1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/03(日) 23:00:46.39 ID:hpsDeox60
暦「ああもちろんさ、腹一杯食え」
メメ「おかわりもいいよ忍ちゃん」
忍「ぱないの!ぱないの!」モグモグ
メメ「おかわりもいいよ忍ちゃん」
忍「ぱないの!ぱないの!」モグモグ
16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/03(日) 23:55:48.01 ID:RJKaaEuQ0
暦「で、ドーナツ食べ終わったらちょっと」
忍「頼みごとならきかんぞ我があるじ様」
暦「」
忍「今日はひな祭りという、女子の為の祭りなんじゃろう?
このミスドは祭りの捧げ物として受け取ってやるから何も言うな」
メメ(ひな祭りというものを勘違いしてるな……)
忍「頼みごとならきかんぞ我があるじ様」
暦「」
忍「今日はひな祭りという、女子の為の祭りなんじゃろう?
このミスドは祭りの捧げ物として受け取ってやるから何も言うな」
メメ(ひな祭りというものを勘違いしてるな……)
18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/04(月) 00:15:53.56 ID:KGFV7MJc0
忍「やはりゴールデンチョコレートは至高じゃのう♪」
忍「チョコファッションも、このチョコレートが良いアクセントとなっておる」
忍「何より! このDポップというもの! 初めて見たぞ!
1つの箱で6つの味とは……よりにもよってこんな隠し球があったとはのぅ」
暦「あー、お楽しみのところ悪いんだがな、忍」
忍「なんじゃ?」
暦「日付変わった。もうひな祭りは終わりだ」
メメ「どうやら、ドーナツに夢中で気付かなかったみたいだねぇ」ニヤリ
忍「チョコファッションも、このチョコレートが良いアクセントとなっておる」
忍「何より! このDポップというもの! 初めて見たぞ!
1つの箱で6つの味とは……よりにもよってこんな隠し球があったとはのぅ」
暦「あー、お楽しみのところ悪いんだがな、忍」
忍「なんじゃ?」
暦「日付変わった。もうひな祭りは終わりだ」
メメ「どうやら、ドーナツに夢中で気付かなかったみたいだねぇ」ニヤリ
19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/04(月) 00:21:52.13 ID:KGFV7MJc0
忍「ぬかった……」
暦「ゴールデンチョコレートとチョコファッション、Dポップ分くらいは頼みごと聞いてくれるよな?」
メメ「元・怪異の王なんだから、そのくらいの度量の広さは見せてくれてもいいんじゃないかな?」
忍「くっ」
暦「ゴールデンチョコレートとチョコファッション、Dポップ分くらいは頼みごと聞いてくれるよな?」
メメ「元・怪異の王なんだから、そのくらいの度量の広さは見せてくれてもいいんじゃないかな?」
忍「くっ」
22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/04(月) 00:38:06.22 ID:KGFV7MJc0
忍「そこまで言うのなら、まぁ乗ってやっても良いが。
じゃが、あくまでその3つ分じゃからの?
それまでに食べたドーナツの分は聞かんぞ?」
暦「お前、何個食べたと思ってんだよ。正直、ドーナツ15個位は4日に持ち込めると踏んでたんだけどな」
メメ「まぁ、そこは読み違えた僕たちの失態だ。
ここはひとまず、ドーナツ3つ分のお願いをしてみようじゃないか」
忍「では、聞いてやる」
暦「おお、言ってやる」
メメ「阿良々木君の私服をどうにかしてほしい」
暦「忍野のアロハをどうにかしてほしい」
メメ・暦「!?」
じゃが、あくまでその3つ分じゃからの?
それまでに食べたドーナツの分は聞かんぞ?」
暦「お前、何個食べたと思ってんだよ。正直、ドーナツ15個位は4日に持ち込めると踏んでたんだけどな」
メメ「まぁ、そこは読み違えた僕たちの失態だ。
ここはひとまず、ドーナツ3つ分のお願いをしてみようじゃないか」
忍「では、聞いてやる」
暦「おお、言ってやる」
メメ「阿良々木君の私服をどうにかしてほしい」
暦「忍野のアロハをどうにかしてほしい」
メメ・暦「!?」
25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/04(月) 00:52:21.05 ID:KGFV7MJc0
メメ「おいおい、どうしたんだい阿良々木君。さっき言ってたのと違うじゃないか」
暦「忍野こそどーしたらどうなんだよ! 打ち合わせと全然違う!
というか忍野、僕の私服を馬鹿にするのは止めろ!」
メメ「はっはー。だっていつもパーカーだから、どうにかしたくてね。
阿良々木君こそ、アロハシャツを馬鹿にしない方が良いんじゃないかい?」
全国2千人のアロハ愛好家を敵に回すよ?」
暦「微妙にありそうな数字を言うな!」
忍「揉めておるようじゃが……願い事はそれで良いのか?」
暦・メメ「いや、このスタイルを変える気はない」
忍「ではなくて。今後、我があるじ様の私服を馬鹿にするのを止めればよいのじゃな?」
暦「忍野こそどーしたらどうなんだよ! 打ち合わせと全然違う!
というか忍野、僕の私服を馬鹿にするのは止めろ!」
メメ「はっはー。だっていつもパーカーだから、どうにかしたくてね。
阿良々木君こそ、アロハシャツを馬鹿にしない方が良いんじゃないかい?」
全国2千人のアロハ愛好家を敵に回すよ?」
暦「微妙にありそうな数字を言うな!」
忍「揉めておるようじゃが……願い事はそれで良いのか?」
暦・メメ「いや、このスタイルを変える気はない」
忍「ではなくて。今後、我があるじ様の私服を馬鹿にするのを止めればよいのじゃな?」
26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/04(月) 00:58:56.14 ID:KGFV7MJc0
暦「おい、忍……どうしてそれが頼み事になるんだよ!」
忍「さっき言っておったではないか。『忍野、僕の私服を馬鹿にするのは止めろ』とな
さてここでひとつ聞くが、あるじ様よ。儂の名前は?」
暦「……忍野忍」
忍「そういう事じゃ」
暦「こんな、こんな事があっていいのか!
ドーナツ120個買った結末が、こんな!」
忍「さっき言っておったではないか。『忍野、僕の私服を馬鹿にするのは止めろ』とな
さてここでひとつ聞くが、あるじ様よ。儂の名前は?」
暦「……忍野忍」
忍「そういう事じゃ」
暦「こんな、こんな事があっていいのか!
ドーナツ120個買った結末が、こんな!」
28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/04(月) 01:04:09.99 ID:KGFV7MJc0
メメ「やれやれ、しょうがないな」
暦(そうだ、この一見どうしようもない状況……それをどうにかしてくれてこその忍野メメ!)
暦(頼むから、こんな結末を覆してくれ!!)
メメ「忍ちゃん、阿良々木君の私服を馬鹿にするのをやめるってだけじゃ、ドーナツ3個分には足りないな」
忍「ほう?」
メメ「だからせめて、阿良々木君のタンスに1つ、ジャケットでも滑り込ませておいてくれないか」
暦「裏切ったな、忍野メメ!」
暦(そうだ、この一見どうしようもない状況……それをどうにかしてくれてこその忍野メメ!)
暦(頼むから、こんな結末を覆してくれ!!)
メメ「忍ちゃん、阿良々木君の私服を馬鹿にするのをやめるってだけじゃ、ドーナツ3個分には足りないな」
忍「ほう?」
メメ「だからせめて、阿良々木君のタンスに1つ、ジャケットでも滑り込ませておいてくれないか」
暦「裏切ったな、忍野メメ!」
31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/04(月) 01:12:03.64 ID:KGFV7MJc0
忍「ここでそれを明かしては、あるじ様とてそのジャケットを着ようとはしないじゃろうが……。
気が向いたら、趣味の悪いパーカーを1枚、ジャケットにしておいてやってもいいかの」
メメ「よし、それで手打ちとしようじゃないか。
阿良々木君の私服だけは、ずーっと気になってたんだよね。
それをどうこうしようなんて、本当は僕の信条から反するんだけど」
忍「信条を翻したくなるのも分かるわい。この私服ではの……」
暦「だから不憫そうな目で僕の服を見るな!」
メメ「それじゃ、ひな祭りはこれで終わりだ。僕ももう休むから、2人共帰りなよ」
暦「忍野……いや、忍野メメ。覚えておけよ。この裏切り者」
メメ「運が良ければ覚えておくよ。じゃあね、おやすみ」
忍「ほれ、帰るぞあるじ様」
気が向いたら、趣味の悪いパーカーを1枚、ジャケットにしておいてやってもいいかの」
メメ「よし、それで手打ちとしようじゃないか。
阿良々木君の私服だけは、ずーっと気になってたんだよね。
それをどうこうしようなんて、本当は僕の信条から反するんだけど」
忍「信条を翻したくなるのも分かるわい。この私服ではの……」
暦「だから不憫そうな目で僕の服を見るな!」
メメ「それじゃ、ひな祭りはこれで終わりだ。僕ももう休むから、2人共帰りなよ」
暦「忍野……いや、忍野メメ。覚えておけよ。この裏切り者」
メメ「運が良ければ覚えておくよ。じゃあね、おやすみ」
忍「ほれ、帰るぞあるじ様」
33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/04(月) 01:17:08.09 ID:KGFV7MJc0
暦「あー、財布が悲鳴を上げてるのが聞こえる気がする」
忍「儂には聞こえんよ。ところであるじ様」
暦「ん?」
忍「本当のところ、儂に何をお願いするつもりだったんかの?」
暦「今更聞いてどうするんだよ。もうドーナツ3つ分の願いは聞き届けたんだろ?」
忍「うむ。確かにこれ以上何か願い事をされてもどうもするつもりはない。
じゃが、好奇心というものは誰にでもあるじゃろう?」
忍「儂には聞こえんよ。ところであるじ様」
暦「ん?」
忍「本当のところ、儂に何をお願いするつもりだったんかの?」
暦「今更聞いてどうするんだよ。もうドーナツ3つ分の願いは聞き届けたんだろ?」
忍「うむ。確かにこれ以上何か願い事をされてもどうもするつもりはない。
じゃが、好奇心というものは誰にでもあるじゃろう?」
34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/04(月) 01:26:51.30 ID:KGFV7MJc0
暦「お前なら、知ってるんじゃないか。影で繋がってるから」
忍「あのアロハ小僧と話しておったのは昼間じゃろう?
儂はあいにくゆめうつつだったからの。聞いておらぬ」
暦「そう、か」
忍「珍しく答えを濁すのぅ。儂とあるじ様との仲ではないか。
それとも、変 的行為を実行することは出来ても、口には出来ぬか?」
暦「いつ僕が変 的行為をしたっていうんだ」
忍「例えば大きい妹御に歯磨き などしておったのは誰じゃったかのう?」
暦(反論の余地がなさすぎる)
忍「小さい妹御の服を剥いだり を だりキスしたり」
暦「正直に答えるからそれ以上は言わないでくださいお願いします」
忍「あのアロハ小僧と話しておったのは昼間じゃろう?
儂はあいにくゆめうつつだったからの。聞いておらぬ」
暦「そう、か」
忍「珍しく答えを濁すのぅ。儂とあるじ様との仲ではないか。
それとも、変 的行為を実行することは出来ても、口には出来ぬか?」
暦「いつ僕が変 的行為をしたっていうんだ」
忍「例えば大きい妹御に歯磨き などしておったのは誰じゃったかのう?」
暦(反論の余地がなさすぎる)
忍「小さい妹御の服を剥いだり を だりキスしたり」
暦「正直に答えるからそれ以上は言わないでくださいお願いします」
36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/04(月) 01:35:54.97 ID:KGFV7MJc0
忍「ほほぅ。ならば聞かせてもらおう」
暦「まず、お前に血を吸ってもらって、大人バージョン……は無理でも僕と同じくらいの年齢にまで姿を変えて。
それから、頭を撫でるより1段階上の方をやらせてもらおうと思っていた。いや、思っていましたすみません」
忍「それは言わんで正解じゃったの。
あのアロハに言われておったら、その場で何をしでかしておったか」
暦「ま、打ち合わせの時は悪ノリしてたからな、僕も忍野も。
だから、示し合わせた風に別の事を願ったんだろうし」
忍「じゃがまぁ、あるじ様がさっきの願いをナシにするというのなら、聞かんでもない」
暦「おい、それってつまり」
忍「皆まで言うな。
そもそも、儂とあるじ様との関係じゃ。頭を撫でる以上の事が、これまでなかった方がおかしいであろう?」
暦「まず、お前に血を吸ってもらって、大人バージョン……は無理でも僕と同じくらいの年齢にまで姿を変えて。
それから、頭を撫でるより1段階上の方をやらせてもらおうと思っていた。いや、思っていましたすみません」
忍「それは言わんで正解じゃったの。
あのアロハに言われておったら、その場で何をしでかしておったか」
暦「ま、打ち合わせの時は悪ノリしてたからな、僕も忍野も。
だから、示し合わせた風に別の事を願ったんだろうし」
忍「じゃがまぁ、あるじ様がさっきの願いをナシにするというのなら、聞かんでもない」
暦「おい、それってつまり」
忍「皆まで言うな。
そもそも、儂とあるじ様との関係じゃ。頭を撫でる以上の事が、これまでなかった方がおかしいであろう?」
38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/04(月) 01:40:57.26 ID:KGFV7MJc0
暦(予想外の展開だけど……これで、僕の願いが叶う!)
暦(初めて話を聞いた時から、こうなる時をずっと待っていたんだ!)
暦「ミスドもお金も、決して無駄じゃなかったんだな……」
忍「涙を流しながら言うことかのう?
ではあるじ様、自転車を止めて、まずは儂に血を吸わせよ」
暦「よし!来い、忍!」
暦(初めて話を聞いた時から、こうなる時をずっと待っていたんだ!)
暦「ミスドもお金も、決して無駄じゃなかったんだな……」
忍「涙を流しながら言うことかのう?
ではあるじ様、自転車を止めて、まずは儂に血を吸わせよ」
暦「よし!来い、忍!」
40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/04(月) 01:48:35.55 ID:KGFV7MJc0
忍「では、デザートといくかの……じゃがその前に」
暦「焦らすなよ、忍。僕は今、積年の願いが叶う瞬間を前に期待に胸を膨らませてるんだ」
忍「膨らませたいのは儂の胸なのではないのか。
いや、ある事を思い出してのう。
果たしてあるじ様の願いは本当にこんなもので良いのかと思ったのじゃ」
暦「勿体ぶらないで、さっさと言ってくれ」
忍「あの元委員長に、柔らかいところを触るか眼球を るかと聞かれて、眼球を選んだのではなかったか?
そのような変 願望の持ち主が、果たして胸などというありがちな場所で満足して良いのかと思ってのう」
暦(いつの間にその事を! まさか独り言でも聞かれたか!
受験勉強中、モチベーションが下がったらそれを思い出していたからな)
忍「で、じゃ。儂からの提案なのじゃが。
を のと を るのとどちらが良い?」
暦「焦らすなよ、忍。僕は今、積年の願いが叶う瞬間を前に期待に胸を膨らませてるんだ」
忍「膨らませたいのは儂の胸なのではないのか。
いや、ある事を思い出してのう。
果たしてあるじ様の願いは本当にこんなもので良いのかと思ったのじゃ」
暦「勿体ぶらないで、さっさと言ってくれ」
忍「あの元委員長に、柔らかいところを触るか眼球を るかと聞かれて、眼球を選んだのではなかったか?
そのような変 願望の持ち主が、果たして胸などというありがちな場所で満足して良いのかと思ってのう」
暦(いつの間にその事を! まさか独り言でも聞かれたか!
受験勉強中、モチベーションが下がったらそれを思い出していたからな)
忍「で、じゃ。儂からの提案なのじゃが。
を のと を るのとどちらが良い?」
44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/04(月) 01:58:52.42 ID:KGFV7MJc0
暦(くそ……ここに来てこんな2択を迫るなんて。さすがは元怪異の王、か。
火憐ちゃんとの喧嘩中に聞かされた時からの夢を叶えたい思いは強い。けれど。
この 形態と少女形態、双方の を堪能できるのは、忍にしか不可能!)
忍「さり気なく、要求の幅を広げるな。 を選ぶなら血は吸わぬ」
暦(すっかり思考が読まれてるな……仕方ないけれど。
考えろ、考えるんだ阿良々木暦。
胸はいつか……きっといつか戦場ヶ原が せてくれるかもしれない!
それでなくても、月火ちゃんや八九寺の は今でも でるからな。
だが、 はどうだろう。
万が一戦場ヶ原が るのを許可してくれても。きっと八九寺達はそうもいかない。
の を るのは、今を置いて他にない!)
暦「 で!」
火憐ちゃんとの喧嘩中に聞かされた時からの夢を叶えたい思いは強い。けれど。
この 形態と少女形態、双方の を堪能できるのは、忍にしか不可能!)
忍「さり気なく、要求の幅を広げるな。 を選ぶなら血は吸わぬ」
暦(すっかり思考が読まれてるな……仕方ないけれど。
考えろ、考えるんだ阿良々木暦。
胸はいつか……きっといつか戦場ヶ原が せてくれるかもしれない!
それでなくても、月火ちゃんや八九寺の は今でも でるからな。
だが、 はどうだろう。
万が一戦場ヶ原が るのを許可してくれても。きっと八九寺達はそうもいかない。
の を るのは、今を置いて他にない!)
暦「 で!」
46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/04(月) 02:08:03.20 ID:KGFV7MJc0
忍「ふむ?」
暦「 だ! を させてくれ、忍!」
忍「かかっ。まったく、期待を裏切らない変 だのう、我があるじ様。
このような変 が我があるじ様なのかと思うと、ため息が止まらぬわい。
あーあ。本当に嘆かわしい。嘆かわしいが、約束は約束じゃ。ほれ」
暦(ツンデレっぽい台詞だけど、言葉 とも言えるよな。それはそれで良い……いやそれより!
忍が、片腕を上げてこちらを見ている!
いつものワンピースだから、ただそれだけで簡単に を られる!)
ぺろっ
忍「かかっ。そんな犬以下の 方で満足できるのか、あるじ様?」
暦(さすが忍。動揺するどころか挑発してくるか!)
暦「 だ! を させてくれ、忍!」
忍「かかっ。まったく、期待を裏切らない変 だのう、我があるじ様。
このような変 が我があるじ様なのかと思うと、ため息が止まらぬわい。
あーあ。本当に嘆かわしい。嘆かわしいが、約束は約束じゃ。ほれ」
暦(ツンデレっぽい台詞だけど、言葉 とも言えるよな。それはそれで良い……いやそれより!
忍が、片腕を上げてこちらを見ている!
いつものワンピースだから、ただそれだけで簡単に を られる!)
ぺろっ
忍「かかっ。そんな犬以下の 方で満足できるのか、あるじ様?」
暦(さすが忍。動揺するどころか挑発してくるか!)
48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/04(月) 02:14:03.08 ID:KGFV7MJc0
ぺろぺろぺろ
暦(元吸血鬼だからか、汗の味はしないけど。
特有の肌の滑らかさは本物と変わらない。いい舌触りだ)
れろれろれろれろ
忍「おい、あるじ様。もうそろそろ を るのにも飽きる頃ではないのか?」
れろれろれろれろれろれろ
忍「ドーナツ3つ分はとうに過ぎておる! やめいあるじ様! ひゃん!」
暦「おい、忍。今の声」
忍「……どうかしたか、何か聞こえたのか我があるじ様。
まさかこの儂があるじ様の舌使いに少しでも動揺したとでも言いたいのかの?」
暦(ここは黙っておいた方がいいんだろうな、やっぱり)
暦(元吸血鬼だからか、汗の味はしないけど。
特有の肌の滑らかさは本物と変わらない。いい舌触りだ)
れろれろれろれろ
忍「おい、あるじ様。もうそろそろ を るのにも飽きる頃ではないのか?」
れろれろれろれろれろれろ
忍「ドーナツ3つ分はとうに過ぎておる! やめいあるじ様! ひゃん!」
暦「おい、忍。今の声」
忍「……どうかしたか、何か聞こえたのか我があるじ様。
まさかこの儂があるじ様の舌使いに少しでも動揺したとでも言いたいのかの?」
暦(ここは黙っておいた方がいいんだろうな、やっぱり)
50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/04(月) 02:21:48.49 ID:KGFV7MJc0
暦「いや、どうもしていない。
ありがとう、忍。お前が言ってくれなかったら、僕はこの至福の数分間を知ることなくこの先の人生を送っていたんだ。
そう思うとゾッとするぜ。僕としたことが、 の良さに気づかないなんてな。
今度、八九寺の も狙ってみようかな」
忍「いくら儂には全部筒抜けだからって、口にするのはどうかと思うぞ。
さて、ここであるじ様に見て欲しいものがある。これ、なーんじゃ?」
暦「それは……ICレコーダー!? 何でお前がそんなものを!」
忍「前に血を吸わせてもらった後に、戯れに作ってみたのじゃ。
今は証拠品が物を言うとあるじ様が聞いていたラジオで聞こえてきたからの。
儂が作った紛い物じゃが、それでも録音機能くらいは十分に果たす性能がある。
聞いてみるかの?」
レコーダー「 だ! を させてくれ、忍!」
レコーダー「かかっ。まったく、期待を裏切らない変 だのう、我があるじ様。
このような変 が我があるじ様なのかと思うと、ため息が止まらぬわい。
あーあ。本当に嘆かわしい。嘆かわしいが、約束は約束じゃ。ほれ」
レコーダー「ぺろぺろ」
ありがとう、忍。お前が言ってくれなかったら、僕はこの至福の数分間を知ることなくこの先の人生を送っていたんだ。
そう思うとゾッとするぜ。僕としたことが、 の良さに気づかないなんてな。
今度、八九寺の も狙ってみようかな」
忍「いくら儂には全部筒抜けだからって、口にするのはどうかと思うぞ。
さて、ここであるじ様に見て欲しいものがある。これ、なーんじゃ?」
暦「それは……ICレコーダー!? 何でお前がそんなものを!」
忍「前に血を吸わせてもらった後に、戯れに作ってみたのじゃ。
今は証拠品が物を言うとあるじ様が聞いていたラジオで聞こえてきたからの。
儂が作った紛い物じゃが、それでも録音機能くらいは十分に果たす性能がある。
聞いてみるかの?」
レコーダー「 だ! を させてくれ、忍!」
レコーダー「かかっ。まったく、期待を裏切らない変 だのう、我があるじ様。
このような変 が我があるじ様なのかと思うと、ため息が止まらぬわい。
あーあ。本当に嘆かわしい。嘆かわしいが、約束は約束じゃ。ほれ」
レコーダー「ぺろぺろ」
53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/04(月) 02:31:33.72 ID:KGFV7MJc0
暦「そんな……僕が舌を動かす音まで!」
忍「よーく聞けば、興奮しておるあるじ様の吐息の音も聞こえるのぅ。
このような録音を聞いたら、ツンデレ彼女や元委員長はどう思うであろう?」
暦「僕を脅迫する気か! まさか最初からそのつもりで!」
忍「ドーナツ3個で を られると思ったあるじ様が甘いのじゃ。
下僕たる儂があるじ様を脅迫などできる筈ないであろう?
これはささやかなお願い事じゃよ。もっとドーナツが食べたいな、という可愛い願い事じゃ。
に対して胸やら やらを要求する変 とは比べ物にならない程可愛い願いじゃろう?」
暦「そんな……これ以上、僕の財布を薄くするというのか、忍!」
忍「たった今、胸が熱くなるような思いをしたのであろう?
財布が多少薄くなるくらい、訳もないではないか」
暦(まさか忍がこんな小道具を用意しているなんて、迂闊だった!
自作ゲームをしてるとは聞いていたけど、レコーダーまで作るなんて。
ましてやそれを脅迫材料にする可能性なんて考えなかった、僕の負けだ!)
暦「……はぁ。分かったよ、忍。僕の」
レコーダー「やめいあるじ様! ひゃん!」
暦「」
忍「」
忍「よーく聞けば、興奮しておるあるじ様の吐息の音も聞こえるのぅ。
このような録音を聞いたら、ツンデレ彼女や元委員長はどう思うであろう?」
暦「僕を脅迫する気か! まさか最初からそのつもりで!」
忍「ドーナツ3個で を られると思ったあるじ様が甘いのじゃ。
下僕たる儂があるじ様を脅迫などできる筈ないであろう?
これはささやかなお願い事じゃよ。もっとドーナツが食べたいな、という可愛い願い事じゃ。
に対して胸やら やらを要求する変 とは比べ物にならない程可愛い願いじゃろう?」
暦「そんな……これ以上、僕の財布を薄くするというのか、忍!」
忍「たった今、胸が熱くなるような思いをしたのであろう?
財布が多少薄くなるくらい、訳もないではないか」
暦(まさか忍がこんな小道具を用意しているなんて、迂闊だった!
自作ゲームをしてるとは聞いていたけど、レコーダーまで作るなんて。
ましてやそれを脅迫材料にする可能性なんて考えなかった、僕の負けだ!)
暦「……はぁ。分かったよ、忍。僕の」
レコーダー「やめいあるじ様! ひゃん!」
暦「」
忍「」
56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/04(月) 02:39:20.14 ID:KGFV7MJc0
ぐしゃ
忍「どうやらこのレコーダーには欠陥があったようじゃの」
暦「あ、あぁ」
暦(こいつ、あの高性能レコーダーを潰した! 脅迫材料を自ら!
それ程までに、あの声、聞かれたくなかったのか……。
おかげで僕と僕の財布は助かったわけだけれど)
忍「帰るぞ、我があるじ様」
暦「そうだな。早く帰って、寝て……明日になったら、またミスドを買ってくるよ」
忍「!」
暦「僕の胸を熱くさせてくれたお礼に、な」
忍「……かかっ。ゴールデンチョコレートを忘れるでないぞ?」
暦「了解」
暦(ゴールデンチョコレートくらい、安いもんだ。
さっきの忍の声、携帯に録音できたもんな……今度昼間にこっそり聞こう)
おわり
忍「どうやらこのレコーダーには欠陥があったようじゃの」
暦「あ、あぁ」
暦(こいつ、あの高性能レコーダーを潰した! 脅迫材料を自ら!
それ程までに、あの声、聞かれたくなかったのか……。
おかげで僕と僕の財布は助かったわけだけれど)
忍「帰るぞ、我があるじ様」
暦「そうだな。早く帰って、寝て……明日になったら、またミスドを買ってくるよ」
忍「!」
暦「僕の胸を熱くさせてくれたお礼に、な」
忍「……かかっ。ゴールデンチョコレートを忘れるでないぞ?」
暦「了解」
暦(ゴールデンチョコレートくらい、安いもんだ。
さっきの忍の声、携帯に録音できたもんな……今度昼間にこっそり聞こう)
おわり
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