ
ミカサ(あれだけの数のエレンを見守るのは、やはり疲れる……)
ミカサ(何かいい方法は……ハッ!)ミカリーン
12 : 名無し訓練兵 :2014/12/27(土) 21:18:24 fXSPVm8c0
ミカサ「エレン……」
ミカサ「エレン」
ミカサ「エレン!」
エレン「ミカサが分身したああああ!!」
ジャン「天国……」ドサッ
マルコ「ジャアアアアン!!」
ミカサ「エレンは私が守る」ダッ
ミカサ「エレンは私がいないと……」ダッ
エレン「なんかめっちゃ追いかけてくるううう!!」ウワー
アルミン「みんな逃げろおおお!!」
コニー「あれ? ミカサってあんな多かったか?」
ユミル「バカ言ってんじゃねえよ! 逃げるぞ!」
ミカサ「たくさん食べるエレンが好き」ウットリ
サシャ「神様……!!」モグモグ
13 : 名無し訓練兵 :2014/12/27(土) 21:22:36 fXSPVm8c0
キース「成績上位10名を発表する!」
キース「主席! ミカサ・アッカーマン」
キース「第二位! ミカサ・アッカーマン」
キース「第三位! ミカサ・アッカーマン」
キース「第四位! ミカサ・アッカーマン」
キース「第五位! ミカサ・アッカーマン」
キース「第六位! ミカサ・アッカーマン」
キース「第七位! ミカサ・アッカーマン」
キース「第八位! ミカサ・アッカーマン」
キース「第九位! ミカサ・アッカーマン」
キース「第十位! ミカサ・アッカーマン」
14 : 名無し訓練兵 :2014/12/27(土) 21:24:55 fXSPVm8c0
キース「心臓を捧げよッ!!」
ミカサ「ハッ!!」キリッ
キース(今年の訓練兵は豊作だな)
~巨人は一週間で駆逐された~
おしまい
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