3: ◆rSv.jb.ZsU 2015/07/19(日) 15:56:51.306 ID:CHoyw1sg0
教室

アリス「へぇー、田舎ってどこ?」

カレン「和歌山県とか言ってたデス」

陽子「遠いなおい!」

カレン「飛行機だったら割とスグらしいデス」

忍「和歌山ですか、関西なんて想像もつかないくらい遠いところですね」

綾「…イギリスの方がずっと遠いでしょ」

4: ◆rSv.jb.ZsU 2015/07/19(日) 15:58:45.686 ID:CHoyw1sg0
カレン「という訳で、一昨年の山、去年の海に続いて今年は田舎に行くデース!」

綾「ちょっと、私達もう三年生で受験生なのよ?」

忍「向こうでも勉強すればいいんですよ」

陽子「それって旅行の意味あんのか?」

アリス「合宿と考えればいいんだよ!」

カレン「ちょっと車を走らせれば海も山もあるらしいデース!」

5: ◆rSv.jb.ZsU 2015/07/19(日) 16:00:43.662 ID:CHoyw1sg0
夏休みになって

列車内

カレン「見えてきたデース!あれがパパの別荘がある村デース!」ガタンゴトン

陽子「へぇー本当に田舎だな」

カレン「パパとママは車で後から来るはずデース!」

綾「ディーゼルの電車なんて初めて乗ったわよ」

カレン「あやや、これは電車じゃなくて汽車っていうんデース!」チッチッ

6: ◆rSv.jb.ZsU 2015/07/19(日) 16:02:45.663 ID:CHoyw1sg0
無人駅

忍「着きましたね」

綾「カレン、別荘ってどこ?」

カレン「地図を持ってるデース!町外れのようデスね」

アリス「うわー、山の緑が鮮やかだよー」

忍「風が気持ち良いですね」

陽子「えっ!バス2時間に一本かよ!」

綾「次来るのは10分後のこのバスだけど、これに乗ればいいの?」

カレン「あそこの女の子に訊いてみるデース!」タッタッタ

7: ◆rSv.jb.ZsU 2015/07/19(日) 16:04:46.580 ID:CHoyw1sg0
カレン「Hey!ちょっと良いデスカー!?」

カレン「教えて欲しいんデスが、この場所に行くには次のバスに乗るんデスか?」

ひかげ「…」

カレン「あれ?どうしたんデスか?」

ひかげ「…」

カレン「もしもーし?」

陽子「カレン、いきなり話しかけられて緊張してるんだよ」スタスタ

9: ◆rSv.jb.ZsU 2015/07/19(日) 16:07:03.142 ID:CHoyw1sg0
陽子「ごめんね、ちょっと訊きたいんだけどさ」

綾「こういうときには陽子が適任ね」

陽子「この場所に行くのは次のバスに乗ればいいの?」

ひかげ「あ、はいそうです!そしたら○○って所で降りればすぐです!」

陽子「そっか、ありがとね」ニッ

10: ◆rSv.jb.ZsU 2015/07/19(日) 16:09:04.831 ID:CHoyw1sg0
アリス「陽子!カレン!来て来て!川が凄い綺麗だよ!」

忍「うわぁ、メダカさんが並んで授業を受けてますよ!」

綾「それ川じゃなくって用水路じゃないの?」

カレン「野生のメダカって本当デスか!?」ダダッ

陽子「じゃあね」シュタッ

ひかげ「…」

11: ◆rSv.jb.ZsU 2015/07/19(日) 16:11:01.350 ID:CHoyw1sg0
バスの中

ブロロロ

忍「のんびりのどかな良い所ですねー」

カレン「日本の原風景って感じデース!」カメラパシャリ

綾「こんな所が日本にまだあったのねえ」

アリス「なんか故郷の田園風景を思い出すなぁ」

12: ◆rSv.jb.ZsU 2015/07/19(日) 16:13:07.726 ID:CHoyw1sg0
別荘(古民家)

陽子「ここが別荘?」

カレン「そうデース!地元の業者サンに掃除と寝床の用意は頼んでいマス!」

アリス「楽しみだねー」テクテク

綾「あれ?誰かいるわよ」テクテク

カレン「そこにいるのはダレですかー!?」

楓「ああ、九条様ご一行ですか?加賀山雑貨店の者です」ペコリ

忍(かなり金髪に近い茶髪ですねぇ…地毛なんでしょうか…)

13: ◆rSv.jb.ZsU 2015/07/19(日) 16:15:13.327 ID:CHoyw1sg0
カレン「九条カレンデース!パパとママは後れて車で到着しマース!」

楓「クリーニングと貸寝具の搬入は済ませました、今後ともご贔屓に」ペコリ

ピリリリリ

カレン「ハーイ、もしもし?」スチャ

カレン「え?渋滞に巻き込まれたデスか?わかったデース!」ピッ

カレン「パパとママの車、渋滞に巻き込まれたデス、到着は深夜らしいデス」

陽子「えぇ!?じゃあ夕飯どうすんだよ?」

カレン「業者のおねーサン、このあたりに定食屋とかありマスか?」

楓「いや、ちょっと町に行かないとないですね」

14: ◆rSv.jb.ZsU 2015/07/19(日) 16:17:19.413 ID:CHoyw1sg0
綾「材料さえあればなんとかなるんじゃない?」

忍「カレーくらいだったら作れそうですね」

楓「それでしたらウチで調理器具と食材を揃えましょうか?」

カレン「できるんデスか!?」

楓「ええ、追加料金を頂く形になりますが」

カレン「構わないデース!是非お願いしマース!」

楓「では今が午後3時ですから…6時までに調達しておきますね」

アリス「あの…私辛いの苦手なんで甘口でお願いします///」

16: ◆rSv.jb.ZsU 2015/07/19(日) 16:19:26.082 ID:CHoyw1sg0
古民家の畳敷きの居間

陽子「うわー広いなー!」

忍「風が家の中を通るようにできてるんですね」

アリス「これだよ!これこそ日本のお屋敷だよー!」ワクワク

綾「勉強の本とかは車の中だから…それまで暇ねー」

陽子「何いってんだよ綾!」ギュッ

綾「えっ何?///」ドキリ

17: ◆rSv.jb.ZsU 2015/07/19(日) 16:21:26.632 ID:CHoyw1sg0
陽子「この村を探索するぞ!」

綾「迷ったらどうするのよ」

カレン「大丈夫デース!地図に加えてスマホのGPSもありマース!」ニッコリ

忍「アリス、こういう古い家には…守り神としてアオダイショウがいるんですよ」

アリス「やめてよ!私ヘビ苦手なの!」

18: ◆rSv.jb.ZsU 2015/07/19(日) 16:23:22.907 ID:CHoyw1sg0
路上

忍「じゃあ私達は川の方に行ってみますね」ヒラヒラ

アリス「みんな、気をつけてねー!」ヒラヒラ

陽子「おーう!溺れるんじゃないぞー!」ブンブン

カレン「この地図によると山に入ったところに滝があるみたいデース!」

綾「私達三人は山で森林浴ね」

20: ◆rSv.jb.ZsU 2015/07/19(日) 16:25:22.713 ID:CHoyw1sg0
山の中

陽子「随分山の中に来たなー」テクテク

綾「本当ね、こんなところで地図なくしたら大変」テクテク

陽子「あっ!これヤマモモじゃない!?初めて見る!」

綾「あら本当、なってるものなのね」

陽子「採ってもいいかな?」

綾「だめよ、ここ私有地よ?」

カレン「……」

21: ◆rSv.jb.ZsU 2015/07/19(日) 16:27:29.412 ID:CHoyw1sg0
陽子「どうしたカレン、さっきから一言もしゃべらないけど」

カレン「あの……陽子、あやや…怒らないで聞いてくれマスか?」

綾「どうしたの?」

カレン「…スマホの電池が…切れたデース」

陽子「えっ!?でも地図はあるんだろ!?」

22: ◆rSv.jb.ZsU 2015/07/19(日) 16:29:31.470 ID:CHoyw1sg0
カレン「それが…どうやらちょうど地図の枠をはみ出したあたりらしいデース」

綾「で、でも!方角がわかれば帰れるんじゃない?」

カレン「今は午後4時で太陽があそこにあるから…南はあっちデス」

陽子「ってことは人里のある南西に向かえば…!」

カレン「帰り道は北西と南東に分かれて伸びてマース…」

陽子「え…それって…」サァァ

綾「う…嘘…」サァァ

25: ◆rSv.jb.ZsU 2015/07/19(日) 16:31:33.302 ID:CHoyw1sg0
川岸

忍「アリス、川の水が凄く澄んでますよ!気合を入れたら飲めるかもしれません!」

アリス「あはは、いくら澄んでても生水を飲んじゃだめだよ」

忍「アリス!サワガニがいますよ!ほら!」

アリス「へぇー、サワガニがいるなんて相当な清流だね」

忍「ヤドカリが海のギャングならサワガニは川のギャングです!」

アリス「サワガニはそんなに怖くないよー」

27: ◆rSv.jb.ZsU 2015/07/19(日) 16:33:34.810 ID:CHoyw1sg0
山の中

カレン「あれから30分、行けども行けども森が切れないデース…」

陽子「…なんで山の道ってこんなにわかりにくいんだよー!もぅー!」

綾「携帯も圏外だし…なんだか同じところをぐるぐる回ってる気がするわ…」

カレン「!」シュピッ

陽子「どうしたんだカレン?」

カレン「静かにするデス!人の声が聞こえるデス!」

28: ◆rSv.jb.ZsU 2015/07/19(日) 16:35:32.847 ID:CHoyw1sg0
カレン(聴覚を極限まで研ぎ澄ますデス…忍者のヨウに…)

ホノカー!ホノカ-!

カレン「穂乃花を呼ぶ声が聞こえたデス!」

陽子「えっ!?穂乃花って松原さん!?勘違いだって!」

カレン「間違いないデス!こっちデス!」シュタッ

綾「ちょっとカレン!そっち獣道よ!」

陽子「危ないぞ!引き返せー!」シュタッ

30: ◆rSv.jb.ZsU 2015/07/19(日) 16:37:32.221 ID:CHoyw1sg0
川沿いの道

忍「日が傾いてきましたね」

アリス「6時までに戻らないとね」

忍「こんなのどかな田園風景を見ていると心が洗われるようです」

アリス「でも明日からは一緒に受験勉強だよ!同じ大学を目指すんだから!」

忍「はい!アリスと一緒に勉強するだけで元気百倍です!」

アリス「最終日には一緒に海で遊ぼうね!」

31: ◆rSv.jb.ZsU 2015/07/19(日) 16:39:36.361 ID:CHoyw1sg0
タッタッタ

ペチー!マッテー!

アリス「あれ?この音何?」

忍「そういえば何かが駆け寄ってくるような音が…」クルリ

ペチ「わんっ!」ガバッ

アリス「わふっ」バタン

忍「アリスー!!」

蛍「ペチ!駄目!離れなさい!」タッタッタ

小鞠「ほたるん待ってー!」タッタッタ

32: ◆rSv.jb.ZsU 2015/07/19(日) 16:41:41.107 ID:CHoyw1sg0
アリス「うふふ、くすぐったいよ」ニッコリ

ペチ「わんっ」ペロペロ

忍「アリスのモフモフゲージが充たされているみたいですね」ナデナデ

蛍「ごめんなさい!大丈夫ですか!?」ゼェゼェ

アリス「大丈夫、じゃれあってるだけだよ」モフモフ

小鞠「ふぅふぅ、やっと追いついた…えっ!?外国人!?」ゼェゼェ

34: ◆rSv.jb.ZsU 2015/07/19(日) 16:43:40.994 ID:CHoyw1sg0
蛍「本当にごめんなさい!」ペコリ

アリス「良いよ、故郷のポピーを思い出しちゃった」ニッコリ

忍(この大学生の方スタイル良いですねぇ…勇お姉ちゃん以上かもしれません)

小鞠「日本語上手だね、日本にいるの長いの?」

忍(こっちの可愛らしい女の子は…小学生でしょうか…この方の妹さん?)

アリス「もう三年目だからね」

小鞠「へぇー凄いね」

35: ◆rSv.jb.ZsU 2015/07/19(日) 16:45:43.896 ID:CHoyw1sg0
忍「帰ったらシャワーを浴びないといけませんね、私が洗ってあげましょうか?」

アリス「もーうシノ、いつまでも子供扱いしないでよ///」プンスカ

小鞠「あ、ひょっとして古民家を買ったお金持ちってあなた達の親とか?」

忍「買ったのは私達のお友達の親御さんですよ」ニッコリ

アリス「これから一週間受験勉強の合宿をするんだよ」

蛍「凄いなぁ、頑張っているんですね」

忍(…気のせいでしょうか?陽子ちゃんの妹の美月ちゃんに声が似ていますね)

36: ◆rSv.jb.ZsU 2015/07/19(日) 16:47:43.844 ID:CHoyw1sg0
忍「本当にのどかで、自然がいっぱいで、素敵な所ですね」ニッコリ

小鞠「あーでも、夜には幽霊出るかも」

アリス「えっ本当!?」

小鞠「去年皆で肝試ししたときに五円玉を置いていった幽霊が出たね」

忍「ご縁があるようにですか?気が利く幽霊さんですね!」

アリス「そういう問題じゃないよ!」

37: ◆rSv.jb.ZsU 2015/07/19(日) 16:49:55.303 ID:CHoyw1sg0
忍「大丈夫ですアリス、夜中トイレに行きたくなったら一緒に行ってあげます」

アリス「もぉーシノ、私もう18歳だよ!?一人で行けるよ!///」

アリス(でも本当はちょっと怖いな…カレンについてきてもらおうっと)

小鞠「ぶふっ!!」

蛍「あ、あの…18歳って本当ですか?」

忍「そうですよ、私達は二人とも高校三年生です」

忍(この二人、しっかり者のお姉ちゃんと、甘えんぼの妹って感じですね)

38: ◆rSv.jb.ZsU 2015/07/19(日) 16:51:57.680 ID:CHoyw1sg0
小鞠「え…ええと、高校でからかわれたりしないの?」

忍「アリスは同級生にも先生にも皆に愛されていますよ!」ニッコリ

アリス「私も本当はもうちょっと背が大きくなりたいんだけどね」

忍「駄目です!アリスはそのままがいいんです!」ギュッ

忍「アリスを一番大好きなのは私なんですよ?そのままでいいんです!」ダキッ

アリス「ちょ、ちょっとシノ、恥ずかしいよ///」テレテレ

蛍「……」

小鞠「……」

40: ◆rSv.jb.ZsU 2015/07/19(日) 16:53:56.326 ID:CHoyw1sg0
古民家

忍「ただいま戻りました」

アリス「ただいまー」

カレン「お帰りデース!」

陽子「お帰り、これ見てこれ」ユサッ

忍「スーパーの袋?何が入ってるんですか?」ガサッ

アリス「あー凄ーい!ブルーベリーがこんなにー!」

綾「近くの農家の人がお礼にくれたのよ」

41: ◆rSv.jb.ZsU 2015/07/19(日) 16:56:04.962 ID:CHoyw1sg0
ブロロキキッ

陽子「お、ロングバンだ」

楓「加賀山雑貨店でーす、器具と食材お届けにあがりましたー」ガチャリ

カレン「待ってたデース!」

楓「ではガスコンロと鍋とカレールーと包丁とまな板と食器と…」ガチャガチャ

陽子「うわっ!これ鶏肉!?一羽まるごとじゃん!」

楓「さっき絞めたばかりの新鮮な鶏肉です、充分に加熱して下さい」

カレン「追加料金おいくらデスかー?」

楓「五千円になります」

カレン「五千円デスか!?」

42: ◆rSv.jb.ZsU 2015/07/19(日) 16:57:58.206 ID:CHoyw1sg0
カレン「チキンまるごと一羽あるのに五千円なんて良心的デース!!」

楓「…懇切丁寧をモットーとしておりますので」

カレン「これくらいなら私のポケットマネーで出せマース!」ピラッ

楓「まいどありがとうございます、電話していただければ器具を回収しますので」スッ

アリス「じゃあ私はシャワー浴びてくるね」スタスタ

綾「私達はカレーを作るわね、陽子お米炊きお願い」

忍「私は野菜とお肉を切りますね」

45: ◆rSv.jb.ZsU 2015/07/19(日) 16:59:54.073 ID:CHoyw1sg0
一時間半後 

陽子「うまいなー!このカレー!」モグモグ

綾「ジャガイモ美味しいわねー!この村のジャガイモかしら?」モグモグ

カレン「業者のおねーサンはカレールー以外全部この村の食材と言ってマシた!」モグモグ

アリス「今迄生きてきた中で一番美味しいチキンカレーだよー!」モグモグ

忍「井戸のお水からして違うんでしょうね!」モグモグ

47: ◆rSv.jb.ZsU 2015/07/19(日) 17:02:03.992 ID:CHoyw1sg0
陽子「ふぅー食べた食べた」

カレン「陽子!まだブルーベリーがあるデスよ!」

綾「食べすぎじゃない?」

陽子「大丈夫、別腹別腹!」ポンポン

カレン「大丈夫、脇腹脇腹!」ポンポン

アリス「うん!甘酸っぱくて美味しいー!」モグモグ

忍「そういえばお礼ってなんのお礼だったんですか?」モグモグ

48: ◆rSv.jb.ZsU 2015/07/19(日) 17:03:57.559 ID:CHoyw1sg0
忍「そうですか、地元の子供の友達をおんぶしたと」モグモグ

陽子「そうなんだよ、結構な土地持ちの農家の子だったらしくて」モグモグ

綾「毎年この季節になるとブルーベリーが幾らでも木になるらしいわ」モグモグ

カレン「みんなー!星がすっごく綺麗デスよ!見てくだサイ!」シュタッ

アリス「うわぁー!こんなの絶対都会じゃ見られないねー!」

忍「うわーすごいです!満天の星空ですよ!」

49: ◆rSv.jb.ZsU 2015/07/19(日) 17:05:59.030 ID:CHoyw1sg0
陽子「へぇー天の川があんなにくっきりみえる!」

綾「どれが織姫でどれが彦星かしら?」

忍「アリス、知ってますか?織姫と彦星は光の速さで16年分も離れているんですよ」

アリス「うん!聞いた事がある!」

忍「でも毎年必ず七夕に会っているんです!つまり想いは物理法則を超えるんですよ!」

50: ◆rSv.jb.ZsU 2015/07/19(日) 17:07:50.840 ID:CHoyw1sg0
ヒューン パーン

カレン「あれ?どこかで花火やってるみたいデスネー!?」

陽子「私達も最終日に海行ったら花火やろう!」

綾「まったく、陽子はこういうの好きね」クスクス

忍「だから私達が同じ大学に合格するということも不可能ではないはずです!」

アリス「うん!一緒に頑張ろうねシノ!」ニッコリ

カレン「ヨーシ!明日から気合入れて勉強頑張るデース!!」

一同「「おー!!」」

END



それでは続けて裏面まいります。( ´∀`)

52: ◆rSv.jb.ZsU 2015/07/19(日) 17:09:46.517 ID:CHoyw1sg0
れんげ「お金持ちが町外れの古民家を買ったらしいのん」

のんのんびよりときんいろモザイクのクロスssです。

55: ◆rSv.jb.ZsU 2015/07/19(日) 17:11:44.124 ID:CHoyw1sg0
旭丘分校教室

夏海「それ本当か?」

れんげ「ねぇねぇによると大人の間で噂になってるのん」

小鞠「あー私も聞いた、相場の倍の値段で即金だったって」

夏海「札束で?」

れんげ「いや、チケットだとか言ってたのん」

蛍「…小切手のことかな?」

58: ◆rSv.jb.ZsU 2015/07/19(日) 17:13:43.034 ID:CHoyw1sg0
一穂「おはよー」ガラリ

蛍「きりーつ、礼、着席」ガタガタ

一穂「さて、諸君。そろそろ夏休みですが例年にそって羽目を外さぬように」

れんげ「今年も海いくのん!海ー!」

夏海「こまちゃんは中三で受験生だから無理だな」

小鞠「こまちゃん言うなー!」

59: ◆rSv.jb.ZsU 2015/07/19(日) 17:15:42.909 ID:CHoyw1sg0
夏休みになって

列車内

ひかげ「私も東京の高校に進学して早1年4ヶ月」ガタンゴトン

ひかげ「立派な都会のレディになった事を今度こそ自慢できる」

ひかげ「…どうせ魔界から来た悪魔の友達ができたなんて信じないだろし…」

ひかげ「お洒落な珈琲店で迷わず注文できるようになった事をアピールするぞ!」

ひかげ「…それにしてもさっきから列車内が騒がしいな」

60: ◆rSv.jb.ZsU 2015/07/19(日) 17:17:36.391 ID:CHoyw1sg0
無人駅

ひかげ「ふぅやっと着いた、暑ぃ」

ひかげ「かずねぇが迎えに来てくれるはずだけど…」

ひかげ「やっぱり来てないか…」

ひかげ「ん?なにあの女子集団?旅行?こんな田舎に珍しいな」

ひかげ「…あれ?金髪?…二人ほど日本人じゃないよな…」

ひかげ「うわっ一人こっち来た!」

62: ◆rSv.jb.ZsU 2015/07/19(日) 17:19:28.639 ID:CHoyw1sg0
カレン「Hey!チョットイイデスカー!?」

ひかげ(片言だ…!)

カレン「オシエテホシインデスガ、コノバショニイクニハ…」

ひかげ(どうしよう…私英語なんてしゃべれない…!)アワアワ

カレン「アレ?ドーシタンデスカ?モシモーシ?」

63: ◆rSv.jb.ZsU 2015/07/19(日) 17:21:31.156 ID:CHoyw1sg0
陽子「ごめん、ちょっと訊きたいんだけど」

ひかげ(日本人キタ!)

陽子「この場所に行くのは次のバスに乗ればいいのかな?」

ひかげ「あ、はいそうです!そしたら○○って所で降りればすぐです!」

陽子「そっか、ありがとね」ニコッ

ひかげ(!)キュン

64: ◆rSv.jb.ZsU 2015/07/19(日) 17:23:25.459 ID:CHoyw1sg0
陽子「じゃあね」キラン

ブロロキキッ

一穂「ひかげー迎えに来たよ、遅れてごめんね」

ひかげ「……///」

一穂「ひかげ?どうしたの?」

65: ◆rSv.jb.ZsU 2015/07/19(日) 17:25:20.492 ID:CHoyw1sg0
宮内家

れんげ「ひかねぇ、お帰りなのん」

ひかげ「…ただいま、れんげ背伸びた?」

れんげ「順調に成長してるのん!」

一穂「あ、そうだれんげ、石川さんの所のほのかちゃん、来たみたいだよ」

れんげ「今すぐ行くのん!」キラキラ

66: ◆rSv.jb.ZsU 2015/07/19(日) 17:27:22.454 ID:CHoyw1sg0
石川家

ピンポーン

ほのか祖母「あられんげちゃん。ちょっと待ってね」

ほのか「れんげちゃん、久しぶり!」トタトタ

れんげ「ほのかちん、一日千秋の思いで待ってたのん!」キラキラ

ほのか「わたしもれんげちゃんに会いたかったよ」ニッコリ

れんげ「去年約束した小さな滝を一緒に見に行くのん!」ウキウキ

67: ◆rSv.jb.ZsU 2015/07/19(日) 17:29:18.267 ID:CHoyw1sg0
越谷家

夏海「兄ちゃん、私のプリン知らない?」

卓「……」フルフル

夏海「あれー?おかしいな?せっかく兄ちゃんに町で買ってきて貰ったのに」

卓「……」フリフリ

夏海「いくら兄ちゃん高校生になって町で買ってきてくれるっていってもさぁ」

卓「……」ピシッ

夏海「え?また買ってきてくれるって?いいよ悪いよ」

夏海「しゃあない、姉ちゃんに訊いてみるか」スタスタ

68: ◆rSv.jb.ZsU 2015/07/19(日) 17:31:13.822 ID:CHoyw1sg0
ピンポーン

雪子「はーい」パタパタ

楓「越谷さんこんちわーっす」

夏海「あれ駄菓子屋じゃん、どうしたのさ?」

楓「いや、カレーの具材になりそうな野菜を五人分程分けて貰えないかと」

雪子「あらカレー?いいわね、ちょうどジャガイモあるから持ってきなさい」

夏海「駄菓子屋、姉ちゃん知らない?」

楓「小鞠ちゃんなら蛍ちゃんと一緒に歩いてたぞ」

69: ◆rSv.jb.ZsU 2015/07/19(日) 17:33:07.884 ID:CHoyw1sg0
一条家

ガチャリ

蛍「お母さんただいまー、先輩、どうぞ上がってください///」

小鞠「…おじゃまします」

小鞠(ついに140cmを超えないまま中三の夏になってしまった…)

小鞠(このままじゃ来年高校に入ってもからかわれるのは確実…)

小鞠(今日こそはほたるんに大きくなる秘訣を聞かなきゃ!)グッ

蛍「ところでその箱はなんですか?」

小鞠「ああ、これは一緒におやつを食べようと思ってプリンを…!」

小鞠(ご機嫌を取らなきゃ…そして大きくなる方法を聞き出さなきゃ…)

70: ◆rSv.jb.ZsU 2015/07/19(日) 17:35:01.200 ID:CHoyw1sg0
宮内家

ピンポーン

一穂「ほいさー、ありゃ楓、どしたの?」ガラリ

楓「ああ先輩、ちょっとお客さんの要望で、鶏を一羽頂きたいんですが」

一穂「あいよ、ちょうど一羽卵産まなくなったのいるから」

楓「おいくらですか?」

一穂「別にいいよ、いつもれんげがお世話になってるし」

楓「れんげのやつは?」

一穂「ああ、石川さんの所のお孫さんと一緒に遊びに行ってるよ」

71: ◆rSv.jb.ZsU 2015/07/19(日) 17:36:57.446 ID:CHoyw1sg0
山の中

ほのか「れんげちゃん、あの水車の写真クラスの皆に見せたらね…」

れんげ「ほのかちんが喜んでくれて嬉しいのん!」

ほのか「ここって本当に自然がいっぱいで楽しいね」

れんげ「夏だけじゃなくて春にも秋にも冬にも楽しみはいっぱいあるのん!」

ほのか「凄いなーれんげちゃん私の知らないことたくさん知ってて」

れんげ「あっ、ヤマモモなってるからもいであげるのん!」モギッ

ほのか「いいの?勝手にとって」

れんげ「大丈夫なのん!このあたりの山は全部ウチの山なん!」

72: ◆rSv.jb.ZsU 2015/07/19(日) 17:38:52.277 ID:CHoyw1sg0
ほのか「ヤマモモなんて初めて食べたよ、酸っぱいけど美味しいね」

れんげ「もっと採ってあげるのん!木に登ればもっと採れるのん!」

ほのか「れんげちゃん、危ないよ」

れんげ「大丈夫なのん!」グラッ

ほのか「れんげちゃん危ない!」ガシッ

ドサリ

ほのか「痛っ!」

73: ◆rSv.jb.ZsU 2015/07/19(日) 17:40:49.859 ID:CHoyw1sg0
ほのか「あいたた…」

れんげ「ほのかちん!?大丈夫なん!?」

ほのか「だ、大丈夫だよ…ちょっと足をひねっただけ…痛っ!」

れんげ「ほのか!?ほのか!?」グスッ

ほのか「大丈夫だから、れんげちゃん、気にしないで」

れんげ(調子に乗ってほのかを怪我させてしまったのん)ウルウル

れんげ(ウチ一人じゃほのかを背負って帰れないのん)ポロポロ

れんげ(誰か、誰でもいいから)ポロポロ

74: ◆rSv.jb.ZsU 2015/07/19(日) 17:42:47.785 ID:CHoyw1sg0
ガサガサ

カレン「ホノカー!カレン参上デース!」シュバッ

ほのか「えっ!?誰!?」

れんげ「天使さまなのん!?」ハッ

カレン「あれ?ちっちゃな子供が二人いるデース」

陽子「カレーン!待てー!」ガサガサ

綾「待ってよー!置いてかないでー!」ガサガサ

75: ◆rSv.jb.ZsU 2015/07/19(日) 17:44:46.129 ID:CHoyw1sg0
山道

ほのか「金髪のおねえちゃん、おぶってくれてありがとう」ニコッ

カレン「HAHAHAー!旅は道連れ、世は情けデース!」

陽子「ヤマモモうめー!」モグモグ

れんげ「いくらでも食べて良いのん」テクテク

綾「れんげちゃんはこの村の子なのね?」

れんげ「そうなのん!このあたりはウチにとっては庭だから安心するのん!」

76: ◆rSv.jb.ZsU 2015/07/19(日) 17:46:45.667 ID:CHoyw1sg0
滝の近く

ほのか「あっ!凄い!綺麗な滝ー!」

カレン「おおー見事な滝デース!」

陽子「おおー凄いな、一時はどうなることかと思ったけど」

綾「私達が来なかったらこの子も助けられなかったし、良しとしないとね」

れんげ「……」モジモジ

77: ◆rSv.jb.ZsU 2015/07/19(日) 17:48:39.609 ID:CHoyw1sg0
カレン「Hey!れんちょん!ひょっとして友達の怪我を気にしてるんデスか?」

ほのか「れんげちゃん、私気にしてないから!」ニッコリ

れんげ「…でも、ウチが調子に乗らなければ捻挫することもなかったのん」モジモジ

カレン「大丈夫デスれんちょん!ほのかと名のつく子には悪い子はいまセーン!」グッ

れんげ「…気にしてないのん?」

ほのか「うん!こんな素敵な滝を見せてくれて有難う!」

れんげ「じゃあ明日から家でできる遊びをするん!」

ほのか「うん!」

78: ◆rSv.jb.ZsU 2015/07/19(日) 17:50:29.080 ID:CHoyw1sg0
一条家

蛍「背を伸ばす方法…ですか?」キョトン

小鞠「そう!どうしても知りたい!教えてほたるん!」

蛍(こまちゃん先輩はちっちゃいから可愛いのに…///)

蛍「うーん、とりあえず牛乳を飲んで…」

小鞠「牛乳は毎日1リットル飲んでるよ!」

蛍「後は蛋白質とビタミンDを摂って…毎日適度な運動?」

小鞠「なるほど…適度な運動って?」

蛍「そういえばペチの散歩をするようになって背が伸び始めました」

小鞠「それだ!」

79: ◆rSv.jb.ZsU 2015/07/19(日) 17:52:19.681 ID:CHoyw1sg0
川沿いの道

蛍「いいんですか?ペチの散歩に付き合ってもらっちゃいまして」

ペチ「わんっ」

小鞠「これも背を伸ばすため!…ひょっとしてリードの負荷がいいのかもね」

蛍「え?負荷ってなんですか?」

小鞠「犬に引っ張られて力を入れるのが良い感じに背を伸ばしているのかも」

蛍「えーまさかぁ」ニコニコ

80: ◆rSv.jb.ZsU 2015/07/19(日) 17:54:13.671 ID:CHoyw1sg0
小鞠「ほたるん!私にリード貸して!私が持つ!」

蛍「ええ、はいどうぞ」

ツルッ

小鞠「あっ」

蛍「あっ」

ペチ「わんっ!」シュタッ

小鞠「犬が逃げた!」

蛍「ペチー!待ってー!待ちなさいー!」タッタッタ

82: ◆rSv.jb.ZsU 2015/07/19(日) 17:56:04.959 ID:CHoyw1sg0
蛍(あっ!ペチが小学生の子に飛びかかったわ!)アセアセ

蛍「ペチ!駄目!離れなさい!」タッタッタ

小鞠「ほたるん待ってー!」タッタッタ

アリス「うふふ、くすぐったいよ」ニッコリ

ペチ「わんっ」ペロペロ

忍「アリスのモフモフゲージが充たされているみたいですね」ナデナデ

83: ◆rSv.jb.ZsU 2015/07/19(日) 17:58:01.590 ID:CHoyw1sg0
蛍「ごめんなさい!大丈夫ですか!?」ゼェゼェ

アリス「大丈夫、じゃれあってるだけだよ」モフモフ

小鞠「ふぅふぅ、やっと追いついた」

小鞠(あれ?日本人じゃない?金髪!?)

小鞠「えっ!?外国人!?」ゼェゼェ

84: ◆rSv.jb.ZsU 2015/07/19(日) 18:00:06.993 ID:CHoyw1sg0
蛍「本当にごめんなさい!」ペコリ

アリス「良いよ、故郷のポピーを思い出しちゃった」ニッコリ

小鞠(この子、私と同じくらいの身長だな…どう見ても小学生よね)

小鞠「日本語上手だね、日本にいるの長いの?」

アリス「もう三年目だからね」

小鞠(そんなに幼いときから日本で暮らしているんだ)

小鞠「へぇー凄いね」

85: ◆rSv.jb.ZsU 2015/07/19(日) 18:01:57.878 ID:CHoyw1sg0
忍「帰ったらシャワーを浴びないといけませんね、私が洗ってあげましょうか?」

アリス「もーうシノ、いつまでも子供扱いしないでよ///」プンスカ

小鞠(背伸びしたい年頃ってことかな?)

小鞠「あ、ひょっとして古民家を買ったお金持ちってあなた達の親とか?」

忍「買ったのは私達のお友達の親御さんですよ」ニッコリ

アリス「これから一週間受験勉強の合宿をするんだよ」

蛍(えっ!?小学生が受験ってことは…中学受験?)

蛍「凄いなぁ、頑張っているんですね」

86: ◆rSv.jb.ZsU 2015/07/19(日) 18:03:51.335 ID:CHoyw1sg0
忍「本当にのどかで、自然がいっぱいで、素敵な所ですね」ニッコリ

小鞠「あーでも、夜には幽霊出るかも」

アリス「えっ本当!?」

小鞠「去年皆で肝試ししたときに五円玉を置いていった幽霊が出たね」

忍「ご縁があるようにですか?気が利く幽霊さんですね!」

アリス「そういう問題じゃないよ!」

87: ◆rSv.jb.ZsU 2015/07/19(日) 18:05:41.799 ID:CHoyw1sg0
忍「大丈夫ですアリス、夜中トイレに行きたくなったら一緒に行ってあげます」

アリス「もぉーシノ、私もう18歳だよ!?一人で行けるよ!///」

小鞠「ぶふっ!!」

小鞠(……ええっ!!18歳!?私と同じくらいの身長なのに!!)

蛍(18歳!?いや…こま先輩の例もあるし…ありえないことじゃない…)

蛍「あ、あの…18歳って本当ですか?」

忍「そうですよ、私達は二人とも高校三年生です」

小鞠(全然年上に見えなかった…)

蛍(世界って広いなあ…)

88: ◆rSv.jb.ZsU 2015/07/19(日) 18:07:37.843 ID:CHoyw1sg0
小鞠「え…ええと、高校でからかわれたりしないの?」

忍「アリスは同級生にも先生にも皆に愛されていますよ!」ニッコリ

アリス「私も本当はもうちょっと背が大きくなりたいんだけどね」

忍「駄目です!アリスはそのままがいいんです!」ギュッ

忍「アリスを一番大好きなのは私なんですよ?そのままでいいんです!」ダキッ

アリス「ちょ、ちょっとシノ、恥ずかしいよ///」テレテレ

蛍(こ…この人達…まさか、ひょっとして女の子同士で…!?///)カァァッ

小鞠(そっか…背が低くってもからかわれるのは別問題なんだ…)メカラウロコポロリ

90: ◆rSv.jb.ZsU 2015/07/19(日) 18:10:10.951 ID:CHoyw1sg0
農道

蛍「可愛い人たちでしたね、こまちゃん先輩」テクテク

小鞠「そうだね、なんかちっちゃな事に悩んでた私がバカみたい」テクテク

蛍「私も…先輩はそのままでいいと思いますよ///」

小鞠「でも背を伸ばす努力は続けてみるね」

蛍「…じゃあ先輩、リード一緒に持ちません?///」

小鞠「ん、じゃあそうしようか」ギュッ

蛍(ああ…、先輩と手を繋いでお散歩…///いつかはあの人たちみたいに…///)

小鞠(ほたるんとあの二人に感謝しないとね、あとペチにも)

92: ◆rSv.jb.ZsU 2015/07/19(日) 18:12:04.750 ID:CHoyw1sg0
宮内家 玄関

一穂「そうですか、それでおぶってもらってここまで」

綾「ほのかちゃんは家に連れて行きました、軽い捻挫なのですぐに治るみたいです」

れんげ「ねぇねぇ!お礼するのん!お礼!」

カレン「別に構いまセーン!こっちも助かりマシター!」

ひかげ「…かずねぇ、誰か来てるの?」ヒョイ

陽子「あ、さっきの!」

ひかげ「!」

93: ◆rSv.jb.ZsU 2015/07/19(日) 18:13:58.542 ID:CHoyw1sg0
ひかげ「そ、そう…れんげの友達が…///」

れんげ「お礼するのん!金色の髪の天使さまにお礼するのん!」

一穂「はいはい、じゃあちょっと待ってね」シュタッ

カレン「天使だなんて照れるデース!」

陽子「ははは、カレンが天使か、そりゃいいや」

ひかげ「あ…あの…あんたたち東京から?」

陽子「いや?千葉だけど…まあ近いかな」

94: ◆rSv.jb.ZsU 2015/07/19(日) 18:15:49.888 ID:CHoyw1sg0
ひかげ「私去年に東京出たばっかで友達少なくて…よかったらメル友に…///」

陽子「ああ、それじゃメアド交換しようか」スチャ

一穂「じゃあ、これこの夏にウチの庭で採れたものだけど良かったら」ユサッ

綾「え!?ブルーベリーこんなに!?悪いですよ!」

一穂「いいっていいって、田舎じゃブルーベリーなんて幾らでも木になるんだから」

95: ◆rSv.jb.ZsU 2015/07/19(日) 18:17:40.556 ID:CHoyw1sg0
二時間半後

一穂「すっかり日が落ちたねえ」

ゲコゲコゲコゲコゲコ

れんげ「カエルが鳴いてるのん」

ブロロロロキキッ

れんげ「誰か来たのん」

ピンポーン

楓「うぃーっす、れんげ居るかー?」

96: ◆rSv.jb.ZsU 2015/07/19(日) 18:19:33.314 ID:CHoyw1sg0
夜の神社

一穂「えー、それでは石川さんのお孫さんを歓迎して、花火大会を始めます」

れんげ「駄菓子屋、花火プレゼントしてくれるなんて太っ腹なんなー」

楓「ああ、ちょっと臨時収入があったんでな、鶏のお返しさ」ニヤリ

ほのか「れんげちゃん、誘ってくれてありがとうね!」ニッコリ

れんげ「明日は子供用プールで一緒に水遊びするのん!」ウキウキ

小鞠「じゃあ歓迎する意味を込めて最初に花火を打ち上げよっか」

蛍「去年も皆さんで一緒に花火大会をしましたね」ニッコリ

夏海「では火は兄ちゃんが付けます!兄ちゃんどうぞ!」

卓「……」シュボッ

ヒューン パーン

一同「「たーまやー!」」

END

引用元: カレン「パパが田舎に別荘を買ったデース!」