1: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/10/24(土) 01:02:32.464 ID:jkXSz+RAK
モカ「チノちゃ~ん おっはよー」

チノ「あっ…モカさん…」

チノ(逃げ場がない…このままじゃモフられます…!)

モカ「チノちゃんぎゅーっ!!モフモフー♪」
バキバキバキッ

チノ「あああああッ!!」

ココア「モカお姉ちゃんばっかりずるい!私もチノちゃんモフモフしたい!」

モカ「ココアはいっつもモフモフしてるからいいでしょ?今日はお姉ちゃんにチノちゃんをモフモフさせて!」
ギューッ

それは相手の体重を利用する“ベア・ハッグ”ではなく
己の体重を利用する“鯖折り”でもない

単純な腕力による圧迫

モカ「チノちゃんふかふかー」
メキッ メキッ メキッ

チノ「ぐっ…苦し………死……」
ガクッ

モカ「チノちゃん………?」

3: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/10/24(土) 01:04:55.794 ID:jkXSz+RAK
チノ「」
シーーーーン

モカ「えっ?!チノちゃん?!チノちゃん?!」

ココア「チノちゃんがどうかしたの?」

モカ「え…いや…なんでもないよ…」

モカ(寝てるだけ…これは寝てるだけ…)
シーン

モカ(心臓の音が聞こえない…)

モカ(やっちゃった…)

モカ「チノちゃん!いっしょに夜の町を探検しよっかー」

モカ「いいですね!ココアさんはお留守番しててください!」

ココア「えー ずるいずるい!ぶうぶう!」

モカ「いってきまーす」

6: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/10/24(土) 01:08:35.479 ID:jkXSz+RAK
モカ(どうしよう…チノちゃんの遺体…)

モカ(チノちゃんの遺体はかわいいなぁ)
モフモフ

リゼ「あっ…ココアのお姉さん…」

リゼ(ヤバいモフられる…!!)

モカ「り…リゼちゃん…?!こ…こんにちは…!?」

リゼ「どうしてチノをおんぶしてるんですか?」

モカ「あっ…チノちゃん 疲れて寝ちゃったみたいで…」

リゼ「本当の姉妹みたいだ…ココアが見たら絶対妬くだろうな…」

モカ「そ…そうだね…さ…さよなら~」

リゼ「あ さようなら…」

リゼ(モフられなかった…)

リゼ 少しがっかり

7: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/10/24(土) 01:13:13.713 ID:jkXSz+RAK
モカ(まずい…リゼちゃんに見られちゃった…)

(本当の姉妹みたいだ…)

モカ(私がチノちゃんをおんぶしてても不審がられることはないはず…)

モカ(誘拐に見立ててチノちゃんの死体を隠すしかないわね)

-公園

モカ「…」

モカ(よし 誰もいないわね)

モカ(この茂みにチノちゃんの死体を隠して…)

モカ(最後にこの岩をチノちゃんの頭に置いておけば…)
ドギャッ

モカ(こんな残虐でパワーのいる犯行は女性がやったとは思わないはず お姉ちゃん冴えてる♪)

モカ(そして私は明日 地元に帰るから疑われない)

10: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/10/24(土) 01:23:09.598 ID:jkXSz+RAK
-ラビットハウス

ココア「お姉ちゃんサプライズだよ!!」

マヤ「モカ姉ー!!」
ギュッ

メグ「モカお姉ちゃん!」
ギュッ

モカ「かわいい~ この子たち持って帰ってもいいの?!」

ココア「だ…ダメだよ~」

千夜「ウフフ」

シャロ「…?そういえばチノちゃんは…?」

モカ「!!」
ドキッ

千夜「もう寝ちゃったのかしら?」

ココア「チノちゃ~ん?」

モカ「チノちゃんといっぱい遊んだから疲れて寝ちゃったと思う…」

ココア「そうなんだ」

12: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/10/24(土) 01:26:09.817 ID:jkXSz+RAK
-次の日

ココア「お姉ちゃん起きて!!」

モカ「…??」

ココア「あのねっ…チノちゃんが…チノちゃんがどこにもいないの…」
ポロッポロッ

モカ「えぇっ?!」

ココア「今 タカヒロさんとティッピーが捜しにいってる…今 リゼちゃんたちにも電話した…」

ココア「どうしよう…私 怖いよ…」
グブグブ

モカ「…」

ココア「私も捜して来る…」

ココア「ごめんね お姉ちゃん…せっかく来てくれたのに こんなことになっちゃって…」

モカ「ココアは悪くないよ お姉ちゃん チノちゃんがいつ帰って来てもいいように家で待ってる」
グッ

ココア「ありがとう…」

モカ(そういえば…)

モカ(私がやったんだったっけ…)

14: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/10/24(土) 01:31:39.142 ID:jkXSz+RAK
シャロ「チノちゃーん!」

ココア「チノちゃん…」
ゴロッ

リゼ「チノはダンゴ虫じゃないんだから そんなとこにいるわけないだろ!」

ココア「…」
ジッ

千夜「リゼちゃん…!」

リゼ「ご…ごめん…」

千夜「…」
スマホポチポチ

【速報】木組みの街で女児の惨殺遺体

千夜「!!」

千夜「こ…これを!!」

リゼ「千夜!こんなときに…」

リゼ「うわっ…うわぁぁぁぁっ!!」

ココア「怖い動画かなー?私にも見せてー」

ココア「…」

16: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/10/24(土) 01:34:54.469 ID:jkXSz+RAK
木組みの街の公園で
腰骨が折れ 頭部が岩で潰された小学生女児とみられる遺体が発見された
静かな街で起きた猟奇殺人に住民は戸惑いの声を隠せない

千夜「…」

シャロ「…」

リゼ「…」

ココア「…チノちゃんだ…」

千夜「で…でも ニュースには『小学生女児とみられる』ってか…書いてるわよ…?」

シャロ「きっと関係ないわよ…チノちゃんはどこかしら…」

リゼ「チノは小学生みたいな見た目だから…わからないぞ…」
ゴクリ

ココア「!!」

ココア「チノちゃんが呼んでる!!助けにいかなきゃ!!」
ダッ

シャロ「い…今のはまずかったですよ…先輩…」

リゼ「す…すまん…」

19: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/10/24(土) 01:40:20.087 ID:jkXSz+RAK
-公園

ザワザワザワ

『香風さんのとこのチノちゃんよ』

『ウソでしょ…』

タカヒロ「チノ!!チノーーーッ!!」

ティッピー「殺すッ!!犯人は絶対に…絶対に殺してやるッ!!」

ティッピー「許さんッ!!許さんぞ!!よくも…よくもチノをこんな目に遭わせてくれたなァァーーーッ!!」

ココア「チノちゃぁぁぁん!!チノちゃぁぁぁぁん!!」

リゼ「ウソだ…こんなの夢に決まってる…」

シャロ「チノちゃん…チノちゃんっ…」

千夜「許せないっ…」

メグ「こ…こわい…」

マヤ「チノにこんなことしたやつは!!私が!私がぁぁ…」
ポロポロッ

20: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/10/24(土) 01:51:10.284 ID:jkXSz+RAK
リゼ(誰だ あの人たち…見ない顔だな…)
ジッ

目暮警部「死亡推定時刻は昨夜の7時くらいか」

高木「家で寝ていたはずのチノちゃんが突然行方不明になり 家族がチノちゃんが消えたことに気がついたのは翌日の朝…」

夜6時頃 チノ誘拐される
夜7時頃 チノ殺害される
夜8時~10時 モカへのサプライズパーティー(誰もチノがいないことに気がつかない)
翌朝 タカヒロがチノが消えたことに気がつく
朝8時 通行人がチノの遺体を発見

目暮警部「あまりにも謎が多すぎる…」

高木「迷宮入りかもしれませんね…」

目暮警部「もう1度よく現場を洗うんだ!!」

リゼ(…)

22: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/10/24(土) 01:59:40.519 ID:jkXSz+RAK
テレビ『チノちゃんの死因は すごい力で締め付けたことによるショック死で』

テレビ『さらに死亡したチノちゃんの頭に岩を叩きつけるという残虐極まりない事件でした』

テレビ『チノちゃんの遺体に性的暴行を行った痕跡がないことから 犯人は10代から20代または30代から60代の犯行と思われます』

テレビ『つづいてのニュースです!フレンドシップカップ準々決勝…』

モカ(よし!私が犯人だとは疑われてない!)

モカ(もうすぐ私はここを去るわ この事件は迷宮入りになりそうね♪)

ココア「タダイマァ…」

モカ「ココア…ニュース………見たよ………」

23: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/10/24(土) 02:04:46.115 ID:jkXSz+RAK
ココア「お姉ちゃぁぁぁん!!ウワァァァァァッ!!」
ギュッ

モカ「ココアっ…」
ポロポロッ

モカ「もっとチノちゃんとおしゃべりしたかったね…もっとチノちゃんと遊びたかったね…」

モカ「チノちゃんとずっといっしょにいたかったね…」

モカ「ココア…大丈夫…ココアは大丈夫…」
ギュッ

モカ「お姉ちゃん知ってるよ…ココアは強いって…」

ココア「お姉ちゃん…私…私どうしよう…チノちゃんが…」

モカ「チノちゃん…ココアにずっと笑ってほしいって言ってる…笑ったココアが大好きですって…」

シャロ「圧倒的姉力…!!」

千夜「私たちの付け入る隙がないわ…!!」

リゼ「………あの…モカさん…ちょっといいですか…?」

28: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/10/24(土) 02:21:15.352 ID:jkXSz+RAK
モカ「な…なにかな…?リゼちゃん…?」

リゼ「夕方くらいにお姉さんが チノをおんぶしてましたよね…?」

モカ「あ…ああ…?」

リゼ「死亡推定時刻は昨日の7時頃…」

リゼ「私もはっきりとした時間は覚えてないけど その時間 会って話しましたよね…?」

モカ「えっと…」
タラー

ココア「やめてよリゼちゃんッッッ!!」

千夜「そうよ…モカさんだって辛いのに…なんで今そんなことを…!?」

リゼ「すまない…ただちょっと証言が欲しくて…」

シャロ「先輩…」

モカ「いいんだよ…リゼちゃんも悲しいんだね…チノちゃんがいなくなって…」

モカ「お姉さんを悪者にして心が晴れるなら いくらでも悪者にしていいよ…?」

モカ(さすがは高校3年生のお姉ちゃんだねっ…お姉ちゃんもちょっと危なかったよ…)

リゼ(ココアのお姉さんを疑うなんて…えらいことを口走ってしまったぞ なぜこんなことを…)

30: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/10/24(土) 02:33:54.679 ID:jkXSz+RAK
リゼ(だがモカさんは怪しい…なんであの夜 チノをおんぶしてたんだ…?)

リゼ(そしてそのすぐ後にチノは誘拐されて殺されたことになってる…)

リゼ(モカさんは黒だが…)

リゼ(モカさんにチノを殺す動機がない………)

リゼ(たしかにチノは物知りで時々 鼻につくような言い方をするけど それは人を傷つけるためじゃないし…)

リゼ(そんなことで殺すわけがない…)
チラッ

リゼが持ち歩いてる大量のモデルガン

リゼ(あんなのあったって誰も守護(まも)れないじゃないか…!!)

モカ「リ~ゼちゃん♪」

モカ「お姉さんとお話しよっか?」

リゼ「ヒッ…は…話すならココアが…」

モカ「ココア…とっても疲れてるみたい…だから話し相手がリゼちゃんしかいないの…」

リゼ(消されるっ………!!)

シャロ「あっ…!モカさん!私でよかったら…」

33: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/10/24(土) 02:41:06.244 ID:jkXSz+RAK
リゼ「シャロ!!」

モカ「しゃ…シャロちゃん…」
チッ

シャロ「リゼ先輩も いっしょに話しましょうよ…チノちゃんのこと…」

モカ「チノちゃんのこと…!?」

リゼ(シャロのやつ…マヌケそうに見えて案外 鋭いじゃないか…)

シャロ「モカさんもココアの手紙で知ってると思うけど…」

シャロ「チノちゃんは本当にかわいくて…優しくて…いい子でっ………」

シャロ「なんであの子が殺されなきゃいけなかったのよ~~~ッ!!」

リゼ(シャロ…)

シャロ「私は絶対に犯人を見つけて言ってやるわ…!『よくもチノちゃんを殺したな』って…」

シャロ「だからモカさん…帰ってもニュースだけは よく見といてください…」

モカ「う…うん…犯人…見つかるといいね…」

モカ「私はもう帰るけど…情報待ってるよ…お手紙ちょうだいね…」

41: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/10/24(土) 05:45:29.470 ID:jkXSz+RAK
モカ「ココア…元気出して…天国のチノちゃんに笑われちゃう…」

ココア「にぃーっ」

モカ「千夜ちゃん…ココアのこと支えてあげてね…」

千夜「はい…」

モカ「シャロちゃん…お風呂は毎日入った方がいいよ…」

シャロ「チノちゃん…チノちゃん…」
グスッ

モカ「マヤちゃんとメグちゃんも…辛いだろうけどがんばってね…なるべく外出は控えて…」

メグ「うぇぇぇッ…モカお姉ちゃん…」

マヤ「モカ姉いくなぁー!!」

モカ「リゼちゃ…もう電車が来ちゃう!!みんなさよなら!!また来るよ!」

リゼ「?!」

リゼ(まずいっ…!!ここで逃がしたら…!!)

リゼ(チノ!仇は討つぞ!!)

44: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/10/24(土) 06:03:03.984 ID:jkXSz+RAK
リゼ「えいっ!!」

リゼが手榴弾を投げた

チュドッ

モカ「ひゃんっ!!」

『なんだ?!テロか?!』

『逃げろや逃げろ!!』

『何者かが爆発物を持ち込んだ模様!!運行中止!運行中止!』

『乗客はただちに避難してください!!』

リゼ「親父の部屋から持ち出した本物だ…」

リゼ「あたしも本物を投げたのは初めて…手が痺れてるし今でも怖くて震えてるよ…」

モカ「………!!」

リゼ「これでしばらくは運転見合わせ…」

リゼ「お姉さん…遊ぼうか?」

モカ「くっ…!!」

45: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/10/24(土) 06:10:42.175 ID:jkXSz+RAK
ココア「ゲホッ ゲホッ…お姉ちゃん?!お姉ちゃん 大丈夫?!」

千夜「音は激しかったけど…どうやらただの煙幕みたいね…」

マヤ「誰がこんなことしやがったー!!」

シャロ「!」

シャロ(リゼ先輩がいない…?)

シャロ(まさか…!!)
ダッ

リゼ「お姉さん…あの夜…なにがあったんですか…?」

モカ「チノちゃんをおんぶしてチノちゃんがトイレにいくって言ったから そのままトイレにいかせたら…」

モカ「チノちゃんがいなくなってて…」

リゼ「夜 チノを1人でトイレにいかせたのか?」

モカ「だってチノちゃんはもう中学生だし あんなことになるなんて思わなかったから…」

リゼ「それでチノが行方不明になってそのまま家に帰ったのか?」

モカ「捜したよ…何時間も…でもいなかったから 家に帰ったと思って…」

リゼ「なんで家に帰ってすぐタカヒロさんやココアにチノが行方不明になったって言わなかったんですか…!」

リゼ「私以外に目撃者がいた場合は?」

46: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/10/24(土) 06:16:54.055 ID:jkXSz+RAK
モカ「言おうと思ってたけど そんなことになるとは思わなくて…もう家に帰って寝ているって思ってたの…」

リゼ「そんなわけないだろ…そんな言い訳がまかり通りわけないだろっ…もう認めてくれ…お姉さん…」

モカ「最近の子ってモフるとすぐ死んじゃうなんて知らなかったもん…」

リゼ「!!」

モカ「リゼちゃんもモフモフしていい?」
ギューッ

リゼ「うわああああ!!」

シャロ「先輩ッ!」

シャロ「いけ!ワイルドギース!」
サァァーーンッ

モカ「きゃっ…」

ココア「もうやめてお姉ちゃん…これ以上 罪を重ねないで…」

モカ「罪を重ねないで…?」

モカ「なんだ…わかってたんだ…」

モカ「知らない間にお姉さんになってたんだね ココア」

ココア「チノちゃんは…妹はもういないけどね…」

48: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/10/24(土) 06:43:02.465 ID:jkXSz+RAK
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青山「新しいシリーズ『狂気のお姉さん』でーす おもしろかった?」

チノ「…」
ブルブル

シャロ「やめましょう…トラウマになる子もいるんですよ…」

千夜「でも理由もなくただ単純な腕力で圧迫死させるのは物語としてつまらないわね 殺人の理由やトリックがほしいところだわ」

ココア「なんだかよくわからないけど おもしろかったよー」

リゼ「自分のお姉さんがネタにされてるの気づいてないのかよ」

ココア「チノちゃんをモフモフできるのは私だけだよ あったか~い」
モフモフ

チノ「あ モカさんの方が気持ちいいです」



引用元: モカお姉ちゃん「チノちゃんぎゅーっ!!モフモフー♪」ミシミシッ