苗木（そういえば長い間ネット断ち……もとい２ちゃん断ち状態だったんだった）

苗木（まずい……禁断症状が出てきた！？）

霧切「顔色が悪いわ苗木君、体調でも悪い？」

苗木「うん、ちょっとまずいかも……」

霧切「じゃあ私が看病を」

苗木「だ、大丈夫！僕自分の部屋でしばらく休んでるよ！」

霧切「…行ってしまったわね」

苗木「ふぅ…とりあえず今は人とかかわらない方が良いかもしれない」

苗木「清純派で通ってる僕がねらーだなんて知れたら大変なことになるぞ……」

苗木「もっぱら芸能人の悪口書いたり下ネタばっかり書いてたからな……僕」

苗木「あぁ……ネットがあればなぁ……」

ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬｯ

苗木「だ、誰！？」

舞園「苗木君！お見舞いに来ました！」

苗木「お見舞い？何で……あっ」

舞園「霧切さんに聞いたんです、苗木君が調子悪そうだって」ｽﾞｶｽﾞｶ

苗木（勝手に入ってきた…）

舞園「私は苗木君の助手ですから……看病するのは当然です」

苗木「ははは……ありがとう」

舞園「私、おかゆ作ってきたんです！あ、苗木君は寝てていいですよ」

苗木「そんな大げさな……僕なら大丈夫なのに」

苗木（うぅ……こんな時に舞園さんと一緒だなんて…まずい！）

舞園「そうはいきません！苗木君に何かあったら私……」

舞園「と、言うわけで……あーん♪」

苗木「舞園さん！？さ、流石に高校生であーんは恥ずかしいよ！！」

苗木（やばい！もう抑えられない！！）

舞園「うふふ…はい、あーん！」

苗木「ん…美味しいよ、枕さん」ﾊﾟｸｯ

舞園「うふふ…って、え？枕？」

苗木「あっ！ぼ、僕は何を言ってるんだ！！」

苗木（よりにもよって……！舞園さんのことを２ちゃんねるで枕営業枕営業と散々馬鹿にしてた罰！？）

舞園「わ、私の事今枕って……き、聞き間違いですよね？」

苗木「ま、舞園さん！僕は舞園さんが枕営業やってるなんてこれっぽっちも思ってないよ！本当に！」

舞園「なんで……絶対ばれないって言ってたのに……！」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

苗木（…えっ？）

舞園「失礼しますっ！！」ｶﾞﾁｬﾊﾞﾀﾝ



苗木「行ってしまった…」

苗木「これはとんでもなく悪い予感がする…」

苗木「もしかしてずっと治らないんじゃないだろうな…」

ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬ

苗木「次は誰だろう」ｶﾞﾁｬ

セレス「苗木君……今舞園さんが泣きながら部屋を出て行きましたが何があったのですか？」

苗木「さ、さぁ……見間違いじゃないかな」

セレス「……まぁいいでしょう、それよりも今日は貴方のお見舞いに来たのです、感謝しなさい」

苗木「それはどうも……でも何でトランプ持ってるの？」

セレス「動けなくて暇かと思いまして…私とゲームでもいかが？」

苗木「それセレスさんが暇だっただけだよね……まぁいいけどさ」

セレス「では早速ポーカーでもしましょうか」

セレス「そんな……この私が苗木君に負けるなんて！？」

苗木「僕も予想外だったよ、きっと賭けじゃないからセレスさんの才能が発揮されないんじゃないかな？」

苗木（うっ……また禁断症状が！！）

セレス「納得できません、苗木君の癖に生意気ですわ」

苗木「ぼ、僕も超高校級の幸運だからね……」


苗木（もう限界だ！我慢できない！）

セレス「もう一度やりましょう、苗木君」

苗木「くやしいのうｗｗｗｗｗくやしいのうｗｗｗｗｗ」

セレス「…えっ？」

苗木「超高校級のギャンブラー（笑）ｗｗｗｗｗｗ」

セレス「苗木君！？よ、様子がおかしいですわ！」

苗木「『苗木君のくせに生意気ですわ』とかｗｗｗｗｗ見下してる相手にボコボコにされた感想は？ｗｗｗｗｗｗ」

セレス「うっ……」

苗木「あとその長ったらしい偽名ｗｗｗｗｗｗｗ邪気眼乙ｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ」

セレス「しっ失礼します！！」ｶﾞﾁｬﾊﾞﾀﾝ

苗木「今どんな気持ち？ねぇ今どんな…行っちゃった」

苗木「……僕は何をやってるんだ！？」

苗木「最低だ……もう口も聞いてくれないだろうな……」

苗木「このままじゃ全員に嫌われちゃうよ、どうにかしなきゃ……」

ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬ

苗木「次は…朝日奈さんと大神さんか」

大神「苗木よ…セレスが勢いよく苗木の部屋から飛び出していったが……何があったのだ？」

苗木「あぁ……セレスさんもお見舞いに来てくれたんだ」

朝日奈「ふーん……あっ！それより体調は大丈夫なの？」

苗木「あー……あんまり大丈夫じゃない」

大神「我らに出来ることは何かあるか？」

朝日奈「ど、ドーナツ食べる！？元気でるよ！」

苗木（朝日奈さんはともかく、大神さんを怒らせたら死ぬ！）

苗木（ここは帰って貰わないと本当に大変なことになっちゃう！！）

苗木「いや！二人に移したら悪いから、今日は一人で大人しくしてるよ！！」

朝日奈「駄目だよそんなの！」

大神「我と朝日奈がそんなに弱く見えるか？」

苗木「本当に……大丈夫だから！！」

朝日奈「苗木……私たち、頼り無いかな？」ｳﾙｳﾙ

大神「辛いときは支えあうのが仲間だ……苗木と我は仲間では無いのか？」

苗木（こ、断れない！）

苗木「……分かった、でも僕寝てるだけだから、あんまり楽しくないよ？」

朝日奈「うん！任せて苗木！」

大神「うむ、それでは我は冷たい水と氷嚢を持ってくる」

朝日奈「えーっとえーっと……私は風邪薬探してくる！」

大神「風邪薬ならプロテインの横の棚にあったハズだ…任せたぞ朝比奈よ」

朝日奈「うん！まかせてさくらちゃん！」

朝日奈「じゃ、私達は出かけるけど、苗木は大人しくしてなきゃだめだよ！」

苗木「分かったよ……行ってらっしゃい」

大神「うむ、行ってくる」ｶﾞﾁｬ

苗木「ふぅ…行ったか」

苗木「今のうちに移動しなきゃ…」ﾖﾛﾖﾛ

苗木「誰にも遭わなそうなところ…図書室でも行こう」



十神「……苗木か、こんなところで遭うとは珍しいな」

苗木「と…十神君、図書室にいたんだ」

十神「俺がどこにいようが俺の勝手だ、お前も居てもいいが五月蠅くするなよ」

苗木「うん…ありがとう」

苗木（読書でもして心を落ちつけよう…）

苗木（漫画…こんな物まであるのかこの図書館は）

十神「ﾁｯ…おい！何故俺の隣に座るんだ！」

苗木「ご、ごめん…駄目かな」

腐川「ちょ、ちょっと！あんたがなんで白夜様と仲良くしてるのよ！」

苗木「腐川さん…居たんだ」

苗木（ま、まずい……また発作が）

腐川「なによその態度！苗木まで私を見下すの！？」

苗木「うわっ…あんまり激しく動かないで、フケが舞ってる」

腐川「は、はぁ？さっきからあんた様子が」

苗木「うわ口くっっっっさ！ｗｗｗｗｗｗｗ臭いから喋らないで！！ｗｗｗｗｗ」

腐川「何よぉ…あんた今まで私にも皆と同じ様に接してくれてたのに…」ｳﾙｳﾙ

苗木「そんなことでｗｗｗｗｗｗ勘違い女うぜぇｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ」

腐川「ｳｸﾞｸﾞｸﾞｸﾞ…うあああああん」ﾊﾞﾀﾊﾞﾀ

苗木「あ、行っちゃった…」

十神「……苗木、何かあったのか？」

苗木「ん？何が？」

十神「明らかに様子がおかしいだろう、何かあったに決まっている」

苗木「何でもないってば…気持ち悪いなぁ」

十神「気持ち悪いだと…！？この俺が平民に気を掛けてやって」

苗木「え？気を掛けてくれてたの？やっぱり気持ち悪いなぁ、僕ホモじゃないんで」

十神「苗木ぃ…誰に向かって喋っていｒ」

苗木「あ、もしかして僕の事友達だと思ってた？君いつも一人だもんね（笑）」

十神「…っ」

苗木「あれ？図星？ｗｗｗｗワロｗｗｗｗｗｗ」

苗木「十神君いつも偉そうだからねｗｗｗｗｗｗそりゃ友達できないわｗｗｗｗｗｗｗｗ」

十神「……俺はもう行く！」

苗木「反論なしｗｗｗｗｗｗｗ『十神の名に懸けて（ｷﾘｯ）』ｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ」

大神「苗木よ…ここに居たのか、探したぞ」

苗木「あっ大神さんｗｗｗｗｗｗｗｗ聞いてよ今十神君がさぁｗｗｗｗｗｗｗ」

大神「我も一部始終を見ていたが…苗木、お主がそんな事を言う人間だったとはな」

苗木「は？何この筋肉だるまウゼェｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ何様だよｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ」

大神「お主は疲れているだけだと我は信じる…」

苗木「うわくっさ」

大神「今日はもう行く…これ以上ここに居たら貴様を殴らないで居られる自信がない」

苗木「すぐ脅しで解決しようとするとか原始人かよ」

苗木「実際原始人か、今まで山で修業でもしてたんでしょ？だったら馬鹿でもしょうがないね」

大神「貴様…今すぐ黙らんと貴様を」

苗木「ほらそうやってすぐ殴ろうとする、全く原始人は山から出てくんなって…」

大神「何を言っても無駄なようだな…我はもう行く」

苗木「逃げたｗｗｗｗｗｗｗｗｗまた完全勝利ｗｗｗｗｗｗｗｗ」

このまま苗木が正気に戻ることは無かった　完