1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/06/09(水) 09:08:13.84 ID:05eXxj+q0

キョン「……は?」

ハルヒ「だーかーらー、キョンがショタだったらよかったのになあって」

キョン「待て待て待てどうしてそうなる」

ハルヒ「あんたなんの特徴も属性もないじゃない」

キョン「いや俺には数少ない貴重なツッコミというスキルが」

ハルヒ「だからせめてショタ属性でもついてればなーって思ったのよ」

キョン(だめだこいつ早くなんとかしないと)

2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/06/09(水) 09:10:29.51 ID:05eXxj+q0

長門「…………」パタン

ハルヒ「あっ、じゃあ今日の団活は終わりねー。お先!」

キョン「…………」

長門「…………」

古泉「…………」

みくる「…………」

キョン「これヤバめ?」

長門「わりと」

古泉「そのようで」

みくる(ショタっ子キョンくん……イイ!)

5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/06/09(水) 09:13:52.49 ID:05eXxj+q0

キョン「しかしなんでいきなり……」

古泉「あなたが無個性すぎるのが気に食わなかったのでしょうね」

キョン「レッドスーパーボールは少し黙ろうか」

長門「男の娘」

キョン「ん?」

長門「涼宮ハルヒの脳内にはその選択肢もあった。ショタの方に傾いたのは不幸中の幸い」

キョン「あいつの頭ん中はいったいどうなってるんだ」

みくる(キョンくんがちっちゃくなったら何着せようかなあ)

6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/06/09(水) 09:18:04.30 ID:05eXxj+q0

古泉「まあ、まだあなたがショタ化すると確定したわけではないのですし」

キョン「はあ……」

長門「大丈夫。私がなんとかする」

キョン「できるのか!?」

長門「精神的な部分はそのまま守られるようにプロテクトをかけておく。それが私の精一杯」

キョン「おお……いやしかしそれで十分だ。ありがとな長門」

長門「いい」

古泉「見た目は子供!頭脳は大人!その名も!!」

キョン「ほんと頼むから死んでくれ」

みくる(着ぐるみ風パジャマとか可愛いですよね~)

8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/06/09(水) 09:22:10.04 ID:05eXxj+q0

――翌朝


キョン妹「キョンくーん! 朝だよー!!」

ガッ

キョン「ぐはあっ」

キョン「……頼むから普通に、」

キョン妹「どうしたの~?」

キョン「……いや、なんでもない」

キョン(これは……大体小5くらいか?)

キョン(妹と同じくらいじゃねぇかおい)

キョン妹「起きないの~?」

キョン「起きるよ! 起きるからタックルの構えすんのやめてくれよ!!」

キョン(つーか声高いし……落ち着かねえ……)

10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/06/09(水) 09:25:43.74 ID:05eXxj+q0

キョン「あー、もしもし長門か?」

長門『…………』

キョン「お前のおかげでかろうじて中身は大丈夫みたいだがな……って聞いてるか?」

長門『聞いている。録音した』

キョン「ああそうかそれなら……え?」

キョン「録音て長門さん何してくれちゃってるの」

長門『ユニーク』

キョン「何が!? いったい何が!?」

長門『できれば"有希おねえちゃん"と言ってみてほしい』

キョン(なにこの長門こわい)

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/06/09(水) 09:29:32.85 ID:05eXxj+q0

長門『冗談』

キョン「頼むからそういう心臓にクる冗談はやめてください」

長門『すまない』

キョン「で、質問なんだが」

長門『あなたはいつも通り学校に来て』

キョン「……この格好でか?」

長門『そう』

キョン「小学校とかじゃなくてか?」

長門『そう』

キョン「マジかよ……」

長門『心配ない。涼宮ハルヒの情報改変は完璧。誰も違和感はもたない』

キョン「……わかった」

長門『待ってる』ブチッ

キョン「……制服も今の俺サイズに縮んでんのかね」

14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/06/09(水) 09:32:40.76 ID:05eXxj+q0

キョン「なんで制服は元のサイズなんだよ!! どうしてだよ!!」

キョン妹「キョンくん学校行かないの~?」

キョン「行くよ!? 行くけどこれどうすんだよ!!」

キョン妹「え~? キョンくんいっつもそれ着て行ってたよぉ~」

キョン「なん……だと……?」

キョン妹「キョンくんサイズの制服がね~、なかったんだって~」

キョン「オーダーメイドという選択肢はなかったのか!!」

キョン妹「わかんな~い」

キョン「ブカブカってレベルじゃねーぞ!」

キョン妹「遅刻しちゃうよ~?」

キョン(ああああああああああああああああもう)

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/06/09(水) 09:37:13.65 ID:05eXxj+q0

キョン「くそ……裾が引っ掛かる……」ズルズル

キョン「っていうかこれおかしいだろどう考えたって!!」ズルズル

キョン「この格好で学校まで行けってか!?」ズルズル

キョン「ズルズルうるせぇええええええええええ!!」ズルズル


ブーン......キキッ


古泉「おはようございます。お迎えにあがりましたよ」

キョン「今ほどそのにやけ顔が頼もしく思えたことはないな」ズルズル

古泉「しかしまあ……ずいぶんと可愛らしくなられましたねえ」

キョン「うっせえ」ズルズル

古泉「どうでしょう、ちょっと"一樹おにいちゃん"と」

キョン「前言撤回だ。やっぱそのにやけ顔にグーパンいれたい」ズルズル

17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/06/09(水) 09:39:38.15 ID:05eXxj+q0

古泉「冗談ですよ」^▽^

キョン「殴っていい? なあこれ殴っていい?」ズルズル

古泉「さあ遅刻してしまいます。乗ってください」

キョン「元に戻ったら絶対殴ってやる……」ズルズル

古泉「元に戻れるんでしょうかね」

キョン「そういうことサラっと言うのやめてくんない?」ズルズル

古泉「善処します」^▽^

キョン「もうやだこいつ」ズルズル


18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/06/09(水) 09:46:05.55 ID:05eXxj+q0

古泉「さ、着きましたよ。……おや?」

キョン「zzz」

古泉「やれやれ。まるで子供じゃないですか」

古泉「よいしょっと……軽いですね」

森「……ねえ古泉」

古泉「なんですか?」

森「可及的速やかに校舎内に入るべきよ。その絵面だとあんたが誘拐犯にしか見えないから」

古泉「それは困りましたね」^▽^

森「さっさと行きなさい!」ドカッ

古泉「痛い!」

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/06/09(水) 09:48:31.20 ID:05eXxj+q0

キョン「……お? あ、すまん……寝ちまったのか」

古泉「いえ、お構いなく」^▽^

キョン「顔が近い。っつーか降ろせ!!」

古泉「ああすみません。あまりに軽いのでつい」

キョン「元に戻ったら五発は殴ってやるからな……!!」ズルズル

森「…………」

森「…………」カシャッ

キョン「ん?」ズルズル

キョン「今車内からシャッター音が聞こえた気がするが……気のせいか」ズルズル

森(涼宮さんGJ!!ショタ!ショタ!!ktkr!!!!)

23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/06/09(水) 09:53:11.74 ID:05eXxj+q0

古泉「では僕はここで。また放課後お会いしましょう」

キョン「おう」ズルズル

谷口「よーキョン! なんだよ、今日は車送迎かー? 景気いいなおい」

国木田「おはようキョン。あれ古泉くんだよね? 本当に仲がいいね君たち」

キョン「お、おう……」ズルズル

キョン(なんか、あまりにもいつも通りで逆に違和感があるな……)

谷口「つかまだ制服それなのかよー。その内裾引っかけて転ぶぞ」

国木田「まあ仕方ないよね。転ばないようにねキョン」

キョン「子供扱いすんな」ズルズル

谷口「だって子供じゃねぇか。教室までおぶっていってやろうか?」

キョン「断る!!」ズルズル

キョン(早く元に戻りたい……)

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/06/09(水) 09:56:04.24 ID:05eXxj+q0

ハルヒ「遅いわよキョン!!」

キョン「げ、ハルヒ……」ズルズル

ハルヒ「もー、相変わらずみっともない制服ねぇ」

キョン「うっさい!」ズルズル

キョン(誰のせいだと思っとるんだ! 細かいとこの改変もしとけよ!!)

ハルヒ「あ、決めた! あたしが今日の団活でそれ裾詰めてあげるわよ」

キョン「え?」ズルズル

ハルヒ「部室には裁縫道具もあるしねー」

キョン「そ、そうか……なら頼む」

キョン(なんだろう、なんか違和感が)

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/06/09(水) 10:00:21.75 ID:05eXxj+q0

ハルヒ「あとこれ。お弁当」

キョン「お弁当!?」

ハルヒ「? なに驚いてんのよ」

キョン「え、いや……すまん。ありがたくいただく」

キョン(やっぱなんかおかしい)

ハルヒ「それと、今日のおやつはマフィンよ。楽しみにしときなさい!」

キョン「マジでか」

ハルヒ「マジよ!」

キョン(あ、こいつってもしかして子供好きか?)

ハルヒ「昼休みには校庭でサッカーするからね!」

キョン「あいよ」

キョン(弟でもいればいい姉貴になったんだろうが……)

キョン(俺にしてみれば凄まじい違和感だ。マフィン食ったら早いとこ長門に元に戻る方法聞こう)

26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/06/09(水) 10:04:11.17 ID:05eXxj+q0

――授業中


キョン(う……)

キョン(なんだろう……いつにもまして眠い……)

キョン(……まあ、いいよな多少寝たって)

キョン(……zzzzzz)

ハルヒ(ん?)

ハルヒ(やだ、キョンったら爆睡してる)

ハルヒ(……はあ)

ハルヒ(とりあえず写真撮ろう)ピローン

岡部「誰だ! 授業中に携帯弄ったのは!!」

ハルヒ「うっさいわよ! キョンが起きちゃうじゃない!!」

岡部(´・ω・`)

キョン「zzz」

ハルヒ「はあ……可愛いなあ……」

28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/06/09(水) 10:09:02.08 ID:05eXxj+q0

キョン「ふああ……よく寝た」

ハルヒ「ああもう、涎拭きなさい!」

キョン「うおう」

ハルヒ「さ、ご飯行くわよ! お弁当持って!」

キョン「え、移動すんのか?」

ハルヒ「なによ、不満?」

キョン「いや……その」ズルズル

ハルヒ「ったくしょうがないわねえ」ヒョイッ

キョン「うおっ!?」

ハルヒ「レッツゴー!!」ドタドタドタ

キョン「ちょ、頼むから俵抱えはやめてくれー!!」ジタバタ

29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/06/09(水) 10:11:58.48 ID:05eXxj+q0

ハルヒ「つべこべ言わないの!」ドタドタドタ

キョン「や、ちょ、降ろせー!!」ジタバタ...

谷口「……行っちまったか」

国木田「涼宮さんはいつでもパワー全開だねえ」

谷口「しっかし相変わらずおいしいよなキョンのやつ」

国木田「おねショタだね」

谷口「おねショタ?」

国木田「……谷口って意外と純粋培養だよね」

谷口「な、なんなんだよその眼は!」

国木田「なんでもない」

朝倉(はああああんキョンくん可愛いよぉおおお!! 殺したくなっちゃうくらい可愛いよぉおおお!!)

阪中「あれ……?」

阪中「今一瞬朝倉さんが見えたような気がしたんだけど……きっと気のせいなのね」

30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/06/09(水) 10:18:09.88 ID:05eXxj+q0

――屋上


ハルヒ「さ、たーんと食べなさい!」

キョン「おお……」

キョン(美味そうだっちゅーか、うん、やっぱこいつ料理得意なんだなあ)

キョン「いただきます」

ハルヒ「いっただっきまーす!!」

古泉「んっふ。それにしても平和ですねえ」コソコソ

長門「問題ない」コソコソ

みくる(早くキョンくんを着せかえたいですう)コソコソ

喜緑「本当に可愛らしいですねえ」コソコソ

長門「……何故ここに」コソコソ

喜緑「私の情報網を甘く見ないでくださいね」コソコソ

長門「迂闊」コソコソ

31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/06/09(水) 10:21:34.79 ID:05eXxj+q0

朝倉(ああああ! もふもふ! キョンくんのちっちゃい頭にもふもふしたいお!!)

朝倉(くんかくんかしたいよぉおおおおおお!! んはぁああああ!!)

喜緑「あら……これは?」コソコソ

長門「気にしないでほしい。ただの思念の残り滓」コソコソ

古泉「まっがーれ」ピロリン

みくる「あとでデータ転送してくださいね」コソコソ

古泉「ええもちろん」コソコソ

キョン(なにやら給水塔の影が騒がしいような気がするが……)

キョン(今はハルヒの弁当に集中しよう。うまひ)モゴモゴ

ハルヒ(やだもうキョン可愛すぎてどうしよう)

キョン「ん? 俺の顔に何かついてるか?」

ハルヒ「!! べっ別にそんなことないわよ!!」

キョン「そうか。ならいいんだが」モゴモゴ

32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/06/09(水) 10:26:14.55 ID:05eXxj+q0

ハルヒ(なんでこいつあたしの弟に生まれてこなかったのかしら!!)

ハルヒ(あ、でも弟だったらいろいろ問題が……)

ハルヒ(……問題? やだちょっとあたしったら何考えてんの!?)

ハルヒ(やだやだやだもう今のなし! なし!!)

ハルヒ(ああああもう今日はなんだか調子が狂うわ!)

ハルヒ(2、3、5、7、11、13……)

キョン「しかし絶品だな……卵焼きうめぇ」モゴモゴ

みくる(キョンくんもだけど涼宮さんも可愛いなあ。二人でお揃いの洋服とか着てくれないかなあ)

長門「眼福」

古泉「癒されますね」

喜緑「あとで会長にも見せてあげましょ」カシャッ

朝倉(キョンくぅうううううううん!!)

33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/06/09(水) 10:28:26.46 ID:05eXxj+q0

――放課後


ハルヒ「さっ! 行くわよキョン!!」

キョン「おー」ズルズル

谷口「じゃーなキョン! 暗くなる前に帰るんだぞー!」

国木田「不審者には気をつけるんだよ? 防犯ブザーはあるね?」

キョン「だから子供扱いすんな!!」

ハルヒ「大丈夫よ! なんたってあたし率いるSOS団がついてるんだから!!」

谷口「ま、それなら心配ねーわな」

国木田「下手なSPよりも安心だね」

キョン「ったく……」

34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/06/09(水) 10:31:07.40 ID:05eXxj+q0

ハルヒ「お待たせー! あれ? みくるちゃんは?」

古泉「ああ、朝比奈さんなら慌てて何かを取りに行かれましたよ」

キョン「忘れ物でもしたのか?」

古泉「そんな雰囲気ではありませんでしたが……まあ大体見当はつきますがね」

キョン「? なんだよ」

古泉「あなたも後でわかりますよ」^▽^

キョン「うざっ」

ハルヒ「よし、じゃあキョン、とりあえず脱ぎなさい!」

キョン「え」

35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/06/09(水) 10:34:02.00 ID:05eXxj+q0

ハルヒ「裾つめてあげるって言ったでしょ?」

キョン「お、おう」

キョン(一瞬焦ったぞ……)

ハルヒ「そーねえ、まずはズボンから詰めようかしら。脱いで」

キョン「なん……だと……」

長門「…………」スッ

古泉「んっふ」スッ

キョン「なんで二人はカメラ構えてんだよ!!」

ハルヒ「早く脱ぎなさい!」グイグイ

キョン「ぎゃー!! やめろー! 放せー!!」ジタバタ

長門「ユニーク」カシャッ

古泉「ユニーク」カシャッ

37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/06/09(水) 10:37:42.19 ID:05eXxj+q0

キョン「……」グスッ

ハルヒ「なに隅っこで小さくなってんのよー。はい、できた」

キョン「なんでもねぇよ……」グスッ

長門「いい目の保養になった」

古泉「まったくです」

ハルヒ「次はブレザーやるから脱いでー」

キョン「わかったよ……」ヌギヌギ

ハルヒ「ばんざーい!」スポン!

キョン「!!!」

ハルヒ「さてどっからやろうかな……ってキョン?」

キョン「いたくプライドを傷つけられた」グスグス

長門「いい」カシャッ

古泉「可愛さは正義ですね」カシャッ

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/06/09(水) 10:40:28.90 ID:05eXxj+q0

みくる「お待たせしましたあ~!」

ハルヒ「あらみくるちゃん。どうしたのよいったい」

みくる「えへへ、キョンくんの着替え持ってきたんですう」

ハルヒ「気が利くじゃない!」

キョン(なんだろう、マイスイートエンジェルの朝比奈さんの笑顔なのに嫌な予感しかしない)

長門「期待」スッ

古泉「右に同じく」スッ

キョン(……信じられるのは自分だけのようだ)

40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/06/09(水) 10:43:57.34 ID:05eXxj+q0
 

みくる「キョンくん! とりあえずこれ着てみてください!!」

キョン「……あ、はい」

キョン(なんだ、全然まともじゃないか……)

キョン(やっぱ朝比奈さんは俺の天使だな!)

古泉「ごく普通の白Tに半ズボンとは……」

長門「朝比奈みくるはよくわかっている」

ハルヒ「せっかくだからここで着替えちゃいなさいよ」チクチクヌイヌイ

キョン「どんな羞恥   だ!! 俺に     の趣味はないぞ!!」

41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/06/09(水) 10:46:41.78 ID:05eXxj+q0

古泉「では僕が壁になりますので」^▽^

キョン「もっと嫌だ!! 普通にトイレ行って着替えるわ!!」

長門「…………」スタスタ

キョン「なんで長門はついてきてるんだよ!」

長門「あなたを守るのが私の役目」

キョン「トイレにどんな危険があるってんだよ!?」

長門「いろいろ」

キョン「とにかくだめ! 男子トイレに年頃の女の子が入るなんていけません!!」

長門「…………」

キョン「な、なんだよ……」

長門「もう一度"だめ"と言ってほしい。録音する」

キョン(泣きたい)

42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/06/09(水) 10:48:39.86 ID:05eXxj+q0

長門「冗談」

キョン「だからそういう冗談はやめろと」

長門「早く着替えてきて」

キョン「入ってくんなよ? 頼むから入ってくんなよ?」

長門「承知」

キョン「…………」ヌギヌギ

キョン「…………」ゴソゴソ

長門「…………」ジー

キョン「だぁああああああかぁあああああああらぁああああああああ!!」

長門「ユニーク」

43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/06/09(水) 10:52:31.90 ID:05eXxj+q0

キョン「やれやれ……」

長門「半ズボンは素晴らしい」カシャッ

キョン「なあ長門、俺はいつになったら戻れるんだ?」

長門「……言わなければいけない?」

キョン「いやいやいや当たり前だからね!? なんでちょっと悲しそうなんですか長門さん!!」

長門「涼宮ハルヒがある程度満足すればいい」

長門「それにはあるキーワードが必要不可欠」

キョン「キーワード……?」

44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/06/09(水) 10:54:04.14 ID:05eXxj+q0

長門「"おねえちゃん"」

キョン「What?」

長門「"おねえちゃん"」

キョン「え? ごめんよく聞こえなかった」

長門「"おねえちゃん"」

キョン「……なあ長門よ」

長門「なに?」

キョン「どうしてこうなった」

長門「AA略」

45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/06/09(水) 10:56:54.71 ID:05eXxj+q0

キョン「……それをハルヒに言えば俺は元に戻れるんだな?」

長門「できれば私にも言ってほしい」

キョン「…………」

キョン「有希おねえちゃん」

長門「く……」ドサッ

キョン「長門!?」

長門「予想以上の衝撃だった……感謝する。朝の目ざましにもってこい」

キョン「お前は一度自分のキャラを見返した方がいいと思う!!」

長門「ユニーク」

キョン「ユニークでなんでもすむと思ってんのかぁあああ!!」

47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/06/09(水) 11:00:29.65 ID:05eXxj+q0

ハルヒ「ちょっとキョン何やってんの遅いわよ!」

キョン「す、すまん……」

ハルヒ「…………」

キョン「ハルヒ?」

ハルヒ「…………」ピロリーン

キョン「なんで今写真撮った!?」

ハルヒ(かわいいかわいいかわいいかわいいかわいいかわいいかわいい)

キョン「おっ、お医者さーん!!」

古泉「」カシャッ

みくる「半ズボン……! 半ズボン!!」

長門「半ズボンの破壊力は凄まじい」

長門「私でなければ耐えられなかった」

キョン(もうこれいっそ夢オチになんないかな)

50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/06/09(水) 11:05:34.06 ID:05eXxj+q0

キョン「おいハルヒ大丈夫か」

ハルヒ「大丈夫……大丈夫よ……あたしはやればできる子よ……」

キョン「だめだこりゃ」

みくる「キョンくん次はぜひこれを!!」

キョン「……これパジャマですよね?」

みくる「少しサイズは小さめの物を買ってきました!!」

キョン(いい笑顔ですねー)

古泉「目指せ臍チラですね」^▽^

キョン「……有希おねーちゃーん、古泉がいじめるよぉー」

長門「パーソナルネーム古泉一樹の情報連結解除を申請」

古泉「洒落にならないのでやめてください」

みくる「おねえちゃん……!?」

キョン「どうしたんですかー? みくるおねえちゃん」

みくる「はううぅうう!!」バタン

キョン(はっはっは、なんだか楽しくなってきたぞ)

52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/06/09(水) 11:09:53.58 ID:05eXxj+q0

キョン「ねー一樹おにーちゃん、僕ハーゲンダッツが食べたいなー」

古泉「今すぐ買ってまいります」

キョン「できればそこの窓から出て行ってほしいなー」

古泉「仰せの通りに!! アイキャンフラーイ!!」バサッ


キャーダレカオチテキター          タイヘンダー
    コレコイズミクンジャナイノー
 ハヤクキュウキュウシャー       ソノケガデドコイクンダヨー
  ハーゲンダッツ?   コイツワラッテルゾー


キョン「やれやれ」

長門「ユニーク」

キョン「今日何回目だよそれ」

長門「暇な人は数えてみるといい」

55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/06/09(水) 11:14:40.04 ID:05eXxj+q0

キョン「さて、邪魔者はいなくなったわけだし……」

キョン「ハルヒー、おいハルヒー」

ハルヒ「うふうふふ」

キョン「起きろってばハルヒー」ペチペチ

ハルヒ「はっ!! や、やだあたしったらいったいなにを!!」

キョン「腹減った。おやつ」

ハルヒ「え? あ、ああ……ごめんね。はい」

キョン(ごめんね!? こいつ相当子供好きなんだな……)

キョン「いただきます」モフッ

ハルヒ(きゅいいおbdふぃqwdvfれいぱうぇとぁいおny)

長門「涼宮ハルヒに大ダメージ」

キョン「んまい」

ハルヒ(口の端についてるわよバカキョン!!)

ハルヒ「ああああんもうどうしてあんたはそんなに可愛いのよ!!」

長門「思ってることと言ってることが逆」

57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/06/09(水) 11:19:19.83 ID:05eXxj+q0

キョン「そんなに俺が可愛いか?」

ハルヒ(か、可愛いわけないでしょ! あんたなんてただのガキんちょよ!)

ハルヒ「可愛くて可愛くて仕方ないわよもう!! 家の子になっちゃいなさいよぉ!!」

長門「ユニーク」●REC

キョン「あ、マフィン美味かったぞ。最高だった」

ハルヒ(当たり前でしょ! あんたなんかがあたしの手造りを味わえること、光栄に思いなさいよね!!)

ハルヒ「また作ってくるわ! いくらだってキョンのために作ってきちゃうんだから!!」

キョン「……長門さん」

長門「なに」

キョン「さっきからこれはいったいどういうことで」

長門「デレた」

キョン「デレともまた違う気がするんですがね」

長門「ユニーク」

58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/06/09(水) 11:22:04.61 ID:05eXxj+q0

長門「……実は少々深刻」

キョン「なんだって?」

長門「今の涼宮ハルヒは思ったことを包み隠さず口に出している」

長門「下手をすると」

ハルヒ「あんた一生このままちっさければいいのに!! そしたらあたしがずっと面倒みてあげるんだから!!」

長門「こういったことが……しまった、迂闊」

キョン「あれ? これもう遅くない?」

長門「あなたの情報が凍結された」

キョン「えっ」

長門「元に戻るのは相当困難になったと思われる」

キョン「あるえー」

61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/06/09(水) 11:26:41.89 ID:05eXxj+q0

ハルヒ「ねえキョン、明日は何が食べたい? なんでも作ってあげるわ!!」

キョン「あー……ホットケーキ」

ハルヒ「わかった! とびっきり美味しいのを作ってあげるから!!」

キョン「……ありがとうハルヒおねえちゃん」

ハルヒ「!! やっだもうあんた本当に可愛い!!」ムギュウ

長門「このタイミングでのそれは逆効果だったのでは」

キョン「もうどうにでもなーれ」

ハルヒ「いいこいいこー」ウリウリ

長門「……ユニーク」

63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/06/09(水) 11:31:09.60 ID:05eXxj+q0

キョン「ははは、いいさもう。きっとこうなることは既定事項だったんだ」

長門「方法が完全になくなったわけではない」

キョン「なんだって!?」

長門「涼宮ハルヒ、彼を少しの間貸してほしい」

ハルヒ「え? うーん……ま、有希ならいっか。はい」

長門「感謝する」パタン

キョン「……で、俺はどうすればいいんだ」

長門「涼宮ハルヒの愛情を、母性愛から異性への愛にシフトさせればいい」

キョン「えっ」

長門「要するに昨日までの状態に戻せばいい。十分可能」

キョン「異性への愛って……そもそもハルヒは俺のこと雑用にしか見てないだろ」

長門「ここまでくると鈍さは罪になる」

キョン「へ?」

長門「だがしかし可愛いから許す」ナデナデ

キョン「……どーも」

65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/06/09(水) 11:34:46.73 ID:05eXxj+q0

キョン「タイムリミットはどのくらいだ」

長門「おおよそ今から72時間」

キョン「三日か……」

長門「それが過ぎるとあなたは一生このまま」

キョン「それって何十年経っても成長しないってことか?」

長門「そう」

キョン「いやさすがにそれは周りが怪しむだろ」

長門「涼宮ハルヒの能力を甘く見てはいけない」

キョン「……確かにそうだが」

古泉「ただいま戻りました!」

キョン「黙れKY」

古泉「一樹おにいちゃんと呼んでください」^▽^

キョン「一樹おにいちゃん、だまっててくれると僕とっても嬉しいなー」

古泉「黙りますとも!!」

68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/06/09(水) 11:37:55.58 ID:05eXxj+q0

長門「三日間は涼宮ハルヒの家で過ごすことを推奨する」

キョン「……仕方ないか」

古泉「」

キョン「とりあえずダッツ食おう。長門はどれがいい」

長門「ラムレーズン」

キョン「俺はバニラにするか。古泉も食っていいぞ。それ食ったら今日は帰れ」

古泉「」

キョン「ハルヒおねえちゃーん、一樹おにいちゃんがアイス買ってきてくれたよー」

古泉「」ハァハァ

ハルヒ「あらありがとね古泉くん。鼻血拭いたら?」

69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/06/09(水) 11:41:38.74 ID:05eXxj+q0

キョン「ねーハルヒおねえちゃーん、僕今日からハルヒおねえちゃんの家に泊まってもいいー?」

ハルヒ「なに可愛いこと言ってるのかしらこの子……! もちろんいいにきまってるでしょ!」

キョン「わーいありがとー」

キョン(さて……しかしどうするべきなんだ俺は)

キョン(ハルヒに異性としての愛情をうんたらかんたらとかさ、無理じゃね?)

キョン(こいつ前に恋愛なんて精神病だとか言ってたし……)

キョン(もういっそずっとこのままでもいいかなー……ははは)

長門「バニラアイス+ショタ=真理」

古泉「」コクコク

みくる「起きたらそこは楽園でした」

長門「朝比奈みくるが意識を飛ばしていた間の映像もすべて記録してある。安心していい」

みくる「かたじけないでござる!!!!!」

70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/06/09(水) 11:45:01.12 ID:05eXxj+q0

ハルヒ「じゃああたしたちは帰るから!! また明日ねー!!」

キョン「じゃあな」

みくる「はい、また明日ー!」

古泉「」ヒラヒラ

長門「グッドラック」b

ハルヒ「ねえキョン、あんた夕飯何が食べたい?」

キョン「あー……ハンバーグかな」

ハルヒ「任せなさい! 最高のハンバーグ作ってあげるから!!」

キョン(しかしこうしてみるとハルヒも普通の女の子なんだよなあ)

ハルヒ「……ん? どうしたのよ」

キョン「いや、可愛いなあと」

ハルヒ「っ!? なにませたこと言ってんのよおバカ!!」ペチン

キョン「あいたっ」

ハルヒ「ほら! さっさと帰るわよ!!」

キョン「はーい」

71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/06/09(水) 11:47:12.61 ID:05eXxj+q0

ハルヒ(やだやだやだやだもうなによなんなのよ……!!)

ハルヒ(可愛いだなんて、そんな、あんもうやだぁ///)

キョン「……ハルヒ?」

ハルヒ「はっ!! なっなんでもないわよなんでも!!」

ハルヒ(年の差なんて関係ないわよね……むしろ年齢差萌えね。いけるわね)



長門「……またハードルが上がった」

長門「これは危険」

75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/06/09(水) 11:51:43.85 ID:05eXxj+q0

キョン「……ハルヒ」

ハルヒ「なに?」

キョン「俺実は黒の組織にアポトキシン4869を飲まされて小さくなっちまったんだ」

ハルヒ「はあ!?」

キョン「今はこんなナリだが、俺は本当はお前と同い年なんだ」

ハルヒ「い、いきなりなに言いだすのよ!」

キョン「……なんちゃって」

ハルヒ「もう……変な冗談やめてよね!」

キョン(あーなんかもう駄目くさいな……)

キョン(このままハルヒと一緒に暮らすのもいいかもしれんし……)

ハルヒ「キョーン! ハンバーグできたわよー!!」

キョン「いまいくー」

キョン(なにより飯が美味い)

キョン(あれ? ショタ人生もなかなか捨てたもんじゃないんじゃね?)

76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/06/09(水) 11:53:40.63 ID:05eXxj+q0

キョン「いっただっきまーす」ムグムグ

ハルヒ「それ食べたらお風呂入っちゃいなさいね!」

キョン「んー。……あれ? ハルヒのご両親は?」

ハルヒ「言ってなかったっけ? 今どっちも海外出張中なのよ」

ハルヒ「ちょっとさみしかったしね。あんたが来てくれてちょうどいいわ!」

キョン(ハルヒが寂しい、ねえ)

キョン(やっぱ本音が聞きやすいこっちのがいろいろと楽かもしれんな)

77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/06/09(水) 11:56:26.44 ID:05eXxj+q0

キョン「ごちそうさまでした!」

ハルヒ「はい、お粗末さまでした」

キョン「すごく美味かったぞ!」

ハルヒ「そう? そりゃあよかった!」ニコッ

キョン(なんかもう……このままでいっか)

キョン(この格好の方がお互い素直になれるだろうしな)

キョン「ハルヒー」

ハルヒ「なあに?」

キョン「俺さ、お前が大好きだわ」

ハルヒ「あたしもあんたが大好きよ、キョン!!」




――完

引用元: ハルヒ「キョンがショタだったらよかったのに」