2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/09(土) 21:11:50.20 ID:ahC1pA2S0


加藤「ねぇ安芸君?」

倫也「ん? 何だ加藤?」

加藤「ちょっと聞きたいことがあって。……7巻の放送室イベントのことなんだけど……」

倫也「……加藤、お前、わりとメンタル強いよな……あのイベントを自分から蒸し返すとは……」


3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/09(土) 21:13:20.89 ID:ahC1pA2S0
加藤「こういうとき恥ずかしい記憶を『イベント』って表現できるようにされちゃった悲しい現実はさておいてだよ」



倫也「おう。正直あのときの加藤はかなり萌えたぞ。加藤の属性に『マイク』『チャージ』が固定されるくらいにはキャラが立ってた」



加藤「……でね? もしあのとき私が安芸君の言うとおりに、『安芸君に恋をしていて英梨々ルートまっしぐらの安芸君たちに心揺らしたりしちゃったりしてサークル離脱を図ったちょっと重い女子だった展開』が事実だったらどうしていたのかな? って、ちょっと気になってみたりしてるんだよ」



倫也「……ハハハハハ、ナニヲイッテイルンダ加藤? 『こいつ俺のこと好きなんじゃね?』とかそんなキモオタの可哀想な妄想をいちいち蒸し返してたりしてたら世のオタクの7割は表に出られなくなるぞ?」


4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/09(土) 21:16:47.30 ID:ahC1pA2S0
加藤「残りの3割はきっとはじめから外に出てないんだね……。で、安芸君。

   

   キモオタで悲しい妄想を同級生の女の子にしてしまったところの可哀想な安芸君は、その後どうするつもりだったのかな?



   一晩布団の中シミュレートしてたんでしょ?」



倫也「なぜ知ってる?!

 

   というか加藤!?

   

   キャラ崩壊が甚だしすぎないか???



   というか本当にもうこの話題はやめてくださいお願いします!!!!」



加藤「安芸君、その夜の恋バナイベントでちゃんと『英梨々が好き』って



   オタクらしい回りくどいk……言葉にできない不思議な気持ちをもたらす表現で認めてるから」



倫也「せめてその『キ』の発音を隠せよ!



   なんなの? 新手のキャラ立てなの?

  

   加藤に腹黒キャラは求めてないってそんな安直な展開!



   原作で散々検証されたじゃない!?



   このSSでいったい誰が幸せになるの?!」


5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/09(土) 21:21:16.18 ID:ahC1pA2S0
加藤「続けるね?



   もし私が安芸君を好きだったとしても倫理君な安芸君はちゃんと私をフッてくれたはずだよね?



   それこそ優柔不断でヒロインを傷つけるだけのハーレム系主人公じゃあるまいし」



倫也「ぐぬぬ……オタクにそんな精神的ストレスの高い選択させるなよという問題はさておいて・・・・・・、



   わかった。今日だけだ加藤! 俺も腹をくくる!



   けど勘違いするなよ! これは冬コミで迷惑かけた責任を果たすだけなんだからねっ!」



加藤「あー、はいはい。ツンデレ乙ツンデレ乙っていっとけばいいんだよね?この場合」



倫也「お、俺が悪いのは確かなはずなのに釈然としねぇ



   ……そうだな、やっぱり俺は英梨々が、その、好き、だから、加藤の気持ちに応えることはできなかったと思う」


6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/09(土) 21:23:23.92 ID:ahC1pA2S0
加藤「………………………………うわぁ……」





倫也「お前実はこれ遠回しな脅迫なんだろそうなんだろ!?



   大丈夫だから!



   あの夜のベスト最萌加藤は俺の脳内HDDだけに永久保存しておくだけだから!



   流出の心配しなくていいから!!!」



(トゥルルルルルルルルルルル)



加藤「あ。霞ヶ丘先輩ですか?



   今、安芸君が英梨々についてどう思ってるか……」



倫也「NOOOOOOOOOOOO!!!!」



  ■□■□■□■□


7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/09(土) 21:24:58.93 ID:ahC1pA2S0
加藤「まぁそんな断り方でまた私が復帰して英梨々たちと楽しいサークル活動に戻れると思ってたなら、



   安芸君はとんだギャルゲー主人公だね。



   そろそろもうちょっと鬱系主人公に思考をシフトした方がいいんじゃないかな?



   原作者的に」



倫也「……なぁ加藤……?



   本当にどうした今日は……?



   ショートボブに戻って執念深いキャラ容姿とは決別したんじゃないのか……?」


8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/09(土) 21:26:59.88 ID:ahC1pA2S0
加藤「もともとそんなキャラじゃなかったし、



   実は遠回りに霞ヶ丘先輩が執念深いって言っているように聞こえなくもないよねその発言。



   ……でも、まぁ気にしなくていいよ安芸君。



   本当にちょっと、ふと疑問思っただけだから」



倫也「……こういうときそのフラットな態度と口ぶりが、



   えもいわれぬ圧迫効果を生むことにそろそろ自覚的になってるよな? お前……」



加藤「安芸君が、この春からまたサークル活動を再始動するにしてもどうせ物語(ラブコメラノベ)的に



   安芸君を中心に発生するこういうサークルクラッシュ的な色恋イベントにどう対応するか、



   副代表としてバッファを取っておきたくて聞いた訳じゃないから」



倫也「だから二次創作でのメタ発言は痛々しく滑るだけなんだから自重するべきだって言ってるじゃないか



   そしてごめんなさいいいいいいい!!!!!」



▼▼▼土下座END


引用元: 加藤「ねぇ安芸君?」