1 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/06/27(土) 00:52:46 srigw/lY
オーク「…」
男騎士「くっ…」
オーク「…」
男騎士「くっ…」
オーク「…男やんけ!」
"
"
2 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/06/27(土) 00:56:13 srigw/lY
男騎士「オークに捕まるなど騎士の恥…さっさと殺すのである!」
オーク「いや、後処理めんどいし。法を犯してまでやるメリット皆無」
男騎士「なっ…オークは騎士を捕らえ、 て殺すのではないのか?」
オーク「いつの話だよ…法が整った今の時代、 のも殺すのもリスキーなんだって」
3 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/06/27(土) 00:59:03 srigw/lY
男騎士「そんな…ならば私の期待は… に れ、ボロ雑巾のように殺されるのだろうという、私の期待はどうなる!?」
オーク「歪みすぎだから。 癖歪みすぎだから」
男騎士「くっ…長年の夢が…」
オーク「え、何なのこの人…xxなの」
オーク「そうでもあるがぁ!」
4 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/06/27(土) 01:02:19 srigw/lY
オーク「あ」
オーク(セリフ間違えた。今のセリフ、男騎士のだった…)
男騎士(ど、どういう事だ…私のセリフをオークが言ったぞ…?)
オーク「…」
男騎士「…」
パチン!
ハイ、カーット!
オーク「す、すいません…」
テクテク
監督「困るなぁ…君、新人オークとはいえ、今日で何回目のNGなの?」
オーク「すいません…」
5 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/06/27(土) 01:06:21 srigw/lY
男騎士「ま、監督さん。彼、ちょっと緊張してるみたいですし、休憩を挟んでは…」
監督「んー、男騎士さんがそういうなら…おーいみんな、一旦休憩だ」
・ ・ ・ ・ ・
オーク「…はぁ」
男騎士「リラックス、リラックスよ。コーヒーでもどうぞ」
スイッ
オーク「男騎士さん…ありがとうございます…それと、すいません…俺のせいで」
"
"
7 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/06/27(土) 01:09:03 srigw/lY
男騎士「まぁあれだけミスがあると、新人だから、では済まないかしらねぇ…」
オーク「本当にすいません…俺…俺…」
ジワッ
男騎士「あー、泣かないの男の子が、もう」
オーク「でも゛…おれ゛…」
グズッ グズッ
オーク「男騎士さんに…皆に…迷惑かけて…」
8 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/06/27(土) 01:13:25 srigw/lY
男騎士「…あたしもね、新人の頃は散々だったわ」
オーク「え、男騎士さんが…?」
男騎士「そりゃもう、忘れる、どもる、噛む…何回監督さんに殴られたか分からないわね…」
オーク「あ、あの監督さんが…男騎士さんを殴る…?」
男騎士「えぇ。それだけ期待してくれていたの。監督さんには、本当に感謝しているの。あの人はほら、真剣でしょ?真剣だからこそ、新人の君にもあれだけ言うのよ…期待の裏返しね」
9 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/06/27(土) 01:17:01 srigw/lY
男騎士「失敗が何度も許される、なんて甘い世界じゃないわ…でも、それでも、あたしは自信を持って言うわ…失敗しなさい。そして、それを確実に糧にしなさい」
オーク「男騎士さん…はいっ!」
男騎士「いい顔ね、好きよ、そういう子」
ザワザワ
監督「そろそろ再開すっぞー」
10 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/06/27(土) 01:20:49 srigw/lY
男騎士「さぁ行きましょう、最高の、全力の演技で!」
オーク「はいっ!」
・ ・ ・ ・ ・
こうして、映像作品
『イマドキオークに捕らえた男騎士は是が非でも れたい』
が誕生したのであった…
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