右京「えぇ、とてもかわいらしいですねぇ」

右京「それでどこでお買い上げなされたのでしょう？」

心くん「かっこいいでしょー！」

右京「そうですねぇとてもかっこいいですねぇ」

右京「それでそのかっこいいランドセルは何処で買われたのでしょう？」

心くん「かっこいいでしょー！」

右京「えぇですのでランドセルを何処でお買い上げになられたのでしょうか？」

心くん「かっこいいでしょー！」

右京「そうですねぇ」

右京「それでそのランドセルはどちらでお買い上げに？」

心くん「かっこいいでしょー！」

心くん「かっこいいでしょー！」

右京「これでは埒がが明きませんねぇ...」

右京「後は頼みましたよ冠城くん」

冠城「右京さんもっと子供目線で話しかけなきゃ駄目ですよ」

冠城「心くんだっけ？そのランドセルかっこいいね！何処で買ったの？」

心くん「かっこいいでしょー！」

冠城「本当凄いかっこいいね！」

冠城「おじさんも欲しいな！買いに行くから何処で買ったか教えてくれない？」

心くん「かっこいいでしょー！」

冠城「埒が明きませんよ右京さ～ん」

右京「僕が聞き出せないのに冠城くんが聞き出せる訳が無いじゃないですか」

冠城「酷くないですかそれ」

右京「しかしこのままでは本当に埒が明きませんねぇ」

右京「心くんお母さんはどちらに？」

心くん「かっこいいでしょー！」

右京「なるほどぉそうきますか...」

右京「ではお父さんはどちらに？」

心くん「お父さん いないんで！」

右京「これはとんだ後失礼を」

冠城「右京さ～ん何やってるんですか」

右京「冠城くんは黙っててください！」

右京「つかぬ事をお聞きしますがなぜお父さんはいらっしゃらないんですか？」

心くん「かっこいいでしょー！」

冠城「これは強敵ですよ右京さ～んｗ」

右京 「しかし父上がなぜご不在か気になりますねぇ」

冠城「右京さん人の話聞いてます？」

右京「心くん何故そんなにランドセルを買った場所を教えたくないんでしょう？」

心くん「かっこいいでしょー！」

右京「もしやお父上が不在なのと何か関係がおありでは？」

冠城「右京さん純粋無垢な子供に聞くことじゃないですよそれ...」

右京「貴方は黙ってなさい！それにこの子は純粋無垢とは程遠い悪魔みたいな子供ですっっっっっっ！！！！ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ 」

心くん「かっこいいでしょー！」

右京「もしやお父上が人質に取られてるのでは？」

右京「心くん話してください我々が力になりますよぉ」

心くん「お父さん いないんで！」

右京「ですから っっっっっっ！！！！ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ 」

右京「私は何故お父上が居ないか聞いているんです ！！！！ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ 」

心くん「お父さん いないんで！」

冠城「ちょっと右京さん落ち着いて！」

冠城「殴りかかりそうな勢いですよっ！」

右京「そんなこと、思ってませんよ(ニッコリ)」

右京「私とした事が少々取り乱したようですねぇ～」

右京「お見苦しい所をお見せしました心くん」

右京「それでランドセルを何処で買ったかお聞きしたいのですが？」

心くん「かっこいいでしょー！」

右京「冠城くん...君には心くんがどう見えますか？」

冠城「どうって...純粋無垢な子供に見えますよ？」

右京「僕には悪魔にしか見えませんねぇ...」

右京「心くんそろそろランドセルの出どころを教えて頂きたいのですが」

心くん「かっこいいでしょー！」

冠城「もう明日でいいじゃないですか右京さん...」

冠城「帰って紅茶が飲みましょうよ」

右京「 僕はねぇ、冠城くん、どちらかと言えば穏やかな人間です。争い事は好みません。しかし、売られた喧嘩は買いますよ。そして必ず勝ちます。 」

右京「そのランドセルは何処から手にいれましたか心くん？」

心くん「かっこいいでしょー！」

右京「愚かな人間が、この世にはいるものですねえ。おまけに哀れだ。
あぁ、お分かりにならないといけませんのでハッキリと申し上げましょう。
あなたのことですよ。 」

心くん「かっこいいでしょー！」

冠城「右京さ～んもう限界ですよｗ帰りましょう」

右京「 もしも限界があるとするならば、それは諦めた瞬間でしょう。 」

右京「心くん、あなたがランドセルの出どころを吐くまで私は帰りませんよ」

心くん「かっこいいでしょー！」

冠城「右京さん子供いじめて楽しいですか？ｗ」


右京「 正義は時には残酷です。ですから、覚悟が必要なんです 」

右京「ランドセルは何処から入手しましたか？」

心くん「かっこいいでしょー！」

右京「 いい加減にしなさい！あなたのような人間に、カッコいいランドセルを背負う資格はありません！！ ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ」

心くん「かっこいいでしょー！」

心くんかっこいいでしょうしか
言わなくておとしどころわかんね...

伊丹「警部殿」

右京「おや？これは伊丹さんどうなさいましたか？」

伊丹「たった今この子供な母親を殺人容疑で逮捕した」

右京「はい？」

心くん「かっこいいでしょー！」

イタミンの口調わかんねぇ...

右京「それは随分急展開ですねぇ？どうしてそのような事に」

伊丹「自首してきた」

伊丹「そのランドセルは祖父が買い与えた物だ」

伊丹「スッキリの収録前に母親とその子供が被害者の加藤浩次に挨拶をしに行った時に」

伊丹「予め母親がその子供のランドセルに隠していた三徳包丁で」

伊丹「被害者の胸をさした事の顛末はそうらしい」

伊丹「ちなみにその子供は心身喪失状態だ」

右京「はい？」

伊丹「大好きな母親が共演者の胸を三徳包丁でブスリそれを目の前で見たとなれば」

伊丹「心身喪失状態になるのも仕方ないな」

冠城「だから同じ事を何度も繰り返してたんだな」

右京「これは酷い事をしてしまいましたねぇ」

伊丹「とにかくこれでこの事件は片付きました警部殿はお帰りになってください」

右京「動機は？」

伊丹「加藤浩次にその子供の才能が潰されると思ったかららしい」

伊丹「さぁ後俺達にまかせて警部殿は帰った帰った！」

冠城「皮肉なものですね自分の手で息子の才能を殺すなんて」

右京「 人の命を奪ってまで伸ばすべき才能なんて、この世にはありませんよ。 」

完