結衣「じゃあ、ほら、早く」

京子「うう///」


ﾁｭｯ


京子「こ、これでいい？///」

結衣「ま、毎度あり///」

京子（綾乃と結衣に告白されてもう一カ月…）

京子（答えを出すまで２人とは友達の関係でいさせて欲しいって頼んだのは私だけど…）

京子（まさか、その代償にこんな事を要求されるなんても、思わなかったよ…）

綾乃「と、歳納京子！」

京子「あ、綾乃…あ、友達料金の事…かな」

京子「ご、ごめん、ちょっと今は勘弁してほしいんだけど…」

綾乃「あ、べ、別に友達料金は貯めておいて貰って構わないわよ…」

綾乃「い、今までの分だって、そうだったんだし…」

綾乃「歳納京子の返事が決まってからで…」ﾓｼﾞﾓｼﾞ

京子「綾乃…」

京子（結衣だったら、貯めるのなんて許してくれないよね）

京子（こないだだって…）


～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～

結衣「お友達料金払ってくれないなら…もう、お友達は終わりだね」

京子「結衣…」

結衣「じゃあ、もう、今日からは恋人って事でいいよね…京子」ｽﾞｲｯ

京子「え、え、結衣、それはちょっとおかしいんじゃ…」

結衣「京子…いいよね、恋人料金、私が払うから///」ｽﾞｲｯ

京子「ちょ、結衣///」

～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～

京子（って感じになっちゃってたし…）

綾乃「歳納京子、あの…」

京子「あ、ごめん、綾乃、ちょっとボーっとしてた」

綾乃「もう、歳納京子ったら」ｸｽｯ

京子「う///」

京子（告白してくれてから、綾乃が可愛く感じられるよ…）

綾乃「あの…私、ちょっとプリンを作ってきたんだけど…」

綾乃「あ、余っちゃったから、その、あげるわ///」

京子「まじ！？綾乃のプリン、美味しいから好き！」

綾乃「そ、そう、そう言ってもらえると、嬉しいかな///」

京子「綾乃、本当にありがと！」ﾆｺ

京子（私は、多分、綾乃の事が好きなんだろうな…）

京子（けど、結衣の告白を断ると…結衣との関係が壊れちゃいそうで怖い…）

京子（私は…臆病だな、二人とも、真剣に告白して来てくれたのに）

京子（それに答えを出さないなんて…）

京子（ひきょう者だ…）

綾乃「歳納京子…？」

京子「あ、ごめん、また…」

綾乃「……あの、あんまり、悩まないでね…」

綾乃「私は、歳納京子がどんな判断をしても…それを受け入れるから…」

京子「あやの…」

綾乃「じゃ、私はそろそろ生徒会に行くわね」

綾乃「プリン、置いていくから、ゆっくり食べて」ﾀｯ

京子「……」ﾊﾟｸ

京子（ありがとう…綾乃…）

京子（美味しいよ…プリン…）

京子（けど、心のもやもや、全然晴れないな…）

あかり「京子ちゃん？」

京子「ん、あかり、こんにちわ」ﾊﾟｸ

あかり「こんにちわ、京子ちゃん」ﾆｺ

京子「……」ﾊﾟｸ

あかり「わあ、京子ちゃん、美味しそうなプリンだね」

京子「あげないよーだ」ﾊﾟｸｯ

あかり「もう、京子ちゃんの意地悪！」ﾌﾟｰ

京子「……」ｸｽｯ

あかり「もう、笑わないでぇ」

京子（あかりと居ると、恋愛感情とかは抜きで何かほっとするなあ…）

京子「あかり」

あかり「ん、どうしたの京子ちゃん」

京子「何時も、本当にありがとうね」ﾆｺ

あかり「もう、どうしたの、京子ちゃん、いきなり」

京子「ふふ、何でも無い何でも無い」ﾊﾟｸ

あかり「……そういえばさ、京子ちゃん」

京子「んー、どうしたの、真剣な声で」ﾊﾟｸｯ

あかり「ちょっと小耳にはさんだんだけど…」

あかり「京子ちゃんと友達になるとキスして貰えるって噂流れてるの知ってる？」

京子「ブフー！」

あかり「わわ、京子ちゃん、大丈夫！？」

京子「けほっ、けほっ…」

あかり「京子ちゃん、はい、ハンカチ」

京子「あ、ありがと、あかり…」

京子「え、その、その噂って、本当に流れてるの？」

あかり「う、うん、１年の間で流れてるよ」

京子（うわあ、何処から話が流れたんだろ…恥ずかしい///）

あかり「それで、ね、あのね」

京子「あー、あかり、その噂は…」

あかり「あかり、京子ちゃんから、まだキスされてないんだけど…」

あかり「あかりって、京子ちゃんの、友達じゃ…ないのかな…」

京子「……え」

あかり「ちなつちゃんも、友達ならキスするって言ってたから…」

あかり「あかり、あかり、ひょっとして、京子ちゃんの友達じゃ、ないのかなって…」ｳﾙｯ

京子「え、ち、違うよ、あかり、友達だよ、というか、幼馴染じゃん！」

あかり「う、うん…けど、あかり、京子ちゃんと結衣ちゃんがキスしてるの、見たことあるし…」ｸﾞｽﾝ

京子「……！」

京子（何時見られてたんだろ///）

あかり「やっぱり、後輩だから、友達じゃないのかなって、不安で」ﾋｯｸ

京子「あかり…」

京子「あかり、聞いて、あかりは、私にとって大切な友達なの」

あかり「……」ﾋｯｸ

京子「噂とか、気にしちゃダメだよ、キスとか簡単に言っちゃ、だめ」ﾅﾃﾞ

あかり「けど…けど…」ﾋｯｸﾋｯｸ

京子「あー、もう…」


ﾁｭｯ

あかり「ふえ///」

京子「……これで、信じてくれた？」ﾆｺ

あかり「う、うん///京子ちゃん、ありがと///」

京子（ふふ、額にチューでこんなに喜んでくれるなんてね）

京子（あかりは本当に純粋だなあ）

あかり「えへへ///嬉しいな、京子ちゃん、本当にありがとう！」ｸﾙｸﾙ

京子「こらこら、そんなに回ったら危ないよ、あかり」ｸｽｯ

あかり「だって、嬉しいんだもーん♪」

京子（うん、良く考えると、結衣もちなつちゃんの額にチューしたりしてたしね）

京子（あかりには、スキンシップが少し足りなかったのかも…）

あかり「う、うう、回り過ぎて目が回っちゃったよ」ﾌﾗﾌﾗ

京子「もう、あかり、危ないよ？」

あかり「京子ちゃん～」ﾌﾗﾌﾗ

京子「うわわっ、あかり、大丈夫？」ﾀﾞｷｯ

あかり「うん、ありがとうね、京子ちゃん、受け止めてくれて」

あかり「あ、そうだ、あかり、忘れてた」

京子「ん？」

あかり「あかりも、京子ちゃんの事、大切な友達だと思ってるから」

あかり「だから、お返しするね」

京子「あ、あかり？」


ﾁｭｯ


結衣「京子、あの、さっきはごめん…やっぱり、友達料金は、もう…」ｶﾞﾗｯ

結衣「京子…あ、あかりと、何やってるの…」

京子「ゆ、ゆい…あの、これは…」

あかり「あ、結衣ちゃんこんにちわ」ﾆｺ

あかり「今ね、京子ちゃんからお友達のチューしてもらったから、それのお返ししてる所なの」

あかり「結衣ちゃんも、する？」

結衣「……する」

結衣「すっごいする」

京子「ゆ、ゆい、顔怖いよ」

結衣「さあ、京子、しようよ、いっぱい、お友達のチュー」

京子「え、け、けど週に一回って言ってむぐっ」

結衣「……」ﾁｭｰｯ

あかり「うわあ、結衣ちゃんと京子ちゃん、お口とお口でしてる///」

あかり「あかりは恥ずかしくてそこまでできないよぉ///」

あかり「けど、友達なら結衣ちゃんを見習ってやらないといけないのかな…」

あかり「が、頑張ろう！」

～生徒会室～

綾乃「ふう、やっと一段落ついたわね…」

京子「あ、あやのー！」ﾊﾞｰﾝ

綾乃「え、と、歳納京子、どうしたの？」

京子「た、助けて、あやの…」ﾌﾗﾌﾗ

綾乃「落ち着いて、ね、歳納京子」

京子「ゆ、結衣とあかりが、私を、延々と…や、やっと逃げてきたんだ…」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

京子「わ、わたし、もう友達いらないよ…友達怖いよ…」

綾乃「歳納京子…」

京子「私、恋人だけいればいい…」ｷﾞｭｯ

綾乃「え///」

京子「あやの、一か月も待たせて…ごめん…」

京子「私、綾乃の事が、好きだったの」

京子「友達をなくすのが怖くて、言えなかったの」

綾乃「歳納京子…」

京子「あやの…こんな、こんな臆病な私で、いいかな…？」

京子「も、もし駄目なら、諦めるから…」ｳﾙｯ

綾乃「……歳納京子」

綾乃「貴女のそういう所も、可愛らしくて好きだから…」ﾀﾞｷｯ

京子「綾乃……ありがとう…」

京子「私、綾乃の恋人になりたい…」

綾乃「私もよ、歳納京子、私の、恋人になって…」

綾乃「ずっと守ってあげるわね…」ｷﾞｭｯ



大！円！満！