1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/07(木) 01:49:46.16 ID:VUVpFNNP0
メイクイーン+ニャン2


フェイリス「ご注文のアイスコーヒーとコーラ、お持ちしましたニャン」

岡部「御苦労」

ダル「ゴクゴク…ぷはぁ、生き返るお!」

フェイリス「ところで凶真…実は、フェイリスからプレゼントがあるのニャ…(モジモジ)」

岡部「(ドキッ)と、突然何を言い出すのだ!」

ダル「ぼ、ぼぼぼ、僕の分は?」

フェイリス「ごめんなさいニャ。ダルニャンの分はないのニャ…凶真、受け取ってくれるかニャ?」

岡部「あ、ああ…そこまで言うのなら、ありがたく受け取ってやろう!フゥーハハハ!」

ダル「くそー!オカリン爆発しろ!」

4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/07(木) 01:51:53.20 ID:VUVpFNNP0
ラボ

岡部「さて…皆帰ったことだし、フェイリスのプレゼントでも開けるか… !?」


プシュウウウウウウ…


岡部「何なのだこの煙は!くっ、フェイリスの奴、俺に何をするつもりな…の…だ…
Zzz...」


チュンチュン


岡部「ふあぁ…朝か…」

フェイリス「あ、オカリン。トゥットゥルー」

岡部「まゆりか………ん?
おい待て、なぜフェイリスがここにいる」

フェイリス「(キョロキョロ)フェリスちゃん?フェリスちゃんがどうかしたの?
まゆしぃはオカリンが何を言っているのかさっぱりなのです…」

岡部「フェイリス、朝早くからここに来てまゆりの物真似か?
だがそれよりもお前に聞きたいことがある。昨日、俺に何を渡した!」

フェイリス「あーうーあー…まゆ、しぃは、なにも、知らない、よ~…」

5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/07(木) 01:53:19.47 ID:VUVpFNNP0
岡部「そんなはずはない!確かに昨日、メイクイーンでプレゼント箱をお前に渡された!
それを開けた途端強烈な眠気が襲ってきたのだ!」

フェイリス「フェリス、ちゃんに、聞いて、よ~…」

岡部「くっ…」

フェイリス「ふう、オカリンは乱暴なのです」


ダル「まゆり、いつもの厨二病だから大丈夫よ。そのうち、また機関がどうとか言い出すから」


岡部「は?」

ダル「あら岡部。どうしたの、蛇に噛まれたような顔をして」

岡部「いや、ちょっと待て!ダル、お前は俺の右腕であって、助手になれとは一言も言っていないぞ!」

ダル「何?今ダルって呼んだ?どうしてあんなHENTAIと間違われなきゃいけないのよ!」

岡部「いや見た目がそのまんまだろ」

ダル「屋上へ行こうぜ…久しぶりに、キレちまったぜ…」

岡部「だが断る。というか違和感ないな」

フェイリス「オカリンオカリン、ダル君ならカーテンの向こうで寝てるよ?」

岡部「なんかカーテンをめくるのが凄く怖い」

7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/07(木) 01:55:05.10 ID:VUVpFNNP0
開発室

岡部「予想はしていたが…PCの前に突っ伏して寝ているのがなぜルカ子なのだ…
いや、そんなことはどうでもいい!ルカ子、おいルカ子!起きろ!」

るか「んー…?あぁオカリン、どしたん?」

岡部「ルカ子、お前までどうしたんだ!その声でダルの真似はやめろ!純粋に気持ち悪いから!」

るか「るか氏?僕が?」

ダル「今日の岡部、なんか変なのよ。いつも変だけど」

フェイリス「まゆしぃのこともフェリスちゃんと間違えたのです」



岡部「…俺だ。ああ、とうとうラボにまで機関の手が及んだらしい。
俺が寝ている間に大規模な替え玉工作が行われたのだ。
何?そちらも大混乱している?…わかった。お互い出せる情報は可能な限り共有しよう。
無事を祈る。エル・プサイ・コングルゥ」

るか「厨二病、乙!」

10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/07(木) 01:56:45.75 ID:VUVpFNNP0
ブラウン管工房前


岡部「しかし一体何がどうなっているというのだ…」

天王寺「あ、岡部倫太郎!うぃーっす」

岡部「おおバイト戦士…今日もサボりか…って、ミスターブラウン。悪ふざけも大概にしてくださいよ」

天王寺「ん?店長なら出かけてていないよ」

岡部「いや、お前がその店長だろ!」

天王寺「はは、冗談きついよ、岡部倫太郎。あたしは阿万音鈴羽。どこをどう見たら店長に見えるってのさ」

岡部「ああ…いや、うん。悪かった…お前は一人前の戦士だよ…」

天王寺「あれ?岡部倫太郎、どこ行くの?」

岡部「涼しい場所で作戦会議だ…きっとこれは機関の陰謀だからな…」


11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/07(木) 01:58:06.71 ID:VUVpFNNP0
メイクイーン+ニャン2


「お帰りニャさいませ、ご主人様!」

まゆり「あっ、凶真!今日はどうしたニャン?また機関と戦うための対策を練るのかニャ?」

岡部「まゆり、今日はバイト休みじゃなかったのか?」

まゆり「マユシィは、天空の聖域…ヘブンズ・ガーデンに囚われているお兄ちゃんを助けるため、単身乗り込んでいったのニャ。
フェイリスは止めたんニャけど、凶真のためでもあるって言って…行ってしまったのニャン」

岡部「(ううっ、間違いない!こいつ…見た目はまゆり、頭脳はフェイリスだ!
なぜ俺の身の周りでこんな奇妙なことが起こっている!)」

まゆり「そしてそこは…機関の本拠地でもあったんだニャ!凶真、フェイリスと一緒にマユシィを…」

岡部「だが断る」

まゆり「ニャニャ、凶真は冷たいのニャ…」

岡部「それより席に案内してくれ。あとアイスコーヒーを頼む」

まゆり「かしこまりましニャンニャン!」


13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/07(木) 02:00:03.98 ID:VUVpFNNP0
岡部「はぁ…どうしてこうニャった」


ピロリロリーン


岡部「…ん?ルカ子からか…いや、この場合ダルになるのか?さっぱりわけがわからん」

『二人だけで話がしたいのでボクの家まで来てください』

岡部「嫌な予感しかしないが…行ってみるか」








まゆり「フッ…計画通り、ニャン」

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/07(木) 02:02:54.63 ID:VUVpFNNP0
柳林神社


岡部「はあ、もう突っ込むのも面倒臭くなったのだが」

鈴羽「あ、岡…凶真さん、来てくれたんですね…」

岡部「くそっ!この言葉遣いに鈴羽の身体…これではただの女ではないか!
…いや、違う。鈴羽がルカ子の真似をしているのだ。落ち着け俺。」

鈴羽「凶真さん、一体どうしたんですか…?」

岡部「バイト戦士も堕ちたものだな!わざわざ男であるルカ子の物真似をするとは!
確かにルカ子はかわいい。だが、女である貴様がルカ子の物真似をすれば、
それは女を捨てたと言っているも同然である!」

鈴羽「え…(ウルウル)」

岡部「す、鈴羽…?(やばい、ちょっと言い過ぎたか…?)」

鈴羽「岡部さんは…やっぱりボクのこと、男だって…そう思っているんですね…」

岡部「は?いやバイト戦士よ、お前は女だろう!というかお前はどこまでルカ子になりきっているのだ!
まるで意味がわからん!」

鈴羽「…失礼します」

岡部「おい、待てッ…
なんだ、わけがわからん…」

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/07(木) 02:06:18.29 ID:VUVpFNNP0
東京タイムズタワー

岡部「なぜ俺はこんなことにも気付かなかったのだろうか。
そう、最初からフェイリスを訪ねていればよかったのだ。
あれはフェイリスからもらったものだ。フェイリスならこの事態について知っているだろう。」

岡部「メイクイーンに再度寄った時にはフェイリスは帰ってしまっていた。
だがそれは俺にとって好都合だ。メイクイーンでは変にはぐらかされるからな。」

ガチャッ

岡部「フェイリス!ここにいるのは分かっている!
観念して俺に全てを晒せ!」

まゆり「凶真…」

岡部「お前がまゆりの皮をかぶったフェイリスだな?
答えろ!昨日、俺に何を渡した!」

まゆり「それは…
うっ、頭が…頭が痛いニャ…」

岡部「そんなことではごまかされんぞ!
まゆりに化けるとは…卑怯なことをしてくれる!」

まゆり「(やっぱり、凶真はフェイリスがマユシィに見えているみたいだニャ。だったら…)」

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/07(木) 02:08:50.90 ID:VUVpFNNP0
まゆり「あ、あれ…オカリン…?」

岡部「!? まゆり、まゆりなのか?」

まゆり「オカリン…まゆしぃは今まで何をしていたの?」

岡部「まゆり…!
(ギュッ)お前は何もしてない…悪い夢を見ていただけだ…!」

まゆり「(ギュッ)オカリン…」

まゆりは無事だった。それだけでよかった。
俺はまゆりの身体を強く強く抱きしめていた。

まゆり「(凶真の身体…温かいニャ…)」

岡部「紅莉栖もダルも、ルカ子も鈴羽も…みんなやられた…
今の俺にはまゆりしかいないんだ…」

まゆり「うん…」

岡部「もう、お前を離したりするものか…!」

まゆり「うん…!」

岡部「お前は、俺の傍にいてくれるか…?」

まゆり「うん…そんなの、当たり前だよ…
まゆしぃは、オカリンの重荷になりたくないから…
もっと、オカリンの役に立ちたいから…」

26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/07(木) 02:10:53.88 ID:VUVpFNNP0
岡部「ああ…お前は俺の人質だからな…!」

まゆり「オカリン…」






岡部「つい寝てしまった…色々あったからな、仕方ないか…」

というか、何故ベッドに移動しているのだ。ベッドに寝転んだ記憶などないぞ。

岡部「…まゆり、起きてるか?」

何だろう。布団に隠れているが、まゆりにしては妙に甘い匂いを放っている。
布団をめくってみるか…

岡部「!?
フェ、フェイリス…?」

フェイリス「フニャア~…あ、凶真。起きたかニャ」

岡部「フェイリス、なぜお前がここに…」

フェイリス「何故って、ここはフェイリスの家ニャ」

岡部「うぐっ…まあ、そうなんだが…
それより説明しろフェイリス。俺の身に何が起こっているのか」

27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/07(木) 02:13:24.79 ID:VUVpFNNP0
フェイリス「フェイリスが凶真に渡したプレゼントは…」



フェイリス「幻覚症状を起こすコロンだったんだニャ…」

岡部「何…だと…」

フェイリス「記憶の中がごちゃ混ぜになって、誰が誰なのか分からなくなるニャ。
もしかしたら、ダルニャンがフェイリスに見えることも、あったかもしれないのニャン」

岡部「やめろ。フェイリスどころかルカ子になってて俺は涙目だった」

フェイリス「それはきっついニャ」

岡部「ってことは、さっきのまゆりは…」

フェイリス「フェイリスのお芝居だニャ」

岡部「…」

フェイリス「マユシィとはよくお話するから、真似るのは楽だったニャ。
凶真には申し訳ないことをしたと思ってるニャン…」

岡部「大体話は分かった…俺のその錯乱状態とやらも解けているのだろう。
だが、何故こんなことを…」

フェイリス「それは…」

28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/07(木) 02:16:08.16 ID:VUVpFNNP0
留未穂「凶真が、振り向いてくれないから…」

岡部「なっ…!」

留未穂「ずっと、ずっと好きだったのに…
私のアプローチに、気付いてくれなかったから…」

岡部「ちょっと待て!いきなりそんなこと言われてもこっちには心の準備とかそういうその他諸々のことがうんぬんかんぬん」

留未穂「凶真はマユシィのことが好きなんだよね…?
でも、私も凶真をあきらめないから…」

岡部「つまり…どういうことだってばよ…」

留未穂「凶真は、逃がさないから…」

ヤバい。こいつからはとてつもないヤンデレの匂いがするぞ。

岡部「早く逃げないと…あ、あれ、動けない…!?」

足が縛られているではないか!これでは逃げられん…

留未穂「凶真は…私だけの…………」

なんだ。意識が急に遠のいていく。
フェイリスの言葉も聞こえない。
俺はここで死ぬのか…?

29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/07(木) 02:17:08.63 ID:VUVpFNNP0
岡部「ハッ!」

まゆり「オカリン、大丈夫?」

気付くと俺はラボにいた。そうか。あれは夢だったか。

ひどい夢だった…

頭が痛い。ついでに言うと腰もすごく痛い。

紅莉栖「やっと起きたか。あれから帰ってこなかったからどこへ行ってたかと思ったら…」

岡部「助手か…やはりお前はその姿でないとな…」

紅莉栖の姿で紅莉栖の台詞を聞くとどこか安心する俺がいた。

ダル「でさ。オカリン。実際のところどうなん?」

岡部「…何がだ?」

ダル「フェイリスたん。…昨日、フェイリスたんの家に泊ったんだろ?
オカリン、ウラヤマシス」

30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/07(木) 02:19:22.56 ID:VUVpFNNP0
岡部「…え?」

まゆり「オカリンはね、フェリスちゃんの車に乗せられて帰って来たんだよ。
すごく苦しそうだったから、心配したよ~」



まさか…


これは夢では…



コンコン

まゆり「あ、は~い♪」

ガチャッ








フェイリス「ニャンニャ~ン、遊びに来たニャ~」

岡部「ヒィィイイイイイイイイイイ!」

引用元: フェイリス「トゥットゥルー♪」