女騎士「ほなちょっぴり剃りますよー」

オーク「おう、どうせならカッコよく仕上げてくれ」

女騎士「あ、ほんならモヒカンって奴にするわ！めっちゃイカすで！｣ﾁｮｷﾁｮｷ

オーク「いや、まあ知らないけどよ……変わりもんだな、お前。喋り方も変だし」

女騎士「せやねん。田舎から急に出世したはええけど慣れんことばっかりやｰ｣ﾁｮｷﾁｮｷ

オーク「ふうん、人間にも色々あんだな……」

女騎士「よっしゃ、出来たで！うわぁ、めっちゃイカすわ！シュッとした！」

オーク「し、シュッと？へへ、まあ悪い気はしねえな｣ﾎﾟﾘﾎﾟﾘ

女騎士「んでな、これでにーさんは死んだって報告するから、ここには来んといてほしいねん」

オーク「ああ？だってここに来ないとヤギを狩れねぇじゃねえか」

女騎士「……うーん、ま、来んといてな！ほなまた！」

オーク「お、おい、ちょっと待てよ！マイペースだなあいつ……」

オーク「よし、狩れた狩れた……これで一週間は持つな……」

女騎士「あー！！」

オーク「げっ、この声……！」

女騎士「なんで来てるんー！来んといてって言ったのにー！」

オーク「い、いや、そんなこと言われてもこっちにも生活がなぁ……」

女騎士「ほんまにもー！豚さんなんやから木の実食べといたらええのに！」

オーク「木の実じゃ腹膨らまねえよ！」

女騎士「ほーなん？食いしん坊やねんなぁ！ウチなんか1日1食でもうお腹パンパンや！」

オーク「おいおい、騎士がそれで良いのかよ！もっと食わねえと強くなれないだろ！」

女騎士「うー、それ師匠にも言われたわ……でもな、あんな、食事は楽しくしないと栄養にならんねんでー」

オーク「いやまあ、それはそうだけどな……」

女騎士「ほえー、その木の実を食べたらどんどんお腹が空いて沢山たべれるんや……」

オーク「おう、俺たちは冬の前に食い溜めする為にそれ食って蓄えてんだよ」

女騎士「うわ、めっちゃ太りそ～！だからこんなぷにぷになんねんで！｣ﾌﾟﾆｯ

オーク「お、おい触んなよ！！」

女騎士「ええやんええやん♪うわ～、胸とかもう女の子やん♪揉心地ええわ～♪｣ﾌﾟﾆﾌﾟﾆ

オーク「や、やめろやめろ！失礼だろう！」

女騎士「あ、そらそやな！お兄ちゃんがすっごい話しやすいからつい……ごめんな？」

オーク「い、いや、謝ったなら別に良いけどよ……あ、あと、触るって言ってからなら触っても良いぜ」

女騎士「ほんまに！？触らして触らして～！！うわ～、お腹ぷにぷにでかわえ～わ～♪」

オーク「ふへへ」

オーク「まだかな……」

女騎士「あ、豚のお兄ちゃんやん！おったんや！」

オーク「お、おう！偶然だな！」

女騎士「ちょうど良かったわ～！うち、お弁当代わりに家でケーキ焼いて来てんけどな！一緒に食べへん～？」

オーク「……け、ケーキだと？なんだそれは？」

女騎士「えーっ！？ケーキ知らんのーっ！？あかんで、それ人生半分損してるわ！」

オーク「は、半分もか？」

女騎士「ほら、これがケーキや！まあ、パンに近いねんけどな……｣ﾊﾟｻｯ

オーク「お、おおっ……匂いが甘いな……」

女騎士「せやろ、せやろ♪これをな、しぶーい紅茶と一緒に食べるんがさいっこーのお昼ご飯なんよ！」

オーク「はあ……人間は手間暇かけていじくり回して料理するって言うけど本当なんだな」

女騎士「えーと……あの石が良いかな～！はい、この布の向こう持って！」

オーク「え？お、おう」

女騎士「はい、テーブルの出来上がり～！どう？ケーキ一緒に食べへん？」

オーク「え？お、俺も！？」

オーク「結構食いでがあったな……満足だ」

女騎士「はー、お腹ポンポンや！ほら見てみ！｣ﾍﾟﾛｯ

オーク「わっ、ちょ、おい！何お腹出して……」

女騎士「ほら触ってみー！硬いやろー！これ中にケーキ入ってるんやでー！」

オーク「お、おう、そうだな……｣ｻﾜｻﾜ

女騎士「いやー、お兄ちゃんの食べっぷりを見て私も食べ過ぎたわー！一緒に食べると楽しいやろ？」

オーク「そ、そうだな、普段より楽しい食事だった」

女騎士「せやろ、せやろ♪あとは消化するまでのんびり日向ぼっこでもしましょー♪」

オーク「……あ、あの、お前さ、仕事は……？」

女騎士「ここの地域の巡回！兄さんおるし、役得、役得！」

オーク「はあ……」

おやすみー(^O^)／