1: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/14(火) 21:27:27.862 ID:JIhe9QVP0
憂「こんにちは平沢憂です」
憂「実を言うと、平沢憂は3ヶ月前に事故で命を落としたということになっています」
憂「今の私は、こうして髪を下ろし…」
唯「平沢唯として、生活しています」
憂「実を言うと、平沢憂は3ヶ月前に事故で命を落としたということになっています」
憂「今の私は、こうして髪を下ろし…」
唯「平沢唯として、生活しています」
3: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/14(火) 21:28:12.487 ID:JIhe9QVP0
澪「さぁ練習するぞ!」
律「うぃー」
梓「…」
律「うぃー」
梓「…」
4: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/14(火) 21:28:34.513 ID:JIhe9QVP0
ジャーン!
紬「なんだかすごい演奏になったわね!」
澪「あぁ、ここ最近みんなの演奏の技術が上がったのか、音がしっかり合うよ」
唯「つかれたー」
紬「なんだかすごい演奏になったわね!」
澪「あぁ、ここ最近みんなの演奏の技術が上がったのか、音がしっかり合うよ」
唯「つかれたー」
5: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/14(火) 21:29:11.123 ID:JIhe9QVP0
梓「唯先輩、ちょっといいですか」
唯「お、あずにゃんどうしたんだい?」
梓「憂なんでしょ?」
唯「…」
唯「お、あずにゃんどうしたんだい?」
梓「憂なんでしょ?」
唯「…」
6: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/14(火) 21:29:32.958 ID:JIhe9QVP0
唯「なにいってるのあずにゃん。私は正真正銘の平沢唯だよ」
梓「うそ。こんなの唯先輩じゃないよ」
唯「あずにゃんひどい!」
梓「うそ。こんなの唯先輩じゃないよ」
唯「あずにゃんひどい!」
7: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/14(火) 21:29:58.948 ID:JIhe9QVP0
憂(梓ちゃん、気づいてしまったんだね…)
憂(『あっち』に行っちゃうのか。残念だな、せっかく仲良くなったのに)
憂(『あっち』に行っちゃうのか。残念だな、せっかく仲良くなったのに)
8: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/14(火) 21:30:25.080 ID:JIhe9QVP0
翌日
澪「さぁ練習だぞ!」
律「えー…」
唯「あずにゃんがんばろうね!」
アズサ「ハイ!ヤッテヤルデス!」
紬「梓ちゃん、なんか話し方が…」
梓「え?なんのことですか?」
澪「さぁ練習だぞ!」
律「えー…」
唯「あずにゃんがんばろうね!」
アズサ「ハイ!ヤッテヤルデス!」
紬「梓ちゃん、なんか話し方が…」
梓「え?なんのことですか?」
9: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/14(火) 21:30:46.300 ID:JIhe9QVP0
憂(あーやっぱり替わっちゃったか)
憂(また1からやり直しだね)
憂(また1からやり直しだね)
10: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/14(火) 21:31:08.079 ID:JIhe9QVP0
ジャーン!
紬「なんだかすごい演奏だったわね!」
澪「あぁ、ここ最近みんなの演奏の技術が上がったのか、音がしっかり合うよ」
唯「つかれたー」
紬「なんだかすごい演奏だったわね!」
澪「あぁ、ここ最近みんなの演奏の技術が上がったのか、音がしっかり合うよ」
唯「つかれたー」
11: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/14(火) 21:31:55.360 ID:JIhe9QVP0
憂(私は家に帰っても平沢唯を演じている)
憂(お姉ちゃんは3ヶ月前に『あっち』に行ってしまった)
憂(私にとって、最愛の姉。平沢唯は、もうこの世界にはいない)
憂(私はこうして、平沢唯の存在を保つだけの道具)
憂(きっといつか…私も『あっち』に会いに行くからね)
憂(お姉ちゃん)
憂(お姉ちゃんは3ヶ月前に『あっち』に行ってしまった)
憂(私にとって、最愛の姉。平沢唯は、もうこの世界にはいない)
憂(私はこうして、平沢唯の存在を保つだけの道具)
憂(きっといつか…私も『あっち』に会いに行くからね)
憂(お姉ちゃん)
12: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/14(火) 21:32:21.251 ID:JIhe9QVP0
澪「さぁ練習するぞ!」
律「えー…」
唯「がんばろうねあずにゃん!」
梓「はい!やってやるです!」
律「えー…」
唯「がんばろうねあずにゃん!」
梓「はい!やってやるです!」
14: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/14(火) 21:32:46.239 ID:JIhe9QVP0
ジャーン!
紬「すごい演奏だったわね!」
澪「あぁ、最近みんなの演奏の技術が上がったのか、音がしっかり合うよ」
唯「つかれたー」
紬「すごい演奏だったわね!」
澪「あぁ、最近みんなの演奏の技術が上がったのか、音がしっかり合うよ」
唯「つかれたー」
16: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/14(火) 21:33:12.373 ID:JIhe9QVP0
憂「みなさんおつかれさまでーす」
唯「!?」
唯「!?」
18: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/14(火) 21:33:40.171 ID:JIhe9QVP0
憂(ありえないことが起こった)
憂(3ヶ月前に事故で死んだはずの平沢憂が、私たちの前になに食わぬ顔で現れた)
憂(私は…ここにいるのに…)
憂(3ヶ月前に事故で死んだはずの平沢憂が、私たちの前になに食わぬ顔で現れた)
憂(私は…ここにいるのに…)
19: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/14(火) 21:34:13.572 ID:JIhe9QVP0
唯「あれー憂じゃん、どうしたの」
憂「お姉ちゃん、今日私遅くなるから、晩御飯適当に済ませておいてね」
憂「ということを伝えたかったの」
憂「それでは失礼しましたー」
憂「お姉ちゃん、今日私遅くなるから、晩御飯適当に済ませておいてね」
憂「ということを伝えたかったの」
憂「それでは失礼しましたー」
20: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/14(火) 21:34:46.077 ID:JIhe9QVP0
唯「ねぇあずにゃん、よかったら晩御飯一緒にミクドナルドで食べない?」
梓「どういう風の吹き回しですか?まぁいいですけど」
唯「やったぁ!」
梓「どういう風の吹き回しですか?まぁいいですけど」
唯「やったぁ!」
21: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/14(火) 21:35:13.191 ID:JIhe9QVP0
唯「ねぇあずにゃん」
梓「なんですか」
唯「憂とは仲良くしてる?」
梓「なに言ってるんですか?もちろんですよ」
梓「なんですか」
唯「憂とは仲良くしてる?」
梓「なに言ってるんですか?もちろんですよ」
22: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/14(火) 21:35:36.636 ID:JIhe9QVP0
憂(危なかった)
憂(私は一瞬平沢唯を演じるのを忘れてしまっていた)
憂(気付かれてないといいけど)
憂(私は一瞬平沢唯を演じるのを忘れてしまっていた)
憂(気付かれてないといいけど)
23: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/14(火) 21:36:05.132 ID:JIhe9QVP0
憂(平沢憂は、完璧なまでに私であった)
憂(家事、勉強、音楽…すべてにおいて私を上回っていた。元の私よりもだ)
憂(彼女は時折私を監視しているかのように感じる)
憂(お姉ちゃんも、私をこう思っていたのかな)
憂(家事、勉強、音楽…すべてにおいて私を上回っていた。元の私よりもだ)
憂(彼女は時折私を監視しているかのように感じる)
憂(お姉ちゃんも、私をこう思っていたのかな)
25: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/14(火) 21:36:32.084 ID:JIhe9QVP0
憂(『あっち』は、住み心地はいいんだろうか、と私は最近よく考えている)
憂(1人で考えこむのは私の悪い癖だ)
憂「お姉ちゃん、ちょっといい?」
憂(1人で考えこむのは私の悪い癖だ)
憂「お姉ちゃん、ちょっといい?」
26: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/14(火) 21:37:01.524 ID:JIhe9QVP0
唯「?!」
憂(迂闊だった。彼女が私の部屋にやって来た)
唯「ちょっと待ってね!もういいよー!」
憂(迂闊だった。彼女が私の部屋にやって来た)
唯「ちょっと待ってね!もういいよー!」
27: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/14(火) 21:37:27.870 ID:JIhe9QVP0
憂「なにしてたの?」
唯「ないしょだよ!」
憂「お姉ちゃん…」
唯「なーにー?」
憂「いなくなっちゃ、やだよ?」
唯「ないしょだよ!」
憂「お姉ちゃん…」
唯「なーにー?」
憂「いなくなっちゃ、やだよ?」
28: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/14(火) 21:37:50.106 ID:JIhe9QVP0
唯「わかってるよー私はずっと憂と一緒!」
憂「うん、ありがとう」
憂「早く寝なよーじゃあおやすみ」
唯「おやすみー」
憂「うん、ありがとう」
憂「早く寝なよーじゃあおやすみ」
唯「おやすみー」
30: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/14(火) 21:38:24.558 ID:JIhe9QVP0
憂(冷や汗が止まらない)
憂(彼女は私が演じていた時よりも、ずっと平沢憂だ)
憂(もうすぐ会えるかもね)
憂(お姉ちゃん…)
憂(彼女は私が演じていた時よりも、ずっと平沢憂だ)
憂(もうすぐ会えるかもね)
憂(お姉ちゃん…)
33: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/14(火) 21:40:16.021 ID:JIhe9QVP0
澪「さぁ練習するぞ!」
律「えー…」
唯「あずにゃんがんばろうね!」
梓「はい!やってやるです!」
ジャーン!
澪「…」
紬「…」
律「…」
梓「…」
澪「なんか…おかしくないか?」
紬「うん、ちょっとズレてたわ…」
律「ギターだったな」
梓「唯先輩…」
律「えー…」
唯「あずにゃんがんばろうね!」
梓「はい!やってやるです!」
ジャーン!
澪「…」
紬「…」
律「…」
梓「…」
澪「なんか…おかしくないか?」
紬「うん、ちょっとズレてたわ…」
律「ギターだったな」
梓「唯先輩…」
34: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/14(火) 21:41:17.847 ID:JIhe9QVP0
唯「あれれ?おかしいなーケーキが足りないのかなー?」
梓「やる気が足りないんです!今日はみっちりやりますよ!」
梓「やる気が足りないんです!今日はみっちりやりますよ!」
36: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/14(火) 21:43:05.624 ID:JIhe9QVP0
ジャーン!
澪「やっぱり合わない…」
律「唯…」
唯「ごめん、今日は調子が悪いみたい」
梓「私、送っていきます」
唯「大丈夫、1人で帰れるから」
澪「やっぱり合わない…」
律「唯…」
唯「ごめん、今日は調子が悪いみたい」
梓「私、送っていきます」
唯「大丈夫、1人で帰れるから」
38: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/14(火) 21:43:58.705 ID:JIhe9QVP0
憂(私はもう終わりだ)
憂(完璧に平沢唯ではなかった)
憂(きっと明日にも、私は替わってしまう)
憂(完璧に平沢唯ではなかった)
憂(きっと明日にも、私は替わってしまう)
39: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/14(火) 21:46:03.755 ID:JIhe9QVP0
憂「お姉ちゃん、梓ちゃんから聞いたんだけど、体調悪いの?大丈夫?」
唯「…」
憂(どうせもう終わりなんだ)
憂(本当の自分の感情を吐き出して、おとなしく『あっち』に行こう)
唯「…」
憂(どうせもう終わりなんだ)
憂(本当の自分の感情を吐き出して、おとなしく『あっち』に行こう)
42: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/14(火) 21:48:15.375 ID:JIhe9QVP0
憂「私が平沢憂!本当の平沢憂なの!あなたは偽物!できの悪い模造品!」
ウイ「オネーチャンドウシタノ」
ウイ「ナンカコワイヨ」
憂「もうこんな仮面だらけの世界は懲り懲り!さぁ早く私を『あっち』に連れてって!さぁ!」
ウイ「オネーチャンドウシタノ」
ウイ「ナンカコワイヨ」
憂「もうこんな仮面だらけの世界は懲り懲り!さぁ早く私を『あっち』に連れてって!さぁ!」
44: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/14(火) 21:49:36.989 ID:JIhe9QVP0
憂「…」
ウイ「オネーチャンオチツイテ」
憂「なんで…」
憂「なんで何も起こらないの…?」
ウイ「オネーチャンオチツイテ」
憂「なんで…」
憂「なんで何も起こらないの…?」
45: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/14(火) 21:52:15.589 ID:JIhe9QVP0
澪「さぁ練習するぞ!」
律「えー…」
梓「やってやるです!」
ジャーン!
澪「唯、お前どうしたんだ」
憂「だから、私は憂だって言ってるじゃん…なんで私を連れてってくれないの?」
アズサ「ユイセンパイ、ツカレテルンデスネ」
ツムギ「タイヘンダワ!」
律「えー…」
梓「やってやるです!」
ジャーン!
澪「唯、お前どうしたんだ」
憂「だから、私は憂だって言ってるじゃん…なんで私を連れてってくれないの?」
アズサ「ユイセンパイ、ツカレテルンデスネ」
ツムギ「タイヘンダワ!」
46: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/14(火) 21:53:48.268 ID:JIhe9QVP0
憂(いつまで経っても、何の変化もなかった)
憂(私がおかしいのだろうか?私はもしかして、最初から平沢唯だったのだろうか?)
憂(私がおかしいのだろうか?私はもしかして、最初から平沢唯だったのだろうか?)
47: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/14(火) 21:54:51.384 ID:JIhe9QVP0
憂「ただいまー」
ウイ「オカエリ!オネーチャン!」
憂「…」
ウイ「オカエリ!オネーチャン!」
憂「…」
50: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/14(火) 21:58:11.191 ID:JIhe9QVP0
憂(きっといつか私は、このまま平沢唯になってしまうと思う)
憂(本当の自分を忘れて生きていくだろう)
憂(少し悲しいけれど、それでいい気がしている)
憂(本当の自分を忘れて生きていくだろう)
憂(少し悲しいけれど、それでいい気がしている)
51: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/14(火) 21:58:58.353 ID:JIhe9QVP0
唯「ここどこ…」
唯「なんか人気もないし…おーい!」
唯「だれもいない…」
唯「なんか人気もないし…おーい!」
唯「だれもいない…」
52: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/14(火) 21:59:56.140 ID:JIhe9QVP0
唯「もしかして、異世界に迷い込んじゃったのかな?」
唯「寂しいよぉ…憂…あずにゃん…」
唯「寂しいよぉ…憂…あずにゃん…」
53: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/14(火) 22:01:17.052 ID:JIhe9QVP0
唯「ここどこなんだろ…」
唯「まさか外国!?」
唯「私知らないうちに飛行機に乗せられて…」
唯「まさか外国!?」
唯「私知らないうちに飛行機に乗せられて…」
54: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/14(火) 22:02:46.023 ID:JIhe9QVP0
唯「!あそこに誰かいる!おーい!」
梓「唯先輩?!なんでこんなところに!」
唯「会いたかったよぉ!あずにゃーん!」
梓「唯先輩がいるってことは…」
梓「ここが『あっち』側…」
梓「唯先輩?!なんでこんなところに!」
唯「会いたかったよぉ!あずにゃーん!」
梓「唯先輩がいるってことは…」
梓「ここが『あっち』側…」
55: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/14(火) 22:04:33.779 ID:JIhe9QVP0
唯「ここが異世界?」
梓「はい!私、唯先輩が憂の変装だって気づいて、それからこっちに来てました」
唯「あずにゃん2人きりだね!ハネムーンだね!」
梓「危機感を持ってください!」
梓「はい!私、唯先輩が憂の変装だって気づいて、それからこっちに来てました」
唯「あずにゃん2人きりだね!ハネムーンだね!」
梓「危機感を持ってください!」
56: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/14(火) 22:06:03.245 ID:JIhe9QVP0
梓「とにかく向こうになんとかして戻りましょう!」
唯「でも私ここに来て丸一日探し回ったけど、何もなかったよ?」
梓「一日…?」
梓「そうか…ここは時間の感覚も向こうと違うんだ」
唯「でも私ここに来て丸一日探し回ったけど、何もなかったよ?」
梓「一日…?」
梓「そうか…ここは時間の感覚も向こうと違うんだ」
58: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/14(火) 22:07:42.202 ID:JIhe9QVP0
梓「先に話しておきます」
唯「どうしたの改まって」
梓「私たちの世界は、唯先輩によって生み出されました」
唯「えっ」
唯「どうしたの改まって」
梓「私たちの世界は、唯先輩によって生み出されました」
唯「えっ」
60: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/14(火) 22:10:51.387 ID:JIhe9QVP0
梓「唯先輩がなんでそんな力があるのかはわかりません。でも先輩が、宇宙も地球も生き物も…全部を作り出したんです」
唯「ほ…ほう」
梓「過去の記憶も、先輩が作り出したものです」
梓「そして世界は唯先輩の存在を守るために、みんなが役割を演じてきました」
梓「役割を演じきれない役者は淘汰される…その墓場がここなんです」
唯「Zzz…」
唯「ほ…ほう」
梓「過去の記憶も、先輩が作り出したものです」
梓「そして世界は唯先輩の存在を守るために、みんなが役割を演じてきました」
梓「役割を演じきれない役者は淘汰される…その墓場がここなんです」
唯「Zzz…」
61: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/14(火) 22:12:54.714 ID:JIhe9QVP0
唯「あずにゃん、もう一回説明して!」
梓「またですか?!もう24回同じ話をしてるんですよ!」
唯「だって私が神様とか言われてもピンと来ないし…」
梓「それは唯先輩が望んだから、普通の女子高生になったんです」
梓「とにかく!唯先輩がその気になれば、この墓場の世界からグッバイして、向こうに戻れるんですよ!」
梓「またですか?!もう24回同じ話をしてるんですよ!」
唯「だって私が神様とか言われてもピンと来ないし…」
梓「それは唯先輩が望んだから、普通の女子高生になったんです」
梓「とにかく!唯先輩がその気になれば、この墓場の世界からグッバイして、向こうに戻れるんですよ!」
63: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/14(火) 22:14:03.569 ID:JIhe9QVP0
唯「具体的にはどうすれば…」
梓「私に聞かないでください!私だってわからないことだらけなんです!」
唯「でも私が神様ならなんで私がお墓に来ちゃったの?」
梓「私に聞かないでください!私だってわからないことだらけなんです!」
唯「でも私が神様ならなんで私がお墓に来ちゃったの?」
65: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/14(火) 22:15:56.946 ID:JIhe9QVP0
梓「…それは」
3ヶ月前
キキーッ!!
唯「憂!しっかりして!憂!」
唯「神様…私の命をあげてもいいです…どうか憂を連れて行かないで…」
3ヶ月前
キキーッ!!
唯「憂!しっかりして!憂!」
唯「神様…私の命をあげてもいいです…どうか憂を連れて行かないで…」
66: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/14(火) 22:18:01.909 ID:JIhe9QVP0
梓「唯先輩は誰かのためにこっちに来たんじゃないですか?」
唯「誰かのため…?」
梓「となると、戻るにはその誰かと引き換えに戻るしかないでしょうね」
梓「それも唯先輩1人だけ」
唯「誰かのため…?」
梓「となると、戻るにはその誰かと引き換えに戻るしかないでしょうね」
梓「それも唯先輩1人だけ」
67: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/14(火) 22:20:00.190 ID:JIhe9QVP0
唯「じゃあ戻らなくていい!」
唯「誰かを犠牲にするのは嫌だし、あずにゃんと離れ離れにもなりたくないもん!」
梓「唯先輩…」
梓「とにかく考えましょう」
梓「だれも犠牲にならず戻る方法を」
唯「誰かを犠牲にするのは嫌だし、あずにゃんと離れ離れにもなりたくないもん!」
梓「唯先輩…」
梓「とにかく考えましょう」
梓「だれも犠牲にならず戻る方法を」
69: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/14(火) 22:21:36.217 ID:JIhe9QVP0
ウイ「オネーチャン!ガッコウハ?」
憂「行かない…」
憂(お姉ちゃん…早く会いたいよ)
憂「行かない…」
憂(お姉ちゃん…早く会いたいよ)
72: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/14(火) 22:23:44.901 ID:JIhe9QVP0
律「よぉ」
憂「律さん…」
律「学校サボってなにしてんだよ」
憂「別に…あなたたちには関係ありません」
律「あるんだなそれが」
憂「どうしてですか」
律「平沢唯は元気に学校に通う、ってことになってるからさ」
憂「律さん…」
律「学校サボってなにしてんだよ」
憂「別に…あなたたちには関係ありません」
律「あるんだなそれが」
憂「どうしてですか」
律「平沢唯は元気に学校に通う、ってことになってるからさ」
73: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/14(火) 22:26:10.434 ID:JIhe9QVP0
憂「ようやくまともに話せる人が出てきた…ってところですか」
律「まぁ私も8人目だけどさ、あんたは平沢唯だけが特別だって思ってるだろ?」
憂「違うんですか。お姉ちゃんは世界を作った神様なんですよ」
律「じゃあさ、なんで憂ちゃんは『あっち』に行かないと思う?」
憂「それは…」
律「まぁ私も8人目だけどさ、あんたは平沢唯だけが特別だって思ってるだろ?」
憂「違うんですか。お姉ちゃんは世界を作った神様なんですよ」
律「じゃあさ、なんで憂ちゃんは『あっち』に行かないと思う?」
憂「それは…」
74: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/14(火) 22:28:08.703 ID:JIhe9QVP0
律「行かない…じゃなくて、行けないんだよ」
憂「まさか…」
律「そう、神様は自分がいなくなったときに備えて、バックアップを取ってた」
律「それがオリジナルの平沢憂、あんたさ」
憂「…」
律「あんたはほんの一部だけど、神様の力を持ってるってことだよ」
憂「まさか…」
律「そう、神様は自分がいなくなったときに備えて、バックアップを取ってた」
律「それがオリジナルの平沢憂、あんたさ」
憂「…」
律「あんたはほんの一部だけど、神様の力を持ってるってことだよ」
76: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/14(火) 22:31:09.319 ID:JIhe9QVP0
憂「私が平沢唯を演じなければ、世界は目的を失って消滅する…」
律「そういうこと。神様は『あっち』から戻る場所を失うってわけ」
憂「戻る方法はあるんですか?」
律「そういうこと。神様は『あっち』から戻る場所を失うってわけ」
憂「戻る方法はあるんですか?」
78: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/14(火) 22:32:43.278 ID:JIhe9QVP0
律「それは私たちよりも、神様のあんたの方が知ってるはずだよ」
律「私はヒントを出す役を請け負っただけ」
憂「ありがとうございました。あなたは、いい田井中律ですね」
律「嬉しいねぇ」
律「私はヒントを出す役を請け負っただけ」
憂「ありがとうございました。あなたは、いい田井中律ですね」
律「嬉しいねぇ」
80: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/14(火) 22:35:19.028 ID:JIhe9QVP0
憂(私たちは水槽に入れられた魚だ)
憂(別の水槽に移されたお姉ちゃんと梓ちゃんを連れ戻すには、神様という飼主の手を借りる他ない)
憂(神であるお姉ちゃんは今はその力を使えない。だとすれば…)
憂(別の水槽に移されたお姉ちゃんと梓ちゃんを連れ戻すには、神様という飼主の手を借りる他ない)
憂(神であるお姉ちゃんは今はその力を使えない。だとすれば…)
81: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/14(火) 22:37:16.114 ID:JIhe9QVP0
憂(私とお姉ちゃんがそれぞれの世界で同じ願いを共有すること!それが2人の中に眠っている神様の力を呼び起こす方法だとすれば…!)
憂「望みはある!」
憂「望みはある!」
82: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/14(火) 22:39:16.471 ID:JIhe9QVP0
唯「あずにゃん…ここに来てもう3日も経ったねぇ…」
梓「なにいってるんですか。まだ2時間も経ってませんよ」
梓「とは言え、神様である唯先輩はともかく、私はこのままでは死んでしまいます」
唯「えぇっ?!あずにゃん死んじゃうの?!」
梓「当たり前じゃないですか。人間なんですから」
梓「なにいってるんですか。まだ2時間も経ってませんよ」
梓「とは言え、神様である唯先輩はともかく、私はこのままでは死んでしまいます」
唯「えぇっ?!あずにゃん死んじゃうの?!」
梓「当たり前じゃないですか。人間なんですから」
84: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/14(火) 22:41:08.842 ID:JIhe9QVP0
唯「はぁ…憂のごはんが食べたいよぉ」
梓「その想いを歌にしてみますか?」
梓「案外音楽で世界が変わったりするかも」
唯「あずにゃん、ナイスアイデア!」
梓「その想いを歌にしてみますか?」
梓「案外音楽で世界が変わったりするかも」
唯「あずにゃん、ナイスアイデア!」
85: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/14(火) 22:43:29.588 ID:JIhe9QVP0
唯「できました!」
梓「早っ!」
唯「聴いてください!『U&I』!」ギュイーン!
梓「エアギターであれほどノリノリに…」
梓「早っ!」
唯「聴いてください!『U&I』!」ギュイーン!
梓「エアギターであれほどノリノリに…」
88: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/14(火) 22:47:02.731 ID:hnb9S11Dd
憂「作曲でもしようかな…」
憂「お姉ちゃんがけいおん部に入ったのには何か理由があるはず…」
憂「好き好き大好きお姉ちゃん大好き」
憂「私才能ないのかなぁ」
憂「お姉ちゃんがけいおん部に入ったのには何か理由があるはず…」
憂「好き好き大好きお姉ちゃん大好き」
憂「私才能ないのかなぁ」
90: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/14(火) 22:49:19.491 ID:hnb9S11Dd
梓「!?」
梓「唯先輩!身体が!」
唯「うそ?!なんか光ってるよあずにゃん!」
梓「やはり…音楽が奇跡を起こしたんです!」
唯「あずにゃん!つかまって!」
梓「はい!絶対に離しません!」ガシッ
梓「唯先輩!身体が!」
唯「うそ?!なんか光ってるよあずにゃん!」
梓「やはり…音楽が奇跡を起こしたんです!」
唯「あずにゃん!つかまって!」
梓「はい!絶対に離しません!」ガシッ
91: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/14(火) 22:52:07.286 ID:hnb9S11Dd
憂「あなたの妹で私よかった」
憂「…」
憂「恥かしい」
憂「…」
憂「恥かしい」
92: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/14(火) 22:54:32.488 ID:hnb9S11Dd
ピカー
憂「?!」
唯「戻った!」
梓「やりましたね唯先輩!」
憂「お姉ちゃん?!」
唯「ういー!会いたかったよ!!」
憂「私も…私もだよお姉ちゃん!大好き!」
唯「憂、私も大大好きだから!」
梓「素晴らしい姉妹の愛です」
唯「ところで憂」
憂「なぁに、お姉ちゃん!」
唯「お腹減ったよぉ…」グー
憂「?!」
唯「戻った!」
梓「やりましたね唯先輩!」
憂「お姉ちゃん?!」
唯「ういー!会いたかったよ!!」
憂「私も…私もだよお姉ちゃん!大好き!」
唯「憂、私も大大好きだから!」
梓「素晴らしい姉妹の愛です」
唯「ところで憂」
憂「なぁに、お姉ちゃん!」
唯「お腹減ったよぉ…」グー
94: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/14(火) 22:57:44.826 ID:JIhe9QVP0
唯「いやー食べた食べた」
憂「久しぶりだからはりきりすぎちゃった」
梓「本当憂はいいお嫁さんになるよ」
憂「久しぶりだからはりきりすぎちゃった」
梓「本当憂はいいお嫁さんになるよ」
97: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/14(火) 23:00:04.329 ID:JIhe9QVP0
唯「ところで憂、あずにゃん」
憂「どうしたのお姉ちゃん」
唯「私、歌で世界を変えるよ」
梓「確かに…異世界から帰還をも果たす唯先輩の歌」
梓「憂と組めば世界を変えることも不可能ではありません!」
憂「お姉ちゃん…」
唯「憂、付いてきてくれる?」
憂「もちろんだよ、お姉ちゃん」
憂「どうしたのお姉ちゃん」
唯「私、歌で世界を変えるよ」
梓「確かに…異世界から帰還をも果たす唯先輩の歌」
梓「憂と組めば世界を変えることも不可能ではありません!」
憂「お姉ちゃん…」
唯「憂、付いてきてくれる?」
憂「もちろんだよ、お姉ちゃん」
99: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/14(火) 23:04:12.773 ID:JIhe9QVP0
ワーッ
ワーッ
唯「それでは聴いてください!」
唯「Utauyo!!MIRACLE!」
憂「お姉ちゃんの歌は、お姉ちゃんの想いをありのままに世界に伝えていきました」
憂「私たちが怯えていた『あっち』側も、いつのまにか無くなってしまっていました」
憂「私はいつまでも一緒にいるよ」
憂「お姉ちゃん大好き!」
ワーッ
唯「それでは聴いてください!」
唯「Utauyo!!MIRACLE!」
憂「お姉ちゃんの歌は、お姉ちゃんの想いをありのままに世界に伝えていきました」
憂「私たちが怯えていた『あっち』側も、いつのまにか無くなってしまっていました」
憂「私はいつまでも一緒にいるよ」
憂「お姉ちゃん大好き!」
100: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/14(火) 23:04:26.573 ID:JIhe9QVP0
お わ り
引用元: ・憂「平沢唯という偶像」
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