シノ「えっ、どういうことですかアリス！？」

アリス「言葉そのままだよシノ」

シノ「なら、ここにいるアリスは……」

アリス「未来から来た王室型箱入り娘だよ」

シノ「はわわ……」

アリス「私ね、王室の生活に疲れちゃったの」

アリス「それで王室専属ロボットドラ○もんに頼んで」

アリス「過去にタイムスリップしたんだよ」

シノ「じゃあ……」

アリス「そう。シノが私のところにホームステイしにきた一ヶ月前に」

アリス「カータレット家の戸棚の引き出しから出てきたの」

シノ「そうだったんですか……」

アリス「うん」

シノ「そ、それじゃ」

アリス「？」

シノ「是非！！イギリスロイヤルファミリーの生活を教えてください！！」目キラキラ

アリス「うん！　でもそこまで特別じゃないんだよシノ」

シノ「と言いますと？」

アリス「お父さんは普通に民間企業で働いているし」

シノ「えっ、そうなんですか！？」

アリス「でも、まあ確かにイギリス国民の税金ももらってはいるけど」

アリス「少しでも国民と身近な存在になりたかったらしいの」

シノ「いいお父さんじゃないですか！」

シノ「でも、なんでアリスは逃げてきたんですか？」

アリス「うん。お父さんはそんな感じなんだけどやっぱり王女は王女としての建前もあるから」

アリス「自由奔放にはできなかったんだよ」

シノ「それで王室に嫌気がさして……」

アリス「うん」

アリス「シノはこんな私をどう思う？」

シノ「そうですねえ。私は天皇でも皇族でもないんで分かりません」

シノ「でも、未来の王子とキャサリン妃は心配してると思います」

アリス「……」

シノ「しかし、アリスが逃げてこなければこうやってアリスと話すことはなかったでしょう」

シノ「それに関しては、本当は言ってはいけないのですが」

シノ「よかったと思います」

アリス「シノ……」

シノ「王女でもなんでも私はアリスという一人の人間が大好きです///」

アリス「うん///」

アリス「私も好きだよシノ///」


十年後、二人はタイムマシンで未来に渡りイギリス王室初の同性婚によりダブルプリンセスになったことはまだ先の話である


～～～fin～～～