8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/01(木) 17:25:52.28 ID:GKs0Ey4U0
やすな「わー、ソーニャちゃんにも優しい所があったんだね!」

ソーニャ「まるで私が優しさの無い人間に見えてたかのようなセリフだな」

やすな「ち、ちち、違うよ、そういうんじゃなくてね」

ソーニャ「というか、割と元気そうじゃないか」

やすな「まあ、ついさっき熱下がったんで」

ソーニャ「ったく……心配したのに……」ボソ

やすな「? ソーニャちゃん、今何か言った?」

ソーニャ「別に何も言ってねーよ」


 こうですかわかりません

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/01(木) 17:29:15.16 ID:GKs0Ey4U0
 


やすな「ところで、そのスーパー袋は何?」

ソーニャ「ああ、こっちに来る途中に色々買ってきてやったんだ」

やすな「わー! ありがとー! で、中身は?」

ソーニャ「まず風邪薬」

やすな「ああ、まずはそれだよね」

ソーニャ「風邪の症状を詳しく聞いてないから喉用、鼻用、胃薬、解熱剤ととりあえず一式買ってみた」

やすな「多っ」

14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/01(木) 17:32:37.37 ID:GKs0Ey4U0
ソーニャ「それから、まあ食べ物と飲み物だな」

やすな「待ってましたー!」

ソーニャ「風邪引いたときには食欲無くなるからな。食べやすい物を買って来たぞ」

やすな「何このいつものソーニャちゃんからは感じられない気遣いの良さ」

ソーニャ「……友達が苦しんでるんだから当たり前だろ」ボソ

やすな「え? 何?」

ソーニャ「何でもないからこれ食ってろ」

やすな「ウィダーインゼリー……」

17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/01(木) 17:35:22.05 ID:GKs0Ey4U0
やすな「うん! 美味しい!」

ソーニャ「まあゼリー系だけじゃ何だろうと思ってカロリーメイトも買って来たぞ」

やすな「今の時代は1本満足バーだと思うけど」

ソーニャ「いらないなら私が食うぞ」

やすな「あ、食べるー! 食べたいー!」

ソーニャ「はいはい」

やすな「あ、チョコレート味ね」

ソーニャ「チーズ味しかないぞ」

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/01(木) 17:38:01.91 ID:GKs0Ey4U0
やすな「カロリーメイト美味しいけど口の中モサモサするね」

ソーニャ「飲み物はポカリスエットにした。水分の吸収が早いからな」

やすな「ありがとー、ソーニャちゃん」ごくごく

ソーニャ「普通に物も食えるし飲めるな……本当に問題は無さそうだ」

やすな「うん。むしろお腹空いたから何か食いたい!」

ソーニャ「今ウィダーインゼリーとカロリーメイト食ったばっかだろうが」

やすな「そうじゃなくてー! 風邪引いたときにはお粥とかさー!」

ソーニャ「大分図々しくなってきたな」

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/01(木) 17:40:15.02 ID:GKs0Ey4U0
やすな「でも何だかんだ言って作ってくれるんだね」

ソーニャ「悪いか?」

やすな「ううん!」

ソーニャ「とりあえず、このテーブルに置くから、さっさとベッドから起き上がってこっち来い」

やすな「おっけー! よっこいしょっと……」

 クラ

やすな「あれ……」

23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/01(木) 17:41:42.98 ID:GKs0Ey4U0
 ガシッ

ソーニャ「ったく……危なっかしい奴だな……」

やすな「あ……ごめん、ソーニャちゃん」

ソーニャ「まだ少しふらつくみたいだな……やっぱり寝とけ」

やすな「えー! ソーニャちゃんのお粥食べたいー!」

ソーニャ「はいはい、私が食べさせてやるから寝ろ」

やすな「……ふぇ?」

26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/01(木) 17:43:59.18 ID:GKs0Ey4U0
ソーニャ「このサイドテーブルに置かせて貰うぞ」

やすな「うん」ワクワク

ソーニャ「梅干しはどうする?」

やすな「あ、入れて」ワクワク

ソーニャ「よいしょっと」

やすな「……」ワクワク

ソーニャ「ほら食え」

やすな「いやいやいやいや」

27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/01(木) 17:44:42.33 ID:GKs0Ey4U0
ソーニャ「?」

やすな「そうじゃない! そうじゃないよソーニャちゃん!」

ソーニャ「何がだ?」

やすな「足りない! 足りないよ!」

ソーニャ「足りない……?」

ソーニャ「……」

ソーニャ「……!」

ソーニャ「醤油か?」

やすな「いやいやいやいや」

29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/01(木) 17:45:54.50 ID:GKs0Ey4U0
やすな「味じゃなくて! 味じゃなくて!」

やすな「食べさせるとときにやることあるでしょ!」

ソーニャ「やること……」

ソーニャ「……」

ソーニャ「……!」

ソーニャ「ふー、ふー。よし、冷めたぞ」

やすな「いや、それも期待していたことの一つです! けど違う!」

30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/01(木) 17:47:10.77 ID:GKs0Ey4U0
ソーニャ「じゃあ何だよ」

やすな「だからさー、食べさせるときに」

やすな「『ほらやすな、あーん』って」

ソーニャ「はぁっ!?」

やすな「やって欲しいなー、あーんって」

ソーニャ「バ、バカヤロウ! んな恥ずかしい事できるか!」

やすな「えー」

31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/01(木) 17:48:47.17 ID:GKs0Ey4U0
やすな「ねー、やってよソーニャちゃん」

ソーニャ「イヤだ」

やすな「一回でいいからさー」

ソーニャ「イ・ヤ・だ」

やすな「むー……」

ソーニャ「……」

やすな「……」じー

ソーニャ「……」

やすな「……」じー

ソーニャ「……わかったよ! やりゃいいんだろ!?」

やすな「!」

35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/01(木) 17:50:27.70 ID:GKs0Ey4U0
ソーニャ「……ほ、ほら……やすな、あーん」

やすな「あーん」

ソーニャ「……」

やすな「あむ」

ソーニャ「……」

やすな「もむもむ」

ソーニャ「……えと、その、何だ。美味いか?」

やすな「うん! ちょっと米が柔らかすぎるかな!」

ソーニャ「美味いって言えよ!」バシィ

やすな「あだっ」

36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/01(木) 17:53:02.07 ID:GKs0Ey4U0
やすな「もー、何も叩くことないのにー」

ソーニャ「黙れ」

やすな「さて、じゃあ二口目もあーんって」

ソーニャ「一回の約束だっただろうが!」

やすな「えー」

ソーニャ「えーじゃない! さっさと食え!」ガボッ

やすな「あぢぢ! ソーニャちゃんこれまだ熱い! 冷まして! ふーふーで冷まして!」

37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/01(木) 17:54:52.24 ID:GKs0Ey4U0
やすな「ごちそうさまでしたー」

ソーニャ「お粗末さまでしたっと」

やすな「さて、じゃあソーニャちゃん! ゲームでもしよう!」

ソーニャ「ベッドから起き上がっただけでふらつく病人のセリフかそれ」

やすな「大丈夫! DSだからベッドで寝たままできるよ!」

ソーニャ「そういう問題じゃないんだがな」

やすな「私二台持ってるから、はいこっちソーニャちゃん」

ソーニャ「風邪悪化しても知らんぞ」

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/01(木) 17:57:33.73 ID:GKs0Ey4U0
やすな「は、速い! ソーニャちゃんマリカーDSやったことあるの!?」

ソーニャ「さっきお前に渡された説明書読んだぐらいだな」

やすな「ほとんど流し読みだったのに……く、くそぅ!」

ソーニャ「あらよっと」

やすな「ちょっ、また一位!?」

ソーニャ「どうする? 続けるか?」

やすな「くっ……もちろん! 今度こそ勝つ!」

40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/01(木) 17:59:20.30 ID:GKs0Ey4U0
やすな「……頭ガンガンする」

ソーニャ「ゲームに熱くなりすぎだろ。言わんこっちゃない」

やすな「うう……ソーニャちゃんが買ってきてくれた薬の中に頭痛薬ってある?」

ソーニャ「あるぞ。ほれ」

やすな「ありがと……んく」

ソーニャ「本当に世話の焼ける奴だな……」

41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/01(木) 18:02:55.37 ID:GKs0Ey4U0
やすな「ふぅ……もう寝ようかな」

ソーニャ「ああ。ゆっくり休んだ方が良い」

やすな「今日は色々とありがとうね、ソーニャちゃん」

ソーニャ「気にするな。気まぐれで来ただけだからな」

やすな「気まぐれであんなに薬とか買ってきてくれたんだね」

ソーニャ「……何だよ、そんな気まぐれがあったっていいだろ、別に」

やすな「えへへ、そだね。そんな気まぐれがあってもいいね」

ソーニャ「……」

やすな「……」

43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/01(木) 18:05:27.12 ID:GKs0Ey4U0
ソーニャ「……そろそろ帰るとするか」

やすな「帰ったらちゃんと手洗いうがいするんだよ、風邪移ったりしたら悪いし」

ソーニャ「そんなヤワな体してないから安心しろ」

やすな「まー、でも風邪って人に移すと治るって言うし、案外ソーニャちゃんに移せば私の風邪が治るかも――」

ソーニャ「おいコラ」

45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/01(木) 18:07:41.77 ID:GKs0Ey4U0
やすな「大丈夫だよ! ソーニャちゃんが風邪引いたら、今度は私がお見舞いに行くから!」

ソーニャ「お前私の家知らないだろ」

やすな「うぐ……それは……って、あれ?」

やすな「そういえばソーニャちゃんって、私の家知ってたっけ?」

ソーニャ「あ、いや……その……」

やすな「?」

ソーニャ「知らなかったけど……お見舞いに行きたくて、頑張って調べて……」

50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/01(木) 18:10:23.03 ID:GKs0Ey4U0
やすな「調べるって?」

ソーニャ「学校に訳話して、やすなの住所聞いたりとかして……」

やすな「……わざわざ住所調べてまでお見舞いに来てくれたんだ」

ソーニャ「だ、だから……気まぐれなんだからな!?」

ソーニャ「調べて住所わからなかったら、お見舞いなんて別に行かなくていいかー、とか思ってた矢先に住所わかったから、来ただけで……」

やすな「……ソーニャちゃん」

ソーニャ「あ?」

やすな「……本当に、ありがとう」

ソーニャ「っ……」カァァ

51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/01(木) 18:11:44.66 ID:GKs0Ey4U0
ソーニャ「か、帰る!」

やすな「あ、ちょっとソーニャちゃーん!?」

ソーニャ「さ、最後に言っておくがな!」

やすな「え?」

ソーニャ「こ、これも気まぐれで……今思いついて言うだけだからな……」

やすな「う、うん……」

ソーニャ「……早く学校来いよ」

やすな「……うん!」


 おわり

62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/01(木) 18:24:54.27 ID:GKs0Ey4U0
即席で続けろとかお前ら
仕方がないな


やすな「あ、ソーニャちゃーん、おはよー!」

 ベキィ

ソーニャ「おお、復活か。早かったな、やすな」

やすな「や、病み上がりの人間にいきなりこの仕打ちはどうかと思うよ?」

ソーニャ「早く学習しろ」

やすな「いてて……でも、こうやって手首を負傷できるのも、ソーニャちゃんのお見舞いのおかげだね!」

ソーニャ「何か本末転倒な気がするな、それ」

66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/01(木) 18:27:26.26 ID:GKs0Ey4U0
やすな「そういえば休んでいる間の勉強とかさっぱりわからない!」

ソーニャ「まあそうだろうな」

やすな「というわけで、ソーニャちゃん! ノート見せて!」

ソーニャ「言うと思った。しょうがないな゛……んん゛っ」

ソーニャ「ほれ」

やすな「ありがとー! さーて、授業中に書いてる落書きをチェーック」

ソーニャ「授業の内容読めよ」

67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/01(木) 18:29:11.61 ID:GKs0Ey4U0
ソーニャ「っていうか落書きとかしてないぞ」

やすな「何だー、つまんないのー」

ソーニャ「早くノート映すなりなんなりしろ……けほ」

やすな「うん! わかった! マッハで映す! 早すぎてノートが燃えるくらいの速度で!」

ソーニャ「それ映す意味無くなるよな」

68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/01(木) 18:31:16.72 ID:GKs0Ey4U0
映す→写すが正しいね
めんご



先生「えー、以前やりましたこの公式はー……」

やすな「あ、ソーニャちゃんに写させてもらったやつだ!」

ソーニャ「何だその『進研ゼミでやった奴だ』みたいな言い方は……」

先生「ではこの例題を……ソーニャさん」

ソーニャ「あ、はい……」ガタッ

 くらっ

ソーニャ「あ……?」

71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/01(木) 18:33:35.44 ID:GKs0Ey4U0
ソーニャ「……あれ、ここは……?」

やすな「あ、気付いた!? ソーニャちゃん大丈夫!?」

ソーニャ「やすな……あれ、私なんでベッドに寝て……」

やすな「授業中に急に倒れたから、慌てて保健室に運んで来たんだよ!」

ソーニャ「授業中に……? う……頭が痛い……こりゃ熱あるな……」

やすな「そういえば咳払いとか軽い咳とかもしてたよね……やっぱり私の風邪が移っちゃったのかな」

ソーニャ「さあな……」

74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/01(木) 18:34:55.46 ID:GKs0Ey4U0
ソーニャ「……お前、授業は?」

やすな「先生に許可貰って、授業休んでソーニャちゃんの看病させて貰うことにした!」

ソーニャ「……また授業わかんなくなるぞ」

やすな「大丈夫! またソーニャちゃんのノートを写させて……あ」

ソーニャ「私今ここにいるんだぞ」

やすな「くそぅ」

76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/01(木) 18:37:06.22 ID:GKs0Ey4U0
やすな「でも! 私授業とソーニャちゃんを天秤にかけたら、ソーニャちゃんの方に傾くから!」

ソーニャ「そりゃどーも……」

やすな「それに、あのとき約束したからね!」

やすな「ソーニャちゃんが風邪引いたら、今度は私がお見舞いに行くって!」

ソーニャ「……やすな……」

やすな「しかも、わざわざ学校で倒れてくれたおかげで、家知らなくても看病できるからね!」

ソーニャ「……フフ……そうだな」

77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/01(木) 18:39:54.48 ID:GKs0Ey4U0
やすな「あ、額の濡れタオル変えるね」

ソーニャ「ああ、頼む。そういえば、保健室の先生とかはいないのか?」

やすな「うん。何か用事があるって出てったよ」

やすな「でも大丈夫だよ! 私がいるから!」

ソーニャ「……不思議だな。お前が随分頼もしく見える」

やすな「えへへー……んー……何かタライの水自体がぬるいなぁ……ちょっと水替えて――うわっ!」

 バシャーン

ソーニャ「……前言撤回」

78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/01(木) 18:43:10.02 ID:GKs0Ey4U0
やすな「と、とりあえず先に冷やしてきた濡れタオルをどうぞ……」

ソーニャ「タオルっていうかお前が全身びしょ濡れなんだが」

やすな「あはは……えと、雑巾どこかな……」

ソーニャ「そこの壁にかかってるぞ……って、病み上がりにそんな状態だと風邪引くぞ」

やすな「そうだねー……先に脱ごっと」

ソーニャ「え」

81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/01(木) 18:45:35.59 ID:GKs0Ey4U0
やすな「んじゃちょっとベッドのカーテン閉めて中で脱がせて貰うね」

ソーニャ「ちょ、おまっ!?」

やすな「? どったの?」

ソーニャ「な、何で私が見える所で脱ぐんだよ!?」

やすな「いいじゃん、女の子同士なんだし」

ソーニャ「い、いや……そういう考えで平気な奴もいるだろうが……その……」

83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/01(木) 18:48:11.90 ID:GKs0Ey4U0
ソーニャ(っていうか……服脱いでその後どうするつもりだ……?)

ソーニャ(流石にこのバカでも全裸ってことは無いだろうし……)

ソーニャ(……毛布とかシーツとかにくるまるつもりか……?)

ソーニャ(何か……全裸にシーツはそれはそれで……艶めかしいというか何というか……)

ソーニャ(……代わりの制服……って言ったら……私の着ている奴ぐらいか……)

ソーニャ(……ここは……)

86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/01(木) 18:49:48.02 ID:GKs0Ey4U0
ソーニャ「……や、やすな。シーツとか羽織るぐらいだったら、その……」

ソーニャ「……私の、制服……」

やすな「あ、大丈夫だよー。体操服持ってきてるから」

ソーニャ「オラァ!」

やすな「ばふっ!? ちょっ、何で枕投げつけたの!?」

ソーニャ「黙れ! 私の今世紀最大の覚悟をどうしてくれる!」

88: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/01(木) 18:52:03.36 ID:GKs0Ey4U0
ソーニャ「つーか、何で体操服なんか持ってきてんだよ!」

やすな「だ、だって……ほら」

やすな「ソーニャちゃんが熱で汗かいたりしたら、替えの服必要かなーって……」

やすな「かと言って人の荷物勝手に持ってくるのはどうかと思って私の体操服を……」

ソーニャ「……」

ソーニャ「ま、まあ……その気遣いはすごく嬉しいが……っていうかやすなにしては珍しい気の利かせ方だな……」

やすね「え、えへへ」

90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/01(木) 18:54:47.00 ID:GKs0Ey4U0
やすな「さてと、床にぶちまけた水雑巾で拭きとらなきゃ」

ソーニャ「……なあ、やすな」

やすな「?」

ソーニャ「……えと、濡れた服着替えたってことは……下着は?」

やすな「うん。今両方付けて無いけど」

ソーニャ「ちっとは恥ずかしがれ!」

やすな「えー」

ソーニャ「何でそこでえーなんだ!?」

92: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/01(木) 18:58:27.83 ID:GKs0Ey4U0
やすな「ふきふきっと」

ソーニャ(……今こっち向けてるやすなの尻……あれ、布一枚向こうが生身なんだよな……)

ソーニャ(そりゃ胸の方にも言えるわけで……いやいやいやいや何考えてるんだ私)

やすな「よーし! 完了!」

ソーニャ「え、えと……濡れた服、ちゃんと絞って干しといた方が良いぞ」

やすな「あ、そだね! んじゃしっかり絞って……」

やすな「そこら辺にあったハンガー借りて……」

やすな「日の当たる窓際に……でも流石に下着を全校生徒が見える窓際にしとくのはちょっとなぁ……」

ソーニャ「流石にお前もそれは恥ずかしがるのか」

93: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/01(木) 19:00:26.43 ID:GKs0Ey4U0
やすな「ドライヤーか何かあればすぐに乾かせるんだけど……」

ソーニャ「保健室にドライヤーなんてあるのか?」

やすな「やっぱり無いや……困ったなぁ……」

あぎり「何かお困りですかぁー?」

やすな「あぎりさん!」

ソーニャ「お、お前いつから居た!?」

あぎり「ついさっき来ましたー」

ソーニャ「そ、そうか……」

94: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/01(木) 19:02:37.86 ID:GKs0Ey4U0
やすな「実はかくかくしかじかで」

あぎり「なるほどー濡れた下着を乾かしたいんですねー」

やすな「忍法でなんとかなりませんか?」

あぎり「じゃあ忍法、乾布の術で乾かしましょうー」

やすな「おお! 何かそれっぽい名前!」

ソーニャ「また手品じゃないだろうな」

95: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/01(木) 19:03:56.14 ID:GKs0Ey4U0
あぎり「忍法、乾布の術ー」

 ガァァァァァ

やすな「こ……」

 ガァァァァァ

ソーニャ「これは……」

 ガァァァァァ

あぎり「……はい、乾きましたー」

やすな「思いっきりドライヤーでしたね! 普通の!」

96: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/01(木) 19:06:51.62 ID:GKs0Ey4U0
やすな「制服も乾かしてもらったよ!」

ソーニャ「よかったな」

あぎり「それじゃ、私はこれでー」

やすな「ありがとうございました、あぎりさん!」

あぎり「あ、それとソーニャにちょっと一言ー」

ソーニャ「ん? 私に?」

あぎり「女の子同士でも恋愛はできると思いますよー」ヒソヒソ

ソーニャ「なっ!?」

あぎり「それではー」

ソーニャ「ちょっ、今のどういう意味だ!?」

98: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/01(木) 19:09:01.70 ID:GKs0Ey4U0
やすな「何て言われたの?」

ソーニャ「え、いや……お、お前には関係ないからな! 絶対お前には関係ないからな!」

やすな「? ま、いいや。とりあえずまた制服に戻るねー」

ソーニャ「だから何で私の見える範囲で着替えるんだよ」

やすな「だから別にいいじゃん、女の子同士なんだからさー」

ソーニャ「この……」

101: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/01(木) 19:10:41.65 ID:GKs0Ey4U0
ソーニャ(……そういえばさっきは色々考えてて着替える瞬間とか目逸らしてたんだよな……)

ソーニャ(……)

ソーニャ(やすなは気にしないらしいし……わ、私も別にそういう趣味があるわけではないし……断じて違うし……)

ソーニャ(……ちょ、ちょっとだけ……)

やすな「んしょ……っと」

ソーニャ「っ……」

103: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/01(木) 19:14:06.36 ID:GKs0Ey4U0
ソーニャ(……何と言うか……)

ソーニャ(まな板……とまでは行かないが……)

ソーニャ(思った通りちっさいな……)

ソーニャ(……人の事言えないが)

やすな「……ん?」

ソーニャ「……」じー

やすな「……もー、ソーニャちゃんのえっちー」

ソーニャ「なっ!? ち、ちち、違っ!」

やすな「ちょ、ちょっとからかっただけでそんな反応しなくても……」

104: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/01(木) 19:16:34.27 ID:GKs0Ey4U0
やすな「よーし、着替え完了っと」

ソーニャ「違うからな! 私別にそういう趣味とかないからな!」

やすな「だ、大丈夫だって、ソーニャちゃん。わかってるから」

ソーニャ「はー……はー……」

やすな「ほら、大人しく寝てないと熱上がるよ」

ソーニャ「誰のせいだ、誰の……」

106: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/01(木) 19:18:09.96 ID:GKs0Ey4U0
ソーニャ「……なあ」

やすな「? なーに?」

ソーニャ「……仮に、私が……その、女の子に興味ある的な趣味を持ってたら……どうする?」

やすな「うーん……そうだなぁ」

ソーニャ(……何聞いてるんだ私)

107: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/01(木) 19:19:42.46 ID:GKs0Ey4U0
やすな「むー……私は別に、女の子同士の恋愛とか興味ないからなぁ……」

ソーニャ「そう、か……まあ、それが普通だよな」

ソーニャ(……そうだよな。普通そうだろ)

ソーニャ(だから何だ。普通じゃないか)

ソーニャ(別に私も女の子に興味があるわけじゃないだろ)

ソーニャ(だから別に心にちくっとした痛みとか感じないはずだろ)

108: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/01(木) 19:21:26.90 ID:GKs0Ey4U0
やすな「……でもさ」

ソーニャ「え?」



やすな「ソーニャちゃんが相手だったら、考えてもいいかなー」



ソーニャ「……やすな?」

113: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/01(木) 19:25:03.30 ID:GKs0Ey4U0
やすな「……私は女の子が好きなんじゃなくてさ」

やすな「ソーニャちゃんが好きなんだと思う」

ソーニャ「……」

やすな「な、何か言ってみるとちょっと照れくさいね、えへ」

ソーニャ「……私も」

やすな「?」

ソーニャ「別に、女の子に興味あるとかそんなんじゃないが……」

ソーニャ「……お前のことは……嫌いじゃない」

115: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/01(木) 19:26:53.20 ID:GKs0Ey4U0
やすな「……えへへ」

ソーニャ「何だよそのニヤケ顔。気持ち悪い」

やすな「うわっ、酷いよソーニャちゃん。あのセリフの直後に」

ソーニャ「うるさい黙れ」

やすな「あれー? 何で布団被っちゃうのー? 照れてるのー? どしたのわさわさー?」

ソーニャ「何でもナーミン」


 おわり

140: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/01(木) 20:25:50.87 ID:GKs0Ey4U0
ソーニャ「さて、私もあの後一日自宅で休んだら治ったわけだが」

やすな「あ、ソーニャちゃーん! おはよー!」

 グキャ

ソーニャ「だから学習しろと何度言えばわかる」

やすな「あいたたた……看病してあげたのにこの仕打ちって……」

ソーニャ「まあ、その件に関しては感謝しているがな……」

141: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/01(木) 20:28:33.03 ID:GKs0Ey4U0
やすな「ねーねー、今度の土日暇?」

ソーニャ「今の所、仕事は入ってないな」

やすな「じゃあさー、今度遊園地行かない?」

ソーニャ「遊園地ぃ?」

145: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/01(木) 20:32:10.74 ID:GKs0Ey4U0
やすな「実は商店街の福引で二人分のチケットを手に入れたの!」

ソーニャ「そりゃよかったな」

やすな「せっかくだから行こうよソーニャちゃん!」

ソーニャ「遊園地か……行ったこと……無くは無いか」

やすな「え! 意外! てっきり行ったことないのかと思ってた!」

ソーニャ「私をどんな風に見てるんだお前は」

146: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/01(木) 20:34:06.79 ID:GKs0Ey4U0
やすな「ねーねー、誰と一緒に行ったの?」

ソーニャ「ん? 一人だったが?」

やすな「……一人遊園地とかぼっちの極みだよソーニャちゃん……」

ソーニャ「色々勘違いしているぞ。暗殺の依頼で一人で行ったんだ」

やすな「それはそれでもっと嫌だよソーニャちゃん……」

やすな「誰かと一緒に遊びに行ったとかないの?」

ソーニャ「それはないな」

やすな「まあ、そうだろうと思ったけど」

ソーニャ「何かちょっとイラっとしたぞ今の」

149: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/01(木) 20:36:23.80 ID:GKs0Ey4U0
やすな「――というわけで土曜日にソーニャちゃんと遊園地に来ましたー!」

ソーニャ「んー、前に暗殺の依頼に来たのはここじゃなかったな……」

やすな「やめて。夢が壊れる」

ソーニャ「あんな事件があったから客が減って潰れたんだろうな」

やすな「どんな暗殺をしたのさソーニャちゃん」

ソーニャ「銃でだな」

やすな「ごめんやっぱ言わなくていい」

150: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/01(木) 20:38:59.67 ID:GKs0Ey4U0
やすな「まずはジェットコースターに乗ってみよう!」

ソーニャ「聞いたことはあるが乗ったことないな……大丈夫なのかこれ」

やすな「大丈夫だよ! しっかり安全バーに捕まってれば!」

ソーニャ「……そうか」

やすな「……あれ? ちょっと怖がってる?」

ソーニャ「そ、そんなわけあるか」

やすな「軽く声震えてる震えてるwwwwwww」

ソーニャ「黙れ」

152: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/01(木) 20:40:43.70 ID:GKs0Ey4U0
やすな「もー、しょーがないなー。はい」

ソーニャ「? 何だ、その手は」

やすな「手、握っててあげるから。これなら安心でしょ?」

ソーニャ「……ん」

 ぎゅ

やすな「あれ、何か素直」

ソーニャ「うるさい」

153: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/01(木) 20:42:57.23 ID:GKs0Ey4U0
 ゴォォォォォ キャーキャー

やすな「ふー、凄いスピードだったねー!」

ソーニャ「ああ……一回慣れてしまえばどうってことないな」

やすな「その割には降りた後もずっと手握ってるねー」ぎゅ

ソーニャ「あっ!? こ、これは、その、つい、そのまま……」

やすな「ほら、次行こうよ!」

ソーニャ「あ、おい、待てって!」

155: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/01(木) 20:44:54.85 ID:GKs0Ey4U0
やすな「あ、そだ、ソーニャちゃんこれやってみてよ!」

ソーニャ「!? じゅ、銃!?」

やすな「大丈夫だよ、ただの作り物だから」

ソーニャ「ああ……前に祭に行ったときに見た射的と同じようなアトラクションか……」

やすな「全弾命中でメダル貰えるよ! ソーニャちゃんなら余裕でしょ?」

ソーニャ「フ……まあな」

やすな「おお! 何かソーニャちゃんの目が本気になった!」

156: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/01(木) 20:48:20.50 ID:GKs0Ey4U0
 ダーン ダーン ダーン

          ミッション・コンプリート
ソーニャ「…… 任 務 完 了 」

やすな「すごい! あっと言う間に全弾命中!」

ソーニャ「何か紙が出てきたぞ。これ店員に渡せばいいのか?」

やすな「うん!」


ソーニャ「メダル貰ったぞ。ほれ」

やすな「え! いいの? 貰っても」

ソーニャ「? それが欲しかったんじゃないのか?」

やすな「いやー、ソーニャちゃんのカッコ良い所が見れればよかったから」

ソーニャ「……そ、そうか」

やすな「あ、照れた」

ソーニャ「照れてない!」

158: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/01(木) 20:51:38.67 ID:GKs0Ey4U0
ソーニャ「次はこれか。コーヒーカップ」

やすな「うん! これ回すの大好きなんだよねー!」

ソーニャ「回しすぎるなよ。気持ち悪くなるだろうから」

やすな「大丈夫だって!」



やすな「オウェ」

ソーニャ「だから言わんこっちゃ……ウェ」

やすな「ちょ、ちょっとどこかで休憩しよう。そろそろお昼だし……ウプ」

ソーニャ「すぐに飯は食えそうにないがな……」

159: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/01(木) 20:53:43.52 ID:GKs0Ey4U0
ソーニャ「まあ、まずは飲み物でも飲んで落ち着け」

やすな「ありがとソーニャちゃん……」

ソーニャ「オレンジジュースとメロンジュース、どっちにする?」

やすな「んー……どっちも捨てがたいなあ……」

ソーニャ「ったく、さっさと決めろ」

やすな「うーん……ねえ、半分ずつ交換しない?」

ソーニャ「ん……まあ、別に構わないが……」

160: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/01(木) 20:56:32.40 ID:GKs0Ey4U0
やすな「この遊園地のオレンジジュース美味しー」

ソーニャ「どこだって同じだろジュースの味なんて……」

やすな「そうかなぁ……? あ、そろそろ交換ー」

ソーニャ「ほれ」

やすな「ん」

ソーニャ「……あれ」

ソーニャ(おい……これストローだから……このまま飲んだら……間接……)

ソーニャ「ちょ、やすな、待っ……」

やすな「んー?」チュー

ソーニャ「……な、何でもない」

ソーニャ「……」

ソーニャ「……あむ」チュー

162: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/01(木) 21:01:00.11 ID:GKs0Ey4U0
ソーニャ「昼飯は無難にカレーなわけだが」

やすな「カレー美味しいからいいじゃん!」もぐもぐ

ソーニャ「私のはポークカレーだが……そっちは何だ?」

やすな「チキンカレーだけど?」

ソーニャ「チキンか……私もそっちにすりゃよかったかな」

やすな「あれ、ソーニャちゃん鶏肉好きなの?」

ソーニャ「いや、今なんとなく鶏肉食いたいなって思っただけだ」

やすな「ふーん……あ、そだ」

167: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/01(木) 21:03:13.34 ID:GKs0Ey4U0
やすな「ソーニャちゃんソーニャちゃん」

ソーニャ「何だ?」

やすな「はい、あーん」

ソーニャ「!?」

やすな「ほら、前にお粥これで食べさせてもらったし、そのお礼も兼ねて」

ソーニャ「バ、バカか! こんな、人前で……」

やすな「まあそう言わずにさー、はい、あーん」

ソーニャ「う……あ、あーん……」

やすな「美味しい?」

ソーニャ「……恥ずかしすぎて味がよくわからん」

やすな「あー、じゃあもう一回、はい、あーん」

ソーニャ「二回もこんな恥ずかしいことできるか!」

168: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/01(木) 21:04:53.73 ID:GKs0Ey4U0
ソーニャ(……というか、今気付いたが……)

ソーニャ(これも……間接キ……)

やすな「ねー、ソーニャちゃんが私のカレー一口食べたんだから、ソーニャちゃんのも一口ちょーだい」

ソーニャ「あ? じゃあ勝手に掻っ攫って行けよそんなの……」

やすな「えー、ほら、あーん、ってさ」

ソーニャ「するか!」

171: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/01(木) 21:07:55.00 ID:GKs0Ey4U0
やすな「食後だし、動きの激しいアトラクションは避けたいねー」

ソーニャ「そうだな……むしろ買い物でもするか?」

やすな「おみやげ買うにはちょっと早いけど……行ってみよっか」



やすな「わー、この人形可愛いー!」

ソーニャ「この銃……流石に偽物か」

やすな「そりゃ本物売ってたら怖いよ」

172: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/01(木) 21:09:30.63 ID:GKs0Ey4U0
やすな「あ、ソーニャちゃん、これこれ!」

ソーニャ「何だそれ」

やすな「猫耳カチューシャ! 付けてみてよー!」

ソーニャ「誰が付けるかんなもん」

やすな「えー、絶対可愛いよー! 付けてみよーよ!」

ソーニャ「ハッ、お前がそれ付けてにゃーって鳴いたら考えてやらなくもないな」

やすな「本当に?」

ソーニャ「えっ」

173: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/01(木) 21:12:02.53 ID:GKs0Ey4U0
やすな「じゃー、いくよー」スチャ

ソーニャ「え、おい」

やすな「にゃー」

ソーニャ「っ!?」

やすな「にゃぁん、にゃーぅ?」

ソーニャ(な、何だこの胸の高鳴りはっ……!)

やすな「にゃん、にゃん、にゃーぉぅ」

ソーニャ「や、やめろ。それ以上やられると何かヤバい。よくわからないけどヤバい」

やすな「?」

174: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/01(木) 21:15:52.83 ID:GKs0Ey4U0
やすな「はい、言われた通りやったんだから、次ソーニャちゃんの番!」

ソーニャ「くっ……わかったよ……付ければいいんだろ? ったく……」スチャ

やすな「おおー! 可愛い! すっごく可愛い!」

ソーニャ「そ、そうか……?」

やすな「写メ撮っていい?」

ソーニャ「断じて許さん」

やすな「えー。じゃあせめてにゃーって言ってよー!」

ソーニャ「にゃー。これでいいか」

やすな「なんという棒読み! 何かズルい! ソーニャちゃんだけズルい!」

175: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/01(木) 21:19:42.76 ID:GKs0Ey4U0
やすな「買っちゃったー。えへへ」

ソーニャ「言っておくが私はもう付けないぞ」

やすな「大丈夫! これ私が付ける用だから!」スチャ

ソーニャ「地味に気に入ったのか、それ」

やすな「可愛いでしょ? にゃー、にゃぁーん」

ソーニャ「だからやめろ。心臓が何かヤバいんだよそれ」

ソーニャ「あと周りからの視線が痛いから外せ」

やすな「ちぇー」

179: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/01(木) 21:23:46.09 ID:GKs0Ey4U0
やすな「それじゃ、お腹もそろそろこなれてきたし……次のアトラクションに……」

やすな「あ、でも一応まだ動きの激しいのは避けて、メリーゴーランドにしよう!」

ソーニャ「あれか。馬に乗るやつ」

やすな「一つの馬に二人乗りしよーよ!」

ソーニャ「はぁ!? 何でわざわざ二人乗り!?」

やすな「だってただ乗るだけじゃつまらないし」

ソーニャ「そりゃ、確かにそうかもしれないが……」

180: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/01(木) 21:25:34.47 ID:GKs0Ey4U0
ソーニャ「結局二人乗りになってしまった……しかも私が後ろだからやすなにくっつけと……?」

店員「それじゃ、動きまーす」

やすな「ほら、ソーニャちゃん、ちゃんと捕まって」

ソーニャ「あ、ああ……」

 ぎゅ

ソーニャ(……やすなの体温……温かいな……)

やすな「うーん、やっぱりただ回ってるだけじゃちょっと退屈だねー」

ソーニャ(……いや、これはこれで……いいな……)

ソーニャ(……周りに人がいるからすごい恥ずかしいが)

183: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/01(木) 21:30:31.17 ID:GKs0Ey4U0
やすな「さあ! 次はお待ちかね! お化け屋敷!」

ソーニャ「ゴーカート乗ろう」

やすな「逃げた!」

やすな「ちょっとソーニャちゃーん! お化け屋敷も楽しいよー!?」

ソーニャ「誰がわざわざ怖い思いするだけが目的のアトラクションに入るか!」

やすな「本物は流石にいないよー! きっと!」

ソーニャ「そこは断言しろよ!」

やすな「怖かったら私に抱き着いていいからさー!」

ソーニャ「……そ、それでも入らない!」

やすな「あっ、一瞬迷った!」

188: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/01(木) 21:52:29.02 ID:GKs0Ey4U0
やすな「結局ゴーカートに乗ったね」

ソーニャ「フン」

やすな「じゃ、運転は任せてー! 華麗なドライブテクを見せてあげるから!」


ソーニャ「ガッツンガッツンぶつかってたな」

やすな「くそぅ」

ソーニャ「さて……もう大分時間が経ったな……どうする?」

やすな「あ、じゃあ最後に! あれ乗ろう!」

ソーニャ「……観覧車か」

192: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/01(木) 21:55:59.20 ID:GKs0Ey4U0
やすな「わー、ほら、夕日に照らされた街並が綺麗だよソーニャちゃん!」

ソーニャ「そうだな」

やすな「今日は一日楽しかったね! ソーニャちゃん!」

ソーニャ「そうだな」

やすな「今度また来ようねソーニャちゃん!」

ソーニャ「そうだな」

やすな「最後にキスしよっか」

ソーニャ「そうだな」


ソーニャ「えっ」

195: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/01(木) 21:59:02.25 ID:GKs0Ey4U0
ソーニャ「え? え? は?」

やすな「あ、ごめん。やっぱりびっくりした?」

ソーニャ「ちょ、おま、キスって……え?」

やすな「その……前にさ、保健室でさ」

やすな「ソーニャちゃんとなら、女の子同士の恋愛とか考えてもいいかなーって話……」

やすな「あれ……結構本気だったから……」

ソーニャ「……」

197: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/01(木) 22:03:24.92 ID:GKs0Ey4U0
ソーニャ「……えと……その……」

ソーニャ「……ど、どっちが、どっちに?」

やすな「え、えと、そのー……ソーニャちゃんお願いします!」

ソーニャ「はあ!? 言い出しっぺはそっちだろ!?」

やすな「だ、だっていざやると何て言うか、緊張して……」

ソーニャ「ったく……眼瞑れ」

やすな「……え」

ソーニャ「早くしろ」

やすな「は、はい!」

198: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/01(木) 22:05:09.93 ID:GKs0Ey4U0
ソーニャ「……」ドキドキ

やすな「……」ドキドキ

ソーニャ「……んっ」

やすな「ん……」

200: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/01(木) 22:08:46.90 ID:GKs0Ey4U0
ソーニャ「……」

やすな「……ん」

ソーニャ「っ!?」

やすな「っぷぁ……?」

ソーニャ「お、おま……今……舌……っ!?」

やすな「え、だ、だって……キスって舌入れるもんじゃ……」

ソーニャ「どこで得た知識だバカヤロウ! まだ早い!」

やすな「え、そなの? ご、ごめん!」

ソーニャ「ったく……あーびっくりした……」ドキドキ

205: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/01(木) 22:15:22.16 ID:GKs0Ey4U0
やすな「何か、最後にごめんね」

ソーニャ「いいよ別に……ちょっとびっくりしただけだから……」

やすな「そういうのに疎くてさ……あ、そだ、じゃあさ」

ソーニャ「?」

やすな「その……ソーニャちゃんにそういうこと教えて欲しいかなーって……」

ソーニャ「いや……私も……そんな、あんまり詳しくはないけど……」

やすな「あ、そなの? んー……じゃあ、2人で勉強する?」

ソーニャ「……お前のその何とも言えない言い回しは天然なのか? 狙ってるのか?」

やすな「へ?」

ソーニャ「……まあ、色々……よろしく頼む」

やすな「……うん!」


 おわり

引用元: ソーニャ「やすなが風邪だっていうからお見舞いにきてやったぞ」