1: 名無しで叶える物語(はんぺん)@\(^o^)/ (ワッチョイ a221-Y7DP) 2015/11/12(木) 22:56:12.87 ID:VgR9n3ZN0
にこ「真姫ちゃん、にこは……私は真姫ちゃんの事が好きなの」

真姫「……そう」

にこ「すぐじゃなくて良いわ。でも答えは欲しいの」

真姫「……」

にこ「……その顔、答えは出てるって感じの顔ね」

真姫「ええ、答えはNOよ」

にこ「そう……そうだよね」

真姫「女の子同士なんて考えられない」

真姫「それに私は医者になる夢。にこちゃんはアイドルになる夢でしょ?」

真姫「お互い待つことになるわよ」

にこ「私は……私はそれでいいの……だから!」

真姫「私が嫌なの」

にこ「!!」

真姫「私は待つことなんて嫌なの」

真姫「……だから、ごめんなさい」

3: 名無しで叶える物語(はんぺん)@\(^o^)/ (ワッチョイ a221-Y7DP) 2015/11/12(木) 23:03:34.17 ID:VgR9n3ZN0
にこ「そうよね……普通に考えたら女の子同士なんてありえないわよ」

にこ「ぐすっ……私はアイドル……そして真姫ちゃんは医者……」

にこ「無理よね……うぅっ……でも……でもぉ……」

ガラッ

にこ「!!」グス

絵里「……まだいたのねにこ」

にこ「あ、あんた!どうしてここに!」

絵里「別に、生徒会の仕事が終わんなくてこんな時間まで掛かっただけよ」

絵里「その後、部室に忘れ物あるのに気付いて取りにきたらにこが泣いてたわけ」

にこ「な、泣いてない!」

絵里「ならまずは目元を隠すのね。真っ赤よ」

にこ「!!」

絵里「相談なら乗るけど?まあアドバイスなんてできる立場じゃないけど」

にこ「……女の子が女の子を好きになるって変なこと?」

絵里「……私はそんなことは思わないわよ?」

絵里「人が誰かを好きになるなんてそんなの自由よ」

絵里「まあ相手が嫌がるならそこまででしょうけどね」

にこ「……それアドバイスなの?」ジトー

絵里「恋愛のアドバイスなんて誰も言ってないわよ」

4: 名無しで叶える物語(はんぺん)@\(^o^)/ (ワッチョイ a221-Y7DP) 2015/11/12(木) 23:09:33.86 ID:VgR9n3ZN0
真姫「……」トボトボ

真姫(仕方ないことよね?女の子が女の子を好きになるなんて常識的にありえないもの)

真姫(……にこちゃんの気持ちは凄い嬉しい)

真姫「でも……無理よ」ボソッ

穂乃果「あれ?真姫ちゃーん?」オーイ

真姫「……ん?穂乃果?」

穂乃果「どうしたの?暗い顔してるけど?」

真姫「な、なんでもないわよ!それより何してるのよ?」

穂乃果「穂乃果はお買い物だよ?今晩の夕飯♪」ニッコリ

真姫「ふーん、まあいいわ。私はこっちだから」カミノケクルクル

穂乃果「待って真姫ちゃん」ガシッ

真姫「ヴェエェェ!?」

穂乃果「あのね……真姫ちゃん。お家の事とか大変だと思うけどね」

穂乃果「自分の気持ちに嘘だけはついちゃいけないと思うんだ」

真姫「……は?」

穂乃果「穂乃果はそれで一度海未ちゃんに叩かれちゃったし……」アハハ……

真姫「……そうだったわね」

穂乃果「偉そうなこと言ってごめんね?でも、最後に決めるのは真姫ちゃんだから……」

穂乃果「でも、穂乃果は知ってるよ?真姫ちゃんはいつも正しいって!」

穂乃果「だから、真姫ちゃん!ファイトだよっ!」グッ

真姫「……ええ、そうねありがと」

穂乃果「うん♪じゃあね真姫ちゃん!」

5: 名無しで叶える物語(はんぺん)@\(^o^)/ (ワッチョイ a221-Y7DP) 2015/11/12(木) 23:18:41.89 ID:VgR9n3ZN0
真姫「……自分の気持ちに嘘をつくな……か」

真姫「でも、相手はにこちゃんよ?」

真姫「私が一緒にいていい事なんてあるわけ無いわ」ハァ

真姫「だって、にこちゃんが寂しい思いをするもの……」

真姫「にこちゃんの悲しい顔見るくらいなら付き合わない方がいいわ……」

真姫「……それに、私とにこちゃんの夢はどうなるわけ?」

真姫「医者とアイドルよ?……どちらかが夢を諦めろって事?」

真姫「嫌よ……私は夢を諦めるなんて……諦めたら私の頑張ってきた人生はなんなの?」

真姫「……やっぱり、無理ね」

真姫「私が人を好きになる権利なんてないってことよね……」

真姫「でも、なんでかしら」

真姫「私の頭の中は今、にこちゃんでいっぱいなのよね……」

真姫「……もう、嫌になっちゃう」

7: 名無しで叶える物語(はんぺん)@\(^o^)/ (ワッチョイ a221-Y7DP) 2015/11/12(木) 23:29:12.99 ID:VgR9n3ZN0
にこ「……誰かを好きになるのは自由」

にこ「知ってるわよ、そんなこと」

にこ「でも、真姫ちゃんには夢があるんだもん」

にこ「知ってたわよ……知ってても……気持ちは抑えられないんだもん……」

にこ「……嫌われちゃったなぁ」

にこ「……もういい、寝る」ボフ

にこ(はぁ……嫌われたのに頭に浮かぶのは真姫ちゃんばっかね)

8: 名無しで叶える物語(はんぺん)@\(^o^)/ (ワッチョイ a221-Y7DP) 2015/11/12(木) 23:38:03.28 ID:VgR9n3ZN0
海未「はい!ワン・ツー・スリー・フォー!」パンパンッ!

海未「穂乃果!遅いですよ!ことりも!」

穂乃果「ひぇ~!」

ことり「ふぇえぇ……」

海未「花陽も!……はぁ、一旦休憩にしましょう」ヤレヤレ

希「よ、ようやく休憩やね……」ゼーゼー

絵里「海未、このステップはこうした方がいいんじゃないかしら?」

海未「なるほど……そうですね。では、次はこうしてみますか?」

穂乃果「ふぇ~疲れたー」グデー

ことり「ふふっ、そんな穂乃果ちゃんの為にーはい♪お菓子を作ってきましたー♪」ジャン

穂乃果「わー♪おいしそー♪いっただっきまーす!」パクッ

凛「わー!いいなー!凛も食べたーい!」ワーイ

花陽「花陽も……ちょっとだけ食べて見たいかも……」テレッ

穂乃果「いいよー♪皆で食べようよー♪」ハイッ

ことり「まだまだあるからおやつ休憩にしよ?」ニコッ

希「おー!ほんまにおいしいなぁ……」モグモグ

穂乃果「真姫ちゃーん!にこちゃーん!早く来ないとなくなっちゃうよー?」モグモグ

真姫「……ええ、すぐ行くわ」

にこ「……」ボー

9: 名無しで叶える物語(はんぺん)@\(^o^)/ (ワッチョイ a221-Y7DP) 2015/11/12(木) 23:41:54.85 ID:VgR9n3ZN0
海未「穂乃果……またあなたは……」ゴゴゴッ

穂乃果「あ、いやーあのね……ご、ごめんなさーい!」ダッ

ことり「ふふっ、穂乃果ちゃんと海未ちゃんが楽しそうでことりは嬉しいです♪」

希「楽しそう?うーん、まあ食べた分のダイエットにはなりそうやな♪」アハハ

凛「じゃあ、かよちんも食べた分のダイエットをするにゃー♪」ガバッ!

花陽「ピャア!?ちょ、凛ちゃん!な、何する気なのぉ!?」ビクビク

凛「むふふ~♪こうするにゃー!!」コチョコチョ

花陽「だ、だめぇ!!り、凛ちゃんや、やめてぇ~!」ピャア!

凛「だめだよ~♪食べた分のダイエットだもん♪」ニヤリ

花陽「う~!ダレカタスケテー!!」ピャア

絵里「……やれやれ、賑やかね」ハァ

絵里「約2名を除いてね」

絵里「仕方ないわね。あまり使いたくは無い方法だけども……」ゴホン

10: 名無しで叶える物語(はんぺん)@\(^o^)/ (ワッチョイ a221-Y7DP) 2015/11/12(木) 23:51:58.08 ID:VgR9n3ZN0
絵里「皆聞いて!」パンッ!

8人「?」

絵里「実は皆と遊園地に行ったことなかったわよね?」

海未「確かに遊園地には行った事なかったですね」グイー

穂乃果「痛い!痛い!海未ちゃんごめんなさいー!!痛いから離してー!」イヤー!

希「おんやー?もしかして絵里ち連れて行ってくれるん?」ニヤリ

絵里「流石に自腹をお願いしたいんだけど……この前のライブの時にチケットを貰ってね」

穂乃果「わーい♪いきたーい♪」パァー

海未「そうですね、たまにはいいですね」フフッ

ことり「わぁ♪楽しそう~♪」ニコニコ

凛「凛ジェットコースター乗りたいにゃー!ねぇーかよちん」ニッコリ

花陽「ピャア!や、やだよう!花陽は乗りたくないよぉ!?」ガタガタ

希「んじゃーうちは絵里ちとお化け屋敷かなぁ~」ニヤリ

絵里「断固として拒否するわ」

絵里「それで、あなた達は何に乗りたいわけ?」

真姫「え?」

にこ「にこ達?」

海未「はい。はやくしないと勝手に行動しちゃいますからプランを練りましょう?」ニコッ

真姫「……そうね、私はコーヒーカップとかがいいわ」

希「了解ー♪凛ちゃん、高速コーヒーカップのオーダー入りましたー♪」

凛「了解しましたー♪」

真姫「誰も頼んでないわよ!!」

11: 名無しで叶える物語(はんぺん)@\(^o^)/ (ワッチョイ a221-Y7DP) 2015/11/12(木) 23:54:08.40 ID:VgR9n3ZN0
絵里「それで?あなたは何に乗りたいわけ?」

にこ「……にこは別になんでもいい」

絵里「そう、じゃあ観覧車とかどうかしら?」

にこ「それは最後のお約束でしょ?」

絵里「別に最初に乗るものなんて自由よ」

絵里「……そうね、私は希と乗ろうかしら」

絵里「で、多分穂乃果と海未とことりが一緒に乗るでしょ?」

絵里「そして花陽と凛が一緒に乗って」

にこ「待って!そ、それだと最後に乗るのは……」

絵里「ええ、あなたと真姫よ」

にこ「……あんた、もしかしてそういう?」

絵里「なんのことかしら?私はただ遊園地に行きたかっただけよ?」

にこ「あんたのそういうとこムカツクわね」イラッ

絵里「何とでも言いなさいよ。私は私のしたい事をしてるだけよ」

絵里(まあ人の事言えないしね……)

13: 名無しで叶える物語(はんぺん)@\(^o^)/ (ワッチョイ a221-Y7DP) 2015/11/13(金) 00:13:57.14 ID:6kj6lBos0
穂乃果「じゃあ今度の土曜日に遊園地に遊びにいこー!」

7人「おー!」

にこ「おー」

凛「?にこちゃんどうかしたかにゃ?」

花陽「元気ないみたいだけど……」

にこ「え?ああ、な、なんでもないのよ?」ブンブン

花陽「そ、そうなの?」

凛「にこちゃん!」ズイッ

にこ「な、何よ凛……」ビクッ

凛「にこちゃんは笑ってなきゃだめだよ!じゃあ凛はもう一度遊園地の話をしてくるにゃー♪」

花陽「え、えっと……にこちゃん、頑張って!」タタッ

にこ「……」

にこ「なーにが笑ってなきゃだめよ……」グシュ

スッ……。

にこ「え?誰……」

真姫「遊園地のプラン。まだ話し合ってるから行きましょ」

にこ「ま、真姫ちゃ!?」

真姫「へんなアトラクションには乗りたくないの!皆に振り回される前にいくわよ」グイッ

にこ「ちょっ!引っ張らないでよ!!」

絵里(一歩前進……かな?)

14: 名無しで叶える物語(はんぺん)@\(^o^)/ (ワッチョイ a221-Y7DP) 2015/11/13(金) 00:25:55.20 ID:6kj6lBos0
~遊園地~


穂乃果「ほらほらー♪みんな早くー!」ワーイ

海未「穂乃果!一人で行かないでください!また迷子になりますよー!」ダッ

ことり「わー♪大きな遊園地だねー♪」ウキウキ

花陽「あ、あわわっ……じぇ、ジェットコースターがた、高い……」ガタガタ

凛「楽しみだね!かよちん♪」ニャー♪

希「絵里ち、最初何乗るん?」

絵里「そうねぇ、コーヒーカップとか……ゴーカートとか?」

真姫「……」

にこ「……」

16: 名無しで叶える物語(はんぺん)@\(^o^)/ (ワッチョイ a221-Y7DP) 2015/11/13(金) 00:40:50.05 ID:6kj6lBos0
真姫「ねえエリー。ちょっと話があるんだけど」

絵里「何?どうしたのよ」

真姫「私、女の子に告白されたわ」

絵里「そう、よかったじゃない。それで?なんて返事したの?」

真姫「丁重にお断りさせていただいたわ」

絵里「……その子の事、嫌いだったの?」

真姫「……逆よ。大好きなの」

絵里「ならなんで断ったの?」

真姫「決まってるじゃない。好きだからよ」

真姫「あの子の悲しむ姿なんて見たくないもの」

絵里「なら、今あの子が苦しんでる姿を見るのはいいの?」

真姫「!!」

絵里「正直、未来なんていくらでも後から変えられるわよ」

絵里「あなたが諦めさえしなければね」

絵里「まあ今日ぐらいは楽しんだら?」

真姫「……」

17: 名無しで叶える物語(はんぺん)@\(^o^)/ (ワッチョイ a221-Y7DP) 2015/11/13(金) 00:47:19.37 ID:6kj6lBos0
絵里「はい、皆チケットよ」

海未「じゃあ、皆離れないように行動を……」

穂乃果「よーし!一番乗りー♪」ダッ!

凛「にゃー!惜しいにゃー!」

海未「……」イラァ

ことり「ま、まあまあ海未ちゃん……」

花陽「そ、そうだよ。ほ、ほら早く行こう?」アセアセ

にこ「はぁ、何やってんだか……」ヤレヤレ

真姫「そういうにこちゃんこそ何してんのよ」

にこ「え?ま、真姫ちゃん!?」ビクッ

真姫「何驚いてんのよ……いつもなら穂乃果と凛に混ざって突撃するような人がここにいるなんて」

にこ「きょ、今日は乗り気じゃないというかそんなことしてないわよ!」

真姫「してるわよ」

18: 名無しで叶える物語(はんぺん)@\(^o^)/ (ワッチョイ a221-Y7DP) 2015/11/13(金) 00:51:27.50 ID:6kj6lBos0
穂乃果「よーし!じゃあ早速あれ乗ろうよ!!」

海未「……え」

ことり「いや、穂乃果ちゃん?あれは後にしようよ……」

凛「えー!凛もあれ乗りたいー!」

絵里「それじゃあ私達はあっちに行きましょうか」

希「せやなぁ~ほんじゃ、海未ちゃんことりちゃん頑張ってなー」ニコニコッ

海未「ちょっ!?穂、穂乃果!?は、離してください!」

穂乃果「ほらほらいくよー♪」

ことり「いやー!ことりは乗りたいなんていってないよぉー!」ピィー!

凛「レッツゴーにゃ♪」

花陽「だ、ダレカタスケテー!!」

真姫「はぁ……イミワカンナイ」

にこ「ねぇ、真姫ちゃん♪にこもあれ乗りたいから一緒に乗ろう?」ニコッ

真姫「……」

絵里『今日ぐらい楽しんだら?』

真姫「わかった。いいわよ」

にこ「え?あ、うんじゃあ行くわよ」

にこ(断ると思った……)

21: 名無しで叶える物語(はんぺん)@\(^o^)/ (ワッチョイ a221-Y7DP) 2015/11/13(金) 08:26:18.87 ID:6kj6lBos0
ことり「あぁ……つ、遂に動くんだね……」

海未「もう私は腹を括りましたよ……」

穂乃果「よーし!しゅっぱーつ♪」

凛「楽しみだにゃー♪」

花陽「あ、あわわ、あわわわわっだ、ダレカタスケテー!!」

にこ「う、動くわよ……」

真姫「わかってるわよ!アナウンスが言ってたでしょ!」

ガコンッ!

穂乃果「わわっ♪動き出したよ♪」

海未「……落ちませんように落ちませんように」ブツブツ

ことり「わーたのしみだなー」

凛「にゃー♪高いにゃー♪」

花陽「う、うぅっ……も、もう無理ぃ……」ウルウル

真姫「た、高いわ……に、にこちゃん……」

にこ「に、にこに言わないでよ……」

穂乃果「よーし!頂上に来たよ!海未ちゃん!」ギュッ

海未「ほ、穂乃果!て、手をにぎらないでくださいよ!」

穂乃果「でもこうした方が怖くないよ?」ニコッ

海未「……そうですね。ちょっと、恐怖が薄れた気がします」ニコッ

24: 名無しで叶える物語(はんぺん)@\(^o^)/ (ワッチョイ a221-Y7DP) 2015/11/13(金) 16:55:46.40 ID:6kj6lBos0
穂乃果「た、たのしかったねー……り、凛ちゃん」ガクガク

凛「そ、そうだねー穂乃果ちゃん」ガクガク

海未「意外と楽しかったですね!もう一度乗りますか?」ニコニコッ

ことり「そうだねー♪ことりももう一度乗っても良いかもー♪」

花陽「あ!花陽ももう一度乗りたい……かも///」テレテレ

真姫「あら、いいわね。にこちゃんはどうする?」

にこ「にこはもういいわ……」

真姫「そう、なら少し一緒に歩かない?」

にこ「え?」

真姫「疲れてるんでしょ?休めそうな場所に行こうって言ってるだけよ」

にこ「う、うん……わかった……行くわよ」

25: 名無しで叶える物語(はんぺん)@\(^o^)/ (ワッチョイ a221-Y7DP) 2015/11/13(金) 17:13:29.42 ID:6kj6lBos0
真姫「あそこの木陰がいい感じね。ベンチもあるし、目の前には水辺もある」

にこ「水辺ってなんか関係あるの?」

真姫「水の音ってリラックスできるでしょ?疲れたときには丁度いいのよ」

ザバァーン!!

にこ「……リラックスはできなさそうね」

真姫「……水系のアトラクションとは」グヌヌ

にこ「いいわよここで」ヨイショ

真姫「……そう?ならいいわ」

にこ「それで?話があるんでしょ?」

真姫「ええ。あるわ」

にこ「いいわよ、言いなさいよ」

真姫「にこちゃんはまだ私の事想ってる?」

にこ「……ええ、にこはまだ真姫ちゃんの事好きよ」

真姫「そう」

にこ「でも、無理なんでしょ?」

真姫「……ええ無理ね」

にこ「なら!なんで聞いたの!」イラッ

真姫「今日、私を好きにさせて見なさいよ」

にこ「え?」

真姫「だから、私をにこちゃんの事を好きになるようにしなさい」

真姫「そうすれば好きになるかもね」フンッ

にこ「なによそれ……いいわ、やってやろうじゃない!」

26: 名無しで叶える物語(はんぺん)@\(^o^)/ (ワッチョイ a221-Y7DP) 2015/11/13(金) 17:29:08.93 ID:6kj6lBos0
希「いやー絵里ちと遊園地なんて考えても見なかったわぁー」

絵里「まあね、前から生徒会の仕事でこんなことできなかったしね」

希「じゃあ今日は思いっきりたのしもうな?」ニコッ

絵里「ええ、楽しみましょ?希」ニッコリ

希「じゃあ絵里ちー次あれ乗りたいなー♪」

絵里「……た、高いのはやめない?ほら、メリーゴーランド……は無理ね」

希「うちはええけど~♪」ニヤッ

絵里「はぁ、もういいわよ何でも……」

希「じゃああれやね♪」

絵里「……レッドタワーって奴ね」

希「んじゃー行こうかー♪」

絵里「……好きにして」ハァ

27: 名無しで叶える物語(はんぺん)@\(^o^)/ (ワッチョイ a221-Y7DP) 2015/11/13(金) 17:55:34.99 ID:6kj6lBos0
真姫「にこちゃん、次あれ乗りましょうよ」

にこ「ちょ、ちょっと待ちなさいよ……ハイペースすぎじゃない?」ゼーゼー

真姫「何よ?もう疲れたの?また休憩する?」

にこ「いや、いいわよ。それで何に乗りたいわけ?」

真姫「あれよあれ」

にこ「……ボート?」

真姫「そうよ。疲れてるんだし丁度いいでしょ?」

にこ「……そうね」

28: 名無しで叶える物語(はんぺん)@\(^o^)/ (ワッチョイ a221-Y7DP) 2015/11/13(金) 18:02:01.47 ID:6kj6lBos0
にこ「っで、なんで……んしょ!……にこが漕いでる訳?」ゼーゼー

真姫「いいじゃない。そもそも私は肉体労働向いてないし」

にこ「にこも肉体労働向きじゃないんだけど……」

真姫「頑張ってねにこちゃん」

にこ「せめて代わってくれると嬉しいんだけど……」ゼーゼー

真姫「いいの?代わって欲しいなら代わるけど?」チラッ

にこ「……やっぱいい」

真姫「それでいいのよ」プイッ

にこ「こんなとこまで連れてきたのよなんか話があるんでしょ?」

真姫「たいした話じゃないわ」

にこ「いいから言いなさいよ」

29: 名無しで叶える物語(はんぺん)@\(^o^)/ (ワッチョイ a221-Y7DP) 2015/11/13(金) 20:14:56.70 ID:6kj6lBos0
真姫「なんでにこちゃんは私の事を好きなのかな?って聞きたくてね」

にこ「……なんだ、そんなこと?」

にこ「真姫ちゃんてさ、結構お茶目なとこ多いよね?」

真姫「ヴェェエエ!?」

にこ「お人形抱きしめたりとか、一番笑顔で歌を歌っていたり」

にこ「実は結構お茶目で素直な真姫ちゃんが好きになっただけよ」

にこ「なんだかんだで色んな人にも気配りもできるでしょ?」ニコッ

真姫「……にこちゃんほどではないわ」

にこ「そう?ふふっ、当たり前でしょ」

にこ「にこにーは皆のものだからね。気配りできて当然なの」

真姫「ふーん」

にこ「でも、そんなにこは今は真姫ちゃんだけのものになりたいなって」

真姫「……じゃあ」ガバッ

にこ「へ?ま、真姫ちゃん!?」

真姫「こういうことされても平気なのよね?」

にこ「いや、ここ遊園地……それもボートの上……」

真姫「私は構わないわ」サワッ

にこ「ひぃっ!?ま、真姫ちゃん!時と場所を……んっ!」ビクッ

真姫「やっぱりちょっと小ぶりね」サワッ

にこ「小さくて悪かったわね……///」カァ

真姫「でも、これはおあずけにするわ」

にこ「へ?」

真姫「皆見てるもの」フフッ

にこ「」

30: 名無しで叶える物語(はんぺん)@\(^o^)/ (ワッチョイ a221-Y7DP) 2015/11/13(金) 20:26:01.80 ID:6kj6lBos0
穂乃果「もう大分日が落ちてきちゃったね~」ハァ

海未「もう乗るものとかはないですね?じゃあお土産でも買って行きましょうか」

ことり「そうだねー♪」

凛「はいかよちーんたこ焼きにゃー♪」

花陽「あーん♪……ん~おいしいよぉ~凛ちゃーん♪」モグモグ

希「いや~いい思い出ができたなぁ~」ニコニコ

絵里「そうね、またみんなで来れると良いわね」ニコッ

真姫「……そうね、私もまた来たいわ」

にこ「ちょっと待って!まだ最後に乗るものあるでしょ?」

穂乃果「え?……あ!そっかー♪」

海未「なるほど、そうですね丁度よさそうですね」

ことり「じゃああれだね♪」

凛「かよちん一緒に乗るにゃー♪」

花陽「うん♪一緒に乗ろ?凛ちゃん」ニッコリ

希(……これがラストチャンスかな?)チラッ

絵里(ここが……ラストチャンスね)グッ

にこ「じゃあ行きましょ?真姫ちゃん♪」

真姫「!……ええ、行きましょにこちゃん」ニコッ

31: 名無しで叶える物語(はんぺん)@\(^o^)/ (ワッチョイ a221-Y7DP) 2015/11/13(金) 20:33:46.57 ID:6kj6lBos0
穂乃果「じゃあ穂乃果はことりちゃんと海未ちゃんで乗るね♪」

海未「あ!そんな急いで乗ると危ないですよ!!」

ことり「じゃあ、お先に行ってくるね♪」

花陽「じゃあ次は私達が行こうか凛ちゃん♪」

凛「うん♪」

希「次はうちらや!行くでー!」ニヤニヤ

絵里「ちょっ!引っ張んないでも行けるわよ希!」オット

真姫「最後は私達ね」

にこ「そうね、行こう?真姫ちゃん

32: 名無しで叶える物語(はんぺん)@\(^o^)/ (ワッチョイ a221-Y7DP) 2015/11/13(金) 20:40:41.68 ID:6kj6lBos0
穂乃果「うわぁ~♪すごい綺麗ー!」グラグラ

海未「ほ、穂乃果!あんまり暴れないでください!」

ことり「ふふっ、でも久しぶりだよね?こうして3人でいるの」

海未「確かに、いつもはμ'sの誰かが横にいますからね」

ことり「そうだよね~、あ!そうだ!」ポンッ

ことり「最近海未ちゃんと穂乃果ちゃんの仲が良いけどなにかあったのかな?♪」ニコッ

穂乃果「え?特に無いけど……海未ちゃんとはいつも仲良しだよぉ?」

海未「そうですよ?何を言ってるんですかことりは……」ハァ

ことり「ふぅ~ん♪」

33: 名無しで叶える物語(はんぺん)@\(^o^)/ (ワッチョイ a221-Y7DP) 2015/11/13(金) 20:49:03.04 ID:6kj6lBos0
ことり「そういえば穂乃果ちゃん珍しいアクセサリーつけてるよね?」

穂乃果「へ?あ、ああ~これ?」キラン

ことり「穂乃果ちゃん綺麗な指輪持ってたんだねー♪」

穂乃果「うん♪これね、海未ちゃんがくれたんだー♪」

海未「ちょ!?ち、違うんですよ!?こ、これは一緒に買い物にいったお礼で!!」

ことり「へぇ~♪お礼で指輪なんだぁ~♪」クスクス

穂乃果「あれ?そうだっけ?確か穂乃果が寝てる時に……」

海未「き、気のせいですよ穂乃果!あ、アハハハ!い、いやですねー忘れてたんですかー!」

ことり(ふぅ~ん♪なぁるほどぉ~♪)

穂乃果「ありゃ?そうだったかなぁ……そうじゃない気がするんだけど」

海未「はぁ、もう……それでいいですよ」

ことり(……何か思いついたね海未ちゃん♪)

海未「あ、穂乃果、ことり見てください。あそこ綺麗ですよ」

穂乃果「え!?本当!?どこどこ?」

ことり「え~?どこぉ~?」

海未「あそこですよ……」チュッ

穂乃果「!?///」

海未(ことりには内緒ですよ)ボソッ

穂乃果「////」

ことり(ふふっ♪やっぱり♪)クスクス

34: 名無しで叶える物語(はんぺん)@\(^o^)/ (ワッチョイ a221-Y7DP) 2015/11/13(金) 20:56:17.04 ID:6kj6lBos0
花陽「外が綺麗だね凛ちゃん」ウットリ

凛「うん♪」

花陽「今日は色んな乗り物乗って楽しかったね!」

凛「……それもそうだけど凛はね!かよちんと一緒に乗り物乗れて凄い楽しかったんだよ!」

花陽「え?り、凛ちゃん?」

凛「ジェットコースターもかよちんが途中で手を握ってくれたから怖くなかったし」

凛「コーヒーカップはちょっと怖がらせてみたかったんだけど……」

凛「でも、メリーゴーランドとかはかよちんも楽しそうにしてくれて嬉しかったんだよ?」

凛「凛はね、いつもかよちんに助けられてるからお礼がしたかったんだよ……」

ギュッ……。

花陽「花陽はね、本当はいつも凛ちゃんに助けられてるんだよ?」

花陽「だからね、本当はお礼をするのは花陽なの」

花陽「だからこれが花陽のお礼」チュッ

凛「にゃ!?///か、かよちん!?///」

花陽「これからも一緒にいてほしいな……凛ちゃん」

凛「かよちん……うん、うん!うん!!」ガバッ

凛「かよちーん!大好きにゃー!」

花陽「私も大好きだよ……凛ちゃん」ギュッ

35: 名無しで叶える物語(はんぺん)@\(^o^)/ (ワッチョイ a221-Y7DP) 2015/11/13(金) 21:02:02.22 ID:6kj6lBos0
希「……」

絵里「……」

希「……」

絵里「……」

希(なんか言えや……)

絵里(なんか言いなさいよ……) 

37: 名無しで叶える物語(はんぺん)@\(^o^)/ (ワッチョイ a221-Y7DP) 2015/11/14(土) 00:14:34.86 ID:oUd6tWQj0
希「お、あそこ綺麗やな~絵里ちも見てみー?」ホラ

絵里「え、ええ」

希「どや?」

絵里「……夕日が海に映って凄い綺麗……」ワァ

希「そうやろ?絵里ち目が輝いとるよ?」ニシシ

絵里「え?もう……」///

希「……」

38: 名無しで叶える物語(はんぺん)@\(^o^)/ (ワッチョイ a221-Y7DP) 2015/11/14(土) 00:22:30.27 ID:oUd6tWQj0
絵里「ねえ希」

希「どないしたん?絵里ち」

絵里「私ね、にこに恋愛相談されたんだ」

希「……そうなんか」ホオ

絵里「それでね、人が誰かを好きになるのは構わないって言ったんだ」

希「そうやね。自由やもんねそんなの……」

絵里「でも、多分この言葉は私が自分に向けて言ってたの」

希「絵里ちに?」

絵里「ええ……、私は好きな人がいるの」

希「……そ、そうなんか」ズキッ

絵里「その人はいつも笑顔で明るい人。私に無いものをたくさん持ってる人」

希「……」ズキッ

絵里「それはあなたよ……希」

希「え?」

絵里「好きよ、希」

希「……ほんま?ほんまなん?」

絵里「もう一度言うわ。あなたが好き。私と一緒に来て欲しいの」

希「うぅっ……絵里ち……絵里ちぃ……」グスッ

40: 名無しで叶える物語(はんぺん)@\(^o^)/ (ワッチョイ a221-Y7DP) 2015/11/14(土) 00:56:22.16 ID:oUd6tWQj0
真姫「私、夕日って嫌いなの」

にこ「突然なによ」

真姫「今日という日が終わるってことじゃない」

にこ「そうね、それで夜が来てまた朝が来る、それでいいじゃない」

真姫「……終わりって嫌なの」

真姫「にこちゃんは3年生よ?私達はすぐ会えなくなる」

真姫「なのになんで私を求めるの?」

真姫「私はただ寂しい思いをするだけじゃない」

にこ「そうね」

真姫「その後アイドルになるために活動するんでしょ?」

にこ「ええ、にこの夢はアイドルになることだからね」

真姫「なら、私はずっと寂しい思いをしなきゃいけないわけ?」

真姫「耐えられるわけないじゃない!!」

にこ「……」

41: 名無しで叶える物語(はんぺん)@\(^o^)/ (ワッチョイ a221-Y7DP) 2015/11/14(土) 01:11:05.96 ID:oUd6tWQj0
真姫「私だって……私だってにこちゃんが好き」

真姫「だけど、こんな辛い思いをするなら……いらないわ」

にこ「誰が今すぐって言ったのよ」

真姫「え?」

にこ「必ず迎えに行くわ」

にこ「宇宙ナンバーワンアイドルになって真姫ちゃんを必ず迎えに行く」

真姫「その頃にはもう熱は冷めてるかもよ?」

にこ「ならもう一度暖めて上げるわ」

真姫「……なによそれ」

にこ「だから、待ってなさい!」

真姫「早く……早く来なさいよ?」

42: 名無しで叶える物語(はんぺん)@\(^o^)/ (ワッチョイ a221-Y7DP) 2015/11/14(土) 02:05:03.39 ID:oUd6tWQj0
~その後~


真姫「そう、希に指輪を渡せたのね」

真姫「随分、あなたも希の事を待たせたのね」

真姫「私?……私はもう半分以上諦めてるから」

真姫「は?信じろって言われても……私も大学に入って本格的に勉学に励むわけ」

真姫「にこちゃんに構ってる時間なんてないの」

真姫「なら諦めたほうが楽でいいわ」

真姫「強がり言うなって?」

真姫「……待つのに疲れただけよ」

真姫「じゃあ電話切るわね」

真姫「ええ、わかってる……じゃあね」

プツッ

43: 名無しで叶える物語(はんぺん)@\(^o^)/ (ワッチョイ a221-Y7DP) 2015/11/14(土) 02:20:41.82 ID:oUd6tWQj0
真姫(……約束の時間もう過ぎてるわよ)

真姫(約束の音ノ木坂の前……)

真姫「はぁ……寒い」

真姫「帰ろう……まだ勉強しないといけないんだし」

真姫「期待した私が悪かったのよ」

タッタッタッ

真姫「ただの口約束でしょ?当然よ……」

真姫「当然なんだから……ぐすっ」

タッタッタッ

真姫「……足音?」

真姫「……いつまで待たせるのよ……」

にこ「真姫ちゃん!お待たせ!」

真姫「にこちゃん……にこちゃん!」

にこ「えへへ、にっこにっこにー♪」


おわり

引用元: 真姫「夕日の観覧車」