1: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/20(日) 14:15:37.115 ID:B6/QMnxsd
雪ノ下「どっちに残って欲しい?」

由比ヶ浜「そんなの嫌だよ!二人とも残って欲しい」

雪ノ下「仮定の話よ。深刻に考えなくてもいいわ」

由比ヶ浜「じゃあ、ゆきのんは私とヒッキーどっちか退部しなくちゃいけないとしたら、どっちに残って欲しいの?」

雪ノ下「そんなの由比ヶ浜さんに決まっているわ」

由比ヶ浜「やった!ゆきのん大好き!」

八幡「本人に聞こえるように陰口を叩くなよ……」

雪ノ下「……それで、由比ヶ浜さんはどっちを選ぶの?」

八幡(無視かよ……)

由比ヶ浜「私は──」

由比ヶ浜「ヒッキーかな……」

雪ノ下「………………」

八幡(お?)

5: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/20(日) 14:19:18.869 ID:B6/QMnxsd
雪ノ下「その心は?」

由比ヶ浜「たしかにゆきのんは大切な友達なんだけど、それだけというか……」

由比ヶ浜「ゆきのんと部室で話してると楽しいけど、ヒッキーがいなかったら、正直教室で優美子たちと話してるのと変わらないかな、って……」

八幡「雪ノ下、お前ただの友達だってよ。由比ヶ浜は八方美人だから八分の一友達だな」

雪ノ下「うるさいわね。意味が分からないわよ」

八幡「由比ヶ浜にとってお前はそこら辺の有象無象と変わらないってことだ」

由比ヶ浜「うぞーむぞーって何?」

八幡「取るに足らぬものってことだよ」

雪ノ下「……じゃあ比企谷君はどうなの?」

八幡「俺か?」

9: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/20(日) 14:22:04.964 ID:B6/QMnxsd
八幡「俺は断然雪ノ下に残って欲しいが」

由比ヶ浜「ひどい!せめて悩んでから答えてよ!」

雪ノ下「一応、理由を聞こうかしら」

八幡「俺は雪ノ下を尊敬しているし、その生き方に憧れている。だから、その生き様を発揮できる奉仕部にいて欲しい、ただそれだけだ」

由比ヶ浜「………………」

雪ノ下「そんな腐った目で言われても白々しいだけだわ」

八幡「悪かったな、目が腐ってて……でも、これは本心だぞ」

雪ノ下「ま、まあ、好意的に受け止めておくわ……」

ツン ツン

八幡「──ん?」

由比ヶ浜「じゃあさ、ヒッキーは私が奉仕部にいなくてもいいの?」

八幡「まあ、そうなるな」

12: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/20(日) 14:27:09.117 ID:B6/QMnxsd
由比ヶ浜「そう…………なんだ…………」

由比ヶ浜「ねえ」

八幡「ん?」

由比ヶ浜「ヒッキーは私のこと嫌い……?」

八幡「は?どうした急に」

由比ヶ浜「私の気に入らないところあったら、直すから何でも言って!」

由比ヶ浜「ヒッキーに私が奉仕部に居て欲しいって思われるように努力するから……」

由比ヶ浜「ヒッキーに嫌われたら、私もう学校来れない……」

八幡「……お前何か勘違いしてないか?」

由比ヶ浜「ふぇ?」

八幡「俺が言ったのは、雪ノ下は“奉仕部の雪ノ下”だから好きだってことで、お前とは別にプライベートな付き合いでも全然いいよ」

由比ヶ浜「えっ」

雪ノ下「えっ」

14: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/20(日) 14:30:59.166 ID:B6/QMnxsd
由比ヶ浜「じゃあ、ヒッキーは私のこと嫌いじゃないの……?」

八幡「嫌いなわけないだろ。もう好きも通り越して成りたいとさえ思ってるよ」

由比ヶ浜「…………ばか!ヒッキーの変態!」

八幡「何でだよ」

由比ヶ浜「じゃあ私もさっきの答えゆきのんに変える!」

雪ノ下「えっ」

由比ヶ浜「ヒッキーなんか奉仕部にいなくたっていいし!」

八幡「あっそ。じゃあ俺今日は帰るわ」

由比ヶ浜「私も帰る!」

八幡「由比ヶ浜、腹減らね?帰りにサイゼ寄ってこうぜ」

由比ヶ浜「いいよ。ドリンクバーでヒッキーのコップにコーラとウーロン茶混ぜてやるし」

八幡「じゃあ俺はその間に由比ヶ浜の料理に大量の唐辛子かけとくわ」

雪ノ下「ちょっと……待……」

雪ノ下「………………」


終わり

引用元: 雪ノ下「由比ヶ浜さん、私か比企谷君のどちらかが奉仕部をやめなければいけないとしたら」