1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/15(月) 14:29:44.85 ID:Kj1xeyuCO
芳佳「へえ、ここにも出来たんだー」
サーニャ「ラーメン? 何を売ってるお店なの?」
芳佳「うーん、扶桑流のスープスパゲティみたいなものかな」
サーニャ「ご飯なのね」
エイラ「サーニャに変なモン食わすなよナ」
芳佳「大丈夫ですよ。席空いてるみたいですし、食べて行きませんか?」
サーニャ「芳佳ちゃんのおすすめなら、私はいいけど……」
エイラ「むむ……」
サーニャ「ね、たまにはこういうお店もいいじゃない、エイラ」
エイラ「……今日だけだかんなー」
サーニャ「ラーメン? 何を売ってるお店なの?」
芳佳「うーん、扶桑流のスープスパゲティみたいなものかな」
サーニャ「ご飯なのね」
エイラ「サーニャに変なモン食わすなよナ」
芳佳「大丈夫ですよ。席空いてるみたいですし、食べて行きませんか?」
サーニャ「芳佳ちゃんのおすすめなら、私はいいけど……」
エイラ「むむ……」
サーニャ「ね、たまにはこういうお店もいいじゃない、エイラ」
エイラ「……今日だけだかんなー」
7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/15(月) 14:38:04.10 ID:Kj1xeyuCO
芳佳「良かった、あんまり人がいないや」
サーニャ「う……」
エイラ「なんだよ、このニオイ」
芳佳「仕方ないんです。二郎にニンニクを欠かすことはあり得ませんから」
サーニャ「席、ここでいいかな」
芳佳「あ、ダメだよサーニャちゃん! 先に食券を買わなきゃ」
エイラ「面倒なシステムだナ」
芳佳「こうしないとロットが乱れに乱れるんですよ」
サーニャ「う……」
エイラ「なんだよ、このニオイ」
芳佳「仕方ないんです。二郎にニンニクを欠かすことはあり得ませんから」
サーニャ「席、ここでいいかな」
芳佳「あ、ダメだよサーニャちゃん! 先に食券を買わなきゃ」
エイラ「面倒なシステムだナ」
芳佳「こうしないとロットが乱れに乱れるんですよ」
9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/15(月) 14:47:28.77 ID:Kj1xeyuCO
芳佳「大豚Wを一枚と……エイラさんとサーニャちゃんは初めてだから、小にしておくね」
客「……チッ」
サーニャ「?」
エイラ「やな感じだナ」
芳佳「……すみません、騒ぎすぎたみたい。あんまり大きい声で話してると、ジロリア……食べてる人やお店の邪魔になっちゃうから、これからは静かにしなきゃダメなんだ。説明が足りなかったよ」
サーニャ「……」
芳佳「お願いします。小の方は2つとも少なめで」
客「……チッ」
サーニャ「?」
エイラ「やな感じだナ」
芳佳「……すみません、騒ぎすぎたみたい。あんまり大きい声で話してると、ジロリア……食べてる人やお店の邪魔になっちゃうから、これからは静かにしなきゃダメなんだ。説明が足りなかったよ」
サーニャ「……」
芳佳「お願いします。小の方は2つとも少なめで」
11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/15(月) 14:56:34.96 ID:Kj1xeyuCO
芳佳「あとは、トッピングを聞かれるまで静かに待ってれば大丈夫だよ」
客「げふーっ! ごっそさん」
エイラ「……まじかよ」
芳佳「あれがジロリアンの正しい姿ですよ。げっぷはラーメン、店主に対する礼儀みたいなものです」
エイラ「えっ」
サーニャ「あの……芳佳ちゃんは、よくこういうお店来るの?」
客「げふーっ! ごっそさん」
エイラ「……まじかよ」
芳佳「あれがジロリアンの正しい姿ですよ。げっぷはラーメン、店主に対する礼儀みたいなものです」
エイラ「えっ」
サーニャ「あの……芳佳ちゃんは、よくこういうお店来るの?」
26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/15(月) 16:02:13.33 ID:Kj1xeyuCO
芳佳「そうだなあ、扶桑にいたころは1週間に2食くらいのころもあったかな」
サーニャ「へえ……」
店員「ニンニク入れますか」
芳佳「ヤサイニンニクアブラマシマシ。小の方はヤサイヌキニンニクアブラマシで」
エイラ「なんだそれ」
芳佳「簡単に言えばトッピングのことです」
サーニャ「へえ……」
店員「ニンニク入れますか」
芳佳「ヤサイニンニクアブラマシマシ。小の方はヤサイヌキニンニクアブラマシで」
エイラ「なんだそれ」
芳佳「簡単に言えばトッピングのことです」
30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/15(月) 16:09:22.32 ID:Kj1xeyuCO
エイラ「『マシ』……って増しってことか?」
サーニャ「小さいのにした意味が無いんじゃ……」
芳佳「だからヤサイはヌキにしました。本来なら全マシも軽くいって欲しいところですが、まあ初見ならこんなところでしょう」
サーニャ「……あ、来たみたい」
エイラ「な……」
芳佳「いただきます」
サーニャ「小さいのにした意味が無いんじゃ……」
芳佳「だからヤサイはヌキにしました。本来なら全マシも軽くいって欲しいところですが、まあ初見ならこんなところでしょう」
サーニャ「……あ、来たみたい」
エイラ「な……」
芳佳「いただきます」
31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/15(月) 16:16:16.30 ID:Kj1xeyuCO
サーニャ「私たちが買ったの、小だよね?」
エイラ「これ……こんなの食えるかよ」
サーニャ「ダメだよエイラ。まだ口もつけてないのに、そんなこと言っちゃ」
芳佳「……」ドンッ
サーニャ「!」ビクッ
エイラ「た、食べればいいんだろ、食べれば」
サーニャ「いただきます……」
エイラ「モグ……うっ、ぐふっ」
サーニャ(脂の味しかしない……)
エイラ「これ……こんなの食えるかよ」
サーニャ「ダメだよエイラ。まだ口もつけてないのに、そんなこと言っちゃ」
芳佳「……」ドンッ
サーニャ「!」ビクッ
エイラ「た、食べればいいんだろ、食べれば」
サーニャ「いただきます……」
エイラ「モグ……うっ、ぐふっ」
サーニャ(脂の味しかしない……)
35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/15(月) 16:24:57.98 ID:Kj1xeyuCO
エイラ「……もう水がからっぽだ。サーニャのも入れてこようか」
サーニャ「ありが」
ドンッ
エイラ「水もダメなのかよ!」
サーニャ「エイラ、静かに」
芳佳「……」←麺をかき込むジェスチャー
サーニャ「ん……」ズルズル
エイラ「くそう……」モグモグ
芳佳「……」ズーッ
エイラ(丼ごと持ち上げて……嘘だろ?)
芳佳「ふう、美味しかった。ごちそうさまでした」
サーニャ「ありが」
ドンッ
エイラ「水もダメなのかよ!」
サーニャ「エイラ、静かに」
芳佳「……」←麺をかき込むジェスチャー
サーニャ「ん……」ズルズル
エイラ「くそう……」モグモグ
芳佳「……」ズーッ
エイラ(丼ごと持ち上げて……嘘だろ?)
芳佳「ふう、美味しかった。ごちそうさまでした」
38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/15(月) 16:41:20.49 ID:Kj1xeyuCO
サーニャ「……もう、お腹いっぱい…」
エイラ「あとちょっとだからがんばれ、残したらまた宮藤が怒るぞ」
宮藤「……麺だけでも食べ終わって下さい。スープは、無理そうなら残しても構いません」
サーニャ「……む…ぐ…」モグ
エイラ「お……」
サーニャ「ご…ちそう……さま……」
エイラ「や、やったな……」
エイラ「あとちょっとだからがんばれ、残したらまた宮藤が怒るぞ」
宮藤「……麺だけでも食べ終わって下さい。スープは、無理そうなら残しても構いません」
サーニャ「……む…ぐ…」モグ
エイラ「お……」
サーニャ「ご…ちそう……さま……」
エイラ「や、やったな……」
44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/15(月) 16:55:29.23 ID:Kj1xeyuCO
エイラ「サーニャ、立てるか?」
サーニャ「だいじょうぶ……」
エイラ「ちくしょう、宮藤め」
客1「宮藤…? まさか……」
客2「間違っていたらすまない。あんた、扶桑の『エントリー宮藤』じゃないか?」
芳佳「……ブリタニアで、その名前を呼ばれるとは思いませんでしたよ」
客2「やはり…!」
客3「あらゆる地域の二郎に出没し、友人知人を片っ端から二郎に誘った挙げ句、その全てを上級ジロリアンに鍛え上げるという、あのエントリー宮藤が……ここに!?」
客1「『滝登りの土方』『オールデイズリネット』といったロットマスターを張るようなジロリアンにも、エントリー宮藤が育てた人物は多い」
サーニャ「だいじょうぶ……」
エイラ「ちくしょう、宮藤め」
客1「宮藤…? まさか……」
客2「間違っていたらすまない。あんた、扶桑の『エントリー宮藤』じゃないか?」
芳佳「……ブリタニアで、その名前を呼ばれるとは思いませんでしたよ」
客2「やはり…!」
客3「あらゆる地域の二郎に出没し、友人知人を片っ端から二郎に誘った挙げ句、その全てを上級ジロリアンに鍛え上げるという、あのエントリー宮藤が……ここに!?」
客1「『滝登りの土方』『オールデイズリネット』といったロットマスターを張るようなジロリアンにも、エントリー宮藤が育てた人物は多い」
55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/15(月) 17:06:37.43 ID:Kj1xeyuCO
エイラ「なに言ってんだ、こいつら」
サーニャ「さあ……」
エイラ「宮藤! 私たちは先に基地へ帰ってるからな」
宮藤「はい。ありがとうございました」
客3「今度はあの2人を育成するというのか」
宮藤「そうです。しかし、ジロリアン養成のためとはいえ、お騒がせしてしまってすみません」
客2「なに。あんたにかかれば、誰だってひと月で一人前のジロリアンだろ?」
宮藤「私は二郎の基本を教えるだけです。その後、おのおのがどのように『二郎』を築き上げていくのかは、私が決めることではありません。一人前、半人前ではなく、『ジロリアン』を育てているんですから」
サーニャ「さあ……」
エイラ「宮藤! 私たちは先に基地へ帰ってるからな」
宮藤「はい。ありがとうございました」
客3「今度はあの2人を育成するというのか」
宮藤「そうです。しかし、ジロリアン養成のためとはいえ、お騒がせしてしまってすみません」
客2「なに。あんたにかかれば、誰だってひと月で一人前のジロリアンだろ?」
宮藤「私は二郎の基本を教えるだけです。その後、おのおのがどのように『二郎』を築き上げていくのかは、私が決めることではありません。一人前、半人前ではなく、『ジロリアン』を育てているんですから」
59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/15(月) 17:16:11.52 ID:Kj1xeyuCO
客2「こいつは愚問だったな」
客3「それで、あの子たちに見込みはあるのか?」
芳佳「きっといいジロリアンになりますよ。しばらくは今回のように騒がしいと思いますが、どうか多目にみてあげて下さい」
客1「それは楽しみだな」
客3「あんたが来るようなっちまったら、俺らもちんたら食ってられないな」
客2「違いない」
芳佳「……じゃあ、そろそろ。マスター、ごちそうさまでした。げふ」
客3「それで、あの子たちに見込みはあるのか?」
芳佳「きっといいジロリアンになりますよ。しばらくは今回のように騒がしいと思いますが、どうか多目にみてあげて下さい」
客1「それは楽しみだな」
客3「あんたが来るようなっちまったら、俺らもちんたら食ってられないな」
客2「違いない」
芳佳「……じゃあ、そろそろ。マスター、ごちそうさまでした。げふ」
70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/15(月) 17:31:29.86 ID:Kj1xeyuCO
―後日―
サーニャ「ねえエイラ、ご飯食べにいかない?」
エイラ「いいぞ。どこか行きたいとこあるのか?」
サーニャ「んー……」
エイラ「……無いんなら、私が決めるぞ」
サーニャ「……あのね、エイラ。私、その……またあのラーメン食べたいん……だ…」
エイラ「二郎か」
サーニャ「あの時は苦しかったのに、なんだかクセになっちゃうような味で」
エイラ「……」
サーニャ「もちろん、エイラが嫌なら別なところがいいけど……」
サーニャ「ねえエイラ、ご飯食べにいかない?」
エイラ「いいぞ。どこか行きたいとこあるのか?」
サーニャ「んー……」
エイラ「……無いんなら、私が決めるぞ」
サーニャ「……あのね、エイラ。私、その……またあのラーメン食べたいん……だ…」
エイラ「二郎か」
サーニャ「あの時は苦しかったのに、なんだかクセになっちゃうような味で」
エイラ「……」
サーニャ「もちろん、エイラが嫌なら別なところがいいけど……」
71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/15(月) 17:32:28.25 ID:Kj1xeyuCO
エイラ「ったく、しょうがねーなあ。ま、宮藤のオススメを一回きりで蹴るのもなんだしナ」
サーニャ「行こう、エイラ!」
エイラ「今日はヤサイも入れてもらおうナ」
サーニャ「こんにちはー…」
エイラ「あ、リーネだ」
リーネ「!!」
店員「大豚W全マシお待ち」
リーネ「ち、ちがうんです! これは……」
エイラ「二郎では静かにな、リーネ」
おわり
コメントする
このブログにコメントするにはログインが必要です。
さんログアウト
この記事には許可ユーザしかコメントができません。