栞子｢……しずくさん、リボンが曲がってますよ｣

しずく｢え、もしかしてほんとに曲がってた？｣

栞子｢ええ 直してあげますよ｣

しずく｢ごめん、ありがと｣

栞子｢……｣ｻﾜｻﾜ

しずく｢……なんで髪をそんなに触ってるの？｣

栞子｢触れてほしかったのではないのですか？｣

しずく｢！！｣

しずく｢べ、別にそんなことないけど！｣

栞子｢はあ…｣

しずく｢なにそのためいき｣

栞子｢しずくさん、いつもそうじゃないですか｣

しずく｢え？｣

栞子｢わたしにしてほしいことや言ってほしいことを、物語のストーリーにしてわたしにアピールしますよね｣

しずく｢うっ…｣

栞子｢それもしずくさんの可愛いところだと思いますが｣

しずく｢え！｣

栞子｢素直に言ってくれたっていいのですよ？｣

しずく｢じゃあ栞子さんからキスしてほしいなぁ～♡｣

栞子｢嫌です｣

しずく｢😡｣

しずく｢栞子さんのけち！嘘つき！素直に言ってくれたらなんでも叶えてくれるって言ったじゃん！｣

栞子｢盛りすぎです いつものクレープ屋さんのクリームレベルで盛ってますね｣

しずく｢またクレープ！どんだけ好きなの！？｣

栞子｢しずくさんがいつも連れてくからでしょう｣

しずく｢もういいもん！わたしよりクレープの方が好きなんでしょ？！｣

栞子｢はあ……それは｣

ｸﾞｲｯ

しずく｢！？｣

栞子｢しずくの方が好きですよ、って言ってほしいアピールですか？｣

しずく｢し、栞子さん…？///｣

栞子｢そんな回りくどい言い方しなくとも、何度でも好きと言いますよ｣

しずく｢っ…///｣

栞子｢好きですよ、しずくさん｣

しずく｢わ、わたしも…///｣

栞子｢ふふ しずくさん…｣ｿｯ

しずく｢っ！？｣

栞子｢キス…しますね？｣

しずく｢えー！！ウソーーー！！！///｣

──────────

しずく｢っていうストーリーなんだけど｣

栞子｢先生、それは今執筆されて？作品に関係のあることですか？｣

しずく｢関係はないけど、息抜きだよ息抜き｣

栞子｢はあ｣

しずく｢このストーリーを栞子さんが再現してくれたらもっとやる気が出ちゃうかも♡｣ﾁﾗﾁﾗ

栞子｢………編集降りますね｣

しずく｢え｣

栞子｢もうしずくさんのワガママには付き合いきれません 怒られのはいつもわたしなのですよ？｣

しずく｢そんな……嫌だよ…！！栞子さんが編集じゃないとわたしは作品書かない！！｣

栞子｢しずくさん…そこまで言うなら、これからもしずくさんの編集者でい続けます｣

しずく｢栞子さん…！！｣

栞子｢その代わり！…ちゃんと作品書いてくださいね｣

しずく｢うん！｣


──────────

しずく｢っていうストーリーを考えたんだけど｣

栞子｢長いです｣

しずく｢は｣

栞子｢テスト勉強はしましたか？｣

しずく｢え？｣

栞子｢明日小テストですよ｣

しずく｢うそ！？聞いてないよ！？｣

栞子｢変なこと考えてるからでしょう？｣

しずく｢へ、変なことって…｣

栞子｢まったく 範囲教えてあげますから、1時間くらい勉強頑張りましょう？｣

しずく｢うう…よろしくお願いします…｣

栞子｢ふふ♪｣

終わり