1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/20(日) 11:30:17.26 ID:/1Rs3jU/0
八幡「うっす!」

雪乃「あら底辺人間ゲスくん、貴方の居場所は公衆トイレよ?ここではないわよ?」

八幡「すんげぇひでぇあだ名だな。お前それ俺以外の奴に言ったら自殺してもおかしくないぞ?」

雪乃「公衆トイレに住んでるだけあって口臭も臭いわね。本当に不快だわ。」

八幡「上手い事言ってるつもりだけどただのいじめだからな?」

雪乃「あら、ごめんなさい。貴方は人間ではないから人権侵害は適用されないものだとばかり思っていたわね。」

八幡「例え俺が動物だとしても動物愛護法で守られてるからね?」

雪乃「貴方が動物だなんて動物に失礼よ?」

八幡「じゃあ一体俺は何なの?ゴミとか言わないでね?」

雪乃「貴方は私の将来の旦那さんよ?」

八幡「はっ?」



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2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/20(日) 11:35:17.73 ID:/1Rs3jU/0
雪乃「何かおかしな事言ったかしら?貴方が私の将来の旦那になる事は運命でしょう?」

八幡「寧ろおかしい事しか言ってないな。俺がお前の将来の旦那?んなわけないだろうが。」

雪乃「私が妻になる事がそんなに不満なのかしら?美人で優しくて料理上手で仕事も出来る。文句の付け所があるかしら?」

八幡(胸とか胸がな)

雪乃「同じ事を二度言わなくて結構だわ。それは貴方に揉んでもらって大きくするのだから。」

八幡「お前、そんな事言って恥ずかしくないのか?それに何で俺の言いたいことが分かったんだよ。」

雪乃「将来の旦那だもの、全て知り尽くしているつもりよ?昨日の夜のオカズも。」

八幡「はっ!?」

雪乃「貴方もやっぱり年相応の男の子なのね。1日に4回もしてるのだから。」

八幡「怖いんですけど…」

雪乃「それと昨日は歯を磨いてないわよね?テレビも電気もつけっぱなしで寝てはいけないわよ?節約をしないといけないわよ。」

八幡「・・・」

雪乃「まぁでも私と結婚したら節約の心配なんていらないわよ?金なら腐る程持っているのだから」


5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/20(日) 11:40:53.78 ID:/1Rs3jU/0
八幡「なぁお前ストーカーなのか?正直かなり怖いんだが…」

雪乃「ストーカーというより貴方以外愛せない疾患と言った方がいいわね。」

八幡「こわいよこわいよ」

雪乃「私の個人的な資産は150億あるわ。1年に1億円使ったとしても150年は生きられる計算よ?」

八幡「流石にそれは冗談だろう?高校生がそんな150億だなんて…」

雪乃「株取引、インサイダー、ヘッジファンド、先物取引、これらで2億円から増やしたのよ?」

八幡「元から2億持ってる時点ですげぇよ…」

雪乃「心配いらないわ。これからも増やしていくつもりだから。貴方は私と結婚すれば働かずに好きなものを買って好きなものを食べて生きていけるのよ?」

八幡「まじか?」

雪乃「それに貴方のご家族にも年間2億円程の支援をしていくつもりよ?小町さん、いえ小町ちゃんにはお小遣いとして毎月300万あげるつもりだわ。」

八幡「雪ノ下雪乃さん。俺が18歳の誕生日を迎えたら結婚してください。」

雪乃「はい!」




6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/20(日) 11:48:32.44 ID:/1Rs3jU/0
雪乃「八幡くん、ここが私たちの新しい住居よ?家賃の心配はないわ。このマンションは5億円したけれど一括で購入したから。」

八幡「す、すげぇ…な。本当にこんな所に住めるのか?」

雪乃「ここには10年ぐらい住む予定よ。10年経ったら10億円で新築を建てましょう。」

八幡「いや、余裕で一生住めるだろう?これ…」

雪乃「何か足りないものはあるかしら?貴方の荷物は貴方の部屋に設置してあるわよ?ちなみに寝室は一緒よ?」

八幡「なぁ雪乃、俺欲しいものがあるんだけど…」

雪乃「言ってみなさい。何でも買ってあげるわ。」

八幡「とりあえず60インチの4Kテレビを部屋に置きたい。」

雪乃「そんな玩具みたいなものでいいのかしら?」

八幡「それと50万のパソコンが欲しい。」

雪乃「そんな安物はダメよ?すぐに壊れるに違いないわ。私の伝手で最高級のパソコンを組んでもらうわ。」

八幡「まじか?」

雪乃「えぇ。どうせ買うならいいものを買わないと意味がないわよ?」

八幡(金銭感覚が麻痺してきた…)


12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/20(日) 16:31:03.65 ID:/1Rs3jU/0
一年後

八幡「なぁ飯まだか?」

雪乃「うるさいわね。今、株で忙しいのよ。お金をあげるからどこかで食べてきてちょうだい。」

八幡「また今日も外食か…」

雪乃「文句があるのかしら?所詮貴方は私の資産でしか生きられない底辺人間なのよ?」

八幡(最近この調子だ…高校は卒業したけど雪乃の資産で安心して大学へは行かなかった。)

八幡「なぁ…あと相談があるんだけどいいか?」

雪乃「何かしら?くだらない話だったら怒るわよ?」

八幡「バイト始めたいんだがいいか?」

雪乃「貴方、頭がおかしくなったのかしら?私たちの生活に貧困なんて文字は無関係なはずよ?それなのにどうしてバイトなんてするのかしら?」

八幡「何か趣味が欲しくてな…そろそろゲームとかネットばかりの日々にも飽きてきてな。」

雪乃「どうせ貴方みたいな人間にバイトなんて務まるはずないわね。悪い事は言わないからやめておきなさい。それとも私との生活に対する当てつけかしら?」


13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/20(日) 16:36:20.07 ID:/1Rs3jU/0
八幡「別にそんな事言ってねぇだろう。」

雪乃「それはどうかしら?本当は私と結婚した事を後悔しているんでしょう?」

八幡「そんな事ねぇよ…」

雪乃「でももう別れる事なんて出来ないはずよ?貴方一人の問題ではないもの。」

八幡「何が言いたいんだ?」

雪乃「別れれば貴方の家族への支援も無くなるわ。別れて支援が無くなればあの金の亡者たちは貴方のことをきっと恨むはずよ?」

八幡「なぁ…流石に家族の事をそういう呼び方するのはやめてくれないか?」

雪乃「でも事実でしょう?2億円の支援が始まった途端に貴方の御両親は仕事を辞めて、小町さんも高校にいかずに好き放題遊んでるじゃない。」

八幡「確かにそれは否定出来ない事実だしお前の言う通りだと思う。ただどんな親でも親は親だからバカにされるのは腹が立つんだよ。」

雪乃「腹が立つ?貴方がそんな事言える身分かしら?貴方は黙ってお金を使って生きていればいいのよ?」

八幡「なぁ雪乃、お前って俺のことが嫌いなのか?」

雪乃「別にそんなこと言ってないじゃない。それとも私に嫌われる様な隠し事に心当たりでもあるのかしら?」


15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/20(日) 16:41:49.88 ID:/1Rs3jU/0
八幡「明らかにあの頃とは違う意味で本当に軽蔑している様な罵倒ばかりしてるじゃないか…」

雪乃「軽蔑なんてしてないわ。貴方は軽蔑する価値もないもの。」

八幡「そうか…それがお前の本心なんだな…」

雪乃「貴方こそ軽蔑してるんじゃないかしら?金にしか執着しなくなった私を」

八幡「別にしてねぇよ…」

雪乃「出来るはずないわよね?貴方だって一度はお金目的で私と結婚したいのだから。同じ穴の狢よ?」

八幡「そうだな…でもあの頃の雪乃は正直大好きだったよ。自分の資産を使ってでも俺を手に入れようとしてくれたんだからな。」

雪乃「でも正直、今の貴方には何の感情も抱くことはないわね。手に入れてしばらくしてから貴方の価値が分からなくなったわ。不思議ね…あれだけ欲しいと思っていたのに」

八幡(人を欲しいと思う時点で雪乃は歪んだ価値観を持っているのだろう…)


16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/20(日) 16:49:15.20 ID:/1Rs3jU/0
翌日

雪乃「八幡!一体これはどういうことかしら!?」

八幡「何がだ?」

雪乃「私の財産全てがユニセフに寄付されているじゃない!!」

八幡「俺もお金の価値が分からなくなってな。不思議だな。あれだけ欲しいと思っていたのに。」

雪乃「ふざけないで!全部で200億よ!?これで一文無しじゃない!」

八幡「最後にお金を正しく使えて良かったよ。」

雪乃「返しなさいよ!?私の200億を…」

10年後

子「パパー!遊ぼうよ!」

八幡「よし遊ぶか!」

雪乃「今日はご馳走だから早く帰ってくるのよ!あとパパは疲れているのだからあまり無理はさせちゃダメよ!」

八幡(あのあと俺と雪乃は最後のチャンスにかけた。一文無しで一から全てをやり直した。辛いことの方が多かったが今はとても幸せだ。)

おしまい




引用元: 八幡「雪ノ下に突然プロポーズされた。」