1: 名無しで叶える物語(魔女の百年祭)@\(^o^)/ (ワッチョイ e1e0-pNq3) 2015/11/14(土) 23:38:51.63 ID:snfBOh9e0
希「ちっちゃ可愛い……」

希「ふふっ。見れば見るほど、穂乃果ちゃんの元気な感じがよく出てるね」

希「クレーンゲームなんて全然やらんけど、この穂乃果ちゃんはすぐ取れそう」

希「やってた人、何でここで諦めたんやろ」

希「この穂乃果ちゃん、取っちゃうよ~?」

希「誰も来ないなぁ……本当に取っちゃうよ~?」

希「お金入れちゃうよ~?」




希「取れた」

2: 名無しで叶える物語(魔女の百年祭)@\(^o^)/ (ワッチョイ e1e0-pNq3) 2015/11/14(土) 23:53:31.60 ID:snfBOh9e0
希「わぁ……可愛い……」

希「はっ! でもよく考えたら、メンバーのぬいぐるみを取るってどうなんかな」

希「これって、結構恥ずかしいことをしてる気がするんやけど」

希「こんな姿、誰も見てないよね……」

希「ほっ」

希「これはバッグに付けられないかなぁ」

希「部屋に飾っとこ」

6: 名無しで叶える物語(魔女の百年祭)@\(^o^)/ (ワッチョイ e1e0-pNq3) 2015/11/14(土) 23:57:37.76 ID:snfBOh9e0
希「ふむふむ。この穂乃果ちゃんのパンツは白かぁ」

希「って、ウチは何を考えとるんよ……こんなんぬいぐるみやん」

希「さて、帰ろっかなぁ……」

穂乃果「の~ぞみちゃん!」

希「へっ? わぁっ!?」

穂乃果「うわぁっ!?」

希「び、びっくりしたぁ。穂乃果ちゃん?」

穂乃果「あはは、ごめんね。遠くから見えたから抱きついちゃった」

希「そ、そうなん?」

7: 名無しで叶える物語(魔女の百年祭)@\(^o^)/ (ワッチョイ e1e0-pNq3) 2015/11/15(日) 00:02:21.85 ID:vmgCXH5l0
穂乃果「そうなん? そうなん!」

希「あはは……」

穂乃果「あれ? 希ちゃんが持ってるの……ぬいぐるみ?」

希「あっ! うん、この辺で取ったんよ」

穂乃果「へぇ~、良いなぁ。穂乃果にも見せて!」

希「えぇっと……」

穂乃果「だめ?」

希「うっ……深い意味は無いんよ?」

穂乃果「? うん……」

希「これなんやけど///」

穂乃果「……あはは、穂乃果だ///」

希「うん///」

9: 名無しで叶える物語(魔女の百年祭)@\(^o^)/ (ワッチョイ e1e0-pNq3) 2015/11/15(日) 00:12:41.54 ID:vmgCXH5l0
穂乃果「あはは……」

希「(あわわ……変な空気になってるやん!)」

希「あの、あんまりこういうのはやらないんやけどね?」

希「たまたま簡単に取れそうなのがあってね?」

穂乃果「そっかぁ。でも……これ、欲しかったんだよね?」

希「えぇっ!? う、うん……可愛かったから」

穂乃果「可愛いんだ……そっかぁ、何か嬉しいなぁ」

穂乃果「あっ、そうじゃなくて! このぬいぐるみが可愛いって意味だよね?」

希「うん……ぬいぐるみも可愛いし……その、穂乃果ちゃんも可愛いよ?」

穂乃果「あっ……あうぅ///」

13: 名無しで叶える物語(魔女の百年祭)@\(^o^)/ (ワッチョイ e1e0-pNq3) 2015/11/15(日) 00:22:14.76 ID:vmgCXH5l0
希「(何か告白してるみたいな感じになってる!?)」

希「あっ、違……」

穂乃果「えっ」

希「くはないんやけど……」

穂乃果「そ、そっかぁ///」

希「あはは……」

穂乃果「あの……希ちゃんはもう帰るの?」

希「ウチ!? えぇっと、ちょっとご飯食べて帰ろうかなぁって」

穂乃果「そうなんだ……じゃあ、穂乃果も一緒に良い?」

希「えぇっ!?」

穂乃果「な、な~んちゃって……」

希「ウチは……良いよ?」

穂乃果「ほんと!? あっ……じゃあ一緒に」

希「うんっ」

16: 名無しで叶える物語(魔女の百年祭)@\(^o^)/ (ワッチョイ e1e0-pNq3) 2015/11/15(日) 00:28:36.73 ID:vmgCXH5l0
希「さて、どこで食べよっかぁ。リクエストある?」

穂乃果「穂乃果は……希ちゃんが行きたい所で良いよ?」

希「そ、そっかぁ……」

穂乃果「えへへ……」

希「(い、いつもの元気はどこ行ったんやあああ! 可愛いけど!!)」

希「じゃあ、ここのうどん屋さんでいいかなぁ?」

穂乃果「うん!」

希「そっかぁ……ほっ」

20: 名無しで叶える物語(魔女の百年祭)@\(^o^)/ (ワッチョイ e1e0-pNq3) 2015/11/15(日) 00:33:51.79 ID:vmgCXH5l0
希「(あっ、もっと可愛いお店の方が良かったんかな……)」

希(「いやいや! 別にデートとかじゃないし、友達同士なんだから良いやん!)」

穂乃果「穂乃果は何にしようかなぁ~」

希「(でも、楽しそうやな……)」

希「ウチはきつねうどんにしようかな」

穂乃果「じゃあ、ウチもきつねうどん! お揃いだねっ♪」

希「ふふっ、そうやね♪」

穂乃果「~♪」

希「(かっ、かわいい……)」

24: 名無しで叶える物語(魔女の百年祭)@\(^o^)/ (ワッチョイ e1e0-pNq3) 2015/11/15(日) 00:43:31.93 ID:vmgCXH5l0
希「(何かさっきから胸が苦しい……穂乃果ちゃんといるとおかしくなる……)」

希「(もしかして……いやいや、ウチはそういうんやないし!)」

希「(はぁ……ウチって穂乃果ちゃんと、どんな感じで話してたっけ)」

穂乃果「希ちゃん? 席に着いたし、食べよ?」

希「はっ! 意識が飛んでた」

穂乃果「ふふっ、そうなの? じゃあ、そんな希ちゃんに食べさせてあげよっか?」

希「いやいや、大丈夫……って言いながら、隣に来てるやん」

穂乃果「えへへ。何か目の前にいると恥ずかしくって///」

希「えっ?」

穂乃果「なっ、なんでもないよ!」

30: 名無しで叶える物語(魔女の百年祭)@\(^o^)/ (ワッチョイ e1e0-pNq3) 2015/11/15(日) 00:51:51.13 ID:vmgCXH5l0
穂乃果「じゃあ、希ちゃん……あっ、あ~ん」

希「そこまでせんでも……穂乃果ちゃんに悪いよ」

穂乃果「あはは……そっか……」

希「(そんな悲しそうな笑顔せんといてよぉ)」

希「やっ、やっぱり食べさせてもらおうかなぁ。二人で食べる方が美味しそうやしね」

穂乃果「そっ、そう? じゃあ、はい……あ~ん」

希「……あ~ん……おいしっ」

穂乃果「そう? 良かったぁ」

34: 名無しで叶える物語(魔女の百年祭)@\(^o^)/ (ワッチョイ e1e0-pNq3) 2015/11/15(日) 00:58:27.76 ID:vmgCXH5l0
希「(穂乃果ちゃんの手、震えてた……寒かったんかなぁ)」

希「(もしかして、緊張してたりして……いやいや、相手はウチやし!)」

希「(そっ、そもそも、そういう思考がおかしいんやって! 何で女の子同士で……)」

穂乃果「あっ、希ちゃん。ほっぺにネギが付いてるよ」

希「えっ!? どっち? こっちかな?」

穂乃果「ええっと、希ちゃんから見て左頬の……」

希「? ちょっと鏡出すね」

穂乃果「あの……こっ、こっち///」

希「!?」

36: 名無しで叶える物語(魔女の百年祭)@\(^o^)/ (ワッチョイ e1e0-pNq3) 2015/11/15(日) 01:05:54.76 ID:vmgCXH5l0
穂乃果「あはは……ネギ、美味しいなぁ///」

希「(今……何が起きたんや……)」

希「(穂乃果ちゃんが、ウチに近付いて……ほっぺのネギを……食べた!?)」

希「(しかも、ほっぺって言うにはあまりにも唇寄りやったような)」

希「(これってほとんど……キスというものでは///)」

穂乃果「希ちゃん」

希「なっ、なに!?」

穂乃果「穂乃果にも……して欲しいなぁ」

希「キス!?」

穂乃果「ちっ、違うよ/// あ~んだよ!」

希「あぁ、そうやね///」

穂乃果「もっ、もう///」

40: 名無しで叶える物語(魔女の百年祭)@\(^o^)/ (ワッチョイ e1e0-pNq3) 2015/11/15(日) 01:13:57.21 ID:vmgCXH5l0
希「(もうっ! ウチは何を言ってるんや……これがキ、キスなわけないやん)」

希「(穂乃果ちゃん、変な事言うたから怒ってるかな?)」

穂乃果「えへへ」

希「(困ってるけど、ちょっと楽しそう? じゃあ、大丈夫やね)」

希「あ、あ~ん」

希「(わああ! ウチも手が震えてるやん……うぅ、恥ずかしい///)」

穂乃果「ふふっ……んむっ」

穂乃果「美味しい! 希ちゃん、ありがと♪」

希「うっ、うん! 良かったぁ~」

41: 名無しで叶える物語(魔女の百年祭)@\(^o^)/ (ワッチョイ e1e0-pNq3) 2015/11/15(日) 01:22:10.89 ID:vmgCXH5l0
希「後は穂乃果ちゃん一人で食べられる?」

穂乃果「ふふっ。もぉ~っ、穂乃果は子供じゃないんだから一人で食べられるよ~」

希「そっ、それもそうやね……あはは、ウチ何言ってるんやろ」

希「(良かった……これで一山越えた)」

希「(後は食べるだけ……!? 穂乃果ちゃんのほっぺにもネギが付いてる!)」

希「(ウソやろ……でも、放っておけば自然と取れるはず……)」




希「(全然取れてないやん……)」

44: 名無しで叶える物語(魔女の百年祭)@\(^o^)/ (ワッチョイ e1e0-pNq3) 2015/11/15(日) 01:28:36.66 ID:vmgCXH5l0
希「穂乃果ちゃん……あの、ほっぺに付いてるよ?」

穂乃果「へっ? 穂乃果も!? あわわ……ど、どっち!? どっちのほっぺかな///」

希「(何でそんなに焦ってるんかなぁ)」

希「えぇっと……左? あっ、穂乃果ちゃんから見て右? かな」

穂乃果「えぇっと、ここ? この辺かなぁ? あれっ!?」

希「あっ、もっとほっぺたの方に付いてるから……」

希「(ウチも穂乃果ちゃんがしてくれたみたいに)」

希「(いやいや絶対ムリやって///)」

47: 名無しで叶える物語(魔女の百年祭)@\(^o^)/ (ワッチョイ e1e0-pNq3) 2015/11/15(日) 01:36:04.48 ID:vmgCXH5l0
希「(でも……別にウチは穂乃果ちゃんとは、そういう感じやないし)」

希「(それに、穂乃果ちゃんがしてた事は、ごく一般的な事のはずやし?)」

希「(さっきよりも唇と離れた場所やから、キスではないし!)」

希「穂乃果ちゃん……じゃあ、今度はウチが取ったげる」

希「そっち向いててねぇ~……ん~」

穂乃果「えぇっ!? ……んむっ」

希「(あっ)」

穂乃果「(あっ)」

49: 名無しで叶える物語(魔女の百年祭)@\(^o^)/ (ワッチョイ e1e0-pNq3) 2015/11/15(日) 01:45:32.17 ID:vmgCXH5l0
希「(穂乃果ちゃんとキス……してる)」

希「(どうしよう、動けない……)」

希「(ウチから唇離したら、傷付くんかなぁ)」

希「(穂乃果ちゃんも同じ事思ってるんかなぁ)」

希「(目がウルウルしてる……あぁ、閉じちゃった)」

希「(柔らかい……ぷるぷるしてて、ちょっと濡れてる?)」

希「(穂乃果ちゃんの唇って、こんな感じなんやなぁ)」

52: 名無しで叶える物語(魔女の百年祭)@\(^o^)/ (ワッチョイ e1e0-pNq3) 2015/11/15(日) 01:53:43.00 ID:vmgCXH5l0
希「穂乃果ちゃん?」

穂乃果「……あっ、終わっちゃった?」

希「ちゃった?」

穂乃果「!? あっ、期待してたとかそういうのじゃ……」

穂乃果「あの……ごめんね。穂乃果が振り向いたから」

希「えっ、あぁ……ウチは別に大丈夫! 女の子同士やから!」

穂乃果「……そっか、そうだよね……女の子同士だもんね」

希「穂乃果ちゃん?」

54: 名無しで叶える物語(魔女の百年祭)@\(^o^)/ (ワッチョイ e1e0-pNq3) 2015/11/15(日) 02:04:52.84 ID:vmgCXH5l0
穂乃果「あはは……女の子同士は……恋愛とか、そういうのじゃないもんね」

穂乃果「分かってたんだけどね……」

希「穂乃果ちゃん……」

穂乃果「はぁ、女の子で良かった……グスッ……希ちゃんには、少しでも傷付いて欲しくなかったんだぁ」

穂乃果「あれ? 何で穂乃果が泣いてるんだろ……」

穂乃果「ふふっ、おかしいね。泣きたいのはどっちかっていうと希ちゃんだよね?」

希「また、そうやって笑いながら泣くんやね」

穂乃果「えっ?」



穂乃果「何で……また」

希「穂乃果ちゃんが……好き」

55: 名無しで叶える物語(魔女の百年祭)@\(^o^)/ (ワッチョイ e1e0-pNq3) 2015/11/15(日) 02:19:21.77 ID:vmgCXH5l0
希「今まで穂乃果ちゃんを好きって気付けなくて」

希「やっと、今……わかったから」

希「そんな自分が悔しかったんかなぁ……どうしても、すぐに伝えたかったんよ」

希「だから……今のキスの理由は、穂乃果ちゃんに今すぐ好きって伝えたかったから、やね」

穂乃果「希ちゃあぁん……ヒグッ……うぅ……」

希「わわっ、そんなに泣かんでよぉ……はい、ハンカチ」

穂乃果「ありがとう……希ちゃん、大好き」

希「うん、ウチも♪ そっかぁ、両思いやね」

穂乃果「うん……うん!」

56: 名無しで叶える物語(魔女の百年祭)@\(^o^)/ (ワッチョイ e1e0-pNq3) 2015/11/15(日) 02:29:47.22 ID:vmgCXH5l0
希「ごちそうさまでした~」

穂乃果「ごちそうさまでした~」


希「さて、ちょっとゲームセンターに寄ろうかなぁ。穂乃果ちゃんも行く?」

穂乃果「うんっ、行く!」

穂乃果「それと……あの……希ちゃん、手を繋いでもいい?」

希「ええよ♪ はい」

穂乃果「えへへ、ありがとう。でも、何でゲームセンターに行くの?」

希「だって、ウチの部屋に穂乃果ちゃんのぬいぐるみが一人だと寂しいやん?」

穂乃果「そっか……そうやね」

希「ふふっ」


穂乃果「あっ、希ちゃんのぬいぐるみや」




引用元: 希「あっ、穂乃果ちゃんのぬいぐるみや」