にこ｢拾ったはいいもののどこで面倒を見ようかしら……｣

希｢部室……は流石に無理やね｣

にこ｢学校だし凛も居るしね……｣

希｢凛ちゃん猫アレルギーやったね……にこっちの家は？｣

にこ｢うちはダメね。チビ達も居るし広くもないし。希の家は？｣

希｢一応OKなんやけど……なんせ一人暮らしやしなぁ、面倒を見れるかどうか……｣

にこ｢里親を探すしかないわね……｣

希｢せやね……それなら里親を見つけるまではうちで面倒を見るわ｣

にこ｢そうね、そうしてくれると助かるわ｣

希｢とりあえずうちに行こか｣

子猫｢にゃー｣

ー希家ー

にこ｢おじゃましまーす｣

希｢どうぞー｣

子猫｢にゃー｣

希｢……で、うちに連れてきたはいいものの……｣

にこ｢うーん、まずは何をすればいいのかしら｣

希｢ちょっとまってな……まずは動物病院に行って病気か診てもらわなあかんって。拾ったって言えば見てくれるんやって｣

にこ｢そう、なら急がなきゃね｣

子猫｢にゃー｣

ー数時間後ー

にこ｢病気じゃなくて良かったわ｣

希｢でも風邪は若干引いてるみたいやであっためやなな。にこっち、そこのダンボール取ってくれる？｣

にこ｢これ？｣

希｢そうそう、これにタオルを敷いてっと……はーい完成｣

にこ｢暖房を付けるわね｣

希｢よろしく、うちは餌買ってくるわ。見といてくれる？｣

にこ｢了解｣

希｢じゃ、行ってくるなー｣ﾊﾞﾀﾝ

にこ｢行ってらっしゃーい｣


にこ｢……ふぅ、さて｣

子猫｢にゃーん｣

にこ｢ん～？♪どうしたのかにゃ～♪｣

子猫｢にゃーん｣

にこ｢お腹空いちゃったの～♪待っててね～♪希が買って来るからね～♪｣

子猫｢にゃ！｣

にこ｢はぁ～ん！可愛い～♪｣

にこ｢ふふ♪ミルク美味しい？♪｣

子猫｢｣ﾍﾟﾁｬﾍﾟﾁｬ

にこ｢あぁ～癒されるぅ～♪｣


<ﾀﾀﾞｲﾏｰ


にこ｢！？｣

希｢餌買ってきたで～｣

にこ｢遅かったわね｣ｷﾘｯ

希｢ごめんな～、すぐ準備してくるからね｣ﾊﾟﾀﾝ

にこ｢……あんな姿、絶対に見せられないわね……｣

子猫｢にゃん？｣

希｢はい、持ってきたで｣ｺﾄｯ

子猫｢！｣ｶﾞﾂｶﾞﾂ

にこ｢すごい勢いで食べてるわね…｣

希｢よっぽどお腹が空いてたんやろなぁ……ふふっ｣

にこ｢どうしたの？｣

希｢いや、この猫ちゃん黒いし目が赤いしまるでにこっちみたいやなって♪｣

にこ｢ふふ、そうね……そうだ。名前どうする？｣

希｢せやねぇ……>>17なんてどう？｣

にこ｢……は？｣

希｢せやから、うちとにこっちが拾ったから東條にこってのはどう？｣

にこ｢あんたネーミングセンスないわね……｣

希｢そんな！｣ｶﾞｶﾞｰﾝ

にこ｢却下よ却下｣

希｢え～？じゃあにこっちが決めてよ～｣

にこ｢そうねぇ……>>24なんてどうかしら？｣


すまねぇ最安価させてもらうね

矢澤ねこ

にこ｢矢澤ねこ……ってのはどうかしら？｣

希｢……にこっちも人のこと言えへんやん｣

にこ｢なんでよ、可愛いじゃない｣

希｢……せや、『そらまる』なんてどう？｣

にこ｢あら、いいわね。ちょうどオスだし｣

希｢よし！じゃあ『そらまる』で決定！｣

にこ｢よろしくねそらまる｣

そらまる｢にゃー｣





すまん安価関係無かったな

ー部室ー

穂乃果｢えー！？にこちゃん子猫拾ったの！？｣

にこ｢ええ、そうよ。今は希の家で面倒を見てるわ。それで里親を探してるんだけど誰か飼えないかしら？｣

穂乃果｢うーん……うちは食べ物を扱ってるからダメかも…｣

海未｢うちも道場もありますし……なにより父が動物嫌いなので……｣

ことり｢私も無理かな……｣

凛｢凛は猫アレルギーだし……｣

花陽｢うちも駄目……｣

真姫｢うちもダメね…｣

絵里｢私の住んでるマンション動物ダメだから……｣


希｢うーん……｣

にこ｢困ったわね……｣

穂乃果｢ねぇ希ちゃん、猫見に行ってもいい？｣

花陽｢わ、私も見に行きたいな……｣

希｢ん？別にええよー｣

穂乃果･花陽｢やったー！｣

花陽｢そうだ！うちに使ってないケージがあるけどいる？｣

希｢もちろん欲しいけど……ええの？｣

花陽｢うん！どうせずっと使わないし｣

穂乃果｢じゃあ穂乃果はクッションとかいろいろ持ってくね！｣

希｢ふふ、ありがとうな｣

海未｢それで、里親はどうするのです？｣

にこ｢貼り紙でも作ってその辺に貼ってみるわ｣

ことり｢あ！じゃあその貼り紙を作ってあげる♪｣

にこ｢いいわよ別に｣

凛｢にこちゃん！困った時はお互い様だよ！｣

絵里｢そうよ、私も周りに飼える人が居ないか探してみるわ｣

真姫｢私も餌を買ってきてあげるわ、希とにこちゃんだけじゃ大変でしょ？｣

にこ･希｢みんな……ありがとう｣

そして放課後……

ー希家ー

8人｢おじゃましまーす！｣

希｢いらっしゃい、さっ、こっちやで｣

そらまる｢Zzz……｣

穂乃果｢わ、寝てる～♪｣

ことり｢かわいい～♡｣

にこ｢ほんとね～｣

絵里｢さ、寝てるあいだに作業をするわよ！穂乃果、海未、花陽はケージを組み立てて！ことりはにこと希と一緒にチラシを作って。私と真姫と凛は餌とか必要なものを買ってくるわ｣

8人｢了解！｣

そらまる｢ふみぁ～……｣

8人｢あっ……了解！｣ﾎﾞｿｯ





そらまる｢Zzz……｣

ー数時間後ー

そらまる｢ふみぁ～……｣ﾉﾋﾞｰ

海未｢あ、起きたみたいですね｣

穂乃果｢ちょうど完成したよ！ジャーン！｣

そらまる｢にゃー？｣

花陽｢えへへ、そらまるのお家だよ♪｣

そらまる｢にゃー！｣ﾀﾀｯ

穂乃果｢おお！入ってきた！｣

海未｢ふふ、気に入ってくれましたかね？｣

穂乃果｢気に入ってくれるよ！頑張って作ったんだもん！｣

花陽｢うん！｣



そらまる｢にゃー♪｣

ことり｢よし！完成！｣

にこ｢あとは印刷して貼るだけねー｣

希｢それじゃ、印刷してくるね。自由にしてくれてええよ｣

にこ｢そう？じゃあお言葉に甘えさせてもらうわ｣

ことり｢はやく里親が見つかるといいね♪｣

にこ｢…………えぇ、そうね…｣

ことり｢？？？｣

ー数時間後ー

絵里｢……これで必要なものは集まったかしら？｣

希｢うん！ありがとうなえりち、今度埋め合わせするから｣

絵里｢必要ないわよ、好きでやってる事だし。｣

希｢うん……えりちのそういうとこ大好きだよ｣

絵里｢て、照れるわ///｣

凛｢にゃっぷし！｣

花陽｢凛ちゃん大丈夫……？｣

凛｢へいきへいk……にゃっぷし！｣

真姫｢全然大丈夫じゃないじゃない……そろそろ帰りましょうか｣

凛｢うぅ～……｣

花陽｢……今日、うちに泊まる？｣

凛｢！うん！｣

海未｢それでは、私たちもそろそろ……｣

穂乃果｢そうだね！バイバイ！そらまる！｣

ことり｢ばいばーい♪｣

そらまる｢にゃー！｣

希｢それじゃ、うちはみんなを送るついでにチラシ貼ってくるわ。にこっちはそらまるの面倒よろしくね｣

にこ｢分かったわ｣

<ｵｼﾞｬﾏｼﾏｼﾀｰ



にこ｢……行ったわね…｣

そらまる｢にゃーー♪｣

にこ｢ふふ♪おまたせー♡たっぷり遊ぼうね♪｣

そらまる｢にゃ！｣

にこ｢ほら！ねこじゃらしよ！｣ﾌﾘﾌﾘ

そらまる｢にゃ！にゃにゃ！｣ﾃｼﾃｼ

にこ｢あぁ♡癒される♡｣

そらまる｢にゃ！｣ﾃｼｯ

にこ｢ふふっそれはにこの手よ？あぁ……肉球が柔らかい……｣

そらまる｢にゃ～｣

にこ｢あら？疲れてきたかしら？｣ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

そらまる｢にゃ｣ﾍﾟﾛﾍﾟﾛ

にこ｢｣ｽﾞｯｷｭｰﾝ





希｢にこっちー、帰ってきt……｣

にこ｢あーもう！そらまるはどうしてそんなに可愛いの！もうたまんないわ～♡｣ｺﾞﾛｺﾞﾛ

希｢｣

にこ｢へ……？｣

希｢｣ﾆﾔﾆﾔ

にこ｢い、いつからそこに！？///｣

希｢さっきやけど～？｣ﾆﾔﾆﾔ

にこ｢わ、忘れなさい！///忘れて！///｣

数日後……

にこ｢おじゃまするわよ～｣

希｢なんやにこっち、また来たん？｣

にこ｢まぁね、それで、そらまるは？｣ｿﾜｿﾜ

希｢あっちの部屋で遊んどるよ｣

にこ｢わかったわ！｣ﾀｯ

希｢ふふっ、そらまるも可愛いけどにこっちも可愛いなぁ……｣




prrrrrr……

希｢ん？電話？｣

そらまる｢にゃ～ん｣ﾃｼﾃｼ

にこ｢ほら、こっちよ！｣ﾌﾘﾌﾘ

そらまる｢にゃん！｣

にこ｢あー可愛いなー♡｣

ﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ

希｢にこっち！｣ﾊﾞｰﾝ

にこ｢うわっ！ビックリした！どうしたの希！｣

希｢聞いてにこっち……なんとな！｣







希｢里親や！里親になってくれる人が見つかってん！｣

にこ｢…………へ？｣

そらまる｢？？？｣

女の人｢ありがとうございました！｣

ｶﾞﾁｬﾊﾞﾀﾝ
ﾌﾞｰﾝ……


希｢……行っちゃったね…｣

にこ｢……これでよかったのよ…私達だけじゃ面倒を見きれなかったし…｣

希｢そうやね……さみしくなるな…｣

にこ｢でもほんと良かった！相手の人が優しそうで！きっとそらまるを今以上に幸せにしてくれるわよ！｣

希｢にこっち……｣

にこ｢そう！……これで良かったのよ…これ……で…うぅ……｣

希｢にこっち、うちの胸を貸してあげる｣

にこ｢なによ……嫌味？…｣

希｢強がらんでええんやで？そらまるを一番可愛がってたのはにこっちやろ？辛くないわけないやん…｣

にこ｢そう……ね…それじゃ、お言葉に甘えて……｣ﾎﾟﾌｯ






にこ｢うぅ……うぇぇぇぇぇん！！そらまるぅぅぅぅ！うわぁぁぁぁぁぁん！！！！｣

希｢……｣ｸﾞｽｯ

ｷﾞｭｯ

にこ｢うわぁぁぁぁぁぁん！！！！あぁぁぁぁぁぁぁ！！！｣

────────
────
─


希｢悪いなぁ、片付け手伝って貰っちゃって｣

にこ｢別に気にすることないわよ。一緒に面倒を見た仲じゃない｣

希｢そう言ってもらえると助かるわ｣

にこ｢……ふぅ、ケージの解体は終わったわ｣

希｢お疲れさん♪はいお茶｣

にこ｢ありがと｣ｺﾞｸｺﾞｸ

希｢……この部屋もさみしくなったなぁ｣

にこ｢えぇ…ほんとに｣

希｢……泣きじゃくるにこっち可愛かったなぁ｣

にこ｢わわ、忘れてよ///つーか希も泣いてたじゃない！///｣

希｢う、うちは泣いてへんし///｣

にこ｢うそよ！絶対泣いてたわ！｣

希｢か、仮に泣いてたとしてもにこっちほど泣いてへんし！｣

にこ｢なにをー！？｣

希｢やるんか！？｣

にこ･希｢……っぷ｣



にこ･希｢あっははははは！｣

にこ｢あはは！あーっおっかしー！｣

希｢うん！やっぱりにこっちは笑顔の方が似合うな！｣

にこ｢あったりまえでしょー？にこを誰だと思ってんのよ！｣

希｢さすがにこっち！｣

にこ｢よーし！それじゃ私の家でxxの鑑賞会を行うわよ！準備しなさい！｣

希｢はいな！｣






その後、元気になったにこと希はμ'sのメンバーにイタズラを仕掛け真姫と絵里におしおきされたのであった


おしまい