1: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/12/22(火) 05:14:56.630 ID:XMCjjMB10
魔王「今夜も始まったぞ」
側近「魔界限定ラジオ放送、魔王様なんでも相談室のコーナーです」
魔王「パーソナリティはお馴染み魔界の統治者ことこの魔王と」
側近「側近が務めさせていただきます」
魔王「今宵も下々の者のちっぽけな悩みを面白おかしく紹介していくぞ」
側近「解決まではしないんですね……」
魔王「当然だ、生きる上の苦悩というのはその者だけの物」
魔王「如何に儂が強欲とてそれは奪えまい」
側近「キャーマオーサマカッコイー(棒)」
魔王「であろうであろう、ぶっちゃけ儂はこのワンフレーズが言えれば満足なのだが」
側近「いいから一通目のお悩みいきますよ」
>>3だれから
>>5どんな内容
側近「魔界限定ラジオ放送、魔王様なんでも相談室のコーナーです」
魔王「パーソナリティはお馴染み魔界の統治者ことこの魔王と」
側近「側近が務めさせていただきます」
魔王「今宵も下々の者のちっぽけな悩みを面白おかしく紹介していくぞ」
側近「解決まではしないんですね……」
魔王「当然だ、生きる上の苦悩というのはその者だけの物」
魔王「如何に儂が強欲とてそれは奪えまい」
側近「キャーマオーサマカッコイー(棒)」
魔王「であろうであろう、ぶっちゃけ儂はこのワンフレーズが言えれば満足なのだが」
側近「いいから一通目のお悩みいきますよ」
>>3だれから
>>5どんな内容
3: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/12/22(火) 05:17:28.577 ID:qQ9XG+5f0
木こり
5: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/12/22(火) 05:18:09.366 ID:GvpzRiE4d
池に斧を落とした
8: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/12/22(火) 05:25:28.395 ID:XMCjjMB10
側近「ラジオネーム『きこりん』さん」
側近「商売道具の斧を池に落としてしまいました、これではおまんま食い上げです」
側近「僕のことはもう仕方ないですが、再発対策をお願いしたいです」
側近「――だそうですよ」
魔王「予想以上にちっぽけな悩みであるな」
魔王「というかこれ大丈夫なのか? 本当に魔族からのお便りなんだろうな?」
側近「ええ、人間界のラジオとは周波数が違うはずですし……」
魔王「逆に言えば周波数合わせれば人間でも聞けるってことであろう?」
側近「あっ」
魔王「はあ……まあしかし統治者として陳情を受けたなら対策を設けようではないか」
魔王「各地の毒の沼には悪魔を配置しよう」
魔王「そして問わせるのだ『貴様が落としたのはこの銀の斧か、金の斧か』と」
側近「どっかで聞いたことありますねそれ」
魔王「馬鹿者、ここからがミソであるぞ」
魔王「そして正直に答えたものは沼に引きずり込み、虚言を吐いたものは斧でかち割る」
側近「いろいろと本末転倒じゃないですか」
魔王「それだけの危機感があれば斧を落とす阿呆も減ろうて」
側近「うーん、正論なような暴論なような」
側近「商売道具の斧を池に落としてしまいました、これではおまんま食い上げです」
側近「僕のことはもう仕方ないですが、再発対策をお願いしたいです」
側近「――だそうですよ」
魔王「予想以上にちっぽけな悩みであるな」
魔王「というかこれ大丈夫なのか? 本当に魔族からのお便りなんだろうな?」
側近「ええ、人間界のラジオとは周波数が違うはずですし……」
魔王「逆に言えば周波数合わせれば人間でも聞けるってことであろう?」
側近「あっ」
魔王「はあ……まあしかし統治者として陳情を受けたなら対策を設けようではないか」
魔王「各地の毒の沼には悪魔を配置しよう」
魔王「そして問わせるのだ『貴様が落としたのはこの銀の斧か、金の斧か』と」
側近「どっかで聞いたことありますねそれ」
魔王「馬鹿者、ここからがミソであるぞ」
魔王「そして正直に答えたものは沼に引きずり込み、虚言を吐いたものは斧でかち割る」
側近「いろいろと本末転倒じゃないですか」
魔王「それだけの危機感があれば斧を落とす阿呆も減ろうて」
側近「うーん、正論なような暴論なような」
9: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/12/22(火) 05:28:03.956 ID:XMCjjMB10
魔王「ほれ、あまり時間もないぞ、疾く次のお悩みに進めぃ」
側近「えー、そうですね……ラジオネームきこりんさんお手紙ありがとうございました~」ポイッ
側近「次のお便りを紹介しましょう、どれどれ~」
>>10だれから
>>12どんな
側近「えー、そうですね……ラジオネームきこりんさんお手紙ありがとうございました~」ポイッ
側近「次のお便りを紹介しましょう、どれどれ~」
>>10だれから
>>12どんな
10: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/12/22(火) 05:29:15.261 ID:GvpzRiE4d
スライム
13: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/12/22(火) 05:30:56.881 ID:qQ9XG+5f0
どんな相手もまばたき一回で殺せて困ってます魔王だって敵じゃないです 笑
14: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/12/22(火) 05:35:53.745 ID:XMCjjMB10
側近「ラジオネーム『スラりん』さんからのお便りです」
側近「どんな相手もまばたき一回で殺せて困ってます魔王だって敵じゃないです 笑」
魔王「…………」
側近「…………」
魔王「なんだかこう、な」
側近「不憫、ですね……」
魔王「いや儂も勇者とかにそう言われれば、ね?」
魔王「ちょっとはイラッとくるものがあるのだが、ね?」
側近「このラジオネームスラりんさんはよっぽど嫌なことがあったのでしょうか」
魔王「うむ、少しスライム族の雇用条件を改善しなくてはな……」
側近「そんなブルーなラジオネームスラりんさんのためにポップな一曲をお届けします」
魔王「ステイチューン!」
~♪始まりの街からでたときのBGM~
側近「どんな相手もまばたき一回で殺せて困ってます魔王だって敵じゃないです 笑」
魔王「…………」
側近「…………」
魔王「なんだかこう、な」
側近「不憫、ですね……」
魔王「いや儂も勇者とかにそう言われれば、ね?」
魔王「ちょっとはイラッとくるものがあるのだが、ね?」
側近「このラジオネームスラりんさんはよっぽど嫌なことがあったのでしょうか」
魔王「うむ、少しスライム族の雇用条件を改善しなくてはな……」
側近「そんなブルーなラジオネームスラりんさんのためにポップな一曲をお届けします」
魔王「ステイチューン!」
~♪始まりの街からでたときのBGM~
15: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/12/22(火) 05:42:14.082 ID:XMCjjMB10
側近「スライムといえばこの曲ですね」
魔王「……いや、側近よ」
側近「なんでしょう魔王様」
魔王「スライムからすればこのBGM流れてる間に勇者とかに狩られてるわけであろう」
魔王「むしろトラウマものなのではなかろうか……」
側近「あっ」
魔王「貴様を見ていると儂がしっかりしなくてはという使命感に駆られるのう」
側近「気を取り直して、次のコーナーいきましょう!」
魔王「うむ、次のコーナーは――」
魔王「魔王様必殺技研究所、である!」
側近「数々の勇者を屠ってきた魔王様がリクエストに応えて新たな必殺技を開発するこのコーナー」
魔王「前回はラジオ局ごとふっ飛ばしてしまったからな、今回はほどほどでゆくぞ、ほどほどで」
側近「では早速一枚目!」
>>17だれから、どんな必殺技
魔王「……いや、側近よ」
側近「なんでしょう魔王様」
魔王「スライムからすればこのBGM流れてる間に勇者とかに狩られてるわけであろう」
魔王「むしろトラウマものなのではなかろうか……」
側近「あっ」
魔王「貴様を見ていると儂がしっかりしなくてはという使命感に駆られるのう」
側近「気を取り直して、次のコーナーいきましょう!」
魔王「うむ、次のコーナーは――」
魔王「魔王様必殺技研究所、である!」
側近「数々の勇者を屠ってきた魔王様がリクエストに応えて新たな必殺技を開発するこのコーナー」
魔王「前回はラジオ局ごとふっ飛ばしてしまったからな、今回はほどほどでゆくぞ、ほどほどで」
側近「では早速一枚目!」
>>17だれから、どんな必殺技
17: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/12/22(火) 05:45:28.684 ID:qQ9XG+5f0
祠の近くにある洞窟で崇められてる水龍(ウォータードラゴン)
どんな相手も足下も凍らして凍死という恐怖に怯え私に跪く
どんな相手も足下も凍らして凍死という恐怖に怯え私に跪く
18: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/12/22(火) 05:54:16.131 ID:XMCjjMB10
側近「ラジオネーム祠の近く……うわ長いですねぇ……」
魔王「む、よく見てみよ、ルビが振ってあるぞ」
側近「あ、本当ですね……ええと、ラジオネーム『ウォータードラゴン』さんから」
側近「技名『どんな相手も足下も凍らして凍死という恐怖に怯え私に跪く』……また長い」
側近「あれ、こっちはルビ振ってないですよ?」
魔王「大方、主文の方を思いついたはいいが気の利いた読み方のほうまで思いつかなかったのであろう」ウンウン
魔王「俗にいう中二病というやつだ」
側近「……やたらと理解が深いですね、魔王様」
魔王「否定はせん。中二病でもなければ魔王などやってられんからな――ただ」
側近「?」
魔王「ただの中二病と違い、儂はその妄想を実現できるがな!」カッ
魔王「『どんな相手も足下も凍らして凍死という恐怖に怯え私に跪く(キス・マイ・コールド・シューズ)』!」ピキピキピキ
側近「あ、足元から凍っていく!」
側近「寒い! 物理的にもネーミング的にも!」
魔王「貴様殺されたいか」
魔王「む、よく見てみよ、ルビが振ってあるぞ」
側近「あ、本当ですね……ええと、ラジオネーム『ウォータードラゴン』さんから」
側近「技名『どんな相手も足下も凍らして凍死という恐怖に怯え私に跪く』……また長い」
側近「あれ、こっちはルビ振ってないですよ?」
魔王「大方、主文の方を思いついたはいいが気の利いた読み方のほうまで思いつかなかったのであろう」ウンウン
魔王「俗にいう中二病というやつだ」
側近「……やたらと理解が深いですね、魔王様」
魔王「否定はせん。中二病でもなければ魔王などやってられんからな――ただ」
側近「?」
魔王「ただの中二病と違い、儂はその妄想を実現できるがな!」カッ
魔王「『どんな相手も足下も凍らして凍死という恐怖に怯え私に跪く(キス・マイ・コールド・シューズ)』!」ピキピキピキ
側近「あ、足元から凍っていく!」
側近「寒い! 物理的にもネーミング的にも!」
魔王「貴様殺されたいか」
19: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/12/22(火) 06:00:40.140 ID:XMCjjMB10
魔王「まったく、このコーナーは儂が恥をかくだけでちっとも面白みがないわ」
魔王「ほれ、疾く最後のコーナーへゆくぞ」
側近「」コオリヅケ
魔王「はあ……最後のコーナーは『魔王様恋愛相談室』のコーナーである」
側近「甘酸っぱい恋の悩みをズバッと解決しますよ!」
魔王「ほんっと、こういう話のときだけ元気よのぅ……」
魔王「結局、ここでも儂は恥をかきそうなのだが……」
側近「まあまあ、きっと魔王様のアドバイスを求めてる魔族もいますって」
魔王「まあよい、許そう」
魔王「酒池肉林、贅の極みをしゃぶり尽くしたこの儂が色事の何たるかを伝授してやろうぞ」
側近「その話、あとで詳しく聞かせていただきますね」ニコ
魔王「えっ」
>>20だれから
>>22どんな相談
魔王「ほれ、疾く最後のコーナーへゆくぞ」
側近「」コオリヅケ
魔王「はあ……最後のコーナーは『魔王様恋愛相談室』のコーナーである」
側近「甘酸っぱい恋の悩みをズバッと解決しますよ!」
魔王「ほんっと、こういう話のときだけ元気よのぅ……」
魔王「結局、ここでも儂は恥をかきそうなのだが……」
側近「まあまあ、きっと魔王様のアドバイスを求めてる魔族もいますって」
魔王「まあよい、許そう」
魔王「酒池肉林、贅の極みをしゃぶり尽くしたこの儂が色事の何たるかを伝授してやろうぞ」
側近「その話、あとで詳しく聞かせていただきますね」ニコ
魔王「えっ」
>>20だれから
>>22どんな相談
20: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/12/22(火) 06:01:49.929 ID:iSO0aB0lH
勇者
23: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/12/22(火) 06:05:56.803 ID:13I5olGcM
スライム愛してる
25: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/12/22(火) 06:16:32.822 ID:XMCjjMB10
側近「ラジオネーム『魔王の永遠のライバル』さんから」
魔王「もうツッコミたくはないが、一応言っておくぞ?」
魔王「完全にコレ人間どもにも聞かれておるよな? 情報筒抜けであるな? というかそのお便りの送り主間違いなく勇者であろう?」
側近「魔王様落ち着いてください、あくまでこれはラジオネームですから」
魔王「裏の手紙にバッチリ勇者の住所と本名載っているがな? マメなあ奴らしいが」
側近「そんなことより内容ですよ! 政治戦略よりも今は乙女の情報戦略です!」
魔王「はぁ~~~、儂帰りたい……」
側近「どれどれ……」
側近「最近スライムが愛らしくて仕方がない、一匹さらって性奴隷にしているがコレでは物足りない」
側近「魔界中のスライムをお便りの住所に送れ、そうすれば魔王討伐は遅らせてもいいぞ」
側近「なんだ、勇者はライバルってわけじゃ――」
魔王「おい待つのだ、その攫われたスライムとはよもや……」
側近「あっ」
魔王「あれはある意味最も深刻なお悩み相談……というかもはやSOSサインだったのではないか!?」
側近「デーモンのレスキュー隊を勇者宅に派遣しましょう! すぐに!」
魔王「もうツッコミたくはないが、一応言っておくぞ?」
魔王「完全にコレ人間どもにも聞かれておるよな? 情報筒抜けであるな? というかそのお便りの送り主間違いなく勇者であろう?」
側近「魔王様落ち着いてください、あくまでこれはラジオネームですから」
魔王「裏の手紙にバッチリ勇者の住所と本名載っているがな? マメなあ奴らしいが」
側近「そんなことより内容ですよ! 政治戦略よりも今は乙女の情報戦略です!」
魔王「はぁ~~~、儂帰りたい……」
側近「どれどれ……」
側近「最近スライムが愛らしくて仕方がない、一匹さらって性奴隷にしているがコレでは物足りない」
側近「魔界中のスライムをお便りの住所に送れ、そうすれば魔王討伐は遅らせてもいいぞ」
側近「なんだ、勇者はライバルってわけじゃ――」
魔王「おい待つのだ、その攫われたスライムとはよもや……」
側近「あっ」
魔王「あれはある意味最も深刻なお悩み相談……というかもはやSOSサインだったのではないか!?」
側近「デーモンのレスキュー隊を勇者宅に派遣しましょう! すぐに!」
26: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/12/22(火) 06:21:27.388 ID:XMCjjMB10
魔王「というわけで今夜の魔王様なんでも相談室はこれにて終いだ」
魔王「それどころではなくなってきたからな」
ぷるるるる
側近「はい、側近です……ええ、ええ、えぇ!?」
魔王「どうかしたのか」
側近「あのですね……」
側近「勇者が、このラジオ局を侵攻してきていると連絡が――」
魔王「なにぃ!?」
側近「『全国放送でよくも私の個人情報と秘密を!』などと喚きながら鬼の勢いで疾走しているらしいです……」
魔王「その全国放送で勝手に性癖を暴露したのは貴様だろう……」
魔王「ええい! 迎え撃つぞ側近!」
側近「はい、魔王様!」
魔王「おのれぇ! もうラジオなんぞこりごりだ!!」ダッ
fin
魔王「それどころではなくなってきたからな」
ぷるるるる
側近「はい、側近です……ええ、ええ、えぇ!?」
魔王「どうかしたのか」
側近「あのですね……」
側近「勇者が、このラジオ局を侵攻してきていると連絡が――」
魔王「なにぃ!?」
側近「『全国放送でよくも私の個人情報と秘密を!』などと喚きながら鬼の勢いで疾走しているらしいです……」
魔王「その全国放送で勝手に性癖を暴露したのは貴様だろう……」
魔王「ええい! 迎え撃つぞ側近!」
側近「はい、魔王様!」
魔王「おのれぇ! もうラジオなんぞこりごりだ!!」ダッ
fin
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