1: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/11/13(金) 02:01:00.980 ID:/0gT9tsap
響「う、うん…」

真「でもボウリング場でバイトとかしてなかったっけ?」

響「してたけどボウリング自体はしたことないんだ…」

2: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/11/13(金) 02:01:54.675 ID:/0gT9tsap
真「ふぅん、でもどうしてそれを僕に?」

響「実は…今度のスポーツ特番あるだろ?」

真「あぁ、僕はサッカーで出るけど、確か響も出るんだよね?」

響「うん…ボウリングで…」

5: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/11/13(金) 02:02:54.916 ID:/0gT9tsap
真「なるほど…それでか…確かに響はスポーツ万能キャラだからね、できないとマズイか…」

響「そうなんだ…頼む真!自分にボウリングを教えてくれぇ!」

真「わかった、いいよ!他ならぬ響の頼みだ、喜んで引き受けるよ!」

6: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/11/13(金) 02:03:37.578 ID:/0gT9tsap
響「真~、ありがとう!」ダキッ

真「うわぁ!?もう、響は大げさだなぁ」

8: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/11/13(金) 02:04:14.766 ID:/0gT9tsap
ボウリング場

真「さて、ボウリング場に着いたわけだけど…響、流石にルールは知ってるかな?」

響「うん!バイトで見てたからな!ルール自体はバッチリさぁ!」

10: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/11/13(金) 02:04:42.326 ID:/0gT9tsap
真「まぁ僕も大会とか出てるわけじゃないから詳しいルールは知らないけど一般人が知ってる範囲を知ってたら大丈夫でしょ…よし、まずは一球投げてみて?」

響「わかった!なんくる~~~~ないさーー!!」ブン

ガコンッ

響「あり?」

真「あぁ…ガターだね…」

11: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/11/13(金) 02:05:21.907 ID:/0gT9tsap
響「なんで!?自分まっすぐ投げたぞ!?」

真「うん、響は力みすぎなんだよ」

響「力みすぎ?」キョトン

真「そう、ボウリングは『投げる』って言うけど実際は『転がす』に近いんだ、だから腕の力は極力使っちゃダメなんだよ」

13: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/11/13(金) 02:05:51.507 ID:/0gT9tsap
響「力を込めずにどうやって投げるのさ?」

真「球の重さを利用するんだよ、球を高く上げてその勢いを利用するんだ。だから肩がぶれたらダメなんだけど、力んじゃうと肩がぶれるだろ?」

響「なるほど~、真は凄いなぁ!」

14: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/11/13(金) 02:06:23.414 ID:/0gT9tsap
真「ほら、今言ったことを意識してやってみて」

響「うん!なんくる~~~~ないさー!」スッ

カランカランカラン

響「おぉぉ!?何本か倒したぞ!やったぁ!」

15: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/11/13(金) 02:06:56.490 ID:/0gT9tsap
真「まぁ、最初はこんなもんだろうけど響は運動神経がいいからね、すぐにストライクが取れるようになるよ」

響「ほんとに!?よーし、自分、頑張るぞ!!」

16: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/11/13(金) 02:07:21.624 ID:/0gT9tsap
1時間後

カランカランカラン

響「よし、ターキーだ!」

真「凄いよ響!スコアが200を超えだしたじゃないか!」

響「へへへへぇ~、真のおかげだぞ」

17: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/11/13(金) 02:07:55.103 ID:/0gT9tsap
真「これなら本番までには250点台にのるかもしれないね」

響「よーし、このまま練習して…」

真「…でもね、響」

響「ん?」

真「最後に…僕が開発した技を君に教えたいと思う…」

響「お、おぉぉ…最終奥義みたいなもんだな?」

20: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/11/13(金) 02:09:07.095 ID:/0gT9tsap
真「まぁそんなもんかな、因みにこの技を使えば確実にストライクを取ることができる…」

響「そ、そんな凄い技が…やっぱり真は凄いぞ!」

真「今からやるから見ててね…」

響「うん!」

21: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/11/13(金) 02:09:57.085 ID:/0gT9tsap
真「いくよ…魔超魔超☆凜!」ブンッ

響「!?」

ズガガガガガガガガァン

響「…」

真「これが僕が編み出した投げ方…魔超魔超☆凜だよ…」

響「いやいやいやいや!?おかしいだろ!なんで上投げなんだよ!」

22: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/11/13(金) 02:10:35.502 ID:/0gT9tsap
真「さっき響に教えたよね?『転がすように投げろ』って…でも逆に言えば転がすから曲がるんだ、転がさずに…つまり浮いていれば曲がることはない」

響「た、確かに…」

真「更に上から投げることで位置エネルギーが運動エネルギーに加わってよりピンを弾き飛ばしやすくなる…」
※あくまでも真個人の見解です

響「おぉ…なんで今まで気づかなかったのかが不思議なレベルだぞ…」

23: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/11/13(金) 02:11:17.498 ID:/0gT9tsap
真「ただ、やっぱり肩にはダメージが来るから球数制限はあるけどね」

響「え?どれくらいだ?」

真「1日あたり95球まで、50球以上投げたら次に投げるには中4日開けるのが一般的さ、世界大会でも使われてる基準だから間違いない」
※あくまでも真個人の見解です

響「なるほど…」

24: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/11/13(金) 02:11:51.760 ID:/0gT9tsap
真「だから、練習は50球までに抑えれば…」

響「でも、自分はいいかな…」

真「え!?どうして?」

25: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/11/13(金) 02:12:22.179 ID:/0gT9tsap
響「だってみんな下から投げてるし…」

真「…確かに今の響なら普通に投げても250点台にはのるよ…でも、パーフェクトはプロでも運が絡む…そのパーフェクトが取れるんだよ!?」

響「いや…250点も取れたら充分だぞ…」

真「…本気で言ってるの?」

響「?」

26: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/11/13(金) 02:13:08.816 ID:/0gT9tsap
真「響は『完璧』じゃなかったの?」

響「!?」

真「響は常に『完璧』を目指してた…だから妥協をしなかったし、そんな姿を僕は尊敬していた…」

響「…」

真「なのに…パーフェクトを取れるのに…それから逃げるなんて…がっかりだよ…」

27: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/11/13(金) 02:13:29.553 ID:/0gT9tsap
響「真ぉ!!」

真「!?」

響「自分が…自分が間違ってたぞ!そうだ…自分は完璧を目指してたんだ…真…その奥義、教えてくれ!」

真「それでこそ…それでこそ、僕が大好きな響だよ!」

28: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/11/13(金) 02:14:09.870 ID:/0gT9tsap
1時間後

ズバァァァァァァァアン

カランカランカラン

響「で、出来た…」

29: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/11/13(金) 02:14:29.681 ID:/0gT9tsap
真「思った通りだ…響は僕より身体が小さいし、瞬間的なパワーも若干弱い…だからこっちが合うと思ってたんだ…」

響「パワーを身体全体で生み出す…」

響真「「トルネード投法!」」
※あくまでも響、真個人の見解です

30: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/11/13(金) 02:15:07.869 ID:/0gT9tsap
真「これが響の魔超魔超☆…いや、響専用技『破威☆殺威』…」

響「これが…『破威☆殺威』…」

響「いける!いけるぞ!真!これで優勝してくるさー!」

真「大丈夫、今の響なら無敵だよ!」

響真「「ははははははは!」」

31: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/11/13(金) 02:15:36.693 ID:/0gT9tsap
当日

アナウンサー「さて、続いては765プロ所属、我那覇響選手です」

響「はいさーい!今日は頑張るぞー!」

アナウンサー「スポーツ万能で知られ今大会優勝候補の我那覇選手ですが、ボウリング場でアルバイトをしていた経験もあるそうです…これは期待が高まりますね」

32: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/11/13(金) 02:16:07.454 ID:/0gT9tsap
響「いっくぞぉぉぉお!喰らえ!破威☆殺威!」

ズバァァァァァァァアン

カランカランカラン

会場「…」

響「よし!まずはストライクを…」

アナウンサー「なんと我那覇選手、ロフトボールにより失格です!」

響「へ?」

33: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/11/13(金) 02:16:25.075 ID:/0gT9tsap
アナウンサー「我那覇選手痛恨のミス、ロフトボールはレーンを痛めるために禁止なのですが…我那覇選手、知らなかったのでしょうか…」

響「…」

34: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/11/13(金) 02:16:46.999 ID:/0gT9tsap
響「終わっちゃったぞ…せめて真の応援を…」

アナウンサー「あぁぁぁっと、今大会ゴールキーパーとして参加の菊地選手、パンチングを…」

真「魔超魔超☆凜!」

ズガァァァァァン

アナウンサー「えぇぇ!?ゴ、ゴール!ゴール!パンチングがそのままゴールになりましたが…これはルール上オッケーなのでしょうか?」

響「…」

終わり

引用元: 真「え?響ってボウリングしたことないの?」