9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/19(火) 11:35:54.34 ID:RMswcRGV0
キョン「だと思って買っておいた」
長門「これで包める」
黄緑「餡はもう出来てます。変り種も作りましょうか?」
キョン「趣向は好きですが、食えないのは勘弁ですね」
長門「ワサビ」
キョン「言った側からその提案はひょっとして俺の事嫌いだな長門」
長門「ユニーク」
黄緑「チーズとか入れてみましょうか」
朝倉「あっ、ちょっと美味しそうねソレ」
キョン「そういう楽しみ方をしましょう」
みくる「あのぉ~……」
キョン「ん? どうしました朝比奈さん」
みくる「そのぉ……、自分で包むんですか……?」
キョン「えぇ。そのつもりですが」
長門「これで包める」
黄緑「餡はもう出来てます。変り種も作りましょうか?」
キョン「趣向は好きですが、食えないのは勘弁ですね」
長門「ワサビ」
キョン「言った側からその提案はひょっとして俺の事嫌いだな長門」
長門「ユニーク」
黄緑「チーズとか入れてみましょうか」
朝倉「あっ、ちょっと美味しそうねソレ」
キョン「そういう楽しみ方をしましょう」
みくる「あのぉ~……」
キョン「ん? どうしました朝比奈さん」
みくる「そのぉ……、自分で包むんですか……?」
キョン「えぇ。そのつもりですが」
10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/19(火) 11:48:15.43 ID:RMswcRGV0
ハルヒ「みくるちゃん、ひょっとして作った事無いの?」
みくる「はい……すいません……」
古泉「僕も経験が無いので、出来ればご教授願いたいのですが」
キョン「お前が知らないとは少々意外だな」
ハルヒ「しょうがないわねー! キョン、説明してやりなさい!」
キョン「それはやぶさかではないが。……ハルヒ」
ハルヒ「何よ」
キョン「俺が説明をする前にちょっと手本を見せてやってくれないか」
ハルヒ「そこも含めてやるのが『説明』でしょうが!」
キョン「生憎俺の頭は作業しながら口を動かせるほど高性能じゃあないんでね」
ハルヒ「……有希!」
キョン「ヒトを頼るな」
ハルヒ「何よ! キョンのくせに生意気よ!」
キョン「素直に「知りません」と言えんのか」
みくる「はい……すいません……」
古泉「僕も経験が無いので、出来ればご教授願いたいのですが」
キョン「お前が知らないとは少々意外だな」
ハルヒ「しょうがないわねー! キョン、説明してやりなさい!」
キョン「それはやぶさかではないが。……ハルヒ」
ハルヒ「何よ」
キョン「俺が説明をする前にちょっと手本を見せてやってくれないか」
ハルヒ「そこも含めてやるのが『説明』でしょうが!」
キョン「生憎俺の頭は作業しながら口を動かせるほど高性能じゃあないんでね」
ハルヒ「……有希!」
キョン「ヒトを頼るな」
ハルヒ「何よ! キョンのくせに生意気よ!」
キョン「素直に「知りません」と言えんのか」
11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/19(火) 12:02:02.51 ID:RMswcRGV0
キョン「まぁ良い。喜緑さん、餡を貰えますか」
喜緑「はい、どうぞ」
キョン「ありがとうございます。前準備として小皿に水をとっておく」
古泉「水をですか?」
みくる「へぇ~……」
キョン「後はまぁフィーリングで良いんですが、とりあえずスタンダードな包み方を」
ハルヒ「……」
キョン「皮に餡を大匙分ぐらい乗せる。包んだ後の形を考えると、半月状がベストだろうな」
みくる「包む前に指を洗うお水じゃないんですか?」
キョン「今からの作業を見ていただければ、事前に指を濡らすのは危険だと理解していただけるかと」
みくる「ふぇ?」
キョン「皮の外周部分を水で濡らす。指に軽く付けた水分で大丈夫だろう」
古泉「外周全部ではないのですね」
キョン「決まりは無いが、餡が乗っけてある側を半周分ぐらいの方がやり易いと思うぞ」
キョン「さて、ヒダの作り方だが」
喜緑「はい、どうぞ」
キョン「ありがとうございます。前準備として小皿に水をとっておく」
古泉「水をですか?」
みくる「へぇ~……」
キョン「後はまぁフィーリングで良いんですが、とりあえずスタンダードな包み方を」
ハルヒ「……」
キョン「皮に餡を大匙分ぐらい乗せる。包んだ後の形を考えると、半月状がベストだろうな」
みくる「包む前に指を洗うお水じゃないんですか?」
キョン「今からの作業を見ていただければ、事前に指を濡らすのは危険だと理解していただけるかと」
みくる「ふぇ?」
キョン「皮の外周部分を水で濡らす。指に軽く付けた水分で大丈夫だろう」
古泉「外周全部ではないのですね」
キョン「決まりは無いが、餡が乗っけてある側を半周分ぐらいの方がやり易いと思うぞ」
キョン「さて、ヒダの作り方だが」
19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/19(火) 12:42:10.92 ID:RMswcRGV0
キョン「水を付けた部分の真ん中、その反対側をつまむ」
キョン「そして、そのまま半分に折る」
古泉「先に真ん中を作るのですね」
キョン「そうだ。端からやったほうが綺麗になるかもしれんが、バランスを取るのが難しい」
みくる「なるほどー。でも何でコレくっつくんですか」
キョン「触ってみればわかりますが、皮には粉がまぶしてあります」
みくる「ホントですね」
ハルヒ「何よこれ。麻薬?」
キョン「そんな物がスーパーで売っててたまるか。小麦粉だ」
古泉「なるほど。水分を含ませる事で糊にしているのですね」
キョン「あぁ。その為の水だったわけだな」
キョン「後は皮の外周部分でzの形を作りながらさっきくっ付けた部分の左右を整形していく」
みくる「餃子です」
古泉「餃子ですね」
キョン「とまぁ、やってるのを見れば簡単だな」
キョン「そして、そのまま半分に折る」
古泉「先に真ん中を作るのですね」
キョン「そうだ。端からやったほうが綺麗になるかもしれんが、バランスを取るのが難しい」
みくる「なるほどー。でも何でコレくっつくんですか」
キョン「触ってみればわかりますが、皮には粉がまぶしてあります」
みくる「ホントですね」
ハルヒ「何よこれ。麻薬?」
キョン「そんな物がスーパーで売っててたまるか。小麦粉だ」
古泉「なるほど。水分を含ませる事で糊にしているのですね」
キョン「あぁ。その為の水だったわけだな」
キョン「後は皮の外周部分でzの形を作りながらさっきくっ付けた部分の左右を整形していく」
みくる「餃子です」
古泉「餃子ですね」
キョン「とまぁ、やってるのを見れば簡単だな」
22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/19(火) 12:53:29.57 ID:RMswcRGV0
みくる「わかりやすかったですぅ」
ハルヒ「キョンにしては上出来ね」
キョン「お前は……」
古泉「じゃあ僕達も始めましょうか」
みくる「が、頑張ります!」
キョン「他の餡作りは長門たちに任せて、今有る餡を全部包んじまうか」
ハルヒ「ところでキョン」
キョン「何だ」
ハルヒ「あんたも皮が余ってやめてくださいキョン君。粉の付いた手でアイアンクローしないで」
みくる「まだまだ作るんですよね? 余りますか?」
キョン「見ろハルヒ。これが正しい女子高生のあり方だ」
ハルヒ(あ、でもこれキョンの手の匂いがする……)スンスン
ハルヒ「キョンにしては上出来ね」
キョン「お前は……」
古泉「じゃあ僕達も始めましょうか」
みくる「が、頑張ります!」
キョン「他の餡作りは長門たちに任せて、今有る餡を全部包んじまうか」
ハルヒ「ところでキョン」
キョン「何だ」
ハルヒ「あんたも皮が余ってやめてくださいキョン君。粉の付いた手でアイアンクローしないで」
みくる「まだまだ作るんですよね? 余りますか?」
キョン「見ろハルヒ。これが正しい女子高生のあり方だ」
ハルヒ(あ、でもこれキョンの手の匂いがする……)スンスン
26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/19(火) 13:02:24.44 ID:RMswcRGV0
朝倉「ねぇ、今回作るのは焼餃子だけ?」
キョン「そうだな。焼くのにも時間がかかるし、間を持たせる意味でも水餃子を作るか?」
朝倉「そうね。スープは作っておくわね」
キョン「頼む。じゃあ次は水餃子の包み方だな」
みくる「え? 同じ包み方じゃダメなんですか?」
キョン「調理の仕方で包み方を変えるのが俺の正義-ジャスティス-です」
長門「ユニーク」
キョン「半分冗談だ。水餃子だと煮てる間に中身が出ないようにしっかり包んだ方が良いのさ」
みくる「難しいんですか……?」
キョン「そうですね。ちょっと難しい部類になると思います」
古泉「これは気合を入れないといけませんね」
キョン「水を付ける部分までは一緒だ。具は焼餃子よりも若干少な目が良いかもな」
古泉「少な目……了解しました」
キョン「別に気にしなくても良いけどな。あとは半分に折る」
キョン「そうだな。焼くのにも時間がかかるし、間を持たせる意味でも水餃子を作るか?」
朝倉「そうね。スープは作っておくわね」
キョン「頼む。じゃあ次は水餃子の包み方だな」
みくる「え? 同じ包み方じゃダメなんですか?」
キョン「調理の仕方で包み方を変えるのが俺の正義-ジャスティス-です」
長門「ユニーク」
キョン「半分冗談だ。水餃子だと煮てる間に中身が出ないようにしっかり包んだ方が良いのさ」
みくる「難しいんですか……?」
キョン「そうですね。ちょっと難しい部類になると思います」
古泉「これは気合を入れないといけませんね」
キョン「水を付ける部分までは一緒だ。具は焼餃子よりも若干少な目が良いかもな」
古泉「少な目……了解しました」
キョン「別に気にしなくても良いけどな。あとは半分に折る」
31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/19(火) 13:11:52.10 ID:RMswcRGV0
古泉「……」
みくる「どきどき……」
キョン「……」
古泉「え?」
キョン「ん?」
みくる「……終わりですか?」
キョン「はい」
みくる「さっきより全然簡単じゃないですかぁ!」
キョン「そうですね」
古泉「あなたという人は……」
ハルヒ「これなら太股で挟んでも作れそうね。朝倉! ちょっと!」
朝倉「なあに、涼宮さん?」
ハルヒ「ちょっと水餃子用の餃子作るから太股貸しなさい!」
朝倉「……」
ハルヒ「黙って戻らないで。ねぇ、ねぇ……」
みくる「どきどき……」
キョン「……」
古泉「え?」
キョン「ん?」
みくる「……終わりですか?」
キョン「はい」
みくる「さっきより全然簡単じゃないですかぁ!」
キョン「そうですね」
古泉「あなたという人は……」
ハルヒ「これなら太股で挟んでも作れそうね。朝倉! ちょっと!」
朝倉「なあに、涼宮さん?」
ハルヒ「ちょっと水餃子用の餃子作るから太股貸しなさい!」
朝倉「……」
ハルヒ「黙って戻らないで。ねぇ、ねぇ……」
37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/19(火) 13:25:09.41 ID:RMswcRGV0
キョン「さーて後は黙々と包むか」
みくる「水を付けて……折って……」
古泉「なかなか楽しいですね」
キョン「おう。餃子パーティーってのはこの作業も楽しみの一つだな」
喜緑「餡が出来ました」
朝倉「スープの用意も出来たわよ」
キョン「ありがとうございます。じゃあ皆で包みますか」
みくる「あれ? シュウマイになっちゃった」
ハルヒ「昇竜餃子が出来たわよ!」
キョン「無駄に凄いな。今回は蒸餃子を作らんが」
みくる「水を付けて……折って……」
古泉「なかなか楽しいですね」
キョン「おう。餃子パーティーってのはこの作業も楽しみの一つだな」
喜緑「餡が出来ました」
朝倉「スープの用意も出来たわよ」
キョン「ありがとうございます。じゃあ皆で包みますか」
みくる「あれ? シュウマイになっちゃった」
ハルヒ「昇竜餃子が出来たわよ!」
キョン「無駄に凄いな。今回は蒸餃子を作らんが」
38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/19(火) 13:35:22.28 ID:RMswcRGV0
朝倉「焼けたわよー。持っていってー」
古泉「水餃子も美味しそうですね」
「いただきまーす」
みくる「美味しいです!」
長門「好吃」
ハルヒ「朝倉、おかわり!」
朝倉「はいはい。ちょっと待ってね」
キョン「皮は既製品とはいえ、やっぱり自分達で作ると美味いな」
古泉「そうですね。それに、そこを差し引いてもこの餡は素晴らしいと思います」
喜緑「うふふ。ありがとうございます」
キョン「……良いもんだな、こういうの」
古泉「……えぇ。僕も、同意見です」
ハルヒ「そこの2人、何こそこそ喋ってんの」
キョン「いやなに、この餃子が美味いって話さ」
おわり
古泉「水餃子も美味しそうですね」
「いただきまーす」
みくる「美味しいです!」
長門「好吃」
ハルヒ「朝倉、おかわり!」
朝倉「はいはい。ちょっと待ってね」
キョン「皮は既製品とはいえ、やっぱり自分達で作ると美味いな」
古泉「そうですね。それに、そこを差し引いてもこの餡は素晴らしいと思います」
喜緑「うふふ。ありがとうございます」
キョン「……良いもんだな、こういうの」
古泉「……えぇ。僕も、同意見です」
ハルヒ「そこの2人、何こそこそ喋ってんの」
キョン「いやなに、この餃子が美味いって話さ」
おわり
引用元: ・朝倉「その…皮…」キョン「やっぱりか」
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