1: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/20(木) 20:00:53.02 ID:ruU+g1pq
穂乃果「はぁー、今日も平和だねー」
海未「穂乃果!またあなたはそうやってボーっとして!」
穂乃果「もうー海未ちゃんはうるさいなー」
海未「海未ちゃんはやめなさい!私には土方歳三という名前がですねっ!」
穂乃果「そんなこと言ったら私も穂乃果じゃないもんー、今はこの近藤家の養子だもんー」
海未「このっ!」
穂乃果「わーやめてよー海未ちゃーん!!ことりちゃん助けてー!」
海未「ことり、じゃなかった、源さんも何か言ってください!」
ことり「うん、あの、今稽古中だから、二人とも静かにね?」
穂乃果&海未「はい」
雪穂『のちの新選組近藤勇、土方歳三、井上源三郎である』
海未「穂乃果!またあなたはそうやってボーっとして!」
穂乃果「もうー海未ちゃんはうるさいなー」
海未「海未ちゃんはやめなさい!私には土方歳三という名前がですねっ!」
穂乃果「そんなこと言ったら私も穂乃果じゃないもんー、今はこの近藤家の養子だもんー」
海未「このっ!」
穂乃果「わーやめてよー海未ちゃーん!!ことりちゃん助けてー!」
海未「ことり、じゃなかった、源さんも何か言ってください!」
ことり「うん、あの、今稽古中だから、二人とも静かにね?」
穂乃果&海未「はい」
雪穂『のちの新選組近藤勇、土方歳三、井上源三郎である』
3: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/20(木) 20:03:25.77 ID:ruU+g1pq
歴史事実に対する創作
キャラの死亡描写
これらに嫌悪感を持つ人は見ない方がいいというか、見ないでください
キャラの死亡描写
これらに嫌悪感を持つ人は見ない方がいいというか、見ないでください
5: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/20(木) 20:06:16.31 ID:ruU+g1pq
穂乃果「だいたい、海未ちゃんだって、いっつも変な薬売るついでに道場に来てるだけじゃんー」
海未「変な薬とはなんですか!これは石田散薬と言って、すべてに万能な……」
穂乃果「そんなすごい薬がなんで売れないのさ」
海未「売れてます!!」
穂乃果「ふーん」
海未「とにかくいいのですか!?あなたがしっかりしなくて」
穂乃果「だってー、絵里ちゃんいるし」
海未「総司ですか……」
海未「変な薬とはなんですか!これは石田散薬と言って、すべてに万能な……」
穂乃果「そんなすごい薬がなんで売れないのさ」
海未「売れてます!!」
穂乃果「ふーん」
海未「とにかくいいのですか!?あなたがしっかりしなくて」
穂乃果「だってー、絵里ちゃんいるし」
海未「総司ですか……」
8: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/20(木) 20:27:30.88 ID:ruU+g1pq
絵里「はあああっ!」
ことり「はぅ……、少しは手加減してよー」
絵里「それじゃあ稽古にならないじゃない」
穂乃果「いやーさすが絵里ちゃんだねー」
絵里「ふふっ、まだまだ近藤さんには敵わないけどね」
海未「そうですよ、まだまだ私にも敵いません」
絵里「それは聞き捨てならないわね、海未」
海未「土方さん、ですよ、絵里」
絵里「……」
海未「……」
絵里「勝負よ!勝負!!」
海未「いいでしょう、行商で鍛えた腕みせてあげましょう」
穂乃果「元気だなー」
ことり「はぅ……、少しは手加減してよー」
絵里「それじゃあ稽古にならないじゃない」
穂乃果「いやーさすが絵里ちゃんだねー」
絵里「ふふっ、まだまだ近藤さんには敵わないけどね」
海未「そうですよ、まだまだ私にも敵いません」
絵里「それは聞き捨てならないわね、海未」
海未「土方さん、ですよ、絵里」
絵里「……」
海未「……」
絵里「勝負よ!勝負!!」
海未「いいでしょう、行商で鍛えた腕みせてあげましょう」
穂乃果「元気だなー」
9: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/20(木) 20:34:41.08 ID:ruU+g1pq
雪穂『そんな試衛館に、しばらくして』
穂乃果「し、試合?」
ことり「うん、どうしても天然理心流の剣術をみたいって……」
穂乃果「ええー、困ったなー……、今日は海未ちゃんもいないし」
絵里「近藤さん、私がやるわ、どんな相手でも倒してみせるわ!」
穂乃果「そうだね、絵里ちゃんなら……」
希「それはダメや」
穂乃果「ひっ!?」
希「あんまり遅いんであがらせてもらったよ?」
ことり「あ、あの、この人が……」
希「北辰一刀流、千葉道場で剣を修めた山南敬助や、よろしくお願いいたします」
穂乃果「し、試合?」
ことり「うん、どうしても天然理心流の剣術をみたいって……」
穂乃果「ええー、困ったなー……、今日は海未ちゃんもいないし」
絵里「近藤さん、私がやるわ、どんな相手でも倒してみせるわ!」
穂乃果「そうだね、絵里ちゃんなら……」
希「それはダメや」
穂乃果「ひっ!?」
希「あんまり遅いんであがらせてもらったよ?」
ことり「あ、あの、この人が……」
希「北辰一刀流、千葉道場で剣を修めた山南敬助や、よろしくお願いいたします」
11: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/20(木) 20:38:02.35 ID:ruU+g1pq
穂乃果「えーっと、それで希ちゃん」
希「その呼び方は……、まあええけど」
穂乃果「うちで一番強いのは、この絵里ちゃんなの、だから絵里ちゃんが試合をするよ」
希「うちは試衛館の近藤勇と試合をしに来たんや、お相手願います」
穂乃果「ええー……」
絵里「何よ、私じゃ不満なの?」
希「まあ、言ってしまえばそうやね」
絵里「むぅ……」
希「ふふっ」
穂乃果「しょうがないなー、じゃあやるよー、準備するねー」
希「ありがとね」
穂乃果「あ、そうだ」
希「ん?」
穂乃果「使うのは木刀ね」
希「……望むところや」
希「その呼び方は……、まあええけど」
穂乃果「うちで一番強いのは、この絵里ちゃんなの、だから絵里ちゃんが試合をするよ」
希「うちは試衛館の近藤勇と試合をしに来たんや、お相手願います」
穂乃果「ええー……」
絵里「何よ、私じゃ不満なの?」
希「まあ、言ってしまえばそうやね」
絵里「むぅ……」
希「ふふっ」
穂乃果「しょうがないなー、じゃあやるよー、準備するねー」
希「ありがとね」
穂乃果「あ、そうだ」
希「ん?」
穂乃果「使うのは木刀ね」
希「……望むところや」
12: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/20(木) 20:40:48.21 ID:ruU+g1pq
ダンッ バシッ
希「っ……!」
穂乃果「たあああああっ!!」
希「きゃああああっ!!」
ことり「そこまで!」
穂乃果「ふぅ……、ありがとうございました」
絵里「さすが、近藤さんね」
希「負けたわ……、完敗や」
穂乃果「でも、希ちゃんの剣、とても綺麗だったよ」
希「綺麗でも実戦では役に立たんよ……」
穂乃果「じゃあこれで」
希「しばらくうちもこの道場に通うわ、食客として!」
穂乃果「えええええ!?」
希「っ……!」
穂乃果「たあああああっ!!」
希「きゃああああっ!!」
ことり「そこまで!」
穂乃果「ふぅ……、ありがとうございました」
絵里「さすが、近藤さんね」
希「負けたわ……、完敗や」
穂乃果「でも、希ちゃんの剣、とても綺麗だったよ」
希「綺麗でも実戦では役に立たんよ……」
穂乃果「じゃあこれで」
希「しばらくうちもこの道場に通うわ、食客として!」
穂乃果「えええええ!?」
17: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/20(木) 21:32:27.04 ID:ruU+g1pq
海未「……それで私がいない間になぜこんなことに……」
穂乃果「こちらにこちゃん」
にこ「あんたが土方ね、私は永倉新八よ、しばらくここに厄介になるわ」
穂乃果「それでこちらが花陽ちゃん」
花陽「原田佐之助です、どうぞよろしく」
海未「穂乃果!ただでさえ、貧乏道場なのにどうするんですか!こんなに食客が増えて!!」
穂乃果「いやー、どうしようね……」
花陽「皆ーご飯炊けたよー」
海未「あぁ!!お米をあんなに……」
花陽「はぁーおいしいー」
にこ「もっとゆっくり食べなさいよ」
希「このお味噌汁おいしいなー」
穂乃果「……どうしよ」
穂乃果「こちらにこちゃん」
にこ「あんたが土方ね、私は永倉新八よ、しばらくここに厄介になるわ」
穂乃果「それでこちらが花陽ちゃん」
花陽「原田佐之助です、どうぞよろしく」
海未「穂乃果!ただでさえ、貧乏道場なのにどうするんですか!こんなに食客が増えて!!」
穂乃果「いやー、どうしようね……」
花陽「皆ーご飯炊けたよー」
海未「あぁ!!お米をあんなに……」
花陽「はぁーおいしいー」
にこ「もっとゆっくり食べなさいよ」
希「このお味噌汁おいしいなー」
穂乃果「……どうしよ」
20: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/20(木) 22:18:04.79 ID:ruU+g1pq
絵里「皆、こちら藤堂平助、噂を聞いて試衛館で学びたいそうよ」
凛「よろしくにゃ!!」
ことり「あ、あの、今はまずいかも……」
絵里「え?」
海未「どうするのですか!これだけの人数を!!」
穂乃果「な、なんとかなるよ、皆強いし!」
海未「強くてもお金にならないと意味がないのですよ!!」
凛「あの、凛、来たのまずかったかな……」
花陽「あ、そこの人もご飯食べようー?」
凛「食べるにゃー!」
にこ「いやー、落ち着くわー」
ことり「大丈夫かなぁ……」
凛「よろしくにゃ!!」
ことり「あ、あの、今はまずいかも……」
絵里「え?」
海未「どうするのですか!これだけの人数を!!」
穂乃果「な、なんとかなるよ、皆強いし!」
海未「強くてもお金にならないと意味がないのですよ!!」
凛「あの、凛、来たのまずかったかな……」
花陽「あ、そこの人もご飯食べようー?」
凛「食べるにゃー!」
にこ「いやー、落ち着くわー」
ことり「大丈夫かなぁ……」
21: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/20(木) 22:22:38.31 ID:ruU+g1pq
真姫「斉藤一よ、しばらくここで剣を学ぶわ」
にこ「ちょっと、海未、どうしてまた増えるのよ、いいわけ?」
真姫「私はどこかの誰かさんたちと違って、ちゃんと月謝は払ってるわ」
にこ「ぐぬぬ……」
花陽「耳が痛い……」
真姫「文句ないわよね?」
海未「はい、しっかりと払うものを払っていただけていれば」
穂乃果「なんで海未ちゃんが仕切るのさー」
ことり「まあまあ」
絵里「それで真姫はどれくらい強いのかしら?」
真姫「私の場合は剣術よりも、実際の戦場でしか力を計れないわ」
凛(うわー……厨二病っぽいにゃ……)
絵里「ふーん、じゃああなたの負けね」
真姫「なっ、いいわよ!やってやろうじゃない!!」
希「ちょろいなー」
にこ「ちょっと、海未、どうしてまた増えるのよ、いいわけ?」
真姫「私はどこかの誰かさんたちと違って、ちゃんと月謝は払ってるわ」
にこ「ぐぬぬ……」
花陽「耳が痛い……」
真姫「文句ないわよね?」
海未「はい、しっかりと払うものを払っていただけていれば」
穂乃果「なんで海未ちゃんが仕切るのさー」
ことり「まあまあ」
絵里「それで真姫はどれくらい強いのかしら?」
真姫「私の場合は剣術よりも、実際の戦場でしか力を計れないわ」
凛(うわー……厨二病っぽいにゃ……)
絵里「ふーん、じゃああなたの負けね」
真姫「なっ、いいわよ!やってやろうじゃない!!」
希「ちょろいなー」
23: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/20(木) 22:59:30.46 ID:ruU+g1pq
穂乃果「そんのーじょーい?」
希「そうや、王、つまり京におわす帝やね、帝を尊び、外からの敵を討つってこと」
穂乃果「なるほどなー」
絵里「近藤さんは意味がわかってるのかしら?」
海未「わかってるわけないでしょう、なんとなく聞いてるだけですよ」
絵里「そういう土方さんはいいの?話を聞かなくて」
海未「私はそういうのに興味はありませんので」
絵里「ふーん」
希「どう?わかった?」
凛「難しいにゃー」
穂乃果「うん、なんとなくわかったよ」
希「お、本当?」
穂乃果「皆で力をあわせて頑張りましょうってことだよね!」
希「あー……、確かにそれが理想やね、さすが近藤さんや」
穂乃果「えへへ」
希「そうや、王、つまり京におわす帝やね、帝を尊び、外からの敵を討つってこと」
穂乃果「なるほどなー」
絵里「近藤さんは意味がわかってるのかしら?」
海未「わかってるわけないでしょう、なんとなく聞いてるだけですよ」
絵里「そういう土方さんはいいの?話を聞かなくて」
海未「私はそういうのに興味はありませんので」
絵里「ふーん」
希「どう?わかった?」
凛「難しいにゃー」
穂乃果「うん、なんとなくわかったよ」
希「お、本当?」
穂乃果「皆で力をあわせて頑張りましょうってことだよね!」
希「あー……、確かにそれが理想やね、さすが近藤さんや」
穂乃果「えへへ」
33: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/21(金) 20:04:03.21 ID:Q68UqtVj
とりあえずメインは出たからまとめます
穂乃果=近藤勇
海未=土方歳三
希=山南敬助
絵里=沖田総司
にこ=永倉新八
真姫=斎藤一
ことり=井上源三郎
凛=藤堂平助
花陽=原田佐之助
穂乃果=近藤勇
海未=土方歳三
希=山南敬助
絵里=沖田総司
にこ=永倉新八
真姫=斎藤一
ことり=井上源三郎
凛=藤堂平助
花陽=原田佐之助
34: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/21(金) 20:10:04.38 ID:Q68UqtVj
穂乃果「天然理心流四代目……」
穂乃果パパ「……」コクリ
穂乃果「実感ないなぁ……」
海未「もっとしっかりしてください、これで武士に一歩近づいたのですから」
穂乃果「武士かぁ……」
ことり「穂乃果ちゃんが継いでくれたから、この道場も安泰だね」
絵里「ええ、近藤さんは本当に強いもの」
穂乃果「んー」
希「どうしたの?」
穂乃果「私は本当に武士になれるのかな?」
希「武士になりたいん?」
穂乃果「……なんてね!今はこの道場をもっと大きくしないと!!」
希「……」
穂乃果パパ「……」コクリ
穂乃果「実感ないなぁ……」
海未「もっとしっかりしてください、これで武士に一歩近づいたのですから」
穂乃果「武士かぁ……」
ことり「穂乃果ちゃんが継いでくれたから、この道場も安泰だね」
絵里「ええ、近藤さんは本当に強いもの」
穂乃果「んー」
希「どうしたの?」
穂乃果「私は本当に武士になれるのかな?」
希「武士になりたいん?」
穂乃果「……なんてね!今はこの道場をもっと大きくしないと!!」
希「……」
35: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/21(金) 20:19:31.85 ID:Q68UqtVj
穂乃果「……」ボーッ
海未「どうしました、近藤先生、ボーっとして」
穂乃果「もうーその呼び方やめてよー」
海未「これからはしっかりしないといけないのですよ?」
穂乃果「海未ちゃん、子供頃の夢覚えてる?」
海未「ええ、武士になること、それが私たちの夢ですね」
穂乃果「私は今のお父さんに認められて養子にしてもらった、でも武士になったわけじゃない」
海未「……ええ」
穂乃果「私たち、武士になれるのかな……」
海未「……今が戦国の世であればこの腕で成り上がれたかもしれませんね」
穂乃果「うん」
海未「ですが、必ず武士になります、必ず!」
穂乃果「……よし!久しぶりに試合するよ!」
海未「お手柔らかにお願いしますね」
海未「どうしました、近藤先生、ボーっとして」
穂乃果「もうーその呼び方やめてよー」
海未「これからはしっかりしないといけないのですよ?」
穂乃果「海未ちゃん、子供頃の夢覚えてる?」
海未「ええ、武士になること、それが私たちの夢ですね」
穂乃果「私は今のお父さんに認められて養子にしてもらった、でも武士になったわけじゃない」
海未「……ええ」
穂乃果「私たち、武士になれるのかな……」
海未「……今が戦国の世であればこの腕で成り上がれたかもしれませんね」
穂乃果「うん」
海未「ですが、必ず武士になります、必ず!」
穂乃果「……よし!久しぶりに試合するよ!」
海未「お手柔らかにお願いしますね」
36: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/21(金) 20:28:09.90 ID:Q68UqtVj
雪穂『その後、しばらく時は過ぎて』
希「穂乃果ちゃん!いや、近藤さん!吉報や!!」
穂乃果「ど、どうしたの、希ちゃん」
希「公方様が、上洛されるで!」
穂乃果「公方様が……、上洛?」
絵里「それってすごいことなの?」
にこ「ちょっ、本気で言ってる!?徳川将軍が上洛するのは家光公以来のことよ!?」
穂乃果「ほえー……」
花陽「でも、それがどうして吉報なの?」
希「今の京の状況は知ってるやろ?」
凛「相当物騒って聞いたにゃ」
希「そう、そこで将軍警護に浪士組を結成することになったんよ!!」
海未「浪士組…・・」
希「身分は関係ない、腕に覚えあれば参加できる、近藤さん、これや、これしかない!!」
穂乃果「身分は関係ない……」
希「穂乃果ちゃん!いや、近藤さん!吉報や!!」
穂乃果「ど、どうしたの、希ちゃん」
希「公方様が、上洛されるで!」
穂乃果「公方様が……、上洛?」
絵里「それってすごいことなの?」
にこ「ちょっ、本気で言ってる!?徳川将軍が上洛するのは家光公以来のことよ!?」
穂乃果「ほえー……」
花陽「でも、それがどうして吉報なの?」
希「今の京の状況は知ってるやろ?」
凛「相当物騒って聞いたにゃ」
希「そう、そこで将軍警護に浪士組を結成することになったんよ!!」
海未「浪士組…・・」
希「身分は関係ない、腕に覚えあれば参加できる、近藤さん、これや、これしかない!!」
穂乃果「身分は関係ない……」
37: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/21(金) 20:49:44.82 ID:Q68UqtVj
穂乃果「……少し考える」
海未「……」
海未「これは好機です、ここで手柄を立てれば武士になれます!」
穂乃果「そうかな……」
海未「ええ!それに希の話では支度金もなかなか出るようで……」
穂乃果「う……、ま、まあそこだよね」
海未「金策に苦しんでいましたが、多少は解消されます!」
穂乃果「よし、行こう!今ここにいても何も変わらないよね!」
海未「はいっ!」
海未「……」
海未「これは好機です、ここで手柄を立てれば武士になれます!」
穂乃果「そうかな……」
海未「ええ!それに希の話では支度金もなかなか出るようで……」
穂乃果「う……、ま、まあそこだよね」
海未「金策に苦しんでいましたが、多少は解消されます!」
穂乃果「よし、行こう!今ここにいても何も変わらないよね!」
海未「はいっ!」
40: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/21(金) 21:22:05.05 ID:Q68UqtVj
穂乃果「というわけで、浪士組に参加しようと思うんだけど」
絵里「もちろん私はついていくわ!」
海未「いやいや、あなたはここの師範代ですよ!?道場はどうするのですか!」
絵里「この私が行かなくてどうするのよ!」
にこ「確かに危険な京の町には総司の腕は必要かもね」
希「ええやん、えりちも連れていこ?」
絵里「希ー」
希「よしよし」ナデナデ
海未「希は絵里に甘すぎます……」
穂乃果「んー、お父さん、絵里ちゃんいなくても大丈夫?」
穂乃果パパ「……」b
穂乃果「よし!じゃあ皆で行こう!!」
絵里「もちろん私はついていくわ!」
海未「いやいや、あなたはここの師範代ですよ!?道場はどうするのですか!」
絵里「この私が行かなくてどうするのよ!」
にこ「確かに危険な京の町には総司の腕は必要かもね」
希「ええやん、えりちも連れていこ?」
絵里「希ー」
希「よしよし」ナデナデ
海未「希は絵里に甘すぎます……」
穂乃果「んー、お父さん、絵里ちゃんいなくても大丈夫?」
穂乃果パパ「……」b
穂乃果「よし!じゃあ皆で行こう!!」
42: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/21(金) 21:36:43.77 ID:Q68UqtVj
ワイワイガヤガヤ
穂乃果「すごーい、こんなにいるの?」
にこ「ほとんど山賊みたいのもいるじゃない」
花陽「でも私たちも人のこと言えないかも……」
凛「なんか前で話してるけど全然聞こえないにゃー」
ことり「ちょっと、前の方で様子をみてくるね」
海未「すみません、お願いします」
穂乃果「本当にこんな人数にお金払ってくれるのかなー」
ツバサ「払わなければ暴動が起きるわよ」
穂乃果「え?」
ツバサ「あなた、試衛館の近藤さんよね」
穂乃果「あなたは?」
にこ「あー、そうだ!紹介しようと思ってたのよ!!」
にこ「こちら私と同じく神道無念流を学び師範代とまでなった、芹澤鴨殿よ」
ツバサ「よろしく」
穂乃果「すごーい、こんなにいるの?」
にこ「ほとんど山賊みたいのもいるじゃない」
花陽「でも私たちも人のこと言えないかも……」
凛「なんか前で話してるけど全然聞こえないにゃー」
ことり「ちょっと、前の方で様子をみてくるね」
海未「すみません、お願いします」
穂乃果「本当にこんな人数にお金払ってくれるのかなー」
ツバサ「払わなければ暴動が起きるわよ」
穂乃果「え?」
ツバサ「あなた、試衛館の近藤さんよね」
穂乃果「あなたは?」
にこ「あー、そうだ!紹介しようと思ってたのよ!!」
にこ「こちら私と同じく神道無念流を学び師範代とまでなった、芹澤鴨殿よ」
ツバサ「よろしく」
44: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/21(金) 21:44:45.71 ID:Q68UqtVj
希「あなたが、お噂は聞いております」
ツバサ「いいのよ、そんなに堅苦しくしなくて」
穂乃果「はじめまして、近藤勇と申します」
ツバサ「ええ、あなたの噂も聞いているわ、かなりの腕前ってね」
穂乃果「いやーそれほどでもー」
海未「お世辞ですよ」
ツバサ「そうだ紹介するわ、新見君に平山君よ」
あんじゅ「新見錦よ、よろしくー」
英玲奈「平山五郎だ、よろしく頼む」
ツバサ「おっと、そろそろ何か始まるようね、お互い尽忠報国のため頑張りましょう」
穂乃果「じ、じんちゅうほうこく……?」
にこ「あの方は立派な方よ、穂乃果も見習いなさい」
穂乃果「は、はあ……」
ツバサ「いいのよ、そんなに堅苦しくしなくて」
穂乃果「はじめまして、近藤勇と申します」
ツバサ「ええ、あなたの噂も聞いているわ、かなりの腕前ってね」
穂乃果「いやーそれほどでもー」
海未「お世辞ですよ」
ツバサ「そうだ紹介するわ、新見君に平山君よ」
あんじゅ「新見錦よ、よろしくー」
英玲奈「平山五郎だ、よろしく頼む」
ツバサ「おっと、そろそろ何か始まるようね、お互い尽忠報国のため頑張りましょう」
穂乃果「じ、じんちゅうほうこく……?」
にこ「あの方は立派な方よ、穂乃果も見習いなさい」
穂乃果「は、はあ……」
46: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/21(金) 22:07:09.45 ID:Q68UqtVj
穂乃果「よし、それじゃあ行こう!いざ京へ!」
海未「ちょ、ちょっと恥ずかしいですからあまりそういうことは……」
絵里「いざー!」
凛「いざー!」
にこ「あー、もう完全にアホな集団よ、これ……」
希「まあまあ、ええやん」
花陽「おにぎりたくさん持ったよー!」
海未「大丈夫でしょうか……」
海未「ちょ、ちょっと恥ずかしいですからあまりそういうことは……」
絵里「いざー!」
凛「いざー!」
にこ「あー、もう完全にアホな集団よ、これ……」
希「まあまあ、ええやん」
花陽「おにぎりたくさん持ったよー!」
海未「大丈夫でしょうか……」
47: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/21(金) 22:10:50.65 ID:Q68UqtVj
雪穂『こうして、近藤たちは京へと旅立った』
雪穂『そのほんの少し後のこと』
真姫「……なんで、誰もいないのよ」
真姫「京へ行った?浪士組?」
真姫「……この私を置いて行くなんていい度胸じゃない!!」
真姫「私も行くわよ!もうっ!!」
真姫「待ってなさいよ、京の不逞浪士ども!真姫ちゃんの刀の錆にしてくれるわ!」
真姫「その前にしっかり支度しないと」
雪穂『そのほんの少し後のこと』
真姫「……なんで、誰もいないのよ」
真姫「京へ行った?浪士組?」
真姫「……この私を置いて行くなんていい度胸じゃない!!」
真姫「私も行くわよ!もうっ!!」
真姫「待ってなさいよ、京の不逞浪士ども!真姫ちゃんの刀の錆にしてくれるわ!」
真姫「その前にしっかり支度しないと」
49: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/21(金) 22:17:13.48 ID:Q68UqtVj
穂乃果「こーとりのーつばさがついにーおおきくなってー♪」
海未「近藤さん、物見遊山じゃないんですよ」
ツバサ「元気でいいじゃないの」
穂乃果「ほら、芹沢さんもこういってるし」
海未「はぁ……」
ツバサ「それでね、攘夷のためには」
穂乃果「ふむふむ……」
絵里「なんだか近藤さん、芹沢さんの話に夢中ね」
希「あまりこういう機会がなかったから新鮮なんだと思うよ?」
花陽「難しい話はよくわからないや」
穂乃果「なるほどなー」
海未「近藤さん、物見遊山じゃないんですよ」
ツバサ「元気でいいじゃないの」
穂乃果「ほら、芹沢さんもこういってるし」
海未「はぁ……」
ツバサ「それでね、攘夷のためには」
穂乃果「ふむふむ……」
絵里「なんだか近藤さん、芹沢さんの話に夢中ね」
希「あまりこういう機会がなかったから新鮮なんだと思うよ?」
花陽「難しい話はよくわからないや」
穂乃果「なるほどなー」
50: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/21(金) 22:23:05.53 ID:Q68UqtVj
雪穂『その夜』
ツバサ「もっとお酒ーお酒足りないわよー!」
海未「ひ、ひどい酔い方ですね……」
にこ「い、イメージが……」
ツバサ「あんじゅー!お酒もっと持ってこさせてー!」
あんじゅ「ええ、芹沢先生がお待ちよ、早くしなさい?」
希「酒は人を変えるというけど、本当やね」
穂乃果「うー、ひっく」
ツバサ「ほらほら、近藤さん、もっと飲まないと」
穂乃果「は、はーい」
ことり「海未ちゃん」ボソッ
海未「ことり、どうしました」
ことり「この浪士組、ちょっと裏があるかも……」
海未「……なるほど」
ツバサ「もっとお酒ーお酒足りないわよー!」
海未「ひ、ひどい酔い方ですね……」
にこ「い、イメージが……」
ツバサ「あんじゅー!お酒もっと持ってこさせてー!」
あんじゅ「ええ、芹沢先生がお待ちよ、早くしなさい?」
希「酒は人を変えるというけど、本当やね」
穂乃果「うー、ひっく」
ツバサ「ほらほら、近藤さん、もっと飲まないと」
穂乃果「は、はーい」
ことり「海未ちゃん」ボソッ
海未「ことり、どうしました」
ことり「この浪士組、ちょっと裏があるかも……」
海未「……なるほど」
51: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/21(金) 22:39:00.91 ID:Q68UqtVj
八木邸
穂乃果「お世話になりまーす」
海未「いいのでしょうか、こんなに大勢で……」
にこ「そこは心配しても仕方ないでしょう」
凛「疲れたにゃー」
花陽「私も……」
穂乃果「だ、ダメだよ、二人ともこんなところで寝ちゃ!」
ことり「た、大変だよー!皆ー!!」
穂乃果「どうしたの?」
ことり「……清河さんが……」
海未「もう動きましたか……」
穂乃果「お世話になりまーす」
海未「いいのでしょうか、こんなに大勢で……」
にこ「そこは心配しても仕方ないでしょう」
凛「疲れたにゃー」
花陽「私も……」
穂乃果「だ、ダメだよ、二人ともこんなところで寝ちゃ!」
ことり「た、大変だよー!皆ー!!」
穂乃果「どうしたの?」
ことり「……清河さんが……」
海未「もう動きましたか……」
53: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/21(金) 22:47:46.81 ID:Q68UqtVj
雪穂『清河の画策が発覚し、浪士組は早々に江戸に戻ることになる』
雪穂『しかし、それを良しとしない、近藤、芹沢らは将軍警護のため、京に残ることになった』
穂乃果「芹沢さんも残ってよかったんですか?」
ツバサ「当たり前よ、何のためにここまで来たと思ってるのよ」
あんじゅ「尽忠報国のため、私たちはここまで来たのよ」
穂乃果「それならいいんですけど……」
海未「しかし、これから先どうすれば」
ツバサ「私に考えがあるわ」
穂乃果「考え?」
ツバサ「京都守護職、松平容保公」
希「……なるほど」
穂乃果「だ、誰?」ボソッ
にこ「あのね……」
ガラッ
真姫「待たせたわね!天才剣士斎藤一遅れながら参上したわ!!」
にこ「……はぁ……」
雪穂『しかし、それを良しとしない、近藤、芹沢らは将軍警護のため、京に残ることになった』
穂乃果「芹沢さんも残ってよかったんですか?」
ツバサ「当たり前よ、何のためにここまで来たと思ってるのよ」
あんじゅ「尽忠報国のため、私たちはここまで来たのよ」
穂乃果「それならいいんですけど……」
海未「しかし、これから先どうすれば」
ツバサ「私に考えがあるわ」
穂乃果「考え?」
ツバサ「京都守護職、松平容保公」
希「……なるほど」
穂乃果「だ、誰?」ボソッ
にこ「あのね……」
ガラッ
真姫「待たせたわね!天才剣士斎藤一遅れながら参上したわ!!」
にこ「……はぁ……」
54: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/21(金) 22:58:42.79 ID:Q68UqtVj
ツバサ「京都守護職、つまり京の治安維持のために幕府から押し付けられたのが松平容保公」
ツバサ「私たちは今のままではただの浪人集団、後ろ盾が必要」
ツバサ「そこで容保公を利用させてもらうってわけよ」
穂乃果「容保公を?」
ツバサ「ええ、治安維持を私たちが請け負う代わりに、私たちを会津藩の預かりにしてもらう」
ツバサ「そうすれば資金も会津藩から出て、八木邸の方々もここを屯所とすることに納得せざるをえない」
ツバサ「というわけよ」
穂乃果「ほえー、さすが芹沢先生」
希「確かにこれが今考えられる最善策ね」
真姫「ねえ、今何の話よ」
絵里「えーっと、なんだったかしら」
にこ「もう二人は黙ってなさい」
ことり「じゃあ私は八木家の人に話してくるよ、今のままだとすぐ追い出されちゃうし……」
海未「ええ、お願いいたします」
海未(……私にもここまでの策が思いつけば……)
ツバサ「私たちは今のままではただの浪人集団、後ろ盾が必要」
ツバサ「そこで容保公を利用させてもらうってわけよ」
穂乃果「容保公を?」
ツバサ「ええ、治安維持を私たちが請け負う代わりに、私たちを会津藩の預かりにしてもらう」
ツバサ「そうすれば資金も会津藩から出て、八木邸の方々もここを屯所とすることに納得せざるをえない」
ツバサ「というわけよ」
穂乃果「ほえー、さすが芹沢先生」
希「確かにこれが今考えられる最善策ね」
真姫「ねえ、今何の話よ」
絵里「えーっと、なんだったかしら」
にこ「もう二人は黙ってなさい」
ことり「じゃあ私は八木家の人に話してくるよ、今のままだとすぐ追い出されちゃうし……」
海未「ええ、お願いいたします」
海未(……私にもここまでの策が思いつけば……)
55: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/21(金) 23:08:24.72 ID:Q68UqtVj
穂乃果「紋付かーなんか引き締まるね」
海未「し、しかし、いいのでしょうか、皆同じ紋というのは……」
ツバサ「いいのよ、いいのよー、私たちは浪士組なんだから、気にしちゃダメよ」
あんじゅ「さすが芹沢先生ね」
穂乃果「よし、じゃあ行こう!」
理事長「……浪士組ですか」
ツバサ「何卒、よろしくお願いいたします」
理事長「……確かに今は浪士を必要としていますが……」
理事長「いいでしょう、浪士組は今後会津藩が預かります」
雪穂『これ以降浪士組は会津藩預かりとなり、京の治安維持を行っていく』
海未「し、しかし、いいのでしょうか、皆同じ紋というのは……」
ツバサ「いいのよ、いいのよー、私たちは浪士組なんだから、気にしちゃダメよ」
あんじゅ「さすが芹沢先生ね」
穂乃果「よし、じゃあ行こう!」
理事長「……浪士組ですか」
ツバサ「何卒、よろしくお願いいたします」
理事長「……確かに今は浪士を必要としていますが……」
理事長「いいでしょう、浪士組は今後会津藩が預かります」
雪穂『これ以降浪士組は会津藩預かりとなり、京の治安維持を行っていく』
56: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/21(金) 23:43:52.33 ID:Q68UqtVj
海未「壬生浪士組です」
あんじゅ「精忠浪士組」
英玲奈「名前よりも組長はどうするんだ」
希「局長とするほうがええんやないかな、ここは近藤さんがええと思うよ?」
穂乃果「わ、私!?」
あんじゅ「それこそ論外よ、芹沢先生以外に適任はいないわ」
穂乃果「う、うん、芹沢先生より上っていうのは……」
海未「なら、近藤さんも局長ということで」
ツバサ「それならー、あんじゅも局長でいいんじゃなーい?」
海未(誰ですか、酒を飲ませたのは……)
希「それなら、筆頭局長を芹沢先生、局長に近藤さん、新見さん、これでええかな?」
海未「では副長はこの私が」
ワーワー
絵里「騒がしいわねー」
花陽「ちょっと散歩してくるねー」
凛「あ、凛もいっくにゃー!」
あんじゅ「精忠浪士組」
英玲奈「名前よりも組長はどうするんだ」
希「局長とするほうがええんやないかな、ここは近藤さんがええと思うよ?」
穂乃果「わ、私!?」
あんじゅ「それこそ論外よ、芹沢先生以外に適任はいないわ」
穂乃果「う、うん、芹沢先生より上っていうのは……」
海未「なら、近藤さんも局長ということで」
ツバサ「それならー、あんじゅも局長でいいんじゃなーい?」
海未(誰ですか、酒を飲ませたのは……)
希「それなら、筆頭局長を芹沢先生、局長に近藤さん、新見さん、これでええかな?」
海未「では副長はこの私が」
ワーワー
絵里「騒がしいわねー」
花陽「ちょっと散歩してくるねー」
凛「あ、凛もいっくにゃー!」
58: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/22(土) 00:10:16.63 ID:6kJDZdFO
海未「全く何なんですか!もう!」
ことり「海未ちゃん、落ち着いて?」
希「体制についてはこれでやるしかないんやない?」
海未「わかってます!」
にこ「相当気に入らないのね」
海未「当たり前です!」
真姫「仕方ないんじゃない?」
真姫「芹沢も、酔ってる時はあれでも、素面のときは人格者、頭も切れるんだもの」
真姫「時勢についても明るいしね」
海未「斎藤君、それは近藤さんよりも芹沢のほうが頭にはふさわしいということですか」
真姫「ここは仕方ないでしょう、っていう話よ、土方さん」
絵里「もうーやめましょうよ、こんな話、それより京の町に遊びに行きましょう?」
花陽「そうだね、おいしいお店たくさん見つけたし」
にこ「……二人とも、今にも刀を抜くような顔してるわよ、やめなさい」
ことり「海未ちゃん、落ち着いて?」
希「体制についてはこれでやるしかないんやない?」
海未「わかってます!」
にこ「相当気に入らないのね」
海未「当たり前です!」
真姫「仕方ないんじゃない?」
真姫「芹沢も、酔ってる時はあれでも、素面のときは人格者、頭も切れるんだもの」
真姫「時勢についても明るいしね」
海未「斎藤君、それは近藤さんよりも芹沢のほうが頭にはふさわしいということですか」
真姫「ここは仕方ないでしょう、っていう話よ、土方さん」
絵里「もうーやめましょうよ、こんな話、それより京の町に遊びに行きましょう?」
花陽「そうだね、おいしいお店たくさん見つけたし」
にこ「……二人とも、今にも刀を抜くような顔してるわよ、やめなさい」
59: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/22(土) 01:05:17.33 ID:6kJDZdFO
海未「なんでしょうか、お話とは」
穂乃果「遊びに行くなら、他の皆も」
あんじゅ「違うわよー」
ツバサ「ひっく……、浪士組の体制もひと段落したところで、問題が発生しているわー」
海未「殿内ですか」
ツバサ「さすがは土方君ー」
穂乃果「え?殿内さん?なんで?」
あんじゅ「根岸はどこかへ消えたけど、殿内は残って浪士組をまとめるのは自分と言わんばかりの態度」
ツバサ「志も異なる隊士は不要よ、奴を斬って始めて浪士組は私たちのものになるわ」
穂乃果「そ、それはちょっとやりすぎじゃ……」
海未「いえ、私もそう思っておりました、殿内は邪魔です……」
あんじゅ「決まりね、ここは近藤局長にお願いするわ」
穂乃果「わ、私?」
ツバサ「見事斬ってみせてくださいね、近藤君、ふふっ」
穂乃果「……」
穂乃果「遊びに行くなら、他の皆も」
あんじゅ「違うわよー」
ツバサ「ひっく……、浪士組の体制もひと段落したところで、問題が発生しているわー」
海未「殿内ですか」
ツバサ「さすがは土方君ー」
穂乃果「え?殿内さん?なんで?」
あんじゅ「根岸はどこかへ消えたけど、殿内は残って浪士組をまとめるのは自分と言わんばかりの態度」
ツバサ「志も異なる隊士は不要よ、奴を斬って始めて浪士組は私たちのものになるわ」
穂乃果「そ、それはちょっとやりすぎじゃ……」
海未「いえ、私もそう思っておりました、殿内は邪魔です……」
あんじゅ「決まりね、ここは近藤局長にお願いするわ」
穂乃果「わ、私?」
ツバサ「見事斬ってみせてくださいね、近藤君、ふふっ」
穂乃果「……」
60: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/22(土) 01:16:35.22 ID:6kJDZdFO
穂乃果「……私がやる」
海未「ダメです」
穂乃果「なんでさ」
海未「あなたは局長です、ですから」
穂乃果「だからこそだよ、これからこんな仕事ばかりになるかもしれない、ここは私がやる」
海未「……わかりました……、ただし、総司も一緒に」
穂乃果「絵里ちゃんはダメだよ!まだ……」
海未「……遅かれ早かれです」
穂乃果「……じゃあ人選は任せる」
海未「……ことりもお願いします」
ことり「うん」
海未「ダメです」
穂乃果「なんでさ」
海未「あなたは局長です、ですから」
穂乃果「だからこそだよ、これからこんな仕事ばかりになるかもしれない、ここは私がやる」
海未「……わかりました……、ただし、総司も一緒に」
穂乃果「絵里ちゃんはダメだよ!まだ……」
海未「……遅かれ早かれです」
穂乃果「……じゃあ人選は任せる」
海未「……ことりもお願いします」
ことり「うん」
61: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/22(土) 01:20:39.53 ID:6kJDZdFO
絵里「緊張するわねー」
ことり「絵里ちゃん、遊びじゃないよ?」
絵里「わかってるわ」
穂乃果「二人ともごめんね、こんなことに付きあわせて」
絵里「気にしないで、私の剣の腕は近藤さんのために使うと決めたんですから」
ことり「私もだよ」
穂乃果「……うん、そろそろくるよ」
穂乃果「……殿内、覚悟」
ザシュザシュザシュ
穂乃果「……」
ことり「終わったね」
穂乃果「戻ろう」
絵里「……あっけないのね」
ことり「絵里ちゃん、遊びじゃないよ?」
絵里「わかってるわ」
穂乃果「二人ともごめんね、こんなことに付きあわせて」
絵里「気にしないで、私の剣の腕は近藤さんのために使うと決めたんですから」
ことり「私もだよ」
穂乃果「……うん、そろそろくるよ」
穂乃果「……殿内、覚悟」
ザシュザシュザシュ
穂乃果「……」
ことり「終わったね」
穂乃果「戻ろう」
絵里「……あっけないのね」
69: 名無しで叶える物語(西日本)@\(^o^)/ 2015/08/22(土) 21:27:03.79 ID:QAFPivLh
ツバサ「お見事ねー、近藤君ー」
穂乃果「は、はあ」
ツバサ「なーによ、暗い顔してー、ほら、飲んだ飲んだ」
ツバサ「人を斬った後は飲むに限るわー」
穂乃果「いえ、私は何も……、絵里ちゃ、総司がほとんど……」
ツバサ「へー、沖田君、ちょっとこっちに来なさい?」
絵里「え?はい」
ツバサ「あなた強いんですってねー、ほら飲んで」
絵里「いえ、それほどでもー」
ツバサ「強い人は好きよ、私」サワ
絵里「は、はい」ゾワ
穂乃果「は、はあ」
ツバサ「なーによ、暗い顔してー、ほら、飲んだ飲んだ」
ツバサ「人を斬った後は飲むに限るわー」
穂乃果「いえ、私は何も……、絵里ちゃ、総司がほとんど……」
ツバサ「へー、沖田君、ちょっとこっちに来なさい?」
絵里「え?はい」
ツバサ「あなた強いんですってねー、ほら飲んで」
絵里「いえ、それほどでもー」
ツバサ「強い人は好きよ、私」サワ
絵里「は、はい」ゾワ
70: 名無しで叶える物語(西日本)@\(^o^)/ 2015/08/22(土) 21:40:11.98 ID:QAFPivLh
雪穂『会津藩御預かりとなった浪士組だが、十分な資金がとは言えない』
雪穂『そんなある日』
穂乃果「え、お金?こ、こんなに?」
ツバサ「遠慮せずに受け取りなさいなー」
英玲奈「これで浪士組の隊服も揃えられるな」
海未「一体どんな手を使ったのやら……」
あんじゅ「あらー、お願いしたら快く出してくれたわよ?」
希「お願い、ね」
ツバサ「んー?山南君?何か不満?」
海未「いやいや、そんなことありませんよ、ほら山南君、酒がないですよ」
希(海未ちゃん、いいの?これで?)
海未(汚いやり方ですが、仕方ありません、せいぜい悪者になってもらいますよ)
ツバサ「そう?まあいいわ、気分直しよ、沖田君ー?」
絵里「え、は、はい」
雪穂『そんなある日』
穂乃果「え、お金?こ、こんなに?」
ツバサ「遠慮せずに受け取りなさいなー」
英玲奈「これで浪士組の隊服も揃えられるな」
海未「一体どんな手を使ったのやら……」
あんじゅ「あらー、お願いしたら快く出してくれたわよ?」
希「お願い、ね」
ツバサ「んー?山南君?何か不満?」
海未「いやいや、そんなことありませんよ、ほら山南君、酒がないですよ」
希(海未ちゃん、いいの?これで?)
海未(汚いやり方ですが、仕方ありません、せいぜい悪者になってもらいますよ)
ツバサ「そう?まあいいわ、気分直しよ、沖田君ー?」
絵里「え、は、はい」
74: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/24(月) 20:36:58.63 ID:qm4UwkkP
絵里「なんでよ!」
海未「ダメです!」
希「どうしたの?大きな声で」
絵里「希ー、聞いてよ、凛と祇園に行こうとしたら海未がダメって」
凛「凛もいきたいにゃ!」
海未「二人にはまだ早いです」
絵里「なんでよー!」
希「まあまあ、確かに二人にまだ祇園は早いかな……」
凛「そういう理由なら百歩譲ってもいいけど、真姫ちゃんは行ってるよ!」
海未「う……」
絵里「そうよ!なんで一番年下の真姫が行ってよくて、私がダメなのよ!」
海未「い、いや、それは……、真姫は、あれです、なんといいますか……」
絵里「はい、論破!いくわよ!凛!」
凛「いっくにゃー!」
希「……海未ちゃん、残念」
海未「はぁ……、私も遊んできます……」
海未「ダメです!」
希「どうしたの?大きな声で」
絵里「希ー、聞いてよ、凛と祇園に行こうとしたら海未がダメって」
凛「凛もいきたいにゃ!」
海未「二人にはまだ早いです」
絵里「なんでよー!」
希「まあまあ、確かに二人にまだ祇園は早いかな……」
凛「そういう理由なら百歩譲ってもいいけど、真姫ちゃんは行ってるよ!」
海未「う……」
絵里「そうよ!なんで一番年下の真姫が行ってよくて、私がダメなのよ!」
海未「い、いや、それは……、真姫は、あれです、なんといいますか……」
絵里「はい、論破!いくわよ!凛!」
凛「いっくにゃー!」
希「……海未ちゃん、残念」
海未「はぁ……、私も遊んできます……」
75: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/24(月) 20:49:05.45 ID:qm4UwkkP
雪穂『浪士組としての活動が始まり、しばらくした後、浪士組は大阪奉行所より依頼を受ける』
ツバサ「簡単な仕事だったわねー」
にこ「10人も大阪に来る必要はあったのかしら……」
絵里「まあいいじゃない、こうして船に乗って遊べて」
希「せやね、近藤さんにはちょっと悪いけどね」
ツバサ「まあ後のことは近藤さんにお任せー、ってね」
にこ「……ん?真姫、なんか顔色悪くない?」
真姫「そ、そんなことないわよ、……っ」
ツバサ「なーに、斎藤君、お腹押さえちゃって、もしかして痛いのー?」
真姫「だ、大丈夫よ、別に……」
希「無理しない、船をとめて、どこかで休も?芹沢さん、それでええ?」
ツバサ「まあ仕方ないわねー、ほら、止めた止めたー!」
ツバサ「簡単な仕事だったわねー」
にこ「10人も大阪に来る必要はあったのかしら……」
絵里「まあいいじゃない、こうして船に乗って遊べて」
希「せやね、近藤さんにはちょっと悪いけどね」
ツバサ「まあ後のことは近藤さんにお任せー、ってね」
にこ「……ん?真姫、なんか顔色悪くない?」
真姫「そ、そんなことないわよ、……っ」
ツバサ「なーに、斎藤君、お腹押さえちゃって、もしかして痛いのー?」
真姫「だ、大丈夫よ、別に……」
希「無理しない、船をとめて、どこかで休も?芹沢さん、それでええ?」
ツバサ「まあ仕方ないわねー、ほら、止めた止めたー!」
76: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/24(月) 20:55:03.39 ID:qm4UwkkP
真姫「うぅ……」
絵里「もう、真姫ったらこんなに痛いなら早く言えばいいのに」
ツバサ「どっかの店でも入りましょー、ん?」
にこ「あれは力士の集団?」
希「ぞろぞろと歩いて邪魔やなー」
ツバサ「ふん、私たち武士が通るんだから退くでしょ、いくわよー」
ツバサ「……ちょっと、邪魔なんだけど?」
ツバサ「どういうつもりかしら?あなたたち?」
希「芹沢さん、あまり騒ぎは……」
ツバサ「ふんっ、退きなさい!」ブンッ
絵里「うわー……鉄扇痛そう……」
ツバサ「退いたわね、行くわよ、浪士組に逆らうからこうなるのよ、あははは!」
にこ「ついてないわね、あんたたち……」
絵里「もう、真姫ったらこんなに痛いなら早く言えばいいのに」
ツバサ「どっかの店でも入りましょー、ん?」
にこ「あれは力士の集団?」
希「ぞろぞろと歩いて邪魔やなー」
ツバサ「ふん、私たち武士が通るんだから退くでしょ、いくわよー」
ツバサ「……ちょっと、邪魔なんだけど?」
ツバサ「どういうつもりかしら?あなたたち?」
希「芹沢さん、あまり騒ぎは……」
ツバサ「ふんっ、退きなさい!」ブンッ
絵里「うわー……鉄扇痛そう……」
ツバサ「退いたわね、行くわよ、浪士組に逆らうからこうなるのよ、あははは!」
にこ「ついてないわね、あんたたち……」
77: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/24(月) 20:59:08.50 ID:qm4UwkkP
しばらくして……
ツバサ「もう飲めないわー、飲むけどー!」
希「あーあー……、うちら芹沢さんをちゃんと送れるんやろか……」
にこ「……ここは店に来ることになった真姫ちゃんになんとかしてもらいましょ」
真姫「な、なんで私が」
絵里「でも真姫がよくなってよかったわー、ん?なにあれ?力士がたくさんいるわよ?」
希「……!あちゃー……」
ツバサ「はぁー!?力士が何の用よ!」
にこ「多分、さっきの件かと……」
ツバサ「知らないわよ、ちょっと行ってくるわー!ひっく」
希「嫌な予感しかしない……」
あんじゅ「芹沢先生なら大丈夫だろう」
希「いや、そういうことやなくて……」
ツバサ「もう飲めないわー、飲むけどー!」
希「あーあー……、うちら芹沢さんをちゃんと送れるんやろか……」
にこ「……ここは店に来ることになった真姫ちゃんになんとかしてもらいましょ」
真姫「な、なんで私が」
絵里「でも真姫がよくなってよかったわー、ん?なにあれ?力士がたくさんいるわよ?」
希「……!あちゃー……」
ツバサ「はぁー!?力士が何の用よ!」
にこ「多分、さっきの件かと……」
ツバサ「知らないわよ、ちょっと行ってくるわー!ひっく」
希「嫌な予感しかしない……」
あんじゅ「芹沢先生なら大丈夫だろう」
希「いや、そういうことやなくて……」
78: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/24(月) 21:00:58.12 ID:qm4UwkkP
>>77
×あんじゅ→○英玲奈
×あんじゅ→○英玲奈
79: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/24(月) 21:05:59.97 ID:qm4UwkkP
ツバサ「あんたたちー、店が迷惑してるでしょーが!どっか行きなさいー!」
ツバサ「行かないなら……斬るわ」ザシュ
希「あかん、やってもうた……」
英玲奈「まあ仕方ないだろう、手伝いにいくぞ」
絵里「私も行くわー!」
真姫「面倒ね、まったく」
にこ「希、仕方ないわ、行きましょう」
希「なるべく殺さないようにね?」
雪穂『浪士組が力士に負けるわけはなく、この騒動が力士側に非があるとして奉行所で処理された』
ツバサ「あははは!力士たちから賠償金もらったわー!」
あんじゅ「さすが、芹沢先生」
希「うちがいながら申し訳ない」
穂乃果「希ちゃんのせいじゃないよ!落ち込まないで!」
海未(……資金が増えましたね)
ツバサ「行かないなら……斬るわ」ザシュ
希「あかん、やってもうた……」
英玲奈「まあ仕方ないだろう、手伝いにいくぞ」
絵里「私も行くわー!」
真姫「面倒ね、まったく」
にこ「希、仕方ないわ、行きましょう」
希「なるべく殺さないようにね?」
雪穂『浪士組が力士に負けるわけはなく、この騒動が力士側に非があるとして奉行所で処理された』
ツバサ「あははは!力士たちから賠償金もらったわー!」
あんじゅ「さすが、芹沢先生」
希「うちがいながら申し訳ない」
穂乃果「希ちゃんのせいじゃないよ!落ち込まないで!」
海未(……資金が増えましたね)
81: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/24(月) 21:33:10.59 ID:qm4UwkkP
雪穂『こうして浪士組の活動は徐々にだが増え始め、ついにある大きな事件をむかえる』
穂乃果「長州の人たちが?」
ツバサ「ええそうよ、攘夷についてはこの前説明したと思うけど」
穂乃果「は、はい」
ツバサ「長州の一部にその過激派がいるんだけどね、そいつら含めて京から排除しちゃおうってわけよ」
穂乃果「そこまでしちゃうの?」
ツバサ「話によると、長州と攘夷派の公家も追放しちゃおうって寸法らしいわ」
希「容保公は薩摩と手を組んだんやね」
ツバサ「ええ、公武合体派の薩摩からしても絶好の機会だからね、互いの利益が一致したのよ」
穂乃果「え、ええーっと、それで私たちは何を……」
海未「要するに、容保公から言われた通り御所の警備をするということです」
穂乃果「なるほど!」
ツバサ「近藤さんにはそのほうがわかりやすかったわね、まあ難しい話はしっかり教えてあげるわ」
穂乃果「ありがとうございます!」
希(ほんま酔ってないとしっかりした人なんやけどな……)
穂乃果「長州の人たちが?」
ツバサ「ええそうよ、攘夷についてはこの前説明したと思うけど」
穂乃果「は、はい」
ツバサ「長州の一部にその過激派がいるんだけどね、そいつら含めて京から排除しちゃおうってわけよ」
穂乃果「そこまでしちゃうの?」
ツバサ「話によると、長州と攘夷派の公家も追放しちゃおうって寸法らしいわ」
希「容保公は薩摩と手を組んだんやね」
ツバサ「ええ、公武合体派の薩摩からしても絶好の機会だからね、互いの利益が一致したのよ」
穂乃果「え、ええーっと、それで私たちは何を……」
海未「要するに、容保公から言われた通り御所の警備をするということです」
穂乃果「なるほど!」
ツバサ「近藤さんにはそのほうがわかりやすかったわね、まあ難しい話はしっかり教えてあげるわ」
穂乃果「ありがとうございます!」
希(ほんま酔ってないとしっかりした人なんやけどな……)
82: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/25(火) 00:05:22.38 ID:4E5VJm+H
ツバサ「さあ、精忠浪士組出陣よ!」
海未「壬生浪士組です」
穂乃果「緊張するなー……、ヒデコ、旗はしっかり掲げてね!」
ヒデコ「任せて!」
希「島田君は本当に力もちやね」
ヒデコ「私の取り柄ですから!」
花陽「すごいなー」
真姫(槍をぶん回してる子が何を言ってるのかしら……)
ツバサ「ほらほら、いくわよー!」
海未「壬生浪士組です」
穂乃果「緊張するなー……、ヒデコ、旗はしっかり掲げてね!」
ヒデコ「任せて!」
希「島田君は本当に力もちやね」
ヒデコ「私の取り柄ですから!」
花陽「すごいなー」
真姫(槍をぶん回してる子が何を言ってるのかしら……)
ツバサ「ほらほら、いくわよー!」
83: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/25(火) 00:06:16.94 ID:4E5VJm+H
ヒデコ=島田魁
89: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/25(火) 01:05:57.27 ID:4E5VJm+H
凛「通すにゃ!」
花陽「通してください!」
ツバサ「何よ、何の騒ぎ?」
希「会津の人たちが通してくれないみたいやね、話がついてないんやろか」
穂乃果「ええ!?私たち会津のお殿様に言われてきたのに?」
あんじゅ「下の連中にまで行き届いてないんじゃないかしらー」
海未「参りましたね……」
ツバサ「まったく……」ザッ
穂乃果「芹沢さん?そっちは危ないよ!?」
会津兵「通さん!!おい、なんだ、お前は」
ツバサ「まあまあ、どきなさいな、ふふ」ヒラヒラ
会津兵「なっ……」
会津奉行「間に合ったか!?その者たちを通してやれ!」
ツバサ「わかったでしょ、ほら、皆行くわよ?」ザッザッ
海未(……この人は……)
花陽「通してください!」
ツバサ「何よ、何の騒ぎ?」
希「会津の人たちが通してくれないみたいやね、話がついてないんやろか」
穂乃果「ええ!?私たち会津のお殿様に言われてきたのに?」
あんじゅ「下の連中にまで行き届いてないんじゃないかしらー」
海未「参りましたね……」
ツバサ「まったく……」ザッ
穂乃果「芹沢さん?そっちは危ないよ!?」
会津兵「通さん!!おい、なんだ、お前は」
ツバサ「まあまあ、どきなさいな、ふふ」ヒラヒラ
会津兵「なっ……」
会津奉行「間に合ったか!?その者たちを通してやれ!」
ツバサ「わかったでしょ、ほら、皆行くわよ?」ザッザッ
海未(……この人は……)
90: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/25(火) 01:16:21.98 ID:4E5VJm+H
雪穂『八月十八日の政変と呼ばれるこの事件での浪士組の活動は松平容保に大いに評価された』
雪穂『これにより、浪士組は新選組という名を賜り、昼夜の市中警備を任されることになる』
穂乃果「えー、というわけで、私たちは新選組という名前をもらいました」
あんじゅ「これでもっと好きに動けるってわけね」
ツバサ「結構ね、近藤さん、今後も不逞浪士取締に全力を注ぎましょう?」
穂乃果「はいっ!」
ツバサ「さて、飲むわよー」
海未(すでに飲んでるじゃないですか……)
凛「じゃあ凛たちは仕事に行くにゃー」
花陽「うん、長州の人が匿われてる宿があるみたいだからね」
ツバサ「はーい、いってらっしゃーい」
ことり「じゃあ私も……」
海未「ことりもですか?」
ことり「……芹沢さんがこの前……」
海未「あ……、すみません、お任せします」
ことり「交渉は得意だから任せて?」
海未「……」
雪穂『これにより、浪士組は新選組という名を賜り、昼夜の市中警備を任されることになる』
穂乃果「えー、というわけで、私たちは新選組という名前をもらいました」
あんじゅ「これでもっと好きに動けるってわけね」
ツバサ「結構ね、近藤さん、今後も不逞浪士取締に全力を注ぎましょう?」
穂乃果「はいっ!」
ツバサ「さて、飲むわよー」
海未(すでに飲んでるじゃないですか……)
凛「じゃあ凛たちは仕事に行くにゃー」
花陽「うん、長州の人が匿われてる宿があるみたいだからね」
ツバサ「はーい、いってらっしゃーい」
ことり「じゃあ私も……」
海未「ことりもですか?」
ことり「……芹沢さんがこの前……」
海未「あ……、すみません、お任せします」
ことり「交渉は得意だから任せて?」
海未「……」
91: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/25(火) 01:23:05.48 ID:4E5VJm+H
凛「御用改めにゃ!」
花陽「ここに長州の者がいるのはわかっています!」
凛「乗りこむにゃー!!」バタバタ
花陽「り、凛ちゃん!飛び込んだら危ないよ!!」バタバタ
絵里「えーっと、あ、あの人かしら」
にこ「そうね、間違いないわ」
絵里「よし、じゃあ皆いつも通り回り込んで一気にやるわよ」
にこ「ほら、急いだ急いだ」
絵里「なんだか大勢で一人をなんて卑怯だけどね」
にこ「確実にやるためよ、ほら行くわよ」
絵里「ええ」
ツバサ「ねー、斉藤君、私と飲まない?」
真姫「い、いいけど……」
ツバサ「ふふっ、強い人は好きよ、あなたみたいにただ強い人はね」オイデオイデ
花陽「ここに長州の者がいるのはわかっています!」
凛「乗りこむにゃー!!」バタバタ
花陽「り、凛ちゃん!飛び込んだら危ないよ!!」バタバタ
絵里「えーっと、あ、あの人かしら」
にこ「そうね、間違いないわ」
絵里「よし、じゃあ皆いつも通り回り込んで一気にやるわよ」
にこ「ほら、急いだ急いだ」
絵里「なんだか大勢で一人をなんて卑怯だけどね」
にこ「確実にやるためよ、ほら行くわよ」
絵里「ええ」
ツバサ「ねー、斉藤君、私と飲まない?」
真姫「い、いいけど……」
ツバサ「ふふっ、強い人は好きよ、あなたみたいにただ強い人はね」オイデオイデ
92: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/25(火) 01:30:29.09 ID:4E5VJm+H
海未「……」
希「……」
ことり「あ、あのー」
海未「すみません、話なんですが」
希「芹沢さんたちのことやろ?」
海未「はい、率直に言います、私は芹沢が怖いです……」
ことり「怖い?」
海未「はい、酔えば無茶苦茶なことばかりする人ですが、あの人は……武士です」
希「……」
海未「この前の御所警護でわかりました、あの人は本物の武士だと」
ことり「……でもそれは」
海未「私たちはいくらあがこうと、百姓です、百姓が武士を真似ているだけなんです!」
海未「このままでは新選組は芹沢なくして成り立たなくなる……」
希「……斬る気やね、芹沢を」
海未「……今なら容保公にとって芹沢はただの悩みの種に過ぎません、やるなら、早いうちに」
希「……」
ことり「あ、あのー」
海未「すみません、話なんですが」
希「芹沢さんたちのことやろ?」
海未「はい、率直に言います、私は芹沢が怖いです……」
ことり「怖い?」
海未「はい、酔えば無茶苦茶なことばかりする人ですが、あの人は……武士です」
希「……」
海未「この前の御所警護でわかりました、あの人は本物の武士だと」
ことり「……でもそれは」
海未「私たちはいくらあがこうと、百姓です、百姓が武士を真似ているだけなんです!」
海未「このままでは新選組は芹沢なくして成り立たなくなる……」
希「……斬る気やね、芹沢を」
海未「……今なら容保公にとって芹沢はただの悩みの種に過ぎません、やるなら、早いうちに」
95: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/25(火) 10:17:04.21 ID:4E5VJm+H
穂乃果「え、だ、ダメだよ!そんなの!」
海未「しかし、やるしかありません、芹沢の乱暴狼藉は目に余ります」
穂乃果「そ、それは確かにお酒飲むと芹沢さんちょっと乱暴だけど……」
穂乃果「でも、頭も良いし、一流の剣術もあるし……」
海未「だからこそです」
穂乃果「え?」
海未「このままでは芹沢は完全に新選組の頭になってしまいます」
穂乃果「わ、私はそれでも……」
海未「穂乃果、それではダメです、私たちが武士になるにはそれでは……」
希「気持ちはわからんでもないけど、芹沢さんたちはちょっとやりすぎやね、この前も酔って暴れたらしいし」
海未「私は新選組を大きくして、穂乃果を武士にします、そのためにはなんだってやるつもりです」
穂乃果「海未ちゃん……」
海未「……」
穂乃果「わかったよ……」
海未「ではまずは新見から……始めます」
海未「しかし、やるしかありません、芹沢の乱暴狼藉は目に余ります」
穂乃果「そ、それは確かにお酒飲むと芹沢さんちょっと乱暴だけど……」
穂乃果「でも、頭も良いし、一流の剣術もあるし……」
海未「だからこそです」
穂乃果「え?」
海未「このままでは芹沢は完全に新選組の頭になってしまいます」
穂乃果「わ、私はそれでも……」
海未「穂乃果、それではダメです、私たちが武士になるにはそれでは……」
希「気持ちはわからんでもないけど、芹沢さんたちはちょっとやりすぎやね、この前も酔って暴れたらしいし」
海未「私は新選組を大きくして、穂乃果を武士にします、そのためにはなんだってやるつもりです」
穂乃果「海未ちゃん……」
海未「……」
穂乃果「わかったよ……」
海未「ではまずは新見から……始めます」
96: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/25(火) 14:07:26.08 ID:4E5VJm+H
ツバサ「局中法度ー?ひっく」
海未「はい、隊士の数も増えてきたので、ある程度の規定を設けるべきかと」
あんじゅ「だいたいはわかるけど、この勝手に金策するなっていうのは?」
海未「私的な目的でということです」
あんじゅ「なるほどねー」
英玲奈「問題は一番最初のだ、士道背くなというのは抽象的すぎないか」
希「そこは心得という形でよいかと」
海未「武士として当然のことをしていればそこにあてはまることはありませんよ」
ツバサ「ふーん、まあ問題ないんじゃないー、要は脱走者を防ぎたいんでしょー?」
海未「ええ、まあ」
ツバサ「それで、これに背いたらどうするのかしら」
海未「……切腹です」
あんじゅ「なっ……」
穂乃果「……」
ツバサ「ふふっ、あはははっ、いいわね、それ面白いじゃないー、これでやってもらってかまわないわー」ヒラヒラ
海未「承知しました」
海未「はい、隊士の数も増えてきたので、ある程度の規定を設けるべきかと」
あんじゅ「だいたいはわかるけど、この勝手に金策するなっていうのは?」
海未「私的な目的でということです」
あんじゅ「なるほどねー」
英玲奈「問題は一番最初のだ、士道背くなというのは抽象的すぎないか」
希「そこは心得という形でよいかと」
海未「武士として当然のことをしていればそこにあてはまることはありませんよ」
ツバサ「ふーん、まあ問題ないんじゃないー、要は脱走者を防ぎたいんでしょー?」
海未「ええ、まあ」
ツバサ「それで、これに背いたらどうするのかしら」
海未「……切腹です」
あんじゅ「なっ……」
穂乃果「……」
ツバサ「ふふっ、あはははっ、いいわね、それ面白いじゃないー、これでやってもらってかまわないわー」ヒラヒラ
海未「承知しました」
97: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/25(火) 14:18:49.49 ID:4E5VJm+H
絵里「法度ねー、背いたら切腹ですって」
花陽「あぅ……もう切腹はこりごりかなぁ……」
ことり「まあちゃんとお仕事してれば大丈夫だよー」
海未「ええ、そうですね、まあ心得みたいなものと思ってください」
海未(いずれ、しっかりとした法度にするつもりですが)
絵里「なるほど、そういうことねー」
ツバサ「そうよー」
絵里「せ、芹沢さん」
ツバサ「ふふっ、沖田君ー、一緒に遊びに行きましょー」ナデ
絵里「ひゃっ、わ、わかりました」
花陽「あー、また連れてかれてる……」
海未「はぁ……、あ、新見先生」
あんじゅ「どうしたのー?」
海未「資金のことなんですが、また少し厳しい状況が続いてまして……」
あんじゅ「なるほどねー、いいわ、任せといてー」
海未「……ええ、お願いいたします」
花陽「あぅ……もう切腹はこりごりかなぁ……」
ことり「まあちゃんとお仕事してれば大丈夫だよー」
海未「ええ、そうですね、まあ心得みたいなものと思ってください」
海未(いずれ、しっかりとした法度にするつもりですが)
絵里「なるほど、そういうことねー」
ツバサ「そうよー」
絵里「せ、芹沢さん」
ツバサ「ふふっ、沖田君ー、一緒に遊びに行きましょー」ナデ
絵里「ひゃっ、わ、わかりました」
花陽「あー、また連れてかれてる……」
海未「はぁ……、あ、新見先生」
あんじゅ「どうしたのー?」
海未「資金のことなんですが、また少し厳しい状況が続いてまして……」
あんじゅ「なるほどねー、いいわ、任せといてー」
海未「……ええ、お願いいたします」
98: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/25(火) 14:27:18.59 ID:4E5VJm+H
数日後
ツバサ「新見が資金を勝手に使ってる?」
海未「はい、新見先生はどうも私的に金を借りていたようで、先日も金策していたようですが……」
希「新選組の資金というわけではないというわけやね」
海未「ええ、どうもご自身で遊ぶ金のようで」
ツバサ「まあ確かに先日そんなことを新見がしていたのは私も知らないわね、近藤さんは」
穂乃果「わ、私も報告は受けてないです……」
海未「これまでかなり無茶な金策をしていたようですが、すべて新選組のためと思い、目を瞑ってきました」
海未「しかし、ご自身で使うためということでは、隊内ではよくてもいずれ容保公に知られては……」
ツバサ「まあ、そうね……」
英玲奈「し、しかし、芹沢先生」
ツバサ「平山……、黙りなさい」
英玲奈「は、はい……」
海未「新見先生には切腹してもらうほかないかと」
ツバサ「……」
ツバサ「新見が資金を勝手に使ってる?」
海未「はい、新見先生はどうも私的に金を借りていたようで、先日も金策していたようですが……」
希「新選組の資金というわけではないというわけやね」
海未「ええ、どうもご自身で遊ぶ金のようで」
ツバサ「まあ確かに先日そんなことを新見がしていたのは私も知らないわね、近藤さんは」
穂乃果「わ、私も報告は受けてないです……」
海未「これまでかなり無茶な金策をしていたようですが、すべて新選組のためと思い、目を瞑ってきました」
海未「しかし、ご自身で使うためということでは、隊内ではよくてもいずれ容保公に知られては……」
ツバサ「まあ、そうね……」
英玲奈「し、しかし、芹沢先生」
ツバサ「平山……、黙りなさい」
英玲奈「は、はい……」
海未「新見先生には切腹してもらうほかないかと」
ツバサ「……」
99: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/25(火) 14:32:53.13 ID:4E5VJm+H
ツバサ「近藤さん、あなたもそれには賛成なのね」
穂乃果「へっ、え、えっと……」
ツバサ「どうなの?」
海未(穂乃果……)
穂乃果「は、はい、新見さんのやり方はやっぱり……、結局隊の資金のためでもないなら……」
ツバサ「ふぅ……、いいわ、土方君、進めてもらってかまわないわ」
英玲奈「せ、先生!」
海未「では、あとはお任せください」
ツバサ「土方」
海未「……はい」
ツバサ「今回だけは好きにやらせてあげるわ、私にとっても新見の存在は大きいのよ?」
海未「もちろん、先生方は古くからの同志と存じております」
ツバサ「……飲みに行くわ、平山、いくわよ」
英玲奈「……はい」
穂乃果「……」ガタガタ
海未(よく我慢しました、穂乃果)
穂乃果「へっ、え、えっと……」
ツバサ「どうなの?」
海未(穂乃果……)
穂乃果「は、はい、新見さんのやり方はやっぱり……、結局隊の資金のためでもないなら……」
ツバサ「ふぅ……、いいわ、土方君、進めてもらってかまわないわ」
英玲奈「せ、先生!」
海未「では、あとはお任せください」
ツバサ「土方」
海未「……はい」
ツバサ「今回だけは好きにやらせてあげるわ、私にとっても新見の存在は大きいのよ?」
海未「もちろん、先生方は古くからの同志と存じております」
ツバサ「……飲みに行くわ、平山、いくわよ」
英玲奈「……はい」
穂乃果「……」ガタガタ
海未(よく我慢しました、穂乃果)
100: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/25(火) 14:37:11.99 ID:4E5VJm+H
祇園
海未「ここですね、新見のいる店は」
穂乃果「うん」
海未「まだ、怖いですか?」
穂乃果「ううん、大丈夫、私がしっかりしないといけないんだよね」
海未「……いきましょう、他の者もいいですね?」
バタバタ
ガラッ
あんじゅ「なーに?私、これからいいところなんだけどー?」
海未「新見先生、出来れば人払いを」
あんじゅ「しょうがないわねー、はい、出て出てー」
あんじゅ「まったく、ぞろぞろと何よー」
海未「新見錦、あなたにはここで切腹をしてもらいます」
海未「ここですね、新見のいる店は」
穂乃果「うん」
海未「まだ、怖いですか?」
穂乃果「ううん、大丈夫、私がしっかりしないといけないんだよね」
海未「……いきましょう、他の者もいいですね?」
バタバタ
ガラッ
あんじゅ「なーに?私、これからいいところなんだけどー?」
海未「新見先生、出来れば人払いを」
あんじゅ「しょうがないわねー、はい、出て出てー」
あんじゅ「まったく、ぞろぞろと何よー」
海未「新見錦、あなたにはここで切腹をしてもらいます」
101: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/25(火) 14:42:09.91 ID:4E5VJm+H
あんじゅ「は、はあー?なによそれ」
海未「あなたが勝手に金策をし、それを私的に利用したことは調べがついております」
あんじゅ「金策?私的に……?ま、まさかこの前の……」
穂乃果「?」
海未「ええ、先日のことですね
あんじゅ「あ、あれはあなたが……、嵌めたわね、土方……」
海未「何のことでしょうか」
あんじゅ「芹沢先生に話を」
海未「芹沢先生も納得済みです」
あんじゅ「な……」
穂乃果「……新見さん、切腹を」
あんじゅ「可愛い顔して、そんなことを言われるなんてね……、くすっ」
海未「あなたが勝手に金策をし、それを私的に利用したことは調べがついております」
あんじゅ「金策?私的に……?ま、まさかこの前の……」
穂乃果「?」
海未「ええ、先日のことですね
あんじゅ「あ、あれはあなたが……、嵌めたわね、土方……」
海未「何のことでしょうか」
あんじゅ「芹沢先生に話を」
海未「芹沢先生も納得済みです」
あんじゅ「な……」
穂乃果「……新見さん、切腹を」
あんじゅ「可愛い顔して、そんなことを言われるなんてね……、くすっ」
103: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/25(火) 14:47:13.93 ID:4E5VJm+H
あんじゅ「いいわ、私の負けよ、完全に……」
穂乃果「……」
あんじゅ「でもね、一つ言っておくわ、芹沢鴨は私のようにはいかない」
海未「ご忠告ありがとうございます」
あんじゅ「……土方、地獄で待ってるわ」
海未「ええ、私が行くのは大分後でしょうが」
あんじゅ「言うわね……」
ザシュッ
あんじゅ「……ぐっ……」
穂乃果「……」
あんじゅ「っ……」
バサッ
穂乃果「……」
海未「……行きましょう」
雪穂『新選組局長新見錦、切腹』
穂乃果「……」
あんじゅ「でもね、一つ言っておくわ、芹沢鴨は私のようにはいかない」
海未「ご忠告ありがとうございます」
あんじゅ「……土方、地獄で待ってるわ」
海未「ええ、私が行くのは大分後でしょうが」
あんじゅ「言うわね……」
ザシュッ
あんじゅ「……ぐっ……」
穂乃果「……」
あんじゅ「っ……」
バサッ
穂乃果「……」
海未「……行きましょう」
雪穂『新選組局長新見錦、切腹』
105: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/25(火) 15:11:35.13 ID:4E5VJm+H
さらに数日後
ツバサ「もっと、酒足りないわよー!」ガシャン
ツバサ「ったく……あら、斎藤君じゃない」
真姫「随分荒れてるのね」
ツバサ「当たり前でしょー、ほら、ちょっと付き合いなさい」
真姫「……まあいいけど」
ツバサ「近藤は次は私を斬るのかしらね」
真姫「ぶっ、げほげほ、急に何を言い出すのよ」
ツバサ「その反応じゃあなたは何も聞かされてないのねー」
真姫「だからいったい何の……」
ツバサ「まあいいわ、新見が死んで、次は私ってことよ」
真姫「……あなたたちちょっとやりすぎたのよ」
ツバサ「ふふっ、はっきり言うわね」
真姫「私から見てもそうなんだもの、ほの……、近藤さんたちから余計でしょ」
ツバサ「もっと、酒足りないわよー!」ガシャン
ツバサ「ったく……あら、斎藤君じゃない」
真姫「随分荒れてるのね」
ツバサ「当たり前でしょー、ほら、ちょっと付き合いなさい」
真姫「……まあいいけど」
ツバサ「近藤は次は私を斬るのかしらね」
真姫「ぶっ、げほげほ、急に何を言い出すのよ」
ツバサ「その反応じゃあなたは何も聞かされてないのねー」
真姫「だからいったい何の……」
ツバサ「まあいいわ、新見が死んで、次は私ってことよ」
真姫「……あなたたちちょっとやりすぎたのよ」
ツバサ「ふふっ、はっきり言うわね」
真姫「私から見てもそうなんだもの、ほの……、近藤さんたちから余計でしょ」
106: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/25(火) 15:19:41.95 ID:4E5VJm+H
ツバサ「まあそうねー、少しはしゃいじゃったかしらー」
真姫「そんなこと言ってる割には随分余裕ね、逃げれば助かるかもしれないわよ?」
ツバサ「逃げる?私が?あはははっ、馬鹿なこと言わないで」
ツバサ「ここは私の場所よ、筆頭局長はこの私、この隊は私が作った、誰が何と言おうともね」
ツバサ「隊の基盤も、隊の思想もすべては私、土方のやってることは元々は私が殿内を斬れと言ったことと同じ」
ツバサ「私を斬ってもあの子たちの行動にはすべて私がいるのよ、わかってるのかしらね、そのことに」
真姫「……斬られる覚悟は出来ているってこと?」
ツバサ「そんなものはいつだって出来ているわ、ただ簡単にやらせてはあげないわ」
ツバサ「誰が来るのかしらね、土方、沖田かも、それともあなたかしら?」
真姫「私は……知らないわ」
ツバサ「そんなつれないこと言わないで、今日は楽しみましょうよー」サワ
真姫「じゃ、じゃあもうちょっとだけ……///」
ツバサ「ええ、まだまだ夜は長いわよ」
真姫「そんなこと言ってる割には随分余裕ね、逃げれば助かるかもしれないわよ?」
ツバサ「逃げる?私が?あはははっ、馬鹿なこと言わないで」
ツバサ「ここは私の場所よ、筆頭局長はこの私、この隊は私が作った、誰が何と言おうともね」
ツバサ「隊の基盤も、隊の思想もすべては私、土方のやってることは元々は私が殿内を斬れと言ったことと同じ」
ツバサ「私を斬ってもあの子たちの行動にはすべて私がいるのよ、わかってるのかしらね、そのことに」
真姫「……斬られる覚悟は出来ているってこと?」
ツバサ「そんなものはいつだって出来ているわ、ただ簡単にやらせてはあげないわ」
ツバサ「誰が来るのかしらね、土方、沖田かも、それともあなたかしら?」
真姫「私は……知らないわ」
ツバサ「そんなつれないこと言わないで、今日は楽しみましょうよー」サワ
真姫「じゃ、じゃあもうちょっとだけ……///」
ツバサ「ええ、まだまだ夜は長いわよ」
108: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/25(火) 17:38:54.67 ID:4E5VJm+H
雪穂『浪士組結成より7か月後、近藤らは行動を起こす』
海未「明日、宴を開きます、そこで芹沢たちを酔わせて、寝込みを襲います」
希「芹沢さんは酔っても強い、寝込みしか襲う場所はないってことやね」
穂乃果「……うん、私頑張るよ!」
海未「穂乃果はダメです、穂乃果にはずっと宴の席にいてもらいます」
穂乃果「なんで!?こういう時こそ私が」
海未「あなたは表舞台に立たないといけません、こんな裏の仕事をしてはいけないのです」
穂乃果「嫌だよ!私だってやる!」
海未「ダメです!この暗殺は長州の仕業にしますが、万が一もありえます、その時あなたに疑いをかけるわけにはいきません!」
希「穂乃果ちゃんはずっと宴の席にいることで嫌疑がかからないようにするってわけやね」
穂乃果「そ、そんな……、あの芹沢さんだよ!?誰がやるのさ!」
海未「私と希、それと絵里、花陽も呼びます」
海未「明日、宴を開きます、そこで芹沢たちを酔わせて、寝込みを襲います」
希「芹沢さんは酔っても強い、寝込みしか襲う場所はないってことやね」
穂乃果「……うん、私頑張るよ!」
海未「穂乃果はダメです、穂乃果にはずっと宴の席にいてもらいます」
穂乃果「なんで!?こういう時こそ私が」
海未「あなたは表舞台に立たないといけません、こんな裏の仕事をしてはいけないのです」
穂乃果「嫌だよ!私だってやる!」
海未「ダメです!この暗殺は長州の仕業にしますが、万が一もありえます、その時あなたに疑いをかけるわけにはいきません!」
希「穂乃果ちゃんはずっと宴の席にいることで嫌疑がかからないようにするってわけやね」
穂乃果「そ、そんな……、あの芹沢さんだよ!?誰がやるのさ!」
海未「私と希、それと絵里、花陽も呼びます」
109: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/25(火) 17:43:54.46 ID:4E5VJm+H
穂乃果「絵里ちゃんにそんなことさせちゃダメだよ!」
海未「わかっています、若い絵里に残酷なことをさせようとしているのは……」
穂乃果「絵里ちゃんの剣術はすごいんだよ!暗殺のための道具じゃないよ!!」
海未「他にいないのです!!」
希「にこちゃんは芹沢さんと同門、真姫ちゃんも最近芹沢さんと親しいみたいやし」
海未「凛にもやらせたくはない、他に腕が立ち、信頼出来る者がいません」
穂乃果「……だから私が……」
海未「ダメです!」
穂乃果「……」
海未「ことりは当日、穂乃果の近くにいるようお願いします」
ことり「……うん」
海未「いいですか、決行は明日です」
穂乃果「……もう何も言わないけど、絶対に死なないでね」
海未「はい」
海未「わかっています、若い絵里に残酷なことをさせようとしているのは……」
穂乃果「絵里ちゃんの剣術はすごいんだよ!暗殺のための道具じゃないよ!!」
海未「他にいないのです!!」
希「にこちゃんは芹沢さんと同門、真姫ちゃんも最近芹沢さんと親しいみたいやし」
海未「凛にもやらせたくはない、他に腕が立ち、信頼出来る者がいません」
穂乃果「……だから私が……」
海未「ダメです!」
穂乃果「……」
海未「ことりは当日、穂乃果の近くにいるようお願いします」
ことり「……うん」
海未「いいですか、決行は明日です」
穂乃果「……もう何も言わないけど、絶対に死なないでね」
海未「はい」
110: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/25(火) 17:48:22.38 ID:4E5VJm+H
翌日
穂乃果「さあ、じゃんじゃん飲んで飲んでー!」
ワーワー
海未「うまくやっているようですね」ボソッ
希「あんな作り笑顔がそう見えるの?」
海未「……私を鬼と思いたければご自由に」
希「ううん、海未ちゃんのやっていることは正しくないけど、間違いじゃない、うちもそう思う」
海未「……ありがとうございます」
真姫「少し酔ったわ、私は先に帰るわね」
にこ「送っていくわよ、何かと物騒だからね」
真姫「……お願いするわ」
ことり(……ごめんね、にこちゃん、真姫ちゃん)
ツバサ「ふぅー酔ったわー、ちょっともう帰ろうかしら」
英玲奈「では私も」
ツバサ「何かしらねー、飲まされたわー……」
穂乃果「さあ、じゃんじゃん飲んで飲んでー!」
ワーワー
海未「うまくやっているようですね」ボソッ
希「あんな作り笑顔がそう見えるの?」
海未「……私を鬼と思いたければご自由に」
希「ううん、海未ちゃんのやっていることは正しくないけど、間違いじゃない、うちもそう思う」
海未「……ありがとうございます」
真姫「少し酔ったわ、私は先に帰るわね」
にこ「送っていくわよ、何かと物騒だからね」
真姫「……お願いするわ」
ことり(……ごめんね、にこちゃん、真姫ちゃん)
ツバサ「ふぅー酔ったわー、ちょっともう帰ろうかしら」
英玲奈「では私も」
ツバサ「何かしらねー、飲まされたわー……」
111: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/25(火) 17:52:10.07 ID:4E5VJm+H
花陽(動いた……)
海未(まだです、まだ気付かれる)
希(雨……、絶好の天気やね……)
真姫「少し気分がよくなったわ、どう?飲み直さない?」
にこ「いいわよ、珍しいじゃない」
真姫「今日はそういう気分なのよ」
にこ「じゃあこのまま朝まで飲みましょうか」
真姫「……ふふ、そう、にこちゃんもなのね」
にこ「な、なによ」
真姫「にこちゃんも私を朝まで見張るよう言われたんでしょ?」
にこ「……ま、まさか真姫、あなたも……」
真姫「お互い信頼されてないと辛いわね」
にこ「……っ」
海未(まだです、まだ気付かれる)
希(雨……、絶好の天気やね……)
真姫「少し気分がよくなったわ、どう?飲み直さない?」
にこ「いいわよ、珍しいじゃない」
真姫「今日はそういう気分なのよ」
にこ「じゃあこのまま朝まで飲みましょうか」
真姫「……ふふ、そう、にこちゃんもなのね」
にこ「な、なによ」
真姫「にこちゃんも私を朝まで見張るよう言われたんでしょ?」
にこ「……ま、まさか真姫、あなたも……」
真姫「お互い信頼されてないと辛いわね」
にこ「……っ」
113: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/25(火) 17:54:11.07 ID:4E5VJm+H
海未(そろそろ行きますか)
絵里(……)コクン
穂乃果「よ、よーし、まだまだ盛り上がるよー!!」
ことり(穂乃果ちゃん、我慢してね……)
希「花陽ちゃん、うちも戻るわ、送ってて?」
花陽「は、はい!」
凛「すぅー……すぅー……」
絵里(……)コクン
穂乃果「よ、よーし、まだまだ盛り上がるよー!!」
ことり(穂乃果ちゃん、我慢してね……)
希「花陽ちゃん、うちも戻るわ、送ってて?」
花陽「は、はい!」
凛「すぅー……すぅー……」
114: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/25(火) 17:57:09.97 ID:4E5VJm+H
八木邸
ツバサ「あー飲んだ飲んだー……」
英玲奈「私も今日は酔いました……」
ツバサ「雨、強いわね……」
ツバサ「……なによ、もう寝ちゃったの?まったく……」
ツバサ「……」
海未「そろそろ眠った頃合いですね」
希「……一気に行くしかないね」
花陽「私は平山さんをやります」
絵里「……」
希「えりち、大丈夫や、えりちは強い」
絵里「……わかってるわ、芹沢は私がやる」
ツバサ「あー飲んだ飲んだー……」
英玲奈「私も今日は酔いました……」
ツバサ「雨、強いわね……」
ツバサ「……なによ、もう寝ちゃったの?まったく……」
ツバサ「……」
海未「そろそろ眠った頃合いですね」
希「……一気に行くしかないね」
花陽「私は平山さんをやります」
絵里「……」
希「えりち、大丈夫や、えりちは強い」
絵里「……わかってるわ、芹沢は私がやる」
115: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/25(火) 18:00:01.88 ID:4E5VJm+H
真姫「……」
にこ「……」
真姫「……」
にこ「……っ」
真姫「動かないで」
にこ「……いいの、これで」
真姫「お互い動けないわよ、動いたら斬らないといけない」
にこ「居合で勝てる気はしないけど、相打ちくらいなら私でも出来るわよ」
真姫「だからお互いを見張らせたんでしょう、動いた時点で二人とも終わりよ」
にこ「……やめとくわ、こんなところで命を懸けるべきじゃない」
真姫「ええ、朝まで飲むしかないのよ、私たちは」
にこ「……これでいいのかしら」
真姫「いいか悪いかなんて、私たちが決めることじゃないわよ」
にこ「……」
真姫「……」
にこ「……っ」
真姫「動かないで」
にこ「……いいの、これで」
真姫「お互い動けないわよ、動いたら斬らないといけない」
にこ「居合で勝てる気はしないけど、相打ちくらいなら私でも出来るわよ」
真姫「だからお互いを見張らせたんでしょう、動いた時点で二人とも終わりよ」
にこ「……やめとくわ、こんなところで命を懸けるべきじゃない」
真姫「ええ、朝まで飲むしかないのよ、私たちは」
にこ「……これでいいのかしら」
真姫「いいか悪いかなんて、私たちが決めることじゃないわよ」
116: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/25(火) 18:05:09.16 ID:4E5VJm+H
希(……いつでもいけるで)
海未(……行きます)
バタバタ
ガラッ
希「……!」
花陽「……!!」
ズシュ ズシュ
絵里(芹沢!!)
ズシュ
ツバサ「っ!あああああああ!!」
海未(浅かった!?)
ツバサ「ちっ!!」シュッ
絵里(まずいっ)
海未(絵里!危ない!!)キンッ
ツバサ「はぁはぁ……沖田に土方……、山南、原田もいるのね……」
海未(……行きます)
バタバタ
ガラッ
希「……!」
花陽「……!!」
ズシュ ズシュ
絵里(芹沢!!)
ズシュ
ツバサ「っ!あああああああ!!」
海未(浅かった!?)
ツバサ「ちっ!!」シュッ
絵里(まずいっ)
海未(絵里!危ない!!)キンッ
ツバサ「はぁはぁ……沖田に土方……、山南、原田もいるのね……」
117: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/25(火) 18:10:35.71 ID:4E5VJm+H
海未(芹沢覚悟!!)
ツバサ「百姓の剣術でこの私が!!」ブンッ
ツバサ「……ふふっ……くっ……」
絵里「たあああああ!!」
ツバサ「このっ、……え?」バタン
希(あれは机……、海未ちゃん今しかない!)
ツバサ「まずいっ……!!」
海未「たああああ!!」ズシュ
絵里「うりゃあああ!!」ザシュ
花陽「はああああ!!」ズシュ
希「終わりや……」ザシュ
絵里「はあ……はあ……」
海未(……急がなければ、絵里、逃げますよ!!)
花陽「長州の浪士がー!長州がー!!長州にやられたー!」
バタバタ
ツバサ「百姓の剣術でこの私が!!」ブンッ
ツバサ「……ふふっ……くっ……」
絵里「たあああああ!!」
ツバサ「このっ、……え?」バタン
希(あれは机……、海未ちゃん今しかない!)
ツバサ「まずいっ……!!」
海未「たああああ!!」ズシュ
絵里「うりゃあああ!!」ザシュ
花陽「はああああ!!」ズシュ
希「終わりや……」ザシュ
絵里「はあ……はあ……」
海未(……急がなければ、絵里、逃げますよ!!)
花陽「長州の浪士がー!長州がー!!長州にやられたー!」
バタバタ
119: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/25(火) 18:12:13.45 ID:4E5VJm+H
穂乃果「……夜通し飲んで楽しいなー!」
ことり「……」
穂乃果「ほら、ことりちゃんも飲まないとー!」
ことり「う、うん……」
穂乃果「宴だよー!もっともっと騒げー!」
穂乃果「もっとー……騒げー!!!」
ことり「……」
穂乃果「ほら、ことりちゃんも飲まないとー!」
ことり「う、うん……」
穂乃果「宴だよー!もっともっと騒げー!」
穂乃果「もっとー……騒げー!!!」
121: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/25(火) 18:18:18.77 ID:4E5VJm+H
葬儀にて
穂乃果「私たち新選組は芹沢先生の意志を継ぎ、この悲しみを力にして」
希(穂乃果ちゃん、しっかりとやっとるね)
凛「長州めー、芹沢さんをやるなんてひどいやつらにゃ!」
花陽「そ、そうだね」
にこ「土方さん、ちょっといい?」
海未「はい、なんでしょう、永倉君」
にこ「今回は長州がやったってことでいいのよね」
海未「……」
にこ「いいのよね」
海未「そうです、芹沢先生をやったのは長州です」
にこ「……そう、ならいいわ」
海未「……まったく、ひどいことをしますね、本当に」
海未(鬼と思いたければ思いなさい、私は鬼になります、新選組のために鬼に)
雪穂『こうして、芹沢一派は壊滅、新選組は近藤を中心とした組織になった』
穂乃果「私たち新選組は芹沢先生の意志を継ぎ、この悲しみを力にして」
希(穂乃果ちゃん、しっかりとやっとるね)
凛「長州めー、芹沢さんをやるなんてひどいやつらにゃ!」
花陽「そ、そうだね」
にこ「土方さん、ちょっといい?」
海未「はい、なんでしょう、永倉君」
にこ「今回は長州がやったってことでいいのよね」
海未「……」
にこ「いいのよね」
海未「そうです、芹沢先生をやったのは長州です」
にこ「……そう、ならいいわ」
海未「……まったく、ひどいことをしますね、本当に」
海未(鬼と思いたければ思いなさい、私は鬼になります、新選組のために鬼に)
雪穂『こうして、芹沢一派は壊滅、新選組は近藤を中心とした組織になった』
126: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/25(火) 18:49:24.89 ID:4E5VJm+H
それからしばらくして
希「海未ちゃん、ちょっとええかな」
海未「なんでしょう」
希「入隊希望の人たちが結構いるんやけど」
海未「なるほど、そうですね、では穂乃果にも話をしてから……」
希「穂乃果ちゃんなら今勉強中やで?」
海未「勉強?」
海未「近藤さん、入りますよ」
穂乃果「あー、う、じゃなくて土方君」
海未「なるほど、尾形君に教わっていたんですね」
フミコ「ええ、局長は勉強熱心なので」
海未「単に知らないことが多いだけです」
穂乃果「あ!ひどーい!!」
フミコ「まあまあ一応文学師範ですから、これくらいは」
希「海未ちゃん、ちょっとええかな」
海未「なんでしょう」
希「入隊希望の人たちが結構いるんやけど」
海未「なるほど、そうですね、では穂乃果にも話をしてから……」
希「穂乃果ちゃんなら今勉強中やで?」
海未「勉強?」
海未「近藤さん、入りますよ」
穂乃果「あー、う、じゃなくて土方君」
海未「なるほど、尾形君に教わっていたんですね」
フミコ「ええ、局長は勉強熱心なので」
海未「単に知らないことが多いだけです」
穂乃果「あ!ひどーい!!」
フミコ「まあまあ一応文学師範ですから、これくらいは」
128: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/25(火) 18:56:32.46 ID:4E5VJm+H
穂乃果「入隊希望?最近増えてきたねー」
海未「ええ、一応穂乃果にも見てもらおうかと」
穂乃果「うん、こっち?」
海未「はい」
穂乃果「お待たせしましたー」
ミカ「初めまして、私山崎烝と申します」
海未「剣術の流派は?」
ミカ「私、剣術はあまり得意ではなくて……」
穂乃果「え?そうなの?」
ミカ「はい、ただ、この辺りの人間なので道には詳しいですよ、裏道とか」
海未「なるほど……」
ミカ「あと、多少なら医学のほうも」
穂乃果「お医者さんなの!?」
ミカ「まあ言うほどではありませんが、心得はありますよ」
穂乃果「採用!」
海未「どんな決め方ですか……」
海未「ええ、一応穂乃果にも見てもらおうかと」
穂乃果「うん、こっち?」
海未「はい」
穂乃果「お待たせしましたー」
ミカ「初めまして、私山崎烝と申します」
海未「剣術の流派は?」
ミカ「私、剣術はあまり得意ではなくて……」
穂乃果「え?そうなの?」
ミカ「はい、ただ、この辺りの人間なので道には詳しいですよ、裏道とか」
海未「なるほど……」
ミカ「あと、多少なら医学のほうも」
穂乃果「お医者さんなの!?」
ミカ「まあ言うほどではありませんが、心得はありますよ」
穂乃果「採用!」
海未「どんな決め方ですか……」
129: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/25(火) 19:01:22.33 ID:4E5VJm+H
穂乃果「はい、次の方ー」
??「どうも、武田観柳斎よー」
海未「……なんだか、誰かに似ているような」
あんじゅ「気のせいよー」
穂乃果「えーっと、あなたは何が得意?」
あんじゅ「甲州流軍学を修めたわ」
海未「ほほう、軍学を」
穂乃果「採用!」
海未「は、早くありませんか?」
穂乃果「ほら、うちって頭いい人少ないし、軍学は絶対役に立つよ」
あんじゅ「ふふ、しっかり働かせていただくわ」
??「どうも、武田観柳斎よー」
海未「……なんだか、誰かに似ているような」
あんじゅ「気のせいよー」
穂乃果「えーっと、あなたは何が得意?」
あんじゅ「甲州流軍学を修めたわ」
海未「ほほう、軍学を」
穂乃果「採用!」
海未「は、早くありませんか?」
穂乃果「ほら、うちって頭いい人少ないし、軍学は絶対役に立つよ」
あんじゅ「ふふ、しっかり働かせていただくわ」
133: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/25(火) 19:08:23.02 ID:4E5VJm+H
穂乃果「いやー他にも谷さんとか優秀な人がたくさん入ったねー」
海未「癖のあるの間違いではないでしょうか……」
穂乃果「まあ確かに面白い人たち多かったねー」
海未「しかし、これで新撰組も隊として形が出来るほどの人数が集まりました」
穂乃果「そうだね……」
海未「さあこれから忙しくなりますよ」
穂乃果「うん!」
海未「癖のあるの間違いではないでしょうか……」
穂乃果「まあ確かに面白い人たち多かったねー」
海未「しかし、これで新撰組も隊として形が出来るほどの人数が集まりました」
穂乃果「そうだね……」
海未「さあこれから忙しくなりますよ」
穂乃果「うん!」
135: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/25(火) 19:21:05.44 ID:4E5VJm+H
ここまでのまとめ
近藤勇=穂乃果
土方歳三=海未
山南敬助=希
沖田総司=絵里
永倉新八=にこ
斎藤一=真姫
武田観柳斎=あんじゅ
井上源三郎=ことり
藤堂平助=凛
原田佐之助=花陽
島田魁=ヒデコ
尾形俊太郎=フミコ
山崎烝=ミカ
松原、谷もすでに加入してますが、配役なし。出番も名前くらい。
近藤勇=穂乃果
土方歳三=海未
山南敬助=希
沖田総司=絵里
永倉新八=にこ
斎藤一=真姫
武田観柳斎=あんじゅ
井上源三郎=ことり
藤堂平助=凛
原田佐之助=花陽
島田魁=ヒデコ
尾形俊太郎=フミコ
山崎烝=ミカ
松原、谷もすでに加入してますが、配役なし。出番も名前くらい。
138: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/25(火) 19:54:13.87 ID:4E5VJm+H
絵里「土方さーん、土方さーん」
にこ「どうしたの、絵里」
絵里「土方さん見てない?」
にこ「さあ、見てないけど」
穂乃果「お、絵里ちゃん、にこちゃん、どうしたの?」
絵里「あ、近藤さん!土方さんは?」
穂乃果「ん?あー、多分……」
海未「……おぉ、これはいいですね」
絵里「なにあれ?」
穂乃果「海未ちゃんの趣味、歌を詠んでるんだよ」
にこ「え!?」
希「それは初耳やね?」
にこ「希ぃ!?」
海未「誰ですか!!」
にこ「どうしたの、絵里」
絵里「土方さん見てない?」
にこ「さあ、見てないけど」
穂乃果「お、絵里ちゃん、にこちゃん、どうしたの?」
絵里「あ、近藤さん!土方さんは?」
穂乃果「ん?あー、多分……」
海未「……おぉ、これはいいですね」
絵里「なにあれ?」
穂乃果「海未ちゃんの趣味、歌を詠んでるんだよ」
にこ「え!?」
希「それは初耳やね?」
にこ「希ぃ!?」
海未「誰ですか!!」
139: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/25(火) 20:04:24.79 ID:4E5VJm+H
穂乃果「いやー、ごめんごめん、絵里ちゃんが探してたからさ」
海未「まったく、この時間は誰も入れるなと……」
絵里「でも土方さんにこんな趣味があったなんて意外だわー」
海未「まあ然るべき時に発表しようと思ってましたからね」
にこ「ん?どれどれー……」
にこ「熱い心 もてあまして 抱いて走って……こっちは?」
にこ「信じたものを 求め地の果て まで行く日 止められぬ生き方を 貫くでしょう」
絵里「……え、俳句なの?和歌なの?」
にこ「字余りとかそういう話じゃないわね……」
海未「か、型にはまらないんですよ!私の歌は!」
穂乃果「海未ちゃんの歌全部こんなだよね……」
希(んーこれだけたくさんあるならつなげたら面白いかも)
希(悔しいけど好きって純情、お、この言葉ええやん)
海未「まったく、この時間は誰も入れるなと……」
絵里「でも土方さんにこんな趣味があったなんて意外だわー」
海未「まあ然るべき時に発表しようと思ってましたからね」
にこ「ん?どれどれー……」
にこ「熱い心 もてあまして 抱いて走って……こっちは?」
にこ「信じたものを 求め地の果て まで行く日 止められぬ生き方を 貫くでしょう」
絵里「……え、俳句なの?和歌なの?」
にこ「字余りとかそういう話じゃないわね……」
海未「か、型にはまらないんですよ!私の歌は!」
穂乃果「海未ちゃんの歌全部こんなだよね……」
希(んーこれだけたくさんあるならつなげたら面白いかも)
希(悔しいけど好きって純情、お、この言葉ええやん)
142: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/25(火) 20:51:05.48 ID:4E5VJm+H
凛「……」ジー
真姫「ふふーん♪」
花陽「……」ジー
真姫「何見てるの?」
凛「真姫ちゃんはいつもお洒落だなーって」
真姫「まあそうね、一応髪なんかも気を付けてるわ」
花陽「へー……」
真姫「二人も少しは気を付けたら?」
花陽「んー、どうせお仕事や訓練で汚れちゃうし……」
真姫「だからこそよ、いつも汚い服ばっかり着るもんじゃないわ」
凛「なるほどー」
真姫「ことりなんか結構綺麗な布地の着物を持ってたわよ」
花陽「ことりちゃんが?」
真姫「ふふーん♪」
花陽「……」ジー
真姫「何見てるの?」
凛「真姫ちゃんはいつもお洒落だなーって」
真姫「まあそうね、一応髪なんかも気を付けてるわ」
花陽「へー……」
真姫「二人も少しは気を付けたら?」
花陽「んー、どうせお仕事や訓練で汚れちゃうし……」
真姫「だからこそよ、いつも汚い服ばっかり着るもんじゃないわ」
凛「なるほどー」
真姫「ことりなんか結構綺麗な布地の着物を持ってたわよ」
花陽「ことりちゃんが?」
143: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/25(火) 20:55:16.33 ID:4E5VJm+H
ことり「あるにはあるよー、私はあんまり着ないけどね」
凛「わー、綺麗にゃー」
ことり「これとか凛ちゃんに似合うかも」
凛「おー、動きやすいし、いいかもー!」
真姫「これもいいわね」
ことり「よかったらあげるよー」
花陽「なんでこんなにたくさん?」
ことり「昔から興味があってねー」
真姫「これ、もしかして自分で?」
ことり「あ、うん、暇なときにね」
花陽「すごいなー」
ことり「ありがと、でも今はもっと剣の腕を磨かないと」
凛「ことりちゃんは熱心だにゃー」
真姫「なら、剣術師範の私が指導してあげるわよ」
ことり「お手柔らかにね?」
凛「わー、綺麗にゃー」
ことり「これとか凛ちゃんに似合うかも」
凛「おー、動きやすいし、いいかもー!」
真姫「これもいいわね」
ことり「よかったらあげるよー」
花陽「なんでこんなにたくさん?」
ことり「昔から興味があってねー」
真姫「これ、もしかして自分で?」
ことり「あ、うん、暇なときにね」
花陽「すごいなー」
ことり「ありがと、でも今はもっと剣の腕を磨かないと」
凛「ことりちゃんは熱心だにゃー」
真姫「なら、剣術師範の私が指導してあげるわよ」
ことり「お手柔らかにね?」
144: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/26(水) 19:09:44.16 ID:+fnnkRhp
穂乃果「また脱走者が出たの?」
海未「はい、すぐに捕まえましたが」
穂乃果「……そっかぁ……」
海未「逃げるなら捕まってほしくなかったと思ってますか?」
穂乃果「そ、そんなこと思ってないよ!」
海未「……脱走者は切腹、解釈は斎藤君に任せます」
穂乃果「うん……」
海未「というわけで、よろしくお願いいたします」
真姫「いいけど、私の刀、隊士を斬るためにあるんじゃないんだけど」
海未「申し訳ありません……」
真姫「他に頼める人もいないんでしょ、まったく……、準備出来たら呼んで」
海未「ええ、すぐに」
海未「はい、すぐに捕まえましたが」
穂乃果「……そっかぁ……」
海未「逃げるなら捕まってほしくなかったと思ってますか?」
穂乃果「そ、そんなこと思ってないよ!」
海未「……脱走者は切腹、解釈は斎藤君に任せます」
穂乃果「うん……」
海未「というわけで、よろしくお願いいたします」
真姫「いいけど、私の刀、隊士を斬るためにあるんじゃないんだけど」
海未「申し訳ありません……」
真姫「他に頼める人もいないんでしょ、まったく……、準備出来たら呼んで」
海未「ええ、すぐに」
146: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/26(水) 19:19:29.45 ID:+fnnkRhp
海未「では、失礼します」
ガラッ
穂乃果「最近こんなのばっかだよ……」
穂乃果「はぁ……」
穂乃果「嫌だなー……」
イヤダー!
穂乃果「……!ビクッ
タスケテー!シニタクナイー!!
穂乃果「……」
イヤダ……イヤダー!!
ザシュ
穂乃果「……」
ガラッ
海未「近藤さん、脱走した隊士の粛清は終わりました」
真姫「切腹と言うよりほとんど斬首じゃない、これじゃ」
穂乃果「……土方君、斎藤君、ご苦労様」
ガラッ
穂乃果「最近こんなのばっかだよ……」
穂乃果「はぁ……」
穂乃果「嫌だなー……」
イヤダー!
穂乃果「……!ビクッ
タスケテー!シニタクナイー!!
穂乃果「……」
イヤダ……イヤダー!!
ザシュ
穂乃果「……」
ガラッ
海未「近藤さん、脱走した隊士の粛清は終わりました」
真姫「切腹と言うよりほとんど斬首じゃない、これじゃ」
穂乃果「……土方君、斎藤君、ご苦労様」
147: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/26(水) 21:11:48.21 ID:+fnnkRhp
雪穂『法度による粛清を繰り返しながら、より強固な組織へとなっていく新選組』
雪穂『そして、新選組にとって最大の転機となる事件が起きる』
穂乃果「もうそろそろ夏だねー」
凛「京の冬も寒くて嫌だけど、夏も暑すぎにゃー……」
海未「こらこら、二人がそんなことでは他の隊士に示しがつきませんよ」
希「まあまあ、あんまり張り切って体調崩してもまずいやん?ごほごほ……」
海未「それは自分自身に言っているのですか?」
希「あはは……、夏風邪かなー」
絵里「あ、希!休んでないとダメじゃない!ほら早く床に戻る!」
希「まさか、えりちに心配されちゃうなんて、不覚やなー」
絵里「ほら、いいから!」
穂乃果「ホント、絵里ちゃんは希ちゃん大好きなんだねー」
海未「ええ、……山崎に島田ですか、どうしました?」
ミカ「長州の浪士が頻繁に出入りする店を見つけました……」
海未「……ご苦労様です、詳しく教えてください」
雪穂『そして、新選組にとって最大の転機となる事件が起きる』
穂乃果「もうそろそろ夏だねー」
凛「京の冬も寒くて嫌だけど、夏も暑すぎにゃー……」
海未「こらこら、二人がそんなことでは他の隊士に示しがつきませんよ」
希「まあまあ、あんまり張り切って体調崩してもまずいやん?ごほごほ……」
海未「それは自分自身に言っているのですか?」
希「あはは……、夏風邪かなー」
絵里「あ、希!休んでないとダメじゃない!ほら早く床に戻る!」
希「まさか、えりちに心配されちゃうなんて、不覚やなー」
絵里「ほら、いいから!」
穂乃果「ホント、絵里ちゃんは希ちゃん大好きなんだねー」
海未「ええ、……山崎に島田ですか、どうしました?」
ミカ「長州の浪士が頻繁に出入りする店を見つけました……」
海未「……ご苦労様です、詳しく教えてください」
149: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/27(木) 20:51:29.30 ID:IgK6R7LV
穂乃果「枡屋さん?」
海未「はい、枡屋喜右衛門という者が長州、肥後の浪士を匿っていると」
希「もしかしたら、桂小五郎もいるかもやね」
穂乃果「あ!あの有名な!」
絵里「この前も居るって言うから行ったけど、すでに逃げられていたわ」
花陽「今回もいるかどうかわからないかも」
希「まあ桂小五郎がいないにせよ、新選組としては行かないとね」
海未「はい、第一に優先すべきは枡屋の捕縛です」
あんじゅ「そういうことなら私がいくわぁ」
凛「えー!凛が行くー!」
絵里「私も!」
あんじゅ「この任務は捕縛なんでしょ?すぐに斬っちゃう人には向いてないわよ?」
海未「そうですね、ここは武田君にお願いしましょう」
絵里「そんなすぐに斬ったりしないわよ、真姫じゃあるまいし」
凛「そうにゃそうにゃ」
真姫「どういう意味よ!」
海未「はい、枡屋喜右衛門という者が長州、肥後の浪士を匿っていると」
希「もしかしたら、桂小五郎もいるかもやね」
穂乃果「あ!あの有名な!」
絵里「この前も居るって言うから行ったけど、すでに逃げられていたわ」
花陽「今回もいるかどうかわからないかも」
希「まあ桂小五郎がいないにせよ、新選組としては行かないとね」
海未「はい、第一に優先すべきは枡屋の捕縛です」
あんじゅ「そういうことなら私がいくわぁ」
凛「えー!凛が行くー!」
絵里「私も!」
あんじゅ「この任務は捕縛なんでしょ?すぐに斬っちゃう人には向いてないわよ?」
海未「そうですね、ここは武田君にお願いしましょう」
絵里「そんなすぐに斬ったりしないわよ、真姫じゃあるまいし」
凛「そうにゃそうにゃ」
真姫「どういう意味よ!」
150: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/27(木) 20:56:21.78 ID:IgK6R7LV
数日後
ミカ「この店ですね」
あんじゅ「なるほど、さあ何が出てくるやら……」
ガラッ バタン
あんじゅ「御用改めよぉ、動かないで?」
あんじゅ「あら?やけに静かね」
あんじゅ「はい、皆入って入ってー」
あんじゅ「んー?すでに逃げられたかしら……」
あんじゅ「あら?あなたが枡屋さん?とりあえず動かないでね」
ミカ「武田さん」
あんじゅ「誰かいた?」
ミカ「人は誰も……、ただこれが……」
あんじゅ「火薬に武器、……それに何かしら、手紙?」
あんじゅ「いいわ、枡屋を屯所まで連れて行くわよー」
ミカ「この店ですね」
あんじゅ「なるほど、さあ何が出てくるやら……」
ガラッ バタン
あんじゅ「御用改めよぉ、動かないで?」
あんじゅ「あら?やけに静かね」
あんじゅ「はい、皆入って入ってー」
あんじゅ「んー?すでに逃げられたかしら……」
あんじゅ「あら?あなたが枡屋さん?とりあえず動かないでね」
ミカ「武田さん」
あんじゅ「誰かいた?」
ミカ「人は誰も……、ただこれが……」
あんじゅ「火薬に武器、……それに何かしら、手紙?」
あんじゅ「いいわ、枡屋を屯所まで連れて行くわよー」
151: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/27(木) 21:06:29.61 ID:IgK6R7LV
あんじゅ「枡屋を捕まえてきたわ、それから火薬やら武器もね」
穂乃果「ご苦労様、少し休んでね」
あんじゅ「ええ、お言葉に甘えて」
海未「枡屋は?」
ヒデコ「例の場所に」
海未「わかりました」
穂乃果「この手紙どういう意味なんだろう、聞いてみないとね」
海未「はい、嫌な予感しかしませんが……」
穂乃果「先に行ってるよー」
海未「ええ……、ことり、一応先ほど言ったものを用意してください」
ことり「……本当にやるの?」
海未「時間はないと思いますので……」
ことり「……うん、わかった」
穂乃果「ご苦労様、少し休んでね」
あんじゅ「ええ、お言葉に甘えて」
海未「枡屋は?」
ヒデコ「例の場所に」
海未「わかりました」
穂乃果「この手紙どういう意味なんだろう、聞いてみないとね」
海未「はい、嫌な予感しかしませんが……」
穂乃果「先に行ってるよー」
海未「ええ……、ことり、一応先ほど言ったものを用意してください」
ことり「……本当にやるの?」
海未「時間はないと思いますので……」
ことり「……うん、わかった」
152: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/27(木) 21:15:32.29 ID:IgK6R7LV
穂乃果「あの、枡屋さん、長州の人たちは何をする気なのかなー」
穂乃果「話してくれないと怒っちゃうよ?」
穂乃果「むー……吊るされてるの痛いでしょ?早く話してよー!」
海未「はぁ、やはりダメですね」
穂乃果「う……、土方君」
海未「近藤さん、私がやります」
穂乃果「それ……五寸釘?」
海未「はい、……枡屋を逆さ吊りに」
穂乃果「うわー……、さすがにつらいよね?話そうよー」
海未「これくらいで割るとは思ってませんよ」
穂乃果「え、えっと……」
海未「さあ、始めますよ」
ブスッ ギャアアアアアアアアア ブスッ ギャアアアアアアア
穂乃果「ひぐっ」
穂乃果「話してくれないと怒っちゃうよ?」
穂乃果「むー……吊るされてるの痛いでしょ?早く話してよー!」
海未「はぁ、やはりダメですね」
穂乃果「う……、土方君」
海未「近藤さん、私がやります」
穂乃果「それ……五寸釘?」
海未「はい、……枡屋を逆さ吊りに」
穂乃果「うわー……、さすがにつらいよね?話そうよー」
海未「これくらいで割るとは思ってませんよ」
穂乃果「え、えっと……」
海未「さあ、始めますよ」
ブスッ ギャアアアアアアアアア ブスッ ギャアアアアアアア
穂乃果「ひぐっ」
153: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/27(木) 21:22:06.02 ID:IgK6R7LV
にこ「……どうだった?土蔵の様子は」
真姫「あれは地獄ね、逆さ吊りで両足に五寸釘、釘の上には蝋燭」
花陽「ひ、ひどい……」
真姫「失神しない程度の最悪の拷問ね」
にこ「……人間のすることじゃないわね、鬼よ」
絵里「ちょっと、どういう意味よ、それ」
にこ「だってそうでしょ、そんなこと出来ないわよ、普通」
希「局長さんは?ごほごほ……」
真姫「震えながらちゃんと見てるわ、泣きそうな顔でね」
ことり「穂乃果ちゃん……」
凛「悲鳴が止まったにゃ……」
ガラッ
海未「ようやく吐きましたよ」
穂乃果「ひぐっ……うぐっ……」
真姫「あれは地獄ね、逆さ吊りで両足に五寸釘、釘の上には蝋燭」
花陽「ひ、ひどい……」
真姫「失神しない程度の最悪の拷問ね」
にこ「……人間のすることじゃないわね、鬼よ」
絵里「ちょっと、どういう意味よ、それ」
にこ「だってそうでしょ、そんなこと出来ないわよ、普通」
希「局長さんは?ごほごほ……」
真姫「震えながらちゃんと見てるわ、泣きそうな顔でね」
ことり「穂乃果ちゃん……」
凛「悲鳴が止まったにゃ……」
ガラッ
海未「ようやく吐きましたよ」
穂乃果「ひぐっ……うぐっ……」
155: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/27(木) 21:33:43.00 ID:IgK6R7LV
花陽「京の町に火をつける!?」
海未「はい、その混乱の中、天子様を長州へ連れて行く、と」
にこ「何よ、それ、許されるわけないでしょ!そんなこと!」
海未「当たり前です、しかしこれだけの計画、おそらく……」
希「枡屋、もとい古高を奪い返しに来るやろね、ごほごほ……」
ことり「今夜にでも、どこかでその計画を練るはず……」
真姫「そこを私たちが逆に襲うってことね」
海未「すでに容保公に話をしております、増援が来るまで祇園で待機せよと」
希「こんな時に病気やなんて、ほんま使えんね……」
絵里「そんなことないわよ!」
海未「もちろんです、希は万が一、敵が古高を奪還しに来た場合に残った隊士の指揮を」
希「うん、ここは任せて」
穂乃果「それじゃあ、新選組いくよ!!」
海未「はい、その混乱の中、天子様を長州へ連れて行く、と」
にこ「何よ、それ、許されるわけないでしょ!そんなこと!」
海未「当たり前です、しかしこれだけの計画、おそらく……」
希「枡屋、もとい古高を奪い返しに来るやろね、ごほごほ……」
ことり「今夜にでも、どこかでその計画を練るはず……」
真姫「そこを私たちが逆に襲うってことね」
海未「すでに容保公に話をしております、増援が来るまで祇園で待機せよと」
希「こんな時に病気やなんて、ほんま使えんね……」
絵里「そんなことないわよ!」
海未「もちろんです、希は万が一、敵が古高を奪還しに来た場合に残った隊士の指揮を」
希「うん、ここは任せて」
穂乃果「それじゃあ、新選組いくよ!!」
156: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/27(木) 21:39:32.17 ID:IgK6R7LV
祇園
海未「遅い!!」
ことり「確かにもう日も沈んで随分経つね」
真姫「そろそろ本当に屯所が襲われるかもよ?」
花陽「もう行くしかないです!」
穂乃果「……」
海未「近藤さん、……穂乃果!」
穂乃果「私たちはこの町の人から嫌われているかもしれない」
ことり「穂乃果ちゃん……?」
穂乃果「でも、私はこの町の人が好き、火なんてつけられたらたくさん人が悲しむよね」
穂乃果「……行こう、新選組だけで、計画を阻止するよ!!」
にこ「さすが、それでこそ我らが局長様ね」
海未「では、二手に分かれましょう、怪しいのは池田屋、四国屋、この二つです」
海未「遅い!!」
ことり「確かにもう日も沈んで随分経つね」
真姫「そろそろ本当に屯所が襲われるかもよ?」
花陽「もう行くしかないです!」
穂乃果「……」
海未「近藤さん、……穂乃果!」
穂乃果「私たちはこの町の人から嫌われているかもしれない」
ことり「穂乃果ちゃん……?」
穂乃果「でも、私はこの町の人が好き、火なんてつけられたらたくさん人が悲しむよね」
穂乃果「……行こう、新選組だけで、計画を阻止するよ!!」
にこ「さすが、それでこそ我らが局長様ね」
海未「では、二手に分かれましょう、怪しいのは池田屋、四国屋、この二つです」
159: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/27(木) 21:45:40.88 ID:IgK6R7LV
穂乃果「……私は池田屋に行くよ、海未ちゃんたちは先に四国屋に」
海未「では、見つけた方は別隊にすぐに報せるように」
穂乃果「うんっ!」
海未「では誰が行くかですが……」
絵里「はい!私近藤さんと行く!」
凛「じゃあ凛もー!!」
花陽「私はどうしようかな」
ことり「くじで決めようか?」
真姫「くじ運悪いのよねー」
ヒデコ「くじを作るなら任せてください!」
海未「なんて緊張感のない……」
穂乃果「あはは……まあまあ」
穂乃果班 穂乃果、絵里、にこ、凛、他
海未班 海未、真姫、ことり、花陽、他
海未「では、行きましょう」
穂乃果「穂乃果班、出発ー!」
海未「では、見つけた方は別隊にすぐに報せるように」
穂乃果「うんっ!」
海未「では誰が行くかですが……」
絵里「はい!私近藤さんと行く!」
凛「じゃあ凛もー!!」
花陽「私はどうしようかな」
ことり「くじで決めようか?」
真姫「くじ運悪いのよねー」
ヒデコ「くじを作るなら任せてください!」
海未「なんて緊張感のない……」
穂乃果「あはは……まあまあ」
穂乃果班 穂乃果、絵里、にこ、凛、他
海未班 海未、真姫、ことり、花陽、他
海未「では、行きましょう」
穂乃果「穂乃果班、出発ー!」
160: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/27(木) 21:50:40.91 ID:IgK6R7LV
海未視点
海未「……おそらくこちらが正解かと」
真姫「なんでそう言えるのよ」
海未「なんとなくです、四国屋はかなり長州と土佐の出入りが激しいとか」
ことり「だから、こっちを海未ちゃんは選んだんだよねー」
海未「ち、違いますよ」
花陽「あ、海未ちゃん照れてる」
海未「て、照れてません」
真姫「まったく、素直じゃないわね」
海未「さあ、そろそろ着きますよ、引き締めてくださいっ」
バタバタ
海未「何事ですか?」
花陽「だ、大丈夫?息を整えて……、え?……当たりは池田屋!?」
海未「くっ、全員、池田屋へ!!」
海未「……おそらくこちらが正解かと」
真姫「なんでそう言えるのよ」
海未「なんとなくです、四国屋はかなり長州と土佐の出入りが激しいとか」
ことり「だから、こっちを海未ちゃんは選んだんだよねー」
海未「ち、違いますよ」
花陽「あ、海未ちゃん照れてる」
海未「て、照れてません」
真姫「まったく、素直じゃないわね」
海未「さあ、そろそろ着きますよ、引き締めてくださいっ」
バタバタ
海未「何事ですか?」
花陽「だ、大丈夫?息を整えて……、え?……当たりは池田屋!?」
海未「くっ、全員、池田屋へ!!」
161: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/27(木) 21:51:55.63 ID:IgK6R7LV
穂乃果視点
穂乃果「多分、こっちな気がするんだよねー」
にこ「どうしてよ」
穂乃果「勘?」
絵里「近藤さんらしいわ」
凛「お、着いたにゃ」
穂乃果「……よし、行くよ!」
穂乃果「多分、こっちな気がするんだよねー」
にこ「どうしてよ」
穂乃果「勘?」
絵里「近藤さんらしいわ」
凛「お、着いたにゃ」
穂乃果「……よし、行くよ!」
162: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/27(木) 21:56:12.63 ID:IgK6R7LV
ガラッ
穂乃果「御用改めだよ!!」
にこ「新選組よ、大人しくしなさいっ!!」
クソッ ニゲロー
凛「当たりだね!」バタバタ
絵里「凛!危ないわよ!まったく、私は二階に!!」バタバタ
にこ「私は1階にいるわ、これはなかなか大変そうね」
穂乃果「うん、誰か、海未ちゃんに報せて、残りは外を囲んで!!」
穂乃果「中は私たち4人でやる!!」
穂乃果「御用改めだよ!!」
にこ「新選組よ、大人しくしなさいっ!!」
クソッ ニゲロー
凛「当たりだね!」バタバタ
絵里「凛!危ないわよ!まったく、私は二階に!!」バタバタ
にこ「私は1階にいるわ、これはなかなか大変そうね」
穂乃果「うん、誰か、海未ちゃんに報せて、残りは外を囲んで!!」
穂乃果「中は私たち4人でやる!!」
163: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/27(木) 22:02:53.23 ID:IgK6R7LV
絵里「はああああっ!!」ザシュ
絵里「抵抗するなら迷わず斬るわ、大人しくしなさい」
穂乃果「絵里ちゃん!大丈夫!?このっ!邪魔だよ!!」
絵里「ええ、これくらいなんともないわ」
穂乃果「なるべく捕縛して、無理なら仕方ないけど」
絵里「ええ、わかってるわっ!!」ザシュ ザシュ
穂乃果「下にどんどん逃げてる……上は任せるよ!」バタバタ
絵里「わかったわ!」
絵里「さてと、……二階にいたら無事ですまないと思いなさいっ!」
絵里「抵抗するなら迷わず斬るわ、大人しくしなさい」
穂乃果「絵里ちゃん!大丈夫!?このっ!邪魔だよ!!」
絵里「ええ、これくらいなんともないわ」
穂乃果「なるべく捕縛して、無理なら仕方ないけど」
絵里「ええ、わかってるわっ!!」ザシュ ザシュ
穂乃果「下にどんどん逃げてる……上は任せるよ!」バタバタ
絵里「わかったわ!」
絵里「さてと、……二階にいたら無事ですまないと思いなさいっ!」
164: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/27(木) 22:07:05.93 ID:IgK6R7LV
凛「うりゃあああ!!」キン キン
にこ「そっちは大丈夫?」
凛「問題ないよっ!!」
にこ「まったく、数が多いわね……」
穂乃果「にこちゃん、凛ちゃん、私は奥に行くから、ここは任せたよ!!」バタバタ
にこ「ちょっ、まったく局長様が敵の多い方に行ってどうするのよ!」
凛「にこちゃん!凛は中庭にいくよ!!」バタバタ
にこ「あー、もう!まったく……ここは任されたってわけね」
ブスッ
にこ「そこ、私から逃げられると思うんじゃないわよ」
にこ「ここは私が通さない」
にこ「そっちは大丈夫?」
凛「問題ないよっ!!」
にこ「まったく、数が多いわね……」
穂乃果「にこちゃん、凛ちゃん、私は奥に行くから、ここは任せたよ!!」バタバタ
にこ「ちょっ、まったく局長様が敵の多い方に行ってどうするのよ!」
凛「にこちゃん!凛は中庭にいくよ!!」バタバタ
にこ「あー、もう!まったく……ここは任されたってわけね」
ブスッ
にこ「そこ、私から逃げられると思うんじゃないわよ」
にこ「ここは私が通さない」
165: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/27(木) 22:12:21.93 ID:IgK6R7LV
穂乃果「おっと、囲まれちゃった……」
穂乃果「この部屋広いからいいかと思ったんだけどなー」
コンドウダ!キレ!
穂乃果「まあ狭いところよりいいかな」
セイヤアアアア
穂乃果「ん?」
バシュ
穂乃果「……」
ギャアアアアア
穂乃果「素直に捕まるなら斬らない、でも今みたいに襲ってくるなら……」
穂乃果「問答無用で斬る!!!」
穂乃果「この部屋広いからいいかと思ったんだけどなー」
コンドウダ!キレ!
穂乃果「まあ狭いところよりいいかな」
セイヤアアアア
穂乃果「ん?」
バシュ
穂乃果「……」
ギャアアアアア
穂乃果「素直に捕まるなら斬らない、でも今みたいに襲ってくるなら……」
穂乃果「問答無用で斬る!!!」
168: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/27(木) 22:15:00.33 ID:IgK6R7LV
凛「っ!このっ!」 キン
凛「とりゃあああ!」
ザシュ
凛「はぁはぁ……結構きついにゃ……」
凛「中は大丈夫かな……」
凛「よーし!鉢金付け直して気合を……」
スキアリー!
凛「え?」
バシュ
凛「っ!!このっ!!」ブンッ
ギャアアアッ
凛「痛っ……、や、やっちゃったにゃ……」フラッ
凛「とりゃあああ!」
ザシュ
凛「はぁはぁ……結構きついにゃ……」
凛「中は大丈夫かな……」
凛「よーし!鉢金付け直して気合を……」
スキアリー!
凛「え?」
バシュ
凛「っ!!このっ!!」ブンッ
ギャアアアッ
凛「痛っ……、や、やっちゃったにゃ……」フラッ
169: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/27(木) 22:17:07.92 ID:IgK6R7LV
にこ「ん?凛!?」
にこ「あんた邪魔よ!!」ザシュ
ギャアアアア
にこ「ちょっと、斬られたの!?」
凛「だ、大丈夫、これくらい……」
にこ「額じゃないの……、あんたは外に出る」
凛「だ、大丈夫だよ、まだ」
にこ「はっきり言うけど邪魔!いいから外に行く!」
凛「……はい」トボトボ
にこ「……ちょっと、鬼の副長さんはまだなの?」
にこ「あんた邪魔よ!!」ザシュ
ギャアアアア
にこ「ちょっと、斬られたの!?」
凛「だ、大丈夫、これくらい……」
にこ「額じゃないの……、あんたは外に出る」
凛「だ、大丈夫だよ、まだ」
にこ「はっきり言うけど邪魔!いいから外に行く!」
凛「……はい」トボトボ
にこ「……ちょっと、鬼の副長さんはまだなの?」
172: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/27(木) 22:22:02.44 ID:IgK6R7LV
穂乃果「よし、片付いた、……絵里ちゃんは?」
にこ「穂乃果!絵里は!?」
穂乃果「まだ二階!」
にこ「行くわよ!そろそろ海未たちも来るわ!」
穂乃果「うんっ!!」
絵里「さあ、片付いてきたわよ」
絵里「大物は誰かしら、それとももう斬っちゃった?」
絵里「まあいいわ、覚悟っ!!」
ゴホッ
絵里「……え?ごほっ……」
絵里「なにこれ、血?……私の?」
絵里「ごほっごほっ!!げほっ!」
バタバタ
穂乃果「絵里ちゃんっ!!」
にこ「穂乃果!絵里は!?」
穂乃果「まだ二階!」
にこ「行くわよ!そろそろ海未たちも来るわ!」
穂乃果「うんっ!!」
絵里「さあ、片付いてきたわよ」
絵里「大物は誰かしら、それとももう斬っちゃった?」
絵里「まあいいわ、覚悟っ!!」
ゴホッ
絵里「……え?ごほっ……」
絵里「なにこれ、血?……私の?」
絵里「ごほっごほっ!!げほっ!」
バタバタ
穂乃果「絵里ちゃんっ!!」
173: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/27(木) 22:26:33.14 ID:IgK6R7LV
絵里「近藤さん……」フラッ
穂乃果「絵里ちゃんっ!!」
にこ「危ないっ!!くっ」
穂乃果「にこちゃん!」
にこ「大丈夫よ、左手にかすっただけ」
絵里「わ、私どうしたのかしら、血がこんなっ……げほっ」
穂乃果「絵里ちゃん!しっかり!」
にこ「穂乃果!心配だけど立って!囲まれる!!」
穂乃果「ここで斬られたりしない……皆で帰るんだ、屯所に……」
にこ「ええ、その意気よ」
穂乃果「……」
ワーワー バタバタ
海未「新選組!全員!突撃!!」
ことり「はああああ!!穂乃果ちゃん、どこ!?……邪魔しないで!!」ザシュ
真姫「走ると危ないわよ?……あなたも私の前に立つのは危ないわよ」バシュ
花陽「抵抗する敵は槍で全員倒します!!」
穂乃果「絵里ちゃんっ!!」
にこ「危ないっ!!くっ」
穂乃果「にこちゃん!」
にこ「大丈夫よ、左手にかすっただけ」
絵里「わ、私どうしたのかしら、血がこんなっ……げほっ」
穂乃果「絵里ちゃん!しっかり!」
にこ「穂乃果!心配だけど立って!囲まれる!!」
穂乃果「ここで斬られたりしない……皆で帰るんだ、屯所に……」
にこ「ええ、その意気よ」
穂乃果「……」
ワーワー バタバタ
海未「新選組!全員!突撃!!」
ことり「はああああ!!穂乃果ちゃん、どこ!?……邪魔しないで!!」ザシュ
真姫「走ると危ないわよ?……あなたも私の前に立つのは危ないわよ」バシュ
花陽「抵抗する敵は槍で全員倒します!!」
174: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/27(木) 22:30:37.83 ID:IgK6R7LV
にこ「……勝ったわね」
穂乃果「……うん」
絵里「はあはあ……」
穂乃果「絵里ちゃん、大丈夫!?」
絵里「え、ええ……、落ち着いたわ……」
海未「無事ですか!?」
穂乃果「海未ちゃん!絵里ちゃんが……」
海未「斬られたのですか!?……これは……」
にこ「斬られてないけど血を吐いたわ、すぐに医者に」
海未「ええ、すぐに」
絵里「大丈夫よ、私は……こんなもの……」
にこ「それから凛が重傷、すぐに運んで」
海未「わかりました、にこ、あなたは……」
にこ「こんなの舐めてれば治るわ」
海未「……近藤さん、無事終わりましたよ」
穂乃果「……うん、終わったね」
穂乃果「……うん」
絵里「はあはあ……」
穂乃果「絵里ちゃん、大丈夫!?」
絵里「え、ええ……、落ち着いたわ……」
海未「無事ですか!?」
穂乃果「海未ちゃん!絵里ちゃんが……」
海未「斬られたのですか!?……これは……」
にこ「斬られてないけど血を吐いたわ、すぐに医者に」
海未「ええ、すぐに」
絵里「大丈夫よ、私は……こんなもの……」
にこ「それから凛が重傷、すぐに運んで」
海未「わかりました、にこ、あなたは……」
にこ「こんなの舐めてれば治るわ」
海未「……近藤さん、無事終わりましたよ」
穂乃果「……うん、終わったね」
175: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/27(木) 22:35:42.03 ID:IgK6R7LV
雪穂『その後、遅れて到着した会津藩などの増援と共に新選組は残りの浪士を捜索』
雪穂『明け方にすべての任務が終了する』
海未「では、屯所に戻りましょう」
穂乃果「皆、お疲れ様」
海未「さあ、近藤さん、胸を張って戻りましょう」
穂乃果「……うん」
海未「これで新選組の時代が来ます、必ず」
穂乃果「……よし、行こう!!皆帰るよ!」
オー!!
雪穂『池田屋事件と呼ばれたこの騒動は倒幕派の志士にとって大きな打撃であった』
雪穂『そして、新選組は歴史の表舞台に立つことになる』
雪穂『明け方にすべての任務が終了する』
海未「では、屯所に戻りましょう」
穂乃果「皆、お疲れ様」
海未「さあ、近藤さん、胸を張って戻りましょう」
穂乃果「……うん」
海未「これで新選組の時代が来ます、必ず」
穂乃果「……よし、行こう!!皆帰るよ!」
オー!!
雪穂『池田屋事件と呼ばれたこの騒動は倒幕派の志士にとって大きな打撃であった』
雪穂『そして、新選組は歴史の表舞台に立つことになる』
182: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/28(金) 22:00:09.91 ID:525iINRh
それからしばらくして
穂乃果「結局、戦になっちゃったね……」
海未「こればっかりは仕方ありませんよ」
穂乃果「うん……」
真姫「それにしても長州は動かないわね」
凛「もう退屈にゃー」
海未「凛、あなたは一応怪我人なんですから」
凛「もう大丈夫だよー」
穂乃果「希ちゃんと絵里ちゃんも大丈夫かなー」
海未「絵里はそこまで重症ではないと医者も言ってましたし、希も少し体調を崩しているだけですよ」
穂乃果「うん……」
バーン バーン
花陽「大砲の音!?」
にこ「始まったの!?」
穂乃果「新選組!いくよっ!!」
穂乃果「結局、戦になっちゃったね……」
海未「こればっかりは仕方ありませんよ」
穂乃果「うん……」
真姫「それにしても長州は動かないわね」
凛「もう退屈にゃー」
海未「凛、あなたは一応怪我人なんですから」
凛「もう大丈夫だよー」
穂乃果「希ちゃんと絵里ちゃんも大丈夫かなー」
海未「絵里はそこまで重症ではないと医者も言ってましたし、希も少し体調を崩しているだけですよ」
穂乃果「うん……」
バーン バーン
花陽「大砲の音!?」
にこ「始まったの!?」
穂乃果「新選組!いくよっ!!」
183: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/28(金) 22:15:01.96 ID:525iINRh
穂乃果「着いたけど……」
海未「遅かったですね……」
にこ「ちょっと、もう長州なんていないじゃない!」
穂乃果「次はどこに行ったら……」
花陽「ん?……み、皆あれ!!」
穂乃果「え……、も、燃えてる……?」
海未「急ぎましょう!このままでは御所も……」
穂乃果「全員いくよ!!」
海未「遅かったですね……」
にこ「ちょっと、もう長州なんていないじゃない!」
穂乃果「次はどこに行ったら……」
花陽「ん?……み、皆あれ!!」
穂乃果「え……、も、燃えてる……?」
海未「急ぎましょう!このままでは御所も……」
穂乃果「全員いくよ!!」
186: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/28(金) 23:20:03.01 ID:525iINRh
雪穂『のちに禁門の変と呼ばれるこの戦は結果的には幕府の勝利で終わった』
雪穂『しかし、京の町は燃え、新選組は後手後手に回った』
穂乃果「……私たち勝ったんだよね」
海未「ええ、そうですよ」
穂乃果「こんなに町が燃えちゃったのに勝ったって言えるのかな……」
海未「……仕方ありません、私たちはやるだけのことはやりましたよ」
穂乃果「……うん」
海未「さあ、屯所に戻りましょう」
穂乃果「うん」
雪穂『しかし、京の町は燃え、新選組は後手後手に回った』
穂乃果「……私たち勝ったんだよね」
海未「ええ、そうですよ」
穂乃果「こんなに町が燃えちゃったのに勝ったって言えるのかな……」
海未「……仕方ありません、私たちはやるだけのことはやりましたよ」
穂乃果「……うん」
海未「さあ、屯所に戻りましょう」
穂乃果「うん」
187: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/28(金) 23:26:09.13 ID:525iINRh
穂乃果「はぁー……」
絵里「近藤さん、最近ずっとあんな感じね」
希「いろいろ大変だったからね、でもえりちがなんともなくてよかったわ」
絵里「私は大丈夫よ、それより希のほうが」
希「うちは大丈夫や」
海未「近藤さん、容保公から渡された褒賞を隊士たちに渡しますよ」
穂乃果「あー……うん」
希「土方君、それはうちがやるよ」
海未「しかし……」
希「こんな穂乃果ちゃん、他の隊士に見せられんやろ」ボソッ
海未「確かに……、ではお願いします」
希「任せて」
絵里「近藤さん、最近ずっとあんな感じね」
希「いろいろ大変だったからね、でもえりちがなんともなくてよかったわ」
絵里「私は大丈夫よ、それより希のほうが」
希「うちは大丈夫や」
海未「近藤さん、容保公から渡された褒賞を隊士たちに渡しますよ」
穂乃果「あー……うん」
希「土方君、それはうちがやるよ」
海未「しかし……」
希「こんな穂乃果ちゃん、他の隊士に見せられんやろ」ボソッ
海未「確かに……、ではお願いします」
希「任せて」
188: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/28(金) 23:32:21.40 ID:525iINRh
穂乃果「あー……」
にこ「……」
穂乃果「にこちゃん、お茶ー」
にこ「自分でやりなさいよ」
穂乃果「えー、面倒くさいよ、局長命令ー」
にこ「はぁ!?なによそれ!」
穂乃果「ねー、お願いー」
にこ「私はあんたの家臣じゃないのよ!!」
穂乃果「むー……」
雪穂『このような些細なことで俗に言う非行五か条が提出されたとか、されてないとか』
理事長「あまりそういう態度はダメですよ」
穂乃果「はい……」
ことり「まあまあ、ちゃんと謝れば許してくれるよ、ね?」
穂乃果「うん……」
にこ「……」
穂乃果「にこちゃん、お茶ー」
にこ「自分でやりなさいよ」
穂乃果「えー、面倒くさいよ、局長命令ー」
にこ「はぁ!?なによそれ!」
穂乃果「ねー、お願いー」
にこ「私はあんたの家臣じゃないのよ!!」
穂乃果「むー……」
雪穂『このような些細なことで俗に言う非行五か条が提出されたとか、されてないとか』
理事長「あまりそういう態度はダメですよ」
穂乃果「はい……」
ことり「まあまあ、ちゃんと謝れば許してくれるよ、ね?」
穂乃果「うん……」
189: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/29(土) 00:58:11.40 ID:teWlNJca
穂乃果「隊士募集?江戸で?」
海未「ええ、そろそろこの辺りで新選組に入る人も減ってきたので」
真姫「たまに来るのはどうしようもない浪人だけね」
海未「そこで、江戸で隊士を集めてみてはどうかと」
穂乃果「いいね!江戸には剣術の道場たくさんあるし!すごい強い人が入ってくれるかも!」
希「んー……」
絵里「どうしたの?希?」
希「現状でも脱走する隊士もいるのに、あんまり人を増やして大丈夫かなって」
あんじゅ「だからこそ、集めるんじゃないのぉ?」
海未「はい、隊をもっと大きく、強くする必要があります」
希「……そっか」
穂乃果「じゃあ早速江戸に!……あれ、凛ちゃんは?」
海未「先に江戸へ行って勧誘をしていますよ」
海未「ええ、そろそろこの辺りで新選組に入る人も減ってきたので」
真姫「たまに来るのはどうしようもない浪人だけね」
海未「そこで、江戸で隊士を集めてみてはどうかと」
穂乃果「いいね!江戸には剣術の道場たくさんあるし!すごい強い人が入ってくれるかも!」
希「んー……」
絵里「どうしたの?希?」
希「現状でも脱走する隊士もいるのに、あんまり人を増やして大丈夫かなって」
あんじゅ「だからこそ、集めるんじゃないのぉ?」
海未「はい、隊をもっと大きく、強くする必要があります」
希「……そっか」
穂乃果「じゃあ早速江戸に!……あれ、凛ちゃんは?」
海未「先に江戸へ行って勧誘をしていますよ」
190: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/29(土) 01:10:09.00 ID:teWlNJca
江戸
凛「おーい!」
穂乃果「凛ちゃーん!!」
凛「長旅ご苦労様にゃ!」
穂乃果「久々の江戸だよー!はー!やっぱりいいねー!」
凛「懐かしがってる場合じゃないの!紹介したい人がいるの!」
穂乃果「紹介したい人?」
凛「うん!すごい人だよ!」
凛「おーい!」
穂乃果「凛ちゃーん!!」
凛「長旅ご苦労様にゃ!」
穂乃果「久々の江戸だよー!はー!やっぱりいいねー!」
凛「懐かしがってる場合じゃないの!紹介したい人がいるの!」
穂乃果「紹介したい人?」
凛「うん!すごい人だよ!」
192: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/29(土) 01:18:52.22 ID:teWlNJca
凛「こちら、北辰一刀流の同門で道場主の伊東先生」
ツバサ「伊東甲子太郎よ、よろしく」
凛「それから篠原さん」
英玲奈「篠原泰之進だ」
凛「伊藤先生、こちらが新選組局長の近藤さんだにゃ」
穂乃果「は、はじめまして、近藤勇です」
ツバサ「噂には聞いているわ、新選組には前から興味があったの」
穂乃果「本当ですか!?じゃあ……」
ツバサ「ええ、同門の藤堂君の頼みでもあるし、新選組に入ります、よろしく近藤さん」
穂乃果「よろしくお願いします!」
ツバサ「攘夷のため、共に頑張りましょう」
穂乃果「攘夷……、そ、そうですね!がんばりましょう!」
ツバサ「伊東甲子太郎よ、よろしく」
凛「それから篠原さん」
英玲奈「篠原泰之進だ」
凛「伊藤先生、こちらが新選組局長の近藤さんだにゃ」
穂乃果「は、はじめまして、近藤勇です」
ツバサ「噂には聞いているわ、新選組には前から興味があったの」
穂乃果「本当ですか!?じゃあ……」
ツバサ「ええ、同門の藤堂君の頼みでもあるし、新選組に入ります、よろしく近藤さん」
穂乃果「よろしくお願いします!」
ツバサ「攘夷のため、共に頑張りましょう」
穂乃果「攘夷……、そ、そうですね!がんばりましょう!」
193: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/29(土) 01:26:51.60 ID:teWlNJca
京
穂乃果「ということで、伊東先生たちが新選組に入ってくれました」
ツバサ「伊東です、よろしく」
にこ「また、すごい大物が入ったわね」ボソッ
ことり「う、うん、江戸では有名な道場だもんね……」ボソッ
海未「今回の隊士募集により、隊の編成を行います、近藤さん」
穂乃果「うん、隊の編成で参謀職を増やします、そして参謀には伊東先生に就いてもらいます!」
ツバサ「謹んでお受けするわ」
絵里「あの、のぞ……、山南さんは」
海未「山南さんは今まで通り総長として働いてもらいます」
凛「総長と参謀ってどっちが偉いにゃ?」ボソッ
花陽「さ、さあ……?」
希「……」
穂乃果「ということで、伊東先生たちが新選組に入ってくれました」
ツバサ「伊東です、よろしく」
にこ「また、すごい大物が入ったわね」ボソッ
ことり「う、うん、江戸では有名な道場だもんね……」ボソッ
海未「今回の隊士募集により、隊の編成を行います、近藤さん」
穂乃果「うん、隊の編成で参謀職を増やします、そして参謀には伊東先生に就いてもらいます!」
ツバサ「謹んでお受けするわ」
絵里「あの、のぞ……、山南さんは」
海未「山南さんは今まで通り総長として働いてもらいます」
凛「総長と参謀ってどっちが偉いにゃ?」ボソッ
花陽「さ、さあ……?」
希「……」
194: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/29(土) 01:34:06.21 ID:teWlNJca
ツバサ「山南さん」
希「ん?」
ツバサ「今回の隊の編成は本来であればあなたが参謀になるべきところじゃないかしら」
希「あ、ええんよ、それは」
ツバサ「外様が急に申し訳ないわ」
希「ええって」
ツバサ「新選組にきてわかったわ、尊王攘夷の思想を持った隊と聞いていたけど……」
ツバサ「すっかり佐幕派ね、真に攘夷を考えているのはあなたくらいかしら」
希「そ、そんなことは、……うちは近藤さんのために働くだけや」
ツバサ「あなたは本当にそれでいいの?」
希「……もちろんや」
希「ん?」
ツバサ「今回の隊の編成は本来であればあなたが参謀になるべきところじゃないかしら」
希「あ、ええんよ、それは」
ツバサ「外様が急に申し訳ないわ」
希「ええって」
ツバサ「新選組にきてわかったわ、尊王攘夷の思想を持った隊と聞いていたけど……」
ツバサ「すっかり佐幕派ね、真に攘夷を考えているのはあなたくらいかしら」
希「そ、そんなことは、……うちは近藤さんのために働くだけや」
ツバサ「あなたは本当にそれでいいの?」
希「……もちろんや」
198: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/29(土) 10:56:23.00 ID:teWlNJca
にこ「ちょっと、いいかしら」
穂乃果「ん?どうしたの?」
にこ「隊の編成のことよ」
穂乃果「え?にこちゃんは2番隊だよ?にこちゃんだから2!」
にこ「ま、まさかそんな理由とはね……、そうじゃなくて!」
穂乃果「え?」
にこ「伊東さんのことよ、どういうつもり、新参者をいきなり参謀なんて、実質副長と同格でしょ」
穂乃果「え、えっと、伊東さんは剣術も頭すごい良くて……」
にこ「それは山南さんもでしょ、絵里は直接言わないとは思うけど同じ気持ちよ」
穂乃果「う、うん……」
にこ「このままだと……」
海未「隊の編成を決めたのは私です、不満があれば私に」
にこ「……別にいいわよ、鬼の副長さんに言っても考え直す気はないでしょ」スタスタ
穂乃果「……」シュン
穂乃果「ん?どうしたの?」
にこ「隊の編成のことよ」
穂乃果「え?にこちゃんは2番隊だよ?にこちゃんだから2!」
にこ「ま、まさかそんな理由とはね……、そうじゃなくて!」
穂乃果「え?」
にこ「伊東さんのことよ、どういうつもり、新参者をいきなり参謀なんて、実質副長と同格でしょ」
穂乃果「え、えっと、伊東さんは剣術も頭すごい良くて……」
にこ「それは山南さんもでしょ、絵里は直接言わないとは思うけど同じ気持ちよ」
穂乃果「う、うん……」
にこ「このままだと……」
海未「隊の編成を決めたのは私です、不満があれば私に」
にこ「……別にいいわよ、鬼の副長さんに言っても考え直す気はないでしょ」スタスタ
穂乃果「……」シュン
199: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/29(土) 11:19:15.14 ID:teWlNJca
さらに数日後
穂乃果「えっと、人もだいぶ増えてきたので屯所を移そうと思っています!」
凛「えー!」
花陽「私はここがいいなー……」
あんじゅ「なんでよ、狭いじゃない?」
海未「結成当時からいる隊士は思い入れもあるでしょうが、さすがにそろそろ限界です」
穂乃果「そこで!屯所を西本願寺にしようと思います!」
希「!?」
ツバサ「近藤さん、どうしてそこなの?」
穂乃果「えーっと、なんだっけ」
海未「あの寺は長州とのつながりが噂されていますから、今はどうか知りませんが」
ツバサ「監視も含めてというわけね」
希「で、でも、さすがにそれは……」
ツバサ「考えとしては合理的ね」
希「……」
穂乃果「えっと、人もだいぶ増えてきたので屯所を移そうと思っています!」
凛「えー!」
花陽「私はここがいいなー……」
あんじゅ「なんでよ、狭いじゃない?」
海未「結成当時からいる隊士は思い入れもあるでしょうが、さすがにそろそろ限界です」
穂乃果「そこで!屯所を西本願寺にしようと思います!」
希「!?」
ツバサ「近藤さん、どうしてそこなの?」
穂乃果「えーっと、なんだっけ」
海未「あの寺は長州とのつながりが噂されていますから、今はどうか知りませんが」
ツバサ「監視も含めてというわけね」
希「で、でも、さすがにそれは……」
ツバサ「考えとしては合理的ね」
希「……」
200: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/29(土) 11:28:37.25 ID:teWlNJca
凛「最近、穂乃果ちゃんたち強引すぎないかにゃー?」
真姫「そう?いつもあんな感じでしょ」
花陽「うーん、でも引っ張ってくれて助かるけど……」
あんじゅ「それでも強引よねぇ」
希(このままじゃ……、うちはええけど、新選組が……)
希(幹部からも不満が出るようなことじゃ……)
英玲奈「困ったものだな」
希「え?」
英玲奈「局長、副長があれでは、隊士から不満が出て、下剋上でもされなければいいが」
ツバサ「こらこら、物騒なことは言うものじゃないわ」
希(……穂乃果ちゃんも芹沢さんたちみたいに……)
希(あかんよ、これじゃ……)
真姫「そう?いつもあんな感じでしょ」
花陽「うーん、でも引っ張ってくれて助かるけど……」
あんじゅ「それでも強引よねぇ」
希(このままじゃ……、うちはええけど、新選組が……)
希(幹部からも不満が出るようなことじゃ……)
英玲奈「困ったものだな」
希「え?」
英玲奈「局長、副長があれでは、隊士から不満が出て、下剋上でもされなければいいが」
ツバサ「こらこら、物騒なことは言うものじゃないわ」
希(……穂乃果ちゃんも芹沢さんたちみたいに……)
希(あかんよ、これじゃ……)
202: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/29(土) 11:37:23.47 ID:teWlNJca
絵里「希?」
希「えりち、どうしたん?」
絵里「ううん、大丈夫かなって」
希「あはは……、うん、うちは大丈夫や」
絵里「新選組いろんな人が入ってきちゃったから、なんか大変だけどがんばりましょう?」
希「……せやね」
絵里「その前に、希がちゃんと身体治してね、まだあんまりよくないんでしょ?」
希「う、うん……」
絵里「じゃあ見回り行ってくるわね」
希「うん、気を付けて」
希(最近刀もろくに持ってないな……)
希(うちに今できること……)
希「えりち、どうしたん?」
絵里「ううん、大丈夫かなって」
希「あはは……、うん、うちは大丈夫や」
絵里「新選組いろんな人が入ってきちゃったから、なんか大変だけどがんばりましょう?」
希「……せやね」
絵里「その前に、希がちゃんと身体治してね、まだあんまりよくないんでしょ?」
希「う、うん……」
絵里「じゃあ見回り行ってくるわね」
希「うん、気を付けて」
希(最近刀もろくに持ってないな……)
希(うちに今できること……)
203: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/29(土) 11:43:31.58 ID:teWlNJca
雪穂『浪士組が京に来てちょうど2年経ったある日』
絵里「……希?希ー?」
真姫「どうしたのよ」
絵里「真姫、希がいないの……」
真姫「どこか見回りとかじゃなくて?」
絵里「一人でそんなこと……」
にこ「ちょっと、希の荷物全部なくなってるわよ!?」
絵里「!?」
海未「希が脱走……」
絵里「まだわからないわ!」
あんじゅ「でも荷物全部なくて、黙っていなくなる、これを脱走って言うんじゃないのー?」
ツバサ「何か思うところあったんでしょうね」
穂乃果「そんな……希ちゃん……」
絵里「……希?希ー?」
真姫「どうしたのよ」
絵里「真姫、希がいないの……」
真姫「どこか見回りとかじゃなくて?」
絵里「一人でそんなこと……」
にこ「ちょっと、希の荷物全部なくなってるわよ!?」
絵里「!?」
海未「希が脱走……」
絵里「まだわからないわ!」
あんじゅ「でも荷物全部なくて、黙っていなくなる、これを脱走って言うんじゃないのー?」
ツバサ「何か思うところあったんでしょうね」
穂乃果「そんな……希ちゃん……」
204: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/29(土) 11:47:06.14 ID:teWlNJca
ツバサ「どうしますか、近藤さん、土方さん」
海未「……脱走は、切腹です」
絵里「待ってよ!希よ!?ずっと私たちと一緒にいた!!」
海未「幹部だから切腹を免れるということでは示しがつきません」
花陽「そんな……」
にこ「なにやってるのよ、あのバカは……!!」
絵里「近藤さん!近藤さんなんとか言ってよ!ねえ!!」
穂乃果「……」
海未「近藤さん、辛いですが」
絵里「土方さんは何も言わないで!」
穂乃果「……脱走者は切腹、だよ」
海未「……脱走は、切腹です」
絵里「待ってよ!希よ!?ずっと私たちと一緒にいた!!」
海未「幹部だから切腹を免れるということでは示しがつきません」
花陽「そんな……」
にこ「なにやってるのよ、あのバカは……!!」
絵里「近藤さん!近藤さんなんとか言ってよ!ねえ!!」
穂乃果「……」
海未「近藤さん、辛いですが」
絵里「土方さんは何も言わないで!」
穂乃果「……脱走者は切腹、だよ」
206: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/29(土) 11:50:12.33 ID:teWlNJca
絵里「そんな……」
ツバサ「……追手をすぐにでも用意します」
穂乃果「追手は沖田君に任せます」
絵里「え?」
穂乃果「すぐに出れるし、沖田君一人に任せます」
海未「……異論ありません」
絵里「私、一人で?」
穂乃果「大津を超えたらもうどうに行ったかわからないから、それまでに見つけてくるように」
絵里「大津」
穂乃果「そう、大津まで」
絵里「……はい」
ツバサ「……追手をすぐにでも用意します」
穂乃果「追手は沖田君に任せます」
絵里「え?」
穂乃果「すぐに出れるし、沖田君一人に任せます」
海未「……異論ありません」
絵里「私、一人で?」
穂乃果「大津を超えたらもうどうに行ったかわからないから、それまでに見つけてくるように」
絵里「大津」
穂乃果「そう、大津まで」
絵里「……はい」
208: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/29(土) 11:54:56.54 ID:teWlNJca
にこ「絵里、本当に行く気?」
絵里「ええ、命令だもの」
真姫「大津まで、ね」
絵里「ええ」バタバタ
にこ「……大津を越えてることを祈るしかないわね」
真姫「さすがにもう越えてるわよ」
にこ「……それで絵里一人に任せるのね」
絵里(お願い、もう大津を越えていて、お願い!!)
絵里(希……)
絵里「ええ、命令だもの」
真姫「大津まで、ね」
絵里「ええ」バタバタ
にこ「……大津を越えてることを祈るしかないわね」
真姫「さすがにもう越えてるわよ」
にこ「……それで絵里一人に任せるのね」
絵里(お願い、もう大津を越えていて、お願い!!)
絵里(希……)
210: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/29(土) 12:00:14.42 ID:teWlNJca
大津
絵里「はあはあ……」
希「やっぱり、えりちが来たんやね」
絵里「希……」
希「近藤さんも土方さんもこういうところが甘いなー」
絵里「なんで、なんで大津なんかで宿をとってるのよ!?」
希「ちょっと疲れちゃって」
絵里「……お願い、逃げて」
希「そうはいかんよ、人に見られてる、逃がしたなんて知られたら」
絵里「いいから!逃げてよ!!」
希「戻ろ?屯所に」
絵里「……希」
絵里「はあはあ……」
希「やっぱり、えりちが来たんやね」
絵里「希……」
希「近藤さんも土方さんもこういうところが甘いなー」
絵里「なんで、なんで大津なんかで宿をとってるのよ!?」
希「ちょっと疲れちゃって」
絵里「……お願い、逃げて」
希「そうはいかんよ、人に見られてる、逃がしたなんて知られたら」
絵里「いいから!逃げてよ!!」
希「戻ろ?屯所に」
絵里「……希」
211: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/29(土) 12:04:59.03 ID:teWlNJca
屯所
にこ「な、なにしてんよ!?あんた!?」
絵里「……」
希「にこちゃん、えりちを怒らんとって」
にこ「希、まさかあんたわざと」
穂乃果「……の、希ちゃん」
希「近藤さん、ご迷惑をおかけしました」
海未「希!?……しっかり、捕らえたのですね、よくやりました」
絵里「はいっ……」ギリッ
穂乃果「とりあえず山南さんは、牢へ……」
希「うん、わかっとるよ」
海未「……」
にこ「な、なにしてんよ!?あんた!?」
絵里「……」
希「にこちゃん、えりちを怒らんとって」
にこ「希、まさかあんたわざと」
穂乃果「……の、希ちゃん」
希「近藤さん、ご迷惑をおかけしました」
海未「希!?……しっかり、捕らえたのですね、よくやりました」
絵里「はいっ……」ギリッ
穂乃果「とりあえず山南さんは、牢へ……」
希「うん、わかっとるよ」
海未「……」
212: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/29(土) 12:10:22.76 ID:teWlNJca
にこ「希、希!」
希「どうしたん?にこっち、こんなところに」
にこ「逃げなさい、今なら誰も見てないわ」
希「ありがとう、でも逃げないよ」
にこ「なんでよ!?あんた、死ぬのよ!?」
希「うん、わかってる」
にこ「じゃあなんで……」
希「これが、今うちに出来ることやから」
にこ「なによ、それ……」
希(うちが切腹することで、幹部にも法度が適用されるってわかるはず)
希(これで新選組は本当に鉄の掟で結ばれる)
希(穂乃果ちゃんたちの強引なやり方も少しは落ち着くかもしれない)
希(病も治る気配がないし、これがうちに出来る最期の仕事や)
希「どうしたん?にこっち、こんなところに」
にこ「逃げなさい、今なら誰も見てないわ」
希「ありがとう、でも逃げないよ」
にこ「なんでよ!?あんた、死ぬのよ!?」
希「うん、わかってる」
にこ「じゃあなんで……」
希「これが、今うちに出来ることやから」
にこ「なによ、それ……」
希(うちが切腹することで、幹部にも法度が適用されるってわかるはず)
希(これで新選組は本当に鉄の掟で結ばれる)
希(穂乃果ちゃんたちの強引なやり方も少しは落ち着くかもしれない)
希(病も治る気配がないし、これがうちに出来る最期の仕事や)
214: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/29(土) 12:14:33.06 ID:teWlNJca
穂乃果「……山南さん」
希「はい」
穂乃果「法度により、切腹を命じます」
希「謹んでお受けします」
ことり「……介錯は、わ、私がやります」
海未「ことり……」
希「……ありがとう、でも介錯は沖田君に」
絵里「……え?」
真姫「待って、それなら私が」
希「沖田君に介錯を」
海未「……どうしますか」
絵里「……やります」
希「はい」
穂乃果「法度により、切腹を命じます」
希「謹んでお受けします」
ことり「……介錯は、わ、私がやります」
海未「ことり……」
希「……ありがとう、でも介錯は沖田君に」
絵里「……え?」
真姫「待って、それなら私が」
希「沖田君に介錯を」
海未「……どうしますか」
絵里「……やります」
216: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/29(土) 12:20:07.85 ID:teWlNJca
希「局長さん、副長さんも見届けるの?恥ずかしいやん」
穂乃果「……」
海未「……」
希「えりち、じゃあお願いね」
絵里「……嫌、やっぱり嫌!!近藤さん!お願い!希を許してあげて!!」
海未「絵里!!……それはもう出来ません」
穂乃果「……」ギリッ
希「せやで、わがままはあかんよ」
絵里「なんで、なんでこんな」
希「新選組はこれからもっと強くなる、うちらの夢や、こんなところで終わらせちゃダメ」
希「新選組を任せたよ、穂乃果ちゃん、海未ちゃん」
海未「……」コクン
穂乃果「……」コクコク
穂乃果「……」
海未「……」
希「えりち、じゃあお願いね」
絵里「……嫌、やっぱり嫌!!近藤さん!お願い!希を許してあげて!!」
海未「絵里!!……それはもう出来ません」
穂乃果「……」ギリッ
希「せやで、わがままはあかんよ」
絵里「なんで、なんでこんな」
希「新選組はこれからもっと強くなる、うちらの夢や、こんなところで終わらせちゃダメ」
希「新選組を任せたよ、穂乃果ちゃん、海未ちゃん」
海未「……」コクン
穂乃果「……」コクコク
217: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/29(土) 12:24:56.72 ID:teWlNJca
希「またみんなで何か出来たらええね」
希「そしたらもっと楽しいことを……」
希「生まれ変わりとかあるなら、その時はうちが皆を集めるよ」
希「多分、誰も覚えてないと思うから」
希「……ほなね」ドスッ
希「ぐっ……まだやで……」
絵里「……」
希「……っ、え、えりち、お願い……」
絵里「……っ」
バサッ
希「そしたらもっと楽しいことを……」
希「生まれ変わりとかあるなら、その時はうちが皆を集めるよ」
希「多分、誰も覚えてないと思うから」
希「……ほなね」ドスッ
希「ぐっ……まだやで……」
絵里「……」
希「……っ、え、えりち、お願い……」
絵里「……っ」
バサッ
218: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/29(土) 12:31:28.00 ID:teWlNJca
ツバサ「山南さんは残念でした、惜しい人でしたね」
穂乃果「……」
海未「……」
ツバサ「では、失礼します」
穂乃果「……」
海未「……」
穂乃果「う、うわぁぁぁん、希ちゃんっ、希ちゃんっ」
海未「ごめんなさいっ、希、ごめんなさいっ……」ボロボロ
穂乃果「いやだよぉ、いやだぁぁぁぁぁ」
海未「希ぃ……、希ぃ……」
穂乃果「死んじゃ嫌だぁぁぁ……」
海未「ひぐっ……あ、あ、あ……あぁぁぁ……」
雪穂『新選組総長山南敬助、切腹』
穂乃果「……」
海未「……」
ツバサ「では、失礼します」
穂乃果「……」
海未「……」
穂乃果「う、うわぁぁぁん、希ちゃんっ、希ちゃんっ」
海未「ごめんなさいっ、希、ごめんなさいっ……」ボロボロ
穂乃果「いやだよぉ、いやだぁぁぁぁぁ」
海未「希ぃ……、希ぃ……」
穂乃果「死んじゃ嫌だぁぁぁ……」
海未「ひぐっ……あ、あ、あ……あぁぁぁ……」
雪穂『新選組総長山南敬助、切腹』
225: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/29(土) 14:54:42.14 ID:teWlNJca
西本願寺
海未「そこはそっちに運ぶように」
海未「あとは……」
穂乃果「広いね、ここのお寺」
海未「ええ、ここなら訓練もたくさん出来ますね」
穂乃果「中も見てくるよ」
海未「ええ、怠けている隊士がいたらしっかり働くよう言ってください」
穂乃果「はーい」
海未「……ここからもっと大きな組織にしてみせます、新選組の名をもっと」
海未「そこはそっちに運ぶように」
海未「あとは……」
穂乃果「広いね、ここのお寺」
海未「ええ、ここなら訓練もたくさん出来ますね」
穂乃果「中も見てくるよ」
海未「ええ、怠けている隊士がいたらしっかり働くよう言ってください」
穂乃果「はーい」
海未「……ここからもっと大きな組織にしてみせます、新選組の名をもっと」
226: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/29(土) 15:09:53.64 ID:teWlNJca
海未「では、今日もよろしくお願いします」
真姫「わかったわ」
真姫「はぁ……」
ことり「お疲れさま、今日もいつもの?」
真姫「ええ、最近粛清ばかりよ」
ことり「大変だね……」
真姫「あなただって、そんなのばかりでしょ」
ことり「う、うん、まあ」
真姫「まあ表だった仕事は苦手だから、そういうのはにこちゃんあたりに任せるけど」
ことり「お互い汚れ役、だね」
真姫「そうでもないわよ、ことりは交渉役としての仕事もあるんだし」
真姫「私には剣の腕しかないから」
ことり「うん……」
真姫「わかったわ」
真姫「はぁ……」
ことり「お疲れさま、今日もいつもの?」
真姫「ええ、最近粛清ばかりよ」
ことり「大変だね……」
真姫「あなただって、そんなのばかりでしょ」
ことり「う、うん、まあ」
真姫「まあ表だった仕事は苦手だから、そういうのはにこちゃんあたりに任せるけど」
ことり「お互い汚れ役、だね」
真姫「そうでもないわよ、ことりは交渉役としての仕事もあるんだし」
真姫「私には剣の腕しかないから」
ことり「うん……」
227: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/29(土) 19:14:12.23 ID:teWlNJca
花陽「京の町もだいぶ覚えてきたね」
凛「うん、裏道とか、かなり覚えたにゃ」
花陽「そういえば、あっちに美味しいお店があるんだよ」
凛「そうなの!?まだ行ったことないにゃー」
ミカ「あ、あの、会話に華が咲いているところ申し訳ないのですが……」
花陽「は、はい、なんでしょう?」
ミカ「ここが、長州が潜伏しているという宿でして……」
凛「あ、ここかー、じゃあさっさとやって美味しいもの食べに行くにゃー!」
花陽「おー!」
ミカ「だ、大丈夫かな……」
凛「うん、裏道とか、かなり覚えたにゃ」
花陽「そういえば、あっちに美味しいお店があるんだよ」
凛「そうなの!?まだ行ったことないにゃー」
ミカ「あ、あの、会話に華が咲いているところ申し訳ないのですが……」
花陽「は、はい、なんでしょう?」
ミカ「ここが、長州が潜伏しているという宿でして……」
凛「あ、ここかー、じゃあさっさとやって美味しいもの食べに行くにゃー!」
花陽「おー!」
ミカ「だ、大丈夫かな……」
229: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/29(土) 19:23:52.96 ID:teWlNJca
穂乃果「じゃあ行ってくるね」
海未「はい、お気をつけて」
凛「あれ?穂乃果ちゃん、どっか行くの?」
にこ「広島よ、あんた聞いてなかったの?」
凛「そうだっけ?」
花陽「うん、長州征伐のために、幕府の、えっと、永井様と一緒に」
ことり「かなり危険だけど、うまくいけばすごいことなんだよ」
凛「へー」
海未「では、尾形君、近藤さんを任せましたよ」
フミコ「はい、任せてください」
ツバサ「あら、私もいるんだけど?」
あんじゅ「そうね、剣の腕なら私たちのほうが上よ?」
海未「お二人は幹部ですからね」
海未(万が一の時は尾形のほうが信頼できます、山崎もしっかり見張っていてくださいね)
ミカ「……」コクリ
海未「はい、お気をつけて」
凛「あれ?穂乃果ちゃん、どっか行くの?」
にこ「広島よ、あんた聞いてなかったの?」
凛「そうだっけ?」
花陽「うん、長州征伐のために、幕府の、えっと、永井様と一緒に」
ことり「かなり危険だけど、うまくいけばすごいことなんだよ」
凛「へー」
海未「では、尾形君、近藤さんを任せましたよ」
フミコ「はい、任せてください」
ツバサ「あら、私もいるんだけど?」
あんじゅ「そうね、剣の腕なら私たちのほうが上よ?」
海未「お二人は幹部ですからね」
海未(万が一の時は尾形のほうが信頼できます、山崎もしっかり見張っていてくださいね)
ミカ「……」コクリ
231: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/29(土) 21:20:06.53 ID:teWlNJca
穂乃果「帰りにみんなにとんど饅頭買わないとね!」
フミコ「いや、あの……」
穂乃果「あれ?なんか美味しいって聞いたよ?」
フミコ「そうではなくて!遊びに行くのではないのですよ!」
穂乃果「わかってるよー……」
フミコ「まったく……」
ツバサ「ふふ、普段は局長とは思えないわね」
穂乃果「あはは……お恥ずかしいところを」
ツバサ「そのあたりが人を惹きつけるのかしら」
穂乃果「多分しっかりしてないから、皆が支えてくれるのかなーって」
フミコ「しっかりしてください、お願いですから」
穂乃果「はい」
フミコ「いや、あの……」
穂乃果「あれ?なんか美味しいって聞いたよ?」
フミコ「そうではなくて!遊びに行くのではないのですよ!」
穂乃果「わかってるよー……」
フミコ「まったく……」
ツバサ「ふふ、普段は局長とは思えないわね」
穂乃果「あはは……お恥ずかしいところを」
ツバサ「そのあたりが人を惹きつけるのかしら」
穂乃果「多分しっかりしてないから、皆が支えてくれるのかなーって」
フミコ「しっかりしてください、お願いですから」
穂乃果「はい」
233: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/29(土) 21:37:18.97 ID:teWlNJca
京
海未「さて、次は……、穂乃果、例の件ですが、あ……そういえばいないでしたっけ……」
ことり「海未ちゃん、今後の見回りのことなんだけど」
海未「はい、そうですね、穂乃果はどう思いますか?……あ」
真姫「なによ、あれ」
凛「穂乃果ちゃんが広島行ってからずっとあんな感じにゃー」
にこ「あれはひどいわね……」
花陽「寂しいんだね、きっと」
真姫「副長があんなじゃ、支障が出るんじゃない?」
凛「あ、そこはことりちゃんがしっかりやってるにゃ」
真姫「……なるほど」
ことり「だからね、ここがこうであーで」
海未「そ、そうでしたね」
海未「さて、次は……、穂乃果、例の件ですが、あ……そういえばいないでしたっけ……」
ことり「海未ちゃん、今後の見回りのことなんだけど」
海未「はい、そうですね、穂乃果はどう思いますか?……あ」
真姫「なによ、あれ」
凛「穂乃果ちゃんが広島行ってからずっとあんな感じにゃー」
にこ「あれはひどいわね……」
花陽「寂しいんだね、きっと」
真姫「副長があんなじゃ、支障が出るんじゃない?」
凛「あ、そこはことりちゃんがしっかりやってるにゃ」
真姫「……なるほど」
ことり「だからね、ここがこうであーで」
海未「そ、そうでしたね」
234: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/29(土) 21:50:26.65 ID:teWlNJca
雪穂『近藤たちは広島まで行くも長州に入ることは出来ず、監察方を残し京へと戻ることになった』
穂乃果「はぁ……」
ツバサ「こればっかりは仕方ないわ」
あんじゅ「そうね、あとは山崎たちに任せましょう?」
穂乃果「……お土産買いにいこ?」
フミコ「……そうですね」
ツバサ「……付き合うわ」
穂乃果「……はぁ」
穂乃果「はぁ……」
ツバサ「こればっかりは仕方ないわ」
あんじゅ「そうね、あとは山崎たちに任せましょう?」
穂乃果「……お土産買いにいこ?」
フミコ「……そうですね」
ツバサ「……付き合うわ」
穂乃果「……はぁ」
235: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/29(土) 22:11:05.42 ID:teWlNJca
海未「今回の件は残念でしたね」モグモグ
穂乃果「うん」モグモグ
ツバサ「まあまだ機会はあると思うけど」モグモグ
海未「ええ、おそらくは」モグモグ
ツバサ「でもそこまでして、幕府に従う必要はあるのかしら」モグモグ
穂乃果「え?だって、私たち幕府があってこそ、活動できてるわけだし」モグモグ
ツバサ「攘夷を行うには別にそこまで従う必要はないと思うけど」モグモグ
穂乃果「んー、でも……」モグモグ
海未「新選組はあくまで会津、容保公の命に従うのですから、仕方ありませんよ」モグモグ
ツバサ「そう……、まあそうね」モグモグ
穂乃果「次はいつかなー」モグモグ
穂乃果「うん」モグモグ
ツバサ「まあまだ機会はあると思うけど」モグモグ
海未「ええ、おそらくは」モグモグ
ツバサ「でもそこまでして、幕府に従う必要はあるのかしら」モグモグ
穂乃果「え?だって、私たち幕府があってこそ、活動できてるわけだし」モグモグ
ツバサ「攘夷を行うには別にそこまで従う必要はないと思うけど」モグモグ
穂乃果「んー、でも……」モグモグ
海未「新選組はあくまで会津、容保公の命に従うのですから、仕方ありませんよ」モグモグ
ツバサ「そう……、まあそうね」モグモグ
穂乃果「次はいつかなー」モグモグ
236: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/29(土) 22:19:55.33 ID:teWlNJca
雪穂『次の機会は早く、約1年後に訪れた』
穂乃果「再び!広島!」
フミコ「今回もお供しますよ」
ツバサ「土方さん、留守は任せました」
英玲奈「護衛は私がいるから安心しろ」
海未「はい、どうぞご無事で」
凛「またダメダメ副長が始まるにゃー」
花陽「しー!聞こえるよ!」
真姫「もう聞こえてるみたいよ」
凛「あー……、また夜の見回り8番隊になるにゃ……」
穂乃果「再び!広島!」
フミコ「今回もお供しますよ」
ツバサ「土方さん、留守は任せました」
英玲奈「護衛は私がいるから安心しろ」
海未「はい、どうぞご無事で」
凛「またダメダメ副長が始まるにゃー」
花陽「しー!聞こえるよ!」
真姫「もう聞こえてるみたいよ」
凛「あー……、また夜の見回り8番隊になるにゃ……」
237: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/29(土) 22:28:28.98 ID:teWlNJca
穂乃果「また会おう、呼んでくれるかーい♪」
フミコ「ご機嫌ですね」
穂乃果「いやー、広島結構好きなんだよねー」
フミコ「ええ、そうですね」
ツバサ「近藤さん」
穂乃果「なーに?」
ツバサ「無事、広島に着いたことだし、私たちは別行動をとりたいんだけど」
穂乃果「え?」
ツバサ「警護任務は果たしたのだし、問題ないと思うけど」
フミコ「そんな勝手な!」
ツバサ「なに?尾形君?」
フミコ「い、いえ……」
穂乃果「んー、まあ少しなら」
ツバサ「ありがとうございます、行くわよ、篠原」
フミコ「ご機嫌ですね」
穂乃果「いやー、広島結構好きなんだよねー」
フミコ「ええ、そうですね」
ツバサ「近藤さん」
穂乃果「なーに?」
ツバサ「無事、広島に着いたことだし、私たちは別行動をとりたいんだけど」
穂乃果「え?」
ツバサ「警護任務は果たしたのだし、問題ないと思うけど」
フミコ「そんな勝手な!」
ツバサ「なに?尾形君?」
フミコ「い、いえ……」
穂乃果「んー、まあ少しなら」
ツバサ「ありがとうございます、行くわよ、篠原」
239: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/29(土) 22:34:44.82 ID:teWlNJca
英玲奈「そろそろですか」
ツバサ「ええ、新選組は幕府の犬、時勢には乗れない集団よ」
英玲奈「では……」
ツバサ「ええ、新選組から出るわ、脱走ではなく堂々とね」
英玲奈「脱退ということですね」
ツバサ「そうね、もちろん、餞別はいただくつもりよ」
英玲奈「藤堂は話せば来るでしょうね」
ツバサ「ええ、あと何人か手練れが欲しいわ、後のことも考えて幹部をね」
英玲奈「と、すると……」
ツバサ「斎藤、永倉は来るかもね、あとはうまくいけば原田」
英玲奈「武田あたりも来るのでは、最近新選組で居場所がないようですし」
ツバサ「あー、あの人はいらないわ、本当なら沖田が欲しいけど無理でしょうね」
英玲奈「あとは井上……」
ツバサ「来るわけがないわ、近藤への忠誠は沖田と同じくらいよ」
英玲奈「では、京に戻り次第動きますか」
ツバサ「ええ、楽しみね」
ツバサ「ええ、新選組は幕府の犬、時勢には乗れない集団よ」
英玲奈「では……」
ツバサ「ええ、新選組から出るわ、脱走ではなく堂々とね」
英玲奈「脱退ということですね」
ツバサ「そうね、もちろん、餞別はいただくつもりよ」
英玲奈「藤堂は話せば来るでしょうね」
ツバサ「ええ、あと何人か手練れが欲しいわ、後のことも考えて幹部をね」
英玲奈「と、すると……」
ツバサ「斎藤、永倉は来るかもね、あとはうまくいけば原田」
英玲奈「武田あたりも来るのでは、最近新選組で居場所がないようですし」
ツバサ「あー、あの人はいらないわ、本当なら沖田が欲しいけど無理でしょうね」
英玲奈「あとは井上……」
ツバサ「来るわけがないわ、近藤への忠誠は沖田と同じくらいよ」
英玲奈「では、京に戻り次第動きますか」
ツバサ「ええ、楽しみね」
240: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/29(土) 22:39:42.81 ID:teWlNJca
雪穂『その後、長州征伐は幕府が敗北、世の流れは長州という雰囲気が漂う』
花陽「制札が?」
穂乃果「うん、長州は朝敵とする制札が何者かに斬られてて……」
海未「幕府の立てた札を斬るとはとんでもないことです」
穂乃果「そこで、犯人と捕まえてほしいんだ」
花陽「……え、私が?」
穂乃果「うん、花陽ちゃんが隊を率いてほしいの」
花陽「え、えええええ」
海未「よろしくお願いしますね」
花陽「制札が?」
穂乃果「うん、長州は朝敵とする制札が何者かに斬られてて……」
海未「幕府の立てた札を斬るとはとんでもないことです」
穂乃果「そこで、犯人と捕まえてほしいんだ」
花陽「……え、私が?」
穂乃果「うん、花陽ちゃんが隊を率いてほしいの」
花陽「え、えええええ」
海未「よろしくお願いしますね」
241: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/29(土) 22:43:23.74 ID:teWlNJca
花陽「張り込みかぁ……、この中だと私が一番偉いんだから頑張らないと!」
花陽「でも大丈夫かなー……」
隊士「原田さん、現れました!」
花陽「は、はい!全員、別動隊と一緒に挟み撃ちです!」
隊士一同「おー!!」
花陽「新選組、原田佐之助です!おとなしくしなさい!!」
花陽「刃向かうなら、槍で倒します!!」
ブンブン
花陽「てやあああああああああ!!」
隊士「捕らえろー!!」
花陽「てやああああ!!」
隊士「は、原田さん!危ないですから!!」
花陽「あ、ごめんなさい」
花陽「でも大丈夫かなー……」
隊士「原田さん、現れました!」
花陽「は、はい!全員、別動隊と一緒に挟み撃ちです!」
隊士一同「おー!!」
花陽「新選組、原田佐之助です!おとなしくしなさい!!」
花陽「刃向かうなら、槍で倒します!!」
ブンブン
花陽「てやあああああああああ!!」
隊士「捕らえろー!!」
花陽「てやああああ!!」
隊士「は、原田さん!危ないですから!!」
花陽「あ、ごめんなさい」
242: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/29(土) 22:50:38.48 ID:teWlNJca
雪穂『その後、俗に薩長同盟が結ばれ、世の中は討幕へと動いていく、そんな中』
海未「このような時期ですが、入隊してくれた隊士です」
穂乃果「おー!それはうれしいね!」
雪穂「相馬主計と申します、長州征伐で幕府軍として参加しておりました」
穂乃果「そっか、大変だったね……」
雪穂「いえ、今後は新選組として幕府のために働きたいです」
穂乃果「うん、よろしくね!」
海未「よろしくお願いします」
雪穂「はい!」
海未「このような時期ですが、入隊してくれた隊士です」
穂乃果「おー!それはうれしいね!」
雪穂「相馬主計と申します、長州征伐で幕府軍として参加しておりました」
穂乃果「そっか、大変だったね……」
雪穂「いえ、今後は新選組として幕府のために働きたいです」
穂乃果「うん、よろしくね!」
海未「よろしくお願いします」
雪穂「はい!」
243: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/29(土) 22:58:41.40 ID:teWlNJca
にこ「新選組を抜けろ?」
真姫「……」
ツバサ「ええ、少なからず、あなたたちも不満はあるはず」
にこ「ま、まあそうだけど」
英玲奈「何も脱走というわけではない、穏便に、真の攘夷のため分隊ということだ」
にこ「……」
ツバサ「どうかしら、悪い話じゃないわ」
真姫「そうね」
にこ「ちょっと!」
ツバサ「近藤さん、土方さんのやり方はおかしいと思わない?」
にこ「そうね、あの二人は少し強引よ」
ツバサ「なら」
にこ「でもね、それ以上に二人に恩がある、同志として、江戸を出たことを私は忘れない」
にこ「この話はお断りするわ」
ツバサ「……そう、残念ね」
真姫「……」
ツバサ「ええ、少なからず、あなたたちも不満はあるはず」
にこ「ま、まあそうだけど」
英玲奈「何も脱走というわけではない、穏便に、真の攘夷のため分隊ということだ」
にこ「……」
ツバサ「どうかしら、悪い話じゃないわ」
真姫「そうね」
にこ「ちょっと!」
ツバサ「近藤さん、土方さんのやり方はおかしいと思わない?」
にこ「そうね、あの二人は少し強引よ」
ツバサ「なら」
にこ「でもね、それ以上に二人に恩がある、同志として、江戸を出たことを私は忘れない」
にこ「この話はお断りするわ」
ツバサ「……そう、残念ね」
244: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/29(土) 23:01:34.02 ID:teWlNJca
海未「脱退!?」
ツバサ「ええ、私たちは新選組とは別に行動したいの」
海未「そんな勝手な!」
ツバサ「そのほうが長州と薩摩を監視できる」
海未「……しかし」
穂乃果「……どうしても、出ていくの?」
ツバサ「ええ、すでに同意してくれた隊士もいるわ」
穂乃果「……仕方ないね」
海未「近藤さん!」
穂乃果「このままここに留めておくのは無理だよ」
海未「……」
ツバサ「ありがとうございます、斎藤君、藤堂君も私に賛同してくれましたので」
穂乃果「真姫ちゃん、凛ちゃん……」
ツバサ「ええ、私たちは新選組とは別に行動したいの」
海未「そんな勝手な!」
ツバサ「そのほうが長州と薩摩を監視できる」
海未「……しかし」
穂乃果「……どうしても、出ていくの?」
ツバサ「ええ、すでに同意してくれた隊士もいるわ」
穂乃果「……仕方ないね」
海未「近藤さん!」
穂乃果「このままここに留めておくのは無理だよ」
海未「……」
ツバサ「ありがとうございます、斎藤君、藤堂君も私に賛同してくれましたので」
穂乃果「真姫ちゃん、凛ちゃん……」
245: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/29(土) 23:07:36.91 ID:teWlNJca
凛「長い間お世話になりました」
穂乃果「うん、ありがとうね、今まで」
凛「穂乃果ちゃんたちのこと大好きだけど、やっぱり伊東先生についていくよ」
穂乃果「……そっか」
凛「本当に!本当に!ありがとうございました!!」
穂乃果「元気でね、ぐすっ、ちゃんとご飯食べてね……」
凛「うんっ……」
海未「あなたも出るとは意外でしたよ、真姫」
真姫「そうかしら……ちょっといい?」
海未「なんでしょう?」
穂乃果「うん、ありがとうね、今まで」
凛「穂乃果ちゃんたちのこと大好きだけど、やっぱり伊東先生についていくよ」
穂乃果「……そっか」
凛「本当に!本当に!ありがとうございました!!」
穂乃果「元気でね、ぐすっ、ちゃんとご飯食べてね……」
凛「うんっ……」
海未「あなたも出るとは意外でしたよ、真姫」
真姫「そうかしら……ちょっといい?」
海未「なんでしょう?」
253: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/29(土) 23:20:03.70 ID:teWlNJca
雪穂『斎藤、藤堂が新選組を抜けてから、しばらくした後』
穂乃果「ほ、本当ですか……!!」
穂乃果「あ、あ……!!!」
穂乃果「みんなー!!!」
海未「ど、どうしたのですか、帰って早々……」
穂乃果「集合!全員集合!!」
海未「は、はい」
穂乃果「ほ、本当ですか……!!」
穂乃果「あ、あ……!!!」
穂乃果「みんなー!!!」
海未「ど、どうしたのですか、帰って早々……」
穂乃果「集合!全員集合!!」
海未「は、はい」
256: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/29(土) 23:25:36.84 ID:teWlNJca
穂乃果「えーみなさん、なんとなんと……」
にこ「もう早く言いなさいよ、どうせ大したことじゃ」
穂乃果「新選組が幕臣にお取り立てされました!!」
にこ「え」
海未「い、今なんと……」
穂乃果「これより新選組隊士は全員幕臣!私は御目見得以上の旗本だよ!!」
にこ「お、おおおおお!」
花陽「すごい!すごい!!」
絵里「え、これすごいことなの?」
ことり「とんでもないことだよ!!」
海未「や、やった……やりました……!!!」
穂乃果「海未ちゃん!」
海未「穂乃果ああああ!!」
穂乃果「ばんざーい!ばんざーい!」
雪穂『これこそが幕府の力が弱まった象徴的な出来事だが、近藤らは大いに喜んだという』
にこ「もう早く言いなさいよ、どうせ大したことじゃ」
穂乃果「新選組が幕臣にお取り立てされました!!」
にこ「え」
海未「い、今なんと……」
穂乃果「これより新選組隊士は全員幕臣!私は御目見得以上の旗本だよ!!」
にこ「お、おおおおお!」
花陽「すごい!すごい!!」
絵里「え、これすごいことなの?」
ことり「とんでもないことだよ!!」
海未「や、やった……やりました……!!!」
穂乃果「海未ちゃん!」
海未「穂乃果ああああ!!」
穂乃果「ばんざーい!ばんざーい!」
雪穂『これこそが幕府の力が弱まった象徴的な出来事だが、近藤らは大いに喜んだという』
257: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/29(土) 23:28:38.25 ID:teWlNJca
あんじゅ「幕臣になって万歳じゃないわよ……」
あんじゅ「もうここに私の居場所はない……」
あんじゅ「兵法も私のやり方はもう古い……」
あんじゅ「伊東のところに……、いえ、いっそ薩摩あたりに……」
バサッ
あんじゅ「……え?」
バタッ
雪穂『新選組五番隊組長 武田観柳斎、何者かに暗殺』
あんじゅ「もうここに私の居場所はない……」
あんじゅ「兵法も私のやり方はもう古い……」
あんじゅ「伊東のところに……、いえ、いっそ薩摩あたりに……」
バサッ
あんじゅ「……え?」
バタッ
雪穂『新選組五番隊組長 武田観柳斎、何者かに暗殺』
259: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/29(土) 23:32:09.41 ID:teWlNJca
ツバサ「……どうしてうまくいかないの!!」
英玲奈「先生、落ち着いて」
ツバサ「私は尊王攘夷のために活動したいのに!!どこへ行っても新選組の名が付きまとう!!」
英玲奈「仕方ありません、こればかりは……」
ツバサ「御陵衛士よ!私たちは!!」
英玲奈「……」
ツバサ「……いっそ……」
ツバサ「そうだわ、新選組を消せば!いいえ乗っ取ってしまえばいいのよ!」
英玲奈「まさか……」
ツバサ「……近藤を斬るわ、斎藤を呼んできて」
英玲奈「……!!」
英玲奈「先生、落ち着いて」
ツバサ「私は尊王攘夷のために活動したいのに!!どこへ行っても新選組の名が付きまとう!!」
英玲奈「仕方ありません、こればかりは……」
ツバサ「御陵衛士よ!私たちは!!」
英玲奈「……」
ツバサ「……いっそ……」
ツバサ「そうだわ、新選組を消せば!いいえ乗っ取ってしまえばいいのよ!」
英玲奈「まさか……」
ツバサ「……近藤を斬るわ、斎藤を呼んできて」
英玲奈「……!!」
261: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/29(土) 23:36:02.76 ID:teWlNJca
ツバサ「ということで、お願いするわ」
真姫「私が?」
ツバサ「ええ、近藤に匹敵する腕を持つのはあなただけよ」
真姫「……いいわ、やってあげる」
ツバサ「ふふっ、さすがいい子ね」
真姫「一度、近藤とやってみたかったのよ」
ツバサ「あなたならきっと出来るわ」
真姫「任せて」
真姫「急がないと……!!」
真姫「私が?」
ツバサ「ええ、近藤に匹敵する腕を持つのはあなただけよ」
真姫「……いいわ、やってあげる」
ツバサ「ふふっ、さすがいい子ね」
真姫「一度、近藤とやってみたかったのよ」
ツバサ「あなたならきっと出来るわ」
真姫「任せて」
真姫「急がないと……!!」
262: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/29(土) 23:38:54.94 ID:teWlNJca
花陽「ま、真姫ちゃん!?」
にこ「あんた、どうしたのよ、ボロボロよ!?」
真姫「海未に……海未に会わせて……」
ことり「……待ってて!」
真姫「はあはあ……」
海未「よく知らせてくれました」
真姫「伊東は本気よ、私が脱走したことでおそらく別の手を打ってくる」
海未「そうですね……」
穂乃果「どうして伊東さん……」
海未「穂乃果……」
穂乃果「ひどいよ……ひどい……」
海未「穂乃果、ここは」
穂乃果「……伊東を斬る」
海未「!?」
真姫(これが穂乃果……?)
にこ「あんた、どうしたのよ、ボロボロよ!?」
真姫「海未に……海未に会わせて……」
ことり「……待ってて!」
真姫「はあはあ……」
海未「よく知らせてくれました」
真姫「伊東は本気よ、私が脱走したことでおそらく別の手を打ってくる」
海未「そうですね……」
穂乃果「どうして伊東さん……」
海未「穂乃果……」
穂乃果「ひどいよ……ひどい……」
海未「穂乃果、ここは」
穂乃果「……伊東を斬る」
海未「!?」
真姫(これが穂乃果……?)
264: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/29(土) 23:56:44.78 ID:teWlNJca
雪穂『間者として御陵衛士に参加していた斎藤は近藤暗殺の情報を土方に伝えた』
真姫「ふぅ……」
にこ「随分無茶したわね、今回は」
真姫「まあね」
にこ「しかし見直したわ、まさかあんたがここまでするとは」
真姫「……武士っていうのはね」
にこ「ん?」
真姫「一度仕えたら、主君が死ぬまで忠義のため働くものよ」
にこ「私たちは別に穂乃果の家臣じゃ」
真姫「会津の家臣よ、会津がいたから私たちはこうして生きている、違う?」
にこ「……なるほどね」
真姫「ふぅ……」
にこ「随分無茶したわね、今回は」
真姫「まあね」
にこ「しかし見直したわ、まさかあんたがここまでするとは」
真姫「……武士っていうのはね」
にこ「ん?」
真姫「一度仕えたら、主君が死ぬまで忠義のため働くものよ」
にこ「私たちは別に穂乃果の家臣じゃ」
真姫「会津の家臣よ、会津がいたから私たちはこうして生きている、違う?」
にこ「……なるほどね」
266: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/29(土) 23:59:27.00 ID:teWlNJca
海未「では、作戦はこのように」
穂乃果「うん、私は伊東さんにとにかく飲ませればいいんだね」
海未「ええ、斎藤については何も聞かずに切腹としたと」
穂乃果「いいよ、それでいこう」
海未「……珍しいですね、穂乃果が何も言わないなんて」
穂乃果「……そうかな」
海未「……ええ、穂乃果」
穂乃果「ん?」
海未「あなたはもう手を汚してはダメですよ」
穂乃果「……うん」
穂乃果「うん、私は伊東さんにとにかく飲ませればいいんだね」
海未「ええ、斎藤については何も聞かずに切腹としたと」
穂乃果「いいよ、それでいこう」
海未「……珍しいですね、穂乃果が何も言わないなんて」
穂乃果「……そうかな」
海未「……ええ、穂乃果」
穂乃果「ん?」
海未「あなたはもう手を汚してはダメですよ」
穂乃果「……うん」
267: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/30(日) 00:02:09.54 ID:vqFYYO51
ツバサ「ふふっ、久しぶりにこんなふうに飲めてうれしいわ」
穂乃果「私も、今日は飲むぞー!」
ツバサ「それで、その、例の件なんだけど」
穂乃果「お金については心配しないで、海未ちゃんには内緒だけど、貸してあげるよ」
ツバサ「ありがとう、本当に……」
穂乃果「ごめんね、なかなか返事できなくて」
ツバサ「いいえ、私こそごめんなさい」
穂乃果(……ごめんね、伊東さん)
穂乃果「私も、今日は飲むぞー!」
ツバサ「それで、その、例の件なんだけど」
穂乃果「お金については心配しないで、海未ちゃんには内緒だけど、貸してあげるよ」
ツバサ「ありがとう、本当に……」
穂乃果「ごめんね、なかなか返事できなくて」
ツバサ「いいえ、私こそごめんなさい」
穂乃果(……ごめんね、伊東さん)
268: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/30(日) 00:09:31.82 ID:vqFYYO51
ツバサ「酔ったわ……」
穂乃果「籠を呼ぶよ?」
ツバサ「ふふっ、月夜に歩くのもいいものよ」
穂乃果「伊東さんは風流だなー」
ツバサ「これくらいなら酔っていても問題ないわ、またね、近藤さん」
穂乃果「うん、さようなら」
ツバサ「……」フラフラ
ツバサ「だいぶ飲んだわね……」
ツバサ「近藤には油断させておかないと……」
ツバサ「……誰?」
グサッ グサッ
ツバサ「……くっ、やられた……」
ツバサ「近藤……!!」
ツバサ「奸賊ばら……」バタッ
雪穂『元新選組参謀 伊東甲子太郎、暗殺』
穂乃果「籠を呼ぶよ?」
ツバサ「ふふっ、月夜に歩くのもいいものよ」
穂乃果「伊東さんは風流だなー」
ツバサ「これくらいなら酔っていても問題ないわ、またね、近藤さん」
穂乃果「うん、さようなら」
ツバサ「……」フラフラ
ツバサ「だいぶ飲んだわね……」
ツバサ「近藤には油断させておかないと……」
ツバサ「……誰?」
グサッ グサッ
ツバサ「……くっ、やられた……」
ツバサ「近藤……!!」
ツバサ「奸賊ばら……」バタッ
雪穂『元新選組参謀 伊東甲子太郎、暗殺』
270: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/30(日) 00:18:47.99 ID:vqFYYO51
穂乃果「伊東さんは」
海未「はい、問題なく」
穂乃果「うん……ご苦労様」
海未「問題はここからですよ」
穂乃果「わかってる、亡骸はそのまま?」
海未「ええ、そのうち御陵衛士の隊士たちが来るはずです」
穂乃果「というわけだよ」
にこ「そこを叩けってことね」
穂乃果「うん、このまま放っておけないからね……」
にこ「絵里を呼んでないってことは、相当悪いのね、身体」
海未「……」
花陽「私も出来る限りは頑張ります……でも」
海未「はい、問題なく」
穂乃果「うん……ご苦労様」
海未「問題はここからですよ」
穂乃果「わかってる、亡骸はそのまま?」
海未「ええ、そのうち御陵衛士の隊士たちが来るはずです」
穂乃果「というわけだよ」
にこ「そこを叩けってことね」
穂乃果「うん、このまま放っておけないからね……」
にこ「絵里を呼んでないってことは、相当悪いのね、身体」
海未「……」
花陽「私も出来る限りは頑張ります……でも」
272: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/30(日) 00:27:09.49 ID:vqFYYO51
穂乃果「凛ちゃんだね」
にこ「まさかあんた、凛も斬れって言うんじゃ」
ことり「にこちゃん、落ち着いて」
海未「凛も御陵衛士、例外はありません」
穂乃果「許したりしたら他の隊士に示しがつかないよ」
海未「ただ」
穂乃果「危険だから逃げた場合は深追い不要、だから、ね?」
花陽「それって……」
ことり「……」ニコ
にこ「面倒ね、立場があると……新選組二番隊組長、永倉新八、その任務謹んでお受けします」
にこ「まさかあんた、凛も斬れって言うんじゃ」
ことり「にこちゃん、落ち着いて」
海未「凛も御陵衛士、例外はありません」
穂乃果「許したりしたら他の隊士に示しがつかないよ」
海未「ただ」
穂乃果「危険だから逃げた場合は深追い不要、だから、ね?」
花陽「それって……」
ことり「……」ニコ
にこ「面倒ね、立場があると……新選組二番隊組長、永倉新八、その任務謹んでお受けします」
273: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/30(日) 00:37:38.38 ID:vqFYYO51
一方
凛「伊東先生が!?」
英玲奈「ああ、近藤にやられた……!」
英玲奈「新選組め……」
凛「そんな……なんで……」
英玲奈「とにかく、伊東先生の遺体を取り返す」
凛「え?」
英玲奈「話によると、そのままにされているらしい……」
凛「ひどい……」
英玲奈「来てくれるな、藤堂」
凛「うん、いくよ……」
凛「伊東先生が!?」
英玲奈「ああ、近藤にやられた……!」
英玲奈「新選組め……」
凛「そんな……なんで……」
英玲奈「とにかく、伊東先生の遺体を取り返す」
凛「え?」
英玲奈「話によると、そのままにされているらしい……」
凛「ひどい……」
英玲奈「来てくれるな、藤堂」
凛「うん、いくよ……」
274: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/30(日) 00:55:28.55 ID:vqFYYO51
英玲奈「伊東先生!!」
凛「伊東先生……」
英玲奈「くそっ、早く運べ!!」
にこ「御陵衛士覚悟!!」
英玲奈「くっ、待ち伏せか!!」
英玲奈「かかれー!!」
花陽「えいやああああ!!」
にこ「逃がさないわ!!」
キン キン ズバッ
凛「くっ、……にこちゃん……」
にこ「藤堂、覚悟しなさい」
凛「……うわああああ!!」
凛「伊東先生……」
英玲奈「くそっ、早く運べ!!」
にこ「御陵衛士覚悟!!」
英玲奈「くっ、待ち伏せか!!」
英玲奈「かかれー!!」
花陽「えいやああああ!!」
にこ「逃がさないわ!!」
キン キン ズバッ
凛「くっ、……にこちゃん……」
にこ「藤堂、覚悟しなさい」
凛「……うわああああ!!」
275: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/30(日) 00:57:49.53 ID:vqFYYO51
キン
にこ「……」
凛「ぐっ……」
花陽「……」チラッ
にこ「ちっ、さすがやるわね」
凛「そう簡単にやられないよ!」
にこ「……」チラ
凛「……え?」
凛(み、道が……これって……)
花陽「他の隊士は向こうへ!向こうに敵が逃げたよ!!」
花陽「……」コクン
にこ「……にげて」ボソッ
凛「……ふ、二人とも……」
にこ「……」
凛「ぐっ……」
花陽「……」チラッ
にこ「ちっ、さすがやるわね」
凛「そう簡単にやられないよ!」
にこ「……」チラ
凛「……え?」
凛(み、道が……これって……)
花陽「他の隊士は向こうへ!向こうに敵が逃げたよ!!」
花陽「……」コクン
にこ「……にげて」ボソッ
凛「……ふ、二人とも……」
276: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/30(日) 01:00:51.31 ID:vqFYYO51
凛「……」
にこ(早く、早く逃げて!穂乃果の、私たち全員あなたに生きてほしいのよ!!)
凛(途中で抜けた私を……ありがとう……ありがとう……)
にこ「……」スッ
凛「……」コクン ダッ
凛(かよちん、いつ会えるかわからないけど、今度会えたら一緒にご飯食べようにゃ)
花陽(凛ちゃん、生きてたらきっとまた!!)
凛「……」ダッ
隊士「逃げるな!覚悟!!」
凛「え」
にこ「!……やめ!!」
花陽「だめええええええええええええええ!!!」
バサッ
ドサッ
にこ(早く、早く逃げて!穂乃果の、私たち全員あなたに生きてほしいのよ!!)
凛(途中で抜けた私を……ありがとう……ありがとう……)
にこ「……」スッ
凛「……」コクン ダッ
凛(かよちん、いつ会えるかわからないけど、今度会えたら一緒にご飯食べようにゃ)
花陽(凛ちゃん、生きてたらきっとまた!!)
凛「……」ダッ
隊士「逃げるな!覚悟!!」
凛「え」
にこ「!……やめ!!」
花陽「だめええええええええええええええ!!!」
バサッ
ドサッ
279: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/30(日) 01:04:33.55 ID:vqFYYO51
凛「……あ……」
にこ「ああああああああああああああ!!!!」
隊士「はあはあ……」
にこ「くっ!!」バシッ
隊士「ぐはっ、な、なにを……」
にこ「……よくやったわ、ここはいいから向こうへ行きなさい、早く!!」
隊士「は、はい」
にこ「……それでいいわ、あんたを斬る前に遠くへ行って……」
にこ「ああああああああああああああ!!!!」
隊士「はあはあ……」
にこ「くっ!!」バシッ
隊士「ぐはっ、な、なにを……」
にこ「……よくやったわ、ここはいいから向こうへ行きなさい、早く!!」
隊士「は、はい」
にこ「……それでいいわ、あんたを斬る前に遠くへ行って……」
280: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/30(日) 01:08:13.24 ID:vqFYYO51
にこ「……凛、凛!!」
花陽「凛ちゃん!!」
凛「……はは……、運が悪いにゃ……」
にこ「なんで、なんでよ……なんでよ……!!!」
凛「ごめんね、でも嬉しかったよ、凛、本当は池田屋で死んでたかもしれない……」
凛「きっと、少しおまけだったんだにゃ……、かよちん」
花陽「凛ちゃん、凛ちゃん……ぐすっ」
凛「また、今度会えたら、その時も友達だにゃ……」
花陽「う、うん、きっと、きっと!友達だよ!ずっと!!」
凛「ありがとう、にこちゃんともきっと会える……そしたらもっと楽しいことたくさん……」
にこ「待って、まだよ、まだいかないで……」
凛「……」
にこ「馬鹿よ、馬鹿よあんたっ……凛っ……」
花陽「凛ちゃああああああああああん!!!~~~~っ!!!」
雪穂『新選組八番隊組長藤堂平助 刺殺』
花陽「凛ちゃん!!」
凛「……はは……、運が悪いにゃ……」
にこ「なんで、なんでよ……なんでよ……!!!」
凛「ごめんね、でも嬉しかったよ、凛、本当は池田屋で死んでたかもしれない……」
凛「きっと、少しおまけだったんだにゃ……、かよちん」
花陽「凛ちゃん、凛ちゃん……ぐすっ」
凛「また、今度会えたら、その時も友達だにゃ……」
花陽「う、うん、きっと、きっと!友達だよ!ずっと!!」
凛「ありがとう、にこちゃんともきっと会える……そしたらもっと楽しいことたくさん……」
にこ「待って、まだよ、まだいかないで……」
凛「……」
にこ「馬鹿よ、馬鹿よあんたっ……凛っ……」
花陽「凛ちゃああああああああああん!!!~~~~っ!!!」
雪穂『新選組八番隊組長藤堂平助 刺殺』
296: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/30(日) 22:33:27.33 ID:vqFYYO51
薩摩藩邸前
英玲奈「はあはあ……」
英玲奈「まさかこんな……」
英玲奈「伊東先生……くそっ!!」
英玲奈「近藤勇……絶対に許さん……」
英玲奈「はあはあ……」
英玲奈「まさかこんな……」
英玲奈「伊東先生……くそっ!!」
英玲奈「近藤勇……絶対に許さん……」
305: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/09/02(水) 21:02:50.46 ID:6uHCpbjn
絵里「……」
ことり「絵里ちゃん、どう?具合は?」
絵里「大丈夫よ……、大丈夫……」
ことり「……」
絵里「……ううん、嘘、まともに刀も握れない、この前だって私は留守番だったし」
ことり「やっぱり、ちゃんと療養したほうがいいよ、ここじゃなくて」
絵里「嫌よ!私は新選組の一番隊組長よ?私がいなくなるなんて……」
ことり「絵里ちゃん、でも……」
絵里「きっと治るわ、きっと……げほっ!ごほっ!」
ことり「絵里ちゃん!!」
絵里「なによ、なんでこんなに血が出るのよ……」
穂乃果「え、絵里ちゃん……?」
絵里「近藤さん……、ち、違うの、これはなんでも……」フラッ
穂乃果「絵里ちゃん!!」
ことり「絵里ちゃん、どう?具合は?」
絵里「大丈夫よ……、大丈夫……」
ことり「……」
絵里「……ううん、嘘、まともに刀も握れない、この前だって私は留守番だったし」
ことり「やっぱり、ちゃんと療養したほうがいいよ、ここじゃなくて」
絵里「嫌よ!私は新選組の一番隊組長よ?私がいなくなるなんて……」
ことり「絵里ちゃん、でも……」
絵里「きっと治るわ、きっと……げほっ!ごほっ!」
ことり「絵里ちゃん!!」
絵里「なによ、なんでこんなに血が出るのよ……」
穂乃果「え、絵里ちゃん……?」
絵里「近藤さん……、ち、違うの、これはなんでも……」フラッ
穂乃果「絵里ちゃん!!」
306: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/09/02(水) 21:11:21.20 ID:6uHCpbjn
海未「それで絵里は……」
穂乃果「こことは違うところで療養させることにしたよ、なかなか言うこと聞いてくれなかったけど」
海未「そうですか……」
穂乃果「……なんだかいろいろなことが起きて疲れたよ」
海未「穂乃果、凛のことは」
穂乃果「わかってる、斬った隊士は何も悪くないよ」
海未「はい……」
穂乃果「幕府もどうなっちゃうのかな……」
海未「大丈夫です、幕府はなくなりませんよ」
穂乃果「そうだといいんだけど……」
海未「とりあえずお茶にでもしましょう、最近こうしてゆっくりもしてないですから」
穂乃果「うん……」
海未「市村、市村はいますか?」
穂乃果「市村?ああ、この前入った、あの子!」
海未「はい、いろいろと身の回りのことをお願いしてます、まだ子供みたいなものですから」
穂乃果「こことは違うところで療養させることにしたよ、なかなか言うこと聞いてくれなかったけど」
海未「そうですか……」
穂乃果「……なんだかいろいろなことが起きて疲れたよ」
海未「穂乃果、凛のことは」
穂乃果「わかってる、斬った隊士は何も悪くないよ」
海未「はい……」
穂乃果「幕府もどうなっちゃうのかな……」
海未「大丈夫です、幕府はなくなりませんよ」
穂乃果「そうだといいんだけど……」
海未「とりあえずお茶にでもしましょう、最近こうしてゆっくりもしてないですから」
穂乃果「うん……」
海未「市村、市村はいますか?」
穂乃果「市村?ああ、この前入った、あの子!」
海未「はい、いろいろと身の回りのことをお願いしてます、まだ子供みたいなものですから」
307: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/09/02(水) 21:15:51.70 ID:6uHCpbjn
亜里沙「はーい、お呼びですか?土方さん」
海未「お茶の用意をしてくれますか?」
亜里沙「えー、そろそろ私も天然理心流習いたいです!」
海未「剣術の訓練はいつもしているでしょう」
亜里沙「でも、見回りとか、警護とか……」
海未「あなたにはまだ早いです、いいから用意を」
亜里沙「はーい……」
穂乃果「ごめんね、海未ちゃん過保護だから」
海未「そういうことではありません!」
亜里沙「やっぱり斎藤さんに教えてもらおうかな……」トボトボ
海未「こら、亜里沙!まったく……」
穂乃果「お、海未ちゃんも亜里沙ちゃんには弱いのかな?」
海未「はぁ……」
海未「お茶の用意をしてくれますか?」
亜里沙「えー、そろそろ私も天然理心流習いたいです!」
海未「剣術の訓練はいつもしているでしょう」
亜里沙「でも、見回りとか、警護とか……」
海未「あなたにはまだ早いです、いいから用意を」
亜里沙「はーい……」
穂乃果「ごめんね、海未ちゃん過保護だから」
海未「そういうことではありません!」
亜里沙「やっぱり斎藤さんに教えてもらおうかな……」トボトボ
海未「こら、亜里沙!まったく……」
穂乃果「お、海未ちゃんも亜里沙ちゃんには弱いのかな?」
海未「はぁ……」
313: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/09/05(土) 00:45:09.99 ID:p+q4ZVkO
雪穂『新選組の願いも空しく、王政復古の大号令がなされた』
雪穂『これにより幕府は事実上廃止、京都守護職も廃止され、新選組は京を出ることを余儀なくされた』
穂乃果「……はぁ」
海未「気を落とさないでください、まだ新選組にやれることはありますよ」
にこ「本当にあるのかしら……」
海未「現に二条城の警備を任されています」
にこ「それだって水戸に邪魔されてるじゃない」
海未「う……」
亜里沙「永倉さん!土方さんをあまりいじめないでください!」
にこ「い、いじめてるわけじゃないわよ」
ことり「意外と元気だねー、皆」
海未「ことり、お帰りなさい」
ことり「絵里ちゃんは大阪城に預けてきたよ」
穂乃果「ありがとう、絵里ちゃん……」
雪穂『これにより幕府は事実上廃止、京都守護職も廃止され、新選組は京を出ることを余儀なくされた』
穂乃果「……はぁ」
海未「気を落とさないでください、まだ新選組にやれることはありますよ」
にこ「本当にあるのかしら……」
海未「現に二条城の警備を任されています」
にこ「それだって水戸に邪魔されてるじゃない」
海未「う……」
亜里沙「永倉さん!土方さんをあまりいじめないでください!」
にこ「い、いじめてるわけじゃないわよ」
ことり「意外と元気だねー、皆」
海未「ことり、お帰りなさい」
ことり「絵里ちゃんは大阪城に預けてきたよ」
穂乃果「ありがとう、絵里ちゃん……」
314: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/09/05(土) 00:45:59.96 ID:p+q4ZVkO
>>313
最後の行修正
穂乃果「ありがとう、……絵里ちゃん……」
最後の行修正
穂乃果「ありがとう、……絵里ちゃん……」
315: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/09/05(土) 00:51:27.54 ID:p+q4ZVkO
数日後
穂乃果「じゃあ二条城まで行ってくるよ」
海未「はい、お気をつけて」
ヒデコ「安心してください!私が護衛についてますし!」
海未「やはりにこか、花陽あたりをつけるべきでしょうか……」
ヒデコ「し、信用されてない……」
穂乃果「心配性だなー、大丈夫だって」
海未「馬から落ちるということだけはやめてくださいね」
穂乃果「私ってそんなに信用ないかな……」
ヒデコ「はぁ……」トボトボ
穂乃果「はぁ……」パカパカ
穂乃果「じゃあ二条城まで行ってくるよ」
海未「はい、お気をつけて」
ヒデコ「安心してください!私が護衛についてますし!」
海未「やはりにこか、花陽あたりをつけるべきでしょうか……」
ヒデコ「し、信用されてない……」
穂乃果「心配性だなー、大丈夫だって」
海未「馬から落ちるということだけはやめてくださいね」
穂乃果「私ってそんなに信用ないかな……」
ヒデコ「はぁ……」トボトボ
穂乃果「はぁ……」パカパカ
316: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/09/05(土) 00:58:47.32 ID:p+q4ZVkO
穂乃果「さすがに伏見から二条城はちょっと遠いね」パカパカ
ヒデコ「まあ仕方ないですよ」
穂乃果「これから戦になっちゃうのかな……」
ヒデコ「……」
英玲奈「いたな……」
英玲奈「よし、よく狙えよ……」
穂乃果「ん?」
ヒデコ「どうしました?」
穂乃果「ううん、なんか……」
バンッ
ヒデコ「!?」
穂乃果「くっ……」
ヒデコ「局長ーー!!」
ヒデコ「まあ仕方ないですよ」
穂乃果「これから戦になっちゃうのかな……」
ヒデコ「……」
英玲奈「いたな……」
英玲奈「よし、よく狙えよ……」
穂乃果「ん?」
ヒデコ「どうしました?」
穂乃果「ううん、なんか……」
バンッ
ヒデコ「!?」
穂乃果「くっ……」
ヒデコ「局長ーー!!」
317: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/09/05(土) 01:05:16.01 ID:p+q4ZVkO
英玲奈「ちっ、仕留められなかったか」
ヒデコ「あれは御陵衛士の……!!」
穂乃果「痛っ……篠田君……」
英玲奈「近藤をやれー!!」
ヒデコ「くっ、局長!逃げてください!!」
穂乃果「でも……」
ヒデコ「はやくっ!」
穂乃果「う、うん」
ヒデコ「さあ行って!!」
英玲奈「逃がすか!!」
ヒデコ「させない!!」
ヒデコ「全員、御陵衛士を通すな!!」
オー!
英玲奈「くそっ、数では不利か……」
ヒデコ「逃げるな!!」
ヒデコ「あれは御陵衛士の……!!」
穂乃果「痛っ……篠田君……」
英玲奈「近藤をやれー!!」
ヒデコ「くっ、局長!逃げてください!!」
穂乃果「でも……」
ヒデコ「はやくっ!」
穂乃果「う、うん」
ヒデコ「さあ行って!!」
英玲奈「逃がすか!!」
ヒデコ「させない!!」
ヒデコ「全員、御陵衛士を通すな!!」
オー!
英玲奈「くそっ、数では不利か……」
ヒデコ「逃げるな!!」
318: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/09/05(土) 01:10:07.09 ID:p+q4ZVkO
伏見城
海未「穂乃果!!」
穂乃果「あ、海未ちゃん……」
海未「大丈夫ですか!?……肩を……」
穂乃果「うん、撃たれちゃった……」
ヒデコ「申し訳ありません!護衛があんなにいながら……」
海未「いえ、よく局長を守りました、やったのは?」
ヒデコ「篠原ら、元御陵衛士かと……」
海未「……なるほど」
穂乃果「懲りないよね、はは……」
海未「とにかく、穂乃果は大阪城で医者にちゃんと診てもらってください」
穂乃果「で、でもこれから戦に……」
海未「私が……、私がやります」
穂乃果「……うん、任せたよ」
海未「はい」
海未「穂乃果!!」
穂乃果「あ、海未ちゃん……」
海未「大丈夫ですか!?……肩を……」
穂乃果「うん、撃たれちゃった……」
ヒデコ「申し訳ありません!護衛があんなにいながら……」
海未「いえ、よく局長を守りました、やったのは?」
ヒデコ「篠原ら、元御陵衛士かと……」
海未「……なるほど」
穂乃果「懲りないよね、はは……」
海未「とにかく、穂乃果は大阪城で医者にちゃんと診てもらってください」
穂乃果「で、でもこれから戦に……」
海未「私が……、私がやります」
穂乃果「……うん、任せたよ」
海未「はい」
322: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/09/05(土) 01:23:01.07 ID:p+q4ZVkO
雪穂『それから数日後、徳川慶喜は薩摩を討つため、出兵』
雪穂『薩摩もこれに応じて出兵、戊辰戦争の緒戦でもある鳥羽・伏見の戦いが始まる』
海未「いよいよ、戦ですか」
にこ「本当に穂乃果なしでやるのね」
海未「仕方ありません、私が指揮をとります」
真姫「それは別に構わないけど」
花陽「……き、緊張します」
ことり「数は有利、だよね」
海未「はい、後はこの数の有利を活かして……」
バン バン
海未「始まりましたか……、新選組、出陣!」
オー!
雪穂『薩摩もこれに応じて出兵、戊辰戦争の緒戦でもある鳥羽・伏見の戦いが始まる』
海未「いよいよ、戦ですか」
にこ「本当に穂乃果なしでやるのね」
海未「仕方ありません、私が指揮をとります」
真姫「それは別に構わないけど」
花陽「……き、緊張します」
ことり「数は有利、だよね」
海未「はい、後はこの数の有利を活かして……」
バン バン
海未「始まりましたか……、新選組、出陣!」
オー!
324: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/09/05(土) 01:47:25.63 ID:p+q4ZVkO
バン バン バン
花陽「だ、ダメです、これじゃ動けない……」
フミコ「あんなに銃で撃ってくるなんて、最新式の銃ですね……」
海未「くっ、幕府側にも同じように武器はあるはずなのに……」
バン
海未「他の幕府軍は何をしているのですか!!」
ことり「だ、ダメ、すごい武器はあるみたいなんだけど、使える人がいないって」
海未「なんですか!それは!!」
バン
真姫「防戦とかそういう話じゃないわよ、これ……」
海未「もう刀や槍では……」
花陽「だ、ダメです、これじゃ動けない……」
フミコ「あんなに銃で撃ってくるなんて、最新式の銃ですね……」
海未「くっ、幕府側にも同じように武器はあるはずなのに……」
バン
海未「他の幕府軍は何をしているのですか!!」
ことり「だ、ダメ、すごい武器はあるみたいなんだけど、使える人がいないって」
海未「なんですか!それは!!」
バン
真姫「防戦とかそういう話じゃないわよ、これ……」
海未「もう刀や槍では……」
325: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/09/05(土) 01:51:48.50 ID:p+q4ZVkO
にこ「何も出来ずに終わるなんて嫌よ、私は!」
海未「にこ……」
にこ「刀でずっと戦ってきた、だからわかる、近づければ絶対に負けない」
花陽「で、でもこれじゃ近づくなんて!」
にこ「いくら最新式でも使ってる人間がそのうち疲れるはず、だからそこを……」
ヒデコ「永倉さん!私も行きます!」
にこ「よし、命が惜しくない隊士は私に続きなさい!!」
ヒデコ「はいっ!!」
にこ「いくわよー!!」ダッ
海未「にこ!無茶です!!」
にこ「おりゃあああああ!!」
バサッ バサッ
にこ「新選組舐めんじゃないわよ!!」
ヒデコ「やあああ!!」
海未「にこ……」
にこ「刀でずっと戦ってきた、だからわかる、近づければ絶対に負けない」
花陽「で、でもこれじゃ近づくなんて!」
にこ「いくら最新式でも使ってる人間がそのうち疲れるはず、だからそこを……」
ヒデコ「永倉さん!私も行きます!」
にこ「よし、命が惜しくない隊士は私に続きなさい!!」
ヒデコ「はいっ!!」
にこ「いくわよー!!」ダッ
海未「にこ!無茶です!!」
にこ「おりゃあああああ!!」
バサッ バサッ
にこ「新選組舐めんじゃないわよ!!」
ヒデコ「やあああ!!」
326: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/09/05(土) 01:55:45.79 ID:p+q4ZVkO
海未「にこ!もうここまでです!退きます!」
にこ「ま、まだよ!」
海未「指揮するのは私です!従いなさい!!」
にこ「くっ、わかったわよ!!」
海未「新選組!撤退!」
花陽「殿は私がやります!はやく逃げて!」
にこ「槍で殿なんて無理よ!あんたも逃げるの!」
海未「全員撤退です!!」
海未「被害は……」
ミカ「死傷者多数です……」
海未「……」
にこ「ま、まだよ!」
海未「指揮するのは私です!従いなさい!!」
にこ「くっ、わかったわよ!!」
海未「新選組!撤退!」
花陽「殿は私がやります!はやく逃げて!」
にこ「槍で殿なんて無理よ!あんたも逃げるの!」
海未「全員撤退です!!」
海未「被害は……」
ミカ「死傷者多数です……」
海未「……」
329: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/09/05(土) 02:03:39.66 ID:p+q4ZVkO
二日後
海未「……ここで敵を待ち受けることになりました」
花陽「なんとかここまで逃げたのに……」
海未「仕方ありません、……皮肉にも今や新選組は主力です」
にこ「なんでこんなに幕府の兵が少ないのよ……」
ことり「私たちは早くから洋式の訓練してたから、多分、その差かな」
真姫「海未のおかげね、なんでも取り入れてみるものだわ」
海未「この状況では皮肉にしか聞こえませんよ……」
ことり「海未ちゃん」
海未「ことり……、なんでしょう」
ことり「しっかりして、今は海未ちゃんが新選組を率いているんだから」
海未「……わかってます、私がしっかりしないと」
海未「……ここで敵を待ち受けることになりました」
花陽「なんとかここまで逃げたのに……」
海未「仕方ありません、……皮肉にも今や新選組は主力です」
にこ「なんでこんなに幕府の兵が少ないのよ……」
ことり「私たちは早くから洋式の訓練してたから、多分、その差かな」
真姫「海未のおかげね、なんでも取り入れてみるものだわ」
海未「この状況では皮肉にしか聞こえませんよ……」
ことり「海未ちゃん」
海未「ことり……、なんでしょう」
ことり「しっかりして、今は海未ちゃんが新選組を率いているんだから」
海未「……わかってます、私がしっかりしないと」
330: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/09/05(土) 02:09:04.27 ID:p+q4ZVkO
ことり「……でも、すごいよね、数年前はこんなことになってるなんて想像もできなかった」
海未「……そうですね」
ことり「試衛館で、皆でわいわいやったのがすごい昔に感じるよ」
海未「……後悔してますか?京にきたこと」
ことり「ううん、してないよ」
海未「……」
ことり「穂乃果ちゃんと海未ちゃんの近くですごい夢をみさせてくれた」
ことり「まかさ本当に武士になっちゃうなんて思わなかったよ」
ことり「二人がいたらからここまで来れた、だから後悔なんてしてないよ」
海未「ことり……」
ことり「さあ、そろそろ始まるよ、行こう?」
海未「はい!」
海未「……そうですね」
ことり「試衛館で、皆でわいわいやったのがすごい昔に感じるよ」
海未「……後悔してますか?京にきたこと」
ことり「ううん、してないよ」
海未「……」
ことり「穂乃果ちゃんと海未ちゃんの近くですごい夢をみさせてくれた」
ことり「まかさ本当に武士になっちゃうなんて思わなかったよ」
ことり「二人がいたらからここまで来れた、だから後悔なんてしてないよ」
海未「ことり……」
ことり「さあ、そろそろ始まるよ、行こう?」
海未「はい!」
333: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/09/05(土) 02:18:30.37 ID:p+q4ZVkO
雪穂『新政府軍を待ち構えた幕府軍であったが、苦戦を強いられる』
雪穂『そして、そこで目にしたの光景は信じがたいものであった」
にこ「……なによ、あの旗……」
海未「……錦の御旗」
花陽「これって、向こうが官軍ってこと……?」
真姫「私たち、いつの間にか朝敵なのね……」
ことり「とにかく今は皆一度、城に入ろうよ!ここは危ないよ!」
ミカ「大変です!」
海未「……まさか……」
ミカ「……入城が拒まれました、官軍には逆らえないと……」
海未「やはり、そうなりますか……、全員とにかく逃げます!急いで!」
にこ「逃げてばっかりね、まったく……!!」
バン バン
花陽「でもどこへ……」
海未「とにかく逃げるのです!」
雪穂『そして、そこで目にしたの光景は信じがたいものであった」
にこ「……なによ、あの旗……」
海未「……錦の御旗」
花陽「これって、向こうが官軍ってこと……?」
真姫「私たち、いつの間にか朝敵なのね……」
ことり「とにかく今は皆一度、城に入ろうよ!ここは危ないよ!」
ミカ「大変です!」
海未「……まさか……」
ミカ「……入城が拒まれました、官軍には逆らえないと……」
海未「やはり、そうなりますか……、全員とにかく逃げます!急いで!」
にこ「逃げてばっかりね、まったく……!!」
バン バン
花陽「でもどこへ……」
海未「とにかく逃げるのです!」
334: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/09/05(土) 02:22:38.33 ID:p+q4ZVkO
ギャアア
ヒデコ「あ……、くっ!」
バンッ
ミカ「きゃあああ!」
にこ「海未!山崎が負傷!」
海未「もう少しです!誰か手を貸して!」
真姫「逃げられるの、これ!?」
フミコ「大阪に、大阪まで行けば!」
海未「その通りです!大阪まで行けば穂乃果もいます!絵里も!」
にこ「……海未」
ことり「海未ちゃん」
海未「ことり、大丈夫です、我らが局長がいれば」
ことり「土方さん!!」
海未「!」
ヒデコ「あ……、くっ!」
バンッ
ミカ「きゃあああ!」
にこ「海未!山崎が負傷!」
海未「もう少しです!誰か手を貸して!」
真姫「逃げられるの、これ!?」
フミコ「大阪に、大阪まで行けば!」
海未「その通りです!大阪まで行けば穂乃果もいます!絵里も!」
にこ「……海未」
ことり「海未ちゃん」
海未「ことり、大丈夫です、我らが局長がいれば」
ことり「土方さん!!」
海未「!」
335: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/09/05(土) 02:30:15.07 ID:p+q4ZVkO
ことり「……新選組のこと、穂乃果ちゃんのことを、任せたよ」
海未「ことり、なにを……」
ことり「局長に……、穂乃果ちゃんにごめんねって言っておいてね?」
海未「ダメです、ことり……ことり」
ことり「にこちゃん!新選組副長を必ず大阪まで連れて行って!」
にこ「……ことり……、わかったわ、行くわよ!!」
海未「嫌です!離してください!嫌です!!」
ことり「新選組、井上源三郎、ここを死守します!!」
海未「ことり!ことりぃ!!」
にこ「早く行くわよ!!」
ことり「やああああああ!!!」
バン バン バン
ことり「……」ガクッ
バーン
ことり「……」バタッ
雪穂『新選組六番隊組長 井上源三郎 戦死』
海未「ことり、なにを……」
ことり「局長に……、穂乃果ちゃんにごめんねって言っておいてね?」
海未「ダメです、ことり……ことり」
ことり「にこちゃん!新選組副長を必ず大阪まで連れて行って!」
にこ「……ことり……、わかったわ、行くわよ!!」
海未「嫌です!離してください!嫌です!!」
ことり「新選組、井上源三郎、ここを死守します!!」
海未「ことり!ことりぃ!!」
にこ「早く行くわよ!!」
ことり「やああああああ!!!」
バン バン バン
ことり「……」ガクッ
バーン
ことり「……」バタッ
雪穂『新選組六番隊組長 井上源三郎 戦死』
344: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/09/07(月) 21:34:31.01 ID:H2NG0nzL
大阪城
穂乃果「ことりちゃんが……?」
海未「はいっ……申し訳ありません、遺体も運べず、かろうじて首だけ……」
穂乃果「……あ……あ……」
海未「他の隊士も多数死傷者が……」
穂乃果「……ごめんっ、ごめん、私がこんな時に……」
海未「穂乃果のせいではありません!」
にこ「そうよ、ここからはあんたがしっかりしないといけないのよ」
穂乃果「うん、うんっ……」
海未「……絵里もだいぶよさそうですね」
絵里「そう見えるならよかったわ……」
真姫「それで、これからどうするの、……江戸に帰ったんでしょ」
穂乃果「う、うん、私たちも江戸に行こう、船は用意されてるから」
海未「こんな形で江戸に戻るのですね……」
穂乃果「ことりちゃんが……?」
海未「はいっ……申し訳ありません、遺体も運べず、かろうじて首だけ……」
穂乃果「……あ……あ……」
海未「他の隊士も多数死傷者が……」
穂乃果「……ごめんっ、ごめん、私がこんな時に……」
海未「穂乃果のせいではありません!」
にこ「そうよ、ここからはあんたがしっかりしないといけないのよ」
穂乃果「うん、うんっ……」
海未「……絵里もだいぶよさそうですね」
絵里「そう見えるならよかったわ……」
真姫「それで、これからどうするの、……江戸に帰ったんでしょ」
穂乃果「う、うん、私たちも江戸に行こう、船は用意されてるから」
海未「こんな形で江戸に戻るのですね……」
345: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/09/07(月) 21:43:48.80 ID:H2NG0nzL
船上
穂乃果「……新選組ってこんなに少なかったっけ」
海未「……すみません」
穂乃果「……」
にこ「穂乃果、山崎が……」
穂乃果「……!」
ミカ「すみません……、どうもここまでみたいです……」
ヒデコ「やっぱりあの時の傷が……」
穂乃果「ダメだよ、頑張って!江戸に行けばいい医者にみてもらえるから!!」
ミカ「……ありがとうございました、私のような者を使っていただいて……」
穂乃果「ミカ!ミカ!!!……なんで……」
ヒデコ「ずっと剣の腕はないけど役に立てることを誇りに思ってました、きっと後悔してないはずです……」
穂乃果「もう嫌だ……、これ以上死んでほしくないよ……」
雪穂『新選組監察方 山崎烝 死亡』
穂乃果「……新選組ってこんなに少なかったっけ」
海未「……すみません」
穂乃果「……」
にこ「穂乃果、山崎が……」
穂乃果「……!」
ミカ「すみません……、どうもここまでみたいです……」
ヒデコ「やっぱりあの時の傷が……」
穂乃果「ダメだよ、頑張って!江戸に行けばいい医者にみてもらえるから!!」
ミカ「……ありがとうございました、私のような者を使っていただいて……」
穂乃果「ミカ!ミカ!!!……なんで……」
ヒデコ「ずっと剣の腕はないけど役に立てることを誇りに思ってました、きっと後悔してないはずです……」
穂乃果「もう嫌だ……、これ以上死んでほしくないよ……」
雪穂『新選組監察方 山崎烝 死亡』
346: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/09/07(月) 21:47:17.16 ID:H2NG0nzL
真姫「……」
亜里沙「人がどんどん死んでいきます……」
真姫「そうね」
亜里沙「悲しくないんですか?」
真姫「悲しんでも、生き返るわけじゃないもの」
亜里沙「……」
真姫「私たちもたくさん人を殺したわ、きっと仕方ないことなのよ」
亜里沙「そんな……」
真姫「……それでも、これ以上は御免よ」
亜里沙「人がどんどん死んでいきます……」
真姫「そうね」
亜里沙「悲しくないんですか?」
真姫「悲しんでも、生き返るわけじゃないもの」
亜里沙「……」
真姫「私たちもたくさん人を殺したわ、きっと仕方ないことなのよ」
亜里沙「そんな……」
真姫「……それでも、これ以上は御免よ」
359: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/09/13(日) 23:56:10.12 ID:W68uyNiy
雪穂『江戸に着き、護衛任務についていた新選組だが、勝海舟から甲府へ行くよう命じられる』
雪穂『また、新選組は甲州鎮撫隊と改名された』
にこ「甲府へ行くの!?」
穂乃果「うん……」
花陽「せっかく江戸まで来たのに……」
穂乃果「江戸に向かってる官軍の進行を止めるようにって」
にこ「また無茶な……、こっちは隊士がかなり減っているのに」
海未「すでに隊士は新たに募集しております、やるしかないでしょう」
穂乃果「あと、私はこれから大久保大和、海未ちゃんは内藤隼人と名乗るようにって」
真姫「もしかしてそれって」
穂乃果「うん、改名と同時に私たちは大名並の取扱いになるって」
にこ「完全に餌じゃないのよ……」
海未「とにかく甲府へは行きます、いいですね?」
雪穂『また、新選組は甲州鎮撫隊と改名された』
にこ「甲府へ行くの!?」
穂乃果「うん……」
花陽「せっかく江戸まで来たのに……」
穂乃果「江戸に向かってる官軍の進行を止めるようにって」
にこ「また無茶な……、こっちは隊士がかなり減っているのに」
海未「すでに隊士は新たに募集しております、やるしかないでしょう」
穂乃果「あと、私はこれから大久保大和、海未ちゃんは内藤隼人と名乗るようにって」
真姫「もしかしてそれって」
穂乃果「うん、改名と同時に私たちは大名並の取扱いになるって」
にこ「完全に餌じゃないのよ……」
海未「とにかく甲府へは行きます、いいですね?」
360: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/09/14(月) 00:01:14.57 ID:rwe+HgjF
絵里「私も、行くわよ……ごほっごほっ」
海未「……無理ですよ、絵里」
絵里「行きたいの……、甲府へ行くなら多摩も通るでしょ?」
海未「そうですが……」
絵里「それに私はまだ戦えるわ……ごほっ」
穂乃果「……」
絵里「近藤さん、お願い……」
穂乃果「……うん、わかった、でも無理って思ったら置いていくよ、いいね?」
絵里「……ありがとう」
海未「いいのですか、穂乃果、絵里はもう戦えるような状態では」
穂乃果「それは私も……だよ」
海未「……穂乃果、やはり肩が……」
穂乃果「……うん、ここまでしかあがらない、刀を振るのはもう無理かな、あはは……」
海未「……無理ですよ、絵里」
絵里「行きたいの……、甲府へ行くなら多摩も通るでしょ?」
海未「そうですが……」
絵里「それに私はまだ戦えるわ……ごほっ」
穂乃果「……」
絵里「近藤さん、お願い……」
穂乃果「……うん、わかった、でも無理って思ったら置いていくよ、いいね?」
絵里「……ありがとう」
海未「いいのですか、穂乃果、絵里はもう戦えるような状態では」
穂乃果「それは私も……だよ」
海未「……穂乃果、やはり肩が……」
穂乃果「……うん、ここまでしかあがらない、刀を振るのはもう無理かな、あはは……」
361: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/09/14(月) 00:06:56.01 ID:rwe+HgjF
雪穂『新選組改め甲州鎮撫隊は新たな隊士を率いて甲府へと向かった』
雪穂『しかし、沖田は多摩で病のため離脱を余儀なくされる』
絵里「……ここまでなの……?」
穂乃果「……ごめん、これ以上は……」
絵里「まだ私は……ごほっ」
海未「……」
穂乃果「絵里ちゃん、ごめんね、必ず帰ってくるからちゃんと病気を治して?」
絵里「……わかったわ……」
にこ「話は終わったの?」
穂乃果「……うん、さすがにもう無理だよ……」
にこ「仕方ないわよ、あんな状態じゃ……」
穂乃果「……行こう、急いで甲府城へ入らないと」
雪穂『しかし、沖田は多摩で病のため離脱を余儀なくされる』
絵里「……ここまでなの……?」
穂乃果「……ごめん、これ以上は……」
絵里「まだ私は……ごほっ」
海未「……」
穂乃果「絵里ちゃん、ごめんね、必ず帰ってくるからちゃんと病気を治して?」
絵里「……わかったわ……」
にこ「話は終わったの?」
穂乃果「……うん、さすがにもう無理だよ……」
にこ「仕方ないわよ、あんな状態じゃ……」
穂乃果「……行こう、急いで甲府城へ入らないと」
362: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/09/14(月) 09:57:34.54 ID:rwe+HgjF
亜里沙「雪で歩きづらいです……」
雪穂「思ったよりも時間かかりますね」
海未「ええ、ですが向こうもそれは同じはずです」
穂乃果「なんとか間に合えばいいんだけど」
ヒデコ「た、大変です!!」
穂乃果「どうしたの!?」
ヒデコ「甲府城、落ちました……」
穂乃果「え……」
にこ「そんな、早すぎるわよ!」
海未「この数では……、私は援軍を呼んできます!」
雪穂『甲府城はすでに新政府軍により占拠された』
雪穂『援軍を要請するも到着することなく戦は始まり、わずか二時間で撤退することになる』
雪穂「思ったよりも時間かかりますね」
海未「ええ、ですが向こうもそれは同じはずです」
穂乃果「なんとか間に合えばいいんだけど」
ヒデコ「た、大変です!!」
穂乃果「どうしたの!?」
ヒデコ「甲府城、落ちました……」
穂乃果「え……」
にこ「そんな、早すぎるわよ!」
海未「この数では……、私は援軍を呼んできます!」
雪穂『甲府城はすでに新政府軍により占拠された』
雪穂『援軍を要請するも到着することなく戦は始まり、わずか二時間で撤退することになる』
363: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/09/14(月) 10:14:00.09 ID:rwe+HgjF
江戸
にこ「……これからどうするつもりなのかしら」
花陽「海未ちゃんの話だと、もう一度人を集めて甲府に行くって」
にこ「そんなの無理に決まってるじゃない、あんなのところでどうしろってのよ!」
真姫「仕方ないでしょ、そういう命令を受けているんだから」
にこ「だからって!……知ってるでしょう、ほとんどの隊士は穂乃果に不満を持ってるわ」
真姫「だから?」
にこ「このままじゃまずいって言ってるの!」
真姫「気に入らないなら隊を抜ければいいわ、私たちはこれまでもそうしてきたでしょ」
にこ「そうね、そういう隊士は粛清されてきたけど」
花陽「も、もうやめようよ、私たちで喧嘩しても……」
ヒデコ「そうですよ、今はこんなことをしてる場合では……」
にこ「……わかってるわよ、そんなことは」
にこ「……これからどうするつもりなのかしら」
花陽「海未ちゃんの話だと、もう一度人を集めて甲府に行くって」
にこ「そんなの無理に決まってるじゃない、あんなのところでどうしろってのよ!」
真姫「仕方ないでしょ、そういう命令を受けているんだから」
にこ「だからって!……知ってるでしょう、ほとんどの隊士は穂乃果に不満を持ってるわ」
真姫「だから?」
にこ「このままじゃまずいって言ってるの!」
真姫「気に入らないなら隊を抜ければいいわ、私たちはこれまでもそうしてきたでしょ」
にこ「そうね、そういう隊士は粛清されてきたけど」
花陽「も、もうやめようよ、私たちで喧嘩しても……」
ヒデコ「そうですよ、今はこんなことをしてる場合では……」
にこ「……わかってるわよ、そんなことは」
364: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/09/14(月) 10:20:27.81 ID:rwe+HgjF
にこ「もう江戸はダメよ、ここは会津へ行くべきだわ」
花陽「そうだね、私もそう思う……」
にこ「これなら不満を持ってる隊士だってきっとついてくる、私が説得するわ」
花陽「うんっ!私も頑張るよ!」
にこ「新選組をこんなところで終わらせたくない、こんな無駄な戦いで……」
花陽「私、もう一度穂乃果ちゃんを探してくる!」
にこ「頼んだわ」
にこ「……穂乃果、隊士は私がまとめるから会津へ一緒に……」
花陽「そうだね、私もそう思う……」
にこ「これなら不満を持ってる隊士だってきっとついてくる、私が説得するわ」
花陽「うんっ!私も頑張るよ!」
にこ「新選組をこんなところで終わらせたくない、こんな無駄な戦いで……」
花陽「私、もう一度穂乃果ちゃんを探してくる!」
にこ「頼んだわ」
にこ「……穂乃果、隊士は私がまとめるから会津へ一緒に……」
365: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/09/14(月) 10:24:26.98 ID:rwe+HgjF
亜里沙「……なんだか皆さん荒れてますね……」
海未「ええ、……穂乃果とまだ合流できてないことも原因ですが」
亜里沙「近藤さんは大丈夫でしょうか」
海未「おそらくフミコが一緒ですから大丈夫でしょう」
亜里沙「これからのこと、土方さんはどう考えてますか?」
海未「会津行きは私も考えています、ですが……」
亜里沙「?」
海未「このような状態で会津に行っても仕方ありません、武器などもう一度準備をしっかりしなければ」
亜里沙「確かに人も減ってしまったし……」
海未「それに私たちは徳川の家臣、勝手にこの江戸を捨てて会津に行くというは…・・」
亜里沙「ダメ、なんですか?」
海未「立場的には厳しいです……」
亜里沙「……」
海未「ええ、……穂乃果とまだ合流できてないことも原因ですが」
亜里沙「近藤さんは大丈夫でしょうか」
海未「おそらくフミコが一緒ですから大丈夫でしょう」
亜里沙「これからのこと、土方さんはどう考えてますか?」
海未「会津行きは私も考えています、ですが……」
亜里沙「?」
海未「このような状態で会津に行っても仕方ありません、武器などもう一度準備をしっかりしなければ」
亜里沙「確かに人も減ってしまったし……」
海未「それに私たちは徳川の家臣、勝手にこの江戸を捨てて会津に行くというは…・・」
亜里沙「ダメ、なんですか?」
海未「立場的には厳しいです……」
亜里沙「……」
366: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/09/14(月) 10:31:55.55 ID:rwe+HgjF
穂乃果「皆ー!!」
にこ「穂乃果、無事だったのね」
穂乃果「うん、この間にこれからのことを聞きに行ったりしてたんだ」
海未「無事で何よりです」
穂乃果「これから準備を整えて、甲府城を取り戻すよ!」
にこ「……」
穂乃果「あ、あれ?皆どうしたの?」
にこ「あのね、穂乃果がいない間に話合ったんだけど、私たちは会津へ行くべきだと思うわ」
穂乃果「会津……?」
にこ「ほとんどの隊士も同意してくれたわ、江戸はもうだめよ、私たちは会津で戦うべきだわ」
穂乃果「え、え……」
にこ「着いてきてくれるわよね?」
にこ「穂乃果、無事だったのね」
穂乃果「うん、この間にこれからのことを聞きに行ったりしてたんだ」
海未「無事で何よりです」
穂乃果「これから準備を整えて、甲府城を取り戻すよ!」
にこ「……」
穂乃果「あ、あれ?皆どうしたの?」
にこ「あのね、穂乃果がいない間に話合ったんだけど、私たちは会津へ行くべきだと思うわ」
穂乃果「会津……?」
にこ「ほとんどの隊士も同意してくれたわ、江戸はもうだめよ、私たちは会津で戦うべきだわ」
穂乃果「え、え……」
にこ「着いてきてくれるわよね?」
367: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/09/14(月) 10:50:35.13 ID:rwe+HgjF
穂乃果「だ、ダメだよ、それは……」
にこ「これは私たちで決めたことよ、お願い、これが新選組の意思よ」
穂乃果「……わかった、なら皆は私の家臣になって、そうすれば……」
にこ「……どういう意味よ、それ」
穂乃果「だから私の家臣としてなら会津へ行っても……」
にこ「私は、穂乃果たちと同志のつもりだったけど、あんたは違ったのね……」
穂乃果「ち、違うの!そうじゃなくて!」
にこ「私は家来になんてなったつもりはないわ!!」
穂乃果「に、にこちゃん……」
にこ「もうここまでね、私は新選組を抜けるわ」
穂乃果「そんな勝手だよ!」
にこ「勝手はそっちよ!今までお世話になったわ、それは感謝してる」
穂乃果「……」
にこ「さようなら、穂乃果」
にこ「これは私たちで決めたことよ、お願い、これが新選組の意思よ」
穂乃果「……わかった、なら皆は私の家臣になって、そうすれば……」
にこ「……どういう意味よ、それ」
穂乃果「だから私の家臣としてなら会津へ行っても……」
にこ「私は、穂乃果たちと同志のつもりだったけど、あんたは違ったのね……」
穂乃果「ち、違うの!そうじゃなくて!」
にこ「私は家来になんてなったつもりはないわ!!」
穂乃果「に、にこちゃん……」
にこ「もうここまでね、私は新選組を抜けるわ」
穂乃果「そんな勝手だよ!」
にこ「勝手はそっちよ!今までお世話になったわ、それは感謝してる」
穂乃果「……」
にこ「さようなら、穂乃果」
368: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/09/14(月) 10:56:19.81 ID:rwe+HgjF
花陽「に、にこちゃん!」
穂乃果「……」
花陽「穂乃果ちゃん、どうしても会津へ行くのはダメなの……?」
穂乃果「……ダメだよ」
花陽「……そっか」
花陽「にこちゃんたちは私に任せて、大丈夫きっとまた会えるから!」
穂乃果「……うん」
花陽「ごめんね、穂乃果ちゃん……」
真姫「ちょっと、なんで喧嘩になってるのよ」
穂乃果「……ごめん」
真姫「……穂乃果は今は大名なんだから穂乃果の家臣としてなら好きに動けるってわからないのかしら」
穂乃果「説明、下手だから、私……」
真姫「……新選組を抜けたことで今後生き残ってくれることを願うだけね」
穂乃果「うん……」
雪穂『永倉、原田を含めた多くの隊士が新選組を抜け、試衛館以来の同志は土方、斎藤のみとなった』
穂乃果「……」
花陽「穂乃果ちゃん、どうしても会津へ行くのはダメなの……?」
穂乃果「……ダメだよ」
花陽「……そっか」
花陽「にこちゃんたちは私に任せて、大丈夫きっとまた会えるから!」
穂乃果「……うん」
花陽「ごめんね、穂乃果ちゃん……」
真姫「ちょっと、なんで喧嘩になってるのよ」
穂乃果「……ごめん」
真姫「……穂乃果は今は大名なんだから穂乃果の家臣としてなら好きに動けるってわからないのかしら」
穂乃果「説明、下手だから、私……」
真姫「……新選組を抜けたことで今後生き残ってくれることを願うだけね」
穂乃果「うん……」
雪穂『永倉、原田を含めた多くの隊士が新選組を抜け、試衛館以来の同志は土方、斎藤のみとなった』
372: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/09/14(月) 18:58:44.59 ID:rwe+HgjF
にこ「これから私たちは靖共隊を結成するわ、昔の知り合いに声をかけてあるわ」
花陽「う、うん……」
にこ「どうしたのよ、花陽」
花陽「本当にこれでよかったのかなって……」
にこ「……仕方ないでしょ、もう新選組にはいれないわ」
花陽「……希ちゃんが聞いたら悲しんじゃうかもね、こんなことになって……」
にこ「そのうち、きっと会えるわよ、生きてさえすればね」
花陽「……うん」
にこ「さあ行くわよ」
花陽「ま、待って」
にこ「どうしたのよ」
花陽「私、江戸にいる家族が心配だから少し様子をみてくる、後で合流するよ」
にこ「それはいいけど……、大丈夫?一人で」
花陽「大丈夫だよ、私にはこの槍があるから!」
にこ「じゃあ必ず後で合流しましょう!」
花陽「うんっ!」
雪穂『その後。原田は官軍に阻まれ合流することは出来ず、彰義隊に参加、二人が出会うことはなかった』
花陽「う、うん……」
にこ「どうしたのよ、花陽」
花陽「本当にこれでよかったのかなって……」
にこ「……仕方ないでしょ、もう新選組にはいれないわ」
花陽「……希ちゃんが聞いたら悲しんじゃうかもね、こんなことになって……」
にこ「そのうち、きっと会えるわよ、生きてさえすればね」
花陽「……うん」
にこ「さあ行くわよ」
花陽「ま、待って」
にこ「どうしたのよ」
花陽「私、江戸にいる家族が心配だから少し様子をみてくる、後で合流するよ」
にこ「それはいいけど……、大丈夫?一人で」
花陽「大丈夫だよ、私にはこの槍があるから!」
にこ「じゃあ必ず後で合流しましょう!」
花陽「うんっ!」
雪穂『その後。原田は官軍に阻まれ合流することは出来ず、彰義隊に参加、二人が出会うことはなかった』
373: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/09/14(月) 19:54:49.44 ID:rwe+HgjF
雪穂『皮肉にもそれから数日後、江戸城は無血開城された』
雪穂『これに伴い、甲府城へ新選組が行くことはなく、しばらく江戸で隊士の募集、訓練を行った』
真姫「……」
海未「どうですか、新しく入った隊士の様子は」
真姫「京にいた時の新選組と比べたらひどいものよ」
海未「はっきり言いますね」
真姫「当たり前でしょ、ただ銃の扱いはマシかもね」
海未「もう刀で戦う時代は終わったのでしょうか……」
真姫「そんなことはないわ、間合いさえ間違えなければ刀はまだまだ使えるわよ」
亜里沙「斎藤さーん!そろそろ居合を教えてください!」
真姫「だから教えないって……」
海未「少しですが、なんだか平和ですね……」
真姫「……そうね」
雪穂『その後新選組は会津を目指すため、流山に陣を移す』
雪穂『これに伴い、甲府城へ新選組が行くことはなく、しばらく江戸で隊士の募集、訓練を行った』
真姫「……」
海未「どうですか、新しく入った隊士の様子は」
真姫「京にいた時の新選組と比べたらひどいものよ」
海未「はっきり言いますね」
真姫「当たり前でしょ、ただ銃の扱いはマシかもね」
海未「もう刀で戦う時代は終わったのでしょうか……」
真姫「そんなことはないわ、間合いさえ間違えなければ刀はまだまだ使えるわよ」
亜里沙「斎藤さーん!そろそろ居合を教えてください!」
真姫「だから教えないって……」
海未「少しですが、なんだか平和ですね……」
真姫「……そうね」
雪穂『その後新選組は会津を目指すため、流山に陣を移す』
374: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/09/14(月) 20:51:27.24 ID:rwe+HgjF
流山
穂乃果「うん、ここまで来たら後は宇都宮に行けばいいんだよね」」
海未「はい、宇都宮を過ぎれば会津もすぐですよ」
穂乃果「楽しみだなー、私たち元々会津預かりなのに行ったこともなかったもんね」
海未「そういえばそうでしたね、なんだか不思議ですが」
ヒデコ「会津に行ったら永倉さんたちとまた会えますかね……」
穂乃果「……そしたら仲直りしたいな……」
海未「……穂乃果」
亜里沙「大変です!」
海未「……嫌な予感しかしませんね……」
亜里沙「さ、薩摩が……」
穂乃果「うん、ここまで来たら後は宇都宮に行けばいいんだよね」」
海未「はい、宇都宮を過ぎれば会津もすぐですよ」
穂乃果「楽しみだなー、私たち元々会津預かりなのに行ったこともなかったもんね」
海未「そういえばそうでしたね、なんだか不思議ですが」
ヒデコ「会津に行ったら永倉さんたちとまた会えますかね……」
穂乃果「……そしたら仲直りしたいな……」
海未「……穂乃果」
亜里沙「大変です!」
海未「……嫌な予感しかしませんね……」
亜里沙「さ、薩摩が……」
375: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/09/14(月) 20:57:01.75 ID:rwe+HgjF
フミコ「訓練していた隊士が見つかったようですね……」
亜里沙「完全に囲まれました……」
穂乃果「……海未ちゃん、どうしよ、真姫ちゃんも今いないし……」
海未「どちらにせよ、戦っても勝てませんよ、この人数では」
海未「……話してきます、亜里沙一緒に来てください」
亜里沙「は、はい」
薩摩藩士「お主らは何者だ」
海未「私は幕臣の内藤と申します、ここで敗走兵や農民の一揆の鎮撫を行ってます」
薩摩藩士「鎮撫?」
海未「はい、あなた方に危害を加えるつもりはありません」
薩摩藩士「それならば、武器を渡して恭順するんだな、出来ないとは言わせん」
海未「……」
亜里沙「完全に囲まれました……」
穂乃果「……海未ちゃん、どうしよ、真姫ちゃんも今いないし……」
海未「どちらにせよ、戦っても勝てませんよ、この人数では」
海未「……話してきます、亜里沙一緒に来てください」
亜里沙「は、はい」
薩摩藩士「お主らは何者だ」
海未「私は幕臣の内藤と申します、ここで敗走兵や農民の一揆の鎮撫を行ってます」
薩摩藩士「鎮撫?」
海未「はい、あなた方に危害を加えるつもりはありません」
薩摩藩士「それならば、武器を渡して恭順するんだな、出来ないとは言わせん」
海未「……」
376: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/09/14(月) 21:04:21.01 ID:rwe+HgjF
海未「……武器を置いて投降せよ、とのことです」
ヒデコ「そんな……」
海未「くっ、まさかこんな……」
穂乃果「……こうなったら仕方ないよ」
海未「穂乃果?」
穂乃果「……切腹するよ、もうここまでだよ」
フミコ「そんな……」
海未「ダメです!!」
穂乃果「私が新選組局長近藤勇として切腹すればなんとか皆だけは……」
海未「新選組はこんなところで終わらせてはいけません!」
穂乃果「でも!もう無理だよ!」
海未「皆が命がけで守った新選組はここで終わるようなものではありません、そのためには局長のあなたが死んではいけないのです!」
穂乃果「でも……」
海未「あくまで大久保大和として、鎮撫目的だったと言うのです、もし捕まっても私がなんとかしますから!」
穂乃果「……わかった、新選組を残さないと絵里ちゃんが戻ってくる場所なくなっちゃうもんね……」
ヒデコ「そんな……」
海未「くっ、まさかこんな……」
穂乃果「……こうなったら仕方ないよ」
海未「穂乃果?」
穂乃果「……切腹するよ、もうここまでだよ」
フミコ「そんな……」
海未「ダメです!!」
穂乃果「私が新選組局長近藤勇として切腹すればなんとか皆だけは……」
海未「新選組はこんなところで終わらせてはいけません!」
穂乃果「でも!もう無理だよ!」
海未「皆が命がけで守った新選組はここで終わるようなものではありません、そのためには局長のあなたが死んではいけないのです!」
穂乃果「でも……」
海未「あくまで大久保大和として、鎮撫目的だったと言うのです、もし捕まっても私がなんとかしますから!」
穂乃果「……わかった、新選組を残さないと絵里ちゃんが戻ってくる場所なくなっちゃうもんね……」
377: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/09/14(月) 21:09:07.81 ID:rwe+HgjF
雪穂『近藤はあくまで大久保大和と名乗り投降したが、板橋へ連行されることになる』
海未「真姫、新選組は全員会津へ向かわせてください、いいですね」
真姫「それはいいけど……、海未はどうするのよ」
海未「私は勝様になんとか穂乃果の助命をお願いしてきます」
真姫「……わかった、必ず穂乃果を、局長を救ってね」
海未「はい、相馬もついてきください」
雪穂「はい!」
海未「では、お願いします」
真姫「ええ」
海未(お願いします、穂乃果を……穂乃果だけは……)
海未「真姫、新選組は全員会津へ向かわせてください、いいですね」
真姫「それはいいけど……、海未はどうするのよ」
海未「私は勝様になんとか穂乃果の助命をお願いしてきます」
真姫「……わかった、必ず穂乃果を、局長を救ってね」
海未「はい、相馬もついてきください」
雪穂「はい!」
海未「では、お願いします」
真姫「ええ」
海未(お願いします、穂乃果を……穂乃果だけは……)
380: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/09/14(月) 21:14:53.03 ID:rwe+HgjF
板橋
穂乃果「私は大久保大和です、みなさんに危害を加えるつもりはありませんでした」
ドウスル? ヤハリベツジンジャ……
穂乃果(……このままならすぐに解放してくれるかも……)
穂乃果(待っててね、私はこんなところで死なない……)
元御陵衛士「……」
穂乃果「……!」
元御陵衛士「……間違いありません」
穂乃果「……」
元御陵衛士「こいつは、新選組局長近藤勇です!!」
穂乃果「……違います」
元御陵衛士「私は近くで何度も見ている、間違いないです」
穂乃果「……違う、私は。大久保大和です……」
雪穂『最後まで近藤勇であると認めることはなかったが、近藤は新政府軍に近藤勇といて捕縛された』
穂乃果「私は大久保大和です、みなさんに危害を加えるつもりはありませんでした」
ドウスル? ヤハリベツジンジャ……
穂乃果(……このままならすぐに解放してくれるかも……)
穂乃果(待っててね、私はこんなところで死なない……)
元御陵衛士「……」
穂乃果「……!」
元御陵衛士「……間違いありません」
穂乃果「……」
元御陵衛士「こいつは、新選組局長近藤勇です!!」
穂乃果「……違います」
元御陵衛士「私は近くで何度も見ている、間違いないです」
穂乃果「……違う、私は。大久保大和です……」
雪穂『最後まで近藤勇であると認めることはなかったが、近藤は新政府軍に近藤勇といて捕縛された』
382: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/09/14(月) 21:18:23.18 ID:rwe+HgjF
海未「お願いします!近藤を!近藤勇を救ってください!!」
海未「お願いいたします!!」
雪穂「私からもお願いします!」
海未「なんとか嘆願書を書いてもらいました、これを板橋に届けてください」
雪穂「はい!必ず届けて見せます!」
海未「危険ですが、途中捕まってはなりませんよ」
雪穂「わかっています!では」
海未(お願いします、その書状をなんとか届けて……)
海未「お願いいたします!!」
雪穂「私からもお願いします!」
海未「なんとか嘆願書を書いてもらいました、これを板橋に届けてください」
雪穂「はい!必ず届けて見せます!」
海未「危険ですが、途中捕まってはなりませんよ」
雪穂「わかっています!では」
海未(お願いします、その書状をなんとか届けて……)
383: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/09/14(月) 21:21:02.68 ID:rwe+HgjF
雪穂(急げ、急げ!)
雪穂「はぁはぁ……」
マテ!ナニモノダ!
雪穂「!」
雪穂(嫌だ、いやだ、捕まらない!板橋までもうすぐなんだ!!)
オイマテ!
雪穂(近藤さん、近藤さん!!!)
ガシッ
雪穂「きゃあっ!!」
雪穂「待って!私は板橋に!この書状を!!」
雪穂「お願いします!この書状を!!」
雪穂『私は捕まった』
雪穂「はぁはぁ……」
マテ!ナニモノダ!
雪穂「!」
雪穂(嫌だ、いやだ、捕まらない!板橋までもうすぐなんだ!!)
オイマテ!
雪穂(近藤さん、近藤さん!!!)
ガシッ
雪穂「きゃあっ!!」
雪穂「待って!私は板橋に!この書状を!!」
雪穂「お願いします!この書状を!!」
雪穂『私は捕まった』
384: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/09/14(月) 21:23:42.35 ID:rwe+HgjF
板橋
穂乃果「雪穂!?」
雪穂「近藤さん……、ごめんなさい、私、せっかく嘆願書を書いてもらったのに捕まって……」
穂乃果「そっか……、ごめんね、私のために……」
雪穂「……誰か!嘆願書をちゃんと読んでください!お願いします!!」
シズカニシロ!
穂乃果「……もういいよ、雪穂」
雪穂「そんな、そんな……」
穂乃果「あの……誰かいますか」
ナンダ
穂乃果「偉い人を呼んでください、話があります」
穂乃果「雪穂!?」
雪穂「近藤さん……、ごめんなさい、私、せっかく嘆願書を書いてもらったのに捕まって……」
穂乃果「そっか……、ごめんね、私のために……」
雪穂「……誰か!嘆願書をちゃんと読んでください!お願いします!!」
シズカニシロ!
穂乃果「……もういいよ、雪穂」
雪穂「そんな、そんな……」
穂乃果「あの……誰かいますか」
ナンダ
穂乃果「偉い人を呼んでください、話があります」
385: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/09/14(月) 21:27:47.90 ID:rwe+HgjF
官軍「なんだ話とは」
穂乃果「私の助命を訴え捕まったこの者はどのような処罰をされるのでしょうか」
官軍「無論、処刑だ」
穂乃果「お願いします、私は処刑でかまいません、この者は救ってください」
官軍「ダメだ、おそらく新選組隊士だろう?」
穂乃果「違います……」
穂乃果「私は新選組の近藤ではないです。それに……」
官軍「?」
穂乃果「この子は私の妹です」
官軍「なっ?!」
雪穂「!?」
穂乃果「官軍というのは家族の除名を求めた者も処刑するのですか」
官軍「ぐっ……」
穂乃果「この子を、雪穂だけはお救いください……」
雪穂『私は処刑を免れ、笠間藩に預けられた』
穂乃果「私の助命を訴え捕まったこの者はどのような処罰をされるのでしょうか」
官軍「無論、処刑だ」
穂乃果「お願いします、私は処刑でかまいません、この者は救ってください」
官軍「ダメだ、おそらく新選組隊士だろう?」
穂乃果「違います……」
穂乃果「私は新選組の近藤ではないです。それに……」
官軍「?」
穂乃果「この子は私の妹です」
官軍「なっ?!」
雪穂「!?」
穂乃果「官軍というのは家族の除名を求めた者も処刑するのですか」
官軍「ぐっ……」
穂乃果「この子を、雪穂だけはお救いください……」
雪穂『私は処刑を免れ、笠間藩に預けられた』
386: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/09/14(月) 21:34:27.47 ID:rwe+HgjF
宇都宮
海未「……助命は叶わなかったのでしょうか……」
海未「……穂乃果……」
海未「穂乃果……」
海未「なぜ私は宇都宮で戦っているのでしょうか……」
バン バン
海未「……会津へ、会津へ行かないと……」
海未「邪魔です、退きなさい!!」
にこ「……!」
にこ「気のせいかしら、海未の声が……」
にこ「……この戦場のどこかにいるのかしら……」
海未「……助命は叶わなかったのでしょうか……」
海未「……穂乃果……」
海未「穂乃果……」
海未「なぜ私は宇都宮で戦っているのでしょうか……」
バン バン
海未「……会津へ、会津へ行かないと……」
海未「邪魔です、退きなさい!!」
にこ「……!」
にこ「気のせいかしら、海未の声が……」
にこ「……この戦場のどこかにいるのかしら……」
387: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/09/14(月) 21:36:57.73 ID:rwe+HgjF
板橋
穂乃果「……」
穂乃果「時間、なんだね」
穂乃果「……はい、抵抗したりしません」
穂乃果「でも、私は大久保大和です、近藤じゃありません……」
穂乃果「はい……」
穂乃果(すごい数年間だったな……)
穂乃果(ただの百姓が京へ行って、武士になって、大名になって……)
穂乃果(……皆と京で過ごしたの楽しかったな……)
穂乃果「……」
穂乃果「時間、なんだね」
穂乃果「……はい、抵抗したりしません」
穂乃果「でも、私は大久保大和です、近藤じゃありません……」
穂乃果「はい……」
穂乃果(すごい数年間だったな……)
穂乃果(ただの百姓が京へ行って、武士になって、大名になって……)
穂乃果(……皆と京で過ごしたの楽しかったな……)
389: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/09/14(月) 21:40:27.51 ID:rwe+HgjF
穂乃果『いやー、虎徹は最高だね!』
花陽『これが虎徹……!』
凛『初めて見たにゃー!』
絵里『はらしょー!』
凛『それどういう意味にゃ?』
絵里『本に感動した時の言葉と書いてあったのよ』
にこ『あれって本当に虎徹なの?」
海未『穂乃果はそう言い張ってます』
希『う、うーん……、まあ虎徹並によく斬れるけど……』
真姫『どう見ても違うでしょ』
ことり『でも、穂乃果ちゃん満足そうだし、いいんじゃないかな?』
穂乃果『今宵の虎徹は血に飢えている!』
凛『よ!新選組局長!』
希『……せやね』
花陽『これが虎徹……!』
凛『初めて見たにゃー!』
絵里『はらしょー!』
凛『それどういう意味にゃ?』
絵里『本に感動した時の言葉と書いてあったのよ』
にこ『あれって本当に虎徹なの?」
海未『穂乃果はそう言い張ってます』
希『う、うーん……、まあ虎徹並によく斬れるけど……』
真姫『どう見ても違うでしょ』
ことり『でも、穂乃果ちゃん満足そうだし、いいんじゃないかな?』
穂乃果『今宵の虎徹は血に飢えている!』
凛『よ!新選組局長!』
希『……せやね』
393: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/09/14(月) 21:53:00.39 ID:rwe+HgjF
穂乃果(希ちゃん、ごめんね、希ちゃんが強くした新選組だったけど、私はここで終わりみたいだよ)
穂乃果(凛ちゃん、助けてあげられなくてごめんね、また笑った顔見たかったよ)
穂乃果(ことりちゃん、最後まで新選組を守ってくれてありがとう、ごめんね、私が怪我してたから……)
穂乃果(にこちゃん、最後に仲直りしたかったよ、ごめんね、にこちゃんは私の同志だよ)
穂乃果(花陽ちゃん、いつも新選組を和ませてくれてありがとう、あんな形でバラバラしてごめんね)
穂乃果(真姫ちゃん、新選組のために汚れ仕事もさせてごめんね、最後までありがとう)
穂乃果(絵里ちゃん、死んじゃダメだよ、いつも私のためにごめんね、お願い、生きて……)
穂乃果(海未ちゃん、ごめんね……、私、ここまでみたい、新選組をよろしくね……)
穂乃果(……本当にありがとう、でもお願い、海未ちゃん、これからを生きて……)
穂乃果(凛ちゃん、助けてあげられなくてごめんね、また笑った顔見たかったよ)
穂乃果(ことりちゃん、最後まで新選組を守ってくれてありがとう、ごめんね、私が怪我してたから……)
穂乃果(にこちゃん、最後に仲直りしたかったよ、ごめんね、にこちゃんは私の同志だよ)
穂乃果(花陽ちゃん、いつも新選組を和ませてくれてありがとう、あんな形でバラバラしてごめんね)
穂乃果(真姫ちゃん、新選組のために汚れ仕事もさせてごめんね、最後までありがとう)
穂乃果(絵里ちゃん、死んじゃダメだよ、いつも私のためにごめんね、お願い、生きて……)
穂乃果(海未ちゃん、ごめんね……、私、ここまでみたい、新選組をよろしくね……)
穂乃果(……本当にありがとう、でもお願い、海未ちゃん、これからを生きて……)
394: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/09/14(月) 21:56:53.19 ID:rwe+HgjF
官軍「何か言い残すことは」
穂乃果「……」
官軍「……」
穂乃果「……光を追い続けてきた、僕たちだから……」
官軍「ん?」
穂乃果「さよならは言わない……」
穂乃果「また会おう、呼んでくれるかい、僕たちのこと……」
穂乃果(皆、また会おうね、また9人できっと……)
穂乃果「またね」
雪穂『新選組局長 近藤勇 斬首』
穂乃果「……」
官軍「……」
穂乃果「……光を追い続けてきた、僕たちだから……」
官軍「ん?」
穂乃果「さよならは言わない……」
穂乃果「また会おう、呼んでくれるかい、僕たちのこと……」
穂乃果(皆、また会おうね、また9人できっと……)
穂乃果「またね」
雪穂『新選組局長 近藤勇 斬首』
413: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/09/21(月) 23:13:17.68 ID:V6mcg5ZX
宇都宮
海未「……穂乃果が……斬首……?」
海未「……嘘です……そんな……、嘘です……」
隊士「……確かです」
海未「……なぜ私はこんなところで戦っているのでしょうか、何のために……」
海未「……あ、あ、あああああああああああああ!!!」
海未「突撃です……、全員突撃しますっ!!」
にこ「なんだか前線はすごい勢いね、どこの隊よ」
にこ「……新選組?じゃあ穂乃果が……」
にこ「……え?」
にこ「……死んだ?……近藤勇よ?新選組局長近藤勇が死んだっていうの!?」
にこ「嘘だったら承知しないわよ!!」
にこ「……そんな、穂乃果……」ガクッ
海未「……穂乃果が……斬首……?」
海未「……嘘です……そんな……、嘘です……」
隊士「……確かです」
海未「……なぜ私はこんなところで戦っているのでしょうか、何のために……」
海未「……あ、あ、あああああああああああああ!!!」
海未「突撃です……、全員突撃しますっ!!」
にこ「なんだか前線はすごい勢いね、どこの隊よ」
にこ「……新選組?じゃあ穂乃果が……」
にこ「……え?」
にこ「……死んだ?……近藤勇よ?新選組局長近藤勇が死んだっていうの!?」
にこ「嘘だったら承知しないわよ!!」
にこ「……そんな、穂乃果……」ガクッ
414: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/09/21(月) 23:22:38.48 ID:V6mcg5ZX
上野
花陽「はぁ、結局にこちゃんと合流できないし、上野で戦うなんて……」
花陽「でも皆もどこかで戦ってるなら……、きっとそのうち会えるはずだよね!」
花陽「……それまでちゃんと生き抜かないと」
彰義隊隊士「原田さん、そういえば聞きましたか?」
花陽「何のことですか?」
彰義隊隊士「新選組の局長が板橋で斬首になったとか」
花陽「……え」
花陽「……局長、近藤勇のことですか……?」
彰義隊隊士「ええ、捕らえられて斬首になったって」
花陽「本当、なんですか……?」
彰義隊隊士「はい、そう聞きましたが……、なんでも首は京で晒されるとか」
花陽「穂乃果ちゃんの首が……?そんなの、そんなの……」
花陽「許さないっ!!!」
花陽「はぁ、結局にこちゃんと合流できないし、上野で戦うなんて……」
花陽「でも皆もどこかで戦ってるなら……、きっとそのうち会えるはずだよね!」
花陽「……それまでちゃんと生き抜かないと」
彰義隊隊士「原田さん、そういえば聞きましたか?」
花陽「何のことですか?」
彰義隊隊士「新選組の局長が板橋で斬首になったとか」
花陽「……え」
花陽「……局長、近藤勇のことですか……?」
彰義隊隊士「ええ、捕らえられて斬首になったって」
花陽「本当、なんですか……?」
彰義隊隊士「はい、そう聞きましたが……、なんでも首は京で晒されるとか」
花陽「穂乃果ちゃんの首が……?そんなの、そんなの……」
花陽「許さないっ!!!」
415: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/09/21(月) 23:26:03.37 ID:V6mcg5ZX
彰義隊隊士「は、原田さん!今突撃するのは危ないですよ!」
花陽「行かなきゃ、京に、首を首を取り戻すんだ!!」
花陽「穂乃果ちゃん、ごめんね、今助けるから、絶対に絶対に」
彰義隊隊士「こ、近藤はすでに……」
花陽「新選組十番隊組長!原田佐之助!!局長の首を新選組の元に奪還します!!」
花陽「邪魔する者はこの槍で討ち取ります!!」
彰義隊隊士「原田さん!」
花陽「あああああああ!!!」ダッ
花陽「行かなきゃ、京に、首を首を取り戻すんだ!!」
花陽「穂乃果ちゃん、ごめんね、今助けるから、絶対に絶対に」
彰義隊隊士「こ、近藤はすでに……」
花陽「新選組十番隊組長!原田佐之助!!局長の首を新選組の元に奪還します!!」
花陽「邪魔する者はこの槍で討ち取ります!!」
彰義隊隊士「原田さん!」
花陽「あああああああ!!!」ダッ
416: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/09/21(月) 23:40:51.07 ID:V6mcg5ZX
・・・・・・・・
・・・・・
・・・
花陽「はぁはぁ……、痛い、痛いよぉ……」
花陽「でも、穂乃果ちゃんはもっと痛かったよね……」
花陽「……私があの時抜けなかったら、助けられたのかな……」
花陽「ごめんね……、ごめんね、穂乃果ちゃん……」
花陽「首も取り戻したかったけど、ここまでみたいだよ……」バタッ
花陽(また皆と会えないかな、そしたら今度は楽しいことをしたいな……)
花陽(……凛ちゃん、ちょっと遅くなったけど私もそっちに……)
雪穂『新選組十番隊組長 原田左之助 戦死』
・・・・・
・・・
花陽「はぁはぁ……、痛い、痛いよぉ……」
花陽「でも、穂乃果ちゃんはもっと痛かったよね……」
花陽「……私があの時抜けなかったら、助けられたのかな……」
花陽「ごめんね……、ごめんね、穂乃果ちゃん……」
花陽「首も取り戻したかったけど、ここまでみたいだよ……」バタッ
花陽(また皆と会えないかな、そしたら今度は楽しいことをしたいな……)
花陽(……凛ちゃん、ちょっと遅くなったけど私もそっちに……)
雪穂『新選組十番隊組長 原田左之助 戦死』
426: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/09/28(月) 19:16:20.74 ID:jGOKcgzx
江戸
絵里「ごほっ、ごほっ……」
絵里「はぁはぁ……」
絵里(もう血を吐くのも慣れちゃったわね……)
絵里(私、このまま……、ううん、近藤さんのためにまだ私は……)
ニャー
絵里(また黒猫……)
絵里「くっ……」カチャ
絵里「ごほっ」ブンッ
ニャー!
絵里「……げほっげほっ」
絵里(猫一匹斬れないなんて……あはは……)
絵里(私、もう死ぬのね……)
絵里「ごほっ、ごほっ……」
絵里「はぁはぁ……」
絵里(もう血を吐くのも慣れちゃったわね……)
絵里(私、このまま……、ううん、近藤さんのためにまだ私は……)
ニャー
絵里(また黒猫……)
絵里「くっ……」カチャ
絵里「ごほっ」ブンッ
ニャー!
絵里「……げほっげほっ」
絵里(猫一匹斬れないなんて……あはは……)
絵里(私、もう死ぬのね……)
428: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/09/28(月) 19:23:36.87 ID:jGOKcgzx
絵里(京にいって、何人も人を斬って……)
絵里(斬られる覚悟はしてた、でも……この死に方はずるいわよ……)
絵里(それともこれが罰なのかしら……希、ごめんね……)
絵里(近藤さん、土方さん、私は二人を守るって決めたのに、先に……)
絵里(ごめんなさい、ごめんなさい……)
絵里(でもいいわ、二人が元気で生きてくれたら、それで……)
絵里「また会いたいよ……ごほごほっ……」
絵里「他には何もいらないから、また皆と……」
絵里「……」
絵里「……」
絵里「……」
雪穂『新選組一番隊組長 沖田総司 病死』
雪穂『近藤の死を知ることなくこの世を去った』
絵里(斬られる覚悟はしてた、でも……この死に方はずるいわよ……)
絵里(それともこれが罰なのかしら……希、ごめんね……)
絵里(近藤さん、土方さん、私は二人を守るって決めたのに、先に……)
絵里(ごめんなさい、ごめんなさい……)
絵里(でもいいわ、二人が元気で生きてくれたら、それで……)
絵里「また会いたいよ……ごほごほっ……」
絵里「他には何もいらないから、また皆と……」
絵里「……」
絵里「……」
絵里「……」
雪穂『新選組一番隊組長 沖田総司 病死』
雪穂『近藤の死を知ることなくこの世を去った』
442: 名無しで叶える物語@10/11名前欄変更投票・詳しくは議論スレへ(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/10/12(月) 00:48:24.68 ID:GwmoO/QS
しばらくして、会津
真姫「久しぶりに会ったと思ったら随分ね」
海未「面目ありません……」
真姫「命があっただけありがたいと思うことね、これくらいの怪我なら十分よ」
海未「そう、ですね……」
真姫「……穂乃果のことは聞いたわ、それから、絵里のことも聞いてる?」
海未「……はい、絵里のことは先ほどですが」
真姫「……そう」
海未「私だけ置いてけぼりです」
真姫「とりあえず海未は3か月くらいは療養ね」
海未「ええ、その間新選組の指揮は任せます」
真姫「わかってるわ、他にいないもの」
海未「……そうですね」
真姫「久しぶりに会ったと思ったら随分ね」
海未「面目ありません……」
真姫「命があっただけありがたいと思うことね、これくらいの怪我なら十分よ」
海未「そう、ですね……」
真姫「……穂乃果のことは聞いたわ、それから、絵里のことも聞いてる?」
海未「……はい、絵里のことは先ほどですが」
真姫「……そう」
海未「私だけ置いてけぼりです」
真姫「とりあえず海未は3か月くらいは療養ね」
海未「ええ、その間新選組の指揮は任せます」
真姫「わかってるわ、他にいないもの」
海未「……そうですね」
443: 名無しで叶える物語@10/11名前欄変更投票・詳しくは議論スレへ(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/10/12(月) 00:53:05.94 ID:GwmoO/QS
真姫「でも、ここまでこれてよかったわ、会津で戦えるなら十分よ」
海未「……十分?」
真姫「ええ、新選組は会津の預かり、その会津で戦えるなんて武士としては本望でしょ」
海未「……そうなんでしょうか」
真姫「そうよ」
海未「……」
真姫「……」
フミコ「どうですか?副長は……」
真姫「身体は大丈夫よ」
フミコ「……」
真姫「ただ、目は離しちゃダメよ」
フミコ「……はい」
海未「……十分?」
真姫「ええ、新選組は会津の預かり、その会津で戦えるなんて武士としては本望でしょ」
海未「……そうなんでしょうか」
真姫「そうよ」
海未「……」
真姫「……」
フミコ「どうですか?副長は……」
真姫「身体は大丈夫よ」
フミコ「……」
真姫「ただ、目は離しちゃダメよ」
フミコ「……はい」
444: 名無しで叶える物語@10/11名前欄変更投票・詳しくは議論スレへ(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/10/12(月) 00:58:24.97 ID:GwmoO/QS
海未(穂乃果、絵里、あなたたちの分まで私は戦います)
海未(私たちの新選組は絶対に終わらせません)
「……さん」
海未(どれだけ隊士がいなくなってもまた集めて……)
亜里沙「土方さん!」
海未「は、はい」
亜里沙「やっと気づいてくれた、食事置いときますね」
海未「面倒かけますね」
亜里沙「これくらいはなんてことないですよ!」
海未「……すみません」
亜里沙「じゃあ私、斎藤さんに剣術教えてもらいに行ってきます!早く戦でも役に立てるようにならないと!」
海未「……」
海未「……これでいいですよね、穂乃果」
海未(私たちの新選組は絶対に終わらせません)
「……さん」
海未(どれだけ隊士がいなくなってもまた集めて……)
亜里沙「土方さん!」
海未「は、はい」
亜里沙「やっと気づいてくれた、食事置いときますね」
海未「面倒かけますね」
亜里沙「これくらいはなんてことないですよ!」
海未「……すみません」
亜里沙「じゃあ私、斎藤さんに剣術教えてもらいに行ってきます!早く戦でも役に立てるようにならないと!」
海未「……」
海未「……これでいいですよね、穂乃果」
445: 名無しで叶える物語@10/11名前欄変更投票・詳しくは議論スレへ(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/10/12(月) 01:08:59.02 ID:GwmoO/QS
雪穂『三ヶ月後、会津藩は新政府軍と交戦するが、わずか1日で勝敗を決した』
海未「撤退ですか……」
ヒデコ「はい、すでに指揮していた大鳥殿も撤退したと」
海未「どこへ向かったのでしょう……」
ヒデコ「おそらく、仙台かと」
海未「わかりました、私たち新選組も仙台に向かいます」
ヒデコ「え、でも斎藤さんは……」
海未「新選組を指揮するのは私です、新選組は仙台へ行きます、真姫にもそう伝えてください」
ヒデコ「は、はい……」
海未「……会津にいては新選組は終わってしまいます……」
海未「撤退ですか……」
ヒデコ「はい、すでに指揮していた大鳥殿も撤退したと」
海未「どこへ向かったのでしょう……」
ヒデコ「おそらく、仙台かと」
海未「わかりました、私たち新選組も仙台に向かいます」
ヒデコ「え、でも斎藤さんは……」
海未「新選組を指揮するのは私です、新選組は仙台へ行きます、真姫にもそう伝えてください」
ヒデコ「は、はい……」
海未「……会津にいては新選組は終わってしまいます……」
446: 名無しで叶える物語@10/11名前欄変更投票・詳しくは議論スレへ(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/10/12(月) 01:12:40.17 ID:GwmoO/QS
真姫「ちょっと、海未!どういうつもりよ!」
海未「今から仙台へと撤退します」
真姫「まだ若松城は落ちてないわ!会津藩預かりの新選組は最後までここで戦うべきよ!」
海未「会津はもう終わりです、ここは捨てて仙台に」
真姫「武士としての忠義に反するわよ!私たちは会津の容保公のおかげでここまで……」
海未「新選組をここまで大きくしたのは穂乃果です、私たちの力です!」
真姫「……本気で言ってるの?」
海未「ええ、こんなところで新選組を終わらせるわけにはいきません」
真姫「副長命令ってわけ?」
海未「新選組局長は今は私です」
真姫「……そう」
海未「今から仙台へと撤退します」
真姫「まだ若松城は落ちてないわ!会津藩預かりの新選組は最後までここで戦うべきよ!」
海未「会津はもう終わりです、ここは捨てて仙台に」
真姫「武士としての忠義に反するわよ!私たちは会津の容保公のおかげでここまで……」
海未「新選組をここまで大きくしたのは穂乃果です、私たちの力です!」
真姫「……本気で言ってるの?」
海未「ええ、こんなところで新選組を終わらせるわけにはいきません」
真姫「副長命令ってわけ?」
海未「新選組局長は今は私です」
真姫「……そう」
447: 名無しで叶える物語@10/11名前欄変更投票・詳しくは議論スレへ(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/10/12(月) 01:16:04.18 ID:GwmoO/QS
真姫「わかったわ、もう海未についてはいけない」
海未「……」
真姫「最後まで信じてきたつもりだけど、もう無理よ」
海未「……」
真姫「私には私の武士としての生き方がある、ここでお別れね」
海未「……そうですか」
亜里沙「ま、待ってください、そんな斎藤さんが新選組を抜けるなんて」
真姫「私は会津新選組として最後までここで戦う」
亜里沙「……土方さんも止めてください!」
海未「ついてこれないのであれば、ここで別れるだけです」
亜里沙「そんな……」
海未「私と来る者はすぐに準備を」
亜里沙「土方さん……」
真姫「……海未、馬鹿よ、あんた……」
海未「……」
真姫「最後まで信じてきたつもりだけど、もう無理よ」
海未「……」
真姫「私には私の武士としての生き方がある、ここでお別れね」
海未「……そうですか」
亜里沙「ま、待ってください、そんな斎藤さんが新選組を抜けるなんて」
真姫「私は会津新選組として最後までここで戦う」
亜里沙「……土方さんも止めてください!」
海未「ついてこれないのであれば、ここで別れるだけです」
亜里沙「そんな……」
海未「私と来る者はすぐに準備を」
亜里沙「土方さん……」
真姫「……海未、馬鹿よ、あんた……」
448: 名無しで叶える物語@10/11名前欄変更投票・詳しくは議論スレへ(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/10/12(月) 01:24:25.60 ID:GwmoO/QS
雪穂『こうして土方は仙台へ、斎藤は会津で抗戦を続けた』
真姫「さすがにそろそろきついわね……」
フミコ「そうですね……」
真姫「本当によかったの?私と一緒で」
フミコ「ええ、局長と私はよく行動を共にして、会津藩の方々とも話す機会が多かったですから」
真姫「そうね、会合やらなにやら」
フミコ「会津のために最後まで戦うのが筋だと思ったので」
真姫「……そう」
フミコ「それに会津藩は降伏したのに、最後まで戦う頑固な三番隊組長様をほっとけないですし」
真姫「悪かったわよ、さて、行くわよ!」
フミコ「はい!!」
雪穂『斎藤、尾形は松平容保の使者の説得があるまで最後まで会津で戦い続けたのち投降』
雪穂『しばらく会津で謹慎生活を送ることになる』
真姫「さすがにそろそろきついわね……」
フミコ「そうですね……」
真姫「本当によかったの?私と一緒で」
フミコ「ええ、局長と私はよく行動を共にして、会津藩の方々とも話す機会が多かったですから」
真姫「そうね、会合やらなにやら」
フミコ「会津のために最後まで戦うのが筋だと思ったので」
真姫「……そう」
フミコ「それに会津藩は降伏したのに、最後まで戦う頑固な三番隊組長様をほっとけないですし」
真姫「悪かったわよ、さて、行くわよ!」
フミコ「はい!!」
雪穂『斎藤、尾形は松平容保の使者の説得があるまで最後まで会津で戦い続けたのち投降』
雪穂『しばらく会津で謹慎生活を送ることになる』
449: 名無しで叶える物語@10/11名前欄変更投票・詳しくは議論スレへ(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/10/12(月) 01:28:36.71 ID:GwmoO/QS
仙台
海未「どうやらこのまま蝦夷にわたることになりそうです」
ヒデコ「蝦夷ですか!?……永倉さんがいれば詳しかったですね」
海未「……」
ヒデコ「あ、すみません!」
海未「いえ、いいのですよ」
亜里沙「ひ、土方さん!大変です!」
海未「どうしました?」
亜里沙「そ、相馬さんが、雪穂が戻ってきました!!」
海未「本当ですか!?」
海未「どうやらこのまま蝦夷にわたることになりそうです」
ヒデコ「蝦夷ですか!?……永倉さんがいれば詳しかったですね」
海未「……」
ヒデコ「あ、すみません!」
海未「いえ、いいのですよ」
亜里沙「ひ、土方さん!大変です!」
海未「どうしました?」
亜里沙「そ、相馬さんが、雪穂が戻ってきました!!」
海未「本当ですか!?」
450: 名無しで叶える物語@10/11名前欄変更投票・詳しくは議論スレへ(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/10/12(月) 01:33:26.48 ID:GwmoO/QS
雪穂「すみません、すみません……」
海未「謝るのはもうやめてください……」
雪穂「局長を、救えませんでした……」
海未「もうそれはいいのです、あなたが無事でよかった」
雪穂「私もただただ戦い続け、こんなところまで来てしまいました……」
海未「私たちはこれから蝦夷に向かいます、一緒に来ますか?」
雪穂「蝦夷……、は、はい、ついてきます!」
海未「では、準備をお願いします」
雪穂「はい」
亜里沙「本当によかったです、生きて帰ってきてくれて」
雪穂「……局長に助けられた、本当ならもう死んでる身よ……」
亜里沙「え?」
雪穂「なんでもない、さあ準備しないと」
亜里沙「……」
海未「謝るのはもうやめてください……」
雪穂「局長を、救えませんでした……」
海未「もうそれはいいのです、あなたが無事でよかった」
雪穂「私もただただ戦い続け、こんなところまで来てしまいました……」
海未「私たちはこれから蝦夷に向かいます、一緒に来ますか?」
雪穂「蝦夷……、は、はい、ついてきます!」
海未「では、準備をお願いします」
雪穂「はい」
亜里沙「本当によかったです、生きて帰ってきてくれて」
雪穂「……局長に助けられた、本当ならもう死んでる身よ……」
亜里沙「え?」
雪穂「なんでもない、さあ準備しないと」
亜里沙「……」
451: 名無しで叶える物語@10/11名前欄変更投票・詳しくは議論スレへ(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/10/12(月) 01:48:27.97 ID:GwmoO/QS
雪穂『こうして私たち新選組は蝦夷、箱館に向かった』
雪穂『土方らは五稜郭を占領し、松前城を陥落させ、江差も占領に成功する』
ヒデコ「土方さん、やりましたね!」
海未「ええ、これで大分楽になるはずです」
ヒデコ「これで他の幕府軍も土方さん、新選組を無視できないはずですよ!」
亜里沙「このまま土方さんが幕府軍の指揮を!」
海未「そう上手くはいきませんよ、元々の幕臣、榎本さんがいますから」
雪穂「その榎本さんから五稜郭へ戻るよう連絡が」
海未「わかりました、新選組全員五稜郭へ戻りましょう」
亜里沙「はい!」
雪穂『こうして旧幕府軍は蝦夷共和国を作り、政権としての体制を整えていく』
雪穂『土方も陸軍奉行並となり、新選組はここで生き残ると思っていた』
雪穂『土方らは五稜郭を占領し、松前城を陥落させ、江差も占領に成功する』
ヒデコ「土方さん、やりましたね!」
海未「ええ、これで大分楽になるはずです」
ヒデコ「これで他の幕府軍も土方さん、新選組を無視できないはずですよ!」
亜里沙「このまま土方さんが幕府軍の指揮を!」
海未「そう上手くはいきませんよ、元々の幕臣、榎本さんがいますから」
雪穂「その榎本さんから五稜郭へ戻るよう連絡が」
海未「わかりました、新選組全員五稜郭へ戻りましょう」
亜里沙「はい!」
雪穂『こうして旧幕府軍は蝦夷共和国を作り、政権としての体制を整えていく』
雪穂『土方も陸軍奉行並となり、新選組はここで生き残ると思っていた』
452: 名無しで叶える物語@10/11名前欄変更投票・詳しくは議論スレへ(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/10/12(月) 01:54:28.45 ID:GwmoO/QS
数ヶ月後 箱館
海未「降伏などしません!まだ負けると決まったわけではありません!!」
海未「指揮を私にいただければ必ず勝ちます!!」
雪穂「どうでしたか?」
海未「あんなに弱腰では勝てる戦も勝てません」
雪穂「……」
海未「大丈夫です、必ず戦って勝ちます」
雪穂「はい!」
海未「……そうです、新選組は最後まで戦う」
海未「……そうですよね、穂乃果」
海未「降伏などしません!まだ負けると決まったわけではありません!!」
海未「指揮を私にいただければ必ず勝ちます!!」
雪穂「どうでしたか?」
海未「あんなに弱腰では勝てる戦も勝てません」
雪穂「……」
海未「大丈夫です、必ず戦って勝ちます」
雪穂「はい!」
海未「……そうです、新選組は最後まで戦う」
海未「……そうですよね、穂乃果」
453: 名無しで叶える物語@10/11名前欄変更投票・詳しくは議論スレへ(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/10/12(月) 02:03:47.31 ID:GwmoO/QS
亜里沙「うーん」
雪穂「どうしたの、唸って」
亜里沙「もらった服がまたきつくなってきて」
雪穂「成長期だもの、仕方ないわ」
亜里沙「早くもっと大きくなって土方さんや、斎藤さんみたいに強くなりたいなー」
雪穂「そこで私を出さないあたりが頭にくるわね」
亜里沙「それは、やっぱり……」
雪穂「まあ仕方ないけどね」
亜里沙「次の戦は私も絶対活躍する!」
雪穂「……ねえ、亜里沙」
亜里沙「ん?」
雪穂「ううん、なんでもない」
亜里沙「……雪穂?」
海未「……」
雪穂「どうしたの、唸って」
亜里沙「もらった服がまたきつくなってきて」
雪穂「成長期だもの、仕方ないわ」
亜里沙「早くもっと大きくなって土方さんや、斎藤さんみたいに強くなりたいなー」
雪穂「そこで私を出さないあたりが頭にくるわね」
亜里沙「それは、やっぱり……」
雪穂「まあ仕方ないけどね」
亜里沙「次の戦は私も絶対活躍する!」
雪穂「……ねえ、亜里沙」
亜里沙「ん?」
雪穂「ううん、なんでもない」
亜里沙「……雪穂?」
海未「……」
454: 名無しで叶える物語@10/11名前欄変更投票・詳しくは議論スレへ(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/10/12(月) 02:07:31.61 ID:GwmoO/QS
ヒデコ「どうしました、浮かない顔して」
海未「私は何か間違っているのでしょうか」
ヒデコ「え?」
海未「新選組を残すため、最後まで新選組として戦うため、こんなところまで来てしまいました」
海未「あなたたちを無駄な戦に巻き込んでしまったのではないかと……」
ヒデコ「後悔はしてませんよ、私は」
海未「……」
ヒデコ「新選組を最後まで見届けます、それが私の使命だと思っていますから」
海未「ありがとうございます」
ヒデコ「だからといって、無駄死にするつもりはありません、最後まで戦って生き残ってみせますよ」
海未「……ええ」
海未「私は何か間違っているのでしょうか」
ヒデコ「え?」
海未「新選組を残すため、最後まで新選組として戦うため、こんなところまで来てしまいました」
海未「あなたたちを無駄な戦に巻き込んでしまったのではないかと……」
ヒデコ「後悔はしてませんよ、私は」
海未「……」
ヒデコ「新選組を最後まで見届けます、それが私の使命だと思っていますから」
海未「ありがとうございます」
ヒデコ「だからといって、無駄死にするつもりはありません、最後まで戦って生き残ってみせますよ」
海未「……ええ」
455: 名無しで叶える物語@10/11名前欄変更投票・詳しくは議論スレへ(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/10/12(月) 02:12:33.42 ID:GwmoO/QS
海未(穂乃果、そちらで皆には会えたでしょうか……)
海未(私は相当恨まれてますよね……)
海未(新選組のため、穂乃果を武士にするため、ひどいことをたくさんしました……)
海未(きっと、私は皆さんと同じ場所には……)
『そんなことないよ!』
海未「え?」
海未「……穂乃果」
海未「……」
海未(私は相当恨まれてますよね……)
海未(新選組のため、穂乃果を武士にするため、ひどいことをたくさんしました……)
海未(きっと、私は皆さんと同じ場所には……)
『そんなことないよ!』
海未「え?」
海未「……穂乃果」
海未「……」
456: 名無しで叶える物語@10/11名前欄変更投票・詳しくは議論スレへ(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/10/12(月) 02:16:01.00 ID:GwmoO/QS
数日後
雪穂「攻めてきましたね」
海未「ええ、総攻撃ですね」
雪穂「籠城ですか?出陣ですか?」
海未「もちろん、出陣です」
雪穂「わかりました」
海未「その前に、雪穂、亜里沙を連れてきてください」
雪穂「え?はい」
海未「……」
雪穂「攻めてきましたね」
海未「ええ、総攻撃ですね」
雪穂「籠城ですか?出陣ですか?」
海未「もちろん、出陣です」
雪穂「わかりました」
海未「その前に、雪穂、亜里沙を連れてきてください」
雪穂「え?はい」
海未「……」
457: 名無しで叶える物語@10/11名前欄変更投票・詳しくは議論スレへ(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/10/12(月) 02:20:13.43 ID:GwmoO/QS
海未「亜里沙」
亜里沙「はい!
海未「これを」
亜里沙「え?これは?」
海未「多摩の、私の家にこれを届けてください、今ならまだここを脱出できます」
亜里沙「え……」
海未「お願いします」
亜里沙「ま、待ってください!私はここで戦います!ここで皆と戦って死んでもいい覚悟が!」
雪穂「亜里沙……」
海未「これは新選組局長としての命令です、市村、背くならばここで斬ります」
亜里沙「ひ、土方さん……」
海未「……」
亜里沙「……わかりました……」
海未「早く行きなさい、早くっ!!」
亜里沙「は、はいっ!」
亜里沙「はい!
海未「これを」
亜里沙「え?これは?」
海未「多摩の、私の家にこれを届けてください、今ならまだここを脱出できます」
亜里沙「え……」
海未「お願いします」
亜里沙「ま、待ってください!私はここで戦います!ここで皆と戦って死んでもいい覚悟が!」
雪穂「亜里沙……」
海未「これは新選組局長としての命令です、市村、背くならばここで斬ります」
亜里沙「ひ、土方さん……」
海未「……」
亜里沙「……わかりました……」
海未「早く行きなさい、早くっ!!」
亜里沙「は、はいっ!」
458: 名無しで叶える物語@10/11名前欄変更投票・詳しくは議論スレへ(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/10/12(月) 02:23:53.35 ID:GwmoO/QS
海未「行きましたか」
雪穂「はい……、これでよかったのですか?」
海未「……亜里沙にはまだこの先を生きてほしかった、新選組の罪など背負わずに」
雪穂「……」
海未「それから雪穂」
雪穂「は、はい」
海未「あなたに私の死後の新選組局長を命じます」
雪穂「え、それはどういう……」
海未「私が討ち死にしたら、新選組局長として、降伏してください:
雪穂「そんな、私も最後まで!!」
海未「……終わらせてください、新選組を、これはあなたに頼みたい」
雪穂「……そんな、私は局長を……」
海未「穂乃果はあなたのせいで死んだわけではありません、もういいのですよ」
雪穂「……わかりました……」
海未「……お願いします」
雪穂「はい……、これでよかったのですか?」
海未「……亜里沙にはまだこの先を生きてほしかった、新選組の罪など背負わずに」
雪穂「……」
海未「それから雪穂」
雪穂「は、はい」
海未「あなたに私の死後の新選組局長を命じます」
雪穂「え、それはどういう……」
海未「私が討ち死にしたら、新選組局長として、降伏してください:
雪穂「そんな、私も最後まで!!」
海未「……終わらせてください、新選組を、これはあなたに頼みたい」
雪穂「……そんな、私は局長を……」
海未「穂乃果はあなたのせいで死んだわけではありません、もういいのですよ」
雪穂「……わかりました……」
海未「……お願いします」
459: 名無しで叶える物語@10/11名前欄変更投票・詳しくは議論スレへ(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/10/12(月) 02:30:17.22 ID:GwmoO/QS
数時間後
海未「何を逃げているのですか!全軍突撃!今が好機です!!」
海未「退いた者は私が斬ります!!」
海未「私の馬に続きなさい!!」
海未(私が生き残るなど許されない、私はここで……)
海未(芹沢さん、近藤さん、二人が作り上げた新選組は私が終わらせます、お許しください……)
海未(ですが、ただでは終わらせません!!)
海未「新選組副長土方歳三に続きなさい!新選組は負けません!!」
バンッ
海未「ぐっ、はああああああああああ!!」
海未「突撃ですっ!!!」
バンッ
海未「何を逃げているのですか!全軍突撃!今が好機です!!」
海未「退いた者は私が斬ります!!」
海未「私の馬に続きなさい!!」
海未(私が生き残るなど許されない、私はここで……)
海未(芹沢さん、近藤さん、二人が作り上げた新選組は私が終わらせます、お許しください……)
海未(ですが、ただでは終わらせません!!)
海未「新選組副長土方歳三に続きなさい!新選組は負けません!!」
バンッ
海未「ぐっ、はああああああああああ!!」
海未「突撃ですっ!!!」
バンッ
460: 名無しで叶える物語@10/11名前欄変更投票・詳しくは議論スレへ(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/10/12(月) 02:40:23.71 ID:GwmoO/QS
海未(……あれ、私は馬の上に……ああ、落ちてしまいましたか)
海未(……ここまで、ですか)
海未(……私としては綺麗な死に方ですね、もっと惨い死に方かと思いましたが……)
海未(また会えるでしょうか、会う資格があるのでしょうか……)
海未(会えたらまずは皆さんにたくさん謝らないと……)
海未(それから、ありがとうございました、私を武士にしてくれて……)
海未「……」バタッ
雪穂『新縁組副長 土方歳三 戦死』
海未(……ここまで、ですか)
海未(……私としては綺麗な死に方ですね、もっと惨い死に方かと思いましたが……)
海未(また会えるでしょうか、会う資格があるのでしょうか……)
海未(会えたらまずは皆さんにたくさん謝らないと……)
海未(それから、ありがとうございました、私を武士にしてくれて……)
海未「……」バタッ
雪穂『新縁組副長 土方歳三 戦死』
464: 名無しで叶える物語@10/11名前欄変更投票・詳しくは議論スレへ(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/10/12(月) 18:33:36.19 ID:GwmoO/QS
雪穂『土方が戦死したのち、旧幕府軍は降伏』
雪穂『私も新選組局長として、降伏をした』
雪穂『これにより、新選組は結成6年で幕を閉じた』
雪穂『その後、新選組の残りの隊士がどうなったかはわからない』
雪穂『私は新選組を終わらせた、その責任をすべて背負って……』
にこ『新選組最後局長 相馬主計 自殺』
にこ『私が聞いたのはその話だけ、なぜ死んだのかわからない』
にこ「……随分長く生き残っちゃったわね……」
雪穂『私も新選組局長として、降伏をした』
雪穂『これにより、新選組は結成6年で幕を閉じた』
雪穂『その後、新選組の残りの隊士がどうなったかはわからない』
雪穂『私は新選組を終わらせた、その責任をすべて背負って……』
にこ『新選組最後局長 相馬主計 自殺』
にこ『私が聞いたのはその話だけ、なぜ死んだのかわからない』
にこ「……随分長く生き残っちゃったわね……」
465: 名無しで叶える物語@10/11名前欄変更投票・詳しくは議論スレへ(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/10/12(月) 18:40:23.49 ID:GwmoO/QS
にこ『明治維新後、斎藤は警察官となる』
にこ『その後の西南戦争にも参加したという』
薩摩
真姫「……いつまで戦ってるのかしらね」
真姫「私にはこれしかないから仕方ないけど……」
真姫「さてと、切込むわよ、ついてこれるならついてきなさい!」ダッ
真姫「あれだけ苦しめられた薩摩がこんなあっさりとなんて、虚しいわね」
???「隙あり!」
真姫「!?……惜しかったわね、なかなかいい腕だけど……、え、亜里沙……?」
亜里沙「……!?斎藤、さん……」
真姫「あなた、なんで、しかもどうして薩摩側に……」
亜里沙「……あ、あ、……」ダダッ
真姫「亜里沙!待ちなさい!亜里沙!!」
真姫「……なんであんたが戦ってるのよ、もう戦う必要ないのよ……」
にこ『新選組隊士 市村鉄之助 西南戦争により戦死』
にこ『その後の西南戦争にも参加したという』
薩摩
真姫「……いつまで戦ってるのかしらね」
真姫「私にはこれしかないから仕方ないけど……」
真姫「さてと、切込むわよ、ついてこれるならついてきなさい!」ダッ
真姫「あれだけ苦しめられた薩摩がこんなあっさりとなんて、虚しいわね」
???「隙あり!」
真姫「!?……惜しかったわね、なかなかいい腕だけど……、え、亜里沙……?」
亜里沙「……!?斎藤、さん……」
真姫「あなた、なんで、しかもどうして薩摩側に……」
亜里沙「……あ、あ、……」ダダッ
真姫「亜里沙!待ちなさい!亜里沙!!」
真姫「……なんであんたが戦ってるのよ、もう戦う必要ないのよ……」
にこ『新選組隊士 市村鉄之助 西南戦争により戦死』
466: 名無しで叶える物語@10/11名前欄変更投票・詳しくは議論スレへ(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/10/12(月) 20:15:45.43 ID:GwmoO/QS
にこ『そして、時代は移り、大正4年』
にこ『多くの隊士がこの世を去り、新選組幹部は二人となった』
にこ(ここまで生かされるとは思わなかったわ……)
にこ(真姫はまだ元気にしてるのかしら……)
にこ(私が死んだらまだあの世で皆は待ってくれてるかな……)
にこ(無理よね、新選組を最後に捨てた私には……)
にこ『多くの隊士がこの世を去り、新選組幹部は二人となった』
にこ(ここまで生かされるとは思わなかったわ……)
にこ(真姫はまだ元気にしてるのかしら……)
にこ(私が死んだらまだあの世で皆は待ってくれてるかな……)
にこ(無理よね、新選組を最後に捨てた私には……)
468: 名無しで叶える物語@10/11名前欄変更投票・詳しくは議論スレへ(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/10/12(月) 20:21:30.29 ID:GwmoO/QS
穂乃果『真姫ちゃん、真姫ちゃん!』
真姫『なによ』
穂乃果『真姫ちゃんってすごいおしゃれだよねー!』
真姫『当たり前でしょ、武士は身なりも気を付けるべきよ』
絵里『そうかしら、剣の腕さえあれば十分じゃない?』
真姫『まったく、これだから剣術馬鹿は……』
絵里『む、なによ!そこまで言ったら勝負よ!勝負!』
真姫『いいわよ、今日勝てば私の勝ち越しね』
にこ『あーあー、また始まった」
穂乃果『え、着物とかの話聞きたかったのに……』
真姫「……ふふ」
真姫「変ね、今頃こんなことを思い出すなんて」
真姫『なによ』
穂乃果『真姫ちゃんってすごいおしゃれだよねー!』
真姫『当たり前でしょ、武士は身なりも気を付けるべきよ』
絵里『そうかしら、剣の腕さえあれば十分じゃない?』
真姫『まったく、これだから剣術馬鹿は……』
絵里『む、なによ!そこまで言ったら勝負よ!勝負!』
真姫『いいわよ、今日勝てば私の勝ち越しね』
にこ『あーあー、また始まった」
穂乃果『え、着物とかの話聞きたかったのに……』
真姫「……ふふ」
真姫「変ね、今頃こんなことを思い出すなんて」
469: 名無しで叶える物語@10/11名前欄変更投票・詳しくは議論スレへ(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/10/12(月) 20:25:27.72 ID:GwmoO/QS
にこ(長く長く生きたけど、あの頃が一番輝いてた)
にこ(またあんなふうに生きてみたい)
真姫(剣のように鋭く、輝いてた)
真姫(次もあの頃みたいに……)
にこ(……でも次は)
真姫(……今度は)
にこ&真姫(誰も死なない、そんな場所で会いたい……)
にこ(またあんなふうに生きてみたい)
真姫(剣のように鋭く、輝いてた)
真姫(次もあの頃みたいに……)
にこ(……でも次は)
真姫(……今度は)
にこ&真姫(誰も死なない、そんな場所で会いたい……)
470: 名無しで叶える物語@10/11名前欄変更投票・詳しくは議論スレへ(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/10/12(月) 20:28:44.41 ID:GwmoO/QS
にこ「ここは……」
真姫「え、にこちゃん!?」
にこ「真姫!?」
穂乃果「にこちゃーん!真姫ちゃーん!」
にこ&真姫「穂乃果!?」
穂乃果「早くー!待ちくたびれたよー!」
海未「遅いですよー!」
穂乃果「もう、海未ちゃんだって、すごい待たせたくせに!」
海未「う、すみません」
希「そんなこと言ったらうちなんかどれだけ待たされたかわかっとる?」
穂乃果&海未「ごめんなさい」
希「嘘や、早く来すぎてたら追い返してたよ」
にこ「これって、夢……?」
真姫「……かもね」
真姫「え、にこちゃん!?」
にこ「真姫!?」
穂乃果「にこちゃーん!真姫ちゃーん!」
にこ&真姫「穂乃果!?」
穂乃果「早くー!待ちくたびれたよー!」
海未「遅いですよー!」
穂乃果「もう、海未ちゃんだって、すごい待たせたくせに!」
海未「う、すみません」
希「そんなこと言ったらうちなんかどれだけ待たされたかわかっとる?」
穂乃果&海未「ごめんなさい」
希「嘘や、早く来すぎてたら追い返してたよ」
にこ「これって、夢……?」
真姫「……かもね」
471: 名無しで叶える物語@10/11名前欄変更投票・詳しくは議論スレへ(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/10/12(月) 20:34:55.37 ID:GwmoO/QS
凛「あ、ようやく来たにゃー!おーい!」
花陽「皆もう待ってるよー!」
ことり「早くー早くー!」
絵里「亜里沙、ほら起きて」
亜里沙「ん……、んー……」
雪穂「亜里沙、寝ぼけてないで」
穂乃果「ほら、ほら、皆待ってるよ!」
真姫「……ええ、すぐに行くわ」
穂乃果「ほら、にこちゃんも!」
にこ「わかってるわよ、待たせちゃったわね」
穂乃果「そうだよー!すごい待ったんだから!」
にこ「大丈夫よ、今度は私が待ってるから、あんたたちに会うまで待つわよ」
穂乃果「……うん!」
にこ「だからすぐに見つけなさいよ」
穂乃果「わかった、約束だよ!」
『新選組二番隊組長 永倉新八 三番隊組長 斎藤一 大正4年共に病死』
花陽「皆もう待ってるよー!」
ことり「早くー早くー!」
絵里「亜里沙、ほら起きて」
亜里沙「ん……、んー……」
雪穂「亜里沙、寝ぼけてないで」
穂乃果「ほら、ほら、皆待ってるよ!」
真姫「……ええ、すぐに行くわ」
穂乃果「ほら、にこちゃんも!」
にこ「わかってるわよ、待たせちゃったわね」
穂乃果「そうだよー!すごい待ったんだから!」
にこ「大丈夫よ、今度は私が待ってるから、あんたたちに会うまで待つわよ」
穂乃果「……うん!」
にこ「だからすぐに見つけなさいよ」
穂乃果「わかった、約束だよ!」
『新選組二番隊組長 永倉新八 三番隊組長 斎藤一 大正4年共に病死』
472: 名無しで叶える物語@10/11名前欄変更投票・詳しくは議論スレへ(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/10/12(月) 20:45:21.34 ID:GwmoO/QS
『そして、百年以上の時が過ぎ』
穂乃果「あなたがアイドル研究部の部長!?」
にこ「……!」
『私たちは出会った』
穂乃果「絵里先輩!μ’sに入ってください!」
絵里「え……」
『平和な世界で、スクールアイドルとして』
穂乃果「μ’sミュージックスタート!」
穂乃果「あなたがアイドル研究部の部長!?」
にこ「……!」
『私たちは出会った』
穂乃果「絵里先輩!μ’sに入ってください!」
絵里「え……」
『平和な世界で、スクールアイドルとして』
穂乃果「μ’sミュージックスタート!」
473: 名無しで叶える物語@10/11名前欄変更投票・詳しくは議論スレへ(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/10/12(月) 20:45:45.79 ID:GwmoO/QS
かなり更新開いてすみませんでした、これで終わります
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